JP2006072332A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 任意に設定可能な被写体にフォーカス調整を行うことができる高機能な撮像装置を提供する。
【解決手段】 被写体の電気的な画像信号を出力する撮像装置であって、焦点調節を行うためのフォーカスレンズ群を含み、被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、被写体の光学的な像を撮像して、電気的な画像信号に変換する撮像素子と、画像信号を複数のエリアに分割する画像分割部と、各エリア毎に画像信号から色情報をそれぞれ算出する色情報算出部と、予め参照色情報を設定する参照色情報設定部と、参照色情報と、色情報算出部により算出された各色情報とを比較した結果に基づいて、各エリアのうちの少なくとも1つを選択するエリア選択部と、選択されたエリアに対し、撮像光学系の合焦情報を算出する合焦情報算出部と、合焦情報に基づいて、フォーカスレンズ群を光軸方向に駆動するレンズ駆動部とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に関し、特定的には、オートフォーカス機能を備えるデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に関する。
現在、CCDやCMOSなどの撮像素子を備えるデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置が爆発的に普及している。これらの撮像装置は、一般的に被写体の画像信号に基づき合焦状態を検出し、検出結果に基づいて撮影光学系に含まれるフォーカスレンズ群を光軸方向に移動させることにより、オートフォーカス制御を行うものが主流である。
撮像装置の多機能化に伴って、オートフォーカス制御に対しても高機能化が求められるようになってきている。例えば、特許文献1は、被写体の画像信号を複数のAFエリアに分割し、それぞれの肌色画素の数をカウントして、フォーカス調整を行うAFエリアを特定する撮像装置用のオートフォーカス装置を提案している。
特許文献1に記載されたオートフォーカス装置は、主被写体として人物を想定している。すなわち、特許文献1に記載されたオートフォーカス装置は、肌色画素に基づいてフォーカス制御を行うことにより、フォーカスエリアが人物に追従し、常に人物に的確に合焦できるとしている。
特開2004−37733号公報
特許文献1に記載されたオートフォーカス装置は、主被写体として人物のみを想定しているため、他の被写体の場合にフォーカス追従を行うことができないという問題があった。デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等は、人物が主被写体である場合ばかりではないため、特許文献1に記載されたオートフォーカス装置は、ユーザの要求に十分応えるものになっていない。
そこで、本発明の目的は、任意に設定可能な被写体にフォーカス調整を行うことができる高機能な撮像装置を提供することである。
上記目的は、以下の撮像装置により達成される。被写体の電気的な画像信号を出力する撮像装置であって、焦点調節を行うためのフォーカスレンズ群を含み、被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、被写体の光学的な像を撮像して、電気的な画像信号に変換する撮像素子と、画像信号を複数のエリアに分割する画像分割部と、各エリア毎に画像信号から色情報をそれぞれ算出する色情報算出部と、予め参照色情報を設定する参照色情報設定部と、参照色情報と、色情報算出部により算出された各色情報とを比較した結果に基づいて、各エリアのうちの少なくとも1つを選択するエリア選択部と、選択されたエリアに対し、撮像光学系の合焦情報を算出する合焦情報算出部と、合焦情報に基づいて、フォーカスレンズ群を光軸方向に駆動するレンズ駆動部とを備え、色情報および参照色情報は、いずれも、色相に関する情報および彩度に関する情報の内の少なくとも一方からなることを特徴とする。
好ましくは、参照色情報は、予め撮像された画像信号から、画像分割部によって分割された所望のエリアに対して、色情報算出部が算出した色情報である。一例として、画像信
号に基づく画像を表示する表示部を備え、選択されたエリアについて、参照色情報に基づき、表示部により表示されるべき画像信号の色を補正する特定エリア色補正処理部をさらに備える。
好ましくは、参照色情報に基づいて、撮像素子が出力する画像信号を補正する補正部を含む画像処理部を備え、合焦情報算出部は、補正された画像信号に基づいて、合焦情報を算出する。一例として、補正部は、撮像素子が出力する画像信号に対して、表示のためあるいは格納のために用いられる画像信号とは異なる補正を行う。
好ましくは、色情報算出部は、各エリア毎に画像信号から輝度をそれぞれ算出するとともに、さらに、算出した輝度が所定の値より大きいかどうかを判定する輝度判定部と、輝度判定部が算出した輝度が所定の値より大きいエリアを、エリア選択部が選択することを禁止する選択禁止部とを備える。
好ましくは、レンズ駆動部がフォーカスレンズを駆動する際に、被写体に補助光を投光する補助光源をさらに備え、色情報算出部は、補助光の色に応じて算出した色情報を補正する。
好ましくは、複数の参照色情報を格納する情報格納部をさらに備える。より好ましくは、情報格納部に格納された複数の参照色情報を表示する表示部をさらに備える。
好ましくは、複数の参照色情報と、当該参照色情報に関連する画像を表示するための画像信号とを格納する情報格納部をさらに備える。より好ましくは、情報格納部に格納された画像信号に基づく画像及び複数の参照色情報の少なくとも一方を表示させる表示部をさらに備える。
好ましくは、撮像装置は、撮像装置本体と、撮像光学部とに分離可能であり、撮像光学部は、撮像光学系を含み、撮像装置本体は、撮像素子と、画像分割部と、色情報算出部と、参照色情報設定部と、エリア選択部と、合焦情報算出部と、レンズ駆動部とを含む。
好ましくは、撮像装置は、撮像装置本体と、撮像光学部とに分離可能であり、撮像光学部は、撮像光学系と、レンズ駆動部とを含み、撮像装置本体は、撮像素子と、画像分割部と、色情報算出部と、参照色情報設定部と、エリア選択部と、合焦情報算出部とを含む。
上記目的は、以下の半導体集積回路により達成される。半導体集積回路は、上記の撮像装置に用いられる半導体集積回路であって、少なくとも画像分割部と、色情報算出部と、参照色情報設定部と、エリア選択部と、合焦情報算出部とを動作させる。
本発明によれば、任意に設定可能な被写体にフォーカス調整を行うことができる高機能な撮像装置を提供することが可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置のブロック図である。実施の形態1にかかる撮像装置は、レンズ鏡筒11と、撮像光学系であるズームレンズ系12と、撮像素子であるCCD14と、画像処理部15と、画像メモリ16と、表示部17と、操作部19と、補助光源20と、レンズ駆動部21と、システムコントローラ30とを含む。
レンズ鏡筒11は、内部にズームレンズ系12を保持する。ズームレンズ系12は、被写体の光学的な像を変倍可能に形成する撮像光学系である。ズームレンズ系12は、被写体側から順に、変倍時に光軸に沿って移動するズームレンズ群12a及びズームレンズ群12bと、合焦状態に調節のために光軸に沿って移動するフォーカスレンズ群13とからなる。
CCD14は、ズームレンズ系12が形成した光学的な像を所定のタイミングで撮像し、電気的な画像信号に変換して出力する撮像素子である。画像処理部15は、CCD14から出力された画像信号にホワイトバランス補正やγ補正などの所定の画像処理を施す処理部である。画像メモリ16は、画像処理部15から出力された画像信号を一次的に格納する。
表示部17は、典型的には液晶ディスプレイであり、後述するシステムコントローラ30からの指令に基づき、CCD14から出力された画像信号あるいは画像メモリ16に格納された画像信号を、画像処理部15を介して入力させ、この画像信号を可視画像としてユーザに表示する。また、画像処理部15は、ユーザにより着脱可能なメモリーカード18と双方向にアクセス可能である。メモリーカード18は、後述するシステムコントローラ30からの指令に基づき、CCD14から出力された画像信号あるいは画像メモリ16
