JP2010021835A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録画像の取捨選択のときに、ユーザーが画像の合焦状態の確認をより容易にできる手段を提供する。
【解決手段】 撮像装置は、撮像部と、記録インターフェースと、画像処理部と、表示部とを備える。撮像部は、撮像画面内の被写体像を撮像して撮像画像のデータを生成する。記録インターフェースは、不揮発性の記憶媒体に対して撮像画像のデータの記録を行う。画像処理部は、撮像画像に対して空間方向の微分演算処理を施して輪郭画像を生成する。表示部は、撮像画像のデータが記憶媒体に記録される前に、撮像画像に対応する表示画像と輪郭画像とを関連付けて表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】 撮像装置は、撮像部と、記録インターフェースと、画像処理部と、表示部とを備える。撮像部は、撮像画面内の被写体像を撮像して撮像画像のデータを生成する。記録インターフェースは、不揮発性の記憶媒体に対して撮像画像のデータの記録を行う。画像処理部は、撮像画像に対して空間方向の微分演算処理を施して輪郭画像を生成する。表示部は、撮像画像のデータが記憶媒体に記録される前に、撮像画像に対応する表示画像と輪郭画像とを関連付けて表示する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、撮像画像の表示機能および記録機能を備えた撮像装置に関する。
従来から、電子カメラを用いた撮像では、ユーザーの選択によって、記録用の画像として好ましい画像のみを記憶媒体に残すことが行われている。一例として、特許文献1には、連写撮影された一連の画像のうちで、ユーザーによって選択された画像のみを最終的に記録する電子カメラの構成が開示されている。
特許第2526825号公報
ところで、撮像直後に電子カメラ上で記録画像の取捨選択を行う場合、ユーザーが個々の記録画像をモニタで逐一確認して取捨選択の判断を行なう必要がある。このとき、画像の合焦箇所を一目で判断することは必ずしも容易ではなく、その改善がなお要請されていた。
そこで、本発明の目的は、記録画像の取捨選択のときに、ユーザーが画像の合焦状態の確認をより容易にできる手段を提供することにある。
一の態様の撮像装置は、撮像部と、記録インターフェースと、画像処理部と、表示部とを備える。撮像部は、撮像画面内の被写体像を撮像して撮像画像のデータを生成する。記録インターフェースは、不揮発性の記憶媒体に対して撮像画像のデータの記録を行う。画像処理部は、撮像画像に対して空間方向の微分演算処理を施して輪郭画像を生成する。表示部は、撮像画像のデータが記憶媒体に記録される前に、撮像画像に対応する表示画像と輪郭画像とを関連付けて表示する。
上記の一の態様において、撮像部は、連写撮影によって複数フレームの撮像画像のデータを生成してもよい。そして、画像処理部は、連写撮影された撮像画像の各フレームについて輪郭画像をそれぞれ生成してもよい。
このとき、画像処理部は、微分演算処理の結果に基づいて、撮像画像の各フレームに優先順位を設定してもよい。そして、表示部は、撮像画像での優先順位に応じて、表示画像および輪郭画像の表示順をソートした状態で表示してもよい。
上記の一の態様において、画像処理部は、微分演算処理後の画像の画素値を所定の閾値で二値化して輪郭画像を生成してもよい。
上記の一の態様の撮像装置は、撮像画面に設定された焦点調節エリアの被写体を基準として撮像光学系の焦点調節を行う焦点調節部をさらに備えていてもよい。そして、画像処理部は、焦点調節エリアの位置に基づいて設定された撮像画像の部分領域を対象として、輪郭画像を生成してもよい。
上記の一の態様の撮像装置は、表示画像に対応する撮像画像のデータの記録の可否を示す入力を受け付ける操作部をさらに備えていてもよい。そして、記録インターフェースは、操作部からの入力で記録が指示された撮像画像のデータを記憶媒体に記録してもよい。
一の態様によれば、撮像画像のデータが記憶媒体に記録される前に、撮像画像に対応する表示画像と輪郭画像とが関連付けされて表示される。かかる表示により、ユーザーが撮像画像の合焦状態の確認を容易に行うことができる。
<一の実施形態の説明>
図1は、一の実施形態の電子カメラの概略構成を示すブロック図である。電子カメラは、撮像光学系11と、レンズ駆動部12と、撮像素子13と、タイミングジェネレータ(TG)14と、AFE15と、CPU16と、バッファメモリ17と、記録I/F18と、モニタ19と、レリーズ釦20および操作部材21とを有している。ここで、レンズ駆動部12、TG14、AFE15、バッファメモリ17、記録I/F18、モニタ19、レリーズ釦20および操作部材21は、それぞれCPU16と接続されている。
