JP2019087363A - 電極活物質、及び二次電池 - Google Patents

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陽子 砂原
慎也 ▲徳▼岡
慎也 ▲徳▼岡
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哲 宮沢
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Abstract

【課題】充放電を繰り返しても容量低下を抑制でき、サイクル特性が良好で安定して高電圧を出力することができる電極活物質、及びこの電極活物質を使用した二次電池を実現する。【解決手段】正極4中の正極活物質が、チアジン骨格を構成単位中に含有した有機化合物を主体とし、窒素原子に結合する水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基のうちの少なくとも一部が重水素化されている。重水素化されたチアジン骨格を有する有機化合物の中でも重水素化フェノチアジン系の有機化合物が好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は電極活物質、及び二次電池に関し、より詳しくは電池電極反応を利用して充放電を繰り返す電極活物質、及び二次電池に関する。
携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の携帯用電子機器の市場拡大に伴い、これら電子機器のコードレス電源としてエネルギー密度が大きく高出力化が可能で長寿命の二次電池が待望されている。
そして、このような要求に応えるべく、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンを荷電担体とし、その電荷授受に伴う電気化学反応を利用した二次電池が開発されている。特に、リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が大きく、車載用バッテリーとしても広く普及しつつある。
ところで、二次電池の構成要素のうち電極活物質は、充電反応、放電反応という電池電極反応に直接寄与する物質であり、二次電池の中心的役割を有する。すなわち、電池電極反応は、電解質中に配された電極と電気的に接続された電極活物質に対し電圧を印加することにより、電子の授受を伴って生じる反応であり、電池の充放電時に進行する。したがって、上述したように電極活物質は、システム的には、二次電池の中心的役割を有する。
そして、上記リチウムイオン二次電池では、正極活物質としてリチウム含有遷移金属酸化物、負極活物質として炭素材料を使用し、これらの電極活物質に対するリチウムイオンの挿入反応、及び脱離反応を利用して充放電を行っている。
しかしながら、リチウムイオン二次電池は、正極におけるリチウムイオンの移動が律速となるため、充放電速度が制限されるという問題があった。すなわち、上述したリチウムイオン二次電池では、電解質や負極に比べて正極の遷移金属酸化物中でのリチウムイオンの移動速度が遅く、このため正極での電池反応速度が律速となって充放電速度が制限され、その結果、高出力化や充電時間の短時間化には限界があった。
そこで、このような課題を解決すべく、近年、有機化合物を電極活物質に使用した二次電池の研究・開発が盛んに行われている。
例えば、特許文献1には、電極活物質を含む正極と負極とを有し、前記電極活物質の電極反応によって充放電する非水電解液二次電池であって、前記電極活物質が、水素原子の安定同位体である重水素を天然存在比よりも高濃度に含む重水素化有機化合物が提案されている。
この特許文献1では、電極活物質が上述した重水素化有機化合物で形成されているので、電池電極反応の充放電過程で生じる副生成物の生成を抑制できることから、エネルギー密度が高く、高出力であって、充放電を繰り返しても容量低下が少ないサイクル特性が良好かつ安定性に優れた二次電池を得ようとしている。
具体的には、この特許文献1では、重水素化ニトロキシルラジカル化合物、重水素化ルベアン酸、更には共役ジアミン構造を有する重水素化フェナジン等を電極活物質に使用し、充放電特性を評価している。例えば、重水素化率が96原子%の重水素化フェナジンを電極活物質に使用した場合、2.0Vに電圧平坦部(プラトー)を有する放電容量が0.2mAhの二次電池を得ている。また、この二次電池について4.0〜2.0Vの間で充放電を繰り返したところ、20サイクル後においても初期の95%以上の容量密度を得ている。
特開2015−018717号公報(請求項1、2、段落[0069]〜[0091])
