JP2007281533A - 画像データ生成装置、画像データ生成方法 - Google Patents

画像データ生成装置、画像データ生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デジタルスチルカメラなどの画像データ生成装置を用いて被写体を撮影する撮影者の利便性の向上。
【解決手段】デジタルスチルカメラは、撮影条件記憶ボタンが押下された後にレリーズボタンが押下されると、ユーザが選択した対象被写体の特徴量を取得するとともに、レリーズボタン押下時のデジタルスチルカメラの撮影条件を参照撮影条件として取得し、対象被写体の特徴量と参照撮影条件を関連付けて内部のメモリに記憶する。デジタルスチルカメラは、上述した対象被写体の特徴量および参照撮影条件を用いて、撮影対象の領域内に対象被写体が含まれているか否かを判断し、対象被写体が含まれる場合に、参照撮影条件を用いて絞りやシャッタ−スピードなどの撮影条件を調整し、撮影対象の領域を撮影して画像データを生成し保存する。
【選択図】図4

Description

本発明は、被写体を撮影して画像データを生成する画像データ生成装置に関する。
種々の機能を備えるデジタルカメラが広く利用されている。種々の機能としては、例えば、撮影対象とする領域内に含まれる人物などの被写体に適した撮影条件を自動的に制御する自動制御機能が挙げられる。撮影条件には、例えば、絞りやシャッタースピード等が含まれる。このようなデジタルカメラは、例えば、撮影対象とする領域に含まれる被写体を抽出し、抽出された被写体の数や大きさに応じて絞りやシャッタースピード等を調整することにより露出補正やピント合わせを行っている。デジタルカメラの自動制御機能を利用することによって、高品質の画像を簡易に得ることができる。
特開2004−320285号公報 特開2005−284366号公報
しかしながら、従来のデジタルカメラは、抽出した被写体の数や大きさに応じて、撮影の都度、撮影条件を調整しているため、抽出した被写体を以前撮影した際の撮影条件と同じ撮影条件で撮影することは困難である。また、デジタルカメラの撮影条件を撮影対象の被写体に適した撮影条件に調整することは、撮影条件を調整することに不慣れなユーザにとって非常に煩雑な操作を伴う。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、デジタルカメラなどの画像データ生成装置を用いて被写体を撮影する撮影者の利便性の向上を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、被写体を撮影して画像データを生成する画像データ生成装置を提供する。
本発明の画像データ生成装置は、
対象被写体が含まれる参照用画像データから、前記対象被写体の特徴量を取得する特徴量取得手段と、
前記参照用画像データ生成時の撮影条件である参照撮影条件を取得する参照撮影条件取得手段と、
前記特徴量と前記参照撮影条件とを関連付けて記憶する記憶手段と、
被写体検索用画像データを生成する生成手段と、
前記特徴量を用いて、前記被写体検索用画像データに前記対象被写体が含まれるかを判断する判断手段と、
前記被写体検索用画像データに前記対象被写体が含まれる場合に、前記対象被写体の特徴量に関連づけられている前記参照撮影条件を前記画像データ生成装置の撮影条件に設定する撮影条件設定手段と、
前記設定された撮影条件を用いて対象被写体を撮影し、保存用画像データを生成する保存用画像データ生成手段と、を備えることを要旨とする。
本発明の画像データ生成装置によれば、対象被写体の特徴量と対象被写体を撮影した際の参照撮影条件とを関連付けて記憶しているため、対象被写体を撮影する場合に、参照撮影条件を利用して画像データ生成装置の撮影条件を簡易に設定できる。従って、ユーザは、本発明の画像データ生成装置を利用することにより、容易に、画像データ生成装置の撮影条件を対象被写体に応じて撮影条件を自動的に設定でき所望の画像を簡易に得ることができる。
本発明の画像データ生成装置において、
前記参照撮影条件には、前記参照用画像データに含まれる前記対象被写体に焦点を合わせるための合焦条件が含まれており、
前記撮影条件設定手段は、前記画像データ生成装置の撮影範囲に含まれる前記対象被写体に合焦するように、前記画像データ生成装置の前記撮影条件の前記合焦条件を設定してもよい。
本発明の画像データ生成装置によれば、保存用画像データを生成する都度、対象被写体に焦点が合うように撮影条件を設定できる。従って、ユーザは、本発明の画像データ生成装置を利用することにより、容易に、対象被写体に焦点を合わせられるとともに、合焦以外の撮影条件をも設定して所望の画像を得ることができる。
本発明の画像データ生成装置において、
1の前記対象被写体の特徴量には、2以上の前記参照撮影条件が関連付けられており、
前記画像データ生成装置は、更に、
前記各参照撮影条件の使用状況に応じて、前記各参照撮影条件に優先度を設定する優先度設定手段、を備え、
前記撮影条件設定手段は、前記優先度の最も高い前記参照撮影条件を前記画像データ生成装置の撮影条件に設定してもよい。
本発明の画像データ生成装置によれば、1の対象被写体に対して複数の参照条件が関連付けられている場合でも、優先度の高い参照撮影条件を画像データ生成装置の撮影条件に設定できる。従って、ユーザの所望する撮影条件を優先的に画像データ生成装置の撮影条件に設定できる。
本発明の画像データ生成装置において、更に、
前記2以上の参照撮影条件から1の参照撮影条件を選択するための選択手段を備え、
前記撮影条件設定手段は、前記画像データ生成装置の撮影条件を、前記優先度の最も高い参照撮影条件から前記選択された参照撮影条件に変更してもよい。
本発明の画像データ生成装置によれば、優先度の最も高い参照撮影条件がユーザの意図する撮影条件でない場合にも、ユーザの所望する参照撮影条件を選択して画像データ生成装置の撮影条件に設定できる。従って、参照撮影条件の中から画像データ生成装置に設定する撮影条件を柔軟に設定できる。
本発明の画像データ生成装置において、
前記優先度設定手段は、使用回数の高い参照撮影条件の優先度を高く設定してもよい。
本発明の画像データ生成装置によれば、頻繁に利用される参照撮影条件を優先的に画像データ生成装置の撮影条件に設定できる。
本発明の画像データ生成装置において、
