JP2013126177A - 表示制御装置、撮像装置および表示制御プログラム - Google Patents

表示制御装置、撮像装置および表示制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ピント確認作業においてユーザは、取得画像の被写界深度によっては、画像を大きくして観察したい場合もあれば、それほど厳密に観察する必要がない場合もある。
【解決手段】表示制御装置は、画像データを取得する画像データ取得部と、被写界深度に関して設定された項目値を取得する項目値取得部と、画像データの画像を表示部に表示する場合に、画像の少なくとも一部の領域の拡大率を項目値に基づいて決定する表示制御部とを備える。また、撮像装置は、撮像部と上記の表示制御装置とを備え、画像データ取得部が取得する画像データは、撮像部が生成するライブビュー画像データである。
【選択図】図5

Description

本発明は、表示制御装置、撮像装置および表示制御プログラムに関する。
ユーザによるマニュアル操作によりピント調整が行われた場合に、被写体像を一定時間の間、拡大して表示する撮像装置が知られている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2010−141778号公報
しかし、ピント確認作業においてユーザは、取得画像の被写界深度によっては、画像を大きくして観察したい場合もあれば、それほど厳密に観察する必要がない場合もある。
本発明の第1の態様における表示制御装置は、画像データを取得する画像データ取得部と、被写界深度に関して設定された項目値を取得する項目値取得部と、画像データの画像を表示部に表示する場合に、画像の少なくとも一部の領域の拡大率を項目値に基づいて決定する表示制御部とを備える。
本発明の第2の態様における撮像装置は、撮像部と上記の表示制御装置とを備え、画像データ取得部が取得する画像データは、撮像部が生成するライブビュー画像データである。
本発明の第3の態様における表示制御プログラムは、画像データを取得する画像データ取得ステップと、被写界深度に関して設定された項目値を取得する項目値取得ステップと、画像データの画像を表示部に表示する場合に、画像の少なくとも一部の領域の拡大率を項目値に基づいて決定する表示制御ステップとをコンピュータに実行させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係るカメラの正面斜視図である。 本実施形態に係るカメラ本体の背面図である。 本実施形態に係るカメラのシステム構成図である。 本実施形態に係る撮像素子の構成を示す図である。 設定された絞り値と拡大表示の関係を示す図である。 設定された撮影モードと拡大表示の関係を示す図である。 設定された焦点距離と拡大表示の関係を示す図である。 撮像素子の大きさ、および切抜きモードを説明する図である。 設定された切抜きモードと拡大表示の関係を示す図である。 ピント調整アシスト画面の例である。 ライブビュー表示処理のフロー図である。 記録済み画像データの表示処理のフロー図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る撮像装置としてのカメラ10の正面斜視図である。ここでは、レンズ交換式カメラを例に説明する。カメラ10は、カメラ本体30に交換レンズ20が装着されて構成される。カメラ本体30には、焦点距離、開放F値等の異なる複数の交換レンズ20が交換可能に装着される。交換レンズ20は、その鏡筒内に、光軸11に沿って配列された光学系を備え、光軸11に沿って入射する被写体光束をカメラ本体30へ導く。光学系には、フォーカスレンズ、ズームレンズが含まれる。また、ユーザがフォーカスレンズを光軸11に沿って移動させるフォーカス環21、およびズームレンズを光軸11に沿って移動させるズーム環22を備える。なお、図示するように、光軸11に平行な方向である前後方向をz軸方向とする。また、z軸に直交し、かつカメラ本体30の長手方向と平行な方向である左右方向をx軸方向とし、z軸およびx軸に直交する方向である上下方向をy軸方向とする。
カメラ本体30の上面には、複数の操作部材が設けられている。具体的には、撮影指示を受け付けるレリーズボタン32、撮影モードの切り替えを受け付ける撮影モードダイヤル33が配置されている。
図2は、本実施形態に係るカメラ本体30の背面図である。カメラ本体30の背面には、液晶モニタ等の表示部34が設けられている。また、カメラ本体30の背面においても、上面と同様に、複数の操作部材が設けられている。具体的には、画像データの再生指示を受け付ける再生ボタン35、画像データの削除指示を受け付ける削除ボタン36、表示画像の拡大指示を受け付ける拡大ボタン37、表示画像の縮小指示を受け付ける縮小ボタン38が配置されている。また、表示部34に表示されたカーソルの移動等に用いられる十字キー39、カーソルで選択された項目の機能等を実行させるための決定ボタン40、再生画像のコマ送り指示を受け付けるコマンドダイヤル41が配置されている。
図3は、本実施形態に係るカメラ10のシステム構成図である。被写体像は、光軸11に沿って光学系を透過し、撮像素子133の受光面に結像する。光学系は、フォーカスレンズ121、ズームレンズ122、絞り123を含む。フォーカスレンズ121は、ユーザによるフォーカス環21の操作によって、光軸11方向に変位する。フォーカスレンズ121が光軸11方向に変位されることにより、被写体像のピント状態が調整される。したがって、ユーザがフォーカス環21を操作して被写体像のピント状態を調整する、いわゆるマニュアルフォーカスが実現される。なお、レンズシステム制御部120は、フォーカス環21の回転量を監視しており、フォーカスレンズ121の位置を定常的に把握している。そして、レンズシステム制御部120は、カメラシステム制御部130の要求に応じてカメラ本体30側へフォーカスレンズ121の位置情報を送信する。
また、フォーカスレンズ121は、レンズシステム制御部120による制御に従って、駆動回路124によっても光軸方向に変位する。この場合、レンズシステム制御部120は、後述する焦点検出部145の検出結果に即して、駆動回路124にフォーカスレンズ121の変位信号を与える。したがって、被写体像のピント状態を自動的に調整する、いわゆるオートフォーカスが実現される。