しかしながら、特許文献1では、重水素化ニトロキシルラジカル化合物、重水素化ルベアン酸、さらには重水素化フェナジン等の重水素化有機化合物で電極活物質を形成することにより、充放電過程で生じる副生成物の生成を抑制しているものの、繰り返し充放電を行うと放電容量が低下し、高電圧を安定的に出力させるのが困難であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、充放電を繰り返しても容量低下を抑制でき、サイクル特性が良好で安定して高電圧を出力することができる電極活物質、及びこの電極活物質を使用した二次電池を提供することを目的とする。
質量数が1の水素原子(H)を安定同位体である重水素原子で置換し、重水素化すると副成分の生成を抑制できることから、電池特性の向上に寄与すると考えられる。
本発明者らは、斯かる観点から高電圧を安定して出力することができ、かつ良好なサイクル特性の実現が可能な新規活物質材料を見出すべく鋭意研究を行ったところ、チアジン骨格を構成単位中に有する有機化合物において、窒素原子と結合している水素原子又は炭素数が1〜4のアルキル基中の水素原子の少なくとも一部を重水素化することにより、放電時には3.0V以上の高電圧を安定的に出力させることができ、かつ充放電を繰り返しても容量低下を抑制でき、サイクル特性が良好な電極活物質を得ることができるという知見を得た。
本発明はこのような知見に基づきなされたものであって、本発明に係る電極活物質は、電池電極反応によって充放電を繰り返す二次電池に使用される電極活物質であって、一般式
Figure 2019087363
で表されるチアジン骨格を構成単位中に含有した有機化合物を主体としていることを特徴としている。
ただし、Xは少なくとも一部が重水素化された水素原子又は少なくとも一部が重水素化された炭素数が1〜4のアルキル基(直鎖及び分岐鎖を含む。)のいずれかを示している。
さらに、本発明の電極活物質は、前記有機化合物が、一般式
Figure 2019087363
で表わされるのが好ましい。
ただし、X〜Xは、質量数が1の水素原子又は少なくとも一部が重水素化された水素原子のいずれかを示している。
また、本発明の電極活物質では、前記有機化合物は、重水素が天然存在比に比べ高濃度に含まれているのが好ましい。
さらに、本発明の電極活物質は、前記重水素化された水素原子の重水素化率が、1%以上であるのが好ましい。
また、本発明に係る二次電池は、上記いずれかに記載の電極活物質が、電池電極反応の少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれることを特徴としている。
さらに、本発明に係る二次電池は、正極、負極、及び電解質を有し、前記正極が、上記いずれかに記載の電極活物質を含有していることを特徴としている。
本発明の電極活物質によれば、電池電極反応によって充放電を繰り返す二次電池の活物質として使用される電極活物質であって、上述したチアジン骨格を構成単位中に含有した有機化合物を主体とし、窒素(N)原子に結合する水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基のうちの少なくとも一部が重水素化されているので、放電時には3.0V以上の高電圧を安定して出力させることができ、放電容量が大きく繰り返し充放電を行っても放電容量が低下するのを抑制できるサイクル特性が良好な電極活物質を得ることができる。
また、本発明の二次電池によれば、上記いずれかに記載の電極活物質が、電池電極反応の少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれるので、高電圧で安定して出力させることができ、かつ充放電を繰り返しても容量低下が少なく、放電容量が大きくサイクル特性が良好で電池特性の安定した長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
しかも、電極活物質が上述した有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮した二次電池を得ることができる。
本発明に係る二次電池としてのコイン型電池の一実施の形態を示す断面図である。 試料番号1の初期での電池容量と電圧との関係を示す図である。 試料番号1で繰り返し充放電を行った場合の放電容量と電圧との関係を示す図である。 試料番号2で繰り返し充放電を行った場合の放電容量と電圧との関係を示す図である。 試料番号1の放電回数と容量維持率との関係を試料番号3と共に示す図である。 試料番号4の初期での電池容量と電圧との関係を試料番号5と共に示す図である。 試料番号4の放電回数と容量維持率との関係を試料番号5と共に示す図である。
