JP2012108359A - 外装表示体 - Google Patents

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Keiichi Kitayama
恵一 北山
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    • B60R13/005Manufacturers' emblems, name plates, bonnet ornaments, mascots or the like; Mounting means therefor

Abstract

【課題】メッキ材の耐食性確保とメッキ材の外観確保とを両立することができる外装表示体を提供する。
【解決手段】マーク本体部4の裏面においてメッキ調塗装9の表面一帯に、2層の保護塗装を設ける。本例の場合、メッキ調塗装9側を1液硬化型保護塗装13とし、その外側を2液硬化型保護塗装14とする。1液硬化型保護塗装13は、硬化時における収縮性が低く、かつ2液硬化型保護塗装14の緩衝材となる。2液硬化型保護塗装14は、高い耐食性を有し、メッキ調塗装9を水などから保護する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えばエンブレム等の外装表示体に関する。
従来、車両には、例えば車両メーカや車種を表現するエンブレムとして、図7に示すような外装表示体81が取り付けられている。外装表示体81には、記号や柄が表現された本体部82が例えば両面テープ等の貼着部材83によって車体の取付箇所84に取り付け固定されている。本体部82は、基材として透明材85が設けられ、透明材85の裏面にメッキ調塗装(メッキ調加飾)86が施されている。そして、メッキ調塗装86が透明材85を通して外部に現われることで、メッキ調の意匠が表現されている。
ところで、この種のメッキ調塗装86は、例えば雨水や洗車時に使用する洗剤等の流体に長時間さらされると、腐食によって侵食や変色等の問題が発生する。この対策としては、図8に示すように、例えばメッキ調塗装86の表面に保護塗装87を設けて、メッキ調塗装86の耐食性を確保することが考えられている(特許文献1の段落番号「0016」等参照)。
特開2005−20769号公報
ところで、保護塗装87としては、例えば1液硬化型保護塗装を採用することが想定される。1液硬化型保護塗装は、主剤と溶剤とを単に混合して製造された樹脂材の一種である。しかし、1液硬化型のみでは、所望する耐食性が得られないため、1液硬化型保護塗装を用いる場合は膜厚を厚くする必要がある。ところが、1液硬化型保護塗装の膜厚を厚くすると、硬化時における成分の収縮が激しくなったり、1液硬化型保護塗装の溶剤がメッキ調塗装86に侵食し易くなったりしてしまう。よって、メッキ調塗装86の金属片の配列が乱れ、メッキ調塗装86の輝度が低下して、外観が悪化する問題があった。
また、1液硬化型保護塗装よりも耐食性の高い材料として、例えば2液硬化型保護塗装を採用することも想定される。2液硬化型保護塗装は、主剤と硬化剤とを混合したものに熱を加えて製造された樹脂材の一種である。しかし、2液硬化型保護塗装は、主剤と硬化剤とが反応して硬化する関係上、硬化時の収縮が1液硬化型保護塗装よりも一段と激しくなるので、メッキ調塗装86の金属片配列の乱れが一層顕著になり、メッキ調塗装86の充分な輝度が得られない問題は依然として残るという問題があった。
本発明の目的は、メッキ材の耐食性確保とメッキ材の外観確保とを両立することができる外装表示体を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、意匠が形成された本体部の裏面にメッキ材を設け、当該メッキ材が前記本体部を通して外部に現われる外装表示体において、前記メッキ材の表面に2層の保護塗装を設け、前記メッキ材側のものを第1保護塗装とし、もう1つを第2保護塗装とすると、塗装の硬化時における収縮性を第2保護塗装よりも第1保護塗装の方を低いものとし、耐食性を第1保護塗装よりも第2保護塗装の方を高いものとしたことを要旨とする。