前記優先度設定手段は、使用された日時が新しい撮影条件の優先度を高く設定してもよい。
本発明の画像データ生成装置によれば、近い過去に利用された撮影条件を優先的に画像データ生成装置の撮影条件に設定できる。
本発明の画像データ生成装置において、更に、
前記画像データ生成装置の撮影条件を設定するための設定手段と、
前記設定された撮影条件を用いて画像データを生成する画像データ生成手段と、
前記生成された画像データから前記参照用画像データを選択するための参照用画像データ選択手段と、
前記選択された参照用画像データに含まれる被写体から前記対象被写体を選択するための被写体選択手段と、を備え、
前記特徴量取得手段は、前記選択された対象被写体を表す対象被写体画像データから、前記対象被写体の前記特徴量を取得し、
前記参照撮影条件取得手段は、前記設定手段により設定された撮影条件を前記参照撮影条件として取得してもよい。
本発明の画像データ生成装置によれば、ユーザの意図を反映した参照撮影条件を対象被写体の特徴量と関連付けて記憶できる。従って、ユーザは、本発明の画像データ生成装置を利用することにより、簡易に所望する画像をえることができる。
本発明の画像データ生成装置であって、更に、
前記画像データ生成手段により生成された画像データと、前記画像データ生成時の撮影条件を含む付帯情報とを関連付けて保存する保存手段を備え、
前記参照用画像データ選択手段は、前記保存されている画像データから参照用画像データを選択し、
前記参照撮影条件取得手段は、前記参照用画像データに関連付けられている前記付帯情報から前記参照撮影条件を取得してもよい。
本発明の画像データ生成装置によれば、過去に画像データ生成装置によって生成され保存されている画像データから、対象被写体の特徴量を取得できるとともに、保存されている画像データに付帯する付帯情報から参照撮影条件を取得できるため、簡易な構成で、対象被写体の特徴量と参照撮影条件を関連付けて記憶できる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。また、本発明は、上述した画像データ生成装置としての構成の他に、画像データ生成装置による画像データ生成方法、画像データ生成装置に画像データを生成させるためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体等としても構成できる。いずれの構成においても、上述した各態様を適宜適用可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクや、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスク等種々の媒体を利用することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき、適宜図面を参照しながら説明する。
A.第1実施例:
A1.システム構成:
図1(a)、(b)を参照して、第1実施例に係る画像データ生成装置としてのデジタルスチルカメラの概略構成について説明する。図1(a)は、デジタルスチルカメラ10の正面図であり、図1(b)は、デジタルスチルカメラ10の背面図である。図1(a),(b)に示すように、デジタルスチルカメラ10は、レリーズボタン11、レンズ12、カードスロット13、表示パネル14、操作部15、OKボタン16,キャンセルボタン17および撮影条件記憶ボタン18を備える。カードスロット13には、デジタルスチルカメラ10により生成された画像データの保存先となるメモリカード30が挿入されている。
デジタルスチルカメラ10は、撮影条件記憶ボタン18が押下された後にレリーズボタン11が押下されると、ユーザが選択した対象被写体の特徴量を取得するとともに、レリーズボタン11押下時のデジタルスチルカメラ10の撮影条件を参照撮影条件として取得し、対象被写体の特徴量と参照撮影条件を関連付けて内部のメモリに記憶する。第1実施例では、対象被写体の特徴量と参照撮影条件とを、まとめて、被写体撮影条件と呼ぶ。
デジタルスチルカメラ10は、上述した対象被写体の特徴量および参照撮影条件を用いて、撮影対象の領域内に対象被写体が含まれているか否かを判断し、対象被写体が含まれる場合に、参照撮影条件を用いて絞りやシャッタ−スピードなどの撮影条件を調整し、撮影対象の領域を撮影して画像データを生成し、メモリカード30に保存する。
A2.デジタルスチルカメラの内部構成:
図2を参照して、デジタルスチルカメラの回路構成について説明する。図2は、デジタルスチルカメラ10の回路構成を例示する回路図である。図2に示すように、デジタルスチルカメラ10は、CPU100、バッファメモリ110、ROM120、信号処理回路101、表示制御部102、インターフェース103、レンズ制御回路105、入力受付部107、距離検出回路108およびSW信号入力回路109を備える。また、ROM120は、特徴量取得モジュール121、撮影条件記憶モジュール122、被写体検索モジュール123,撮影条件設定モジュール124、画像処理モジュール125、および、撮影モード記憶部126を有する。各回路、メモリはCPU100と接続されており、CPU100により制御されている。
レンズ駆動装置41は、レンズの位置を調節する装置である。絞り羽42は、黒い薄板が中央部分に孔部を形成するように複数枚組み合わされた構造を有し、絞り羽42を介してレンズを通過する光の量、すなわち、絞り値を変化させる。レンズ制御回路105は、CPU100からの指示に基づいてレンズ駆動装置41を駆動させてレンズの位置を調節することにより、レンズ中心から焦点までの焦点距離を調整し、レンズを介してCCDに取り込まれる範囲(以降、第1実施例では撮影範囲と呼ぶ)内の撮影対象に焦点を合わせる。また、レンズ制御回路105は、CPU100からの指示に基づいて絞り羽42を駆動させて孔部の口径を調整し、絞り値を調整する。
焦点距離検出装置36は、レンズ12から焦点までの距離である焦点距離を検出し、焦点距離を表す焦点距離情報信号を距離検出回路108に対して出力する。距離検出回路108は、焦点距離検出装置36から入力される焦点距離情報信号に基づいて焦点距離を取得する。
被写体距離検出装置37は、レンズ12から被写体までの被写体距離を検出し、被写体距離を表す被写体距離情報信号を距離検出回路108に入力する。距離検出回路108は、また、被写体距離検出装置37から入力される被写体距離情報信号に基づいて被写体距離を取得する。
