JP2012106987A - 含フッ素スルホラン、及び、含フッ素スルホランの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
で表されることを特徴とする含フッ素スルホランに関する。
なお、特許文献1及び非特許文献1には、フルオロアルキル基を有するスルホランは開示されていない。また、特許文献2には、フッ化スルホラン化合物が開示されているが、特許文献2に記載のフッ化スルホラン化合物の製造方法は、スルホラン類とフッ素ガスとを反応させて、スルホラン環を構成する炭素原子に結合した水素原子をフッ素原子に置き換えるものであり、本発明の含フッ素スルホランを製造することはできないものである。
で表されるフルオロアルキル基であることが好ましい。
で表される化合物を酸化剤と反応させて、下記式(1):
で表される含フッ素スルホランを得る工程、を含むことを特徴とする含フッ素スルホランの製造方法に関する。
で表される化合物であり、
前記式(1)で表される含フッ素スルホランが、下記式(5):
で表される化合物であることが好ましい。
で表される化合物であることが好ましい。
1)5−ハロゲン−1−ペンテン(ハロゲン:フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子)を、Rf2X5(式中、Rf2は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜7のフルオロアルキル基であり、X5は、塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子である。)
で表される化合物と反応させて、下記式(7):
2)前記式(7)で表される化合物を、チオール化剤と反応させて、下記式(8):
3)前記式(8)で表される化合物を環化反応させる工程
を含む製造方法により得られる下記式(9):
で表される化合物であり、
前記式(1)で表される含フッ素スルホランが、下記式(10):
で表される化合物であることが好ましい。
で表されるフルオロアルキル基であることが好ましく、下記式(2−1):
で表されるフルオロアルキル基であることがより好ましい。
で表される化合物を酸化剤と反応させて、下記式(1):
で表される含フッ素スルホランを得る工程、を含むことを特徴とする含フッ素スルホランの製造方法に関する。
本発明の含フッ素スルホランの製造方法は、上記含フッ素スルホランを得る工程を含む限り、その他の工程を含んでいてもよい。例えば、含フッ素スルホランを製造した後に、精製工程を行うことにより、純度の高い含フッ素スルホランを得ることができる。上記精製工程は、再結晶、濾過、精留など通常有機化合物の精製のために行われる方法を採ることができる。
で表される化合物、又は、下記式(9):
で表される化合物が好ましい。
テトラヒドロチオフェンに、炭素数2〜8のフルオロアルケンを反応させて、下記式(4):
で表される化合物を得る工程、及び、
上記式(4)で表される化合物を酸化剤と反応させて、下記式(5):
で表される含フッ素スルホランを得る工程、を含むものである。
で表される化合物であることが好ましく、下記式(6−1):
で表される化合物であることがより好ましい。
で示される5−ハロゲン−1−ペンテンを、Rf2X5(式中、Rf2は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜7のフルオロアルキル基であり、X5は、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子である。)
で表される化合物と反応させて、下記式(7):
上記式(7)で表される化合物を、チオール化剤と反応させて、下記式(8):
上記式(8)で表される化合物を環化反応させて、下記式(9):
で表される化合物を得る工程、及び、
上記式(9)で表される化合物を酸化剤と反応させて、下記式(10):
で表される含フッ素スルホランを得る工程を含むものである。
また、チオール化剤の添加量としては、式(7)で表される化合物1モルに対して、1〜1.5モルであることが好ましい。チオール化剤の添加量としてより好ましくは、式(7)で表される化合物1モルに対して、1〜1.2モルである。
また、上記アルカリ溶液の濃度としては、20〜40質量%であることが好ましく、より好ましくは、20〜30質量%である。
19F−NMR:
測定条件:282MHz(トリクロロフルオロメタン=0ppm)
