JP2012107219A - イオン性高分子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脂肪族炭化水素からなる繰り返し単位とスルホンイミド基を有する繰り返し単位とを含有するイオン性高分子であって、該スルホンイミド基を有する繰り返し単位中のスルホンイミド基は、下記式(1):
−SO2N(M)SO2R1 ・・・(1)
{式中、R1は、フッ素原子、炭素数1〜8のアルキル基、及びフルオロアルキル基から成る群から選ばれる基であり、そしてMは、プロトン又はリチウムイオンである。}で表されることを特徴とする前記イオン性高分子。
【選択図】なし
Description
以下の特許文献1には、テトラフルオロエチレン(TFE)ユニットとパーフルオロスルホンイミドユニットとの共重合体及びその製造方法が開示されている。しかしながら、これらのパーフルオロ系ポリマーは非常に高価であること、金属リチウムに容易に還元されるTFEユニットを含有しているなどの欠点から実用的でない。
[1]脂肪族炭化水素からなる繰り返し単位とスルホンイミド基を有する繰り返し単位とを含有するイオン性高分子であって、該スルホンイミド基を有する繰り返し単位中のスルホンイミド基は、下記式(1):
−SO2N(M)SO2R1 ・・・(1)
{式中、R1は、フッ素原子、炭素数1〜8のアルキル基、及びフルオロアルキル基から成る群から選ばれる基であり、そしてMは、プロトン又はリチウムイオンである。}で表されることを特徴とする前記イオン性高分子。
(I)下記式(5):
からなる共重合体を、塩基性化合物存在下、下記式(7):
R1SO2NH2 ・・・(7)
{式中、R1は、フッ素原子、炭素数1〜8のアルキル基、及びフルオロアルキル基から成る群から選ばれる基である。}で表されるスルホンアミド化合物と、接触させてスルホンイミド化する、及び
(II)得られたスルホンイミドを酸洗浄する、
を含む、式(3)中、Mがプロトンである、前記[3]に記載のイオン性高分子の製造方法。
本発明のイオン性高分子は、脂肪族炭化水素からなる繰り返し単位と、スルホンイミド基を有する繰り返し単位とを、少なくとも含有する共重合体である。本発明においてイオン性高分子とは、高分子中にイオン的に解離しうるイオン構造、すなわちイオン性官能基を有する高分子をいう。本発明のイオン性高分子のイオン性官能基は、対イオンにプロトン又はリチウムイオンを有するスルホンイミド基である。
−H −CH3
−CH2CH3
−(CH2)2CH3
−CH(CH3)2
−(CH2)3CH3
−CH2CH(CH3)2
−CH(CH3)CH2CH3
−C(CH3)3
が挙げられる。
−SO2N(M)SO2R1 ・・・(1)
{式中、R1は、フッ素原子又は炭素数1〜8のフルオロアルキル基若しくはアルキル基であり、Mは、プロトン又はリチウムイオンである}で表されるスルホンイミド基を有する繰り返し単位を含有することを特徴とする。式(1)で表されるスルホンイミド基近傍に非水溶媒又は水が局所的に存在する結果、高いイオン伝導性が発現できると考えられる。イオン性高分子中の式(1)で表されるスルホンイミド基の存在位置は特には限定されないが、効果的なイオン伝導性の観点から、式(1)で表されるスルホンイミド基はイオン性高分子の側鎖に存在することが好ましい。
−CmFaH2m+1−a ・・・(8)
{式中、mは、1〜8の整数であり、そしてaは、0〜17の整数である。}で表されるフッ素原子で置換されていてもよい飽和炭化水素基であり、直鎖でも分岐していてもよい。
−CF3
−CF2CF3
−(CF2)2CF3
−CF(CF3)2
−(CF2)3CF3
−CF2CF(CF3)2
−CF(CF3)CF2CF3
−(CF2)4CF3
−(CF2)5CF3
−(CF2)6CF3
−(CF2)7CF3
などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。製造技術上の観点から、R1は、
−CF3
−CF2CF3
−(CF2)2CF3
−CF(CF3)2