に格納された画像信号を、画像処理部15を介して入力させて格納したり、格納された画像信号を、画像処理部15を介して画像メモリ16へ出力させ一時的に格納させたりする。
操作部19は、撮像装置本体の外側に設けられ、ユーザが撮像装置本体の設定するため、あるいは操作するために用いる釦類である。なお、操作部19は、複数の操作釦を含むが詳細は図2を用いて後述する。補助光源20は、典型的にはLEDであり、撮像環境が暗い場合に後述するシステムコントローラ30からの指令に基づき、被写体側に向けられて点灯する発光素子である。
レンズ駆動部21は、後述するシステムコントローラ30のレンズ位置制御部33からの指令に基づき、フォーカスレンズ群13を光軸方向(A方向あるいはB方向)に駆動する駆動信号を出力する。
システムコントローラ30は、半導体集積回路により実現されており、画像分割部31と、合焦状態算出部32と、レンズ位置制御部33と、色情報算出部34と、参照色情報設定部35と、エリア選択部36とを含む。画像分割部31は、画像メモリ16から出力される画像信号を複数のエリアに分割する処理を行う。合焦情報算出部32は、画像分割部31により複数のエリアに分割された画像信号から、各エリアのコントラスト情報とフォーカスレンズ群13の位置情報とに基づいてデフォーカス量を演算する。
レンズ位置制御部33は、合焦情報算出部32から出力されるデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ13の位置を制御するための制御信号を生成し、レンズ駆動部21へ出力する。また、レンズ位置制御部33は、レンズ駆動部21によりフォーカスレンズ13を駆動させたときの位置情報を合焦状態算出部32に出力する。このとき、合焦状態算出部32は、フォーカスレンズ13の位置情報とコントラスト情報からデフォーカス量を算出することができる。
色情報算出部34は、画像分割部31によって複数のエリアに分割された画像信号から各エリアの色情報を算出する。参照色情報設定部35は、色情報算出部34から出力される各エリアの色情報のうちユーザにより選択されたエリアの色情報を算出して格納させ、参照色情報設定処理を行う。なお、色情報算出部34は、不揮発性メモリを含み、一旦格納させた参照色情報を撮像装置本体の電源を切った場合でも保持することが可能である。
エリア選択部36は、色情報算出部34から出力される各エリアの色情報と参照色情報設定部35から出力される色情報とを比較してほぼ一致するエリアを選択して、選択されたエリアの位置を合焦情報算出部32へ出力することにより、フォーカス追従撮像処理を行う。すなわち、参照色情報設定部35は、フォーカス追従撮像処理を行う場合、格納している色情報を読み出してエリア選択部36へ出力する。
図2は、本発明の実施の形態1における撮像装置本体背面の概略図である。実施の形態1にかかる撮像装置は、撮像装置本体10と、表示部17と、操作部19と、ファインダー10aとを含む。
ファインダー10aは、光学的に被写体の像をユーザの瞳に導く光学系である。表示部17は、先に説明した液晶ディスプレイであり、撮像された画像信号を可視画像としてユーザに表示する。操作部19は、シャッター釦19aと、カーソルキー19bと、決定釦19cと、メニュー釦19dとからなる。
シャッター釦19aは、ユーザにより半押しされることによってフォーカス追従撮像処
理を開始させ、ユーザにより全押しされることによって撮像した画像をメモリーカードに格納させる操作を行う。カーソルキー19bは、表示部17に表示された各種動作モードのメニューから項目及びその内容を選択するために操作される。決定釦19cは、カーソルキー19bによって選択された内容を決定するために操作される。メニュー釦19dは、撮像装置本体の一般的な各種動作モードのメニュー表示を行うために操作される。
各種動作モードのメニューの項目には、後述する表示部17に撮像した画像信号の色情報を格納させる(参照色情報設定)処理を開始するかどうかが含まれる。ユーザが、メニュー釦19dを操作して、表示部17に参照色情報設定処理の開始に関するメニューを表示させると、カーソルキー19bは、ユーザによる操作でその内容の選択を受け付ける。この状態において、ユーザがカーソルキー19bを操作し参照色情報設定処理の開始を選択し、決定釦19cを操作すると、参照色情報設定部35により参照色情報設定処理が開始される。
図3は、本発明の実施の形態1における被写体の参照色情報設定の動作フローチャートである。図3に示すフローチャートは、システムコンローラ30上で動作するプログラムの動作フローを示す。また、図4は、本発明の実施の形態1における中央に被写体が写し出された表示部の概観図であり、表示部17の中央に被写体P1が写し出されている例を示している。また、図5は、本発明の実施の形態1における中央に被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図であり、被写体P1に7×7個のエリア枠を表示させた例を示している。メニュー釦19dと決定釦19cにより色情報を参照するモードが設定された場合、参照色情報設定処理開始から処理が開始される。
ステップS101において、CCD14で撮像された画像信号が画像処理部15から出力され表示部17に可視画像とエリア枠とを表示する。このとき、表示部17に表示されている画像は、図5に示すように、可視画像とエリア枠とが重畳された表示状態となる。また、画像メモリ16からシステムコントローラ30の画像分割部31に入力された画像信号は、エリアごとに分割される。
ステップS102において、エリア枠が選択されたかどうかの入力待ちになる。このとき特定のエリアが太枠で囲まれて表示され、選択可能であることが示される。ユーザは、太枠のエリアをカーソルキー19bで移動させることができる。例えば、ユーザが中央に太枠のエリアを移動させて決定釦19cを押すと、中央のエリア枠A1が選択されたことになり、ステップS103の処理に進む。
ステップS103において、色情報算出部34は、選択されたエリア(ここでは太枠のエリア)内に表示されている分割された画像の色情報を算出して、ステップS104の処理に進む。
ステップS104において、参照情報設定部35は算出された色情報を格納し、参照色情報設定処理を終了する。
図6は、本発明の実施の形態1における色相および彩度情報の演算式である。以下、ステップS103において説明した、色情報算出部34の色相および彩度情報の演算原理を説明する。なお、画像信号を赤(以降ではRと称す),緑(以降ではGと称す),青(以降ではBと称す)で分けて表し、R,G,Bをそれぞれ256階調として説明する。
色相および彩度情報の演算は、色情報算出部34において実行される。はじめに、色情報算出部34は、画像分割部31から出力された分割画像信号に対して、R,G,Bの最大値を求め、求められた最大値をVとする(式1)。次に、色情報算出部34は、画像分
割部31から出力された分割画像信号に対して、最小値を求め、求められた最小値をVから引き算してdとする(式2)。さらに、色情報算出部34は、Vとdから彩度Sを求める(式3)。
色情報算出部34は、彩度S=0であれば色相H=0とする(式4)。また、色情報算出部34は、彩度Sが0以外の値である場合、所定の処理を行って色相を演算する(式5〜式7)。ここで、所定の処理とは、R,G,Bの最大値がRと等しい場合には式5により色相Hを求め、Gと等しい場合には式6により色相Hを求め、Bと等しい場合には式7により色相Hを求める処理である。
最後に、色情報算出部34は、求められた色相Hが負の値に成っている場合、360を加算して、正の値に変換する(式8)。以上のようにして、色情報算出部34は、分割画像信号の色相および彩度情報を、演算により算出する。
図7は、本発明の実施の形態1における色相および彩度情報のチャート図である。図7において、彩度Sはチャートの半径方向に相当し、中心をS=0とし、周辺へ向けて0〜255の範囲で増加するようにプロットされる。また、図7において、色相Hは、回転方向に相当し、回転方向に沿って0〜359の値で表す。
例えば、分割画像信号の色情報がR=250,G=180,B=120であったとすると、色情報算出部34は、前述した各式を用いて、各式からV=250、d=250−120=130、彩度S=130×255/250=133、色相H=(180−120)×60/133=27を得ることができる。