次に、本発明の実施の形態を詳説する。
本発明の電極活物質は、一般式(1)で表されるチアジン骨格を構成単位中に含有した有機化合物を主体としている。
Figure 2019087363
ここで、Xは少なくとも一部が重水素化された水素原子又は少なくとも一部が重水素化された炭素数が1〜4のアルキル基(直鎖及び分岐鎖を含む。)のいずれかを示している。
水素原子には、質量数が1の水素H(以下、「軽水素」ともいう。)以外に軽水素Hの安定同位体である質量数が2の重水素Dが知られている。軽水素Hは反応性に富むことから電解液中で副成分を生成し易いのに対し、重水素Dは前記副成分の生成を抑制することができる。すなわち、軽水素Hの少なくとも一部を重水素化することにより、副成分の生成を抑制できることから、副成分に起因した不要な反応が生じるのを抑制することができ、電極活物質が余分に消費されることもない。その結果、充放電を繰り返しても初期の放電容量からの低下を極力抑制することができ、サイクル特性や向上させることができると考えられる。
しかしながら、 [発明が解決しようとする課題]の項でも述べたように、重水素化ニトロキシルラジカル化合物、重水素化ルベアン酸、重水素化フェナジン等の重水素化有機化合物では、充放電を繰り返すと放電容量が低下し、安定した高電圧を出力するのが困難となり、このため安定した高電圧の出力が要求される用途に対応するのは困難であった。
そこで、本発明者らは新規で有用な活物質材料を見出すべく、試行錯誤を繰り返し、鋭意研究を行ったところ、上述した一般式(1)で表されるチアジン骨格を構成単位中に含有する重水素化有機化合物を電極活物質に使用することにより、繰り返し充放電を行っても3.0V以上の高電圧を安定して出力させることができ、放電容量も大きく繰り返し充放電による放電容量の低下を抑制することができることが分かった。
ここで、重水素Dは天然でも水素中に0.015%程度の割合で存在しているが、本発明の重水素化有機化合物は、重水素Dが天然存在比(0.015%)よりも高濃度に含むのが好ましい。より具体的には重水素化有機化合物中の重水素化率は1%以上が好ましく、より好ましくは10%以上、90%〜100%が更に好ましい。
また、軽水素Hに代えてアルキル基がN原子に結合している場合は、炭素数Cが過度に多くなって長鎖状になると、重水素化条件が厳しくなったり、嵩が高くなって立体障害等が生じ易くなり、円滑な充放電反応の進行に支障が生じるおそれがある。したがって、上記一般式(1)中、Xがアルキル基の場合は、炭素数Cを1〜4とする必要がある。
さらに、本発明の電極活物質は、上記一般式(1)の範疇に属するものであれば特に限定されるものではないが、好ましくはチアジン骨格の両端にベンゼン環がそれぞれ縮環して形成された一般式(2)で示すフェノチアジン系の重水素化有機化合物が好ましい。
Figure 2019087363
ここで、X〜Xは、軽水素H又は少なくとも一部が重水素化された水素原子のいずれかを示している。
尚、フェノチアジンの化学構造式は、通常、化学式(3)で表されるが、本発明は、ベンジル位のC原子に結合している水素原子が軽水素Hであるか、或いは重水素Dであるかを識別するため、重水素化されていないフェノチアジンについては、化学式(4)のように表記することとする。
Figure 2019087363
また、ベンゼン環の各ベンジル位の水素原子、及びチアジン骨格中の水素原子又はアルキル基の重水素化率は、反応条件等により区々であり、したがって反応条件等により調整することが可能であるが、通常は軽水素Hと重水素Dとが混在する。このため本明細書では、重水素化率が50原子%未満を軽水素Hで表示し、重水素化率が原子50%以上を重水素Dで表示するものとする。
したがって、一般式(2)で示すフェナチアジン系の範疇に属する重水素化有機化合物としては、N原子に水素原子が結合している場合は、例えば化学式(2a)〜(2d)で表される有機化合物を挙げることができ、N原子にアルキル基が結合している場合は、例えば化学式(2e)〜(2j)で表される有機化合物を挙げることができる。
Figure 2019087363
Figure 2019087363
このように本発明の電極活物質は、一般式(1)で表されるチアジン骨格を構成単位中に含有した有機化合物を主体とし、N原子に結合する水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基のうちの少なくとも一部が重水素化しているので、放電時には3.0V以上の高電圧を安定して出力させることができ、放電容量が大きく繰り返し充放電を行っても放電容量が低下するのを抑制できるサイクル特性が良好な電極活物質を得ることができる。