ズームレンズ122は、ユーザによるズーム環22の操作によって、光軸方向に変位する。ズームレンズ122が光軸11方向に変位されることにより、交換レンズ20の焦点距離が調整される。なお、レンズシステム制御部120は、ズーム環22の回転量を監視しており、交換レンズ20の焦点距離を定常的に把握している。そして、レンズシステム制御部120は、カメラシステム制御部130の要求に応じてカメラ本体30側へ焦点距離情報を送信する。
また、レンズシステム制御部120は、駆動回路124を介して絞り123を駆動する。レンズシステム制御部120は、レンズマウント接点125およびカメラマウント接点131を介してカメラシステム制御部130と接続され、相互に通信を実行しつつ協働して交換レンズ20とカメラ本体30を制御する。なお、レンズマウント接点125およびカメラマウント接点131は、それぞれ上述の交換レンズ20側の通信端子およびカメラ本体30側の通信端子を含む。
撮像素子133は、光学系を透過して入射する被写体像である光学像を光電変換する素子であり、例えば、CCD、CMOSセンサが用いられる。また、後述するように、撮像素子133は、画像データを出力する通常の画素の他に、位相差検出画素を有する。シャッタ134は、撮影動作時およびライブビュー表示時に開き、撮像素子133に被写体光束を導く。それ以外の期間においては、被写体光束を遮断する。撮像素子133の通常画素により光電変換された被写体像は、A/D変換器135でアナログ信号からデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された被写体像は、画像データとして順次処理される。
A/D変換器135によりデジタル信号に変換された画像データは、画像処理部136へ引き渡される。画像処理部136は、画像データをJPEGファイル等の規格化された画像フォーマットの画像データに変換する。メモリ制御部137は、いかなる作業にどれくらいのメモリ容量を割り当てるかを制御する。内部メモリ138は、高速で読み書きのできるランダムアクセスメモリであり、例えばDRAM、SRAMなどが用いられる。内部メモリ138は、画像処理部136が行う処理において、ワークメモリとしての役割を担う。また、内部メモリ138は、連写撮影等において連続して画像データが生成される場合に、画像処理の順番を待つバッファメモリとしての役割を担う。
画像処理部136によって処理された画像データは、メモリ制御部137の制御により、内部メモリ138から外部機器IF140を介して、記録媒体の記録部141に記録される。記録媒体は、フラッシュメモリ等により構成される、カメラ本体30に対して着脱可能な不揮発性メモリである。また、記録部141には、画像に関連する関連情報が画像データに関連付けて記録される。関連情報は、撮影時における絞り値、シャッタ速度、ISO感度、焦点距離、撮影モード、焦点検出位置、撮像素子133のサイズ、切抜き設定の有無等の情報を含む。関連情報は、例えばJPEGファイルの場合、ヘッダ情報であるExif情報に記述される。
表示部34は、例えばLCDパネルにより構成されるディスプレイユニットである。表示部34は、表示制御部139が出力するRGB信号を受け取り、表示用画像データをユーザに視認されるように表示する。
記録の有無に関わらず、画像処理部136が撮像素子133の出力に従って逐次表示用画像データを生成し、表示制御部139が当該表示用画像データを表示部34へ出力すれば、スルー画としてのライブビュー表示を実現することができる。したがって、表示制御部139は、表示部34を介して、静止画および動画撮影後の再生表示、撮影前および動画撮影中のライブビュー表示を実現することができる。
また、表示制御部139は、表示する画像データに付随する情報、および、システムメモリ132に記録されたメニュー画面等も、表示部34に単独で、あるいは表示画像に重畳して表示させることもできる。
カメラ10は、上述の画像処理における各々の要素も含めて、カメラシステム制御部130により直接的または間接的に制御される。カメラシステム制御部130は、システムメモリ132を備える。システムメモリ132は、電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリであり、例えばEEPROM(登録商標)等により構成される。システムメモリ132は、カメラ10の動作時に必要な定数、変数、プログラム等を、カメラ10の非動作時にも失われないように記録している。
カメラ本体30は、電源143から電力供給を受ける。電源制御部142は、電源143と通信して残電力の検出、電力供給の監視、給電を行う。電源143は、2次電池、家庭用AC電源等により構成される。また、交換レンズ20への給電は、カメラマウント接点131、レンズマウント接点125を介して行われる。
操作検出部144は、上述した操作部材が操作されたことを検出してカメラシステム制御部130へ検出結果を出力する。カメラシステム制御部130は、操作検出部144の出力に応じてユーザの操作を検知し、各種動作を実行する。具体的には、カメラシステム制御部130は、レリーズボタン32の1段階目の押下げであるSW1のオンを検知することにより撮影準備動作であるAF、AE等を実行する。そして、カメラシステム制御部130は、レリーズボタン32の2段階目の押下げであるSW2のオンを検知することにより撮像素子133による被写体像の取得動作(撮影動作)を実行する。なお、マニュアルフォーカスが設定されている場合には、SW1のオンによるAFは実行されない。
焦点検出部145は、撮像素子133に配列された位相差検出画素の出力をA/D変換器135を介して受け取り、被写体像のピント状態を検出する。具体的には、焦点検出部145は、対象となる焦点検出領域において、互いに異なる瞳領域を通過して入射する被写体光束から生成される2つの位相差信号を取得して、そのずれ量により、合焦、非合焦を検出する。また、非合焦の場合は、そのずれの方向を加味して、前ピン、後ピンの区別と、合焦までのフォーカスレンズ121の変位量を演算する。
図4は、撮像素子133の構成を示す図である。撮像素子133は、有効画素領域741に到達する被写体光束を光電変換する。有効画素領域741内には、撮影画像としての画像信号を出力する通常画素と、位相差信号を出力する位相差検出画素が混在して配列されている。位相差検出画素は、有効画素領域に対して2次元的かつ離散的に設定された複数の焦点検出領域742内に配列されている。なお、焦点検出領域742のすべてが位相差検出画素でなくても良く、当該焦点検出領域において上述のピント状態を良好に検出できるだけの位相差検出画素が配列されていれば良い。有効画素領域741において、位相差検出画素以外の画素は通常画素である。通常画素は、例えば、1000万画素以上に及ぶ。なお、位相差検出画素には、位相差信号の出力の観点からはカラーフィルターを設けないことが好ましいが、カラーフィルターを設けて、その出力を通常画素の出力に準ずる画送信号と扱うこともできる。
本実施形態においては、上記のカメラ10がライブビュー表示を行っている場合に、表示制御部139は、ピント状態をユーザに視認させるべく、被写体像の対象領域を拡大して表示部34に表示する。しかも、その拡大率を、被写界深度に関して設定された項目値に基づいて決定する。
交換レンズ20に対する設定がマニュアルフォーカスであったり、交換レンズ20がオートフォーカスに対応しないマニュアルフォーカスレンズであったりする場合に、ユーザは、フォーカス環21を回転させながら、ライブビュー表示を観察してピント状態を調整する。この場合、表示制御部139は、ユーザがフォーカス環21を回転している期間において、決定した拡大率により被写体像の対象領域を拡大して、ライブビュー表示を行う。
また、オートフォーカスによりピント状態を調整する場合は、表示制御部139は、フォーカスレンズ121の変位後の所定期間において、ユーザがピント状態を確認できるように、決定した拡大率により被写体像の対象領域を拡大して、ライブビュー表示を行う。
拡大表示は、上述のようにピント状態の調整あるいは確認を目的としている。従って、拡大表示を実行する場合は、カメラシステム制御部130は、少なくとも拡大表示を実行する期間において、レンズシステム制御部120を介して、絞り123を設定されている絞り値まで実際に絞って、ライブビュー画像を取得する。この場合、ユーザが視認し易いように、ライブビュー画像は、適正露出となるように明るさ調整が行われる。なお、拡大表示を行わない期間におけるライブビュー画像は、絞り123が開放状態で取得されても良い。
いずれの領域を拡大するかの対象領域は、ユーザによって予め指定された焦点検出領域742を中心とする領域を定めることができる。また、オートフォーカスによりピント状態を調整する場合には、近点優先、中央優先等により自動的に選択された焦点検出領域742を中心とする領域を定めることができる。また、マニュアルフォーカスによりピントを調整する場合には、合焦評価値の高い焦点検出領域742をユーザがピント調整を行っている領域と推定し、その焦点検出領域742を中心とする領域を定めることができる。
また、例えば画像処理部136によって判断される、被写体中の顔領域に近接する焦点検出領域742を中心とする領域を対象領域と定めることもできる。さらには、表示部34に重畳して設けられたタッチパネルに対するユーザの接触領域を検出して、当該接触領域に近接する焦点検出領域742を中心とする領域を対象領域と定めることもできる。
表示制御部139は、被写界深度に関して設定された様々な項目値の少なくともひとつを採用し、当該項目値に基づいて拡大率を決定する。被写界深度に関して設定された項目値は、換言すれば、撮影画像の被写界深度に影響を与える項目値であり、当該項目値を変更すれば、取得される画像において奥行き方向にピントの合う範囲が変化する。以下に、これらの項目値と拡大率の関係について数例説明する。
図5は、設定された絞り値と拡大表示の関係を示す図である。つまり、図5の例においては、被写界深度に関して設定された項目値として、絞り値を採用する。
図5(a)は、被写体像の全領域を表示する通常のライブビュー表示であり、拡大表示を行っていない様子を示す図である。ここで、中心領域301は、上述のように選択された焦点検出領域742を表す。そして、表示制御部139は、対象領域として、この中心領域301を中心とする矩形領域として定める。具体的には、現在設定されている絞り値がF2.8である場合には、対象領域302を定める。続いて、表示制御部139は、上述の期間において、図5(b)に示すように、対象領域302の画像を予め定められた拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して、ライブビュー表示を実行する。拡大ウィンドウ310は、中心領域301を中心とする位置に、図5(a)の拡大表示なしの状態にピクチャーインピクチャーの態様で重畳される。図5(b)の例によれば、絞り値がF2.8の場合は、拡大率として3.3倍が採用される。
同様に、現在設定されている絞り値がF4.0である場合には、対象領域303を定める。そして、図5(c)に示すように、対象領域303の画像を拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して、ライブビュー表示を実行する。図5(c)の例によれば、絞り値がF4.0の場合は、拡大率として2.3倍が採用される。現在設定されている絞り値がF5.6である場合には、対象領域304を定める。そして、図5(d)に示すように、対象領域304の画像を拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して、ライブビュー表示を実行する。図5(d)の例によれば、絞り値がF5.6の場合は、拡大率として1.8倍が採用される。現在設定されている絞り値がF8.0である場合には、対象領域305を定める。そして、図5(e)に示すように、対象領域305の画像を拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して、ライブビュー表示を実行する。図5(d)の例によれば、絞り値がF8.0の場合は、拡大率として1.5倍が採用される。
このように、表示制御部139は、より大きな絞り値(絞り123の開口がより小さくなる)に対して、より小さな拡大率を決定する。換言すれば、より小さな絞り値(絞り123の開口がより大きくなる)に対して、より大きな拡大率を決定する。すなわち、上述のように、拡大表示はユーザによるピント状態の調整あるいは確認を目的としているので、被写界深度が浅くなる小さな絞り値が設定されて取得される画像ほどより大きく拡大したいという、ユーザの要請に応える。一方、ある程度絞り込まれた取得画像に対しては、被写界深度が深く容易にピント状態を視認できるので、それ程拡大率を大きくしなくても良い。したがって、表示制御部139は、例えば、絞り値がF11以上のような、予め定められた絞り値以上の絞り値が設定されている場合には、拡大表示そのものを実行しないように決定しても良い。
いずれの絞り値が設定されている場合に如何なる拡大率とするかは、例えばルックアップテーブル形式でシステムメモリ132に予め記憶させておくことができる。なお、より小さな絞り値に対する拡大率を定める場合には、より大きな拡大率を採用するばかりでなく、隣り合う絞り値間において同一の拡大率を採用しても良い。
図6は、設定された撮影モードと拡大表示の関係を示す図である。つまり、図6の例においては、被写界深度に関して設定された項目値として、撮影モードを採用する。撮影モードは、想定するシーンに応じて、それぞれにふさわしいプログラム線図が適用される撮影モードである。
図6(a)は、撮影モードとしてポートレートモードが設定された場合の、通常のライブビュー表示と、拡大ウィンドウ310を重畳させた拡大表示との関係を示す図である。ポートレートモードは、人物を被写体とするシーンを想定してプログラム線図が設定された撮影モードである。具体的には、ポートレートモードのプログラム線図は、背景をぼかして人物を浮き立たせるように、全体的に絞り値が開放寄りに設定されている。そこで、表示制御部139は、ポートレートモードが設定されている場合には、拡大表示を実行するにあたり、図5を用いて説明した小さな絞り値の拡大率のように、比較的大きな拡大率を決定する。
ポートレートモードにおける拡大表示において表示制御部139は、図5の例と同様に、中心領域321を中心とする対象領域322を定める。そして、対象領域322の画像を予め定められた拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して拡大表示を実行する。図6(a)の例によれば、ポートレートモードの場合は、拡大率として1.8倍が採用される。
図6(b)は、撮影モードとしてスポーツモードが設定された場合の、通常のライブビュー表示と、拡大ウィンドウ310を重畳させた拡大表示との関係を示す図である。スポーツモードは、主要被写体が移動するシーンを想定してプログラム線図が設定された撮影モードである。具体的には、スポーツモードのプログラム線図は、主要被写体の被写体ぶれを防ぐべく、全体的に短いシャッタ速度が設定されている。これに対応して、全体的に開放寄りの絞り値が設定されている。この関係において、拡大率は比較的大きな拡大率を適用すれば良いが、スポーツモードにおいては、主要被写体が移動することを想定しているので、被写体捕捉の観点から、ポートレートモードよりは小さな拡大率を決定する。
スポーツモードにおける拡大表示において表示制御部139は、中心領域331を中心とする対象領域332を定める。そして、対象領域332の画像を予め定められた拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して拡大表示を実行する。図6(b)の例によれば、スポーツモードの場合は、拡大率として1.3倍が採用される。
図6(c)は、撮影モードとして風景モードが設定された場合の、通常のライブビュー表示と、拡大表示との関係を示す図である。風景モードは、近景から遠景まで分布する静物を被写体とするシーンを想定してプログラム線図が設定された撮影モードである。具体的には、風景モードのプログラム線図は、パンフォーカスに近づけるべく、全体的に絞り値が大きくなるように設定されている。そこで、表示制御部139は、風景モードが設定されている場合には、拡大表示を実行しない。すなわち、上述の期間においても、拡大率を1倍のまま維持する。
いずれの撮影モードが設定されている場合に如何なる拡大率とするかは、例えばルックアップテーブル形式でシステムメモリ132に予め記憶させておくことができる。この場合、上述の風景モードのように、予め定められた撮影モードに対しては、拡大表示を実行しないことを定義づけることができる。
図7は、設定された焦点距離と拡大表示の関係を示す図である。つまり、図7の例においては、被写界深度に関して設定された項目値として、焦点距離を採用する。例えば同じ絞り値である場合には、焦点距離が大きくなるほど被写界深度は浅くなる。したがって、表示制御部139は、より大きな焦点距離に対して、より大きな拡大率を決定する。より大きな焦点距離に対する拡大率を定める場合には、段階的に拡大率を大きくしても良い。なお、広角側において予め定められた焦点距離よりも小さな焦点距離の場合は、拡大表示を行わなくても良い。また、望遠側において予め定められた焦点距離よりも大きな焦点距離の場合は、拡大率の上限値を設けてこれを適用しても良い。
図7(a)は、焦点距離としてf=35mmが設定された場合の、通常のライブビュー表示と、拡大ウィンドウ310を重畳させた拡大表示との関係を示す図である。表示制御部139は、図5の例と同様に、中心領域341を中心とする対象領域342を定める。そして、対象領域342の画像を予め定められた拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して拡大表示を実行する。図7(a)の例によれば、f=35mmの場合は、拡大率として1.5倍が採用される。
図7(b)は、焦点距離としてf=90mmが設定された場合の、通常のライブビュー表示と、拡大ウィンドウ310を重畳させた拡大表示との関係を示す図である。表示制御部139は、図7(a)と同様に、中心領域351を中心とする対象領域352を定める。そして、対象領域352の画像を予め定められた拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して拡大表示を実行する。図7(b)の例によれば、f=90mmの場合は、拡大率として2.0倍が採用される。
いずれの焦点距離が設定されている場合に如何なる拡大率とするかは、例えばルックアップテーブル形式でシステムメモリ132に予め記憶させておくことができる。なお、表示制御部139は、焦点距離情報を、ズーム環22を監視するレンズシステム制御部120からカメラシステム制御部130を介して取得する。
また、設定された焦点距離によって拡大率を変更する場合に限らず、装着された交換レンズ20の種類に応じて拡大率を変更しても良い。例えば、焦点距離が18mm−55mmの交換レンズ20が装着されている場合は、拡大率として一律に1.5倍を採用し、焦点距離が55mm−300mmの交換レンズ20が装着されている場合は、拡大率として一律に2.5倍を採用する。この場合、システムメモリ132に記憶されているルックアップテーブルは、交換レンズ20の種類に対して対応付けられた拡大率が記述される。
図8は、撮像素子133の大きさ、および切抜きモードを説明する図である。特に、交換レンズ20を装着するカメラマウント31側から光軸11に沿って撮像素子133を臨む図である。ここでは撮像素子133として、それぞれ異なる大きさである撮像素子Aと撮像素子Bを例に説明する。
撮像素子Aの有効画素領域は、35mm版フィルムと同程度の大きさである24mm×36mmの大きさである(Aサイズ)。一方、撮像素子Bの有効画素領域は、APS版フィルムのCサイズと同程度の大きさである16mm×24mmの大きさである(Bサイズ)。撮像素子Aを採用するカメラ本体30であれば、ユーザによる切抜き指定に応じて、全有効画素領域を出力画素範囲とすることもできるし、撮像素子Bに相当する領域を出力画素範囲とすることもできる。また、撮像素子Bを採用するカメラ本体30であっても、自身の全有効画素領域よりも小さな出力画素範囲であれば、ユーザによる切抜き指定を受け付けることができる。
図9は、設定された切抜きモードと拡大表示の関係を示す図である。つまり、図9の例においては、被写界深度に関して設定された項目値として、撮像素子サイズを採用する。撮像素子サイズは、切抜きモードにおける出力画素範囲を含む概念である。ここでは、撮像素子AをAサイズとして出力画素範囲を定める場合と、撮像素子Aの出力画素範囲をBサイズに切り抜いて定める場合について説明する。
許容錯乱円径および焦点距離は、出力画素範囲の対角線長に比例する。したがって、絞り値および撮影距離を一定にして同等の画角で撮影する場合、被写界深度は、出力画素範囲の対角線長が短い、すなわち出力画素範囲が小さいほど深くなる。被写界深度が深くなるとピントが合っているように観察される奥行きの範囲が広がりボケが少なくなる。そのため、絞り値および撮影距離を一定にし、かつ画角が同等となるように焦点距離を調整して撮影する場合、出力画素範囲が小さい撮影画像は、出力画素範囲が大きい撮影画像と比べてボケが少ない。そこで、出力画素範囲がAサイズである場合の拡大率を、出力画素範囲がBサイズである場合の拡大率よりも大きくする。
図9(a)は、Aサイズが設定された場合の、通常のライブビュー表示と、拡大ウィンドウ310を重畳させた拡大表示との関係を示す図である。表示制御部139は、図5の例と同様に、中心領域361を中心とする対象領域362を定める。そして、対象領域362の画像を予め定められた拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して拡大表示を実行する。図9(a)の例によれば、Aサイズの場合は、拡大率として2.4倍が採用される。
図9(b)は、Bサイズが設定された場合の、通常のライブビュー表示と、拡大ウィンドウ310を重畳させた拡大表示との関係を示す図である。通常のライブビュー表示においては、Aサイズよりも小さなBサイズが捉えた像を表示部34の全体に表示しているので、Bサイズの通常表示は、いわゆる望遠効果により、Aサイズの通常表示よりも狭い画角で表示される。表示制御部139は、中心領域371を中心とする対象領域372を定める。そして、対象領域372の画像を予め定められた拡大ウィンドウ310の大きさまで拡大処理して拡大表示を実行する。図9(b)の例によれば、Bサイズの場合は、拡大率として1.5倍が採用される。
この場合、通常のライブビュー表示自体が、望遠効果により狭い画角で表示されているので、Bサイズによる拡大ウィンドウ310の画像は、小さな拡大率が採用されても、Aサイズによる拡大ウィンドウ310の画像と、実質的に同等の画像にすることができる。すなわち、Aサイズの場合の拡大率とBサイズの場合の拡大率の比を、AサイズとBサイズの対角線長比とすれば、拡大ウィンドウ310の画像は同じ大きさの画像となるので、ユーザにとって違和感なくピント状態の調整あるいは確認を行うことができる。なお、いずれの撮像素子サイズが設定されている場合に如何なる拡大率とするかは、例えばルックアップテーブル形式でシステムメモリ132に予め記憶させておくことができる。
以上説明したように、表示制御部139は、被写界深度に関して設定された様々な項目値の少なくともひとつを採用し、当該項目値に基づいて拡大率を決定する。上述の説明においては、それぞれの項目ごとに拡大率を決定する例を説明したが、もちろんこれらの項目を組み合わせて拡大率を決定しても良い。例えば、拡大率決定のためのルックアップテーブルは、絞り値と焦点距離のマトリックスに対して拡大率をそれぞれ規定する形式を採用し得る。
上述のように、拡大表示の一つの目的は、ユーザによるピント状態の調整あるいは確認を容易にすることである。したがって、拡大表示に付随して、様々な補助情報を表示しても良い。例えばピント調整アシスト情報を表示し得る。
図10は、ピント調整アシスト画面の例である。本実施形態においては、図4を用いて説明したように、撮像素子133は、位相差信号を出力することができる。したがって、ライブビュー表示に並行して、カメラシステム制御部130は、焦点検出部145を用いて被写体像のピント状態を検出することができる。そこで、表示制御部139は、拡大ウィンドウ310に隣接して、アシストウィンドウ501を表示する。