CCD22は、画像データを構成する構成画素に対応する複数の受光素子と、各受光素子に対して所定の規則に従って配置されたR,G,Bの各カラーフィルタを備える撮像素子である。CCD22では、各カラーフィルタを通過した各々の光は受光素子であるフォトダイオードの一つ一つによって電荷に変えられ一時的に蓄積される。蓄積された電荷は次々に転送され信号処理回路101に転送される。
信号処理回路101は、入力された電荷をアナログ信号として読み出し、読み出したアナログ信号をデジタル信号に変換(A/D変換)し、フレーム画像データを出力する。
表示制御部102は、信号処理回路101から出力されるフレーム画像データを表示パネル14に表示する。
第1実施例に係るデジタルスチルカメラ10では、種々の撮影モード、例えば、オートモード、人物撮影モード、風景撮影モード、夜景撮影モード等、を設定可能である。ユーザは、操作部15、OKボタン16およびキャンセルボタン17を介して撮影モードを選択し、デジタルスチルカメラ10は、ユーザによって選択された撮影モードをデジタルスチルカメラ10に設定する。
図2に示すように、デジタルスチルカメラ10には各撮影モードに対応するモードスイッチmSW1〜、mSW2…が設けられている。撮影モードが選択されると、選択された撮影モードに対応するモードスイッチがオン状態となり、SW信号処理回路109と接続される。SW信号処理回路109は、接続されたモードスイッチに対応する撮影モードを表すスイッチ信号SSをCPU100に送信する。CPU100は、スイッチ信号SSを受信すると、撮影モード記憶部126から各撮影モードに関連付けられている撮影条件を取得し、取得した撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定する。撮影条件には、例えば、絞り値、シャッタースピード、レンズ位置が含まれる。
また、デジタルスチルカメラ10には、撮影条件記憶ボタン18に対応するスイッチSW0が設けられている。
撮影条件記憶ボタン18が押下されると、スイッチSW0がON状態となり、SW信号入力回路109と接続される。スイッチ信号入力回路109は、SW0がオン状態とされたことを表すスイッチ信号SSをCPU100に送信する。
CPU100は、スイッチ信号SSによりスイッチSW0がON状態となった後に、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられ、スイッチSW1がON状態となったことを検出すると、信号処理回路101から出力されるデジタル信号により表されるフレーム画像データを、特徴量取得モジュール121に転送する。以降、第1実施例では、特徴量取得モジュール121に転送されたフレーム画像データを参照用画像データと呼ぶ。
特徴量取得モジュール121は、参照用画像データを受信すると、参照用画像データを解析し、参照用画像データにより表される参照用画像に含まれる対象被写体を抽出し、対象被写体の特徴量を取得する。特徴量には、例えば、被写体の色情報、形状等が含まれる。
撮影条件記憶モジュール122は、参照用画像データ生成時の撮影条件をデジタルスチルカメラ10から取得し、対象被写体の特徴量と関連付けて撮影条件テーブルに記憶する。撮影条件テーブルについては後述する。
レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられると、スイッチSW1はON状態となり、SW信号入力回路109と接続される。レリーズボタン11が第2の位置h2まで押し下げられると、スイッチSW2はON状態となるとともにスイッチSW1はオフ状態となり、スイッチSW2とSW信号入力回路109とが接続される。SW信号入力回路109は、スイッチSW1またはスイッチSW2のいずれと接続されたかを表すスイッチ信号SSをCPU100に送信する。
CPU100は、スイッチ信号SSによりスイッチSW1がON状態となったことを検出すると、信号処理回路101から出力されるデジタル信号により表されるフレーム画像データを、被写体検索モジュール123に転送する。以降、第1実施例では、被写体検索モジュール123に転送されたフレーム画像データを被写体検索用画像データと呼ぶ。
被写体検索モジュール123は、被写体検索用画像データを受信すると、被写体検索用画像データを解析し、対象被写体の特徴量を有する被写体が被写体検索用画像データにより表される被写体検索用画像に含まれているか、すなわち、対象被写体が被写体検索用画像に含まれているかを判断する。
撮影条件設定モジュール124は、被写体検索モジュール123によって、対象被写体が被写体検索用画像に含まれていると判断された場合、撮影条件テーブルを参照して対象被写体に関連付けられている参照撮影条件を取得し、デジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定する。
CPU100は、撮影条件設定モジュール124によりデジタルスチルカメラ10の撮影条件が設定された後に、スイッチSW2がON状態となったこと、すなわち、レリーズボタン11が第2の位置h2まで押し下げられたことを検出すると、設定されている撮影条件に従って撮影を実行し、信号処理回路101から出力されるフレーム画像データを画像処理モジュール125に転送する。
画像処理モジュール125は、転送されてきたフレーム画像データに種々の画像処理、例えば、ホワイトバランスや階調再現を行い、保存用画像データを生成して、インターフェース103を介して生成した保存用画像データをメモリカード30に保存する。
A3.被写体撮影条件記憶処理:
図3〜図6を参照して、被写体撮影条件記憶処理について説明する。図3は、第1実施例における参照用画像データにより表される参照用画像を例示する画面例である。図4は、第1実施例における撮影条件テーブル300を例示する説明図である。図5は、第1実施例における撮影モード記憶部126に記憶されている撮影モードテーブル350を例示する説明図である。図6は、第1実施例における被写体撮影条件記憶処理を説明するフローチャートである。被写体撮影条件記憶処理は、CPU100が特徴量取得モジュール121および撮影条件記憶モジュール122を制御して実行する。
