以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
(第1の実施例)
図1から図15は、本発明の第1の実施例に係るものである。
図1は、本発明の実施例に係る撮像装置の要部の構成を示すブロック図である。
撮像装置101は、図1に示すように、撮像部1と、位置情報取得部2aと、操作部3と、時計4と、仮記録部5と、記録媒体6と、表示部7と、制御部8と、を有して構成されている。
撮像部1は、被写体を撮影することにより、通常の2D撮影による画像データ、及び、2つのレンズに入射される光学像の視差を利用した3D撮影による画像データを取得できるように構成されている。具体的には、撮像部1は、2D撮影及び3D撮影による画像データのうちの少なくとも一方を一度の撮影で取得できるように、第1の撮像系と第2の撮像系との2つの撮像系を具備するとともに、当該2つの撮像系にそれぞれ対応するレンズ、絞り機構、シャッター機構、焦点調整機構、及び、撮像素子等を有して構成されている。
位置情報取得部2aは、例えば、GPS衛星から受信した電波に基づいて測位を行うことにより得られる測位結果を、撮像装置101の現在位置として出力することが可能なGPSモジュールを備えて構成されている。
操作部3は、撮像部1における撮影動作に係る指示を行うことが可能な撮影操作部3aと、表示部7に表示されるGUI(Graphical User Interface)における入力操作等を行うことが可能なボタン及びスイッチ等を備えた入力操作部3bと、を有して構成されている。また、操作部3には、撮像装置101の電源のオンオフを切り替える電源ボタン、及び、記録媒体6に保存された画像ファイルの再生表示を行う再生モードのオンオフを切り替える再生ボタン等が設けられている。
撮影操作部3aは、例えば、ファーストレリーズスイッチとセカンドレリーズスイッチとからなる2段スイッチのレリーズボタンとして構成されている。制御部8は、レリーズボタンの半押しに応じてファーストレリーズスイッチがオンされると、AE(自動露出)及びAF(自動焦点)に係る動作等を実施させるための制御を撮像部1に対して行う。また、制御部8は、レリーズボタンの全押しに応じてセカンドレリーズスイッチがオンされると、被写体の撮影を実施させるための制御を撮像部1に対して行う。
なお、入力操作部3bのボタン及びスイッチ等は、機械的なものとして構成されていてもよく、または、タッチパネルの画面上に表示されるものとして構成されていてもよい。
時計4は、現在の日付及び時刻を随時取得して出力するように構成されている。
仮記録部5は、例えば、制御部8から出力される画像データを一時的に蓄積しておくことが可能なバッファメモリを備えて構成されている。
記録媒体6は、撮像装置101に対して着脱可能なメモリカード等として構成されており、後述の画像処理部8aにより生成された画像ファイルを記録及び保存することができる。
表示部7は、後述の表示制御部8cの制御に応じ、記録媒体6に記録及び保存する画像データの選択及び決定を促すための確認画面に係る画像表示を行うことができるように構成されている。また、表示部7は、後述の表示制御部8cの制御に応じ、記録媒体6に保存された画像ファイルの再生表示、及び、撮影する被写体の構図を動画にて確認可能なライブビュー表示等の種々の画像表示を行うことができるように構成されている。さらに、表示部7は、タッチパネル機能を有して構成されており、画面上に表示されるスイッチ群等の操作に応じた指示を行うことができるように構成されている。
制御部8は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等により構成されており、操作部3の操作に応じた指示、及び、表示部7の画面上に表示されるGUIの入力操作に応じた指示に基づき、撮像装置101の各部に対する制御等を実施できるように構成されている。また、制御部8は、撮像部1により撮影された画像データに基づき、位相差検出方式等の公知の手法による焦点検出を実施する。さらに、制御部8は、例えば、撮像部1の絞り機構の絞り量、及び、シャッタースピードの少なくともいずれか一方を制御して変化させるような、公知の手法による露出調整を実施する。
一方、制御部8は、画像処理部8aと、優先度設定部8bと、表示制御部8cと、を有している。
画像処理部8aは、撮像部1により取得された画像データに対して種々の画像処理を施すことにより、圧縮された状態で仮記録部5に仮記録される画像データの生成、記録媒体6に保存する画像ファイルの生成、及び、ライブビュー表示用の画像データの生成等を行うことができるように構成されている。また、画像処理部8aは、記録媒体6に保存された画像ファイルを読み込み、当該読み込んだ画像ファイルに基づいて再生表示用の画像データを生成することができるように構成されている。さらに、画像処理部8aは、優先度設定部8bにより設定された優先度に基づき、圧縮された状態で仮記録部5に仮記録されている画像データを読み込んで表示用の画像データを生成することができるように構成されている。
一方、画像処理部8aは、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データに対し、位置情報取得部2aにより取得された現在位置(撮影位置)と、時計4により取得された現在の日付及び時刻(撮影日時)と、を関連付ける処理を行う。
優先度設定部8bは、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データ、及び、仮記録部5に仮記録された画像データに基づき、記録媒体6に保存される画像データとして最も適切であると推定されるものから順番に優先度を設定する。なお、前述の優先度の設定に係る処理の詳細については、後程述べるものとする。
表示制御部8cは、画像処理部8aの処理結果として得られた表示用の画像データを表示させるための制御を表示部7に対して行う。また、表示制御部8cは、表示部7の画面上に表示するスイッチ群、及び、種々の情報の入力を促す入力画面等の、GUIに関する画像データを生成可能に構成されている。
なお、本実施例の撮像装置101の制御部8は、特に言及のない限り、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われてから、画像データを記録媒体6へ記録及び保存する処理が完了するまでの間(または画像データを記録媒体6へ記録せずに削除する処理が完了するまでの間)において、仮記録部5への画像データの蓄積を一時的に停止させるものとする。
ここで、以上に述べたような構成を具備する撮像装置101を用いて撮影を行う場合の動作及び処理について、2D撮影による画像データを取得する場合を例に挙げて説明を行う。
図2は、第1の実施例において撮影モード時に行われる処理等の一例を示すフローチャートである。図3は、図2のフローチャートに続いて行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
まず、操作部3の電源ボタンの操作に応じて撮像装置101の電源がオンされると、制御部8は、操作部3の再生ボタンがオンされているか否かを検出する(図2のステップS1)。
制御部8は、図2のステップS1において、操作部3の再生ボタンがオンされていることを検出した場合には、撮像装置101の動作モードを再生モードに設定する(図2のステップS2)。その後、制御部8は、操作部3の再生ボタンがオンからオフに切り替えられると、再生モードを終了して図2のステップS1の処理を再度行う。なお、再生モードにおいて撮像装置101により行われる処理等については、公知のものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図2のステップS1において、操作部3の再生ボタンがオフされていることを検出した場合には、撮像装置101の動作モードを撮影モードに設定した後、表示部7においてライブビュー表示を行わせるように動作する(図2のステップS3)。
制御部8は、図2のステップS3によるライブビュー表示を行っている最中に、撮像部1において連続的に撮影動作を行わせるとともに(図2のステップS4)、連続的な撮影動作により得られた静止画の画像データに対して種々の画像処理を施すことにより、当該静止画の画像データを圧縮して仮記録部5に順次仮記録させる(図2のステップS5)。