この構成によれば、メッキ材の表面には、収縮性の低い(収縮が小さい)第1保護塗装が設けられるので、メッキ材に保護塗装の層を設けるようにしても、保護塗装硬化時に発生する収縮が、メッキ材の金属配列に影響を及ぼし難くなる。よって、メッキ材の金属配列が悪化し難くなるので、メッキ材の外観が確保される。ところで、第2保護塗装には、耐食性が高いという利点がある反面、収縮性が高い(収縮が大きい)という問題がある。しかし、本構成の場合は、第2保護塗装をメッキ材に設けるに際して、第1保護塗装が緩衝材として機能するので、硬化時において第2保護塗装に大きな収縮が発生しても、この収縮が第1保護塗装にブロックされて、メッキ材まで至り難くなる。よって、メッキ材の耐食性確保と、メッキ材の外観確保とを両立することが可能となる。
本発明では、前記第1保護塗装は、主剤と溶剤とを混合し塗布することで製造される1液硬化型材料が使用され、前記第2保護塗装は、主剤と硬化剤と溶剤とを混合したものを塗布し、反応させることで製造される2液硬化型材料が使用されていることを要旨とする。
この構成によれば、1液硬化型材料には、収縮性が低く、ある程度の耐食性を有する特性があり、2液硬化型材料には、高い耐食性がある。よって、本構成の場合は、これら材料を使用するので、1液硬化型材料や2液硬化型材料の各々が持つ特性を有効に利用して、メッキ材の耐食性とメッキ材の外観とを両立することが可能となる。
本発明では、前記第1保護塗装は、アクリルシリコン系の材料が使用され、第2保護塗装は、アクリルウレタン系の材料が使用されていることを要旨とする。
この構成によれば、1層目の保護塗装としてアクリルシリコン系材料を使用し、2層目の保護塗装としてアクリルウレタン系の材料を使用すれば、実験結果から分かるように、メッキ材において好適な耐食性及び外観を得ることが可能である。
本発明では、前記本体部の取付箇所に、前記本体部の縁に沿って環状の突部を設け、前記本体部を前記取付箇所に貼着部材によって取り付け固定するとき、前記突部で前記貼着部材の縁を圧着することにより、前記本体部と前記取付箇所との間に生じる隙間への流体の浸入を抑制する防水機構を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、本体部と取付箇所との間にできる隙間の密封性が防水機構によって確保されるので、本体部の周囲に流体が付着しても、流体が隙間に浸入し難くなる。よって、メッキ材の裏面に流体が至り難くなるので、メッキ材の耐食性を確保することが可能となる。
本発明では、前記第1保護塗装は、10〜30μmの厚さに設定され、前記第2保護塗装は、20〜30μmの厚さに設定されていることを要旨とする。
この構成によれば、実験結果から分かるように、第1保護塗装を10〜30μmの厚さに設定し、第2保護塗装を20〜30μmの厚さに設定すれば、メッキ材において好適な耐食性及び外観を得ることが可能である。
本発明によれば、メッキ材の耐食性確保とメッキ材の外観確保とを両立することができる。
一実施形態における外装マークの分解斜視図。 外装マークの縦断面図。 外装マークの側面図及び部分拡大断面図。 (a)〜(e)はマーク本体部の製造工程図。 2層の保護塗装の働きを示す作用図。 保護塗装の種類と機能の検証結果との関係を示す表。 従来における外装マークの部分断面図。 保護塗装に発生する現象を示す説明図。
以下、本発明を具体化した外装表示体の一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車体1には、例えばメーカや車種を表現する記号や柄として外装マーク(自動車外装マーク)2が取り付けられている。外装マーク2は、いわゆる車両メーカや車種のエンブレムとして車体1に設けられるものである。なお、外装マーク2が外装表示体に相当する。