信号処理回路101から転送されるフレーム画像データは、表示制御部102を介して表示パネル14に表示される。ユーザは、操作部15を操作して、表示パネル14に表示されるフレーム画像に含まれる被写体の中から、所望の被写体である対象被写体に選択枠200を合わせ、レリーズボタン11を第1の位置h1まで押し下げる。特徴量取得モジュール121は、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられたときのフレーム画像データから、選択枠200に囲まれている被写体領域210を切り出し、この被写体領域210を解析して被写体領域210に含まれる対象被写体の特徴量を取得する。
撮影条件記憶モジュール122は、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられたときの、デジタルスチルカメラ10に設定されている撮影条件を参照撮影条件として取得する。種々の撮影モード中のある撮影モードが選択されている場合には、撮影条件記憶モジュール122は、選択されている撮影モードを参照撮影条件として取得する。オートモードが選択されている場合、撮影条件記憶モジュール122は、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられたときの、デジタルスチルカメラ10の撮影条件、例えば、ISO感度、絞り、シャッタースピードを参照撮影条件として取得する。撮影条件記憶モジュール122は、取得した参照撮影条件と、特徴量取得モジュール121により取得された対象被写体の特徴量とを対応付けて、撮影条件テーブル300に記憶する。
撮影条件テーブル300について、図4を参照して説明する。図4に示すように、撮影条件テーブル300には、対象被写体の特徴量、参照撮影条件および使用状況が含まれる。第1実施例では、被写体の特徴量、参照撮影条件、使用状況を合わせて被写体撮影条件と呼ぶ。
特徴量は、各対象被写体の特徴量を表している。特徴量の平均Yは、対象被写体の輝度の平均値を表しており、平均Cbおよび平均Crは、対象被写体の色差を表している。特徴量には、他に、対象被写体のエッジ情報や、目、鼻、口といった各顔パーツの相対的な位置関係等を含んでもよい。参照撮影条件は、各対象被写体の特徴量取得時のデジタルスチルカメラ10に設定されていた撮影条件を表す。使用状況は、各参照撮影条件の使用状況を表している。「撮影枚数」は、各参照撮影条件を使用して撮影された枚数を示しており、「直近の撮影日時」は、各参照撮影条件が利用された最も近い過去の日時を表している。
ところで、同じ被写体であっても、撮影環境によって特徴量、例えば、平均Y、平均Cr、平均Cbは異なる。例えば、同じ人物を晴天の昼間の明かりのもとで撮影した場合と、夕日の明かりの元で撮影した場合とでは取得される特徴量が異なるためである。そのため、第1実施例では、実際に同じ被写体であっても、特徴量が大きく異なる場合には、別の被写体として判断している。これは、特徴量に撮影環境が反映されており、その反映されている撮影環境の元で撮影した撮影条件を特徴量と関連付けることが運用上好ましいからである。例えば、同じ被写体であるからといって、晴天の昼間の明かりのもとで撮影した際の撮影条件を設定して、夕日の明かりのもとで被写体を撮影しても、露出が適切でない事があり得るからである。
図4に示すように、例えば、対象被写体Dの特徴量の平均Y、平均Cb、平均Crは次の通りである。
平均Y:Y4
平均Cb:Cb4
平均Cr:Cr4
また、図4に示すように、対象被写体Dの参照撮影条件は、例えば、次の通りである。
絞り値:F2.8
ISO感度:50
撮影条件には、他にも焦点距離、フラッシュのオン/オフやホワイトバランスなどを含んでも良い。なお、第1実施例では、絞り値とシャッタースピードは相関関係にあり、一方を決定すると他方が決定するため、参照撮影条件は、いずれか一方の値のみを含んでいる。
各撮影モードに対応する詳細な撮影条件は予め撮影モード記憶部126に記憶されているため、撮影条件記憶モジュール122は、対象被写体の特徴量取得時にデジタルスチルカメラ10に撮影モードが設定されている場合には、撮影モードのみを参照撮影条件として記憶する。例えば、対象被写体Dの参照撮影条件には、撮影モードとして「風景」と記憶されており、他の撮影条件(絞り値、シャッタースピード等)が記憶されていない。
撮影モード記憶部126に記憶されている撮影モードテーブル350について、図5を参照して説明する。撮影モードテーブル350には、撮影モード別に詳細な撮影条件が設定されている。例えば、撮影モードが「ポートレート」の場合、絞り値は「F2.8」、シャッタースピードは「1/250」、焦点距離は「50mm」、ISO感度は「50」である。参照撮影条件に撮影モードが記憶されている場合、撮影モード記憶部126に記憶されている詳細な撮影条件が、特徴量に関連付けられている参照撮影条件となる。
被写体撮影条件記憶処理について、図6を参照して説明する。被写体撮影条件記憶処理は、CPU100が特徴量取得モジュール121、撮影条件記憶モジュール122を制御することにより実行される。
CPU100は、撮影条件記憶ボタン18の押下を検出すると(ステップS10)、表示パネル14に表示されているフレーム画像に重ねて選択枠200を表示する(ステップS11)。ユーザは、操作部15を操作して対象被写体の位置に選択枠200を移動させる。被写体領域210
CPU100は、撮影条件記憶ボタン18押下後に、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられたことを検出すると(ステップS12)、選択されている撮影モードの撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件のもとで、レリーズボタン11押下時のフレーム画像データを参照用画像データとして取得する(ステップS13)。CPU100は、取得した参照用画像データにおいて、選択枠200によって選択されている被写体領域を切り出し(ステップS14)、切り出した被写体領域を解析して、被写体領域に含まれる対象被写体の特徴量を取得する(ステップS15)。
CPU100は、対象被写体の特徴量を取得するとともに、レリーズボタン11押下時にデジタルスチルカメラ10に設定されている参照撮影条件を取得する(ステップS16)。CPU100は、取得した対象被写体の特徴量と参照撮影条件とを関連付けて撮影条件テーブル300に記憶する(ステップS17)。