−(CF2)3CF3
であることが、より好ましい。
−CmFaH2m+1−a ・・・(9)
{式中、mは、1〜4の整数であり、そしてaは、0〜9の整数である。}で表されるフッ素原子で置換されていてもよい飽和炭化水素基であり、直鎖でも分岐していてもよい。
−H
−CH3
−CH2CH3
−CH(CH3)2
−C(CH3)3
−F
−CF3
−CF2CF3
−CF(CF3)2
などが好ましく挙げられるが、これらに限定されるものではない。
―CmFaH2m―a― ・・・(10)
{式中、mは、1〜4の整数であり、そしてaは、0〜8の整数である。}で表され、直鎖でも分岐していてもよい。
−OCmFaH2m−a− ・・・(11)
{式中、mは、1〜4の整数であり、そしてaは、0〜8の整数である。}で表され、直鎖でも分岐していてもよい。
−CH2−
−CH2CH2−
−CF2−
−CF2CF2−
−OCH2CH2−
−OCF2CF2−
などが好ましく挙げられるが、これらに限定されるものではない。
−SO2M ・・・(12)
{式中、Mは、プロトン又はリチウムイオンである。}で表されるスルホン酸基を有する繰り返し単位は、イオン性高分子の作製や精製上の制約から、イオン性高分子中に含有されてもよい。
尚、上記式(12)で表されるスルホン酸基を有する繰り返し単位がイオン性高分子中に含有される場合、後述するイオン交換容量は、上記式(12)で表されるスルホン酸基に由来するイオン交換容量を含むものとなる。
対イオンがリチウムイオンであるイオン性高分子については、10質量%硫酸水溶液にイオン性高分子を浸漬し、イオン性高分子中のイオン交換基の対イオンをリチウムイオンからプロトンに変換する。プロトンを有するイオン性高分子を、25℃の飽和NaCl水溶液に浸漬し、その水溶液を十分な時間攪拌する。次いで、その飽和NaCl水溶液中のプロトンを、0.01N水酸化ナトリウム水溶液で中和滴定する。中和後に得られたイオン交換基の対イオンがナトリウムイオンの状態となっているイオン性高分子を、純水で濯ぎ、更に真空乾燥した後、秤量する。中和に要した水酸化ナトリウムの物質量をM(mmol)、イオン交換基の対イオンがナトリウムイオンであるイオン性高分子の質量をW(mg)とし、下記式:
EW =(W/M)−23+1 (対イオンがプロトンである場合)、又は
EW =(W/M)−23+7 (対イオンがリチウムイオンである場合)
により当量質量EW(g/当量)を求める。
前記式(1)で表されるスルホンイミド基を有する繰り返し単位の含有率は、前記式(2)で表される脂肪族炭化水素からなる繰り返し単位の1モル%以上100モル%以下である。該含有率が1モル%以上であれば、十分なイオン伝導性を担保することができ、50モル%以下であれば十分な強度を担保できる。該含有率は、5モル%以上80モル%以下であることが好ましく、より好ましくは5モル%以上60モル%以下である。
ブロックの形態としては、ジブロック共重合体、トリブロック共重合体、ラジアルブロック共重合体、マルチブロック共重合体等が挙げられ、これらの中ではトリブロック共重合体が好ましく用いられる。
上記スチレン系エラストマーの具体例としては、製造上の観点から、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロック共重合体(SEBS)、ポリスチレン−ポリ(エチレン−プロピレン)−ポリスチレントリブロック(SEPS)共重合体、ポリスチレン− ポリイソブチレン− ポリエチレントリブロック共重合体(SIBS)等が好ましく挙げられが、これらに限定されるものではない。
スルホンイミド基の導入方法は、スルホンイミド基を導入可能な部位を有するプレポリマーを合成した後、該プレポリマーにある導入可能な部位にスルホンイミド基を導入する方法であっても、予めスルホンイミド基を有するモノマーを重合する方法であってもよい。中でも、作業効率の観点から、前者の方法がより好ましい。
−SO2X ・・・(13)