その後、制御部8は、レリーズボタンの全押し等に応じた撮影操作が撮影操作部3aにおいて行われたか否かを判定する(図2のステップS6)。そして、制御部8は、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われていない場合には、図2のステップS1の処理を再度行う。また、制御部8は、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われたことを検出すると、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データ、及び、仮記録部5に仮記録された各画像データに基づき、記録媒体6に保存される画像データとして最も適切であると推定されるものから順番に優先度を設定する(図2のステップS7)。
具体的には、制御部8の優先度設定部8bは、撮影者が意図したタイミングにおいて撮影操作が行われたものと推定し、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データの優先度を最も高い優先度(1番目の優先度)に設定する。また、制御部8の優先度設定部8bは、仮記録部5に仮記録された各画像データに対し、撮影時刻が新しくなるにつれて優先度が高くなるように(2番目以降の)優先度を設定する。
制御部8の表示制御部8cは、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、最も高い優先度(1番目の優先度)に設定された画像データを記録媒体6へ記録及び保存させるように促すための1次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図2のステップS8)。
図4は、第1の実施例において表示部に表示される1次候補の確認画面の一例を示す図である。
具体的には、制御部8の表示制御部8cは、例えば図4に示すように、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された1番目の優先度の画像データと、「記録しますか?」の文字列を備えたメッセージ文と、記録媒体6への記録の要否を選択可能とするための「Yes」及び「No」(または「はい」及び「いいえ」)の文字列を含むGUIと、を備えた1次候補の確認画面を表示部7に表示させる。
制御部8は、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたか否かを判定する(図2のステップS9)。そして、制御部8は、(例えば「Yes」または「はい」が選択されることにより、)図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたことを検出すると、当該画像データに応じた画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図2のステップS10)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
また、制御部8は、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされなかった場合に、さらに、当該1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされたか否かを判定する(図3のステップS12)。制御部8の表示制御部8cは、(例えば「No」または「いいえ」が選択されることにより、)図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされたことを検出すると、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、2番目以降の優先度に設定されたいずれか1つの画像データを記録媒体6へ記録及び保存させるように促すための確認画面としての2次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図3のステップS13)。
図5は、第1の実施例において表示部に表示される2次候補の確認画面の一例を示す図である。
具体的には、制御部8の表示制御部8cは、例えば図5に示すように、仮記録部5に仮記録された画像データの中で撮影時刻がN番目(N≧1)に新しい(N+1)番目の優先度の画像データと、「記録しますか?」の文字列を備えたメッセージ文と、記録媒体6への記録の要否を選択可能とするための「Yes」及び「No」(または「はい」及び「いいえ」)の文字列を含むGUIと、を備えた2次候補の確認画面を表示部7に表示させる。
制御部8は、図3のステップS13の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたか否かを判定する(図3のステップS14)。そして、制御部8は、(例えば「Yes」または「はい」が選択されることにより、)図3のステップS13の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたことを検出すると、当該画像データに応じた画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図2のステップS10)、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データを破棄し、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
また、制御部8は、(例えば「No」または「いいえ」が選択されることにより、)図3のステップS13の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされた場合に、さらに、仮記録部5に仮記録されている画像データを参照することにより、次の優先度の画像データが存在するか否かを判定する(図3のステップS14)。
制御部8の表示制御部8cは、図3のステップS14において、次の優先度の画像データが仮記録部5に存在することを検出すると、当該次の優先度の画像データを図3のステップS13の2次候補の確認画面に表示させる。
図6は、第1の実施例において表示部に表示される2次候補の確認画面の、図5とは異なる例を示す図である。
具体的には、制御部8の表示制御部8cは、例えば図6に示すように、仮記録部5に仮記録された画像データの中で撮影時刻が(N+1)番目に新しい(N+2)番目の優先度の画像データと、「記録しますか?」の文字列を備えたメッセージ文と、記録媒体6への記録の要否を選択可能とするための「Yes」及び「No」(または「はい」及び「いいえ」)の文字列を含むGUIと、を備えた2次候補の確認画面を表示部7に表示させる。
すなわち、図3のステップS13からステップS15までの処理が繰り返し行われることにより、図3のステップS13の2次候補の確認画面に表示される画像データが、図2のステップS7において設定された優先度の順番に応じて切り替わる。
また、制御部8の表示制御部8cは、図3のステップS14において、次の優先度の画像データが仮記録部5に存在しないことを検出すると、図2のステップS8に戻り、最も高い優先度(1番目の優先度)に設定された画像データを記録媒体6へ記録及び保存させるように促すための1次候補の確認画面を表示部7に再度表示させる。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されない状態であっても、所定の時間(例えば5秒)が経過するまでは、当該1次候補の確認画面を表示部7に表示させ続ける(図3のステップS16)。その後、制御部8は、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されないまま、前述の所定の時間が経過したことを検出すると(図3のステップS16)、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、1番目及び2番目の優先度の画像データに応じた2つの画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図3のステップS17)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
