JP2020147752A - 粘着剤及び粘着テープ - Google Patents

粘着剤及び粘着テープ Download PDF

Info

Publication number
JP2020147752A
JP2020147752A JP2020036879A JP2020036879A JP2020147752A JP 2020147752 A JP2020147752 A JP 2020147752A JP 2020036879 A JP2020036879 A JP 2020036879A JP 2020036879 A JP2020036879 A JP 2020036879A JP 2020147752 A JP2020147752 A JP 2020147752A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
weight
pressure
sensitive adhesive
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020036879A
Other languages
English (en)
Inventor
大翔 市川
Hiroto Ichikawa
大翔 市川
徳之 内田
Noriyuki Uchida
徳之 内田
稔朗 平田
Toshiaki Hirata
稔朗 平田
豊嶋 克典
Katsunori Toyoshima
克典 豊嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Publication of JP2020147752A publication Critical patent/JP2020147752A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、高い粘着力を発揮できる粘着剤及び粘着テープを提供する。【解決手段】フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体と、テルペンフェノール系粘着付与剤を含有し、23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤の含有量が、前記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対して3重量部以下である粘着剤。【選択図】なし

Description

本発明は、皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、高い粘着力を発揮できる粘着剤及び粘着テープを提供することに関する。
従来から、電子機器において部品を固定する際に、粘着剤や粘着テープが広く用いられている。具体的には、例えば、携帯電子機器の表面を保護するためのカバーパネルをタッチパネルモジュール又はディスプレイパネルモジュールに接着したり、タッチパネルモジュールとディスプレイパネルモジュールとを接着したりするために、粘着剤や粘着テープが用いられている。このような電子機器部品の固定に用いられる粘着剤や粘着テープには、高い粘着性に加え、使用される部位の環境に応じて、耐熱性、熱伝導性、耐衝撃性等の機能が要求されている(例えば、特許文献1〜3)。
近年、電子機器の小型化、軽量化及び低コスト化によって、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル端末等の、常に身に着けたり、手元に置いたりするタイプの電子機器が広く普及している。このような携帯型の電子機器は、頻繁に使用され、また、タッチパネル等により素手で操作が行われる。従って、粘着剤や粘着テープには、頻繁に手が触れる部分に用いられていても皮脂や薬剤によって劣化しない性能が望まれている。
これに対して、特許文献4には、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体を用いた粘着剤層を有する粘着テープが提案されている。
特開2015−052050号公報 特開2015−021067号公報 特開2015−120876号公報 特開2018−031004号公報
特許文献4に記載された粘着テープは、皮脂や薬剤への耐性に優れ、人の手が頻繁に触れる部分に用いても粘着力を維持することができる。しかしながら、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有することにより、被着体に対する親和性が低くなる傾向があり、被着体によっては高い粘着力を発揮させることができないという問題があった。
粘着剤や粘着テープの粘着力を向上させる方策としては、粘着付与剤を配合する方法が知られている。しかしながら、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体を用いた粘着剤に粘着付与剤を配合しても、充分には粘着力が向上しなかったり、皮脂や薬剤に対する耐性が低下してしまったりすることがあるという問題があった。
本発明は、上記現状に鑑み、皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、高い粘着力を発揮できる粘着剤及び粘着テープを提供することを目的とする。
本発明は、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体と、テルペンフェノール系粘着付与剤を含有し、23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤の含有量が、上記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対して3重量部以下である粘着剤である。
以下に本発明を詳述する。
