JP7088741B2 - アクリル粘着剤及び粘着テープ - Google Patents
アクリル粘着剤及び粘着テープ Download PDFInfo
- Publication number
- JP7088741B2 JP7088741B2 JP2018096380A JP2018096380A JP7088741B2 JP 7088741 B2 JP7088741 B2 JP 7088741B2 JP 2018096380 A JP2018096380 A JP 2018096380A JP 2018096380 A JP2018096380 A JP 2018096380A JP 7088741 B2 JP7088741 B2 JP 7088741B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitive adhesive
- weight
- acrylic
- acrylic pressure
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
クリープ試験回復量変化率(%)=Y/X×100 (1)
式(1)中、X及びYはそれぞれ、アクリル粘着剤を含有する粘着剤層を60℃、湿度90%の条件でイソプロパノール80重量%と水20重量%との混合液に24時間浸漬した前後でのクリープ試験回復量を表す。
以下、本発明を詳述する。
なお、本明細書における「アルコール」とは、炭素数4以下の低級アルコールを主成分(含有量が50重量%以上)とするものを意味し、水やより炭素数の多いアルコール等の他の溶媒、添加剤等を含んでいてもよい。
上記アクリル共重合体にフッ素含有モノマーに由来する構成単位を上記含有量で含有させることにより、アクリル粘着剤のアルコール耐性を高めることができ、消毒液、洗浄液、アルコール飲料等がアクリル粘着剤に付着した場合であってもアクリル粘着剤の粘着力を維持することができる。
なお、本明細書において(メタ)アクリレートとは、アクリレート及びメタクリレートの両方を意味する。上記アクリル共重合体のガラス転移点を下げて粘着力を調整しやすいという観点からは、アクリレートが好ましい。
上記フッ素含有モノマーに由来する構成単位の含有量の上限は特に限定されないが、好ましい上限は80重量%である。上記フッ素含有モノマーに由来する構成単位の含有量が80重量%以下であれば、アクリル粘着剤が固くなり過ぎず、充分なタック性を維持することができ、充分な粘着力を発揮することができる。上記含有量のより好ましい上限は60重量%である。
上記アクリル共重合体に炭素数2以下のアルキル基を有するモノマーに由来する構成単位を含有させることにより、ポリマー間の絡み合いが増加して、アルコールへの浸漬前後のアクリル粘着剤の粘着力及び凝集力が向上する。これにより、アクリル粘着剤が剥離しにくくなり、アルコール耐性が向上する。更に、上記アクリル共重合体に炭素数2以下のアルキル基を有するモノマーに由来する構成単位を含有させることにより、アクリル粘着剤のオレイン酸に対する耐性を高めることもできる。これにより、アクリル粘着剤は、オレイン酸を主成分とする皮脂に対して耐性が高くなり、アルコール耐性に加えて、人の手が頻繁に触れる部分に用いられても剥離しにくくなる性能を両立しやすくなる。
上記アクリル共重合体に炭素数6以上のアルキル基を有するモノマーに由来する構成単位を含有させることにより、上記アクリル共重合体の極性を低くすることができ、アクリル粘着剤へのアルコールの浸入が抑えられ、アルコール耐性が向上する。
上記アクリル共重合体に極性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有させることにより、アクリル粘着剤の凝集力を高め、粘着力を高めることができる。
上記水酸基を有するモノマーとして、例えば、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。上記カルボキシル基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸が挙げられる。上記エポキシ基を有するモノマーとして、例えば、グリシジル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの極性官能基を有するモノマーは単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
第1の本発明のアクリル粘着剤において、下記式(1)で表されるクリープ試験回復量変化率を上記範囲に調整することにより、アクリル粘着剤のアルコール耐性を高めることができ、消毒液、洗浄液、アルコール飲料等がアクリル粘着剤に付着した場合であってもアクリル粘着剤の粘着力を維持することができる。
クリープ試験回復量変化率(%)=Y/X×100 (1)
式(1)中、X及びYはそれぞれ、アクリル粘着剤を含有する粘着剤層を60℃、湿度90%の条件でイソプロパノール80重量%と水20重量%との混合液に24時間浸漬した前後でのクリープ試験回復量を表す。