次に、上記電極活物質を使用した二次電池について詳述する。
図1は、本発明に係る二次電池の一実施の形態としてのコイン型二次電池を示す断面図であって、本実施の形態では、本発明の重水素化有機化合物を正極活物質(電極活物質)に使用している。
電池缶1は、正極ケース2と負極ケース3とを有し、該正極ケース2及び負極ケース3は、いずれも円盤状の薄板形状に形成されている。正極集電体を構成する正極ケース2の底部中央には、正極活物質及び導電性補助剤を含有した混合物をシート状に成形した正極4が配されている。そして、正極4上には微多孔膜、織布、不織布などの多孔性のシートまたはフィルムで形成されたセパレータ5が積層され、さらにセパレータ5には負極6が積層されている。負極6としては、例えば、ステンレス箔や銅箔にリチウムの金属箔を重ね合わせたものや、黒鉛やハードカーボン等のリチウム吸蔵材料を銅箔に塗布したものを使用することができる。負極6には金属からなる負極集電体7が積層されるとともに、該負極集電体7には金属製ばね8が載置されている。そして、電解質9が内部空間に充填されると共に、負極ケース3は金属製ばね8の付勢力に抗して正極ケース2に固着され、ガスケット10を介して封止されている。
次に、上記二次電池の製造方法の一例を詳述する。
まず、重水素化されていないチアジン骨格を有する有機化合物、例えばフェノチアジンやメチルフェノチアジンを高温・高圧下、重水素化剤で処理し、重水素化有機化合物を主体とした正極活物質を作製する。ここで、重水素化剤としては、例えば重水酸化ナトリウム(NaOD)を重水(DO)で希釈した混合溶液を使用することができる。
次に、正極活物質を使用し、所定の電極形状を有する正極を作製する。例えば、正極活物質を導電性補助剤、及び結着剤と共に混合し、溶媒を加えてスラリーとし、該スラリーを正極集電体上に任意の塗工方法で塗工し、乾燥することにより正極を形成する。
ここで、導電性補助剤としては、特に限定されるものでなく、例えば、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素質微粒子、カーボンナノファイバー等の気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン等の炭素繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアセン等の導電性高分子などを使用することができる。また、導電補助剤を2種類以上混合して用いることもできる。尚、導電補助剤の正極4中の含有率は10〜80質量%が望ましい。
また、結着剤も特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロース等の各種樹脂を使用することができる。
さらに、溶媒についても、特に限定されるものではなく、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリドン、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン等の塩基性溶媒、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ニトロベンゼン、アセトン等の非水溶媒、メタノール、エタノール等のプロトン性溶媒、さらには水等を使用することができる。
また、溶媒の種類、有機化合物と溶媒との配合比、添加剤の種類とその添加量等は、二次電池の要求特性や生産性等を考慮し、任意に設定することができる。
次いで、この正極4を電解質9に含浸させて該正極4に前記電解質9を染み込ませ、その後、正極集電体を構成する正極ケース2の底部中央の正極4を載置する。次いで、前記電解質9を含浸させたセパレータ5を正極4上に積層し、さらに負極6及び負極集電体7を順次積層し、その後内部空間に電解質9を注入する。そして、負極集電体7上に金属製ばね8を載置すると共に、ガスケット10を周縁に配し、かしめ機等で負極ケース3を正極ケース2に固着して外装封止し、これによりコイン型二次電池が作製される。
尚、上記電解質9は、正極4と該正極4の対向電極である負極6との間に介在して両電極間の荷電担体輸送を行うが、このような電解質9としては、室温で10−5〜10−1S/cmのイオン伝導度を有するものを使用することができ、例えば、電解質塩を有機溶剤に溶解させた電解液を使用することができる。
ここで、電解質塩としては、例えば、LiPF、LiClO、LiBF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiC(CFSO、LiC(CSO等を使用することができる。