1H−NMR:
測定条件:300MHz(テトラメチルシラン=0ppm)
1)1ステップ(付加反応)
300mLの還流管を設置した反応装置にて実施した。5−ブロモ−1−ペンテン(25g:168mmol)、C4F9I(65.7g:190mmol)、アゾビスイソブチロニトリル(以下、AIBNとする、551mg:3.4mmol)の順に反応容器に試薬を加えた。その後70〜80℃付近まで反応温度を上げた。次第に還流下となるが、反応の進行とともに還流が止まった。1時間攪拌した後、原料の消失を確認し反応を終了した。その後溶液を減圧下で低沸化合物だけ除去し次の反応に進んだ。
上記の溶液にチオウレア(12.8g:168mmol)とエタノール35mLを加え還流下で攪拌し、ガスクロマトグラフ(GC)で確認したところ原料が消失しBrがSHになったのを確認した。その後、30質量%KOH水溶液120gを滴下ロートで加えることで環化反応を行った(80℃、5時間)。蒸留にて目的生成物を採取した。
環化体の化合物(43g:134.4mmol)を酢酸(45g)に溶解した後、100℃にて30質量%H2O2水溶液(45ml:403.2mmol)を滴下した。反応後2層分液している下層を抜き出して純水にて洗浄したところ、固体が析出した。固体を蒸留にて精製した。得られた目的生成物の収率は、72%であった。
表1に示す化合物、添加量にする以外は実施例1と同様の方法で、目的生成物を得ることができた。
1)1ステップ(付加反応)
反応容器として耐圧の反応容器であるオートクレーブを用いて反応を行った。テトラヒドロチオフェン(100g:1.136mol)と開始剤パーブチルD(16.7g:114mmol、日油(株)製、ジtert−ブチルペルオキシド)を加え、0.3MPaまでヘキサフルオロプロピレンで満たし、熱を加えることで反応温度を上げた。次第に120℃付近で発熱が確認でき圧力の低下も確認できた。0.6MPaまでを限界値としてヘキサフルオロプロピレンを加え続けた。
圧力低下がないと判断された時点で反応を終了した。反応溶液を取り出し、目的生成物を蒸留にて採取した。ヘキサフルオロプロピレンの投入総量は、40g(267mmol)であった。
得られた生成物51g(213mmol)をトリフルオロ酢酸溶媒20g中に溶解し、30質量%H2O2水溶液75mL(675.0mmol)にて酸化反応を行った(30℃、5時間)。その後、反応溶液を蒸留にて、下記の精製工程によって行った。
蒸留後、得られた薄黄色の固体をトルエンに熱を加えることで溶解した。その後徐々に冷却を行った後、固体の析出を確認した。スラリーの状態の中トルエンと同等量のヘキサンを加え攪拌し、1時間程度攪拌した後、桐山ロートを用いて結晶をろ過した。採取した結晶を真空乾燥することで終了した。
表2に示す化合物、添加量にする以外は実施例5と同様の方法で、目的生成物を得ることができた。
(電解液の調製)
実施例1〜7で得られた含フッ素スルホランとプロピレンとプロピレンカーボネート(PC)を、含フッ素スルホラン:PC=80:20体積%とし、この混合液に0.1モル%のLiPF6を溶解した溶液を調製した。また、比較例としては、含フッ素スルホランの代わりにスルホランを用いた。
3電極式電圧測定セル(作用極:白金、対極:Li、参照極:Li、宝泉(株)製のHSセル)に上記電解液を入れ、ポテンシオスタットで3mV/secで電位走引し、分解電流を測定した。測定結果を表3に示す。
以下の方法で円筒型二次電池を作製した。
充放電電流をCで表示した場合、1800mAを1Cとして以下の充放電測定条件で測定を行う。評価は、後述する比較用電解液の放電容量の結果を100とした指数で行う。
充電:1.0C、4.5Vにて充電電流が1/10Cになるまでを保持(CC・CV充電)
放電:1C 3.0Vcut(CC放電)
充電については、1.0Cで4.5Vにて充電電流が1/10Cになるまで充電し0.2C相当の電流で3.0Vまで放電し、放電容量を求めた。その後、1.0Cで4.5Vにて充電電流が1/10Cになるまで充電し、85℃の恒温槽に二日間入れた。二日後、室温に冷えるまで十分に置き0.2C相当の電流で3.0Vになるまで放電した。その後、1.0Cで4.5Vにて充電電流が、1/10Cになるまで充電し0.2C相当の電流で3.0Vになるまで放電し、貯蔵後の放電容量を求めた。貯蔵前の放電容量と、貯蔵後充電し0.2Cで放電させた放電容量を、つぎの計算式に代入して高温貯蔵特性を求めた。