図1及び図2に示すように、車体1の台座3には、外装マーク2の本体部分として略円板形状のマーク本体部4が、両面テープ等の貼着部材5によって取り付け固定されている。台座3は、車体1に段状に凹設された円形状のくぼみである。台座3には、周囲一帯に段差6が形成され、この段差6にマーク本体部4が位置決めされている。なお、台座3が取付箇所に相当し、マーク本体部4が本体部に相当する。
貼着部材5は、シート状をなすとともに、平たい円環形状に形成されている。貼着部材5は、気泡の単位であるセルが各々独立(独立気泡)する独泡構造をとっている。また、貼着部材5は、高い粘弾特性を持つ材料が使用されている。粘弾性とは、粘性(変形速度を「0」に保とうする性質)及び弾性(変形後、元に戻ろうとする性質)の両方を併せ持つ性質のことである。
マーク本体部4は、基材として透明材7が使用されている。透明材7には、例えばアクリルが用いられている。透明材7の裏面には、例えば有色の塗料を部分的に塗布することによって、記号や柄等の意匠を表現するマーク塗装8が塗布されている。
透明材7の裏面一帯には、外装マーク2の外観の見栄えを確保するメッキ調塗装9が形成されている。メッキ調塗装9は、例えばアルミニウムにより形成され、透明材7の裏面一帯に塗布されている。本例の外装マーク2は、メッキ調塗装9がマーク塗装8以外の箇所から外部に見えることにより、メッキ調が持つ見栄えのよい外観が確保されている。メッキ調塗装9は、例えば1μm未満の膜厚で形成されている。なお、メッキ調塗装9がメッキ材に相当する。
台座3とマーク本体部4との間には、マーク本体部4を台座3に取り付けた際に両者の間に生じる隙間10への流体の浸入を抑制する防水機構11が設けられている。この場合、台座3の内部には、マーク本体部4の外周の縁に沿って円環状に突部(ビード)12が形成されている。突部12は、縦断面形状が略三角形に形成されている。突部12の突出高さHは、貼着部材5の膜厚の略1/3に設定されている。突部12は、マーク本体部4が台座3に取り付けられたとき、貼着部材5に噛み込んで圧着した状態で取り付くことにより、隙間10の密封性を確保する。
図3に示すように、メッキ調塗装9の表面一帯には、メッキ調塗装9の耐食性及び外観を確保する2層の保護塗装13,14が形成されている。以下に詳述すると、メッキ調塗装9の表面には、1液型硬化材料を塗布することによって1層目の保護塗装(以降、1液硬化型保護塗装13と記す)が形成されている。1液硬化型は、主剤と溶剤とを単に混合することにより硬化させた樹脂材を、メッキ調塗装9の表面一帯に塗布することにより形成されている。本例の1液硬化型材料には、例えばアクリルシリコン系が使用されている。また、溶剤は、例えば揮発性の溶剤が使用されている。なお、1液硬化型保護塗装13が第1保護塗装に相当し、2液硬化型保護塗装14が第2保護塗装に相当する。
本例の1液硬化型保護塗装13は、メッキ調塗装9を2液硬化型保護塗装14から保護する緩衝材の役目を担うものである。よって、1液硬化型保護塗装13は、膜厚をさほど厚く形成する必要はなく、ある程度の厚さを有していればよい。本例の場合、1液硬化型保護塗装13の膜厚は、例えば10〜30μmの厚さに形成されている。また、本例の1液硬化型保護塗装13は、2液硬化型保護塗装14よりも収縮性が低く(小さく)、さらに膜厚が薄くなっているので、硬化時の収縮が非常に小さい。つまり、1液硬化型保護塗装13は、2液硬化型保護塗装14よりも収縮が生じ難いものとなっている。このため、1液硬化型保護塗装13をメッキ調塗装9に塗布するにしても、1液硬化型保護塗装13はメッキ調塗装9の金属配列を乱し難く、かつ侵食し難くなる。
1液硬化型保護塗装13の裏面一帯には、2液型硬化材料を塗布することによって2層目の保護塗装(以降、2液硬化型保護塗装14と記す)が形成されている。2液硬化型は、主剤と硬化剤と溶剤とを混合したものを1液硬化型保護塗装13の裏面一帯に塗布し、熱を加えて反応させて硬化させた樹脂材のことである。本例の2液硬化型材料には、例えばアクリルウレタン系の材料が使用されている。溶剤は、例えば揮発性の溶剤が使用されている。