また、有機溶剤としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、スルホラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン等を使用することができる。
また、電解質9には、固体電解質やカチオンとアニオンを組み合わせたイオン性液体、グライム類などの対称グリコールジエーテル、鎖状スルホン類等を使用することができる。
固体電解質に用いられる高分子化合物としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン共重合体、フッ化ビニリデン−モノフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン三元共重合体等のフッ化ビニリデン系重合体、アクリロニトリル−メチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−メチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチルアタリレート共重合体、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−アクリル酸共重合体、アクリロニトリル−ビニルアセテート共重合体等のアクリルニトリル系重合体、更にはポリエチレンオキサイド、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、及びこれらのアクリレート体やメタクリレート体の重合体等を挙げることができる。また、これらの高分子化合物に電解液を含ませてゲル状にしたものを電解質9として使用したり、又は電解質塩を含有させた高分子化合物のみをそのまま電解質9に使用することもできる。
また、イオン性液体としては、カチオンが2−エチルイミダゾリウム、3−プロピルイミダゾリウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1,3−ジメチルイミダゾリウム等のイミダゾリウム、ジエチルメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、シクロヘキシルトリメチルアンモニウム、メチルトリ−n−オクチルアンモニウム、トリエチル(2−メトキシエトキシメチル)アンモニウム、ベンジルジメチルテトラデシルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム等のアンモニウム、その他アルキルピリジニウム、ジアルキルピロリジニウム、テトラアルキルフォスフォニウム、トリアルキルスルフォニウム等を使用することができ、アニオンがCl、Br、Iなどのハロゲン化物アニオン、BF 、B(CN) 、B(C 等のホウ素化物アニオン、(CN)、[N(CF、[N(SOCF等のアミドアニオン又はイミドアニオン、RSO (Rは脂肪族炭化水素基又は芳香族炭化水素基を示す。以下同様)、RSO 、RSO (Rは含フッ素ハロゲン化炭化水素基を示す。以下同様)、RSO 等のスルフェートアニオン又はスルフォネートアニオン、R P(O)O、PF 、R PF 等のリン酸アニオン、SbF等のアンチモンアニオン、その他ラクテート、硝酸イオン、トリフルオロアセテート等を使用することができる。
また、グライム類としては、メチルトリグライム、エチルトリグライム、ブチルトリグライム、メチルテトラグライム、エチルテトラグライム、ブチルテトラグライムなどを使用することができる。
さらに、鎖状スルホン類としては、2−(エチルスルホニル)プロパン、2−(エチルスルホニル)ブタンなどを使用することができる。
また、二次電池の電極活物質は、充放電により可逆的に酸化又は還元されるため、充電状態、放電状態、あるいはその途中の状態で異なる構造、状態を有するが、本実施の形態では、前記電極活物質は、少なくとも放電反応における反応出発物(電池電極反応で化学反応を起こす物質)、生成物(化学反応の結果生じる物質)、及び中間生成物のうちのいずれかに含まれている。そしてその結果、エ迅速に充電でき、高出力での放電が可能で充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性が良好で電池特性の安定した長寿命の二次電池を実現することが可能となる。