以上図3〜図6を参照して説明したように、デジタルスチルカメラ10は、対象被写体の特徴量と参照撮影条件を関連付けて記憶する。
A4.被写体検索処理:
図7および図8を参照して、第1実施例における被写体検索処理について説明する。図7は、第1実施例における被写体検索方法を模式的に説明する模式図である。図8は、第1実施例における被写体検索用画像データを例示する説明図である。被写体検索処理は、被写体検索モジュール123によって実行される。
CPU100は、複数の撮影モードから「お好みモード」が選択されている状態で、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられると、レリーズボタン11押下時のフレーム画像を被写体検索用画像データ250として取得し、被写体検索モジュール123に転送する。被写体検索モジュール123は、被写体検索用画像データ250を受け取ると、被写体検索処理を開始する。
被写体検索モジュール123は、被写体検索用画像データ250の各画素の位置を、座標を用いて特定する。図7に示すように、被写体検索用画像データ250の最左上の画素D11を基準として、横方向をx軸、縦方向をy軸とする。例えば、画素D11の座標はD11(x1,y1)であり、図中、x軸方向に1画素移動するごとに、D21(x2,y1)、D31(x3,y1)…とx座標の値が1ずつ増加する。同様に、D11(x1,y1)からy軸方向に1画素移動するごとに、D12(x1,y2)、D13(x1,y3)…とy座標の値が1ずつ増加する。
被写体検索モジュール123は、図7に示すように、画素D11(x1,y1)と画素Dab(xa、ya)とからなる直線が対角線となる矩形を検索用窓251と決定する。被写体検索モジュール123は、被写体検索用画像データ250に検索用窓251を重ね、検索用窓251に含まれる領域を検索領域253として切り出す。被写体検索モジュール123は、切り出された検索領域253を解析し、撮影条件テーブル300に含まれる特徴量を有する対象被写体が検索領域253に含まれるかを判断する。第1実施例において、被写体検索モジュール123は、検索用窓251を、被写体検索用画像データ250の画素D11が含まれる初期位置(図7における左上)から、実線矢印Aに示すように、順次、移動させて検索領域253を切り出す。
なお、第1実施例では、検索用窓251は、x軸方向に100画素ずつ並行に移動され、x軸方向へ対象被写体の検索を終えると、初期位置からy軸方向に50画素移動された位置から、再び、x軸方向に100画素ずつ並行に移動される。このようにして、被写体検索モジュール123は、被写体検索用画像データ250から検索領域253を順次切り出し、対象被写体を検索する。検索用窓251を用いて被写体検索用画像データ250を一通り検索しても対象被写体が検索されない場合には、被写体検索モジュール123は、検索用窓251のサイズを拡大・縮小して再度検索を行っても良い。例えば、図7に示すように、検索用窓251より大きいサイズの検索用窓252を用いて対象被写体の検索を行っても良い。被写体検索用画像に含まれる対象被写体のサイズは一定でないことが多いが、検索用窓のサイズを変化させて検索領域を切り出すことにより、対象被写体検索の精度を向上できる。
被写体検索モジュール123は、以上説明したように対象被写体の検索を行い、対象被写体を検出すると、被写体検索用画像データ270における対象被写体Dの位置を取得する。具体的には、被写体検索モジュール123は、図8に示すように、対象被写体検出時の、検索用窓271の図中左上の画素Dpq(xp,yq)と図中右下の画素Drs(xr、ys)の座標を対象被写体の位置情報として取得する。被写体検索モジュール123は、取得した対象被写体の位置情報をバッファメモリ110に記憶する。
A5.保存用画像データ生成処理:
図9および図10を参照して、保存用画像データ生成処理について説明する。図9は、第1実施例における保存用画像データ生成処理を説明するフローチャートである。図10は、第1実施例における保存用画像データにより表される保存用画像を例示する説明図である。CPU100は、各モジュールを制御して保存用画像データ生成処理を実行する。CPU100は、複数の撮影モードから「お好みモード」が選択されている状態で、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられると、保存用画像データ生成処理を開始する。
CPU100は、複数の撮影モードから「お好みモード」が選択されている状態で、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられたことを検出すると(ステップS20)、被写体検索用画像データを取得し(ステップS21)。対象被写体検出処理を行う(ステップS22)。
CPU100は、対象被写体が検出されたか否かを判断し(ステップS23)、対象被写体が検出された場合(ステップS23:YES)、被写体検索用画像データにおける対象被写体の位置情報を取得する。(ステップS25)。
CPU100は、対象被写体が検出されない場合(ステップS23:NO)、検索用窓のサイズを変更して(ステップS24)、対象被写体検出処理を繰り返す(ステップS22)。
CPU100は、撮影条件テーブル300を参照し(ステップS26)、検索された対象被写体の特徴量に関連づけられている参照撮影条件が2以上存在するかを判断する(ステップS27)。CPU100は、検索された対象被写体の特徴量に関連づけられている参照撮影条件が2以上存在する場合(ステップS27:YES)、優先度の高い参照撮影条件を取得する(ステップS28)。
第1実施例では、同じ特徴量を有する対象被写体に複数の参照撮影条件を設定できる。各参照撮影条件には各参照撮影条件の使用状況が関連づけられており、CPU100は、この使用状況に応じて参照撮影条件の優先度を決定している。第1実施例では、使用状況の撮影枚数が多い参照撮影条件ほど優先度を高い。例えば、図4の撮影条件テーブル300に示すように、対象被写体Aには2パターンの参照撮影条件が設定されており、対象被写体Aに関連づけられている2パターンの参照撮影条件のうち、撮影枚数の多い参照撮影条件(撮影枚数が30枚である参照撮影条件)の優先度が高い。よって、CPU100は、撮影枚数が30枚である参照撮影条件が対象被写体に適した撮影条件と判断し、かかる参照撮影条件を取得する。