{式中、Xは、ハロゲン原子である。}で表されるハロゲン化スルホニル基に変換する必要がある。上記式(13)において、Xはハロゲン原子であるが、ハンドリング性や製造上の観点から、Xは、好ましくはフッ素、塩素、臭素、沃素であり、より好ましくはフッ素、塩素である。
R1SO2NH2 ・・・(7)
{式中、R1は、前記式(1)において定義したものと同じである。}で表されるスルホンアミド化合物と接触させて、下記式(14):
−SO2N(M’)SO2R1 ・・・(14)
{式中、M’は、4級アンモニウムイオン、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属であり、そしてR1は、前記式(1)において定義したものと同じである。}で表されるスルホンイミド基を有する繰り返し単位を有するイオン性高分子を得ることが好ましい。尚、上記スルホンイミド化の際、反応系中の残存水分の影響等により、得られたイオン性高分子が、上記式(12)で表されるスルホン酸単位を含有することとなる場合があるが、スルホン酸単位がイオン性高分子中に存在していてもよい。上記式(12)で表されるスルホンイミド基を有する繰り返し単位のモル含有率は、上記式(1)で表されるスルホンイミド基を有する繰り返し単位の60モル%以下であることが、イオン伝導性の観点から好ましく、より好ましくは50モル%以下であり、さらに好ましくは40モル%以下である。
ウム水溶液に浸漬し、スルホンイミドリチウム塩とすることで、上記式(1)と上記式(2)の繰り返し単位を含有するイオン性高分子を得ることができる。また、水洗、温水洗浄、酸洗浄の後に、塩基性反応液体中で加水分解処理を施すことにより、未反応のSO2Cl基をSO3Li基に変えることができるため、本加水分解処理を行うことも好ましい。
(1)イオン交換容量
イオン性高分子のイオン交換容量を、以下の手法により測定した。
対イオンがリチウムイオンであるイオン性高分子については、10質量%硫酸水溶液にイオン性高分子を浸漬し、イオン性高分子中のイオン交換基の対イオンをリチウムイオンからプロトンに変換した。プロトンを有するイオン性高分子を25℃の飽和NaCl水溶液20mLに浸漬し、攪拌しながら30分間放置した。次いで、飽和水溶液中のプロトンを、フェノールフタレインを指示薬として0.01N水酸化ナトリウム水溶液を用いて中和滴定した。中和後にろ過して得られたイオン交換基の対イオンがナトリウムイオンの状態となっているイオン性高分子を、純水で濯ぎ、更に真空乾燥して秤量した。中和に要した水酸化ナトリウム量をM(mmol)、イオン交換基の対イオンがナトリウムイオンであるイオン性高分子の質量をW(mg)とし、下記式:
EW =(W/M)−23+1 (対イオンがプロトンである場合)
EW =(W/M)−23+7 (対イオンがリチウムイオンである場合)
により、イオン性高分子の当量質量EW(g/当量)を求めた。
更に、得られたEW値の逆数をとって1000倍することにより、イオン交換容量(ミリ当量/g)を算出した。
イオン性高分子の赤外分光分析は、Spectrum One(Perkin Elmer社製)を用いて、測定した。
高分子電解質の膜厚を、アルゴングローブボックス中で、ミツトヨ社製デジマチックシックネスゲージ547−401を用いて測定した。
高分子電解質中のイオン性高分子の含有量を、120℃で15時間乾燥後のイオン性高分子の重量と、当該イオン性高分子を用いて得られた高分子電解質の重量との比から求めた。
アルゴングローブボックス中で、Auを蒸着したステンレス鋼に高分子電解質を挟み込み、アルミラミネートフィルムで密閉することにより、Au/高分子電解質/Auの対称セルを作製した。ここで、Au電極は2cm角で電極面積は4cm2であった。作製した対称セルは電気化学測定装置(Solartron社製、1280B)を用い、20kHz〜0.1Hzの周波数範囲で、25℃恒温雰囲気下、インピーダンス測定を行い、実測したの抵抗値R′(Ω)から、下記式:
σ= L/(R′×A)
{式中、σは、イオン伝導度(S/cm)であり、Lは、電極間距離(cm)であり、R′は、実測抵抗値(Ω)であり、そしてAは電極面積(cm2)である。}によりイオン伝導度を算出した。尚、電極間距離として高分子電解質の厚みを用いた。