なお、表示部7に表示される2次候補の確認画面の表示態様は、図5及び図6に例示したような、優先度の順番に応じて画像データを1つずつ切り替えながら表示してゆくものに限らず、複数の画像データを一度に表示するようなものであってもよい。
ここで、2次候補の確認画面において複数の画像データが一度に表示される場合の処理等について説明を行う。なお、図7のフローチャートに示す各処理は、図3のフローチャートに示す各処理の代わりに実施可能な処理であって、図2のフローチャートに示す各処理に引き続いて行われる処理であるとする。
図7は、図2のフローチャートに続いて行われる処理等の、図3とは異なる例を示すフローチャートである。
制御部8は、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされなかった場合に、さらに、当該1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされたか否かを判定する(図7のステップS21)。制御部8の表示制御部8cは、(例えば「No」または「いいえ」が選択されることにより、)図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされたことを検出すると、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、1番目及び2番目以降の優先度に設定されたいずれか1つの画像データを記録媒体6へ記録及び保存させるように促すための確認画面としての2次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図7のステップS22)。
図8は、第1の実施例において表示部に表示される2次候補の確認画面の、図5及び図6とは異なる例を示す図である。
具体的には、制御部8の表示制御部8cは、例えば図8に示すように、1番目〜4番目の優先度に設定された4つの画像データのサムネイルと、「選んで下さい」の文字列を備えたメッセージ文と、記録媒体6への記録を行わずに画像データを削除可能とするための「全削除」の文字列を含むGUIと、を備えた2次候補の確認画面を表示部7に表示させる。
制御部8は、図7のステップS22の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されたか否かを判定する(図7のステップS23)。そして、制御部8は、図7のステップS22の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されたことを検出すると、当該1つの画像データに応じた画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図2のステップS10)、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データを破棄し、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
また、制御部8は、図7のステップS22の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されない場合に、さらに、当該2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させずに削除する旨の選択がなされたか否かを判定する(図7のステップS24)。制御部8は、(例えば「全削除」が選択されることにより、)図7のステップS22の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させずに削除する旨の選択がなされたことを検出すると、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データを破棄し、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図7のステップS22の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されず、かつ、当該2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させずに削除する旨の選択がなされない状態であっても、所定の時間(例えば5秒)が経過するまでは、当該2次候補の確認画面を表示部7に表示させ続ける(図7のステップS25)。その後、制御部8は、図7のステップS22の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されず、かつ、当該2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させずに削除する旨の選択がなされないまま、前述の所定の時間が経過したことを検出すると(図7のステップS25)、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、1番目及び2番目の優先度の画像データに応じた2つの画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図7のステップS27)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
さらに、制御部8の表示制御部8cは、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されない状態であっても、所定の時間(例えば5秒)が経過するまでは、当該1次候補の確認画面を表示部7に表示させ続ける(図7のステップS26)。その後、制御部8は、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されないまま、前述の所定の時間が経過したことを検出すると(図7のステップS26)、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、1番目及び2番目の優先度の画像データに応じた2つの画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図7のステップS27)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
一方、本実施例によれば、1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされた際に、1次候補の確認画面から2次候補の確認画面への切り替えが行われるように構成したものに限らず、1次候補の確認画面が表示部7に表示されてから所定の時間(例えば5秒)が経過した時点で2次候補の確認画面への切り替えが行われるように構成してもよい。
図9は、第1の実施例において表示部に表示される1次候補の確認画面の、図4とは異なる例を示す図である。
具体的には、例えば図9に示すような、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された1番目の優先度の画像データと、「記録しますか?」の文字列を備えたメッセージ文と、記録媒体6へ記録させる旨の選択を行うための「Yes」(または「はい」)の文字列を含むGUIと、を備えた1次候補の確認画面が表示部7に表示されてから所定の時間(例えば5秒)が経過した時点で2次候補の確認画面への切り替えが行われるように構成してもよい。
ここで、1次候補の確認画面が表示部7に表示されてから所定の時間(例えば5秒)が経過した時点で2次候補の確認画面への切り替えが行われる場合の処理等について説明を行う。なお、図10のフローチャートに示す各処理は、図3及び図7のフローチャートに示す各処理の代わりに実施可能な処理であって、図2のフローチャートに示す各処理に引き続いて行われる処理であるとする。また、以降の説明においては、図10のフローチャートに示す各処理を行う前に、図2のステップS8により、図9に示す1次候補の確認画面が表示部7に表示されているものとする。