CPU100は、検索された対象被写体の特徴量に関連づけられている参照撮影条件が1つの場合(ステップS27:NO)、その参照撮影条件が対象被写体に適した撮影条件と判断し、かかる撮影条件を取得する(ステップS29)。
CPU100は、取得した参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定する(ステップS30)。次に、CPU100は、ステップS25において取得した対象被写体の位置情報、および、被写体距離検出装置37から得た被写体距離を用いて焦点距離、絞りを調節し、デジタルスチルカメラ10の画角内の画像に含まれる対象被写体に焦点を合わせる(ステップS31)。
CPU100は、ステップS31における焦点合わせを行った後に、レリーズボタン11が第2の位置h2まで押し下げられたことを検出すると(ステップS32)、ステップS30およびステップS31において設定されたデジタルスチルカメラ10の撮影条件のもとで撮影を行い、保存用画像データを生成する(ステップS33)。CPU100は、生成された保存用画像データをメモリカード30に保存する(ステップS34)。
こうして生成された保存用画像データにより表される保存用画像について、図10を参照して説明する。図10に示すように、焦点が合っている対象被写体Dは太線により表されており、焦点が合っていない他の被写体B,Eは破線により表されている。保存用画像400は、検索された対象被写体Dに焦点が合っているとともに、対象被写体Dの特徴量に関連づけられている参照撮影条件、すなわち、ユーザが対象被写体Dに適していると考える撮影条件で撮影された画像である。このように、対象被写体Dに対してユーザの所望する撮影条件を設定するとともに、焦点を対象被写体Dに合わせることにより、対象被写体Dの輪郭が明瞭に表示されるとともに、対象被写体Dに適した露出やホワイトバランスで撮影される。
なお、第1実施例の被写体撮影条件記憶処理と保存用画像データ生成処理は、連続して行われる必要はなく、ユーザは、必要なときに、被写体撮影条件記憶処理を行い、被写体撮影条件をデジタルスチルカメラ10に記憶する。このようにして、予め、頻繁に撮影する被写体の被写体撮影条件をデジタルスチルカメラ10に記憶しておくことにより、ユーザは、いつでも、所望の対象被写体に適しているとユーザが判断する撮影条件を簡易にデジタルスチルカメラ10に設定して撮影を行うことができる。
以上説明した第1実施例のデジタルスチルカメラ10によれば、ユーザが頻繁に撮影する対象被写体の特徴量、参照撮影条件を記憶して、画角内に対象被写体が存在場合に、対象被写体に関連付けられている参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定できる。従って、ユーザが頻繁に撮影する対象被写体に適した撮影条件を優先的に設定できるため、対象被写体に応じて、撮影条件を自動的に設定でき、ユーザの利便性を向上できる。
また、第1実施例のデジタルスチルカメラ10によれば、参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定するとともに、対象被写体に焦点を合わせることができる。参照撮影所条件を取得した際の被写体距離と画角内に含まれる対象被写体の被写体距離とは異なることが多いため、画角内に含まれる対象被写体に適した焦点距離や絞り値を改めて設定することで、露出やホワイトバランスの調整だけでなく、対象被写体に適した被写界深度にすることができ、ユーザは、所望の撮影条件で画質の良い画像を簡易に得ることができる。
また、第1実施例のデジタルスチルカメラ10によれば、撮影枚数の多い参照撮影条件の優先度を高く設定しているため、1の対象被写体に複数の参照撮影条件が関連付けられている場合にも、頻繁に利用される参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定できる。
また、第1実施例のデジタルスチルカメラ10によれば、撮影条件記憶ボタン18の押下を契機として、ユーザに選択された対象被写体の特徴量と参照撮影条件を記憶する。従って、ユーザは、容易に、頻繁に撮影する対象被写体の被写体撮影条件をデジタルスチルカメラ10に記憶できるため、ユーザの利便性を向上できる。
B.第2実施例:
第1実施例では、デジタルスチルカメラ10で、撮影条件記憶ボタン18を押下し、レリーズボタン11が第1の位置h1まで押し下げられると、被写体撮影条件を取得して記憶する。第2実施例では、デジタルスチルカメラ10によって過去に撮影され保存されている画像データを参照用画像データとして取得し、参照用画像データからユーザにより選択された対象被写体の特徴量を取得するとともに、参照用画像データに付帯するExif情報から、参照用画像データ生成時にデジタルスチルカメラ10に設定されていた撮影条件を参照撮影条件として取得する。デジタルスチルカメラ10は、取得した参照撮影条件と対象被写体の特徴量とを関連付けて撮影条件テーブル300に記憶する。
B1.被写体撮影条件記憶処理:
第2実施例における対象被写体の参照撮影条件の取得について、図11および図12を参照して説明する。図11は、第2実施例における対象被写体の選択を説明する画面例である。図12は、第2実施例における参照用画像データに付帯するExif情報を例示する説明図である。
デジタルスチルカメラ10によって過去に撮影された画像データは、メモリカード30に保存されている。ユーザは、メモリカード30に保存されている画像データから参照用画像データを選択する。デジタルスチルカメラ10は、選択された参照用画像データを表示パネル14に表示するとともに、対象被写体を選択するための選択枠200を参照用画像データに重ねて表示パネル14に表示する。
ユーザは、操作部15を操作して、所望する対象被写体が含まれるように選択枠200を拡大・縮小および移動させ、OKボタン16を押下する。
デジタルスチルカメラ10は、OKボタン16が押下されたことを検出すると、選択枠200に囲まれる被写体領域210(図11に斜線ハッチングで示す)を切り出し、解析して、対象被写体Fの特徴量を取得する。デジタルスチルカメラ10は、更に、参照用画像データに付帯するExif情報を参照して、参照用画像データ生成時の撮影条件を取得する。