下記式(16):
上記で得られた高分子膜8gを、塩化チオニル140gを溶解させたN,N−ジメチルホルムアミド溶液400mL中に室温で20時間浸漬し、スルホン酸基をSO2Cl基に変換した。反応終了後、得られた高分子膜を洗浄液が中性になるまで水洗した後、さらにエタノールで洗浄し、60℃で20時間、真空乾燥した。褐色の高分子膜が得られ、を測定したところ、1173cm−1、1377cm−1にSO2Cl基のピークを確認した。
得られたSO2Cl基を有する高分子膜を、CF3SO2NH2を1.0mol/kg、(i−Pr)2EtNを1.5mol/kg溶解させたジエチレングリコールジメチルエーテル溶液600g中に浸漬し、130℃で20時間スルホンイミド化反応を行った。次いで、得られた高分子を水洗し、10重量%硫酸水溶液で洗浄し、その後、15重量%水酸化カリウム水溶液に90℃で2時間浸漬し、残存SO2Cl基の加水分解を行った。得られた高分子膜を水洗、酸洗浄、水洗した後、120℃で20時間真空乾燥して、対イオンがプロトンである膜厚135μmのイオン性高分子膜を得た。IRを測定したところ、SO2Cl基のピークの消失と、1321cm−1にスルホンイミド基のピークを確認した。また、副反応により少量のスルホン酸基が存在していることも確認された。解析の結果、SO2Cl基からスルホンイミド基への変換率は89%であることが分かった。得られたイオン性高分子膜のイオン交換容量は1.35ミリ当量/gであった。イオン交換容量及びIR解析の結果より、[脂肪族炭化水素からなる繰り返し単位]:[スチレンからなる繰り返し単位]:[スルホン酸基を有する繰り返し単位]:[スルホンイミド基を有する繰り返し単位]=6.5:0.5:0.1:1のmol比で存在していることが分かった。
真空乾燥したイオン性高分子を、4cm角に切り出し、純水に室温で24間浸漬しイオン性高分子中に水を含有させた。その後、イオン性高分子を取り出し、ろ紙でイオン性高分子表面に残留した水を拭き取り、除去することで膜厚は250μmの高分子電解質を得た。相対湿度50%において、高分子電解質中のイオン性高分子の含有量は25重量%であり、イオン伝導度は、2.1×10−2S/cmであった。
実施例1で得られた上記式(15)で表される高分子を、1N水酸化リチウム水溶液に浸漬して、対イオンがリチウムイオンであるイオン性高分子膜を得た。得られたイオン性高分子膜のイオン交換容量を測定したところ、イオン交換容量は、1.34ミリ当量/gであった。また、得られたイオン性高分子を120℃で15時間真空乾燥し、膜厚を測定したところ、膜厚は135μmであった。
上記真空乾燥したイオン性高分子を、アルゴングローブボックス中で4cm角に切り出し、LiN(SO2CF3)2を1mol/kg含有するジエチレングリコールジメチルエーテル溶液中に室温で24間浸漬しイオン性高分子中に溶液を含有させた。その後、イオン性高分子を取り出し、ろ紙でイオン性高分子表面に残留した溶液を拭き取り、除去することで高分子電解質を得た。得られた高分子電解質の膜厚は160μmであり、高分子電解質中のイオン性高分子の含有量は51重量%であり、イオン伝導度は、1.4×10−4S/cmであった。
実施例1で得た上記式(16)で表される高分子膜を1N水酸化リチウム水溶液に浸漬して対イオンがリチウムイオンであるイオン性高分子を得た。得られたイオン性高分子のイオン交換容量を測定したところ、イオン交換容量は、1.60ミリ当量/gであった。得られたイオン性高分子を120℃で15時間真空乾燥し、膜厚を測定したところ、膜厚は135μmであった。
真空乾燥したイオン性高分子をアルゴングローブボックス中で4cm角に切り出し、LiN(SO2CF3)2を1mol/kg含有するジエチレングリコールジメチルエーテル溶液中に室温で24時間浸漬しイオン性高分子中に溶液を含有させた。その後、イオン性高分子を取り出し、ろ紙でイオン性高分子表面に残留した溶液を拭き取り、除去することで高分子電解質を得た。得られた高分子電解質の膜厚は137μmであり、高分子電解質中のイオン性高分子の含有量は91重量%であり、本イオン性高分子は、上記溶液をほとんど保持できないことが分かる。イオン伝導度は、1.5×10−6S/cmと低かった。
