JP6037998B2 - 携帯情報端末用の防水粘着フィルム - Google Patents

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Description

本発明は携帯情報端末用の防水粘着フィルムに関し,例えば,携帯電話機やスマートフォン,その他の防水型の携帯情報端末のケーシングに,ガラスパネル,レンズ用の遮光フィルム,スピーカーやマイク用の防水メッシュを貼着する際に使用することで,前記貼着部分からの水の浸入を防止するシール材として機能する携帯情報端末用の防水粘着フィルムに関する。
近年,携帯電話機やスマートフォン,タブレットPC等の携帯情報端末機に対しては,防滴性能のみならず,水没にも耐え得る全天候防水性(止水性を含む)が要求されるようになっている。
このような防水性能を携帯情報端末に対し付与するためには,携帯情報端末内への水の浸入経路となり得る部分をシールすることが必要で,携帯情報端末のケーシングに形成された開口部に取り付ける部材,例えば,表示面を覆うガラスパネル,カメラレンズ用の開口部を塞ぐ遮光フィルム,スピーカーやマイク用の開口部を塞ぐ防水メッシュ等の取り付けに使用される粘着フィルムについても防水性能を有することが要求されるようになっている。
このような防水性能を発揮させるために,独立気泡の発泡体によって形成された基材層の両面に粘着剤層を設けた構造の両面テープが提案されており,この構成の両面テープでは,基材層の持つ所定の強度と柔軟性により,接着時における良好な密着性が得られることで防水性を発揮するとされている(特許文献1参照)。
なお,基材層の両面に粘着剤層を設けた従来の粘着フィルムにあっては,粘着剤に比較して破断性に優れた基材層と,柔軟で伸びに富む粘着剤層との積層構造を有することから,このような両面テープに対し打ち抜きによる穴開け加工やスリット形成を行う場合,粘着剤によるバリ(糊バリ)が生じてしまい製品の品質が低下してしまうことに鑑み,本願の出願人は,このような糊バリを生じない打ち抜き加工性に優れた粘着フィルムとして,基材層の剪断力を,粘着剤層の剪断力の1.5〜200倍の範囲とした粘接着フィルムについても提案している(特許文献2参照)。
特開2009−108314号公報 特許第4608422号公報
携帯情報端末に使用する粘着フィルムは,基本性能として,被着物を強固に接着することができるだけでなく,落下時の衝撃を吸収して被着物の剥離や脱落,破損を防止するという性能が要求される。
また,前述したように,携帯情報端末の防水性が要求されるようになったことに伴い,粘着フィルムには,防水性(シール性)も要求されるようになっている。
更に,前述した粘着フィルムをガラスパネルの固定に使用する場合,この粘着フィルムとして着色したものを使用することで,ガラスパネルの周縁部に装飾用の縁取りを形成することが行われることから,粘着フィルムには,貼着部分におけるガラスパネルの透視を不能とする,遮光性を有することも要求される。
そして,近年における携帯情報端末の薄型化の要請から,携帯情報端末の部品の薄型化は必須であり,このような薄型化の要求は,部品の固定に使用する粘着フィルムに対しても求められるようになっていると共に,特に,ガラスパネルの貼着に使用する粘着フィルムにあっては,表示面の拡大という要請から,1.5mm以下という狭い幅での接着が求められており,総厚みが薄く,幅狭の粘着でありながら,前述した接着力,衝撃吸収性,防水性,遮蔽性等の相反する要求を同時に満足することが求められるようになっている。
しかし,従来技術として説明した前掲の特許文献1に記載の両面テープにあっては,独立気泡発泡体を基材とすることで,この基材の持つ柔軟性によって両面テープを被着面の表面形状に追従させて防水性を高めようというものであるから,基材層の厚みを薄肉化することが難しく,その結果,総厚みでの薄肉化にも限界がある。
また,前述の基材層は,未発泡のポリエチレン等を2〜5倍に発泡させて得られるもので,発泡時に生じる発泡状態のばらつきが基材層の厚さにばらつきを生じさせると共に,基材層の厚さに比較して粘着剤層の形成厚みが小さいことで,基材に生じた厚みのばらつきを吸収することができず,その結果,部分毎に接着力に違いが生じる等して弱接着部分を介して水の浸入が生じ易くなる。