図10は、図2のフローチャートに続いて行われる処理等の、図3及び図7とは異なる例を示すフローチャートである。
制御部8は、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされないまま所定の時間(例えば5秒)が経過したことを検出すると(図10のステップS31)、さらに、1次候補及び2次候補の確認画面の繰り返し表示回数が所定の回数(例えば5回)以上に達したか否かを判定する(図10のステップS32)。
制御部8の表示制御部8cは、1次候補及び2次候補の確認画面の繰り返し表示回数が所定の回数未満であることを検出すると、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、2番目以降の優先度に設定されたいずれか1つの画像データを記録媒体6へ記録及び保存させるように促すための確認画面としての2次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図10のステップS33)。
制御部8は、図10のステップS33の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたか否かを判定する(図10のステップS34)。そして、制御部8は、(例えば「Yes」または「はい」が選択されることにより、)図10のステップS33の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたことを検出すると、当該画像データに応じた画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図2のステップS10)、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データを破棄し、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
また、制御部8は、図10のステップS33の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされないまま所定の時間(例えば5秒)が経過したことを検出すると(図10のステップS35)、さらに、仮記録部5に仮記録されている画像データを参照することにより、次の優先度の画像データが存在するか否かを判定する(図10のステップS36)。
制御部8の表示制御部8cは、図10のステップS36において、次の優先度の画像データが仮記録部5に存在することを検出すると、当該次の優先度の画像データを図10のステップS33の2次候補の確認画面に表示させる。
また、制御部8の表示制御部8cは、図10のステップS36において、次の優先度の画像データが仮記録部5に存在しないことを検出すると、図2のステップS8に戻り、最も高い優先度(1番目の優先度)に設定された画像データを記録媒体6へ記録及び保存させるように促すための1次候補の確認画面を表示部7に再度表示させるとともに、1次候補及び2次候補の確認画面の繰り返し表示回数に1を加えた値を保持する。
その後、制御部8は、図10のステップS32において、1次候補及び2次候補の確認画面の繰り返し表示回数が所定の回数以上に達したことを検出すると、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、1番目及び2番目の優先度の画像データに応じた2つの画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図10のステップS37)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
ところで、図10のフローチャートに示す各処理によれば、1次候補または2次候補の確認画面が表示部7に表示されている最中に、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた場合を想定した処理も含まれている。
具体的には、制御部8は、図2のステップS8の1次候補の確認画面が表示される所定の時間(例えば5秒)が経過する前に撮影操作部3aにおける撮影操作が行われたことを検出すると(図10のステップS31及びステップS38)、当該1次候補の確認画面に表示されている(1番目の優先度の)画像データを記録媒体6に記録及び保存させた(図10のステップS40)後に、撮像部1による撮影動作を行わせ、当該撮影動作により得られた画像データを1番目の優先度に設定し直して1次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図2のステップS7及びステップS8)。
また、制御部8は、図10のステップS33の2次候補の確認画面が表示される所定の時間(例えば5秒)が経過する前に撮影操作部3aにおける撮影操作が行われたことを検出すると(図10のステップS35及びステップS39)、当該2次候補の確認画面に表示されている画像データを記録媒体6に記録及び保存させた(図10のステップS40)後に、撮像部1による撮影動作を行わせ、当該撮影動作により得られた画像データを1番目の優先度に設定し直して1次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図2のステップS7及びステップS8)。
なお、本実施例によれば、図9に示す1次候補の確認画面が表示部7に表示されてから所定の時間(例えば5秒)が経過した時点で、図8に示す2次候補の確認画面への切り替えが行われるように構成してもよい。
ここで、図9に示す1次候補の確認画面が表示部7に表示されてから所定の時間が経過した時点で、図8に示す2次候補の確認画面への切り替えが行われる場合の処理等について説明を行う。なお、図11のフローチャートに示す各処理は、図3、図7及び図10のフローチャートに示す各処理の代わりに実施可能な処理であって、図2のフローチャートに示す各処理に引き続いて行われる処理であるとする。また、以降の説明においては、図11のフローチャートに示す各処理を行う前に、図2のステップS8により、図9に示す1次候補の確認画面が表示部7に表示されているものとする。
図11は、図2のフローチャートに続いて行われる処理等の、図3、図7及び図10とは異なる例を示すフローチャートである。
制御部8の表示制御部8cは、図2のステップS8の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされないまま所定の時間(例えば5秒)が経過したことを検出すると(図11のステップS51)、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、図8に示す2次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図11のステップS52)。
その後、制御部8は、図11のステップS52の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されたか否かを判定する(図11のステップS53)。そして、制御部8は、図11のステップS52の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されたことを検出すると、当該1つの画像データに応じた画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図2のステップS10)、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データを破棄し、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