サイクル特性については、上記の充放電条件(1.0Cで4.5Vにて充電電流が1/10Cになるまで充電し1C相当の電流で3.0Vまで放電する)で行う充放電サイクルを1サイクルとし、最初のサイクル後の放電容量と100サイクル後の放電容量を測定した。サイクル特性は、つぎの計算式で求められた値をサイクル維持率の値とした。
エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、実施例5で得られた化合物5を30/67/3体積%比となるように混合し、この非水電解液用溶媒にさらに電解質塩としてLiPF6を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し非水電解液を調製した。
エチレンカーボネート、ジエチルカーボネートを、30/70(体積%)となるように混合し、この溶媒にさらに電解質塩としてLiPF6を1.0モル/リットルの濃度となるように加え、25℃にて充分に撹拌し比較用電解液を調製した。
Claims (11)
- Rfは、−CF2CFHOCF3、−CH2CFHCF3、−CH2CH2CF3、−CFHCF2H、−CFHCFHCF3、−CF2CF2H、−CH2CF2H、及び、−CF2CFHCF3からなる群より選択される少なくとも1種の基である請求項2記載の含フッ素スルホラン。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の含フッ素スルホランを含むことを特徴とする電解液。
- 前記酸化剤が、過酸化物、過ハロゲン酸化物、過マンガン酸塩、及び、クロム酸塩からなる群より選択される少なくとも1種の化合物である請求項5記載の含フッ素スルホランの製造方法。
- 前記フルオロアルケンが、CH2=CF−CF3、CH2=CH−CF3、CF2=CF−OCF3、CFH=CFCF3、CFH=CF2、CH2=CF2、CF2=CF2、及び、CF2=CFCF3からなる群より選択される少なくとも1種の化合物である請求項8記載の含フッ素スルホランの製造方法。
- 前記式(3)で表される化合物が、
1)5−ハロゲン−1−ペンテン(ハロゲン:フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子)を、Rf2X5(式中、Rf2は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜7のフルオロアルキル基であり、X5は、塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子である。)
で表される化合物と反応させて、下記式(7):
(式中、Rf2は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜7のフルオロアルキル基であり、X6は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子であり、X5は、塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子である。)で表される化合物を得る工程、
2)前記式(7)で表される化合物を、チオール化剤と反応させて、下記式(8):
(式中、Rf2は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜7のフルオロアルキル基であり、X5は、塩素原子、臭素原子、又は、ヨウ素原子である。)で表される化合物を得る工程、
3)前記式(8)で表される化合物を環化反応させる工程
を含む製造方法により得られる下記式(9):
(式中、Rf2は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜7のフルオロアルキル基である。)
で表される化合物であり、
前記式(1)で表される含フッ素スルホランが、下記式(10):
(式中、Rf2は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1〜7のフルオロアルキル基である。)
で表される化合物である、請求項5記載の含フッ素スルホランの製造方法。 - Rf2は、−(CF2)nH(nは、1〜7の整数である)、−(CF2)mCF3(mは、1〜6の整数である)、−CF(CF3)2、及び、−CH(CF3)2からなる群より選択される少なくとも1種の基である請求項10記載の含フッ素スルホランの製造方法。
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