しかも、電極活物質が有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮した二次電池を得ることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。例えば、電極活物質の主体となる有機化合物についても、上記列挙した化学式(2a)〜(2j)はその一例であって、これらに限定されるものではない。すなわち、一般式(1)で示すようなチアジン骨格を構成単位中に含有する有機化合物であれば、放電容量が大きく、放電時に安定した高電圧の出力が可能であり、繰り返し充放電を行っても容量低下を極力抑制できるサイクル特性の良好な所望の二次電池を得ることが可能となる。
また、本実施の形態では、コイン型二次電池について説明したが、電池形状は特に限定されるものでないのはいうまでもなく、円筒型、角型、シート型等にも適用できる。また、外装方法も特に限定されず、金属ケースや、モールド樹脂、アルミラミネートフィルム等を使用してもよい。
また、本実施の形態では、電極活物質を正極活物質に使用したが、負極活物質に使用するのも有用である。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
尚、以下に示す実施例は一例であり、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(試料番号1の作製)
[重水素化フェノチアジンの合成]
下記合成スキーム(A)にしたがって重水素化フェノチアジンを合成した。
Figure 2019087363
まず、化学式(2a’)で表されるフェノチアジン(和光純薬工業社製)、重水酸化ナトリウム(1N−NaOD)溶液(メルク社製)、及び重水DO(アイソテック社製)を用意した。そして、NaODをDOで希釈し、NaODの濃度が0.5wt%となるように調製してNaOD/DO混合溶液を得た。
次いで、フェノチアジン(2a’):250mg、NaOD/DO混合溶液:2.5mLを容量10mLの耐圧ステンレス製の反応管に投入し、該反応管を密閉し高圧条件下、400℃の温度に調整された溶融塩バス中で1時間加熱し、反応させた。その後、反応管を冷水バスに投入して室温まで冷却し、次いでジクロロメタンを有機溶媒に使用して反応管内で液液抽出を行い、有機物質を抽出した。次に、抽出した有機物質を硫酸マグネシウムで乾燥し、その後ガラスフィルターを使用してろ過し、得られたろ過液をエバポレータで濃縮した。次いでヘキサンと酢酸エチルとの比が20:1に調整されたシリカゲルカラムクロマトグラフィーを使用して精製し、得られた固体をヘキサン−エタノールの混合溶媒を使用して再結晶化し、淡黄色粉末の生成物100mgを得た(収率40%)。
得られた生成物を無水酢酸(CHCO)Oと反応させてN−アセチル化し、アセチル基のメチルプロトンを基準ピークとしてH−NMRから重水素化率を求めた。N原子に結合している水素原子は不安定であったための重水素化率を求めることができなかったが、ベンゼン環上の8個のベンジル位全てについて重水素化率は96原子%であり、生成物は化学式(2a)で表される重水素化フェノチアジンであることが確認された。
[二次電池の作製]
導電性補助剤としてカーボンナノファイバー、結着剤としてポリテトラフルオロエチレン(以下、「PTFE」という。)を用意した。
次いで、正極活物質としての上記重水素化フェノチアジン(2a)が10wt%、PTFEが10wt%、カーボンナノファイバーが90wt%となるように、これらを秤量し、均一に混合しながら乳鉢で混練し、その後加圧成形し、厚さ約1mmのシート状部材を得た。この後、このシート状部材を乾燥させた後、直径13mmの円形に打ち抜き、正極を作製した。尚、この正極の作製は、アルゴンガスが充満したグローブボックス中で行った。
次に、上記正極を正極集電体上に載置し、さらに電解液を染み込ませたポリアミド製多孔質フィルムからなる厚さ25μmのセパレータを前記正極上に積層し、さらにステンレス製集電板の両面にリチウムを貼付した負極(直径:13mm、厚み:1mm)をセパレータ上に積層した。そして、集電体上に金属製ばねを載置した後、上記電解液を約0.5mL注入した。尚、電解液としては、スルホラン(有機溶媒)とLiN(CFSO(電解質塩)と混合させて1mol/Lの濃度となるように調整したものを使用した。
その後、周縁にガスケットを配した状態で負極ケースを正極ケースに接合し、かしめ機によって外装封止して、正極活物質として重水素化フェノチアジン、負極活物質として金属リチウムを有する密閉型のコイン型電池を作製し、外形寸法が直径20mm、厚み3.2mmの試料番号1の二次電池を得た。
(試料番号2の作製)
[重水素化フェナジンの合成]
まず、下記合成スキーム(B)にしたがって重水素化フェナジンを作製した。
Figure 2019087363