本発明の発明者らは、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体を用いた粘着剤に粘着付与剤を配合しても、充分には粘着力が向上しなかったり、皮脂や薬剤に対する耐性が低下してしまったりする原因について検討した。その結果、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体と粘着付与剤との相溶性が低いことにより、粘着剤中で両者が分離してしまい、充分な粘着付与効果が得られないばかりでなく、分離した粘着付与剤部分から皮脂や薬剤が侵入してしまうことにより皮脂や薬剤への耐性が低下してしまっていることを見出した。
本発明の発明者らは、更に鋭意検討の結果、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体に対する相溶性の高い特定の粘着付与剤を選択して用い、かつ、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体に対する相溶性が特に低い特定の粘着付与剤の含有量を一定以下とした。これにより、皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、高い粘着力を発揮できる粘着剤及び粘着テープを提供できることを見出し、本発明を完成した。
本発明の粘着剤は、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体(以下、単に「(メタ)アクリル共重合体」ともいう。)を含有する。このような(メタ)アクリル共重合体を含有する粘着剤は、フッ素自身の高い撥水撥油性と、フッ素原子の密なパッキングとにより、(メタ)アクリル共重合体の分子鎖内への皮脂や薬剤の浸入が抑えられる。このため、皮脂や薬剤に触れても膨潤しにくく、皮脂や薬剤に対する耐性が高い。本発明の粘着剤を、人の手が頻繁に触れる部分に用いても、粘着力を維持することができる。
上記フッ素含有モノマーは特に限定されず、例えば、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロブチル)エチル(メタ)アクリレート、3−パーフルオロブチル−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−パーフルオロヘキシル−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−(パーフルオロ−3−メチルブチル)−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、1H,1H,3H−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、1H−1−(トリフルオロメチル)トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1H,1H,3H−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。なかでも、より高い粘着力を発揮できることから、2−(パーフルオロヘキシル)エチル(メタ)アクリレートが好ましい。これらのフッ素含有モノマーは単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
上記(メタ)アクリル共重合体中の上記フッ素含有モノマーに由来する構成単位の含有量の好ましい下限は30重量%である。上記フッ素含有モノマーに由来する構成単位の含有量が30重量%以上であれば、皮脂及び薬剤に対する特に高い耐性を発揮することができる。上記フッ素含有モノマーに由来する構成単位の含有量のより好ましい下限は40重量%、更に好ましい下限は50重量%である。
上記フッ素含有モノマーに由来する構成単位の含有量の上限は特に限定されないが、好ましい上限は80重量%である。上記フッ素含有モノマーに由来する構成単位の含有量が80重量%以下であれば、粘着剤により粘着テープの粘着剤層を構成したときに粘着剤層が固くなり過ぎず、充分なタック性を維持することができる。上記フッ素含有モノマーに由来する構成単位の含有量のより好ましい上限は70重量%である。
上記(メタ)アクリル共重合体は、更に、架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有することが好ましい。架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有すると、架橋剤を併用したときに(メタ)アクリル共重合体間を架橋させることができる。その際の架橋度を調整することで、粘着剤により粘着テープの粘着剤層を構成したときに粘着剤層のゲル分率を調整することができる。
上記架橋性官能基としては、例えば、水酸基、カルボキシル基、グリシジル基、アミノ基、アミド基、ニトリル基等が挙げられる。なかでも、上記粘着剤層のゲル分率の調整が容易であることから、水酸基又はカルボキシル基が好ましい。
上記水酸基を有するモノマーとしては、例えば、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。
上記カルボキシル基を有するモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。
上記グリシジル基を有するモノマーとしては、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記アミド基を有するモノマーとしては、例えば、ヒドロキシエチルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド等が挙げられる。
上記ニトリル基を有するモノマーとしては、例えば、アクリロニトリル等が挙げられる。
これらの架橋性官能基を有するモノマーは単独で用いてもよく、複数を併用してもよい。