そして、クリープ試験回復量変化率とは、アクリル粘着剤を含有する粘着剤層を60℃、湿度90%の条件でイソプロパノール80重量%と水20重量%との混合液に24時間浸漬した前後でのクリープ試験回復量の変化率をいう。上記式(1)中、Xは、アクリル粘着剤を含有する粘着剤層を上記混合液に浸漬する前のクリープ試験回復量を、Yは、アクリル粘着剤を含有する粘着剤層を上記混合液に浸漬した後のクリープ試験回復量を表す。なお、上記混合液への浸漬は、粘着面のセパレータ(離型処理したPETフィルム等)が付いた状態のまま行う。上記混合液に浸漬した後のクリープ試験は、試験片を上記混合液に24時間浸漬し、試験片を取り出した後、付着した液をふき取り、24時間の乾燥時間を設けてから実施する。また、24時間の乾燥後にクリープ試験を実施する際、試験片のセパレータを剥がした後、3秒以内に測定装置への貼り付けを行う。
上記アクリル共重合体に炭素数6以上のアルキル基を有するモノマーに由来する構成単位を上記含有量で含有させることにより、アクリル粘着剤のアルコール耐性を高めることができ、消毒液、洗浄液、アルコール飲料等がアクリル粘着剤に付着した場合であってもアクリル粘着剤の粘着力を維持することができる。
なお、本明細書において(メタ)アクリレートとは、アクリレート及びメタクリレートの両方を意味し、(メタ)アクリロニトリルとは、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルの両方を意味する。
上記炭素数6以上のアルキル基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量の上限は特に限定されず、100重量%であってもよい。
上記アクリル共重合体に極性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有させることにより、アクリル粘着剤の凝集力を高め、粘着力を高めることができる。
上記水酸基を有するモノマーとして、例えば、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。上記カルボキシル基を有するモノマーとして、例えば、(メタ)アクリル酸が挙げられる。上記エポキシ基を有するモノマーとして、例えば、グリシジル(メタ)アクリレートが挙げられる。これらの極性官能基を有するモノマーは単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
第2の本発明のアクリル粘着剤において、上述した式(1)で表されるクリープ試験回復量変化率を上記範囲に調整することにより、アクリル粘着剤のアルコール耐性を高めることができ、消毒液、洗浄液、アルコール飲料等がアクリル粘着剤に付着した場合であってもアクリル粘着剤の粘着力を維持することができる。
第1の本発明のアクリル粘着剤に含まれるアクリル共重合体、及び、第2の本発明のアクリル粘着剤に含まれるアクリル共重合体は、重量平均分子量の好ましい下限が20万、好ましい上限が200万である。上記アクリル共重合体の重量平均分子量が上記範囲であることによって、アルコールへの浸漬前後のアクリル粘着剤の粘着力及び凝集力が向上する。上記アクリル共重合体の重量平均分子量のより好ましい下限は30万、より好ましい上限は160万である。
なお、重量平均分子量は、重合条件(例えば、重合開始剤の種類又は量、重合温度、モノマー濃度等)によって調整できる。
第1の本発明のアクリル粘着剤、及び、第2の本発明のアクリル粘着剤に架橋剤を添加することにより、上記極性官能基を有するモノマーに由来する構成単位の極性官能基を架橋し、架橋構造を構築することができる。これにより、アクリル粘着剤のゲル分率及び膨潤率を調整しやすくなる。
上記架橋剤の含有量は特に限定されないが、第1の本発明のアクリル粘着剤に含まれるアクリル共重合体、又は、第2の本発明のアクリル粘着剤に含まれるアクリル共重合体100重量部に対する好ましい下限が0.01重量部、好ましい上限が20重量部であり、より好ましい下限が0.05重量部、より好ましい上限が10重量部である。
第1の本発明のアクリル粘着剤、及び、第2の本発明のアクリル粘着剤にシランカップリング剤を添加することにより、アクリル粘着剤と被着体との界面の接着強度を高めることができる。
上記ゲル分率の下限は特に限定されないが、好ましい下限は5重量%である。
なお、本明細書における「ゲル分率」とは、下記式(2)により求められる値である。即ち、酢酸エチルに浸漬する前のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープの重量に対する、酢酸エチルに浸漬し、乾燥した後のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープの重量の割合を百分率で表した値である。
ゲル分率(重量%)=100×(W2-W0)/(W1-W0) (2)
(W0:基材の重量、W1:酢酸エチル浸漬前のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープの重量、W2:酢酸エチル浸漬、乾燥後のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープの重量)