また、制御部8は、図11のステップS52の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されない場合に、さらに、当該2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させずに削除する旨の選択がなされたか否かを判定する(図11のステップS54)。制御部8は、(例えば「全削除」が選択されることにより、)図11のステップS52の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させずに削除する旨の選択がなされたことを検出すると、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データを破棄し、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図11のステップS52の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されず、かつ、当該2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させずに削除する旨の選択がなされない状態であっても、所定の時間(例えば5秒)が経過するまでは、当該2次候補の確認画面を表示部7に表示させ続ける(図11のステップS55)。その後、制御部8は、図11のステップS52の2次候補の確認画面において表示されている4つの画像データのうちのいずれか1つが選択されず、かつ、当該2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させずに削除する旨の選択がなされないまま、前述の所定の時間が経過したことを検出すると(図11のステップS55)、図2のステップS7において設定された優先度に基づき、1番目及び2番目の優先度の画像データに応じた2つの画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図11のステップS56)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図2のステップS11)後、図2のステップS1の処理を再度行う。
ところで、図11のフローチャートに示す各処理によれば、1次候補の確認画面が表示部7に表示されている最中に、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた場合を想定した処理も含まれている。
具体的には、制御部8は、図2のステップS8の1次候補の確認画面が表示される所定の時間(例えば5秒)が経過する前に撮影操作部3aにおける撮影操作が行われたことを検出すると(図11のステップS51及びステップS57)、当該1次候補の確認画面に表示されている(1番目の優先度の)画像データを記録媒体6に記録及び保存させた(図11のステップS58)後に、撮像部1による撮影動作を行わせ、当該撮影動作により得られた画像データを1番目の優先度に設定し直して1次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図2のステップS7及びステップS8)。
また、本実施例によれば、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データを記録媒体6に記録及び保存させ、さらに、仮記録部5に仮記録された画像データの中から記録媒体6に記録及び保存させる画像データを選択できるように構成してもよい。
図12は、第1の実施例において撮影モード時に行われる処理等の、図2とは異なる例を示すフローチャートである。図13は、図12のフローチャートに続いて行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
まず、操作部3の電源ボタンの操作に応じて撮像装置101の電源がオンされると、制御部8は、操作部3の再生ボタンがオンされているか否かを検出する(図12のステップS71)。
制御部8は、図12のステップS71において、操作部3の再生ボタンがオンされていることを検出した場合には、撮像装置101の動作モードを再生モードに設定する(図12のステップS72)。その後、制御部8は、操作部3の再生ボタンがオンからオフに切り替えられると、再生モードを終了して図12のステップS71の処理を再度行う。なお、再生モードにおいて撮像装置101により行われる処理等については、公知のものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図12のステップS71において、操作部3の再生ボタンがオフされていることを検出した場合には、撮像装置101の動作モードを撮影モードに設定した後、表示部7においてライブビュー表示を行わせるように動作する(図12のステップS73)。
制御部8は、図12のステップS73によるライブビュー表示を行っている最中に、撮像部1において連続的に撮影動作を行わせるとともに(図12のステップS74)、連続的な撮影動作により得られた静止画の画像データに対して種々の画像処理を施すことにより、当該静止画の画像データを圧縮して仮記録部5に順次仮記録させる(図12のステップS75)。
その後、制御部8は、レリーズボタンの全押し等に応じた撮影操作が撮影操作部3aにおいて行われたか否かを判定する(図12のステップS76)。そして、制御部8は、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われていない場合には、図12のステップS71の処理を再度行う。また、制御部8は、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われたことを検出すると、当該撮影操作が行われた直後から数フレーム分(1〜2フレーム分)後まで撮像部1による撮影動作を継続させ、当該数フレーム分の静止画の画像データをそれぞれ圧縮して仮記録部5に仮記録させる(図12のステップS77)。
さらに、制御部8は、図12のステップS77の処理を行うとともに、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データを記録媒体6に記録及び保存させ(図12のステップS78)、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データ、及び、仮記録部5に仮記録された各画像データに対する優先度の設定を行う(図12のステップS79)。
具体的には、制御部8の優先度設定部8bは、撮影者が意図したタイミングにおいて撮影操作が行われたものと推定し、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われた直後に取得された画像データの優先度を最も高い優先度(1番目の優先度)に設定する。また、制御部8の優先度設定部8bは、仮記録部5に仮記録された各画像データに対し、撮影時刻が新しくなるにつれて優先度が高くなるように(2番目以降の)優先度を設定する。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図12のステップS78において記録媒体6に記録及び保存された画像データ(最も高い優先度(1番目の優先度)に設定された画像データ)の確認画面を表示部7に表示させる(図12のステップS80)。
図14は、記録媒体に記録された画像データの確認画面の一例を示す図である。
具体的には、制御部8の表示制御部8cは、例えば図14に示すように、図12のステップS78において記録媒体6に記録及び保存された(1番目の優先度の)画像データと、撮影支援を実施する旨の選択を行うための「Help」の文字列を含むGUIと、を備えた確認画面を表示部7に表示させる。
制御部8は、図12のステップS80の確認画面において、撮影支援を実施する旨の選択がなされたか否かを判定する(図12のステップS81)。そして、制御部8は、図12のステップS80の確認画面において、撮影支援を実施する旨の選択がなされなかった場合に、さらに、図12のステップS80の確認画面の表示を解除するための操作がなされたか否かを判定する(図12のステップS82)。
制御部8は、(例えば撮影操作部3aのレリーズボタンの全押し等により、)図12のステップS80の確認画面の表示を解除するための操作がなされたことを検出すると、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図12のステップS84)後、図12のステップS71の処理を再度行う。