上記(メタ)アクリル共重合体中における上記架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位の含有量は特に限定されないが、好ましい下限が1重量%、好ましい上限が5重量%である。
上記(メタ)アクリル共重合体は、更に炭素数が2以下のアルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することが好ましい。上記炭素数が2以下のアルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位を含有することで、皮脂や薬剤に対する耐性を更に高めることができる。
上記炭素数が2以下のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートが挙げられる。中でも、粘着剤が固くなり過ぎず、より粘着力に優れた粘着テープとすることができることから、エチルアクリレートを用いることが好ましい。
上記(メタ)アクリル共重合体中における上記炭素数が2以下のアルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量は特に限定されないが、好ましい下限が15重量%、好ましい上限が40重量%である。上記炭素数が2以下のアルキル基を有する(メタ)アクリレートの含有量が上記範囲であることにより、粘着剤の皮脂や薬剤に対する耐性をより高めることができる。上記(メタ)アクリル共重合体中における上記炭素数が2以下のアルキル基を有する(メタ)アクリレートに由来する構成単位の含有量のより好ましい下限は20重量%、より好ましい上限は30重量%である。
上記(メタ)アクリル共重合体は、本発明の効果を阻害しない範囲で、更に、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、酢酸ビニル等の他のモノマーに由来する構成単位を含んでいてもよい。
また、上記(メタ)アクリル共重合体を紫外線重合法により調製する場合には、更に、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の多官能モノマーに由来する構成単位を含有することが好ましい。
上記(メタ)アクリル共重合体は、重量平均分子量の好ましい下限が50万、好ましい上限が200万である。上記(メタ)アクリル共重合体の重量平均分子量が上記範囲であることによって、粘着テープの粘着力が向上する。上記(メタ)アクリル共重合体の重量平均分子量のより好ましい下限は70万、より好ましい上限は150万である。
なお、重量平均分子量は、重合条件(例えば、重合開始剤の種類又は量、重合温度、モノマー濃度等)によって調整できる。
上記(メタ)アクリル共重合体を調製する方法は特に限定されず、上記構成単位の由来となるモノマーを、重合開始剤の存在下にてラジカル反応させる方法等が挙げられる。重合方法は特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる。例えば、溶液重合(沸点重合又は定温重合)、エマルジョン重合、懸濁重合、塊状重合等が挙げられる。中でも、合成が簡便であることから溶液重合が好ましい。
重合方法として溶液重合を用いる場合、反応溶剤として、例えば、酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケトン、メチルスルホキシド、エタノール、アセトン、ジエチルエーテル等が挙げられる。これらの反応溶剤は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記重合開始剤は特に限定されず、例えば、有機過酸化物、アゾ化合物等が挙げられる。
上記有機過酸化物として、例えば、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ヘキシルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシピバレート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート等が挙げられる。上記アゾ化合物として、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル等が挙げられる。これらの重合開始剤は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の粘着剤は、テルペンフェノール系粘着付与剤を含有する。テルペンフェノール系粘着付与剤は、上記(メタ)アクリル共重合体に対する相溶性が高いことから、皮脂及び薬剤に対する耐性を損なうことなく、粘着剤の粘着力を向上させることができる。
なお、上記(メタ)アクリル共重合体とテルペンフェノール系粘着付与剤との相溶性は、両者を混合した混合物の曇り度を測定することにより確認することができる。具体的には例えば、上記(メタ)アクリル共重合体とテルペンフェノール系粘着付与剤とを含有する厚さ80μmの粘着剤層を形成し、該粘着剤層についてJIS−Z8722に準じて測定したときの曇り度が30%以下であれば、両者は充分に相溶していると言える。
上記テルペンフェノール系粘着付与剤は、テルペン構造とフェノール構造とを有する樹脂である。
上記テルペンフェノール系粘着付与剤としては、23℃で固体状のテルペンフェノール系粘着付与剤と、23℃で液体状又は粘稠体状のテルペンフェノール系粘着付与剤のいずれも用いることができる。これらのテルペンフェノール系粘着付与剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、23℃で固体状のテルペンフェノール系粘着付与剤と、23℃で液体状又は粘稠体状のテルペンフェノール系粘着付与剤を併用することが好ましい。両者を併用することにより、粘着剤に特に高い粘着力を付与することができる。また、両者を併用することにより、後述の貯蔵弾性率の調整が容易となり、せん断粘着力を高めることもできる。