また防水粘着シーラー等(防水パンキング)は,両被着体に対して表面と裏面の粘着で封止する構造が一般的であるのに対して,発泡基材を用いる事により,層間において粘着層とは異なる異相である発泡体の表,裏面の二つの界面が存在し,この界面における通水(漏水)の危険が顕在化し,通水の危険因子は2倍となり,通水は界面からの知見が生かされていない。
更に,前掲の特許文献1に記載の両面テープにおいて,基材に形成される気泡は独立気泡であるものの,発泡剤の不均一な分散と部分凝集を防止して,発泡を完全に均一化することは困難であり,その結果,形成される気泡のサイズは均一とならず,また,気泡の中には複数の気泡がつながって大型化するものも生じ得る。
そして,特許文献1において,このような気泡の幅方向の平均気泡径は最大で450μmあること(特許文献1の[表1]に記載されている実施例2),前述したように近年の携帯情報端末では,小型化,表示領域拡大の要請からガラスパネルに設ける窓枠の幅が狭まる傾向にあり,窓枠の幅,従って両面テープの幅を1.5mm以下とすることも要求されることから,このような幅狭の両面テープを製造した場合,前述した気泡を持つ基材層を備えた両面テープでは,気泡を介して水の浸入が生じるおそれがあり,防水に対する信頼性が低い。
このように,基材層に形成されている気泡が独立気泡であるといえども,基材層に気泡が形成されることにより防水性が損なわれるおそれがあることに鑑み,基材層として,気泡が形成されていない,CR加硫ゴムシートや,NBR加硫ゴムシート等を使用し,その両面に粘着剤層を形成して粘着フィルムとすることも考えられる。
しかし,加硫ゴムは高反発応力を有するために衝撃吸収性が劣ると共に,経時による収縮を生じるために被着面からの剥離が生じ易く,この点で防水性に対する信頼性が低い。
加硫ゴムが持つ上記問題点を解消するために,未加硫ゴム,あるいは半加硫ゴムを基材層とした場合を想定すると,未加硫あるいは半加硫ゴムは携帯情報端末の使用温度域と重複する,30〜100℃の温度域で流動するため,貼着後の流動により防水性が低下すると共に,ガラスパネルの貼着に使用して,装飾用の窓枠としての機能を持たせた場合,流動による変形によって美観が損なわれる可能性もある。
なお,前述したように,防水化に伴い採用されている前述のマイクやスピーカー用の防水メッシュ等の被着部品では,シリコーンやフッ素成分を添加した塗料で塗装することにより撥水性を付与することで,メッシュの目開からの水の浸入防止を図ったものがあり,また,携帯情報端末のケーシングに対しては,手指より分泌される油脂汚れの付着防止といった防汚性や,水濡れ時における水切れ性の向上を図る目的で,同様にシリコーンやフッ素等の無極性成分を添加した撥水性の塗料による塗装を行うことも行われているが,このような撥水塗料によって塗装がされた部品に対しては,粘着剤を付着させることも難しくなり,また,付着させることができたとしても,付着力が弱く容易に剥離してしまう。
そのため,携帯情報端末の部品に対しこのような撥水塗装を施す場合,これらの部品のうち,粘着フィルムが貼り付けられる部分には塗装が及ばないよう,マスキングを行った上で塗装を行う必要があり,マスク材の貼着と剥離作業に伴う生産性の低下と,マスク材の使用及び廃棄に伴い発生する費用負担が,携帯情報端末の製造コストを押し上げる一因となっている。
なお,一般的な粘着剤に比較して高価ではあるものの,フッ素樹脂やシリコーンゴムに対しても良好な接着性を発揮する粘着剤としてシリコーン粘着剤は公知であるが,折角,高価なシリコーン粘着剤を使用したとしても,前述した発泡性の基材層と組合せて使用する場合には依然として防水性に対する信頼性が低いと共に,経時による剥離等の問題が生じる。
一方,基材を使用することなく,シリコーン粘着剤層のみで両面テープを形成しようとした場合,基材層の厚み分,高価なシリコーン粘着剤層の厚さを増加する必要があり,高価であるだけでなく,粘着剤層のみで構成された粘着フィルムはガラスパネルの窓枠形状に裁断加工することが見切り性(直線等)から難しく,窓枠等としての使用自体が困難であると共に,仮に貼着できたとしても,その後,粘着剤の流動により接着性や防水性が低下すると共に,見栄えを悪化させる等の問題がある。