アシストウィンドウ501は、ピントバー502と指標503を含む。ピントバー502は、バー方向に前ピン領域、合焦領域、後ピン領域に区分されている。合焦領域は、焦点検出領域である中心領域が捉える被写体像が、許容錯乱円に収まる解像度を有することを示す。前ピン領域は、合焦状態に対して前ピンであることを示し、合焦領域から遠ざかるほどぼけが大きいことを表す。後ピン領域は、合焦状態に対して後ピンであることを示し、合焦領域から遠ざかるほどぼけが大きいことを表す。指標503は、焦点検出部145により検出されたピント状態が、ピントバー502のいずれに位置に相当するかを示す。
ユーザは、拡大ウィンドウ310の画像を観察しつつ、アシストウィンドウ501も観察することにより、精確にピント調整を行うことができる。なお、本実施形態においては、位相差検出画素が配列された撮像素子133を採用する場合について説明したが、通常画素のみが配列された撮像素子を採用する場合であっても、例えばコントラストAFを併用することにより、アシストウィンドウ501に準じた合焦情報を表示することができる。
次に、ライブビュー表示時における一連の処理について説明する。図11は、ライブビュー表示処理のフロー図である。フローは、撮影モードにおいてライブビュー表示が開始された時点から開始する。
カメラシステム制御部130は、ユーザ操作によりピント調整を行うマニュアルフォーカスが選択されているか、または、装着された交換レンズ20がマニュアルフォーカスレンズであるかを判断する。マニュアルフォーカスが選択されていると判断した場合、または、マニュアルフォーカスレンズが装着されていると判断した場合は、マニュアルモードに移行すべくステップS102へ進む。そうで無い場合は、オートフォーカスモードに移行すべくステップS121へ進む。
ステップS102では、ユーザによりフォーカス環21が操作されたか否かをレンズシステム制御部120が監視し、その結果をカメラシステム制御部130へ送信する。カメラシステム制御部130は、フォーカス環21が操作されるまで待機する。
カメラシステム制御部130は、ステップS102でフォーカス環21が操作されたとの結果を受けると、ステップS103ヘ進み、被写界深度に関して現在設定されている項目値を収集する。そして、システムメモリ132から読み出したルックアップテーブルと共に表示制御部139へ引き渡す。表示制御部139は、取得した項目値とルックアップテーブルとから、拡大表示における拡大率を決定する。
続いて、ステップS104では、カメラシステム制御部130は、現在設定されている絞り値をレンズシステム制御部120へ送信し、レンズシステム制御部120は、駆動回路124を介して、絞り123を当該絞り値に対応する開口に絞り込む。これに伴いライブビュー表示は、実絞りによる画像が表示される。
そして、ステップS105で、表示制御部139は、決定した拡大率による拡大表示を開始する。表示制御部139が拡大表示を開始したら、ステップS106ヘ進み、カメラシステム制御部130は、項目値の設定変更がなされたか否かを確認する。設定変更がなされたと判断したら、ステップS103へ戻り、拡大率を変更する。設定変更がなされていないと判断したら、ステップS107へ進み、ユーザがフォーカス環21を継続的に操作しているか否かを確認する。継続的な操作とは、例えば予め定められた時間内に少なくとも一度の操作が行われている場合をいう。継続的に操作していると判断した場合には、拡大表示を継続すべくステップS105へ戻る。したがって、ユーザは、フォーカス環21を操作している間は、拡大表示により、ピント調整を視認性良く行うことができる。
ステップS107においてフォーカス環21の操作が終了したと判断したら、ステップS108へ進み、表示制御部139は、拡大表示を終了して通常のファイブビュー表示に戻す。その後、ステップS109において、カメラシステム制御部130は、ユーザから撮影指示がなされたか否かを判断する。撮影指示がなされていないと判断したらステップS101へ戻る。撮影指示がなされたと判断したら、ステップS110で、一連の撮影動作を実行する。撮影動作を完了したらフローを終了する。なお、次の撮影に備えてステップS101へ戻っても良い。
オートフォーカスモードとしてステップS121へ進むと、カメラシステム制御部130は、ステップS121で、ユーザからのAF指示を待つ。具体的には、レリーズボタン32の半押しが検出されるまで待機する。AF指示があったと判断したら、ステップS122へ進み、AF処理を実行する。具体的には、撮像素子133の位相差検出画素の出力を受けて焦点検出部145が演算したぼけ情報を、カメラシステム制御部130がレンズシステム制御部120へ送信する。そして、レンズシステム制御部120は、当該ぼけ情報をフォーカスレンズ121の変位量に換算して、その変位量に相当する駆動信号を駆動回路124へ与え、フォーカスレンズ121を変位させる。
続いてステップS123で、ステップS103と同様に拡大表示の拡大率を決定し、ステップS124で、ステップS104と同様に絞り駆動を実行する。そして、ステップS105で、表示制御部139は、決定した拡大率による拡大表示を開始する。ユーザは、この時点で、オートフォーカスによりピント調整されたピント状態を確認できる。ユーザは、更なる微調整を行いたいと考える場合は、フォーカス環21を操作する。ステップS126では、ユーザによりフォーカス環21が操作されたか否かをレンズシステム制御部120が監視し、その結果をカメラシステム制御部130へ送信する。カメラシステム制御部130は、フォーカス環21が操作されたとの結果を受けると、ステップS105へ進む。フォーカス環21が操作されていないとの結果を受けると、ステップS127へ進む。ステップS127では、カメラシステム制御部130は、ステップS125で拡大表示を開始してからの時間が予め定められた時間を超えたか否かを判断する。超えていないと判断すれば、ステップS125へ戻る。超えたと判断すれば、ステップS108へ進む。ステップS108移行のフローは上述の通りである。