なお、液体状とは当該温度で流動現象を示すような状態にあることを意味する。また、粘稠体状とは、液体状の中でも粘り気を持つものであることを意味する。本明細書において、粘着付与剤が液体状又は粘稠体であるか否かは、以下の方法により確認することができる。即ち、粘着付与剤に圧縮方向に10mm/minで40%のひずみを与えた際に、クラック等が生じることなく、圧縮応力が0.5MPa以下となった場合には、該粘着付与剤が液体状又は粘稠体であるとする。
上記23℃で固体状のテルペンフェノール系粘着付与剤のうち市販されているものとしては、例えば、YSポリスターG150、YSポリスターG125、YSポリスターK125、YSポリスターT130、YSポリスターN125(いずれも、ヤスハラケミカル社製)、タマノル803L、タマノル901(いずれも、荒川化学工業社製)等が挙げられる。
上記23℃で液体状又は粘稠体状のテルペンフェノール系粘着付与剤のうち市販されているものとしては、例えば、YSレジンCP、YSレジンLP、ダイマロン(いずれもヤスハラケミカル社製)等が挙げられる。
本発明の粘着剤中、上記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対する上記テルペンフェノール系粘着付与剤の含有量の好ましい下限は0.1重量部、好ましい上限は70重量部である。上記テルペンフェノール系粘着付与剤の含有量がこの範囲内であると、皮脂及び薬剤に対する耐性を損なうことなく、粘着剤の粘着力をより向上させることができる。上記テルペンフェノール系粘着付与剤の含有量のより好ましい下限は5重量部、より好ましい上限は50重量部、更に好ましい下限は10重量部、更に好ましい上限は30重量部である。
本発明の粘着剤は、23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤の含有量が、上記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対して3重量部以下である。上記23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤は、上記(メタ)アクリル共重合体に対する相溶性が特に低い。このような相溶性の低い粘着付与剤を一定以上配合した場合には、粘着剤中で上記(メタ)アクリル共重合体と上記23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤とが分離してしまい、充分な粘着付与効果が得られない。更に、分離した上記23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤部分から皮脂や薬剤が侵入してしまうことにより皮脂や薬剤への耐性が低下してしまう。上記23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤の含有量を一定以下とすることにより、皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、高い粘着力を発揮できる粘着剤とすることができる。
上記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対する上記23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤の含有量は、2重量部以下であることが好ましく、1重量部以下であることが更に好ましく、0重量部であることが特に好ましい。
本発明の粘着剤は、本発明の目的を阻害しない範囲で、上記テルペンフェノール系粘着付与剤以外の粘着付与剤を含有してもよい。
例えば、23℃で液体状又は粘稠体状のロジンエステル系粘着付与剤を併用することにより、粘着剤の粘着力をより向上させることができる。また、後述の貯蔵弾性率を調整する観点からは、23℃で固体状の粘着付与剤を併用してもよい。
上記23℃で液体状又は粘稠体状のロジンエステル系粘着付与剤の含有量は特に限定されないが、上記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対する好ましい下限は1重量部、好ましい上限は30重量部である。上記含有量が上記範囲であることで、皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、より高い粘着力を発揮できる粘着剤とすることができる。上記23℃で液体状又は粘稠体状のロジンエステル系粘着付与剤の含有量のより好ましい下限は5重量部、より好ましい上限は10重量部である。
本発明の粘着剤は、シランカップリング剤を含有してもよい。シランカップリング剤を含有することにより、被着体に対する密着性を向上させることができるため、皮脂や薬剤に対する耐性を更に高めることができる。
上記シランカップリング剤は特に限定されず、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメチルメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトブチルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。なかでも、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランが好適である。
本発明の粘着剤中の上記シランカップリング剤の含有量は特に限定されないが、上記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対する好ましい下限が0.1重量部、好ましい上限が5重量部である。上記シランカップリング剤の含有量がこの範囲内であることにより、皮脂や薬剤に対する耐性を更に高めることができる。上記シランカップリング剤の含有量のより好ましい下限は1重量部、より好ましい上限は3重量部である。
上記(メタ)アクリル共重合体が架橋性官能基を有するモノマーに由来する構成単位を含有する場合には、本発明の粘着剤は、架橋剤を含有してもよい。上記架橋剤は特に限定されず、例えば、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート型架橋剤等が挙げられる。なかでも、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤が好ましい。なお、本発明の粘着剤を光学用途に用いる場合には、耐候性の観点から、芳香族環を含まない架橋剤を用いることが好ましい。
上記架橋剤の配合量は、上記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対する好ましい下限は0.01重量部、好ましい上限は10重量部であり、より好ましい下限は0.1重量部、より好ましい上限は5重量部である。
本発明の粘着剤は、必要に応じて、可塑剤、乳化剤、軟化剤、充填剤、顔料、染料等の添加剤、その他の樹脂等を含有していてもよい。
本発明の粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープもまた、本発明の1つである。
本発明の粘着テープは、基材を有するサポートタイプであってもよいし、基材を有さないノンサポートタイプであってもよい。サポートタイプの場合には、基材の片面に上記粘着剤層が形成されていてもよいし、両面に上記粘着剤層が形成されていてもよい。
上記粘着剤層は、ゲル分率の好ましい下限が10重量%、好ましい上限が99重量%である。上記ゲル分率がこの範囲内であると、充分な接着力を発揮しながら、皮脂及び薬剤に対する高い耐性を発揮することができる。上記ゲル分率のより好ましい下限は20重量%、より好ましい上限は95重量%である。
なお、本明細書における「ゲル分率」とは、下記式のように酢酸エチルに浸漬する前の粘着剤層の重量に対する、酢酸エチルに浸漬し乾燥した後の粘着剤層の重量の割合を百分率で表した値である。
ゲル分率(重量%)=100×(W−W)/(W−W
(W:基材の重量、W:酢酸エチル浸漬前の粘着テープ試験片の重量、W:酢酸エチル浸漬、乾燥後の粘着テープ試験片の重量)
上記粘着剤層は、周波数1Hzにおける動的粘弾性測定から求められる23℃での貯蔵弾性率が0.18MPa以上であることが好ましい。上記粘着剤層の貯蔵弾性率が上記範囲であることで、皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、特に高い粘着力(なかでも、特に高いせん断粘着力)を発揮できる粘着剤層とすることができる。上記粘着剤層の貯蔵弾性率は、0.40MPa以上であることがより好ましく、2.0MPa以上であることが更に好ましい。被着体への追従性の観点から、上記粘着剤層の貯蔵弾性率は10MPa以下であることが好ましく、5MPa以下であることがより好ましい。
上記粘着剤層の貯蔵弾性率は、上記粘着剤層を構成する(メタ)アクリル共重合体の種類、粘着付与剤の種類及び含有量等によって調節することができる。
なお、上記粘着剤層の貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定装置(アイティー計測制御社製「DVA−200」、レオメトリックス社製「ARES」又はその同等品)を用いて、動的粘弾性測定のせん断モード、角周波数1Hz、速度5℃/minの条件で−40℃から140℃まで測定を行うことで得ることができる。
上記粘着剤層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は5μm、好ましい上限は50μmである。上記粘着剤層の厚みが5μm以上であることによって、得られる粘着テープをより粘着性に優れたものとすることができる。上記粘着剤層の厚みが50μm以下であることによって、得られる粘着テープをより加工性に優れるものとすることができる。
上記基材は特に限定されず、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系樹脂フィルム、PETフィルム等のポリエステル系樹脂フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリ塩化ビニル系樹脂フィルム、ポリウレタン系樹脂フィルムが挙げられる。また、ポリエチレン発泡体シート、ポリプロピレン発泡体シート等のポリオレフィン発泡体シート、ポリウレタン発泡体シート等が挙げられる。これらの基材のなかでも、PETフィルムが好ましい。また、耐衝撃性の観点からはポリオレフィン発泡体シートが好ましい。
また、上記基材として、光透過防止のために黒色印刷された基材、光反射性向上のために白色印刷された基材、金属蒸着された基材等も用いることができる。
本発明の粘着テープの製造方法は特に限定されず、例えば、本発明の粘着テープが基材を有する両面粘着テープである場合は以下のような方法が挙げられる。
まず、(メタ)アクリル共重合体、テルペンフェノール系粘着付与剤、必要に応じて架橋剤等に溶剤を加えて粘着剤aの溶液を作製する。得られた粘着剤aの溶液を基材の表面に塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去して粘着剤層aを形成する。次に、形成された粘着剤層aの上に離型フィルムをその離型処理面が粘着剤層aに対向した状態に重ね合わせる。次いで、上記離型フィルムとは別の離型フィルムを用意し、この離型フィルムの離型処理面に粘着剤bの溶液を塗布し、溶液中の溶剤を完全に乾燥除去することにより、離型フィルムの表面に粘着剤層bが形成された積層フィルムを作製する。得られた積層フィルムを粘着剤層aが形成された基材の裏面に、粘着剤層bが基材の裏面に対向した状態に重ね合わせて積層体を作製する。そして、上記積層体をゴムローラ等によって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層を有し、かつ、粘着剤層の表面が離型フィルムで覆われた粘着テープを得ることができる。
また、同様の要領で積層フィルムを2組作製し、これらの積層フィルムを基材の両面のそれぞれに、積層フィルムの粘着剤層を基材に対向させた状態に重ね合わせて積層体を作製し、この積層体をゴムローラ等によって加圧することによって、基材の両面に粘着剤層を有し、かつ、粘着剤層の表面が離型フィルムで覆われた粘着テープを得てもよい。
本発明の粘着剤及び粘着テープの用途は特に限定されないが、携帯型の表示デバイスにおいて、人の手が頻繁に触れる部品を固定するために、特に好適に用いることができる。
具体的には、液晶表示素子や有機EL素子等の表示デバイスに使用される、カバーパネル、タッチパネル、タッチセンサー等の表示デバイスを構成する部材同士の固定に好適に用いることができる。
本発明の粘着テープの形状は特に限定されず、正方形や長方形等であってもよいが、表示デバイスを構成する部材同士の固定に用いる場合には、額縁状が好ましい。本発明の粘着テープは、人の手が頻繁に触れる部位であっても高い粘着力を維持できるため、額縁状の粘着テープの幅が狭くても好ましく用いることができる。
本発明によれば、皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、高い粘着力を発揮できる粘着剤及び粘着テープを提供することができる。
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
(実施例1)
(1)(メタ)アクリル共重合体Aの調製
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入し、ブチルアクリレート47重量部、2−(パーフルオロヘキシル)エチルアクリレート50重量部、アクリル酸2.8重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入し、4時間重合反応を行い、(メタ)アクリル共重合体A含有溶液を得た。
得られた(メタ)アクリル共重合体Aについて、カラムとしてGPC LF−804(昭和電工社製)を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフ法により、ポリスチレン換算での重量平均分子量(Mw)を求めたところ120万であった。
(2)片面粘着テープの製造
得られた(メタ)アクリル共重合体A含有溶液に、(メタ)アクリル共重合体A100重量部に対して、23℃で固体状のテルペンフェノール系粘着付与剤としてYSポリスターG150(ヤスハラケミカル社製)10重量部と、23℃で液体状のテルペンフェノール系粘着付与剤としてYSレジンCP(ヤスハラケミカル社製)10重量部を加えた。更に、シランカップリング剤としてKBM403(信越化学工業社製)を1重量部、架橋剤としてコロネートL(東ソー社製)を1重量部(固体成分比率)加え、粘着剤溶液を調製した。
得られた粘着剤溶液を厚み75μmの離型処理したPETフィルム上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが80μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させて粘着剤層を形成させた。この粘着剤層を、基材となる厚み50μmのコロナ処理したPETフィルムに転着させ、40℃で48時間養生し、片面粘着テープを得た。
(3)曇り度の測定
上記片面粘着テープの製造方法と同様の方法で粘着剤層のみからなる測定サンプルを作製し、JIS−Z8722に準じた方法により曇り度を測定した。
(4)ゲル分率の測定
得られた片面粘着テープを20mm×40mmの平面長方形状に裁断して試験片を作製し、重量を測定した。試験片を酢酸エチル中に23℃にて24時間浸漬した後、試験片を酢酸エチルから取り出して、110℃の条件下で1時間乾燥させた。乾燥後の試験片の重量を測定し、上記式を用いてゲル分率を算出した。
(5)貯蔵弾性率の測定
上記片面粘着テープの製造方法と同様の方法で10mm×6mm、厚さ1mmの粘着剤層のみからなる測定サンプルを作製した。得られた測定サンプルについて、動的粘弾性測定装置(アイティー計測制御社製、DVA−200)を用いて、動的粘弾性測定のせん断モード、角周波数1Hz、速度5℃/minの条件で−40℃から140℃まで動的粘弾性測定を行い、23℃における貯蔵弾性率を測定した。
(実施例2〜11、比較例1〜5)
粘着付与剤の種類及び配合量を表1、2のようにした以外は実施例1と同様にして片面粘着テープを製造した。
(比較例6)
(1)(メタ)アクリル共重合体Bの調製
反応容器内に、重合溶媒として酢酸エチルを加え、窒素でバブリングした後、窒素を流入しながら反応容器を加熱して還流を開始した。続いて、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に投入し、ブチルアクリレート97重量部、メチルアクリレート3重量部を2時間かけて滴下添加した。滴下終了後、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を酢酸エチルで10倍希釈した重合開始剤溶液を反応容器内に再度投入し、4時間重合反応を行い、(メタ)アクリル共重合体B含有溶液を得た。
得られた(メタ)アクリル共重合体Bについて、カラムとしてGPC LF−804(昭和電工社製)を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフ法により、ポリスチレン換算での重量平均分子量(Mw)を求めたところ104万であった。
(2)片面粘着テープの製造
得られた(メタ)アクリル共重合体B含有溶液に、(メタ)アクリル共重合体B100重量部に対して、23℃で固体状のテルペンフェノール系粘着付与剤としてYSポリスターG150(ヤスハラケミカル社製)10重量部と、23℃で液体状のテルペンフェノール系粘着付与剤としてYSレジンCP(ヤスハラケミカル社製)10重量部を加えた。更に、シランカップリング剤としてKBM403(信越化学工業社製)を1重量部、架橋剤としてコロネートL(東ソー社製)を1重量部(固体成分比率)加え、粘着剤溶液を調製した。
得られた粘着剤溶液を厚み75μmの離型処理したPETフィルム上に、乾燥後の粘着剤層の厚みが80μmとなるように塗工した後、110℃で5分間乾燥させて粘着剤層を形成させた。この粘着剤層を、基材となる厚み50μmのコロナ処理したPETフィルムに転着させ、40℃で48時間養生し、片面粘着テープを得た。
<評価>
実施例及び比較例で得られた片面粘着テープについて、下記の評価を行った。結果を表1、2に示した。
(1)粘着力の評価
得られた片面粘着テープを25mm幅に切断したものを試験片とし、ポリプロピレン板を被着体として評価した。23℃、50%RHの標準環境下にて、各試験片の粘着面を被着体に、2kgのローラを1往復させて圧着した。このようにして被着体に圧着した試験片を上記標準環境下に20分間放置した後、JIS−Z0237に準じて、剥離角度180度、引張速度300mm/分の条件で、180°引きはがし粘着力を測定した。測定は3回行い、それらの平均値を粘着力とした。
得られた粘着力が、7N/25mm以上である場合を「◎」、5N/25mm以上、7N/25mm未満である場合を「〇」、4N/25mm以上、5N/25mm未満である場合を「△」、4N/25mm未満である場合を「×」と評価した。
(2)皮脂及び薬剤耐性の評価
オレイン酸は皮脂の主成分であることから、オレイン酸に浸漬後の膨潤率を測定することにより、皮脂及び薬剤に対する耐性を評価することができる。
得られた片面粘着テープを20mm×40mmの平面長方形状に裁断して試験片を作製し、重量を測定した。試験片をオレイン酸中に60℃、湿度90%の条件下にて24時間浸漬した後、試験片をオレイン酸から取り出し、エタノールで表面を洗浄後、110℃にて3時間乾燥させた。乾燥後の試験片の重量を測定し、下記式を用いてオレイン酸膨潤率を算出した。
オレイン酸膨潤率(重量%)=100×(W−W)/(W−W
(W:基材の重量、W:オレイン酸浸漬前の試験片の重量、W:オレイン酸浸漬、乾燥後の試験片の重量)
皮脂及び薬剤に対する耐性について、得られたオレイン酸膨潤率が130%以下である場合を「〇」、130%を超える場合を「×」と評価した。
(3)せん断粘着力の評価
上記片面粘着テープの製造方法と同様の方法で25mm×25mm、厚さ50μmの粘着剤層のみからなる測定サンプルを作製した。2枚の厚み2mmの鏡面処理を施したステンレス板(BA−SUS板)を上記測定サンプルで貼り合わせ、5kgで10秒間圧着後、23℃で24時間静置した。次いで、20℃において2枚の厚み2mmの鏡面処理を施したステンレス板(BA−SUS板)を上記測定サンプルのせん断方向に10mm/minの速度で引きはがし、引きはがされたときの剥離力の最大値をせん断粘着力とした。
Figure 2020147752
Figure 2020147752
本発明によれば、皮脂や薬剤への耐性に優れ、かつ、高い粘着力を発揮できる粘着剤及び粘着テープを提供することができる。

Claims (7)

  1. フッ素含有モノマーに由来する構成単位を含有する(メタ)アクリル共重合体と、テルペンフェノール系粘着付与剤を含有し、23℃で固体状のロジンエステル系粘着付与剤の含有量が、前記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対して3重量部以下であることを特徴とする粘着剤。
  2. テルペンフェノール系粘着付与剤は、23℃で固体状のテルペンフェノール系粘着付与剤又は23℃で液体状若しくは粘稠体状のテルペンフェノール系粘着付与剤を含むことを特徴とする請求項1記載の粘着剤。
  3. テルペンフェノール系粘着付与剤は、23℃で固体状のテルペンフェノール系粘着付与剤及び23℃で液体状若しくは粘稠体状のテルペンフェノール系粘着付与剤を含むことを特徴とする請求項1記載の粘着剤。
  4. 更に、23℃で液体状又は粘稠体状のロジンエステル系粘着付与剤を含有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の粘着剤。
  5. (メタ)アクリル共重合体は、フッ素含有モノマーに由来する構成単位を30〜80重量%含有することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の粘着剤。
  6. 請求項1、2、3、4又は5記載の粘着剤を含有する粘着剤層を有することを特徴とする粘着テープ。
  7. 粘着剤層の周波数1Hzにおける動的粘弾性測定から求められる23℃での貯蔵弾性率が0.18MPa以上であることを特徴とする請求項6記載の粘着テープ。
JP2020036879A 2019-03-05 2020-03-04 粘着剤及び粘着テープ Pending JP2020147752A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019039798 2019-03-05
JP2019039798 2019-03-05

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020147752A true JP2020147752A (ja) 2020-09-17

Family

ID=72430301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020036879A Pending JP2020147752A (ja) 2019-03-05 2020-03-04 粘着剤及び粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020147752A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021785A (ja) * 1988-03-31 1990-01-08 Sanyo Chem Ind Ltd 感圧接着剤組成物
JP2014065775A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Lintec Corp 感圧接着剤、多層光記録媒体製造用の感圧接着シートおよび多層光記録媒体
JP2016204663A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 セメダイン株式会社 感圧接着剤
JP2017057371A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 日東電工株式会社 粘着シート
WO2018031554A1 (en) * 2016-08-10 2018-02-15 3M Innovative Properties Company Fluorinated pressure sensitive adhesive
JP2018031004A (ja) * 2016-08-19 2018-03-01 積水化学工業株式会社 粘着テープ
JP2018193553A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 積水化学工業株式会社 アクリル粘着剤及び粘着テープ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021785A (ja) * 1988-03-31 1990-01-08 Sanyo Chem Ind Ltd 感圧接着剤組成物
JP2014065775A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Lintec Corp 感圧接着剤、多層光記録媒体製造用の感圧接着シートおよび多層光記録媒体
JP2016204663A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 セメダイン株式会社 感圧接着剤
JP2017057371A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 日東電工株式会社 粘着シート
WO2018031554A1 (en) * 2016-08-10 2018-02-15 3M Innovative Properties Company Fluorinated pressure sensitive adhesive
JP2018031004A (ja) * 2016-08-19 2018-03-01 積水化学工業株式会社 粘着テープ
JP2018193553A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 積水化学工業株式会社 アクリル粘着剤及び粘着テープ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11345835B2 (en) Pressure-sensitive adhesive tape, pressure-sensitive adhesive tape for affixing component for electronic appliance, and transparent pressure-sensitive adhesive tape for optical use
WO2011007861A1 (ja) 粘着テープ、積層体及び画像表示装置
JP6014781B1 (ja) 粘着テープ及び電子機器部品固定用の粘着テープ
JP7117411B2 (ja) 粘着テープ
JP2020139037A (ja) 繰り返し屈曲デバイス用粘着剤、粘着シート、繰り返し屈曲積層部材および繰り返し屈曲デバイス
JP6894282B2 (ja) 粘着テープ及び電子機器部品固定用粘着テープ
JP2020111741A (ja) 粘着テープ
JP2021113317A (ja) 粘着テープ
JP7088741B2 (ja) アクリル粘着剤及び粘着テープ
JP7176896B2 (ja) 粘着剤及び粘着テープ
JP7201397B2 (ja) 粘着付与樹脂、アクリル粘着剤及び粘着テープ
JP7176897B2 (ja) 粘着剤及び粘着テープ
WO2021225038A1 (ja) 粘着性組成物、粘着剤、粘着シートおよび積層体
JP2019210343A (ja) 光学用粘着シート
JP2020147752A (ja) 粘着剤及び粘着テープ
JP7176898B2 (ja) アクリル粘着剤及び粘着テープ
JP2021113316A (ja) 粘着テープ
JP2020111740A (ja) 粘着テープ
JP7474118B2 (ja) 粘着剤及び粘着テープ
JP2021113315A (ja) 粘着テープ
JP7092625B2 (ja) 再剥離シート
JP2022190685A (ja) 粘着テープ、及び、電子機器部品固定用粘着テープ
JP2019119766A (ja) 粘着剤組成物及び粘着テープ
JP2020111738A (ja) 粘着テープ
JP2019104776A (ja) 粘着テープ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240319