そこで本発明は,前述した接着力,耐衝撃性,防水性という特性の全てを,携帯情報端末の接着において要求される所定の総厚み,幅の範囲において実現するだけでなく,更に,撥水塗装された部品,シリコーンゴム製の部品等に対しても強固に接着することができる粘着フィルムを提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するための,本発明の粘着フィルムは,
中心層11と,前記中心層11の両面に形成された粘着剤層12,13を備えた粘着フィルム1において,
前記中心層11が,縦方向の剪断力が厚み2〜120μmの範囲で5〜4000g[200mm/min25mm幅]である,無発泡且つ無方向性のアクリル樹脂系の中心層であり,
前記中心層の厚みが30〜100μmで厚み公差が±3μmであり,
前記粘着剤層(12,13)の一方12が,前記中心層11の一方の面に固形分厚み40〜200μmで積層されたアクリル樹脂系の粘着剤により構成されており,
前記粘着剤層(12,13)の他方13が,前記中心層11の他方の面に固形分厚み40〜200μmで積層された,シリコーンを含有する粘着剤により構成されていることを特徴とする(請求項1)。
前記シリコーンを含有する粘着剤は,これを,アクリル樹脂系の粘着剤にシリコーンを配合した粘着剤とすることができる(請求項2)。
このようなシリコーンを含有する粘着剤は,シラン類を加水分解して脱水縮合したシリコーンのオリゴマーを,アクリル樹脂系粘着剤に10重量部以下配合したものとすることができる(請求項3)。
前記構成の粘着フィルム1は,前記中心層11の伸び率を130〜400%,前記粘着剤層12,13の伸び率を180〜800%と成すと共に,前記中心層11の伸び率に対する前記粘着材層12,13の伸び率を,1.5倍以上と成すと共に,粘着フィルム1として仕上がった状態における伸び率を150〜700%とすることが好ましい(請求項4)。
更に,粘着フィルム1として仕上がった状態における総厚みは,80〜500μmとすることが好ましい(請求項5)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の携帯情報端末用の防水粘着フィルム1では,以下の顕著な効果を得ることができた。
前記中心層11として無発泡のアクリル樹脂系の無方向材料を使用することで,従来技術として説明した発泡樹脂を基材として使用する場合のような気泡による防水性の低下が生じることがなく,また,中心層11と少なくとも一方の粘着剤層12がいずれ共にアクリル系の材質によって形成されていることで,中心層11とアクリル系の粘着剤層12との少なくとも界面付近の領域に架橋が生じ,この架橋度と分子組成の勾配が生じて,粘着剤層12と中心層11の界面が消失又は緩和化が生じることで,積層界面における剥離が生じず,両層が一体的な挙動を示すことで比較的薄肉に形成した場合であっても高い耐衝撃性が発揮されると共に,被着面に対する高い表面追従性を発揮することで強力な接着性と防水性を発揮させることができた。
また,粘着剤層12,13の他方13をシリコーン系の粘着剤によって構成したことで,撥水塗装等がされた部品やシリコーンゴム製の部品に対しても高い接着力と防水性を発揮する携帯情報端末用防水粘着フィルム1を提供することができ,1.5mm以下の狭い幅で使用した場合であっても,防水性を発揮する粘着フィルムを提供することができた。
前述したシリコーン系の粘着剤層13として,アクリル樹脂系の粘着剤にシリコーンを添加したものを使用することで,シリコーン系粘着剤層13についても中心層11との組成が近付くことで,中心層と粘着剤層との一体化を図ることができ,被着面に対する表面追従性がより一層良好となり,撥水塗装が施された部品等に対する接着性及び防水性の一層の向上が得られた。
このようなシリコーン系の粘着剤は,シラン類を加水分解して脱水縮合したシリコーンのオリゴマーを,前述したアクリル樹脂系粘着剤に10重量部以下配合することで容易に得ることができた。
なお,中心層11及び粘着剤層12,13の伸び率,及び中心層11と粘着剤層12,13の伸び率の比,及び中心層11に対し粘着剤層12,13を積層して得られた粘着フィルム1としての仕上がり状態の伸び率を所定の数値範囲とすることで,より好適な接着性と防水性,耐衝撃性を発揮すると共に,打ち抜き加工性等にも優れる防水粘着フィルム1を提供することができた。
なお,中心層11と粘着剤層12,13とを積層して粘着フィルム1として仕上がった状態の総厚みを80〜500μmの範囲とした粘着フィルム1にあっては,接着性,防水性及び耐衝撃性を発揮させるものでありながら,携帯情報端末の薄型化に伴い要求される粘着フィルム1の薄肉化にも対応することができた。
本発明の粘着フィルムの断面説明図であり,(A)は粘着フィルムのみの状態,(B)は粘着フィルムに剥離紙を貼着した状態。 本発明の粘着フィルムを携帯情報端末のガラスパネルの貼着に用いた使用例の説明図であり,(A)は平面図,(B)は(A)B−B線断面図。 密着強度の測定方法の説明図。 表面追従性(防水性)の確認方法の説明図。 比較例の粘着フィルムを使用した接合部断面の模式図〔表面追従性(防水性)の確認結果〕。
次に,本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら以下説明する。
〔全体構造〕
本発明の携帯情報端末用の防水粘着フィルムは,図1(A),(B)に示すようにアクリル樹脂系の材料から製造された,無発泡且つ無方向性の中心層11と,前記中心層11の片面に形成されたアクリル樹脂系の粘着剤から成る粘着剤層12,及び前記中心層11の他方の面に形成された,シリコーン系粘着剤から成る粘着剤層13により構成されている。
〔中心層〕
本発明の粘着フィルムの構成要素の1つである前述の中心層11は,アクリル系の樹脂により形成された,無発泡且つ無方向性のもので,好ましくは,アクリル樹脂又はアクリル変成エポキシ樹脂により形成する。
このうち,アクリル樹脂としては,例えば下記のモノマーの1種類またはそれ以上を溶液重合,塊状乳化重合,懸濁重合等により重合して得られるものを使用することができ,アクリル酸,メタクリル酸,アルキル基が置換又は未置換であり,かつ,1〜20個の炭素原子を有する例えばアクリル酸アルキル,メタクリル酸アルキルエステル(例えば,アクリル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチル,アクリル酸−2−エチルヘキシル,アクリル酸イソノニル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸ヒドロキシエチル,メタクリル酸ヒドロキシプロピル,メタクリル酸ジメチルアミノエチル),酢酸ビニル,アクリルニトリル,アクリルアミド,スチレン,塩化ビニリデン,イタコン酸,アクリルアミド,メチロールアクリルアミド,メタクリル酸グリシジル,無水マレイン酸等を使用することができる。
中心層11は,エポキシ系の樹脂によっても形成することができ,フェノールノボラック型,ビスフェノールA型,ビスフェノールF型,クレゾールノボラック型等を使用することができ,後述するアクリル系の粘着剤層との親和性を有し,かつ,可撓性を有するアクリル変性エポキシ樹脂により中心層11を形成する。
中心層の剪断力は,厚み2〜120μmの範囲で5〜4000g[200mm/min25mm幅],好ましくは5〜2000g[200mm/min25mm幅],より好ましくは,50〜300g[200mm/min25mm幅]である。
中心層11の伸びは好ましくは130〜400%であり,中心層11の厚さは,用途及び使用する材料及び後述する粘着剤層12として採用される材料により異なるが,5〜200μm,好ましくは30〜100μmである。
この中心層11の厚み差は±3μm単位で制御可であり,発泡体製基材の厚み差である±0.08mm(±80μm)に対し約20倍強の精度差が得られる。
中心層11は,原料モノマー又はポリマーに,所望により配合される添加剤を配合し,溶液重合,塊状重合,乳化重合,懸濁重合等により重合したものを原料として,コーター乾燥法,Tダイ法,ダイ三層同時押し出し(粘着層含む)等の押出法,又はこれらのキャスティング法等により形成し,無発泡,且つ,無方向性のものとして形成する。
〔粘着剤層(アクリル樹脂系粘着剤)〕
前述した中心層11の片面に積層される粘着剤層は,アクリル系の樹脂によって構成された粘着剤によってこれを形成する。
この粘着剤層を構成するアクリル樹脂としては,前述の中心層11について説明したアクリル樹脂として列挙したモノマーの一種類またはそれ以上を,溶液重合,塊状重合,乳化重合,懸濁重合等により重合して得られるものを使用することができる。
なお,本発明の粘着フィルムにより接着する部品が,いずれもフッ素やシリコーンを含有した塗料で塗装されている等,撥水処理や防汚処理がされたものである場合や,シリコーンゴム製の部品である場合には,ここで使用するアクリル系樹脂にも,後述するシリコーン系粘着剤層13と同様,シリコーンを添加する等して接着性を高めるものとしても良い。
粘着剤層の厚さは,中心層11の片面に対し固形分厚みで40〜200μmの範囲で形成し,粘着剤層の伸び率は180〜800%で,中心層の伸び率に対し,粘着剤層の伸び率を,1.5倍以上とする。
〔粘着剤層(シリコーン系粘着剤)〕
中心層11の他方の面に積層される粘着剤層は,フッ素樹脂塗料やシリコーン樹脂塗料による塗装がされた部品や,シリコーンゴム製の部品等に対しても強固な接着力を発揮することができる,シリコーン系の粘着剤によって形成する。
このようなシリコーン系の粘着剤としては,シリコーン樹脂を主成分とするシリコーン粘着剤(付加反応型,過酸化物硬化型)の他,前述したアクリル系樹脂の粘着剤層に使用すると同様のアクリル系粘着剤に,シラン類の加水分解縮合物を添加した粘着剤を使用するものとしても良い。
このような粘着剤の一例として,前述したアクリル系粘着剤にシラン類を加水分解して脱水縮合物したシリコーン(ポリシロキサン)オリゴマーを10重量部以下で配合したものが使用できる。
シリコーン系粘着剤によって形成する粘着剤層13の厚み,及び伸び率は,前述したアクリル系樹脂の粘着剤層12における厚み及び伸び率と同様に調整し,固形分厚みで40〜200μm,伸び率は180〜800%で,中心層の伸び率に対し1.5倍以上の伸び率とする。
〔中心層と粘着剤層の組み合わせ条件等〕
本発明の粘接着フィルム1は,前述の無発泡且つ無方向のアクリル系樹脂から成る中心層11に,粘着剤層12,13として,前述のアクリル樹脂系粘着剤とシリコーン系粘着剤を積層して得られるもので,前述した中心層11と,粘着剤層12,13とを,総厚みが80〜500μmの範囲となるように積層する。
また,前述した中心層11と粘着剤層12,13との積層によって得られた,仕上がり状態における粘着フィルム1全体の伸び率が,150〜700%の範囲となるよう,前記中心層11と粘着剤層12,13の伸び率等を調整する。
粘着剤層12,13と中心層11とが,あたかも一体の材料によって形成されたものであるかの如く挙動させるためには,粘着剤層12,13と中心層11との界面領域において分子間架橋などの機能を発揮させる等,中心層11と粘着剤層12,13との組成等の違いを緩和し,両者の間に存在する界面の相を出来る限り近付けることが効果的である。
そこで,本発明では中心層11を前述の数値範囲の剪断強度を持った無方向性のものに限定するのみならず,粘着フィルム1における中心層11と粘着剤層12との明確な界面を消失し,層間剥離等を好適に防止できる構成とすべく,中心層11と少なくとも一方の粘着剤層12の構成成分を,いずれもアクリル系樹脂によって形成している。
このように,中心層11と粘着剤層をいずれもアクリル系樹脂とすることにより,両層の界面が化学平衡により架橋し,界面を明確でないものとすることができる。
すなわち,本発明の粘接着フィルム1にあっては,アクリル系樹脂の粘着剤層12は粘着性を発揮させるために相対的に低分子量又は低架橋度の樹脂によって構成されるのに対して,中心層11は粘着フィルム1に保形性や強度等を持たせるために相対的に高架橋度又は高分子量の樹脂によって構成されるが,前述のようにこれらをいずれもアクリル系の樹脂によって構成することで,粘着剤層12と中心層11は,その成分中に有する官能基同士の共有結合に加え,中心層11にエポキシ,イソシアネート系などの架橋剤を用いることにより,該架橋剤の未架橋成分が界面領域において平衡を取ろうとする現象が生じ,更に,粘着層の一部低分子が,中心層11である高分子の骨格に吸収され高分子層の界面がやや平衡化されその結果,この二層間の領域に架橋度と分子組成の勾配が生じ,粘着剤層12と中心層11の界面が消失又は緩和化すると考えられる。
また,前記勾配により,応力の吸収,被着体への追従性に富み,その結果,接着性能や防水性能が高められる。
このように,前記中心層11及び少なくとも一方の粘着剤層12は,その構成成分をいずれもアクリル系樹脂とする共に,中心層11を成す樹脂を,粘着剤層12を成す樹脂に比較して分子量の大きい樹脂とすることがより好ましく,さらに好ましくは,中心層11の樹脂として粘着剤層12の樹脂に比較して架橋度の高い樹脂を使用する。