図12を参照して参照用画像データのExif情報について説明する。Exif情報21に、参照用画像データ生成時に、デジタルスチルカメラ10に設定されていた撮影条件が記録されている。図12に示すように、Exif情報21には、「画像タイトル」、「撮影日時」などの画像ファイル20に関する情報とともに、画像ファイル20の撮影時の種々の撮影条件、例えば「色空間情報」、「ISO感度」、「シャッタースピード」、「焦点距離」、「絞り値」が含まれる。例えば、参照用画像データ生成時の絞り値は「F3.6」、ISO感度は「100」である。
デジタルスチルカメラ10は、Exif情報21に含まれる撮影条件を参照撮影条件として取得し、対象被写体Fの特徴量と関連付けて撮影条件テーブル300に記憶する。
第2実施例のデジタルスチルカメラ10によれば、過去にデジタルスチルカメラ10によって撮影された画像から、簡易に、対象被写体の特徴量と撮影条件を取得できる。従って、デジタルスチルカメラ10によれば、過去に対象被写体を撮影した際の撮影条件を、簡易に再現でき、ユーザの所望する画像を生成できる。
C.変形例:
(1)上述の第1実施例では、1の対象被写体に複数の撮影条件が関連付けられている場合、優先度の高い参照撮影条件、すなわち、撮影枚数の多い参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定している。本変形例では、対象被写体に複数の撮影条件が関連付けられている場合、優先度の高い参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10に設定するとともに、他の参照撮影条件をユーザに選択可能とする。
図13を参照して、参照撮影条件の選択について説明する。図13は、本変形例における撮影条件選択画面を例示する画面例である。図13に示すように、表示パネル14に表示されている撮影条件選択画面には、ユーザに、対象被写体に関連付けられている複数の参照撮影条件からいずれかの参照撮影条件の選択を促すメッセージMSGと、選択可能な複数の参照撮影条件を含む選択部500とが表示される。
ユーザは、操作部15、OKボタン16、および、キャンセルボタン17を操作して、所望の参照撮影条件を選択する。デジタルスチルカメラ10は、ユーザによって選択された参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定する。
本変形例によれば、対象被写体に複数の参照撮影条件が関連付けられている場合にも、ユーザは所望の参照撮影条件を柔軟に選択できる。
(2)上述の第1実施例では、被写体検索用画像に対象被写体が1つのみ含まれる場合について説明した。本変形例では、被写体検索用画像に対象被写体が複数含まれる場合に、どの対象被写体に関連付けられている参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定するかについて説明する。
被写体には、ユーザが頻繁に撮影を所望する被写体と、頻繁に撮影を所望しない被写体とが含まれる。例えば、属性が人物の被写体は頻繁に撮影される可能性が高く、属性が山の被写体は頻繁に撮影される可能性が低い。言い換えれば、被写体の属性によって頻繁にされる可能性の高さを規定できる。本変形例では、頻繁に撮影される可能性の高さを被写体の重要度といい、重要度は被写体の属性別に予め決定されている。被写体の属性別の重要度は、被写体属性テーブル128に含まれている。
被写体属性テーブル128について、図14を参照して説明する。図14は、本変形例における被写体属性テーブル128を例示する説明図である。被写体属性テーブル128は、ROM120に予め記憶されている。図14に示すように、被写体属性テーブル128には、被写体属性と重要度が含まれる。重要度は、被写体属性に関連づけられている。例えば、被写体属性が「人物」の場合、被写体は主被写体とされる可能性が高く重要度は「5」と決められており、被写体属性が「山」の場合、被写体は主被写体にされる可能性は低いが背景にされる可能性は高く、重要度は「0.5」と決められている。
デジタルスチルカメラ10は、対象被写体の特徴量を取得するとともに、取得した特徴量に基づいて対象被写体の属性を決定し、特徴量と関連付けて撮影条件テーブル300に記憶する。デジタルスチルカメラ10は、保存用画像データ生成処理において、対象被写体が複数検索された場合、被写体属性テーブル128を参照して、重要度の高い対象被写体に関連付けられている参照撮影条件をデジタルスチルカメラ10の撮影条件に設定してもよい。
本変形例によれば、1の被写体検索用画像内に複数の対象被写体が検索された場合にも、予め定められた重要度に応じて参照用撮影条件を設定できるため、高い精度で、ユーザの所望する撮影条件で保存用画像データを生成できる。
(3)上述の第1実施例では、1の対象被写体に複数の参照撮影条件が関連付けられている場合、撮影枚数の多い順に参照撮影条件の優先度を高く設定している。本変形例では、参照撮影条件の優先度を、図4に示す「直近の撮影日時」に応じて設定してもよい。例えば、図4に示すように、同じ対象被写体Aに対して、2つの参照撮影条件が関連付けられている場合、「直近の撮影日時」が最も近い過去の参照撮影条件(図4では、「直近の撮影日時」が「2005.8.3 16:13」の参照撮影条件)を、デジタルスチルカメラ10に設定しても良い。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができることは言うまでもない。
第1実施例におけるデジタルスチルカメラの概略構成を例示する説明図。 第1実施例におけるデジタルスチルカメラの回路構成を例示す回路図。 第1実施例における参照用画像データにより表される参照用画像を表す画面例。 第1実施例における撮影条件テーブルを例示する説明図。 第1実施例における撮影モードテーブルを例示する説明図。 第1実施例における被写体撮影条件記憶処理を説明するフローチャート。 第1実施例における被写体検索方法を模式的に説明する模式図。 第1実施例における被写体検索用画像データを例示する説明図。 第1実施例における保存用画像データ生成処理を説明するフローチャート。 第1実施例における保存用画像データにより表される保存用画像を例示する説明図。 第2実施例における対象被写体の選択について説明する画面例。 第2実施例における参照用画像データに付帯するExif情報を例示する説明図。 変形例における撮影条件選択画面を例示する画面例である。 変形例における被写体属性テーブルを例示する説明図である。