図1は、一の実施形態の電子カメラの概略構成を示すブロック図である。電子カメラは、撮像光学系11と、レンズ駆動部12と、撮像素子13と、タイミングジェネレータ(TG)14と、AFE15と、CPU16と、バッファメモリ17と、記録I/F18と、モニタ19と、レリーズ釦20および操作部材21とを有している。ここで、レンズ駆動部12、TG14、AFE15、バッファメモリ17、記録I/F18、モニタ19、レリーズ釦20および操作部材21は、それぞれCPU16と接続されている。
撮像光学系11は、ズームレンズ、フォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成されている。上記のフォーカシングレンズのレンズ位置は、レンズ駆動部12によって光軸方向に調整される。なお、簡単のため、図1では撮像光学系11を1枚のレンズとして図示する。
撮像素子13は、撮像光学系11によって結像される被写体像を撮像して画像信号を生成する。この撮像素子13の受光面には、複数の受光素子がマトリックス状に配列されている。また、撮像素子13の各受光素子には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のカラーフィルタが公知のベイヤ配列にしたがって配置されている。そのため、撮像素子13の各受光素子は、カラーフィルタでの色分解によってそれぞれの色に対応する画像信号を出力する。なお、撮像素子13の出力はAFE15に接続されている。
また、電子カメラの撮像モードにおいて、撮像素子13はレリーズ釦20の全押し操作に応答して記録用の静止画像(本画像)を撮像する。また、撮像モードでの撮像素子13は、撮像待機時にも所定間隔毎に観測用の画像(スルー画像)を連続的に撮像する。ここで、時系列に取得されたスルー画像のデータは、モニタ19での動画像表示やCPU16による各種の演算処理に使用される。
TG14は、CPU16の指示に基づいて、撮像素子13およびAFE15に対して制御パルスを供給する。なお、撮像素子13の電荷蓄積時間や信号読みだしのタイミングは、TG14の制御パルスによって調整されることとなる。
AFE15は、撮像素子13の出力に対してアナログ信号処理を施すアナログフロントエンド回路である。このAFE15では、相関二重サンプリングや、画像信号のゲインの調整や、画像信号のA/D変換が行なわれる。
CPU16は、電子カメラの動作を統括的に制御するとともに、各種の画像処理を行うプロセッサである。このCPU16は、AF制御部22および画像処理部23を有している。
AF制御部22は、スルー画像のデータを用いて、公知のコントラスト検出による撮像光学系11の焦点調節を行う。上記のAF制御部22による焦点調節は、撮像画面(本画像の撮像範囲に対応する)に設定された焦点調節エリアの被写体を基準として行われる。なお、焦点調節エリアの位置の指定は、ユーザーがマニュアルで指定してもよく、公知のAFアルゴリズム(例えば至近優先や中央優先など)によってAF制御部22が指定するものでもよい。
画像処理部23は、デジタルの画像信号に対して各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整など)を施す。また、画像処理部23は、本画像のデータの圧縮伸長処理も実行する。
また、画像処理部23は、画像の解像度変換(画素数変換)を実行する。一例として、画像処理部23は、スルー画像または本画像に解像度変換を施してモニタ19での表示画像を生成する。さらに、一の実施形態での画像処理部23は、本画像のデータに対して微分演算処理を施して輪郭画像を生成する。
バッファメモリ17は、CPU16による画像処理の前工程や後工程で画像のデータを一時的に記憶する。このバッファメモリ17は、揮発性の記憶媒体(例えばSDRAMなど)で構成される。
記録I/F18には、不揮発性の記憶媒体24を接続するためのコネクタが形成されている。そして、記録I/F18は、コネクタに接続された記憶媒体24に対して撮像画像のデータの書き込みを実行する。上記の記憶媒体24は、ハードディスクや、半導体メモリを内蔵したメモリカードなどで構成される。なお、図1では記憶媒体24の一例としてメモリカードを図示する。
モニタ19は、CPU16の指示に応じて各種の画像を表示する。例えば、一の実施形態での本画像の撮像時において、CPU16は、本画像に対応する表示画像と上記の輪郭画像とを関連付けしてモニタ19に表示させることができる。
レリーズ釦20は、半押し操作による撮像前のAF動作開始の指示入力と、全押し操作による撮像動作開始の指示入力とをユーザーから受け付ける。また、操作部材21は、例えば、コマンドダイヤル、十字状のカーソルキー、決定釦などで構成されており、電子カメラに対する各種入力をユーザーから受け付ける。