このような粘着剤層12及び中心層11における分子間架橋の好適な範囲を,「ゲル分率」を基準として規定すれば,粘着剤層12のゲル分率は0〜80%であり,中心層11のゲル分率は30〜100%で,かつ,前記中心層11と前記粘着剤層のゲル分率の比を,経時での寸法安定性から,中心層11はゾル成分が少ないのが好ましく,これらから中心層11のゲル分率100に対して粘着剤層のゲル分率を80以下とすることが好ましい。
なお,本明細書において「ゲル分率」とは,中心層及び表面層をトルエン中に浸漬して膨潤させた後,200メッシュの金網にて濾過し,残留成分を110℃/1時間で乾燥して得た固形分量をパーセンテージで表したものであり,次式により求めることができる。
(式)… ゲル分率(%)=トルエン粘着樹脂膨潤溶液/濾過後残留液重さ×100
また,一例として,中心層11に使用するアクリル系樹脂の分子量は,平均分子量2,000〜1,000,000,好ましくは200,000〜800,000であり,粘着剤層に使用するアクリル系粘着剤の分子量は平均分子量5,000〜800,000,好ましくは200,000〜300,000である。
以上のように構成された本発明の粘着フィルムは,保管等の便を考慮し,図1(B)に示すように粘着剤層に対し剥離紙を貼着した状態で提供され,例えば,アクリル樹脂系の粘着剤層12に対してはシリコーン処理剥離紙21が,シリコーン系粘着剤層13に対してはフッ素処理剥離紙22が貼着された状態で提供される。
〔作用等〕
以上で説明した本発明の粘着フィルム1は,一例として図2に示すようにスマートフォン等の携帯情報端末のケーシング30の開口内縁に設けた段部31上にガラスパネル40を貼着する際に使用される。
このとき,シリコーン系粘着剤層13を前記段部31に接着すると共に,アクリル樹脂系粘着剤層12をガラスパネル40側に接着することで,ケーシング30の段部31に対し撥水塗装がされている場合であっても強固に接着を行うことができ,携帯情報端末のケーシング30に対し撥水塗装を行う際,段部31に塗料が付着しないようにマスキング等の処理を行う必要がなくなる。
また,中心層11として無方向性の中心層を使用すると共に,中心層11と少なくとも一方の粘着剤層12を,いずれもアクリル系の樹脂によって形成したこと,中心層11として所定の剪断力の範囲のものを使用したことから,中心層11と粘着剤層12とが一体的な挙動を示すことで,粘着フィルム1が厚み方向における全体において耐衝撃性を発揮すると共に,被着面に対する接着性が向上し,その結果,防水性についても向上が得られるものとなっている。
ここで,2つの被着面間を介した水の浸入を防止するためには,2つの被着面間に如何なる水の流路も形成されないことが必要で,各被着面に対して粘着剤層12,13が強固に接着していることと,シール材として機能する粘着フィルム1を構成する各層間の積層界面においても水の流路の形成が阻止されていることが必要である。
この点に関し,従来技術(特許文献1)として説明した発泡性基材を使用した両面テープにあっては,気泡の歪みに伴う基材層の変形によって発揮される弾性力や反発力によって耐衝撃性を発揮すると共に,被着面の表面に対する追従性を発揮させることで,接着性や防水性を得ようというものであるところ,前述したように基材層が発泡体であるが故に,気泡を介した浸水のおそれがあることについては既に説明した。
また,このような発泡性の基材では,気泡の形成が無い表面スキン層におけるXY方向の靱性が長けていることで,粘着剤層との間に明確な積層界面が生じることで,両面テープの伸縮が繰り返されるうちに基材層と粘着剤層との積層界面において浮きや剥離が生じ,この部分を介して浸水が生じ得る。
更に,前述した従来の両面テープの構造では,両面テープ全体の力学特性は発泡性の基材の特性によって支配されており,このような発泡性基材は押出流涎法によって形成されるために,分子配向の発生から逃れることはできず,縦方向と横方向で引張強さや伸縮率が異なることで,変形時において粘着剤層と基材層とが異なる挙動を示すことも,変形を繰り返すうちに層間剥離が生じることの一因であると考えられる。