本例の2液硬化型保護塗装14は、メッキ調塗装9の充分な耐食性を確保するために、充分な膜厚にて形成されている。本例の場合、2液硬化型保護塗装14の膜厚は、例えば20〜30μmの厚さに形成されている。2液硬化型保護塗装14には、硬化時に大きく収縮してしまう特性があるが、本例の場合は1液硬化型保護塗装13が緩衝材として利くので、2液硬化型保護塗装14の硬化時の収縮がメッキ調塗装9に影響を及ぼし難い。また、2液硬化型保護塗装14は、1液硬化型保護塗装13よりも素材的に耐食性が高い。
次に、本例の外装マーク2の製造工程及び作用を、図4〜図6を用いて説明する。
まずは、図4(a)に示すように、マーク本体部4の基材として透明材7を用意する。そして、図4(b)に示すように、マーク印刷用のノズル21から透明材7の裏面に有色塗料を塗布することによって、透明材7の裏面にマーク塗装8を形成する。マーク塗装8は、記号や柄に合わせて透明材7の裏面において部分的に形成される。よって、マーク本体部4を表側から見ると、マーク塗装8がマーク本体部4の記号や柄として見えることになる。
続いて、図4(c)に示すように、メッキ材料塗布用のノズル22からマーク本体部4の裏面一帯に液状のメッキ材料(例えばアルミニウム)を塗布することによって、透明材7の裏面一帯にメッキ調塗装9を形成する。透明材7の裏面に塗布されたメッキ調塗装9は、金属片が規則正しく配列された状態で固化し、透明材7の裏面に付着する。
そして、図4(d)に示すように、1液硬化型材料塗布用のノズル23からメッキ調塗装9の表面一帯に1液硬化型材料を吹き付け、これを常温にて固化させることにより、メッキ調塗装9の表面一帯に1液硬化型保護塗装13を形成する。1液硬化型保護塗装13は、10〜30μmの膜厚にて薄く形成される。
このとき、1液硬化型保護塗装13は、極力薄く形成されるので、図5に示すように、硬化時における自身の収縮は小さく、かつメッキ調塗装9に与える侵食の影響も少ない。よって、メッキ調塗装9の金属片の配列が乱れ難いので、メッキ調塗装9の表面に保護塗装を設けるようにしても、メッキ調塗装9の外観に影響を及ぼし難い。
続いて、図4(e)に示すように、2液硬化型材料塗布用のノズル24から1液硬化型保護塗装13の表面一帯に2液硬化型材料を吹き付け、これに熱を加えて固化させることにより、1液硬化型保護塗装13の表面一帯に2液硬化型保護塗装14を形成する。2液硬化型保護塗装14は、充分な耐食性が得られるように20〜30μmの膜厚にて形成される。
ここで、2液硬化型保護塗装14は、1液硬化型保護塗装13を間に介在させてメッキ調塗装9に塗布される。このため、1液硬化型保護塗装13は、2液硬化型保護塗装14をマーク本体部4に設けるときの緩衝材として働く。よって、2液硬化型保護塗装14をメッキ調塗装9の保護塗装として使用しても、2液硬化型保護塗装14は収縮が大きいが、この収縮が1液硬化型保護塗装13でブロックされるので、収縮の影響がメッキ調塗装9に至り難くなる。このため、メッキ調塗装9の金属片の配列が乱れ難くなるので、メッキ調塗装9の外観に影響を及ぼし難くなる。
図6に、実験により判明した保護塗装の種類と機能の検証結果との関係を示す。同図に示すように、1液硬化型保護塗装13を20μmとし、2液硬化型保護塗装14を20μmとしたとき、最も優れた特性を得られることが分かる。また、1液硬化型保護塗装13が10〜30μmの膜厚をとり、2液硬化型保護塗装14が20〜30μmの膜厚をとるときの組合せであれば、製品として充分な機能を持つことも分かる。
以上により、本例においては、メッキ調塗装9の保護塗装を、1液硬化型保護塗装13及び2液硬化型保護塗装14の2層構造とした。このため、メッキ調塗装9に保護塗装を設けるとき、メッキ調塗装9に触れる箇所は、硬化時の収縮が少ない1液硬化型保護塗装13となるので、メッキ調塗装9の金属配列を乱れ難くすることが可能となる。また、メッキ調塗装9の耐食性を主となって確保する2液硬化型保護塗装14は、1液硬化型保護塗装13を緩衝材としてメッキ調塗装9に塗布されるので、2液硬化型保護塗装14の硬化時に2液硬化型保護塗装14に大きな収縮が発生しても、これが1液硬化型保護塗装13にブロックされて、メッキ調塗装9に至り難い。このため、メッキ調塗装9の保護塗装として2液硬化型保護塗装14を使用しても、これがメッキ調塗装9の金属配列に影響を及ぼし難くなる。従って、メッキ調塗装9の耐食性確保とメッキ調塗装9の外観確保との両立が可能となる。