以下、図2の流れ図を参照しつつ、一の実施形態の電子カメラにおける撮像モードの動作例を説明する。ここで、図2に示す動作例では、電子カメラが本画像の連写撮影を行うとともに、連写撮影で取得された本画像のうちからユーザーによって選択された画像のみが最終的に記憶媒体24に記録される。
また、上記の撮像モードでの電子カメラの動作は、CPU16の実行するシーケンスプログラムによって制御される。なお、CPU16は、レリーズ釦20の全押し操作による連写撮影の開始指示に応じて、図2の流れ図に示す一連の処理を開始する。
(ステップS101)
CPU16は、レリーズ釦20の全押し操作に応じて撮像素子13を駆動させて、本画像の連写撮影を実行する。このS101でのCPU16は、連写撮影のフレーム数が所定数に到達するか、あるいはユーザーによる連写撮影の終了指示(例えば、レリーズ釦20の全押し操作の解除)があるまで、本画像の撮像を繰り返し行う。また、S101の連写撮影で生成された本画像の各フレームのデータは、AFE15および画像処理部23で所定の処理が施された後に、それぞれバッファメモリ17に一時的に記憶される。なお、一の実施形態では、S101でバッファリングされた上記の本画像のデータのうち、ユーザーによって選択されたものが記憶媒体24に記録されることとなる。
CPU16は、レリーズ釦20の全押し操作に応じて撮像素子13を駆動させて、本画像の連写撮影を実行する。このS101でのCPU16は、連写撮影のフレーム数が所定数に到達するか、あるいはユーザーによる連写撮影の終了指示(例えば、レリーズ釦20の全押し操作の解除)があるまで、本画像の撮像を繰り返し行う。また、S101の連写撮影で生成された本画像の各フレームのデータは、AFE15および画像処理部23で所定の処理が施された後に、それぞれバッファメモリ17に一時的に記憶される。なお、一の実施形態では、S101でバッファリングされた上記の本画像のデータのうち、ユーザーによって選択されたものが記憶媒体24に記録されることとなる。
また、S101での画像処理部23は、各々の本画像に解像度変換を施して低解像度のサムネイル画像も生成する。なお、サムネイル画像のデータは、後述のモニタ19での表示に用いられる。
(ステップS102)
画像処理部23は、AFE15から出力される本画像のRAWデータ(色補間処理前のRGB画像のデータ)に対して、各フレームごとに微分演算処理を実行する。この102の処理によって、S101でバッファリングされる本画像のデータとは別に、微分演算処理後の画像のデータ(微分値マップ)が各フレームごとに生成される。なお、S102の処理は、実際にはS101における本画像のデータの生成処理と並行して行なわれる。
画像処理部23は、AFE15から出力される本画像のRAWデータ(色補間処理前のRGB画像のデータ)に対して、各フレームごとに微分演算処理を実行する。この102の処理によって、S101でバッファリングされる本画像のデータとは別に、微分演算処理後の画像のデータ(微分値マップ)が各フレームごとに生成される。なお、S102の処理は、実際にはS101における本画像のデータの生成処理と並行して行なわれる。
一例として、S102での画像処理部23は、各々の本画像のRAWデータに対して、以下の(イ)から(ニ)の処理を実行する。
(イ)画像処理部23は、RAWデータのG画素のうちから、処理対象となる注目画素を指定する。
(ロ)画像処理部23は、注目画素の位置を基準として、2種類の1次微分フィルタ(Robertsオペレータ)によるフィルタ演算を実行する。これにより、画像処理部23は、1つの注目画素について2方向の微分値(Δx,Δy)をそれぞれ取得する。
ここで、Δx方向およびΔy方向の微分値を求めるための微分フィルタの構成例を図3に示す。また、図4は、RAWデータでの画素配列と微分フィルタで演算対象となる画素との対応関係を示す図である。なお、図4では、ベイヤ配列のGb画素が注目画素となる例を示している。
図4の例によれば、注目画素となるGb画素(P5)を中心として、その周囲の隣接するGb画素(P1〜P4,P6〜P9)が微分フィルタでの演算対象の画素となる。勿論、注目画素がGr画素の場合は、図4の例とは逆に周囲のGr画素が演算対象の画素となることはいうまでもない。そして、画像処理部23は、下式(1)によりΔxの値を求めるとともに、下式(2)によりΔyの値を求める。
(ハ)画像処理部23は、下式(3)によって、注目画素での最終的な微分値dを演算する。その後、画像処理部23は、現在の注目画素の位置と微分値dとの対応関係をバッファメモリ17に記録する。
(ステップS103)
画像処理部23は、各フレームの微分値マップ(S102で取得したもの)を用いて、各々の本画像に対応する輪郭画像のデータを生成する。以下、図5を参照しつつ、S103での輪郭画像の生成処理のサブルーチンを説明する。