また、制御部8の表示制御部8cは、図12のステップS80の確認画面において撮影支援を実施する旨の選択がなされず、かつ、図12のステップS80の確認画面の表示を解除するための操作がなされない状態であっても、所定の時間(例えば5秒)が経過するまでは、当該確認画面を表示部7に表示させ続ける(図12のステップS83)。その後、制御部8は、図12のステップS80の確認画面において撮影支援を実施する旨の選択がなされず、かつ、図12のステップS80の確認画面の表示を解除するための操作がなされないまま、前述の所定の時間が経過したことを検出すると(図12のステップS83)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図12のステップS84)後、図12のステップS71の処理を再度行う。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図12のステップS80の確認画面において、(例えば「Help」が選択されることにより、)撮影支援を実施する旨の選択がなされたことを検出すると、図12のステップS79において設定された優先度に基づき、仮記録部5に仮記録された各画像データの中から記録媒体6に記録及び保存させる画像データを選択可能な選択画面を表示部7に表示させる(図13のステップS91)。
図15は、仮記録された各画像データの中から記録媒体に記録させる画像データを選択するための選択画面の一例を示す図である。
具体的には、制御部8の表示制御部8cは、例えば図15に示すように、図12のステップS79において設定された優先度の高い順に上から並べられた4つの画像データのサムネイルと、画面を上方向または下方向にスクロールさせることによりサムネイル表示される4つの画像データを切り替え可能なGUIとして構成されたスクロールボタンと、スクロールボタンの操作に応じた画面のスクロール状態を示すスクロールバーと、画面表示を解除可能なGUIとして構成された表示解除ボタンと、を1つの画面内に配置した選択画面を表示部7に表示させる。
なお、図15に例示した選択画面によれば、図12のステップS78により既に記録媒体6に記録及び保存されている(1番目の優先度の)画像データのサムネイルが最上位の画面内に含まれるように表示されるものであってもよい。
制御部8は、(例えば入力操作部3bの操作により、)図13のステップS91の選択画面に表示されている画像データのうちのいずれかが選択されたか否かを判定する(図13のステップS92)。そして、制御部8は、図13のステップS91の選択画面に表示されている画像データのうちのいずれかが選択される毎に、当該選択した画像データに応じた画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させる(図13のステップS93)。
一方、制御部8は、(例えば、撮影操作部3aのレリーズボタンが全押しされたこと、または、図15に例示した選択画面の表示解除ボタンがオンされたこと等により、)図13のステップS91の選択画面の表示を解除するための操作がなされたことを検出すると(図13のステップS94)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図12のステップS84)後、図12のステップS71の処理を再度行う。
また、制御部8の表示制御部8cは、図13のステップS91の選択画面の表示を解除するための操作がなされない状態であっても、所定の時間(例えば数十秒)が経過するまでは、当該選択画面を表示部7に表示させ続ける(図13のステップS95)。その後、制御部8は、図13のステップS91の選択画面の表示を解除するための操作がなされないまま、前述の所定の時間が経過したことを検出すると(図13のステップS95)、仮記録部5に仮記録された画像データを全て削除した(図12のステップS84)後、図12のステップS71の処理を再度行う。
以上に述べたように、本実施例によれば、被写体を撮影することにより得られる複数の画像データの中から、撮影状況に応じた好適な画像データを保存対象の画像データとして優先的に提示することができる。
また、以上に述べたように、本実施例によれば、撮影操作が行われるまでに得られた静止画の画像データを順次蓄積しておくことができるため、例えば、実際に撮影操作を行ったにも係わらず、意図した構図の静止画の画像データを得られなかった、というような状況を極力発生させないようにすることができる。
(第2の実施例)
図16から図22は、本発明の第2の実施例に係るものである。
なお、本実施例は、第1の実施例の図1の説明において既述の撮像装置101と同様の構成を適用可能であるとともに、主に制御部8の動作及び処理等が第1の実施例とは異なっている。そのため、本実施例においては、第1の実施例と同様の部分に関する詳細な説明を省略するとともに、第1の実施例と異なる部分に関して主に説明を行う。
ここで、第1の実施例において述べた構成を具備する撮像装置101を用いて撮影を行う場合の動作及び処理について、2D撮影による画像データ(2D画像データ)、及び、3D撮影による画像データ(3D画像データ)を一度の撮影操作で取得する場合を例に挙げて説明を行う。
図16は、第2の実施例において撮影モード時に行われる処理等の一例を示すフローチャートである。図17は、図16のフローチャートに続いて行われる処理等の一例を示すフローチャートである。
まず、操作部3の電源ボタンの操作に応じて撮像装置101の電源がオンされると、制御部8は、操作部3の再生ボタンがオンされているか否かを検出する(図16のステップS101)。
制御部8は、図16のステップS101において、操作部3の再生ボタンがオンされていることを検出した場合には、撮像装置101の動作モードを再生モードに設定する(図16のステップS102)。その後、制御部8は、操作部3の再生ボタンがオンからオフに切り替えられると、再生モードを終了して図16のステップS101の処理を再度行う。なお、再生モードにおいて撮像装置101により行われる処理等については、公知のものと同様であるため、詳細な説明を省略する。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図16のステップS101において、操作部3の再生ボタンがオフされていることを検出した場合には、撮像装置101の動作モードを撮影モードに設定した後、表示部7においてライブビュー表示を行わせるように動作する(図16のステップS103)。
その後、制御部8は、レリーズボタンの全押し等に応じた撮影操作が撮影操作部3aにおいて行われたか否かを判定する(図16のステップS104)。そして、制御部8は、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われていない場合には、図16のステップS101の処理を再度行う。また、制御部8は、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われたことを検出すると、撮像部1において連続的に撮影動作を行わせることにより、2D画像データ及び3D画像データを取得した(図16のステップS105)後、当該取得した2D画像データ及び3D画像データに対する優先度の設定を行う(図16のステップS106)。
ここで、図16のステップS105の撮影動作により取得した2D画像データ及び3D画像データに対する優先度の設定に係る処理である、図16のステップS106の処理の具体例について説明を行う。図18は、撮影により得られた2D画像データ及び3D画像データに対する優先度の設定に係る処理の一例を示すフローチャートである。図19は、図18のフローチャートの説明に用いる説明図である。
制御部8は、図16のステップS105の撮影動作により取得された2D画像データに基づき、当該2D画像データ内の複数の位置として予め設定された複数の基準位置における奥行き方向の距離を推定する(図18のステップS131)。
制御部8は、図16のステップS105の撮影動作により取得された2D画像データと、図18のステップS131により得られた奥行き方向の距離の推定結果と、に基づき、手前側に(奥行き方向の距離が所定値以下であると推定された領域内に)大きく撮影された被写体があるか否かを判定する(図18のステップS132)。
そして、制御部8は、手前側に大きく撮影された被写体がないとの判定結果を得た場合には、2D画像データの優先度を3D画像データの優先度に比べて高くなるように設定する(図18のステップS136)。また、制御部8は、手前側に大きく撮影された被写体があるとの判定結果を得た場合には、当該大きく撮影された被写体としての第1の被写体(図19参照)からみて最も近い位置に存在する1つの基準位置を複数の基準位置の中から特定し、当該特定した1つの基準位置を起点位置(図19参照)として設定する(図18のステップS133)。
制御部8は、図16のステップS105の撮影動作により取得された2D画像データと、図18のステップS131により得られた奥行き方向の距離の推定結果と、に基づき、図18のステップS133により設定した起点位置の左右いずれかに、前述の第1の被写体よりも遠距離にあると推定される第2の被写体(図19参照)が存在するか否かを判定する(図18のステップS134)。
そして、制御部8は、図18のステップS133により設定した起点位置の左右いずれにも、前述の第2の被写体に該当する被写体が存在しないとの判定結果を得た場合には、2D画像データの優先度を3D画像データの優先度に比べて高くなるように設定する(図18のステップS136)。また、制御部8は、図18のステップS133により設定した起点位置の左右いずれかに、前述の第2の被写体に該当する被写体が存在するとの判定結果を得た場合には、さらに、図18のステップS105の撮影動作により取得された2D画像データと、図18のステップS131により得られた奥行き方向の距離の推定結果と、に基づき、前述の第1の被写体から第2の被写体へ向かう方向と同じ方向に沿って、前述の第2の被写体よりも遠距離にあると推定される第3の被写体(図19参照)が存在するか否かを判定する(図18のステップS135)。
そして、制御部8は、前述の第3の被写体に該当する被写体が存在しないとの判定結果を得た場合には、2D画像データの優先度を3D画像データの優先度に比べて高くなるように設定する(図18のステップS136)。また、制御部8は、前述の第3の被写体に該当する被写体が存在するとの判定結果を得た場合には、3D画像データの優先度を2D画像データの優先度に比べて高くなるように設定する(図18のステップS137)。
すなわち、図18のフローチャートに示される各処理によれば、遠近感(立体感)を比較的簡単に味わうことができ、かつ、眼の疲労感を比較的低く抑えることができると推定される構図の画像データが得られた際に、3D画像データの優先度が2D画像データの優先度よりも高くなるように設定される。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図16のステップS106の処理により設定された優先度に基づき、2D画像データ及び3D画像データのうち、相対的に高い優先度(1番目の優先度)に設定された一方の画像データを記録媒体6へ記録及び保存させるように促すための1次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図16のステップS107)。
図20は、第2の実施例において表示部に表示される1次候補の確認画面の一例を示す図である。
具体的には、制御部8の表示制御部8cは、例えば、3D画像データの優先度を2D画像データの優先度に比べて高く設定した場合には、図20に示すように、図16のステップS105の撮影動作により取得された3D画像データと、「記録しますか?」の文字列を備えたメッセージ文と、記録媒体6への記録の要否を選択可能とするための「Yes」及び「No」(または「はい」及び「いいえ」)の文字列を含むGUIと、を備えた1次候補の確認画面を表示部7に表示させる。
制御部8は、図16のステップS107の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたか否かを判定する(図16のステップS108)。そして、制御部8は、(例えば「Yes」または「はい」が選択されることにより、)図16のステップS107の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたことを検出すると、当該画像データに応じた画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図16のステップS109)、図16のステップS105の撮影動作により取得した2D画像データ及び3D画像データを破棄した後、図16のステップS101の処理を再度行う。
また、制御部8は、図16のステップS107の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされなかった場合に、さらに、当該1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされたか否かを判定する(図17のステップS110)。制御部8の表示制御部8cは、(例えば「No」または「いいえ」が選択されることにより、)図16のステップS107の1次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされたことを検出すると、図16のステップS106の処理により設定された優先度に基づき、2D画像データ及び3D画像データのうち、相対的に低い優先度(2番目の優先度)に設定された他方の画像データを記録媒体6へ記録及び保存させるように促すための確認画面としての2次候補の確認画面を表示部7に表示させる(図17のステップS111)。
図21は、第2の実施例において表示部に表示される2次候補の確認画面の一例を示す図である。
具体的には、制御部8の表示制御部8cは、例えば、3D画像データの優先度を2D画像データの優先度に比べて高く設定した場合には、図21に示すように、図16のステップS105の撮影動作により取得された2D画像データと、「記録しますか?」の文字列を備えたメッセージ文と、記録媒体6への記録の要否を選択可能とするための「Yes」及び「No」(または「はい」及び「いいえ」)の文字列を含むGUIと、を備えた2次候補の確認画面を表示部7に表示させる。
制御部8は、図17のステップS111の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたか否かを判定する(図17のステップS112)。そして、制御部8は、(例えば「Yes」または「はい」が選択されることにより、)図17のステップS111の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされたことを検出すると、当該画像データに応じた画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図16のステップS109)、図16のステップS105の撮影動作により取得した2D画像データ及び3D画像データを破棄した後、図16のステップS101の処理を再度行う。
また、制御部8は、図17のステップS111の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させる旨の選択がなされなかった場合に、さらに、当該2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされたか否かを判定する(図17のステップS113)。制御部8の表示制御部8cは、(例えば「No」または「いいえ」が選択されることにより、)図17のステップS111の2次候補の確認画面において表示されている画像データを記録媒体6へ記録させない旨の選択がなされたことを検出すると、図16のステップS107に戻り、1次候補の確認画面を表示部7に再度表示させる。