また、マーク本体部4及び台座3の間に、台座3の縁に防水用の突部12を設け、マーク本体部4を貼着部材5によって台座3に取り付けたとき、突部12で貼着部材5を圧着することにより、隙間10の密封性を確保する。このため、マーク本体部4の周囲に流体が付着しても、流体が隙間10に入り込むことが抑制されるので、メッキ調塗装9に流体が付着し難くなる。よって、メッキ調塗装9に侵食や変色を生じ難くすることが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)メッキ調塗装9に設ける保護塗装を、1液硬化型保護塗装13及び2液硬化型保護塗装14の2層構造とした。よって、メッキ調塗装9に触れる箇所の保護塗装が、収縮性の低い特性を有する1液硬化型保護塗装13で済み、かつ1液硬化型保護塗装13が2液硬化型保護塗装14の緩衝材となる。このため、メッキ調塗装9の耐食性確保と外観確保とを両立することができる。
(2)1液硬化型材料には、収縮性が低く、ある程度の耐食性を持つ特性があり、2液硬化型材料には、高い耐食性がある。よって、本例の場合、保護塗装として1液硬化型保護塗装13及び2液硬化型保護塗装14を使用するので、1液硬化型材料や2液硬化型材料の各々が持つ特性を有効に利用して、メッキ調塗装9の耐食性確保と外観確保とを両立することができる。
(3)図6の表からも分かるように、メッキ調塗装9の保護塗装として、1層目にアクリルシリコン系の材料を使用し、2層目にアクリルウレタン系の材料を使用すれば、メッキ調塗装9において好適な耐食性及び外観を確保することが確認できる。また、1液硬化型保護塗装13の厚さを10〜30μmとし、2液硬化型保護塗装14の厚さを20〜30μmとすれば、メッキ調塗装9の耐食性と外観とを、問題なく確保できることが分かる。
(4)台座3の外寄りの縁に環状の突部12を設け、マーク本体部4を貼着部材5によって台座3に貼り付け固定するとき、突部12で貼着部材5の縁一帯を圧着する。このため、マーク本体部4を台座3に取り付けたときに台座3とマーク本体部4との間にできる隙間10の密封性が確保される。よって、仮に外装マーク2の周囲に液体(水、洗剤等)が付着しても、これが隙間10内に入り込み難くなるので、メッキ調塗装9に流体が付着し難くなる。従って、メッキ調塗装9の耐食性を確保することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・マーク本体部4の形状は、円板形状に限定されず、例えば四角形状や真円形状でもよい。
・貼着部材5は、両面テープに限らず、例えば粘着性を有する樹脂材でもよい。
・マーク本体部4の取り付けは、両面テープを用いる構造に限定されない。例えば、スナップフィット構造を採用してもよい。
・第1保護塗装は、1液硬化型材料(アクリルシリコン系)を材料とすることに限定されず、これ以外の材料を使用してもよい。また、第2保護塗も、2液硬化型材料(アクリルウレタン系)を材料とすることに限定されず、これ以外の材料を使用してもよい。
・防水機構11の突部12は、マーク本体部4の外周一帯に設けられることに限らず、例えば下部が開口する形状を採用してもよい。
・防水機構11は、必ずしも必要ではなく、これを省略してもよいし、或いは複数設けてもよい。
・取付箇所は、台座3に限定されず、車体のどの箇所でもよい。
・メッキ調塗装9、1液硬化型保護塗装13又は2液硬化型保護塗装14は、マーク本体部4の裏面一帯に形成されることに限定されず、部分的に形成されてもよい。
・マーク塗装8、メッキ調塗装9、1液硬化型保護塗装13、2液硬化型保護塗装14の製造工法は、種々の工法が適宜採用可能である。
・1液硬化型保護塗装13及び2液硬化型保護塗装14の厚さは、実施形態に述べた厚さに限定されず、適宜変更可能である。