以上の通り、色情報算出部34は、分割画像信号の彩度と色相とを算出する。算出された彩度と色相とは、参照色情報として参照色情報設定部35へ出力され保存される。次に、参照色情報に隣接して設定される参照近傍領域について説明する。
色情報算出部34により算出された参照色情報は、参照色情報設定部35に格納され、随時参照されて撮像されるべき被写体の色情報を判断するリファレンスとして用いられる。ところで、一般に、同一被写体であっても照明光や露光時間などの要因によって、撮像した色情報が微妙に変化する場合がある。したがって、参照色情報と撮像されるべき被写体の色情報とを比較する場合、参照色情報に一定の許容幅を持たせて、同一性判断をすることが望ましい。この参照色情報の一定の許容幅を参照近傍領域と呼ぶ。
以下、参照近傍領域を算出する例を示す。図8は、本発明の実施の形態1における参照色情報と参照近傍領域1を示した色相および彩度情報のチャート図である。図8において、参照色情報(H1,S1)としてプロットされた点は、参照色情報設定部35で格納された色情報に相当する。なお、参照色情報は、一例として先に算出したR=250,G=180,B=120とした場合に求められる色相H=27(=H1)、彩度S=130(=S1)を表している。
参照近傍領域1は、格納されている参照色情報(H1,S1)に対してそれぞれ許容幅を規定した領域である。色相の許容幅ΔH=10、彩度の許容幅ΔS=30とすると、参照近傍領域1は、色相はH1±10、彩度はS1±30の領域に相当し、図8において、2本の円弧と2本の半径方向の線分で囲まれる領域となる。
図9は、本発明の実施の形態1における参照色情報と参照近傍領域2を示した色相および彩度情報のチャート図である。図9において、参照色情報(H1,S1)としてプロットされた点は、参照色情報設定部35で格納された色情報に相当する。なお、参照色情報
は、一例として先に算出したR=250,G=180,B=120とした場合に求められる色相H=27(=H1)、彩度S=130(=S1)を表している。
参照近傍領域2は、彩度が0〜255のすべての範囲で、色相の許容幅ΔHにより規定される。つまり、参照近傍領域2は、色相はH1±10の領域に相当し、図9において、円弧と半径方向の線分で囲まれる扇形の領域となる。
以上説明した2つの例では、いずも色相の許容幅を一律に設定したが、これに限られない。補助光源を使用する場合などでは、光源の色相情報に基づいて参照される色情報の範囲を補正することで、暗所で撮像装置を使用している場合においても参照範囲を正確に規定することが可能になる。例えば、LED等を用いた赤系色の補助光源の場合にはH1を0の方向にシフトさせるで補正が可能である。
また、以上説明した2つの例では、参照色情報設定部35に撮像した被写体の色情報を格納させる例であったが、これに限られない。例えば、撮像装置本体に、肌色などあらかじめいくつかの参照色情報を格納させておいてもよい。
図10は、本発明の実施の形態1におけるフォーカス追従撮像処理の動作フローチャートである。また、図11は、本発明の実施の形態1における被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図である。また、図12は、本発明の実施の形態1における2体の被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図である。以下、図10ないし図12を参照して、実施の形態1にかかる撮像装置のフォーカス追従撮像処理を説明する。
図10に示す動作フローチャートは、システムコントローラ30上で動作するプログラムのフローを示す。図10において、ユーザによりシャッター釦19aが半押しされた場合、フォーカス追従撮像処理が開始される。
ステップS151において、CCD14で撮像され画像処理部15で所定の画像処理が施された画像信号が、表示部17にエリア枠と共に表示される。このとき、表示部17には、図11に示すように被写体P1と7×7個のエリア枠が表示される。
次に、ステップS152において、参照色情報設定部35に格納されている参照色情報に基づいて、先の図8及び図9において説明したいずれかの方法で参照近傍領域が算出され、色情報算出部34から出力される各エリアの色情報が参照近傍領域内であるかどうかが判定される。参照色情報に近い色情報を有するエリアがあればステップS153の処理に進み、なければステップS158の処理に進む。
ステップS153において、参照色情報に近い色情報を有するエリアが1つかどうかを判定し、1つであればステップS156の処理に進み、2つ以上であればステップS154の処理に進む。
図11を用いた例では、参照色情報に近い色情報を有するエリアが1つ(エリアA4)であり、ステップS156の処理に進む。ステップS156において、合焦情報算出部32、レンズ位置制御部33、レンズ駆動部21によりフォーカスレンズ群13が図1のA方向あるいはB方向に駆動される。その後、合焦情報算出部32は、フォーカス位置と画像信号から生成されるコントラスト信号とから、エリアA1においてコントラスト値が最も高くなるフォーカス位置(合焦位置)を演算し、レンズ位置制御部33へ制御信号を出力する。
ステップS157において、ステップS156の処理にて合焦情報算出部32で求めた
合焦位置までのデフォーカス量分だけレンズ位置制御部33、レンズ駆動部21によりフォーカスレンズ13を選択エリア(エリアA1)で合焦させる動作を行い、次のステップS160の処理に進む。
一方、図12を用いた例では、参照色情報に近い色情報を有するエリアが2つ(エリアA2およびエリアA3)であり、ステップS154の処理に進む。ステップS154において、合焦情報算出部32、レンズ位置制御部33、レンズ駆動部21によりフォーカスレンズ群13が図1のA方向あるいはB方向に駆動される。その後、合焦情報算出部32は、フォーカス位置と画像信号から生成されるコントラスト信号とから、エリアA2とエリアA3の各々においてコントラスト値が最も高くなるフォーカス位置(合焦位置)を演算し、レンズ位置制御部33へ制御信号を出力する。
ステップS155において、ステップS154の処理にて合焦情報算出部32で求めた各エリアの合焦位置までのデフォーカス量のうち最至近になるエリア(ここではエリアA3)を選択し、レンズ位置制御部33、レンズ駆動部21によりフォーカスレンズ13を選択エリア(エリアA3)で合焦させる動作を行い、次のステップS160の処理に進む。なお、最至近エリアに合焦させる例で説明したが、中央付近のエリアを優先して合焦させるようにしてもよい。
ステップS152において、参照色情報に近い色情報を有するエリアがない場合、ステップS158に進む。ステップS158において、合焦情報算出部32、レンズ位置制御部33、レンズ駆動部21によりフォーカスレンズ群13が図1のA方向あるいはB方向に駆動される。その後、合焦情報算出部32は、フォーカス位置と画像信号から生成されるコントラスト信号とから、すべてのエリアに対してコントラスト値が最も高くなるフォーカス位置を演算する。
ステップS159において、ステップS158の処理にて合焦情報算出部32で求めた各エリアの合焦位置までのデフォーカス量のうち最至近になるエリアを選択し、レンズ位置制御部33、レンズ駆動部21によりフォーカスレンズ13を選択エリアで合焦させる動作を行い、次のステップS160の処理に進む。ここで、最至近エリアに合焦させる例で説明したが、同様に中央付近のエリアを優先して合焦させるようにしてもよい。
ステップS160において、シャッター釦19aが全押しされたかどうかを判定し、全押しされた場合には次のステップS161の処理に進む。シャッター釦19aが離された場合には以上の処理はすべてやり直しとなる。ステップS161ではシャッター釦19aが全押しされたタイミングで、システムコントローラ30からの指令に基づき、画像メモリ16または画像処理部15から出力される画像信号をメモリーカードに格納させる撮像処理を行い、フォーカス追従撮像処理を終了させる。
