JP5942863B2 - ダイカスト用金型構造 - Google Patents
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Description
上記入子型には、該入子型を冷却するための冷却媒体を通す冷却通路が形成され、
上記冷却プレートには、上記入子型に送る冷却媒体を通す送り通路と、上記入子型から戻る冷却媒体を通す戻り通路が形成され、
上記入子型と上記冷却プレートとの合わせ面の複数箇所に、冷却プレートの送り通路から入子型の冷却通路に冷却媒体を送るための相対する送り用の出口と入口とが開口しているとともに、上記合わせ面の別の複数箇所に入子型の冷却通路から冷却プレートの戻り通路に冷却媒体を戻すための相対する戻り用の出口と入口とが開口し、
上記相対する送り用の出口と入口とがこの出口と入口とに跨る送り用スリーブによって接続され、
上記相対する戻り用の出口と入口とがこの出口と入口とに跨る戻り用スリーブによって接続されており、
上記複数箇所の送り用スリーブ及び上記複数箇所の戻り用スリーブのうちの少なくとも一つのスリーブには、冷却媒体の通過を許容し且つ上記入子型の破損時に上記キャビティから該入子型の冷却通路に侵入した溶湯が上記冷却プレート側に流出することを抑制する溶湯流出抑制手段が設けられており、
上記溶湯流出抑制手段は、上記スリーブに固定され又は上記冷却プレート側に移動しないように上記スリーブに係合された部分と上記スリーブから離れた可動部とを備え、該可動部が上記キャビティから流れ込む溶湯の圧力によって変形して上記スリーブ内の通路を閉塞することを特徴とする。
図2に示すように、冷却プレート2におけるホルダ3との合わせ面には、ホルダ3から冷却媒体が低圧で流入する低圧入口11、ホルダ3に冷却媒体が低圧で流出する低圧出口12、ホルダ3から冷却媒体が高圧で流入する高圧入口13、並びにホルダ3に冷却媒体が高圧で流出する高圧出口14が開口している。
図8に示すように、中子4の冷却穴30は、冷却ブロック6との合わせ面からキャビティ形成面5に向かって直線状に延びている。中子4の冷却穴30と冷却ブロック6の貫通孔26とは、中子4と冷却ブロック6の合わせ面と直交するように相対し、中子4と冷却ブロック6とに跨るように設けられたスリーブ31によって接続されている。貫通孔26の背面側は止水栓25で塞がれている。冷却穴30及び貫通孔26には、冷却ブロック6側から中子4側にわたって延びるインナーパイプ32が挿入されている。インナーパイプ32は冷却穴30及び貫通孔26と同心状に設けられている。インナーパイプ32の基端は止水栓25の冷却媒体導入穴28に連通し、先端は中子4の冷却穴30の先端部において開口している。
図1に示すように、ホルダ3(鎖線で示す)には、低圧の冷却媒体を冷却プレート2の各低圧送り通路15に送る低圧送り通路41と、冷却プレート2の低圧戻り通路16から戻る低圧の冷却媒体を冷却媒体回収管に導く低圧戻り通路42とが形成されている。
入子型1の中子4が破損したとき、例えば、鋳抜きピン33が折れたときには、キャビティの溶湯が鋳抜きピン33の冷却穴34に侵入し、溶湯の一部はインナーパイプ36を通って冷却ブロック6の低圧送り通路26に侵入する。溶湯が図10に示す第1送り用スリーブ43に至ると、その溶湯の圧力で溶湯流出抑制手段51が変形し、第1送り用スリーブ43内の通路が塞がれる。すなわち、溶湯流出抑制手段51の螺旋バネ部55,56は、溶湯の圧力を受けると圧縮されてそのバネ線間の隙間が小さくなり、さらには実質的に零になる。これにより、第1送り用スリーブ43から冷却プレート2の低圧送り通路15への溶湯の流出が抑制ないし阻止される。
2 冷却プレート
3 ホルダ
4 中子
5 キャビティ形成面
6 冷却ブロック
11 冷却プレートの低圧送り用入口
12 冷却プレートの低圧戻り用出口
13 冷却プレートの高圧送り用入口
14 冷却プレートの高圧戻り用出口
15 冷却プレートの低圧送り通路
16 冷却プレートの低圧戻り通路
17 冷却プレートの高圧送り通路
18 冷却プレートの高圧戻り通路
21 冷却ブロックの低圧送り用入口
22 冷却ブロックの低圧戻り用出口
23 冷却ブロックの高圧送り用入口
24 冷却ブロックの高圧戻り用出口
27 冷却ブロックの低圧送り通路
30 中子の冷却穴
33 鋳抜きピン
34 鋳抜きピンの冷却穴
41 ホルダの低圧送り通路
42 ホルダの低圧戻り通路
43 冷却プレートと冷却ブロックに跨る第1送り用スリーブ
44 冷却プレートと冷却ブロックに跨る第1戻り用スリーブ
45 ホルダと冷却プレートに跨る第2送り用スリーブ
46 ホルダと冷却プレートに跨る第2戻り用スリーブ
51 溶湯流出抑制手段
52 冷却プレートの低圧送り用出口
54 スリーブ内周面に沿って延びる部分
55 漸次縮小した螺旋バネ部
56 漸次拡大した螺旋バネ部
59 ホルダの低圧送り用出口
Claims (5)
- 製品キャビティを形成する入子型と、入子型の背面に設けられた冷却プレートとを備えたダイカスト用金型構造であって、
上記入子型には、該入子型を冷却するための冷却媒体を通す冷却通路が形成され、
上記冷却プレートには、上記入子型に送る冷却媒体を通す送り通路と、上記入子型から戻る冷却媒体を通す戻り通路が形成され、
上記入子型と上記冷却プレートとの合わせ面の複数箇所に、冷却プレートの送り通路から入子型の冷却通路に冷却媒体を送るための相対する送り用の出口と入口とが開口しているとともに、上記合わせ面の別の複数箇所に入子型の冷却通路から冷却プレートの戻り通路に冷却媒体を戻すための相対する戻り用の出口と入口とが開口し、
上記相対する送り用の出口と入口とがこの出口と入口とに跨る送り用スリーブによって接続され、
上記相対する戻り用の出口と入口とがこの出口と入口とに跨る戻り用スリーブによって接続されており、
上記複数箇所の送り用スリーブ及び上記複数箇所の戻り用スリーブのうちの少なくとも一つのスリーブには、冷却媒体の通過を許容し且つ上記入子型の破損時に上記キャビティから該入子型の冷却通路に侵入した溶湯が上記冷却プレート側に流出することを抑制する溶湯流出抑制手段が設けられており、
上記溶湯流出抑制手段は、上記スリーブに固定され又は上記冷却プレート側に移動しないように上記スリーブに係合された部分と上記スリーブから離れた可動部とを備え、該可動部が上記キャビティから流れ込む溶湯の圧力によって変形して上記スリーブ内の通路を閉塞することを特徴とするダイカスト用金型構造。 - 請求項1において、
上記入子型は内部に上記冷却媒体が通る冷却通路を有する鋳抜きピンを備え、
上記鋳抜きピンの冷却通路に連通する箇所の戻り用スリーブに上記溶湯流出抑制部材が設けられていることを特徴とするダイカスト用金型構造。 - 請求項2において、
上記鋳抜きピンの冷却通路に連通する箇所の送り用スリーブに上記溶湯流出抑制部材が設けられていることを特徴とするダイカスト用金型構造。 - 請求項1において、
上記溶湯流出抑制手段は、上記スリーブの内周面に沿って延び、その少なくとも一部が上記スリーブに固定され又は上記冷却プレート側に移動しないように係合された部分と、該部分に続いて旋回するにつれて旋回中心に近づきながら上記入子型に向かって延びる上記可動部としての渦巻き状に漸次縮小した螺旋バネ部とを備え、該螺旋バネ部が上記溶湯の圧力によって上記冷却プレート側に向かって圧縮変形されて上記スリーブ内の通路を閉塞することを特徴とするダイカスト用金型構造。 - 請求項4において、
上記溶湯流出抑制手段の可動部は、上記漸次縮小した螺旋バネ部に続いて旋回するにつれて旋回中心から遠ざかりながら上記入子型に向かって延びる渦巻き状に漸次拡大した螺旋バネ部を備えていることを特徴とするダイカスト用金型構造。
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