一方、制御部8の表示制御部8cは、図16のステップS107の1次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されない状態であっても、所定の時間(例えば20秒)が経過する前に撮影操作部3aにおける撮影操作が行われなければ(図17のステップS114及びステップS115)、当該1次候補の確認画面を表示し続ける(図16のステップS107)。また、制御部8は、図16のステップS107の1次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されないまま、所定の時間(例えば20秒)が経過したことを検出すると(図17のステップS114)、2D画像データ及び3D画像データに応じた2つの画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図17のステップS120)、図16のステップS105の撮影動作により取得した2D画像データ及び3D画像データを破棄した後、図16のステップS101の処理を再度行う。
さらに、制御部8は、図16のステップS107の1次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されない状態のまま、所定の時間(例えば20秒)が経過する前に撮影操作部3aにおける撮影操作が行われたことを検出すると(図17のステップS114及びステップS115)、当該1次候補の確認画面に表示されている画像データを記録媒体6に記録及び保存させた(図17のステップS116)後に、撮像部1における撮影動作を行わせることにより、新たな2D画像データ及び3D画像データを取得させる(図16のステップS105)。
制御部8の表示制御部8cは、図17のステップS111の2次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されない状態であっても、所定の時間(例えば20秒)が経過する前に撮影操作部3aにおける撮影操作が行われなければ(図17のステップS117及びステップS118)、当該2次候補の確認画面を表示し続ける(図17のステップS111)。また、制御部8は、図17のステップS111の2次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されないまま、所定の時間(例えば20秒)が経過したことを検出すると(図17のステップS117)、2D画像データ及び3D画像データに応じた2つの画像ファイルを生成して記録媒体6へ記録及び保存させ(図17のステップS120)、図16のステップS105の撮影動作により取得した2D画像データ及び3D画像データを破棄した後、図16のステップS101の処理を再度行う。
さらに、制御部8は、図17のステップS111の2次候補の確認画面において表示されている画像データの記録媒体6への記録の要否が選択されない状態のまま、所定の時間(例えば20秒)が経過する前に撮影操作部3aにおける撮影操作が行われたことを検出すると(図17のステップS117及びステップS118)、当該2次候補の確認画面に表示されている画像データを記録媒体6に記録及び保存させ(図17のステップS119)後に、撮像部1における撮影動作を行わせることにより、新たな2D画像データ及び3D画像データを取得させる(図16のステップS105)。
以上に述べたように、本実施例によれば、被写体を撮影することにより得られる複数の画像データの中から、撮影状況に応じた好適な画像データを保存対象の画像データとして優先的に提示することができる。
また、以上に述べたように、本実施例によれば、一度の撮影操作により2D画像データと3D画像データとを取得することができるため、例えば、3D撮影が効果的であると考えられる状況において、実際に3D撮影を行ったにも係わらず、遠近感(立体感)に富んだ3D画像データが得られなかった、というような状況を極力発生させないようにすることができる。
ところで、本実施例によれば、一度の撮影操作により2D画像データと3D画像データとを取得させるような撮影動作を行うものに限らず、一度の撮影操作により2つ(またはそれ以上)の画像データを取得させることが可能な他の撮影動作を行うものに対する応用も考えられる。
例えば、人物を逆光状態で撮影する場合においては、本実施例を以下のように適用することができる。
制御部8は、ライブビュー表示を行っている最中に、撮像部1において取得された画像データに基づき、逆光状態で人物を撮影しているか否かを判定する。
さらに、制御部8は、逆光状態で人物を撮影しているとの判定結果を得た場合に、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われると、露出の異なる2つの画像データとして、人物の顔に露出を合わせて撮影した画像データと、人物の背景に露出を合わせて撮影した画像データと、を連続的に取得させるような撮影動作を撮像部1において行わせる。
その後、制御部8の優先度設定部8bは、逆光状態で人物を撮影しているとの判定結果を得た場合において、人物の顔に露出を合わせて撮影した画像データの優先度を、人物の背景に露出を合わせて撮影した画像データの優先度に比べて高くなるように設定する。
また、例えば、パンニングしながら撮影を行う場合においては、図22に示すような、3軸方向(X、Y及びZ軸方向)の加速度をそれぞれ検出して出力することが可能な加速度検出部2bを備えた撮像装置101Aを用いることにより、本実施例を以下のように適用することができる。
図22は、パンニングされているか否かを検出可能な撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
制御部8は、ライブビュー表示を行っている最中に、加速度検出部2bにおける加速度の検出結果に基づき、撮像装置101Aがパンニングされているか否かを判定する。
さらに、制御部8は、撮像装置101Aがパンニングされているとの判定結果を得た場合に、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われると、撮像部1において連続的に撮影動作を行わせることにより、2つ以上の画像データを取得させる。
その後、制御部8の優先度設定部8bは、撮像装置101Aがパンニングされた状態で撮影して得られた2つ以上の画像データにおいて、被写体が中央部に位置するにつれて優先度が高くなるように優先度を設定する。
また、例えば、水中で撮影を行う場合においては、図23に示すような、大気中と水中との間における抵抗値の変化を検出して出力することが可能な水中検出部2cを備えた防水仕様の撮像装置101Bを用いることにより、本実施例を以下のように適用することができる。
図23は、水中に配置されているか否かを検出可能な撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。
制御部8は、ライブビュー表示を行っている最中に、水中検出部2cにおける抵抗値の変化の検出結果に基づき、撮像装置101Bが水中に配置されているか否かを判定する。
さらに、制御部8は、撮像装置101Bが水中に配置されているとの判定結果を得た場合に、撮影操作部3aにおける撮影操作が行われると、撮像装置101Bに設けられた図示しないストロボ等の発光装置を発光させて撮影した画像データと、前記発光装置を発光させずに撮影した画像データと、の2つの画像データを連続的に取得させるような撮影動作を撮像部1において行わせる。
その後、制御部8の優先度設定部8bは、撮像装置101Bが水中に配置された状態で撮影して得られた2つの画像データにおいて、鮮明な色調の画像データの優先度を、不鮮明な色調の画像データの優先度に比べて高くなるように設定する。
そして、以上の各応用例においても、制御部8の優先度設定部8bにより設定された優先度に基づき、制御部8の表示制御部8cにより1次候補及び2次候補の確認画面を生成して表示部7に表示させることができるため、すなわち、被写体を撮影することにより得られる複数の画像データの中から、撮影状況に応じた好適な画像データを保存対象の画像データとして優先的に提示することができる、という作用効果を発揮することができる。
なお、本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。