以上のように、実施の形態1にかかる撮像装置によれば、任意に設定可能な被写体の色情報に応じてフォーカス調整を行うので、ユーザが合焦したいと望む被写体に容易にフォーカス追従をさせることができる。このとき、被写体の色情報はユーザによって任意に設定することができ、撮像装置の機能を向上させることができる。また、色情報は、色相と彩度とからなるので、輝度の影響を受けることなくユーザが合焦したいと望む被写体に容易にフォーカス追従をさせることができる。
なお、実施の形態1では7×7個のエリア枠を用いる例で説明したが、エリア枠の設定は任意であり、適宜設定すればよい。例えば、エリア枠を表示部17の中央付近に複数個配置してもよいし、1つ配置するようにしてもよい。
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2における撮像装置のブロック図である。実施の形態2
にかかる撮像装置は、実施の形態1にかかる撮像装置と概略構成が等しいので、図1と同様に機能する構成要素については同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
図13において、参照色情報設定部45は、参照色情報設定処理を行う場合、実施の形態1にかかる撮像装置の色情報算出部34から出力される各エリアの色情報のうちユーザにより選択されたエリアの色情報を算出して格納する。また、参照色情報設定処理部45は、フォーカス追従撮像処理を行う場合、格納している色情報を読み出してエリア選択部36へ出力する。参照色情報設定処理部45は、フォーカス追従撮像処理を行う場合、さらに画像処理部55へ補正情報を出力する。実施の形態2にかかる撮像装置では、後述するように色情報算出部34により得られた色情報に基づいて、被写体に対するフォーカス精度を向上させることができる。
図14は、本発明の実施の形態2における画像処理部の詳細ブロック図である。図14において、画像処理部55は、AGC55aと、R,G,Bゲイン補正部55bと、ホワイトバランス補正部55cと、γ補正部55dと、画像補正処理部55eとを含む。
AGC55aは、CCD14で撮像された画像信号のゲインを自動補正するAGC(Auto Gain Control)回路である。ホワイトバランス補正部55cは、撮像された画像信号のホワイトバランスを補正する。γ補正部55dは、撮像された画像信号のγ補正を行う。画像補正処理部55eは、画像信号中に存在する画素の傷などの補正を行う。R,G,Bゲイン補正部55bは、参照色情報設定部45から出力される補正情報に基づいてR,G,Bの各色のゲインを補正する。
画素補正処理部55eは、画像メモリ16へ画像情報を出力し、撮像時にメモリーカード18に格納させたり、表示部17に表示させたりするために画像信号が用いられる。R,G,Bゲイン補正部55bも、画像メモリ16へ画像情報を出力するが、この画像信号は、フォーカスレンズ群13の駆動を制御するための色情報算出およびコントラスト情報算出に用いられる。
図15は、本発明の実施の形態2におけるフォーカス追従撮像処理の動作フローチャートである。以下、実施の形態2にかかる撮像装置の動作を説明する。
以下、実施の形態2にかかる撮像装置のフォーカス追従撮像処理の動作フローチャート(図10)を、実施の形態1で説明したフォーカス追従撮像処理の動作フローチャートにステップS161の処理を追加した例として説明し、実施の形態1において説明した処理と重複する箇所については説明を省略する。なお、同様にこの動作フローチャートは、システムコントローラ50上で動作するプログラムのフローを示す。実施の形態1と同様に、ユーザによりシャッター釦19aが半押しされた場合、フォーカス追従撮像処理が開始される。
実施の形態2にかかる撮像装置において、ステップS152で参照色情報に近い色情報を有するエリアがある場合、図15に示すステップS161の処理に進む。実施の形態2にかかる撮像装置において、図9に示す参照近傍領域2が規定されている。一例として、彩度が、0〜255のすべての範囲、色相およびその許容幅ΔHが、H1=0、ΔH=30とする。また、色相の許容幅の参照範囲はH=±30とする。つまり、赤系統の色を参照近傍領域2として説明する。
ステップS161において、画素のゲイン補正処理が行われた後、実施の形態1におけるフローチャート(図10)におけるステップS153の処理に戻る。以下、実施の形態2の撮像装置の特徴部分である、画像のゲイン補正処理について詳しく説明する。
実施の形態2にかかる撮像装置は、撮像素子から出力される画像信号に対して、2系統の画像処理を行うことに特徴がある。すなわち、画像処理部55のホワイトバランス補正部55cおよびγ補正部55dは、撮像した画像をより自然に鮮やかに見えるようにCCD14からの画像信号の各色のレベル補正が行う。一方、画像処理部55のR,G,Bゲイン補正部55bは、フォーカス調整用に独自に画像処理を施すことでデフォーカス量を演算するときに用いるコントラスト情報を、ユーザの撮影したい色を有する被写体にフォーカスを合わせやすいように補正する。
図16は、本発明の実施の形態2における被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図であり、表示部17が、被写体として手前にある赤系統の色を有する花びらP3と奥にある緑系統の色を有する葉P4とを表示し、併せて7×7個のエリア枠を表示した状態を示す。
図17は、本発明の実施の形態2におけるゲイン補正前のフォーカス位置とコントラスト値の特性図であり、R,G,Bゲイン補正前の被写体のエリアA5(色情報を算出する3×3個のエリア枠を含み、3×3個のエリア枠の平均的なコントラスト情報を算出するAF用のエリア枠とする)のフォーカス位置と平均的なコントラスト値との関係を示す。図17からわかるように、手前に写っている花びらのコントラスト値が大きくなるフォーカス位置はX1、奥に写っている葉のコントラスト値が大きくなるフォーカス位置はX2である。
通常、ホワイトバランス補正部55cとγ補正部55dとは、撮像した画像がより自然に、かつ鮮やかに見えるようにCCD14からの画像信号の各色のレベル補正を行う。したがって、ホワイトバランス補正部55cとγ補正部55dが行われた画像信号に基づいて、フォーカス位置とコントラスト値との特性を求めた場合、必ずしもユーザの意図するフォーカス位置に合焦させるとは限らない。
図17の被写体の例では、ユーザが合焦させたい被写体は花びらであるにも係わらずコントラスト値が高い奥に写っている葉に合焦させてしまい、手前の花びらに合焦させることができない。
そこで、実施の形態2にかかる撮像装置は、参照色情報設定部45に、ユーザの意図する参照色情報(H=±30の範囲)を予め格納させておき、その参照色情報と色情報算出部34にて算出されたエリアA5における3×3個の各エリアの色情報とを比較する処理を行う。そして、比較した結果、一致するエリアが存在する場合(図17の例では、一致するエリア枠はA6,A7)、参照色情報設定部45は、R,G,Bゲイン補正部55bにRのレベルを上げ他の色のレベルを下げるように、画像処理部55へ補正情報を出力する。
図18は、本発明の実施の形態2におけるゲイン補正後のフォーカス位置とコントラスト値の特性図であり、R,G,Bゲイン補正後の被写体のエリアA5のフォーカス位置と平均的なコントラスト値との関係を示す。図18からわかるように、補正情報を用いてゲイン補正を行うことにより、手前の赤の花びらにおけるコントラスト値が上がり、奥の緑の葉におけるコントラスト値を下がっている。この結果、図17の被写体の例でも、ユーザが合焦させたい被写体である花びらに合焦させることができる。
以上のように、実施の形態2にかかる撮像装置によれば、予め格納された色情報に基づいて撮像された画像信号の内の分割画像のゲインを合焦のために補正するので、ユーザが意図する被写体に容易に合焦させることができる。
なお、実施の形態2において、参照色情報を設定する場合、R,G,Bの各色のゲインは所定の初期設定値に戻して行うことが望ましい。初期設定値を用いて参照色情報を設定することにより、参照色情報の再現性を確保することができる。
また、実施の形態2において、R,G,Bゲイン補正部55bに画像信号中に存在する画素の傷などの補正を行う処理を加えてもよい。このような処理を加えることにより、フォーカス追従のための性能を向上させることができる。
また、実施の形態2において、色情報を算出する単位の3×3個のエリア枠含む構成で説明したが、エリア枠を表示部17に複数個配置してもよいし、エリア枠について参照色情報を算出するエリア枠とほぼ一致するようにしてもよい。