画像処理部23は、各フレームの微分値マップ(S102で取得したもの)を用いて、各々の本画像に対応する輪郭画像のデータを生成する。以下、図5を参照しつつ、S103での輪郭画像の生成処理のサブルーチンを説明する。
ステップS201:画像処理部23は、全ての微分値マップにわたって各々の微分値dを積算し、全画像での微分値dの平均値を演算する。
ステップS202:画像処理部23は、全画像での微分値dの平均値(S201)を、後述の二値化処理のときの閾値Thに設定する。
ステップS203:画像処理部23は、複数の微分値マップのうちから、輪郭画像の生成対象を指定する。このS203での画像処理部23は、本画像の撮像順にしたがって、輪郭画像の生成対象の微分値マップを順次指定するものとする。
ステップS204:画像処理部23は、輪郭画像の生成対象となった微分値マップから、二値化処理を行う注目画素を指定する。
ステップS205:画像処理部23は、注目画素(S204)での微分値dが閾値Th(S202)より大きいか否か(d>Thか否か)を判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS206に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)にはS207に移行する。
ステップS206:画像処理部23は、輪郭画像における現在の注目画素での画素値を「High(1値)」に設定し、この輪郭画像の画素値をバッファメモリ17に記録する。なお、S206での処理後はS208に処理が移行する。
ステップS207:画像処理部23は、輪郭画像における現在の注目画素での画素値を「Low(0値)」に設定し、この輪郭画像の画素値をバッファメモリ17に記録する。
ステップS208:画像処理部23は、輪郭画像の生成対象となっている微分値マップについて、全画素で二値化処理が終了したか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)にはS209に移行する。この場合(S208のYES側)は、1フレーム分の輪郭画像の生成が終了した場合に相当する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)には、画像処理部23はS204に戻って注目画素を変更するとともに、上記の動作を繰り返す。
ステップS209:画像処理部23は、輪郭画像の生成対象の微分値マップが、連写撮影の最後のフレームのものか否かを判定する。上記要件を満たす場合(YES側)は、全フレームの輪郭画像の生成が終了したため、画像処理部23はサブルーチンを終了してS104の処理に移行する。一方、上記要件を満たさない場合(NO側)には、画像処理部23はS203に戻って輪郭画像の生成対象を次フレームに変更するとともに、上記の動作を繰り返す。以上で、図5のサブルーチンの説明を終了する。
(ステップS104)
CPU16は、連写撮影による各フレームのサムネイル画像(S101)および輪郭画像(S103)を関連付けしてモニタ19に表示する。そして、CPU16は、本画像のうちで記憶媒体24に記録する画像の指定をユーザーから受け付ける。
CPU16は、連写撮影による各フレームのサムネイル画像(S101)および輪郭画像(S103)を関連付けしてモニタ19に表示する。そして、CPU16は、本画像のうちで記憶媒体24に記録する画像の指定をユーザーから受け付ける。
一例として、S104でのCPU16は、予め設定されたフレーム数(例えば4フレーム分)のサムネイル画像をモニタ19に一覧表示する。そして、CPU16は、GUI形式のポインタ(画像を選択する枠表示など)をモニタ19上に表示して、ユーザーにサムネイル画像を選択させる。このとき、CPU16は、ポインタで現在選択されているサムネイル画像に対応する輪郭画像を、特別なウィンドウでモニタ19上に表示する(図6参照)。
また、ポインタで選択されているサムネイル画像に対応する本画像のデータを記憶媒体24に残す場合には、ユーザーは操作部材21から記録指示の入力を行う。なお、記録指示は、各々の本画像に対して個別に設定できる。その後、CPU16は、ユーザーから画像選択の終了の操作を受け付けると、サムネイル画像および輪郭画像の表示を終了させてS105に移行する。
ここで、上記のサムネイル画像の表示では、ユーザーは本画像の構図など容易に確認できる。しかし、各被写体のピントの状態までを確認することは難しい場合が多い。一方、上記の輪郭画像では、二値化処理によって輪郭が明瞭な箇所のみが強調されることとなる。
一例として、図6に示す第1フレームの画像のケースを説明する。この画像は、人物を主要被写体とするが、前ピンでボールにピントがあっているものとする。上記の第1フレームの輪郭画像において、ピントの合った前景側の被写体(ボール)の輪郭はつながった線となり、比較的に明瞭な状態で示される。一方、上記の輪郭画像では、前ピンでぼけてしまった主要被写体(人物)の輪郭はとぎれとぎれの状態となって、輪郭画像上で輪郭を視認することが困難となる。したがって、一の実施形態では、サムネイル画像と輪郭画像との対比によって、個々の本画像でピントの合っている被写体をユーザーが判断できる。これにより、ユーザーは画像の取捨選択をより迅速に行うことが可能となる。
また、上記の輪郭画像を二値化するときの閾値Thは、連写撮影で取得した全画像での微分値dの平均値である。したがって、上記の輪郭画像では、複数のフレーム間で比較したときに相対的に明瞭な輪郭のみが示されることとなる。そのため、連写撮影された各フレームの輪郭画像を相互に比較することで、所望の被写体への合焦度がより高い本画像をユーザーが抽出することも容易となる。
(ステップS105)
CPU16は、S101でバッファリングされている本画像のデータのうち、記録指示(S104)がされている本画像のデータを記憶媒体24に記録する。なお、上記の記録指示のないバッファメモリ17上の本画像のデータは、記憶媒体24には記録されることなくCPU16によって消去される。以上で、図2の流れ図の説明を終了する。
CPU16は、S101でバッファリングされている本画像のデータのうち、記録指示(S104)がされている本画像のデータを記憶媒体24に記録する。なお、上記の記録指示のないバッファメモリ17上の本画像のデータは、記憶媒体24には記録されることなくCPU16によって消去される。以上で、図2の流れ図の説明を終了する。
以下、一の実施形態の電子カメラの作用効果を述べる。一の実施形態の電子カメラでは、連写撮影で取得した本画像のうちから記憶媒体24に記録する画像をユーザーに選択させるときに、サムネイル画像と輪郭画像とを関連付けてモニタ19に表示する。そして、ユーザーは、サムネイル画像と輪郭画像との対比によって本画像での合焦状態を確認した上で、記憶媒体24に残す本画像の選択を適切に行うことが可能となる。
<実施形態の補足事項>
(1)上記実施形態において、画像処理部23は、微分演算処理の結果に基づいて本画像の各フレームに優先順位を設定してもよい。そして、上記のS104でのCPU16は、本画像の優先順位に応じて、サムネイル画像および輪郭画像の表示順をソートしてモニタ19に表示するようにしてもよい。
(1)上記実施形態において、画像処理部23は、微分演算処理の結果に基づいて本画像の各フレームに優先順位を設定してもよい。そして、上記のS104でのCPU16は、本画像の優先順位に応じて、サムネイル画像および輪郭画像の表示順をソートしてモニタ19に表示するようにしてもよい。
例えば、画像処理部23は、各々の輪郭画像において二値化後の画素値の総和を求め、この画素値の総和が高いほど本画像の優先順位を高く設定する。その後、CPU16は、連写撮影された各フレームのサムネイル画像および輪郭画像をモニタ19で表示するときに、上記の優先順位が高い順に表示してゆく。これにより、画像の取捨選択時(S104)において、合焦状態がより良好と考えられる画像から優先的にモニタ19に表示されるので、記憶媒体24に残す画像を選択するときのユーザーの利便性が一層向上する。
(2)上記実施形態において、画像処理部23は、二値化処理のときの閾値Thをユーザーの入力に応じて設定するようにしてもよい。
一例として、画像処理部23は、図2のS102の処理が終了した後に、全画像での画素値の分布を示すヒストグラムを生成してモニタ19に表示する。そして、画像処理部23は、ヒストグラムを参照してユーザーが画面上で指定した画素値を閾値Thとする。なお、上記の例のヒストグラム画面の例を図7に示す。この場合には、輪郭画像での二値化にユーザーの意図を反映させることが可能となる。
(3)上記実施形態では、本画像の全体に対応する輪郭画像を生成する例を示したが、本発明の構成は上記実施形態に限定されない。例えば、画像処理部23は、本画像を撮像したときの焦点調節エリアの位置に基づいて撮像画面内に部分領域を設定し、この部分領域に対応する輪郭画像を生成するようにしてもよい。上記の構成によっても、主要被写体が存在する可能性が高い範囲での輪郭の状態をユーザーが把握でき、また、輪郭画像の生成時における電子カメラの演算負荷を軽減させることもできる。
(4)上記実施形態におけるサムネイル画像および輪郭画像の表示形態(S104)はあくまで一例にすぎない。例えば、CPU16は、サムネイル画像に対して輪郭画像を重畳させた状態でモニタ19に表示させてもよい。また、CPU16は、サムネイル画像と輪郭画像とを同じ位置で交互に切り替えてモニタ19に表示させてもよい(なお、これらの場合の図示は省略する)。
(5)上記実施形態における微分演算処理(S102)はあくまで一例にすぎず、画像処理部23は、他の公知の微分フィルタ(ソーベルフィルタやラプラシアンフィルタなど)を用いてもよい。
(6)上記実施形態では画像処理部23がG画素の出力から微分値dを求める例を説明したが、画像処理部23はR画素またはB画素の出力から微分値dを求めるようにしてもよい。同様に、画像処理部23は、YCbCr色空間に変換した後のYの出力から微分値dを求めるようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、連写撮影のときにサムネイル画像および輪郭画像をモニタに表示して記録画像の取捨選択を行う例を示したが、1フレームずつ本画像を撮像する場合にも本発明を勿論適用できる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲が、その精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図する。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物によることも可能である。
11…撮像光学系、12…レンズ駆動部、13…撮像素子、16…CPU、17…バッファメモリ、18…記録I/F、19…モニタ、20…レリーズ釦、21…操作部材、22…AF制御部、23…画像処理部、24…記憶媒体
Claims (6)
- 撮像画面内の被写体像を撮像して撮像画像のデータを生成する撮像部と、
不揮発性の記憶媒体に対して前記撮像画像のデータの記録を行う記録インターフェースと、
前記撮像画像に対して空間方向の微分演算処理を施して輪郭画像を生成する画像処理部と、
前記撮像画像のデータが前記記憶媒体に記録される前に、前記撮像画像に対応する表示画像と前記輪郭画像とを関連付けて表示する表示部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮像部は、連写撮影によって複数フレームの前記撮像画像のデータを生成し、
前記画像処理部は、連写撮影された前記撮像画像の各フレームについて前記輪郭画像をそれぞれ生成することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記画像処理部は、前記微分演算処理後の画像の画素値を所定の閾値で二値化して前記輪郭画像を生成することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮像画面に設定された焦点調節エリアの被写体を基準として撮像光学系の焦点調節を行う焦点調節部をさらに備え、
前記画像処理部は、前記焦点調節エリアの位置に基づいて設定された前記撮像画像の部分領域を対象として、前記輪郭画像を生成することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記画像処理部は、前記微分演算処理の結果に基づいて、前記撮像画像の各フレームに優先順位を設定し、
前記表示部は、前記撮像画像での前記優先順位に応じて、前記表示画像および前記輪郭画像の表示順をソートした状態で表示することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記表示画像に対応する前記撮像画像のデータの記録の可否を示す入力を受け付ける操作部をさらに備え、
前記記録インターフェースは、前記操作部からの入力で記録が指示された前記撮像画像のデータを前記記憶媒体に記録することを特徴とする撮像装置。
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JP (1) | JP2010021835A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012109686A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Olympus Imaging Corp | 撮像装置及び撮像方法 |
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2008
- 2008-07-11 JP JP2008181223A patent/JP2010021835A/ja not_active Withdrawn
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JP2012109686A (ja) * | 2010-11-15 | 2012-06-07 | Olympus Imaging Corp | 撮像装置及び撮像方法 |
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