・2液硬化型保護塗装14を形成するとき、熱を加える工程を経ることに限定されず、主剤と硬化剤と溶剤とが反応できる工程であれば、その種類は特に限定されない。
・外装マーク2は、車両に使用されることに限らず、他の装置や機器に採用可能である。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)意匠が形成された本体部の裏面にメッキ材を設け、当該メッキ材が前記本体部を通して外部に現われる外装表示体において、前記本体部の取付箇所に、前記本体部の縁に沿って環状の突部を設け、前記本体部を前記取付箇所に貼着部材によって取り付け固定するとき、前記突部で前記貼着部材の縁一帯を圧着することにより、前記本体部と前記取付箇所との間に生じる隙間への流体の浸入を抑制する防水機構を備えたことを特徴とする外装表示体。
ところで、外装表示体の本体部を貼着部材によって取付箇所に取り付けたとき、貼着部材にシワがよると、シワから流体が浸入して、本体部と取付箇所との間の隙間に流体が入り込むことがある。こうなると、流体がメッキ材に付着する可能性が高くなり、メッキ材の侵食性に問題が生じる。また、外装表示体の本体部を貼着部材によって取付箇所に取り付ける場合、例えば貼着部材の下部に水抜き孔を設け、浸入した液体を水抜き孔から外部に放出する構造をとることもある。しかし、外装マークの意匠形状によっては、充分な水抜き効果を得られない場合もあり、やはりメッキ材の耐食性に問題があった。
しかし、本構成によれば、本体部と取付箇所との間にできる隙間の密封性が防水機構によって確保されるので、本体部の周囲に流体が付着しても、流体が隙間に浸入し難くなる。よって、メッキ材の裏面に流体が至り難くなるので、メッキ材の耐食性を確保することが可能となる。
2…外装表示体としての外装マーク、3…取付箇所としての台座、4…本体部としてのマーク本体部、5…貼着部材、9…メッキ材としてメッキ調塗装、10…隙間、11…防水機構、12…突部、13…第1保護塗装としての1液硬化型保護塗装、14…第2保護塗装としての2液硬化型保護塗装。

Claims (5)

  1. 意匠が形成された本体部の裏面にメッキ材を設け、当該メッキ材が前記本体部を通して外部に現われる外装表示体において、
    前記メッキ材の表面に2層の保護塗装を設け、前記メッキ材側のものを第1保護塗装とし、もう1つを第2保護塗装とすると、塗装の硬化時における収縮性を第2保護塗装よりも第1保護塗装の方を低いものとし、耐食性を第1保護塗装よりも第2保護塗装の方を高いものとした
    ことを特徴とする外装表示体。
  2. 前記第1保護塗装は、主剤と溶剤とを混合し塗布することで製造される1液硬化型材料が使用され、前記第2保護塗装は、主剤と硬化剤と溶剤とを混合したものを塗布し、反応させることで製造される2液硬化型材料が使用されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の外装表示体。
  3. 前記第1保護塗装は、アクリルシリコン系の材料が使用され、第2保護塗装は、アクリルウレタン系の材料が使用されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の外装表示体。
  4. 前記本体部の取付箇所に、前記本体部の縁に沿って環状の突部を設け、前記本体部を前記取付箇所に貼着部材によって取り付け固定するとき、前記突部で前記貼着部材の縁を圧着することにより、前記本体部と前記取付箇所との間に生じる隙間への流体の浸入を抑制する防水機構を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の外装表示体。
  5. 前記第1保護塗装は、10〜30μmの厚さに設定され、前記第2保護塗装は、20〜30μmの厚さに設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の外装表示体。
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