JP2016147270A - ホットプレス装置用金型 - Google Patents

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啓介 奥田
Keisuke Okuda
啓介 奥田
朝貴 田中
Choki Tanaka
朝貴 田中
裕樹 近藤
Hiroki Kondo
裕樹 近藤
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【課題】複数の金型構成部材に渡って延びる冷却媒体の通路を形成してシール材を配設する場合に、成形時の熱によるシール材の劣化を抑制してシール材の交換サイクルを長期化する。
【解決手段】シール手段20は、通路9の周方向に延びるように形成され、金型の継ぎ目部分において第3金型駒13側から第4金型駒14側に渡るように配置される金属製部材20を備えている。シール材23、24は、金型の継ぎ目部分から通路9の延びる方向に離れて配置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、加熱された部材をプレス成形しながら冷却するホットプレス装置に使用される金型に関するものである。
従来より、例えば自動車部品等を製造する際にホットプレス装置が使用されている。ホットプレス装置は、焼き入れ温度まで加熱した板材を金型でプレス成形しながら型内冷却することで成形品に焼き入れを行うことができるように構成されている。ホットプレス装置を使用することで高強度、かつ、軽量な部品を得ることができるので、ホットプレス装置の適用範囲が拡大しており、例えば大型の部品をホットプレス成形する場合がある。この場合、部品の大きさに対応するように金型を大型化することになるのであるが、そのような大きな金型を一体物として得るのは困難であることから、例えば特許文献1に開示されているように複数の金型駒を組み合わせて1つの金型を構成することが行われている。
特許文献1の金型駒の内部には、冷却水が流通する冷水配管がそれぞれ配設されている。冷水配管はU字状に折り曲げ加工された状態で金型駒の内部に挿入されており、外部から冷却水が供給されて金型の成形面を冷却することができるようになっている。
特開2014−113602号公報
ところが、特許文献1では、U字状に折り曲げ加工された冷水配管を各金型駒の内部に配設しているので、冷水配管は互いに隣接する金型駒の継ぎ目部分からは離れてしまう。このため、金型駒の繋ぎ目部分近傍の冷却度合いと、金型駒の中央部分近傍の冷却度合いと比較すると、繋ぎ目部分近傍の冷却度合いが低くなり、このことで成形面の温度が不均一になり、ひいては均質な成形品が得られなくなる恐れがある。
これに対して、例えば図11に示すように、金型を構成する第1金型駒101と第2金型駒102とを貫通するように冷却水の通路103を形成することが考えられる。これにより、第1金型駒101における第2金型駒102との継ぎ目部分及び第2金型駒102における第1金型駒101との継ぎ目部分が、各金型駒101、102の中央部分と同様に冷却されるので、成形面の温度の均一化を図ることができる。
しかしながら、第1金型駒101と第2金型駒102との継ぎ目部分には冷却水の漏れを防止するためのシール材104を配設する必要がある。この場合、高温状態にある板材105を成形するときの熱気が第1金型駒101と第2金型駒102との間にできた隙間から吹き出してシール材104に直接触れることになるので、シール材104の劣化を早めて漏水が起こりやすくなる。したがって、シール材104の交換サイクルが短くなるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数の金型構成部材に渡って延びる冷却媒体の通路を形成してシール材を設ける場合に、成形時の熱によるシール材の劣化を抑制してシール材の交換サイクルを長期化することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、金型構成部材の継ぎ目部分に、成形時の熱気を直接受ける金属製部材を配置し、継ぎ目部分から離れたところにシール材を配置するようにした。
第1の発明は、
加熱された部材をプレス成形しながら冷却するホットプレス装置で使用されるホットプレス装置用金型において、
上記金型は、少なくとも第1金型構成部材と第2金型構成部材とが互いに隣接するように配置されて連続する成形面を形成するように構成され、
上記金型には、上記成形面を冷却するための冷却媒体が流通する通路が、上記第1金型構成部材の内部から上記第2金型構成部材の内部に渡って延びるように設けられ、
上記第1金型構成部材と上記第2金型構成部材との継ぎ目部分には、シール手段が設けられ、
上記シール手段は、上記通路の周方向に延びるように形成され、上記継ぎ目部分において上記第1金型構成部材側から上記第2金型構成部材側に渡るように配置される金属製部材と、上記継ぎ目部分から上記通路の延びる方向に離れて配置され、上記通路からの冷却媒体の漏れを抑制するためのシール材とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、冷却媒体が流通する通路が第1金型構成部材の内部から第2金型構成部材の内部に渡って延びているので、第1金型構成部材や第2金型構成部材の中央部分だけでなく、第1金型構成部材と第2金型構成部材との継ぎ目部分近傍も十分に冷却される。よって、成形面の温度の均一化が図られる。
また、加熱された部材を成形面で成形する際には、熱気が第1金型構成部材と第2金型構成部材との隙間から通路側へ吹き出すことがある。このとき、金属製部材が第1金型構成部材側から第2金型構成部材側に渡るように継ぎ目部分に配置されているので、通路側へ吹き出した熱気は金属製部材に直接触れることになる。金属製部材はシール材よりも耐熱性が高いので熱気がシール性に悪影響を与えにくくなる。一方、シール材は、継ぎ目部分から通路の延びる方向に離れて配置されているので、熱気が直接触れることはない。よって、シール材の劣化が抑制される。
第2の発明は、第1の発明において、
上記第1金型構成部材における上記第2金型構成部材側の面には、上記通路を囲むように第1凹部が形成され、
上記第2金型構成部材における上記第1金型構成部材側の面には、上記通路を囲むように第2凹部が形成され、
上記金属製部材は、上記第1凹部から上記第2凹部に渡って収容されることを特徴とする。
この構成によれば、金属製部材が第1金型構成部材の第1凹部と第2金型構成部材の第2凹部とに収容された状態で位置決めされる。これにより、第1金型構成部材と第2金型構成部材との隙間から通路側へ吹き出した熱気が金属製部材に確実に触れることになるので、熱気がシール材に直接触れないようにすることが可能になる。
第3の発明は、第2の発明において、
上記シール手段は、第1シール材と第2シール材とを備え、
上記第1シール材は、上記金属製部材の外周面を囲むように形成されて上記第1凹部内に配置され、上記金属製部材の外周面と上記第1凹部の内周面との間をシールするように形成され、
上記第2シール材は、上記金属製部材の外周面を囲むように形成されて上記第2凹部内に配置され、上記金属製部材の外周面と上記第2凹部の内周面との間をシールするように形成され、
上記金属製部材の外周面には、上記第1シール材及び上記第2シール材がそれぞれ嵌合する第1嵌合溝及び第2嵌合溝が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1シール材と第2シール材とが金属製部材の第1嵌合溝及び第2嵌合溝に嵌合しているので、第1シール材と第2シール材の位置ずれが抑制される。
第4の発明は、第2の発明において、
上記シール手段は、上記第1凹部に収容される第1シール材と、上記第2凹部に収容される第2シール材とを備え、
上記金属製部材は、上記第1シール材と上記第2シール材との間に配置され、
上記第1シール材、上記金属製部材及び上記第2シール材は、上記第1凹部の底面と、上記第2凹部の底面とで挟持されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1シール材、金属製部材及び第2シール材が互いに密着するとともに、第1シール材が第1凹部の底面に密着し、さらに、第2シール材が第2凹部の底面に密着する。これにより、第1シール材と第2シール材とによるシール性が確実に得られるようになる。
第5の発明は、第1の発明において、
上記金属製部材は、上記通路に臨むように配置され、
上記シール材は、上記金属製部材に保持されていることを特徴とする。
この構成によれば、金属製部材が通路に臨むように配置されているので、冷却媒体によって冷却されやすくなる。そして、この金属製部材にシール材を保持することで、シール材の温度上昇を効果的に抑制することが可能になる。
第1の発明によれば、冷却媒体が流通する通路が、第1金型構成部材の内部から第2金型構成部材の内部に渡って設けられているので、成形面の温度の均一化を図ることができ、均質な成形品を得ることができる。そして、成形時に第1金型構成部材と第2金型構成部材との隙間から通路側へ吹き出した熱気がシール材に直接触れなくなるので、シール材の劣化を抑制することができ、シール材の交換サイクルを長期化することができる。
第2の発明によれば、第1金型構成部材に形成した第1凹部から第2金型構成部材に形成した第2凹部に渡って金属製部材を収容するようにしたので、金属製部材を第1凹部及び第2凹部によって位置決めすることができる。これにより、第1金型構成部材と第2金型構成部材との隙間から通路側へ吹き出した熱気が金属製部材に確実に触れることになるので、熱気がシール材に直接触れてしまうのを抑制できる。
第3の発明によれば、金属製部材の外周面に形成した第1嵌合溝及び第2嵌合溝に第1シール材及び第2シール材をそれぞれ嵌合させているので、第1シール材と第2シール材の位置ずれを抑制することができ、第1シール材と第2シール材のシール効果を狙い通りに発揮させることができる。
第4の発明によれば、第1シール材、金属製部材及び第2シール材を第1凹部の底面と第2凹部の底面とで挟持するようにしたので、第1シール材と第2シール材とによるシール性を確実に得ることができる。
第5の発明によれば、通路に臨むように配置した金属製部材にシール材を保持するようにしたので、シール材を効率よく冷却することができ、シール材の劣化を抑制できる。
実施形態1に係るホットプレス装置が型開き状態にある場合の側面図である。 ホットプレス装置が型閉じ状態にある場合の側面図である。 金型駒の拡大図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 実施形態2に係る図4相当図である。 実施形態2に係る金型駒の分解斜視図である。 実施形態3に係る図4相当図である。 実施形態3に係る金型駒の分解斜視図である。 実施形態4に係る図4相当図である。 実施形態4に係る金型駒の分解斜視図である。 従来例に係る金型の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るホットプレス装置1が型開き状態にある場合を示す側面図であり、図2は、ホットプレス装置1が型閉じ状態にある場合を示す。ホットプレス装置1は、図示しない加熱装置で加熱された鋼板やパイプ材等の部材をプレス成形しながら冷却して焼き入れされた成型品A(図2に示す)を得ることができるように構成されたものである。
ホットプレス装置1は、固定盤2と、可動盤3と、可動盤3に取り付けられる上側金型4と、可動盤3を駆動する駆動装置5と、固定盤2に取り付けられる下側金型10と、冷却水供給装置Wとを備えている。この実施形態では、ホットプレス装置1が自動車部品を製造する現場に設置されている場合について説明するが、これに限らず、ホットプレス装置1は各種プレス成形品を成形する現場で使用することができる。
固定盤2は、工場等の地面に対して動かないように固定されている。一方、可動盤3は、固定盤2の上方において該固定盤2と対向するように配置されている。可動盤3には、駆動装置5が連結されている。駆動装置5は、例えば流体圧で作動するシリンダ装置等で構成することができ、可動盤3を上下方向、即ち、固定盤2に接離する方向に移動させることができる。上側金型4は、周知の金型材料で構成されており、可動盤3に取り付けられた状態で駆動装置5によって昇降する。上側金型4の下面には、部材を成形するための上側成形面4aが全体として上方に窪むように形成されている。
また、下側金型10も周知の金型材料で構成されている。下側金型10は、固定盤2に取り付けられた状態で上側金型4に対向するように配置される。下側金型10の上面には、上側金型4の上側成形面4aに対向する部分に部材を成形するための下側成形面10aが全体として上方に膨出するように形成されている。ホットプレス装置1は、図1に示すように駆動装置5によって上側金型4を上昇端位置まで移動させた型開き状態と、図2に示すように駆動装置5によって上側金型4を下降端位置まで移動させた型閉じ状態とに切り替えられる。
下側金型10は、第1〜第7金型駒11〜17を組み合わせることによってなるものである。第1〜第7金型駒11〜17は、固定盤2上において水平方向に並び、かつ、隣り合うもの同士が互いに隣接するように配置され、それらの上面に連続する下側成形面10aが形成されている。第1金型駒11は、図1及び図2において左端に配置されて下側金型10の左部分を構成するものであり、第2〜第7金型駒12〜17は、左から右に順に並んでおり、それぞれが下側金型10の一部分を構成している。このように、下側金型10を第1〜第7金型駒11〜17で構成することで、下側金型10が大型なものであっても容易に得ることができる。尚、下側金型10を構成する金型駒の数は上記した数に限られるものではなく、2つの金型駒であってもよいし、8つ以上の金型駒であってもよい。
下側金型10には、成形面10aを冷却するための冷却水(冷却媒体)が流通する断面円形の通路9が設けられている。通路9は、第1金型駒11の内部から第2金型駒12の内部、第3金型駒13の内部、第4金型駒14の内部、第5金型駒15の内部、第6金型駒16の内部、第7金型駒17の内部に渡って延びるように形成されている。通路9は、成形面10a近傍に位置するように、第1〜第7金型駒11〜17の上面近傍に位置している。第1〜第7金型駒11〜17の各々に、直線状に延びる孔を削孔によって形成し、第1〜第7金型駒11〜17に形成された孔を左右方向に接続することによって該孔により通路9が構成されている。このように、第1〜第7金型駒11〜17に形成した孔を組み合わせて通路9を形成することで、各孔は直線状であっても、成形面10aに沿うような複雑な形状の通路9とすることが可能になる。尚、通路9は複数設けられている。
通路9の左端部には、冷却水の供給管7の下流側が接続されている。この供給管7の上流側は、冷却水供給装置Wの吐出部に接続されている。また、通路9の右端部には、冷却水の排出管8の上流側が接続されている。この排出管8の下流側は、冷却水供給装置Wの吸入部に接続されている。冷却水供給装置Wは、従来から周知のものであり、所定水圧の冷却水を吐出部から供給管7に供給することができるように構成されている。通路9の冷却水は冷却水供給装置Wの吸入部から排水することが可能になっている。
図4に示すように、第3金型駒13における第4金型駒14側の側面13aには、通路9の形成部位に開口部13bが開口することになる。尚、この実施形態では、第3金型駒13を本発明の第1金型構成部材とし、第4金型駒14を本発明の第2金型構成部材として説明するが、他にも互いに隣接する金型駒を第1金型構成部材及び第2金型構成部材として構成することもできる。
第3金型駒13の側面13aには、冷却水流れ方向を基準にして上流側に位置する上流側凹部(第1凹部)13cが通路9を囲むように形成されている。上流側凹部13cは、通路9に連続している。上流側凹部13cの内周面13dは、通路9の中心線を中心として周方向に連続して延びる面で構成されている。また、上流側凹部13cの底面13eは、通路9の中心線に対し径方向に延び、該中心線の周方向に連続している。
第4金型駒14における第3金型駒13側の側面14aには、通路9の形成部位に開口部14bが開口することになる。したがって、第4金型駒14の側面14aの開口部14bと、第3金型駒13の側面13aの開口部13cとは、第3金型駒13と第4金型駒14とを互いに隣接するように配置した状態で一致するようになっている。第4金型駒14の側面14aには、冷却水流れ方向について上記上流側凹部13cよりも下流側に配置される下流側凹部(第2凹部)14cが通路9を囲むように形成されている。下流側凹部14cの内周面14d及び底面14eは、上流側凹部13cと同様に形成されている。
第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分には、シール手段20が設けられている。シール手段20は、金属製部材21と、最上流側シール材(第1シール材)22と、上流側シール材(第1シール材)23と、下流側シール材(第2シール材)24と、最下流側シール材(第2シール材)25とを備えている。金属製部材21は、通路9の周方向に延びるように形成された円筒状部材であり、例えばステンレス鋼等のようにシール材22〜25に比べて耐熱性の高い金属材料で構成されている。
金属製部材21は、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分において第3金型駒13側から第4金型駒14側に渡るように配置される。金属製部材21は、通路9と略同心上に配置された状態で、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分を基準にして冷却水流れ方向の上流側に位置する部分が上流側凹部13cに収容され、下流側に位置する部分が下流側凹部14cに収容される。つまり、金属製部材21は上流側凹部13cから下流側凹部14cに渡って収容されることになる。
金属製部材21の軸方向の長さは、上流側凹部13cの底面13eと下流側凹部14cの底面14eとの離間寸法よりも若干短めに設定されている。また、金属製部材21の外径は、上流側凹部13cの内径よりも若干小さめに設定されている。金属製部材21の内径は、通路9の内径と略同じに設定されており、金属製部材21の内部を冷却水が流通可能になっている。
最上流側シール材22、上流側シール材23、下流側シール材24及び最下流側シール材25は、金属製部材21の外周面を囲むように形成されたOリングからなるものである。最上流側シール材22及び上流側シール材23は、上流側凹部13c内に配置され、金属製部材21の外周面と上流側凹部13cの内周面13dとに密着し、金属製部材21の外周面と上流側凹部13cの内周面13dとの間をシールするように形成されている。また、下流側シール材24及び最下流側シール材25は、下流側凹部14c内に配置され、金属製部材21の外周面と下流側凹部14cの内周面14dとに密着し、金属製部材21の外周面と下流側凹部14cの内周面14dとの間をシールするように形成されている。
すなわち、最上流側シール材22及び上流側シール材23は、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分から通路9の延びる方向である上流側に離れて配置されており、通路9からの冷却水の漏れを抑制する。また、下流側シール材24及び最下流側シール材25は、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分から通路9の延びる方向である下流側に離れて配置されており、通路9からの冷却水の漏れを抑制する。
金属製部材21の外周面には、冷却水流れ方向上流側に、最上流側シール材22及び上流側シール材23がそれぞれ嵌合する最上流側嵌合溝(第1嵌合溝)21a及び上流側嵌合溝(第1嵌合溝)21bが形成されている。また、金属製部材21の外周面には、冷却水流れ方向下流側に、下流側シール材24及び最下流側シール材25がそれぞれ嵌合する下流側嵌合溝(第2嵌合溝)21c及び最下流側嵌合溝(第2嵌合溝)21dが形成されている。最上流側嵌合溝21a、上流側嵌合溝21b、下流側嵌合溝21c及び最下流側嵌合溝21dは、金属製部材21の周方向に連続している。これにより、最上流側シール材22、上流側シール材23、下流側シール材24及び最下流側シール材25の位置ずれが抑制される。
同様なシール手段20が、第1金型駒11と第2金型駒12との間、第2金型駒12と第3金型駒13との間、第4金型駒14と第5金型駒15との間、第5金型駒15と第6金型駒16との間、第6金型駒16と第7金型駒17との間にも設けられている。
この実施形態1に係るホットプレス装置1では、図1に示す型開き状態にした後、焼き入れが可能な温度状態となるまで加熱された部材を下側金型10の成形面10aに載置する。その後、上側金型4を駆動装置5によって下降させて部材を上側金型4の成形面4aと下側金型10の成形面10aとでプレス成形する。このプレス成形時には、冷却水供給装置Wから供給された冷却水が供給管7を介して供給されているので下側金型10の通路9には冷却水が流通している。これにより、部材がプレス成形されながら冷却されて焼き入れされた成形品Aとなる。冷却水が流通する通路9が第1金型駒11の内部から第7金型駒17の内部に渡って延びているので、各金型駒11〜17の中央部分だけでなく、金型駒11〜17の継ぎ目部分近傍も十分に冷却される。よって、成形面10aの温度の均一化が図られる。
また、部材の成形中には、部材が加熱されていることから熱気が例えば第3金型駒13と第4金型駒14との間の隙間から通路9側へ吹き出してくることがある。このとき、例えば、図4に示すように金属製部材21が第3金型駒13側から第4金型駒14側に渡るように、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分に配置されているので、通路9側へ吹き出した熱気は金属製部材21に直接触れることになる。金属製部材21はシール材22〜25よりも耐熱性が高いので熱気がシール性に悪影響を与えにくくなる。一方、シール材22〜25は、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分から通路9の延びる方向に離れて配置されているので、熱気が直接触れることはない。よって、シール材22〜25の劣化が抑制される。他の金型駒11、12、15〜17の継ぎ目部分についても同様である。
以上説明したように、この実施形態1によれば、冷却水が流通する通路9が、第1金型駒11の内部から第7金型駒17の内部に渡って設けられているので、成形面10aの温度の均一化を図ることができ、均質な成形品Aを得ることができる。そして、成形時に金型駒11〜17の隙間から通路9側へ吹き出した熱気がシール材22〜25に直接触れなくなるので、シール材22〜25の劣化を抑制することができ、シール材22〜25の交換サイクルを長期化することができる。
(実施形態2)
図5及び図6は、本発明の実施形態2に係る下側金型の一部を示すものである。実施形態2では、シール手段20の構成が実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
すなわち、実施形態2では、第3金型駒13における側面13aには、開口部13bから離れた部分において該開口部13bを囲むように上流側凹部(第1凹部)13fが形成されている。上流側凹部13fは、通路9の中心線の周方向に連続している。上流側凹部13fの底面13gは、通路9の中心線に対し径方向に延びている。また、第4金型駒14における側面14aには、同様な下流側凹部(第2凹部)14fが形成されている。下流側凹部14fの底面14gは、上流側凹部13fの底面13gと略平行である。
シール手段20は、上流側凹部13fに収容される第1シール材27と、下流側凹部14fに収容される第2シール材28と、リング状の金属製部材29とを備えている。第1シール材27及び第2シール材28はOリングであり、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分から通路9の延びる方向に離れて配置される。また、金属製部材29は、第1シール材27と第2シール材28との間に配置されるとともに、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分において第3金型駒13側から第4金型駒14側に渡るように配置される。第1シール材27、金属製部材29及び第2シール材28は、上流側凹部13fの底面13gと、下流側凹部14fの底面14gとで挟持されている。これにより、第1シール材27が上流側凹部13fの内面に全周に渡って密着し、また、第2シール材28が下流側凹部14fの内面に全周に渡って密着する。さらに、第1シール材27及び第2シール材28が金属製部材29の側面に密着する。よって、通路9からの冷却水の漏れが抑制される。
実施形態2によれば、実施形態1と同様に、成形面10aの温度の均一化を図ることができ、均質な成形品Aを得ることができる。そして、成形時に第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分から通路9側へ吹き出た熱気は金属製部材29の外周面に直接触れることになり、シール材27、28には直接触れなくなるので、シール材27、28の劣化を抑制することができ、シール材27、28の交換サイクルを長期化することができる。
(実施形態3)
図7及び図8は、本発明の実施形態3に係る下側金型の一部を示すものである。実施形態3では、シール手段20の構成が実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
実施形態3では、上流側凹部13c及び下流側凹部14cの深さが実施形態1のものよりも浅く設定されている。シール手段20は、上流側凹部13cに収容される第1シール材30と、下流側凹部14cに収容される第2シール材31と、リング状の金属製部材32とを備えている。第1シール材30及び第2シール材31はOリングであり、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分から通路9の延びる方向に離れて配置される。また、金属製部材32は、第1シール材30と第2シール材31との間に配置されるとともに、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分において第3金型駒13側から第4金型駒14側に渡るように配置される。第1シール材30、金属製部材32及び第2シール材31は、上流側凹部13cの底面13eと、下流側凹部14cの底面14eとで挟持されている。これにより、第1シール材30が上流側凹部13cの内面に全周に渡って密着し、また、第2シール材31が下流側凹部14cの内面に全周に渡って密着する。さらに、第1シール材30及び第2シール材31が金属製部材32の側面に密着する。よって、通路9からの冷却水の漏れが抑制される。
また、金属製部材32には、該金属製部材32の内周面から該金属製部材32の中心線方向両側にそれぞれ突出する突出板部32a、32aが設けられている。突出板部32a、32aは金属製部材32の全周に渡って環状に延びている。第1シール材30及び第2シール材31は、突出板部32a、32aの外周面を囲むように配置されている。
実施形態3によれば、実施形態1と同様に、成形面10aの温度の均一化を図ることができ、均質な成形品Aを得ることができる。そして、成形時に第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分から通路9側へ吹き出た熱気は金属製部材32の外周面に直接触れることになり、シール材30、31には直接触れなくなるので、シール材30、31の劣化を抑制することができ、シール材30、31の交換サイクルを長期化することができる。
(実施形態4)
図9及び図10は、本発明の実施形態4に係る下側金型の一部を示すものである。実施形態4では、シール手段20の構成が実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
実施形態4では、上流側凹部13c及び下流側凹部14cの深さが実施形態1のものよりも浅く設定されている。シール手段20は、第1シール材34、第2シール材35及び金属製部材36を備えている。金属製部材36は、上流側凹部13c及び下流側凹部14cに収容されるリング部36aと、リング部36aの内周面から該リング部36aの中心線方向両側へ突出する突出部36b、36bと、突出部36b、36bの突出方向先端部から径方向外方へそれぞれ延出する延出部36c、36cとを備えている。金属製部材36のリング部36aは、第1シール材34と第2シール材35との間に配置されるとともに、第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分において第3金型駒13側から第4金型駒14側に渡るように配置される。また、第1シール材34及び第2シール材35は、それぞれ、突出部36bの外周面においてリング部36aと延出部36cとの間に配置され、金属製部材36に保持されている。また、金属製部材36の突出部36b、36b及び延出部36c、36cは通路9に臨むように配置されて、通路9の内周面から通路9内へ向けて突出している。
実施形態4によれば、実施形態1と同様に、成形面10aの温度の均一化を図ることができ、均質な成形品Aを得ることができる。そして、成形時に第3金型駒13と第4金型駒14との継ぎ目部分から通路9側へ吹き出た熱気は金属製部材36の外周面に直接触れることになり、シール材34、35には直接触れなくなるので、シール材34、35の劣化を抑制することができ、シール材34、35の交換サイクルを長期化することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るホットプレス装置用金型は、複数の金型構成部材を組み合わせた構造の金型として使用することができる。
1 ホットプレス装置
9 通路
10 下側金型
10a 下側成形面
13 第3金型駒(第1金型構成部材)
14 第4金型駒(第2金型構成部材)
20 シール手段
21 金属製部材
21b 上流側嵌合溝(第1嵌合溝)
21c 下流側嵌合溝(第2嵌合溝)
23 上流側シール材(第1シール材)
24 下流側シール材(第2シール材)

Claims (5)

  1. 加熱された部材をプレス成形しながら冷却するホットプレス装置で使用されるホットプレス装置用金型において、
    上記金型は、少なくとも第1金型構成部材と第2金型構成部材とが互いに隣接するように配置されて連続する成形面を形成するように構成され、
    上記金型には、上記成形面を冷却するための冷却媒体が流通する通路が、上記第1金型構成部材の内部から上記第2金型構成部材の内部に渡って延びるように設けられ、
    上記第1金型構成部材と上記第2金型構成部材との継ぎ目部分には、シール手段が設けられ、
    上記シール手段は、上記通路の周方向に延びるように形成され、上記継ぎ目部分において上記第1金型構成部材側から上記第2金型構成部材側に渡るように配置される金属製部材と、上記継ぎ目部分から上記通路の延びる方向に離れて配置され、上記通路からの冷却媒体の漏れを抑制するためのシール材とを備えていることを特徴とするホットプレス装置用金型。
  2. 請求項1に記載のホットプレス装置用金型において、
    上記第1金型構成部材における上記第2金型構成部材側の面には、上記通路を囲むように第1凹部が形成され、
    上記第2金型構成部材における上記第1金型構成部材側の面には、上記通路を囲むように第2凹部が形成され、
    上記金属製部材は、上記第1凹部から上記第2凹部に渡って収容されることを特徴とするホットプレス装置用金型。
  3. 請求項2に記載のホットプレス装置用金型において、
    上記シール手段は、第1シール材と第2シール材とを備え、
    上記第1シール材は、上記金属製部材の外周面を囲むように形成されて上記第1凹部内に配置され、上記金属製部材の外周面と上記第1凹部の内周面との間をシールするように形成され、
    上記第2シール材は、上記金属製部材の外周面を囲むように形成されて上記第2凹部内に配置され、上記金属製部材の外周面と上記第2凹部の内周面との間をシールするように形成され、
    上記金属製部材の外周面には、上記第1シール材及び上記第2シール材がそれぞれ嵌合する第1嵌合溝及び第2嵌合溝が形成されていることを特徴とするホットプレス装置用金型。
  4. 請求項2に記載のホットプレス装置用金型において、
    上記シール手段は、上記第1凹部に収容される第1シール材と、上記第2凹部に収容される第2シール材とを備え、
    上記金属製部材は、上記第1シール材と上記第2シール材との間に配置され、
    上記第1シール材、上記金属製部材及び上記第2シール材は、上記第1凹部の底面と、上記第2凹部の底面とで挟持されていることを特徴とするホットプレス装置用金型。
  5. 請求項1に記載のホットプレス装置用金型において、
    上記金属製部材は、上記通路に臨むように配置され、
    上記シール材は、上記金属製部材に保持されていることを特徴とするホットプレス装置用金型。
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