(ポリスチレンスルホニルクロライドの合成)
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(Aldrich社製、分子量100万、商品番号434574)10gにN,N−ジメチルホルムアミド(80mL)を加え、0℃に冷却した。この溶液に塩化チオニル(29.5g)を滴下した後、室温で4時間攪拌し、スルホン酸ナトリウム基をSO2Cl基に変換した。反応終了後、得られた高分子を洗浄液が中性になるまで水洗した後、さらにエタノールで洗浄し、60℃で20時間真空乾燥した。白色の固体が得られ、IRを測定したところ、1171cm−1、1374cm−1にSO2Cl基のピークを確認した。
得られた高分子5gを、CF3SO2NH218gと(i−Pr)2EtN24gを溶解させたジエチレングリコールジメチルエーテル溶液60g中に入れ、130℃で20時間攪拌した。ジエチレングリコールジメチルエーテル溶液を除去した後、得られた高分子を10重量%硫酸水溶液中で攪拌することにより均一な溶液を得た。得られた溶液をヘキサンに徐々に注いで、白色の沈殿物を得た。次いで、1N水酸化リチウム水溶液中で2時間攪拌し、得られた溶液をヘキサンに徐々に注ぐことにより、ポリスチレンスルホンイミドリチウムを得た。得られた高分子を、120℃で20時間真空乾燥した後、IRを測定したところ、SO2Cl基のピークの消失と、1327cm−1にスルホンイミド基のピークを確認した。また、副反応により少量のスルホン酸基が存在していることも確認された。
真空乾燥したイオン性高分子を、LiN(SO2CF3)2を1mol/kg含有するプロピレンカーボネート溶液中に浸漬したところ、固体形状を維持できず溶解した。これは、非水溶媒により溶解しない脂肪族炭化水素を有する繰り返し単位を有していないためである。
Claims (9)
- 脂肪族炭化水素からなる繰り返し単位とスルホンイミド基を有する繰り返し単位とを含有するイオン性高分子であって、該スルホンイミド基を有する繰り返し単位中のスルホンイミド基は、下記式(1):
−SO2N(M)SO2R1 ・・・(1)
{式中、R1は、フッ素原子、炭素数1〜8のアルキル基、及びフルオロアルキル基から成る群から選ばれる基であり、そしてMは、プロトン又はリチウムイオンである。}で表されることを特徴とする前記イオン性高分子。 - 前記式(1)で表されるスルホンイミド基を有する繰り返し単位の含有率は、前記式(2)で表される脂肪族炭化水素からなる繰り返し単位の1モル%以上100モル%以下である、請求項2〜4のいずれか1項に記載のイオン性高分子。
- 前記イオン性高分子のイオン交換容量は、0.5ミリ当量/g以上3.0ミリ当量/g以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のイオン性高分子。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載のイオン性高分子と、非水溶媒又は水とを含有する高分子電解質。
- 以下のステップ:
(I)下記式(5):
からなる共重合体を、塩基性化合物存在下、下記式(7):
R1SO2NH2 ・・・(7)
{式中、R1は、フッ素原子、炭素数1〜8のアルキル基、及びフルオロアルキル基から成る群から選ばれる基である。}で表されるスルホンアミド化合物と、接触させてスルホンイミド化する、及び
(II)得られたスルホンイミドを酸洗浄する、
を含む、式(3)中、Mがプロトンである、請求項3に記載のイオン性高分子の製造方法。 - 請求項8の方法により製造されたイオン性高分子をリチウム化合物と接触させるステップをさらに含む、式(3)中、Mがリチウムイオンである、請求項3に記載のイオン性高分子の製造方法。
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