すなわち、化学式(11a)で表されるフェナジン(東京化成工業社製)を用意し、このフェナジン(11a)を重水DO、5wt%のPtを含有したPt/C、及びアルミニウム(III)粉末とともにマイクロウェーブ反応装置の反応容器に入れた後、約200℃の温度でマイクロ波を照射した。放冷後、アセトニトリルで洗浄しながら吸引ろ過した後、ろ液を濃縮し、濃縮物を得た。次いで、この濃縮物を昇華精製し、黄色粉末を得た。この黄色粉末を無水酢酸(CHCO)Oと混合させ、120℃で3時間加熱し、フェナジンをアセチル化した。そして、H−NMRでアセチル基のメチルシグナルを基準ピークとしてベンジル位に結合している水素原子の重水素化率を求めたところ、全てのベンジル位で重水素化率は96原子%であった。
[二次電池の作製]
正極活物質に重水素化フェナジンを使用した以外は上記試料番号1と同様の方法・手順で、試料番号2の二次電池を作製した。
[試料の評価]
試料番号1の二次電池について、0.1mAの定電流で電圧が4.1Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vになるまで放電を行った。
図2は、試料番号1の充放電特性を示す図であり、横軸が電池容量(Ah/kg)、縦軸が電圧(V)である。
この図2から明らかなように、試料番号1は、放電電圧が3.3Vに電圧平坦部(プラトー)を有する放電容量0.75mAhの二次電池であることが確認された。
その後、1.5〜4.1Vの範囲で充放電を5サイクル繰り返した。
図3は、試料番号1のサイクル特性を示している。横軸が放電容量(Ah/kg)、縦軸が電圧(V)である。
この図3から明らかなように、第1回目の放電と第5回目の放電とで放電容量は殆ど変らず、容量特性の劣化を抑制できることが分かった。
一方、試料番号2についても0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vになるまで放電を行った。その結果、2.0Vに電圧平坦部を有する放電容量も0.2mAhの二次電池であることが確認された。
その後、2.0〜4.0Vの範囲で充放電を5サイクル繰り返した。
図4は、試料番号2のサイクル特性を示している。横軸が放電容量(Ah/kg)、縦軸が電圧(V)である。
この図4から明らかなように、第1回目の放電直後から放電電圧は2.0Vまで緩やかに低下した。そして、充放電を繰り返す毎に放電直後からの放電電圧の低下が顕著になり、第5回目の放電では放電直後から短時間で電圧が2.0Vまで低下することが分かった。
すなわち、試料番号2は、フェナジンのベンジル位を重水素化しているものの、充放電を繰り返すと短時間で2.0Vまで電圧が低下し、十分な高電圧で放電させることができなかった。
これに対し試料番号1は、チアジン骨格を有するフェノチアジンを重水素化しているので、3.3Vの高電圧で安定して放電させることができ、しかも第1回目の放電から第5回目の放電に架けて放電容量が殆ど変らないことが分かった。
[試料の準備]
正極活物質に重水素化されていない通常のフェノチアジンを使用し、実施例1の試料番号1と同様の方法・手順で試料番号3の二次電池を作製した。
また、実施例1で作製した試料番号1の二次電池(正極活物質:重水素化フェノチアジン)を別途用意した。
[試料の評価]
試料番号3の各試料について、0.1mAの定電流で電圧が4.1Vになるまで充電した後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電を行なった。
その結果、試料番号3についても、試料番号1と同様、放電時に3.0Vの電圧で電圧平坦部を有する放電容量0.75mAhの二次電池であることが確認された。
その後、試料番号3についても、4.1V〜1.5Vの範囲で充放電を繰り返し、放電容量の放電回数に及ぼす影響を調べた。
図5は、試料番号1及び3の放電回数と容量維持率との関係を示す図であり、横軸は放電回数(回)、縦軸は容量維持率(%)である。
試料番号1及び試料番号3は、いずれも放電回数が6回程度までは初期の90%以上の放電容量を維持している。
しかしながら、放電回数が10回を超えると試料番号3は、試料番号1に比べて放電容量の低下が顕著になり、試料番号1では50回充放電を繰り返しても放電容量は初期の70%程度を維持できるのに対し、試料番号3では50回の充放電を繰り返すと放電容量は初期の57%程度に低下することが分かった。
以上より、フェノチアジンを重水素化することにより、重水素化しなかった場合に比べ、充放電を繰り返しても容量低下を極力抑制できるサイクル特性が良好な二次電池が得られることが分かった。
[重水素化メチルフェノチアジンの合成]
下記合成スキーム(C)にしたがって重水素化メチルフェノチアジンを合成した。
Figure 2019087363
まず、化学式(2f’)で表されるメチルフェノチアジン(東京化成工業社製)を用意し、フェノチアジンに代えてメチルフェノチアジンを使用した以外は実施例1の試料番号1と同様の方法・手順で黄色粉末の生成物120mg(収率48%)を得た。
得られた生成物を無水酢酸(CHCO)Oと反応させてN−酢酸tブチル化し、t−ブチル基のメチルプロトンを基準ピークとしてH−NMRから生成物を求めたところ、メチル基の重水素化率が84原子%、ベンゼン環のベンジル位の全てにおいて重水素化率が96原子%であり、上記化学式(2f)で表される重水素化メチルフェノチアジンであることが確認された。
[二次電池の作製]
正極活物質に 重水素化メチルフェノチアジンを使用し、試料番号1と同様の方法、手順で試料番号4の二次電池を作製した。
また、重水素化されていないメチルフェノチアジン(2b)を使用し、試料番号1と同様の方法、手順で試料番号5の試料を作製した。
[試料の評価]
試料番号4及び5の各試料について、0.1mAの定電流で電圧が4.1Vになるまで充電した後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電を行なった。
図6は試料番号3及び4の充放電特性を示す図であり、横軸は充放電容量(Ah/kg)、縦軸は電圧(V)である。
試料番号4及び5のいずれも、放電時に3.5V付近に電圧平坦部を有し、試料番号4が放電容量0.54mAhであり、試料番号5が放電容量0.53mAhの二次電池であることがそれぞれ確認された。
その後、4.1V〜1.5Vの範囲で充放電を繰り返し、放電容量の放電回数に及ぼす影響を調べた。
図7は、試料番号4及び5の放電回数と容量維持率との関係を示す図であり、横軸は放電回数(回)、縦軸は容量維持率(%)である。
試料番号4及び試料番号5は、いずれも放電回数が4回程度までは初期の90%以上の放電容量を維持している。
しかしながら、放電回数が5回を超えると試料番号5は、試料番号4に比べて放電容量の低下が顕著になり、試料番号4では25回の充放電を繰り返しても放電容量は初期の75%を維持できるのに対し、試料番号5では25回の充放電を繰り返すと放電容量は初期の53%程度に低下することが分かった。
以上より、重水素化フェノチアジンに代えて重水素化メチルフェノチアジンを使用した場合も3.5V以上の高い電圧域で電圧平坦部を実現することができ、かつ、重水素化しなかった場合に比べ、充放電を繰り返しても容量低下を極力抑制できるサイクル特性が良好な二次電池が得られることが分かった。
高い電圧を安定的に発生させることができ、充放電を繰り返しても容量低下が少なく、安定性に優れた良好なサイクル特性を有する電極活物質及びこれを用いた二次次電池を実現する。
4 正極
6 負極
9 電解質

Claims (6)

  1. 電池電極反応によって充放電を繰り返す二次電池に使用される電極活物質であって、
    一般式
    Figure 2019087363
    [ただし、Xは少なくとも一部が重水素化された水素原子又は少なくとも一部が重水素化された炭素数が1〜4のアルキル基(直鎖及び分岐鎖を含む。)のいずれかを示す。]
    で表わされるチアジン骨格を構成単位中に含有した有機化合物を主体としていることを特徴とする電極活物質。
  2. 前記有機化合物は、一般式
    Figure 2019087363
    [ただし、X〜Xは、質量数が1の水素原子又は少なくとも一部が重水素化された水素原子のいずれかを示す。]
    で表わされることを特徴とする請求項1記載の電極活物質。
  3. 前記有機化合物は、重水素が天然存在比に比べ高濃度に含まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電極活物質。
  4. 前記重水素化された水素原子の重水素化率は、1%以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電極活物質。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電極活物質が、電池電極反応の少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれることを特徴とする二次電池。
  6. 正極、負極、及び電解質を有し、前記正極が、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電極活物質を含有していることを特徴とする二次電池。
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