以上の本実施形態においては、オートフォーカスモードにおいても拡大表示を実行する例を説明したが、オートフォーカスモードでは拡大表示を実行せず、マニュアルモードにおいてのみ拡大表示を実行しても良い。この場合、マニュアルモードに設定された交換レンズ20、あるいは、マニュアルフォーカスレンズである交換レンズ20が装着された場合に、カメラシステム制御部130が自動的にマニュアルモードを適用することができる。
また、以上の実施形態においては、表示制御部139は、被写界深度に関して設定された項目値に基づいて拡大率を決定したが、他の項目値、パラメータ等によって、決定された拡大率を変更しても良い。例えば、画像処理部136が、連続して取得される画像から被写体の動きを検出する動体検出部として機能すれば、その検出結果に基づいて拡大率を変更することができる。拡大率が大きい場合であって被写体に動きがあると、ピントを確認したい領域が拡大ウィンドウ310から外れる頻度が大きくなる。したがって、被写体に動きがある場合には、表示制御部139は、決定された拡大率を小さくする。この場合、動体検出部が検出した被写体の動きの激しさに応じて拡大率を変更しても良い。
また、以上の実施形態においては、表示制御部139によって制御される表示部が、表示部34一つであるとして説明した。しかし、カメラ10は、複数の表示部を備える場合もあるし、外部機器IF140を介して外部表示装置が接続される場合もある。例えば、カメラ10は、光学ファインダに代えて、覗き込み型のEVFとしての表示部を備える場合がある。覗き込み型のEVFは、そもそも小型の表示パネルであるので、ピントの調整および確認には適さない場合もある。したがって、表示制御部139は、この表示部に対して拡大表示を実行しないように制御することもできる。あるいは、逆に、より大きな拡大率を適用して、視認性を高めることもできる。
また、外部表示装置は、表示部34に対して大きなパネルが採用されている場合が多く、したがって、表示制御部139は、当該外部表示装置で拡大表示を実行する場合は、拡大率を小さくしても良い。すなわち、表示制御部139は、ライブビューを表示する表示先に応じて拡大率を決定することもできるし、そもそも拡大表示を実行しないこともできる。
以上の実施形態においては、カメラ10がライブビュー表示を行う場合の拡大表示を中心に説明したが、撮影後の記録済み画像データの再生表示における拡大表示にも、同様の処理を適用することができる。例えば、このような拡大表示は、撮影後のピント確認において効果を発揮する。この場合、カメラ10の表示部34における拡大表示はもちろんのこと、例えばPCの表示制御によるモニタでの拡大表示であっても良い。
カメラ10が表示制御装置として機能する以外の例として、PCが表示制御装置として機能する場合の処理フローを説明する。図12は、PCにおける記録済み画像データの表示処理のフロー図である。
CPUは、ステップS201で、記録済みの画像データを読み込む。そして、モニタに読み込んだ画像データの画像を表示する。ステップS202では、表示された画像に対して、ユーザから拡大指示があったか否かを判断する。拡大指示が無いと判断したらステップS208へ進み、あったと判断したらステップS203へ進む。
ステップS203では、読み込んだ画像データに付随する付随データを読み込む。例えば、読み込んだ画像データがJPEGファイルである場合、CPUは、JPEGファイルのヘッダ情報であるEXIF情報を読み込む。CPUは、ステップS204で、付随データにふくまれるデータのうち被写界深度に関して設定された項目値を抽出し、拡大率を決定する。そして、ステップS205で、決定した拡大率に応じた拡大表示を実行する。
その後、ステップS207で、ユーザから拡大表示の終了指示があったか否かを判断する。終了指示が無かったと判断したらステップS205へ戻る。あったと判断したらステップS207ヘ進み、拡大表示を終了させる。
そして、ステップS208では、CPUは、表示された画像に対する表示終了の指示があったか否かを判断する。表示終了の指示が無かったと判断したら、ステップS202へ戻り、あったと判断したら表示を終了させて一連の処理を終了する。
以上の実施形態においては、ピント状態の調整および確認を目的として拡大率を決定する例を説明したが、これとは異なる目的であれば、被写界深度の浅くなる項目値に対して小さな拡大率を決定しても構わない。例えば、単なる鑑賞を目的とするのであれば、ピントのずれが目立たないように、設定された絞り値が小さいほど、小さな拡大率を決定すると良い。
また、ピント状態の調整および確認を目的とする場合でも、絞り値の大小と拡大率の大小との関係は、ユーザの要望によっては上述の関係と反対の場合もある。例えば、風景モードを選択するユーザは、パンフォーカスを望む場合が多い。このような場合に、ユーザにとっては画像全体で合焦しているか否かが重要であるので、より精確にピント状態を調整、確認できるように、設定される絞り値が大きいほど、拡大率を大きくしても良い。特にこのような場合には、拡大ウィンドウ310の移動指示をユーザから受け付けるように構成すれば、ユーザは任意の領域においてピント状態を調整、確認できる。また、例えば絞り優先モードにおいて、設定される絞り値がF8.0の場合に拡大率を最小として、F8.0よりもより小さな絞り値に設定されても、より大きな絞り値に設定されても、拡大率を漸増させるように構成しても良い。
このような、絞り値と拡大率の関係に限らず、被写界深度に関して設定された項目値と拡大率の関係は、ユーザごとに望ましい関係が異なる。そこで、項目値と拡大率についてどのような関係を適用するかについて、カメラシステム制御部130がユーザから指示を受け付けるように構成しても良い。例えば、小さな絞り値が設定された場合に、拡大率を大きくするのか小さくするのかを受け付けたり、いずれの撮影モードが設定された場合にいかなる拡大率を適用するかを受け付けたりすることができる。
以上の実施形態においては、拡大ウィンドウ310を定めて、拡大表示なしの状態にピクチャーインピクチャーの態様で重畳する拡大表示について説明した。拡大ウィンドウ310のアスペクト比は、上述の実施形態のように予め定められた比であっても良いし、有効画素領域の比であっても良い。また、有効画素領域の比と表示部34の比が異なる場合には、表示部34の比を採用しても良い。また、ピクチャーインピクチャーの態様に限らず、拡大ウィンドウ310を表示部34の全画面に合わせて表示しても良い。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 カメラ、11 光軸、20 交換レンズ、21 フォーカス環、22 ズーム環、30 カメラ本体、32 レリーズボタン、33 撮影モードダイヤル、34 表示部、35 再生ボタン、36 削除ボタン、37 拡大ボタン、38 縮小ボタン、39 十字キー、40 決定ボタン、41 コマンドダイヤル、120 レンズシステム制御部、121 フォーカスレンズ、122 ズームレンズ、123 絞り、124 駆動回路、125 レンズマウント接点、130 カメラシステム制御部、131 カメラマウント接点、132 システムメモリ、133 撮像素子、134 シャッタ、135 A/D変換器、136 画像処理部、137 メモリ制御部、138 内部メモリ、139 表示制御部、140 外部機器IF、141 記録部、142 電源制御部、143 電源、144 操作検出部、145 焦点検出部、301、321、331、341、351、361、371 中心領域、302、303、304、305、322、332、342、352、362、372 対象領域、310 拡大ウィンドウ、501 アシストウィンドウ、502 ピントバー、503 指標、741 有効画素領域、742 焦点検出領域

Claims (20)

  1. 画像データを取得する画像データ取得部と、
    被写界深度に関して設定された項目値を取得する項目値取得部と、
    前記画像データの画像を表示部に表示する場合に、前記画像の少なくとも一部の領域の拡大率を前記項目値に基づいて決定する表示制御部と
    を備える表示制御装置。
  2. 前記項目値取得部は、前記項目値として設定された絞り値を取得する請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記表示制御部は、より小さな前記絞り値に対して、同一かより大きな前記拡大率を決定する請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記絞り値が予め定められた絞り値以上である場合には、前記画像を拡大しないことを決定する請求項3に記載の表示制御装置。
  5. 前記項目値取得部は、前記項目値として設定された撮影モードを取得する請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御部は、前記撮影モードが予め定められた撮影モードである場合には、前記画像を拡大しないことを決定する請求項5に記載の表示制御装置。
  7. 前記項目値取得部は、前記項目値として撮影レンズに対して設定された焦点距離を取得する請求項1から6のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  8. 前記表示制御部は、より大きな前記焦点距離に対して、同一かより大きな前記拡大率を決定する請求項7に記載の表示制御装置。
  9. 前記項目値取得部は、前記項目値として撮像素子サイズを取得する請求項1から8のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  10. 前記表示制御部は、より大きな前記撮像素子に対して、同一かより大きな前記拡大率を決定する請求項9に記載の表示制御装置。
  11. 前記表示制御部は、前記画像を複数の前記表示部のうちのいずれに表示するかに基づいて前記拡大率を決定する請求項1から10のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  12. 前記表示制御部は、前記画像を複数の前記表示部のうち予め定められた表示部に表示する場合には、前記画像を拡大しないことを決定する請求項1から11のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  13. 撮像部と、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の表示制御装置と
    を備え、
    前記画像データは、前記撮像部が生成するライブビュー画像データである撮像装置。
  14. 前記表示制御部は、マニュアルフォーカスが設定されている場合に前記拡大率を決定する請求項13に記載の撮像装置。
  15. フォーカスを調整するユーザ操作を検出する操作検出部を備え、
    前記表示制御部は、少なくとも前記ユーザ操作が検出されている間、前記拡大率を維持する請求項14に記載の撮像装置。
  16. 被写体の動きを検出する動体検出部を備え、
    前記表示制御部は、前記動体検出部の検出結果に基づいて前記拡大率を変更する請求項13から15のいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 前記表示制御部は、前記被写体の動きがある場合に、無い場合よりも前記拡大率を小さくする請求項16の記載の撮像装置。
  18. 前記撮像部は、被写体像の位相差情報を検出する検出画素を有する請求項13から17のいずれか1項に記載の撮像装置。
  19. 前記表示制御部は、前記表示部に、前記画像と共に合焦情報を前記表示部に表示させる請求項13から18のいずれか1項に記載の撮像装置。
  20. 画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    被写界深度に関して設定された項目値を取得する項目値取得ステップと、
    前記画像データの画像を表示部に表示する場合に、前記画像の少なくとも一部の領域の拡大率を前記項目値に基づいて決定する表示制御ステップと
    をコンピュータに実行させる表示制御プログラム。
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