また,ガラスパネルの貼着時に使用する1.5mm以下という狭小なシール幅,片面粘着層100μm(発泡基材込の総厚みで200μm)という薄肉の両面テープによっては十分な耐衝撃性を得ることが難しく,発泡剤の偏在等による厚み管理が困難で,基材層の厚みにむらが生じた場合には,被着面の表面との間に部分的な剥離が生じることもあり,ネジ止め等により常時加圧して使用する用途でなければ,完全な防水を図ることは困難である。
これに対し,本発明の粘着フィルムでは,中心層として無発泡のアクリル系の樹脂を使用したことで,気泡を介した水の浸入は生じ得ない。
また,中心層を無方向性の材質としたことで,縦方向と横方向で引張強さや伸縮率に違いが無く,しかも,アクリル系樹脂の中心層と,アクリル系樹脂の粘着剤層の積層界面では,化学平衡等に基づいて架橋密度の勾配や分子量の勾配が形成されることで,明確な積層界面が消失する構造となっており,この架橋密度や分子量の勾配が生じることとも相俟って,長期に亘る変形が繰り返されても,積層界面における剥離が生じ難く,このような剥離に基づく水の浸入を防止できるものとなっている。
特に,シリコーン系粘着剤層13を,アクリル系粘着剤にシラン類の加水分解縮合物を添加して成る粘着剤によって形成した場合には,中心層11と他方の粘着剤層13間の積層界面においても,前述した架橋密度や分子量の勾配により界面の消失が起こり得ることから,この部分の界面を介した水の浸入についても同様に防止し得る。
また,このようにして架橋密度や分子量の勾配が生じることで,中心層と粘着剤層とが全体として一体の物質であるかの如き挙動を示し,粘着フィルムを薄肉に形成した場合であっても高い耐衝撃性を発揮すると共に被着面に対する表面追従性に優れ,高い接着力と防水力を発揮する粘着テープを得ることができるものとなっている。
本発明の粘着フィルムを使用して,撥水塗装面に対する接着試験を行った結果を以下に示す。
〔粘着フィルム〕
実施例及び比較例における各層の構成を表1にそれぞれ示す。
Figure 0006037998
〔試験方法〕
(1)剥離強度の測定
実施例及び比較例の粘着フィルム(何れも幅25mm)を,撥水塗装面に貼着すると共に,これを180°の剥離角,300mm/minの剥離速度で剥離した際の,剥離強度を測定した。
(2)密着強度の測定
図3に示すように,直径φ30mmの円形の開口が形成された板体に撥水塗装を施して成る塗装板(40mm×40mm)を用意し,この塗装板の前記開口を塞ぐように,粘着フィルム(20mm×20mm)によってアクリル板(20mm×20mm)を貼着した。
塗装板の開口を介して6mm/secで移動するプローブで粘着フィルムとアクリル板を共に押圧し,塗装板から剥がれた時の押圧力(N)を貼着面積(cm2)で割った値を密着強度(N/cm2)として測定した。
なお,粘着フィルムの面積(400cm2)から,塗装板の開口面積〔π・(φ/2)2〕を引いた値を上記の貼着面積とした。
(3)表面追従性(防水性)の確認
粘着フィルムを図4に示すように幅0.8mmの枠状に裁断し,撥水塗装がされた塗装板とアクリル板とを,この粘着フィルムを使用して貼り合わせた。
この貼り合わせに際し,粘着フィルムと塗装板との間に,直径0.03mmのワイヤを挟み込んだ状態で加圧接着したものを,水深100mm水槽中の水に24時間浸漬し,ワイヤ部分を介した水の浸入路の有無を確認すると共に,ワイヤを挟み込んだ部分の断面を電子顕微鏡により観察し,水の浸入経路と成り得る隙間発生の有無を確認した。
(4)浸水状態の観察
本発明の粘着フィルムと比較例の粘着フィルム(オレフイン系発泡基材両面テープ)を,それぞれ図4に示すように幅0.8mmの枠状に裁断し,撥水塗装がされた塗装板とアクリル板とを,この粘着フィルムを使用して貼り合わせて加圧接着し以下の条件で浸漬後,浸水の有無を観察する。
(4-1) 平板を試験片の上に置き,2秒間ハンドで垂直圧着する。
(4-2) 試験片を30分間放置する。
(4-3) 試験片を水深7m相当(70kPa)下に浸漬し30分後・1時間後の枠内への浸水の有無を確認する。
使用機器:高圧耐水度試験機
〔試験結果〕
(1)剥離強度の測定結果
剥離強度を測定した結果を表2に示す。表2から明らかなように,本発明の粘着フィルムにあっては,粘着剤層の一方にシリコーンを含有した粘着剤を使用したことで,この粘着剤層を撥水塗装がされた部分に接着することで,撥水塗装がされた携帯情報端末のケーシングに対しても,高い剥離強度で接着できることが確認された。