符号の説明
10…デジタルスチルカメラ
11…レリーズボタン
12…レンズ
13…カードスロット
14…表示パネル
15…操作部
16…OKボタン
17…キャンセルボタン
18…撮影条件記憶ボタン
20…画像ファイル
30…メモリカード
36…焦点距離検出装置
37…被写体距離検出装置
41…レンズ駆動装置
43…絞り羽
100…CPU
101…信号処理回路
102…表示制御部
103…インターフェース
105…レンズ制御回路
107…入力受付部
108…距離検出回路
109…スイッチ信号入力回路
110…バッファメモリ
120…ROM
121…特徴量取得モジュール
122…撮影条件記憶モジュール
123…被写体検索モジュール
124…撮影条件設定モジュール
125…画像処理モジュール
126…撮影モード記憶部
128…被写体属性テーブル
200…選択枠
210…被写体領域
250…被写体検索用画像データ
251…検索用窓
252…検索用窓
253…検索領域
260…検索領域
260…被写体検索用画像データ
300…撮影条件テーブル
350…撮影モードテーブル
400…保存用画像
450…Exif情報
500…選択部

Claims (9)

  1. 画像データ生成装置であって、
    対象被写体が含まれる参照用画像データから、前記対象被写体の特徴量を取得する特徴量取得手段と、
    前記参照用画像データ生成時の撮影条件である参照撮影条件を取得する参照撮影条件取得手段と、
    前記特徴量と前記参照撮影条件とを関連付けて記憶する記憶手段と、
    被写体検索用画像データを生成する生成手段と、
    前記特徴量を用いて、前記被写体検索用画像データに前記対象被写体が含まれるかを判断する判断手段と、
    前記被写体検索用画像データに前記対象被写体が含まれる場合に、前記対象被写体の特徴量に関連づけられている前記参照撮影条件を前記画像データ生成装置の撮影条件に設定する撮影条件設定手段と、
    前記設定された撮影条件を用いて対象被写体を撮影し、保存用画像データを生成する保存用画像データ生成手段と、を備える画像データ生成装置。
  2. 請求項1記載の画像データ生成装置であって、
    前記参照撮影条件には、前記参照用画像データに含まれる前記対象被写体に焦点を合わせるための合焦条件が含まれており、
    前記撮影条件設定手段は、前記画像データ生成装置の撮影範囲に含まれる前記対象被写体に合焦するように、前記画像データ生成装置の前記撮影条件の前記合焦条件を設定する、画像データ生成装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の画像データ生成装置であって、
    1の前記対象被写体の特徴量には、2以上の前記参照撮影条件が関連付けられており、
    前記画像データ生成装置は、更に、
    前記各参照撮影条件の使用状況に応じて、前記各参照撮影条件に優先度を設定する優先度設定手段、を備え、
    前記撮影条件設定手段は、前記優先度の最も高い前記参照撮影条件を前記画像データ生成装置の撮影条件に設定する、画像データ生成装置。
  4. 請求項3記載の画像データ生成装置であって、更に、
    前記2以上の参照撮影条件から1の参照撮影条件を選択するための選択手段を備え、
    前記撮影条件設定手段は、前記画像データ生成装置の撮影条件を、前記優先度の最も高い参照撮影条件から前記選択された参照撮影条件に変更する、画像データ生成装置。
  5. 請求項3または請求項4記載の画像データ生成装置であって、
    前記優先度設定手段は、使用回数の高い撮影条件の優先度を高く設定する、画像データ生成装置。
  6. 請求項3または請求項4記載の画像データ生成装置であって、
    前記優先度設定手段は、使用された日時が新しい撮影条件の優先度を高く設定する、画像データ生成装置。
  7. 請求項1ないし請求項6いずれか記載の画像データ生成装置であって、更に、
    前記画像データ生成装置の撮影条件を設定するための設定手段と、
    前記設定手段により設定された撮影条件を用いて画像データを生成する画像データ生成手段と、
    前記生成された画像データから前記参照用画像データを選択するための参照用画像データ選択手段と、
    前記選択された参照用画像データに含まれる被写体から前記対象被写体を選択するための被写体選択手段と、を備え、
    前記特徴量取得手段は、前記選択された対象被写体を表す対象被写体画像データから、前記対象被写体の前記特徴量を取得し、
    前記参照撮影条件取得手段は、前記設定手段により設定された撮影条件を前記参照撮影条件として取得する、画像データ生成装置。
  8. 請求項7記載の画像データ生成装置であって、更に、
    前記画像データ生成手段により生成された画像データと、前記画像データ生成時の撮影条件を含む付帯情報とを関連付けて保存する保存手段を備え、
    前記参照用画像データ選択手段は、前記保存されている画像データから参照用画像データを選択し、
    前記参照撮影条件取得手段は、前記参照用画像データに関連付けられている前記付帯情報から前記参照撮影条件を取得する、画像データ生成装置。
  9. 画像データ生成装置により実行される画像データ生成方法であって、
    対象被写体が含まれる参照用画像データから、前記対象被写体の特徴量を取得し、
    前記参照用画像データ生成時の撮影条件である参照撮影条件を取得し、
    前記特徴量と前記参照撮影条件とを関連付けて記憶し、
    被写体検索用画像データを生成し、
    前記特徴量を用いて、前記被写体検索用画像データに前記対象被写体が含まれるかを判断し、
    前記被写体検索用画像データに前記対象被写体が含まれる場合に、前記対象被写体の特徴量に関連づけられている前記参照撮影条件を前記画像データ生成装置の撮影条件に設定し、
    前記設定された撮影条件を用いて対象被写体を撮影し、保存用画像データを生成する、画像データ生成方法。
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