なお、本明細書における「膨潤率」とは、下記式(3)により求められる値である。即ち、イソプロパノ-ル80重量%と水20重量%との混合液に浸漬する前のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープの重量に対する、イソプロパノ-ル80重量%と水20重量%との混合液に浸漬し、乾燥した後のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープの重量の割合を百分率で表した値である。混合液への粘着剤成分の溶出がある場合、膨潤率は100重量%を下回る。
膨潤率(重量%)=100×(W5-W3)/(W4-W3) (3)
(W3:基材の重量、W4:イソプロパノ-ル80重量%と水20重量%との混合液浸漬前のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープの重量、W5:イソプロパノ-ル80重量%と水20重量%との混合液浸漬、乾燥後のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープの重量)
上記粘着剤層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は5μm、好ましい上限は100μmである。上記粘着剤層の厚みが5μm以上であれば、粘着テープの粘着力が向上する。上記粘着剤層の厚みが100μm以下であれば、粘着テープの加工性が向上する。
また、上記基材として、光透過防止のために黒色印刷された基材、光反射性向上のために白色印刷された基材、金属蒸着された基材等も用いることができる。
まず、アクリル共重合体及び必要に応じて添加剤等に溶剤を加えてアクリル粘着剤aの溶液を作製して、このアクリル粘着剤aの溶液を基材の表面に塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去して粘着剤層aを形成する。次に、形成された粘着剤層aの上に離型フィルムをその離型処理面が粘着剤層aに対向した状態に重ね合わせる。
次いで、上記離型フィルムとは別の離型フィルムを用意し、この離型フィルムの離型処理面にアクリル粘着剤bの溶液を塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去することにより、離型フィルムの表面に粘着剤層bが形成された積層フィルムを作製する。得られた積層フィルムを粘着剤層aが形成された基材の裏面に、粘着剤層bが基材の裏面に対向した状態に重ね合わせて積層体を作製する。そして、上記積層体をゴムローラ等によって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層を有し、かつ、粘着剤層の表面が離型フィルムで覆われた粘着テープを得ることができる。
(1)アクリル共重合体の製造
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入し、ブチルアクリレート67重量部、2,2,2-トリフルオロエチルアクリレート30重量部、アクリル酸3重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入し、4時間重合反応を行い、アクリル共重合体含有溶液を得た。
得られたアクリル共重合体をテトラヒドロフラン(THF)によって50倍希釈して得られた希釈液をフィルター(材質:ポリテトラフルオロエチレン、ポア径:0.2μm)で濾過し、測定サンプルを調製した。この測定サンプルをゲルパーミエーションクロマトグラフ(Waters社製、2690 Separations Model)に供給して、サンプル流量1ミリリットル/min、カラム温度40℃の条件でGPC測定を行い、アクリル共重合体のポリスチレン換算分子量を測定して、重量平均分子量(Mw)を求めた。カラムとしてはGPC LF-804(昭和電工社製)を用い、検出器としては示差屈折計を用いた。
得られたアクリル共重合体含有溶液に、アクリル共重合体100重量部に対して、架橋剤としてコロネートL(日本ポリウレタン工業社製)を0.75重量部(固体成分比率)加え、粘着剤溶液を調製した。この粘着剤溶液を厚み75μmの離型処理したPETフィルム(東洋クロス社製 SP3030)上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが35μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させて粘着剤層を形成させた。この粘着剤層を、基材となる厚み50μmのコロナ処理したPETフィルムの両面に転着させ、40℃で48時間養生し、両面粘着テープを得た。
得られた両面粘着テープを20mm×40mmの平面長方形状に裁断して試験片を作製し、重量を測定した。試験片を酢酸エチル中に23℃にて24時間浸漬した後、試験片を酢酸エチルから取り出して、110℃の条件下で1時間乾燥させた。乾燥後の試験片の重量を測定し、下記式(2)を用いてゲル分率を算出した。
ゲル分率(重量%)=100×(W2-W0)/(W1-W0) (2)
(W0:基材の重量、W1:酢酸エチル浸漬前の試験片の重量、W2:酢酸エチル浸漬、乾燥後の試験片の重量)