また、図15のステップS161の処理後、実施の形態1において図10を用いて説明した複数エリアの選択処理を行うフローに接続されているが、これに限られない。例えば、ユーザの意図する色の被写体に合焦させる精度を向上させるために、実施の形態1における複数エリアの選択処理の機能を有するようにしてもよい。
(実施の形態3)
図19は、本発明の実施の形態3における撮像装置のブロック図である。実施の形態3にかかる撮像装置は、実施の形態1にかかる撮像装置と概略構成が等しいので、図1と同様に機能する構成要素については同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
図19において、輝度判定部37は、色情報算出部34から出力された色情報を入力し、図6に示す式1で求められた各エリアのVに基づいて輝度が飽和しているかどうかを判定して出力する。選択禁止部38は、輝度判定部37によって判定された輝度が飽和しているエリアを合焦するエリアとして選択しないようにエリア選択部46に禁止情報を送る。
図20は、本発明の実施の形態3におけるフォーカス追従撮像処理の動作フローチャートである。以下、実施の形態3にかかる撮像装置のフォーカス追従撮像処理の動作フローチャートを、実施の形態1で説明したフォーカス追従撮像処理の動作フローチャート(図10)にステップS171およびステップS172の処理を追加した例として説明し、実施の形態1において説明した処理と重複する箇所については説明を省略する。なお、同様にこの動作フローチャートは、システムコントローラ60上で動作するプログラムのフローを示す。実施の形態1と同様に、ユーザによりシャッター釦19aが半押しされた場合、フォーカス追従撮像処理が開始される。
実施の形態2において、ステップS151の後、ステップS171へ進む。ステップS171において、輝度が飽和しているエリアがある場合、ステップS172の処理に進み、輝度が飽和しているエリアがない場合にはステップS152の処理に戻る。
一例として、撮像された画像信号のエリアA6のVが255となり輝度が飽和している場合を説明する。ステップS171において、輝度判定部37がエリアA6の輝度が飽和していると判定し選択禁止部38へ判定結果を出力する。ステップS172において、選択禁止部38がエリア選択部46にエリアA8を合焦エリアとして選択しないようにする禁止情報を出力し、ステップS152の処理に戻る。
この結果、輝度が飽和した合焦エリアは、フォーカス調整に使用されなくなる。したがって、実施の形態3にかかる撮像装置は、飽和した画像信号に基づいて誤ったコントラス
ト情報あるいは色情報から合焦させるための情報を演算することがないので、偽合焦することがない。
以上のように、実施の形態3にかかる撮像装置によれば、輝度が飽和した合焦エリアは、フォーカス調整に使用されないので、偽合焦が発生せず、フォーカスレンズ群を適正に移動させることができる。
(実施の形態4)
図21は、本発明の実施の形態4における撮像装置のブロック図である。実施の形態4にかかる撮像装置は、実施の形態1にかかる撮像装置と概略構成が等しいので、図1と同様に機能する構成要素については同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
図21において、参照色情報設定部47は、参照色情報設定処理を行う場合、色情報算出部34から出力される各エリアの色情報のうち、ユーザにより選択されたエリアの色情報を算出して格納し、このエリアの位置と算出した色情報を画像処理部56へ出力する。また、参照色情報設定部47は、フォーカス追従撮像処理を行う場合、格納している色情報を読み出してエリア選択部36へ出力する。
さらに、参照色情報設定部47は、フォーカス追従撮像処理を行う場合、参照色情報設定部47から画像処理部56へ補正情報を出力する。なお、この補正情報は、図13と図14を用いて説明した実施の形態2にかかる撮像装置と同様であり詳細な説明は省略する。
図22は、本発明の実施の形態4における画像処理部の詳細ブロック図である。図22において、画像処理部56は、実施の形態2の画像処理部55と概略構成が等しいので、同様に機能する構成要素については同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
特定エリア色補正処理部55fは、参照色情報設定部47から出力されたエリアの位置情報と算出した色情報に基づいて特定されたエリアの色を補正する。画像信号は、特定エリア色補正処理部55fにおける補正処理が行われた後に画像メモリ16へ出力される。
図23は、本発明の実施の形態4における参照色情報設定処理の動作フローチャートである。以下、実施の形態4にかかる撮像装置のフォーカス追従撮像処理の動作フローチャートを、実施の形態1で説明した参照色情報設定処理の動作フローチャート(図3)にステップS181の処理を追加した例として説明し、実施の形態1において説明した処理と重複する箇所については説明を省略する。なお、同様にこの動作フローチャートは、システムコントローラ70上で動作するプログラムのフローを示す。実施の形態1と同様に、ユーザによりカーソルキー19b、決定釦19c、メニュー釦19d等が操作されることにより、参照色情報設定処理が開始される。
ステップS103において、選択されたエリアの色情報が算出された後、図23に示すステップS181の処理が行われ、ステップS104の処理に戻る。ステップS181において、参照色情報設定部47にて選択されたエリアの位置情報と色情報とが、特定エリア色補正処理部55fに送られ、特定エリアに対する色補正処理が行われる。
図24は、本発明の実施の形態4における被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図である。実施の形態4にかかる撮像装置において、ステップS181を実行した場合、図24に示す表示状態となり、太枠のエリアA1内の色が参照色情報に置き換えられる。このとき、エリアA1全体を参照色情報に置き換えるのではなく、被写体のエッジ抽出を行うことで輪郭などを残し、ユーザの操作性を損なうことを防止することが望ましい。
次に、ステップS104において、参照情報設定部46に算出された色情報が格納され、参照色情報設定処理を終了する。
このように、実施の形態4にかかる撮像装置によれば、色情報を参照する場合に参照した単一の色情報を表示画面で被写体に合わせて表示させるので、ユーザが意図する色情報を抽出することができたかどうかを確認することが可能になる。
なお、実施の形態4において、参照されるエリアと参照された単一の色情報を表示させるエリアとは同一の大きさであるとして説明したが、これに限られない。例えば、画素一つ一つについて参照した色情報と比較を行い、近い色情報の画素を参照した色情報に置き換えてもよい。また、参照した色情報に限らず赤、緑、青等の彩度の高い色に置き換えたり、参照色情報に対する補色など視認性の高い色情報に置き換えたりしてもよい。
(実施の形態5)
図25は、本発明の実施の形態5における撮像装置のブロック図である。実施の形態5にかかる撮像装置は、実施の形態1にかかる撮像装置と概略構成が等しいので、図1と同様に機能する構成要素については同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
図25において、参照色情報設定部48は、参照色情報設定処理を行う場合、色情報算出部34から出力される各エリアの色情報のうち、ユーザにより選択されたエリアの色情報を算出して格納し、このエリアの位置と算出した色情報を画像処理部57へ出力する。また、参照色情報設定部48は、フォーカス追従撮像処理を行う場合、格納している色情報のうち、ユーザによって選択された色情報を読み出してエリア選択部36へ出力する。
さらに、参照色情報設定部48は、フォーカス追従撮像処理を行う場合、参照色情報設定部48から画像処理部57へ補正情報を出力する。なお、この補正情報は、図13と図14を用いて説明した実施の形態2にかかる撮像装置と同様であり詳細な説明は省略する。
図26は、本発明の実施の形態5における画像処理部の詳細ブロック図である。図26において、画像処理部57は、実施の形態2の画像処理部55と概略構成が等しいので、同様に機能する構成要素については同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
サムネイル処理部55gは、参照色情報設定部48から出力されたエリアの位置情報と参照色情報に基づいて、フォーカス追従撮像処理を行うために参照する被写体の画像信号を画像メモリ16へ出力する。画像メモリ16は、サムネイル処理部55gから出力される画像信号を格納する。このとき画像メモリ16に格納された画像信号は、フォーカス追従時に、フォーカス追従すべき色情報を選択するための参照画像として表示部17に表示される。以下、通常の撮影時に画像メモリ16に格納される画像信号と区別するために、サムネイル処理部55gから出力され、画像メモリ16に格納される画像信号を参照画像信号と呼ぶ。
画像メモリ16に複数の参照画像信号を格納し、画像メモリ16が格納する参照画像信号を表示部17に表示させることにより、ユーザがフォーカス追従すべき被写体を任意に選択可能となるが、このときに行われる処理の詳細については後述する。なお、サムネイル処理部55gは、通常撮影時あるいは表示部への通常モニタ表示時にはサムネイル処理を行わない。したがってその場合、画像信号は、画素補正処理部55eから画像メモリ16へ直接出力される。
また、画像メモリ16に参照画像信号を格納する際、画像メモリ16に不揮発性のメモリエリアを確保し、参照画像信号を圧縮あるいは間引いて格納するとよい。これにより、複数の参照画像信号を最小限の容量で保存することができる。
図27は、本発明の実施の形態5における参照色情報設定処理の動作フローチャートである。以下、実施の形態5にかかる撮像装置の参照色情報設定処理の動作フローチャートを、実施の形態1で説明した参照色情報設定処理の動作フローチャート(図3)にステップS201、S202、およびS203の処理を追加した例として説明し、実施の形態1において説明した処理と重複する箇所については説明を省略する。なお、同様にこの動作フローチャートは、システムコントローラ80上で動作するプログラムのフローを示す。実施の形態1と同様に、ユーザによりカーソルキー19b、決定釦19c、メニュー釦19d等が操作されることにより、参照色情報設定処理が開始される。
ステップS201において、エリア枠内に表示された画像と、表示部17の全画面内に表示された画像のどちらを参照画像として登録するかの選択の入力待ちになる。このとき特定のエリア(エリア枠または全画面枠)が太枠で囲まれて表示され、選択可能であることが示される。ユーザは、太枠のエリアをカーソルキー19bで移動させることができる。例えば、ユーザがエリア枠に太枠のエリアを移動させて決定釦19cを押すと、エリア枠内に表示された画像の登録が選択されたことになり、ステップS202の処理に進む。
ステップS202において、エリア枠内の画像信号を参照画像信号として画像メモリ16に格納し、当該画像メモリ16に格納した参照画像信号に基づく参照画像を表示部17に表示させる。
一方、ステップS201において、ユーザが全画面に太枠のエリアを移動させて決定釦19cを押すと、全画面の画像信号の登録が選択されたことになり、ステップS203の処理に進む。
ステップS203において、全画面内の画像信号を参照画像信号として画像メモリ16に格納し、画像メモリ16に格納した参照画像信号を表示部17に表示させる。
次に、本実施形態に係る撮像装置の具体的な表示例と、撮像装置の動作について説明する。図28は、本発明の実施の形態5における被写体とエリア枠、参照画像1が写し出された表示部の概観図であり、被写体P1に7×7個のエリア枠を表示させた例を示している。メニュー釦19dと決定釦19cにより色情報を参照するモードが設定された場合、図3における参照色情報設定処理開始から処理が開始され、以降、実施の形態1において説明した処理を行い、ステップS104において、参照情報設定部48で算出された色情報を格納し、図27におけるステップS201の処理に進む。
ステップS201において、エリアA1枠内の画像と、表示部17の全画面内の画像のどちらを参照画像として登録するかの入力を待つ。ここで、ユーザは、エリアA1枠内に表示された画像を選択するものとする。エリアA1枠内の画像が選択された場合、処理は次のステップS202へ進む。
ステップS202において、エリアA1枠内の画像信号を画像メモリ16に格納し、図28に示すように、表示部17に参照画像を表示させる。参照画像は、表示部17の下側に示す参照画像表示枠内に表示される。図28に示す例では、表示部17の下側に参照画像表示枠が7つ儲けられており、そのうちの1つの参照画像表示枠(エリアC1)に、エリアA1枠内に表示されていた画像を参照画像として表示させることとなる。そして、参照色情報設定処理を終了する。
なお、参照色情報設定部48は、参照画像と参照色情報とを対応付けて記録したテーブルを保持する。参照色情報設定部48が保持するテーブルの一例を図29に示す。図29において、参照画像には、当該参照画像が選択された際にフォーカス追従に用いる参照色情報(色相H、彩度S)が対応付けられている。参照色情報設定部48は、フォーカス追従撮像処理時に、テーブルを参照し、ユーザによって選択された参照画像に対応付けられた参照色情報をフォーカス追従時に用いる参照色情報として選択する。
図30は、本発明の実施の形態5における被写体とエリア枠,参照画像1及び2が写し出された表示部の概観図であり、被写体P2に7×7個のエリア枠を表示させた例を示している。メニュー釦19dと決定釦19cにより色情報を参照するモードが設定された場合、図3における参照色情報設定処理開始から処理が開始され、以降、実施の形態1において説明した処理を行い、ステップS104において、参照情報設定部48で算出された色情報を格納し、図27におけるステップS201の処理に進む。
ステップS201において、図30に示すエリアB1枠内の画像と、全画面内の画像のどちらを参照画像として登録するかの入力を待つ。ここで、ユーザは、全画面内に表示された画像を選択するものとする。図30に示す全画面内に表示された画像が選択された場合、処理はステップS203へ進む。
ステップS203において、表示部17の全画面内の画像信号を参照画像信号として画像メモリ16に格納し、図30に示すように、表示部17に参照画像を表示させる。なお、同ステップにおいて、参照画像信号は、図3に示すステップS104で格納された参照色情報(ここでは、エリアB1の色情報)に対応付けて格納される。
図30の例では、図28においてエリアA1内に表示された画像が参照画像として登録された後、全画面内に表示された画像が参照画像として登録された場合を示している。図30に示すように、新たに登録された参照画像2は、先に登録された参照画像1と共に、参照画像2として表示部17の下側に表示される。そして、参照色情報設定処理を終了する。
また、被写体のエッジ抽出を行い、参照画像として選択したエリア(この場合は被写体P2の帽子の部分)を対応する色情報で塗りつぶすようにしてもよいし、選択したエリアの部分だけの色情報を残すようにしてもよい。また、単に、選択したエリアの色情報だけを参照画像として表示させるようにしてもよい。
図31は、本発明の実施の形態5におけるフォーカス追従撮像処理の動作フローチャートである。また、図32は、本発明の実施の形態5における被写体とエリア枠、参照画像1〜3が写し出された表示部の概観図である。以下、図31及び図32を参照して、実施の形態5にかかる撮像装置のフォーカス追従撮像処理を説明する。
図31に示す動作フローチャートは、システムコントローラ80上で動作するプログラムのフローを示す。以下、実施の形態5にかかる撮像装置のフォーカス追従撮像処理の動作フローチャートを、実施の形態1で説明したフォーカス追従撮像処理の動作フローチャート(図10)にステップS211〜S213の処理を追加した例として説明し、実施の形態1において説明した処理と重複する箇所については説明を省略する。なお、同様にこの動作フローチャートは、システムコントローラ80上で動作するプログラムのフローを示す。実施の形態1と同様に、ユーザによりシャッター釦19aが半押しされた場合、フォーカス追従撮像処理が開始される。
図10におけるステップS151において、CCD14で撮像され画像処理部57で所定の画像処理が施された画像信号が表示部17にエリア枠と共に表示される。このときの表示部17の表示例を図32に示す。図32に示すように、表示部17の下側には、被写体P2と、21×13個のエリア枠と、参照画像を表示するための7つの参照画像表示枠1〜7とが表示される。また、図32では、7つの参照画像表示枠のうち、3つの参照表示枠1〜3(エリアC1〜C3)に参照画像が表示されている。
ステップS211において、登録された参照画像が1つであるか否かが判定される。登録された参照画像が複数ある場合、処理は次のステップ212に進む。一方、登録された参照画像が1つである場合、参照色情報設定部48が格納する参照色情報が1つであることを意味する。その場合、参照色情報設定部48は複数の候補の中から参照色情報を選択する必要がないため、ステップS152の処理へ進む。
ステップS212において、参照画像が選択されたかどうかの入力を待つ。ユーザは、複数表示された参照画像の中から、フォーカス追従を所望する参照画像を選択する。図32に示す例では、すでに参照画像として登録され、表示されている3つの参照画像1〜3の中から1つを選択する。ここでは、エリアC2に表示されている参照画像2をユーザが選択するものとする。複数の候補の中から参照画像を選択する際には、選択された参照画像表示枠を太くする、あるいはハイライトにするなどして、現在選択されている参照画像をユーザが把握できるようにするとよい。ユーザにより参照画像が選択されると、処理は次のステップS213へ進む。
ステップS213において、フォーカス追従すべき参照色情報を選択する。参照色情報設定部48は、ステップS211において選択された参照画像に対応する参照色情報に基づいて、先の図8及び図9において説明したいずれかの方法で参照近傍領域を算出し、色情報算出部34から出力される各エリアの色情報が参照近傍領域内であるかどうかを判定する。参照色情報に近い色情報を有するエリアがあればステップS153の処理に進み、なければステップS158の処理に進む。
図32に示す例では、ステップS152以降の処理において、参照色情報に合致するエリアがエリアB2であると判定され、ステップS152、S153、S156、S157、S160、S161の順で処理が行われる。具体的には、エリアB2においてデフォーカス量が演算され、合焦情報算出部32、レンズ位置制御部33、レンズ駆動部21によりフォーカスレンズ群13が図25のA方向あるいはB方向に駆動される。その後、合焦情報算出部32は、フォーカス位置と画像信号から生成されるコントラスト信号とから、エリアB2においてコントラスト値が最も高くなるフォーカス位置(合焦位置)を演算し、レンズ位置制御部33へ制御信号を出力する。
このように、実施の形態5にかかる撮像装置によれば、ユーザが撮影したい頻度の高い被写体の色情報を複数登録して選択できるようにしたので、被写体が変わるごとに撮影したい被写体の色情報を登録する必要がない。したがって、ユーザは、撮影時に意図する被写体の色情報を選択すればよいので、使いやすいフォーカス追従撮像機能を実現することができる。
また、参照画像信号を画像メモリ16の不揮発性のメモリエリアに格納することにより、参照画像信号として登録された後は、撮像装置本体の電源のON/OFFに関わらず、登録した参照画像を保持することができる。また、ユーザの指示に応じて登録した参照画像を消去してもよく、また、不揮発性のメモリエリアに格納する代わりに、2次電源等で動作する揮発性のメモリエリアに格納することとしてもよい。また、参照画像信号を揮発性のメモリエリアに格納する場合、電源をOFFにした際に登録した参照画像信号が消去されても、電源を再びONにした際に、参照画像信号を再登録して動作させるようにしてもよい。また、ユーザの指示に応じて、参照画像の表示/非表示を切り替えることとしてもよい。
なお、撮像装置の工場での調整時に、代表的な色情報をデフォルトとして複数登録しておき、ユーザが所望の色情報を選択できるようにしてもよいし、このデフォルトを削除して、ユーザが新たな色情報を登録するようにしてもよい。また、参照色情報及びテーブルは参照色情報設定部に格納され、参照画像信号は画像メモリに格納される場合を例に説明したが、参照色情報、テーブル、参照画像信号の格納先はこれに限られない。
各実施の形態にかかる撮像装置は、具体的な対応に限られず適宜変更可能である。例えば、各実施の形態にかかる撮像装置は、いずれもユーザによりシャッター釦が操作されて静止画を取得するデジタルスチルカメラである場合を例に説明したが、撮像釦が操作されている間所定のタイミングで画像が取得されつづけるデジタルビデオカメラとしても適用可能である。この場合、被写体が移動してもフォーカス追従を行うことができる。また、各実施の形態にかかる撮像装置は、監視カメラ、車載カメラ、ウェブカメラに適用してもよい。この場合、ユーザによりシャッター釦を操作することが難しい場合があり得るが、シャッター釦を所定のタイミングで自動的に操作したり、遠隔操作する等してもよい。
また、各実施の形態にかかる撮像装置は、システムコントローラを個別に備える例であったが、これをパーソナルコンピュータや携帯電話端末の制御CPUに代用させてなる撮像システムに適用することも可能である。その他、各構成要素同士は、任意の組み合わせが可能であり、例えば、撮影光学系及び撮像素子とその他の構成が物理的に分離されたシステム例、撮影光学系、撮像素子、画像処理部と、その他の構成が物理的に分離されたシステム例などさまざまな組み合わせを考えて良い。
また、各実施の形態にかかる撮像装置は、主に色情報を参照情報として被写体を追従させる機能を有するものとして説明したが、色情報単独ではなく、被写体の輝度値やコントラストのレベルと色情報とを組み合わせ、参照情報として用いてもよい。また、ウェーブレット変換や離散コサイン変換(DCT)などを用いた被写体の高周波成分を特徴とするパターン情報を参照情報に加えてもよい。これにより、色情報のマッチングだけでなく、レベルやパターンマッチングを行うことができるため、ユーザが意図する被写体への追従性をさらに向上させることができる。
また、各実施の形態にかかる撮像装置において、参照色情報を抽出するタイミングは、ホワイトバランス補正の前後、R,G,Bゲイン補正の前後、またはγ補正後のいずれであってもよい。
また、各実施の形態にかかる撮像装置における表示部のエリア枠は7×7個に分割して表示させた例を用いて説明したが、この分割数に係らずさらに細かく分割してもよいし、粗くしてもよい。また、メニュー釦の操作によってユーザが任意に分割数を設定できるようにしてもよいし、予め設定されたエリア枠のうち複数のエリア枠を選択して一つのエリア枠として設定できるようにしてもよい。
撮像装置は、いわゆる一眼レフレックスカメラシステムのように、撮像装置本体と、撮像光学系を含む撮像光学部とに分離可能な構成としてもよい。この場合、撮像装置本体は、撮像素子と、画像分割部と、色情報算出部と、参照色情報設定部と、エリア選択部と、合焦情報算出部とを含む構成になる。ただし、レンズ駆動部は、撮像装置本体側にあっても、撮像光学部側にあってもいずれでもよい。
レンズ駆動部が撮像光学部側にある場合は、撮像装置本体のシステムコントローラから撮像光学部のレンズ駆動部に、シリアル通信などによる電気的な指令によってレンズ駆動部を動作させ、フォーカスレンズを移動制御させる。また、レンズ駆動部が撮像装置本体側にある場合は、撮像装置本体のレンズ駆動部と撮像光学部の光軸方向に可動するフォーカスレンズを、直接的あるいは間接的に光軸方向に移動させるメカ連動機構などで結合させることによって、フォーカスレンズを移動制御させる。フォーカスレンズを光軸方向に間接的に移動制御させる機構には、例えば、カムや減速機構、回転駆動を直線駆動に変換する機構などがある。
本発明は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の撮像装置に好適である。
本発明の実施の形態1における撮像装置のブロック図 本発明の実施の形態1における撮像装置本体背面の概略図 本発明の実施の形態1における被写体の参照色情報設定の動作フローチャート 本発明の実施の形態1における中央に被写体が写し出された表示部の概観図 本発明の実施の形態1における中央に被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図 本発明の実施の形態1における色相および彩度情報の演算式 本発明の実施の形態1における色相および彩度情報のチャート図 本発明の実施の形態1における参照色情報と参照近傍領域1を示した色相および彩度情報のチャート図 本発明の実施の形態1における参照色情報と参照近傍領域2を示した色相および彩度情報のチャート図 本発明の実施の形態1におけるフォーカス追従撮像処理の動作フローチャート 本発明の実施の形態1における被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図 本発明の実施の形態1における2体の被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図 本発明の実施の形態2における撮像装置のブロック図 本発明の実施の形態2における画像処理部の詳細ブロック図 本発明の実施の形態2におけるフォーカス追従撮像処理の動作フローチャート 本発明の実施の形態2における被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図 本発明の実施の形態2におけるゲイン補正前のフォーカス位置とコントラスト値の特性図 本発明の実施の形態2におけるゲイン補正後のフォーカス位置とコントラスト値の特性図 本発明の実施の形態3における撮像装置のブロック図 本発明の実施の形態3におけるフォーカス追従撮像処理の動作フローチャート 本発明の実施の形態4における撮像装置のブロック図 本発明の実施の形態4における画像処理部の詳細ブロック図 本発明の実施の形態4における被写体の参照色情報設定の動作フローチャート 本発明の実施の形態4における被写体とエリア枠が写し出された表示部の概観図 本発明の実施の形態5における撮像装置のブロック図 本発明の実施の形態5における画像処理部の詳細ブロック図 本発明の実施の形態5における被写体の参照色情報設定の動作フローチャート 本発明の実施の形態5における被写体とエリア枠、参照画像1が写し出された表示部の概観図 参照情報設定部48が格納するテーブルの一例を示す図 本発明の実施の形態5における被写体とエリア枠、参照画像1及び2が写し出された表示部の概観図 本発明の実施の形態5におけるフォーカス追従撮像処理の動作フローチャート 本発明の実施の形態5における被写体とエリア枠、および参照被写体1〜3が写し出された表示部の概観図
符号の説明
11 レンズ鏡筒
12 ズームレンズ
12a ズームレンズ
12b ズームレンズ
13 フォーカスレンズ群
14 CCD
15、55、56、57 画像処理部
16 画像メモリ
17 表示部
18 メモリーカード
19 操作部
19a シャッター釦
19b カーソルキー
19c 決定釦
19d メニュー釦
20 補助光源
21 レンズ駆動部
30、50、60、70 システムコントローラ
31 画像分割部
32 合焦情報算出部
33 レンズ位置制御部
34 色情報算出部
35、45、47、48 参照色情報設定部
36、46 エリア選択部
37 輝度判定部
38 選択禁止部
55a AGC
55b R,G,Bゲイン補正部
55c ホワイトバランス補正部
55d γ補正部
55e 画像補整処理部
55f 特定エリア色補正処理部
55g サムネイル処理部

Claims (14)

  1. 被写体の電気的な画像信号を出力する撮像装置であって、
    焦点調節を行うためのフォーカスレンズ群を含み、前記被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、
    前記被写体の光学的な像を撮像して、前記電気的な画像信号に変換する撮像素子と、
    前記画像信号を複数のエリアに分割する画像分割部と、
    各前記エリア毎に前記画像信号から色情報をそれぞれ算出する色情報算出部と、
    予め参照色情報を設定する参照色情報設定部と、
    前記参照色情報と、前記色情報算出部により算出された各前記色情報とを比較した結果に基づいて、各前記エリアのうちの少なくとも1つを選択するエリア選択部と、
    選択された前記エリアに対し、前記撮像光学系の合焦情報を算出する合焦情報算出部と、
    前記合焦情報に基づいて、前記フォーカスレンズ群を光軸方向に駆動するレンズ駆動部とを備え、
    前記色情報および前記参照色情報は、いずれも、色相に関する情報および彩度に関する情報の内の少なくとも一方からなることを特徴とする、撮像装置。
  2. 前記参照色情報は、予め撮像された画像信号から、前記画像分割部によって分割された所望のエリアに対して、前記色情報算出部が算出した色情報である、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記参照色情報に基づいて、前記撮像素子が出力する画像信号を補正する補正部を含む画像処理部を備え、
    前記合焦情報算出部は、補正された前記画像信号に基づいて、前記合焦情報を算出する、請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記補正部は、前記撮像素子が出力する画像信号に対して、表示のためあるいは格納のために用いられる画像信号とは異なる補正を行う、請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記色情報算出部は、各前記エリア毎に前記画像信号から輝度をそれぞれ算出するとともに、さらに、
    前記算出した輝度が所定の値より大きいかどうかを判定する輝度判定部と、
    前記輝度判定部が算出した輝度が所定の値より大きいエリアを、前記エリア選択部が選択することを禁止する選択禁止部とを備える、請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記レンズ駆動部が前記フォーカスレンズ群を駆動する際に、前記被写体に補助光を投光する補助光源をさらに備え、
    前記色情報算出部は、前記補助光の色に応じて前記算出した前記色情報を補正する、請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記画像信号に基づく画像を表示する表示部を備え、
    前記選択されたエリアについて、前記参照色情報に基づき、前記表示部により表示されるべき前記画像信号の色を補正する特定エリア色補正処理部をさらに備える、請求項2に記載の撮像装置。
  8. 複数の参照色情報を格納する情報格納部をさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記情報格納部に格納された複数の参照色情報を表示する表示部をさらに備える、請求項9に記載の撮像装置。
  10. 複数の参照色情報と、当該参照色情報に関連する画像を表示するための画像信号とを格納する情報格納部をさらに備える、請求項1に記載の撮像装置。
  11. 前記情報格納部に格納された前記画像信号に基づく画像及び前記複数の参照色情報の少なくとも一方を表示させる表示部をさらに備える、請求項11に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像装置は、撮像装置本体と、撮像光学部とに分離可能であり、
    前記撮像光学部は、
    前記撮像光学系を含み、
    前記撮像装置本体は、
    前記撮像素子と、前記画像分割部と、前記色情報算出部と、前記参照色情報設定部と、前記エリア選択部と、前記合焦情報算出部と、レンズ駆動部とを含む、請求項1に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像装置は、撮像装置本体と、撮像光学部とに分離可能であり、
    前記撮像光学部は、
    前記撮像光学系と、レンズ駆動部とを含み、
    前記撮像装置本体は、
    前記撮像素子と、前記画像分割部と、前記色情報算出部と、前記参照色情報設定部と、前記エリア選択部と、前記合焦情報算出部とを含む、請求項1に記載の撮像装置。
  14. 請求項1に記載の撮像装置に用いられる半導体集積回路であって、少なくとも前記画像分割部と、前記色情報算出部と、前記参照色情報設定部と、前記エリア選択部と、前記合焦情報算出部とを動作させる半導体集積回路。
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