しかも,本発明の粘着フィルムでは,剥離強度の測定結果にバラツキが少なく,前述した高い剥離強度が安定して得られることが確認できた。
Figure 0006037998
(2)密着強度の測定結果
密着強度を測定した結果を表3に示す。表3から明らかなように,本発明の粘着フィルムにあっては,十分に高い密着強度が得られることが確認できた。
なお,比較例の中には,本願の粘着フィルムよりも高い密着強度を示したものも存在したが(比較例2),前述した剥離強度においても高い値を両立したものは確認できなかった。
Figure 0006037998
(3)表面追従性(防水性)の確認
実施例1,2の粘着フィルムのシリコーン系粘着剤層と塗装板間にワイヤを挟持した例では,水没後においても水の浸入路は確認できず,また,断面観察の結果,ワイヤの周りが完全に粘着剤層によって包まれており,水の浸入経路となるような隙間の発生は確認できず,0.8mmという狭い幅の粘着フィルムによって防水性が発揮されていることが確認された。
これに対し,比較例の粘着フィルムを使用した接合部の断面では,いずれも水没試験により水の浸入が生じると共に,図5に模式的に示したように,ワイヤと塗装面との境界部分に水の浸入経路となり得る微小な隙間の発生が確認され,表面追従性,従って防水性において,本願の粘着フィルムに匹敵するものの存在は確認することができなかった。
(4)浸水状態の観察
浸水状態の観察結果を表4に示す。表4に示したように,本発明の粘着フィルムを使用した例では,3つ用意した試験片の全てにおいて,30分及び1時間の浸漬後のいずれにおいても浸水の発生は確認できなかった。
これに対し,比較例の粘着フィルムを使用した例では,3つ用意した試験片のうち,2つについて30分の浸漬で浸水が確認された。
Figure 0006037998
試験方法:JIS L 1092 B法準用
試験片に70kPaの水圧をかけた状態で放置し,30分後および1時間後に試験片内部への浸水1時間後の有無を自視にて評価する。
1 粘着フィルム
11 中心層
12 粘着剤層(アクリル樹脂系)
13 粘着剤層(シリコーン含有)
21 剥離紙(シリコーン処理)
22 剥離紙(フッ素処理)
30 ケーシング
31 段部
40 ガラスパネル

Claims (5)

  1. 中心層と,前記中心層の両面に形成された粘着剤層を備えた粘着フィルムにおいて,
    前記中心層が,縦方向の剪断力が厚み2〜120μmの範囲で5〜4000g[200mm/min25mm幅]である無発泡且つ無方向性のアクリル樹脂系の中心層であり,
    前記中心層の厚みが30〜100μmで厚み公差が±3μmであり,
    前記粘着剤層の一方が,前記中心層の一方の面に固形分厚み40〜200μmで積層されたアクリル樹脂系の粘着剤により構成されており,
    前記粘着剤層の他方が,前記中心層の他方の面に固形分厚み40〜200μmで積層された,シリコーンを含有する粘着剤により構成されていることを特徴とする携帯情報端末用の防水粘着フィルム。
  2. 前記シリコーンを含有する粘着剤が,アクリル樹脂系の粘着剤にシリコーンを配合した粘着剤であることを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末用防水粘着フィルム。
  3. 前記シリコーンとして,シラン類を加水分解して脱水縮合したシリコーンのオリゴマーを,アクリル樹脂系粘着剤に10重量部以下配合したことを特徴とする請求項2記載の携帯情報端末用防水粘着フィルム。
  4. 前記中心層の伸び率を130〜400%,前記粘着剤層の伸び率をそれぞれ180〜800%と成すと共に,前記中心層の伸び率に対する前記粘着材層それぞれの伸び率を,1.5倍以上と成すと共に,粘着フィルムとして仕上がった状態における伸び率を150〜700%としたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の携帯情報端末用防水粘着フィルム。
  5. 粘着フィルムとして仕上がった状態における総厚みが80〜500μmであることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の携帯情報端末用防水粘着フィルム。
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