図1は、クリープ試験を模式的に示す図である。クリープ試験においては、得られた両面粘着テープを縦10mm×横10mmの平面状に裁断した(試験片Bとする)。図1に示すように、試験片Bの上面に対して厚み25μmのPETフィルムC(東洋紡社製 東洋紡エステルフィルムE5107、コロナ処理面を貼り付けに使用)を、下面に対して長さ100mm、幅10mmの金属台座D(SUS製)をそれぞれ貼り付けて試験サンプルを作製した。この試験サンプルの上面のPETフィルムCをおもりEにより水平方向(矢印方向)に200gの荷重を加えて3分間引っ張った。測定は23℃にて行った。ここで、下面の金属台座Dに接着している試験片Bの一端の位置を基準として、上面のPETフィルムCに接着している試験片Bの一端の、上面のPETフィルムCの引っ張り方向への変位Lを測定した。
そして、下記式(1)を用いて、得られた両面粘着テープを60℃、湿度90%の条件でイソプロパノール80重量%と水20重量%との混合液に24時間浸漬した前後でのクリープ試験回復量の変化率を算出し、クリープ試験回復量変化率とした。
クリープ試験回復量変化率(%)=Y/X×100 (1)
式(1)中、X及びYはそれぞれ、アクリル粘着剤を含有する粘着剤層を60℃、湿度90%の条件でイソプロパノール80重量%と水20重量%との混合液に24時間浸漬した前後でのクリープ試験回復量を表す。なお、上記混合液への浸漬は、粘着面のセパレータ(離型処理したPETフィルム)が付いた状態のまま行った。上記混合液に浸漬した後のクリープ試験は、試験片を上記混合液に24時間浸漬し、試験片を取り出した後、付着した液をふき取り、24時間の乾燥時間を設けてから実施した。また、試験片のセパレータを剥がした後、3秒以内に測定装置への貼り付けを行った。
使用するモノマー及び添加剤の種類及び量を表1又は2に記載のように変更したこと以外は参考例1と同様にして両面粘着テープを得た。なお、下記に示す材料を用いた。
・粘着付与剤 KE359(荒川化学工業社製)
・架橋剤 テトラッドC(三菱ガス化学製)
・シランカップリング剤 KBM403(共に信越化学工業社製)
参考例、実施例及び比較例で得られた両面粘着テープについて、下記の評価を行った。結果を表1又は2に示した。
(1)180°引きはがし粘着力(180°ピール試験)
得られた両面粘着テープを5mm幅の短冊状に裁断して試験片を作製し、片面の離型フィルムを剥離除去して粘着剤層を露出させた。この試験片をステンレス板に、その粘着剤層がステンレス板に対向した状態となるように載せた後、試験片上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させることにより、試験片とステンレス板とを貼り合わせ、その後、23℃で24時間静置して試験サンプルを作製した。
JIS Z0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、180°引きはがし粘着力(N/mm)(浸漬前)を測定した。なお、180°引きはがし粘着力が機器の測定限界値未満であった場合は0とした。
その後、試験サンプルをイソプロパノール80重量%と水20重量%との混合液(アルコール)のバスに60℃、湿度90%の条件で24時間浸漬し、取り出した後、付着した液体を軽くふき取り、24時間静置した。その後、180°引きはがし粘着力(N/mm)(浸漬前)と同様にして180°引きはがし粘着力(N/mm)を測定した。
また、混合液(アルコール)のバスに浸漬した前後での粘着力保持率を算出した。粘着力保持率が40%以上の場合を◎、15%以上40%未満の場合を〇、15%未満の場合を×とした。
C PETフィルム
D 金属台座
E おもり
L 変位
Claims (7)
- アクリル共重合体を含有するアクリル粘着剤であって、
前記アクリル共重合体は、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を30重量%以上、炭素数6以上のアルキル基を有するモノマーに由来する構成単位を15重量%以上含有し、更に、炭素数2以下のアルキル基を有するモノマーに由来する構成単位を含有し、
前記アクリル粘着剤は、下記式(1)で表されるクリープ試験回復量変化率が500%を超える
ことを特徴とするアクリル粘着剤。
クリープ試験回復量変化率(%)=Y/X×100 (1)
式(1)中、X及びYはそれぞれ、アクリル粘着剤を含有する粘着剤層を60℃、湿度90%の条件でイソプロパノール80重量%と水20重量%との混合液に24時間浸漬した前後でのクリープ試験回復量を表す。 - 前記アクリル共重合体は、前記炭素数6以上のアルキル基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量が40重量%以下であることを特徴とする請求項1記載のアクリル粘着剤。
- ゲル分率が60重量%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のアクリル粘着剤。
- ゲル分率が32重量%以下であることを特徴とする請求項3記載のアクリル粘着剤。
- 前記炭素数6以上のアルキル基を有するモノマーは、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のアクリル粘着剤。
- 少なくとも一方の面に請求項1、2、3、4又は5記載のアクリル粘着剤を含有する粘着剤層を有することを特徴とする粘着テープ。
- 電子機器の部品を固定するために用いられることを特徴とする請求項6記載の粘着テープ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017099910 | 2017-05-19 | ||
JP2017099910 | 2017-05-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018193553A JP2018193553A (ja) | 2018-12-06 |
JP7088741B2 true JP7088741B2 (ja) | 2022-06-21 |
Family
ID=64569796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018096380A Active JP7088741B2 (ja) | 2017-05-19 | 2018-05-18 | アクリル粘着剤及び粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7088741B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20220153086A (ko) | 2020-03-24 | 2022-11-17 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 점착제 및 그 이용 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6014781B1 (ja) | 2016-03-02 | 2016-10-25 | 積水化学工業株式会社 | 粘着テープ及び電子機器部品固定用の粘着テープ |
WO2016181691A1 (ja) | 2015-05-08 | 2016-11-17 | 積水化学工業株式会社 | 光学フィルム固定用両面粘着テープ |
JP2018031003A (ja) | 2016-08-19 | 2018-03-01 | 積水化学工業株式会社 | 粘着テープ |
-
2018
- 2018-05-18 JP JP2018096380A patent/JP7088741B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016181691A1 (ja) | 2015-05-08 | 2016-11-17 | 積水化学工業株式会社 | 光学フィルム固定用両面粘着テープ |
JP6014781B1 (ja) | 2016-03-02 | 2016-10-25 | 積水化学工業株式会社 | 粘着テープ及び電子機器部品固定用の粘着テープ |
JP2018031003A (ja) | 2016-08-19 | 2018-03-01 | 積水化学工業株式会社 | 粘着テープ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018193553A (ja) | 2018-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7117411B2 (ja) | 粘着テープ | |
CN113528053B (zh) | 粘合带、电子设备部件固定用粘合带和光学用透明粘合带 | |
KR101800470B1 (ko) | 점착 테이프, 적층체 및 화상 표시 장치 | |
JP6014781B1 (ja) | 粘着テープ及び電子機器部品固定用の粘着テープ | |
JP7036623B2 (ja) | 積層体 | |
CN111886310B (zh) | 粘合片 | |
JP2017193709A (ja) | 粘着テープ及び電子機器部品固定用粘着テープ | |
JP7201397B2 (ja) | 粘着付与樹脂、アクリル粘着剤及び粘着テープ | |
JP7088741B2 (ja) | アクリル粘着剤及び粘着テープ | |
JP7176898B2 (ja) | アクリル粘着剤及び粘着テープ | |
JP2019210343A (ja) | 光学用粘着シート | |
JP7176896B2 (ja) | 粘着剤及び粘着テープ | |
JP7176897B2 (ja) | 粘着剤及び粘着テープ | |
JP2019119766A (ja) | 粘着剤組成物及び粘着テープ | |
JP7474118B2 (ja) | 粘着剤及び粘着テープ | |
JP2019119767A (ja) | 粘着剤及び粘着テープ | |
JP7092625B2 (ja) | 再剥離シート | |
JP2022190685A (ja) | 粘着テープ、及び、電子機器部品固定用粘着テープ | |
JP2020147752A (ja) | 粘着剤及び粘着テープ | |
JP2019104776A (ja) | 粘着テープ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220517 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220609 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7088741 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |