JP5488799B2 - 電極活物質及び二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は電極活物質及び二次電池に関し、より詳しくは有機化合物を使用した電極活物質、及び該電極活物質の電池電極反応を利用して充放電を繰り返す二次電池に関する。
携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の携帯用電子機器の市場拡大に伴い、これら電子機器のコードレス電源としてエネルギー密度が大きく長寿命の二次電池が待望されている。
そして、このような要求に応えるべく、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンを荷電担体とし、その電荷授受に伴う電気化学反応を利用した二次電池が開発されている。特に、エネルギー密度の大きなリチウムイオン二次電池は、現在では広く普及している。
二次電池の構成要素のうち電極活物質は、充電反応、放電反応という電池電極反応に直接寄与する物質であり、二次電池の中心的役割を有する。すなわち、電池電極反応は、電解質中に配された電極と電気的に接続された電極活物質に対し電圧を印加することにより、電子の授受を伴って生じる反応であり、電池の充放電時に進行する。したがって、上述したように電極活物質は、システム的には、二次電池の中心的役割を有する。
そして、上記リチウムイオン二次電池では、正極活物質としてリチウム含有遷移金属酸化物、負極活物質として炭素材料を使用し、これらの電極活物質に対するリチウムイオンの挿入反応、及び脱離反応を利用して充放電を行っている。
しかしながら、リチウムイオン二次電池は、正極におけるリチウムイオンの移動が律速となるため、充放電の速度が制限されるという問題があった。すなわち、上述したリチウムイオン二次電池では、電解質や負極に比べて正極の遷移金属酸化物中でのリチウムイオンの移動速度が遅く、このため正極での電池反応速度が律速となって充放電速度が制限され、その結果、高出力化や充電時間の短時間化には限界があった。
そこで、このような課題を解決すべく、近年、有機ラジカル化合物を使用した電極活物質の研究・開発が盛んに行われている。
有機ラジカル化合物は、反応する不対電子がラジカル原子に局在化して存在するため、反応部位の濃度を増大させることができ、これにより高容量の二次電池の実現を期待することができる。また、ラジカルは反応速度が速いので、安定ラジカルの酸化還元反応を利用して充放電を行うことにより、充電時間を短時間で完了させることが可能と考えられる。
そして、特許文献1には、ニトロキシルラジカル化合物、オキシラジカル化合物、及び窒素原子上にラジカルを有する窒素ラジカル化合物を使用した二次電池用活物質が開示されている。
この特許文献1では、ラジカルとして安定性の高いニトロキシルラジカルを使用した実施例が記載されており、例えば、ニトロニルニトロキシド化合物を含む電極層を正極とし、リチウム張り合わせ銅箔を負極として二次電池を作製し、繰り返し充放電したところ、10サイクル以上にわたって充放電が可能であることが確認されている。
また、特許文献2には、ジアジンN,N’−ジオキサイド構造を有する化合物を電極活物質として含有した電極が提案され、特許文献3には、ジアジンN,N’−ジオキサイド構造を側鎖に有するオリゴマー又はポリマー化合物を含有する電極活物質が提案されている。
この特許文献2及び3では、ジアジンN,N’−ジオキサイド化合物又はジアジンN,N’−ジオキサイド構造を側鎖に有するポリマー化合物が、電極内で電極活物質として機能し、電極反応の放電反応、又は充放電反応において、反応出発物、生成物、又は中間生成物として電極中に含有されている。そして、酸化還元反応における電子の授受により5つの異なる状態を得ることができ、これにより2電子以上が反応に関与する多電子反応も可能であると考えられる。
特開2004−207249号公報(段落番号〔0278〕〜〔0282〕) 特開2003−115297号公報(請求項1、段落番号〔0038〕、〔0039〕) 特開2003−242980号公報(請求項1、段落番号〔0044〕、〔0045〕)
しかしながら、特許文献1は、ニトロキシルラジカル化合物等の有機ラジカル化合物を電極活物質に使用しているものの、充放電反応は、1つの電子のみが関与する1電子反応に限定されている。その理由は、2電子以上の電子が関与する多電子反応を起こさせると、ラジカルが安定性を欠いて分解等が生じ、ラジカルが消失して充放電反応の可逆性が失われるためである。
また、特許文献2及び3では、2電子以上の多電子反応も可能とは考えられるが、本発明者らの研究結果により、酸化状態及び還元状態での安定性が十分ではなく、サイクル特性が悪いため、充放電サイクルを繰返すと、短期間でエネルギー密度が大幅に低下するということが分かった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な電極活物質及び二次電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を行なったところ、フェナジン構造を構成単位中に有する特定の有機化合物は、酸化状態及び還元状態での安定性に優れており、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能であり、しかも少ない分子量でも多くの電気量を充電することができ、高容量密度の電極活物質を得ることができるという知見を得た。
本発明はこのような知見に基づきなされたものであって、本発明に係る電極活物質は、電池電極反応によって充放電を繰り返す二次電池の活物質として使用される電極活物質であって、一般式
Figure 0005488799
で表されるフェナジン構造を構成単位中に有する有機化合物を主体とすることを特徴としている。
ここで、式中、 及びR は、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、置換若しくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換若しくは非置換のエステル基、置換若しくは非置換のエーテル基、置換若しくは非置換のチオエーテル基、置換若しくは非置換のアミン基、置換若しくは非置換のアミド基、置換若しくは非置換のスルホン基、置換若しくは非置換のチオスルホニル基、置換若しくは非置換のスルホンアミド基、置換若しくは非置換のイミン基、置換若しくは非置換のアゾ基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示している。
また、本発明の電極活物質は、前記フェナジン構造を構成単位中に有する有機化合物が、重合体及び共重合体のいずれかを含むのも好ましい。
また、本発明に係る二次電池は、上記いずれかに記載の電極活物質が、前記電池電極反応の少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれることを特徴としている。
さらに、本発明の二次電池は、正極、負極、及び電解質を有し、前記正極が、前記電極活物質を主体とするのも好ましい。
本発明の電極活物質によれば、フェナジン構造を構成単位中に有する上記特定の有機化合物を主体とするので、充放電時、すなわち酸化状態及び還元状態での安定性に優れ、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能であり、かつ少ない分子量でも多くの電気量を充電することができ、これにより高容量密度の電極活物質を得ることができる。
また、本発明の二次電池によれば、上記電極活物質を使用するので、多電子反応と充放電サイクルに対する安定性を両立させることができ、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
しかも、電極活物質が有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮したものとなる。
本発明に係る二次電池としてのコイン型電池の一実施の形態を示す断面図である。
次に、本発明の実施の形態を詳説する。
本発明に係る電極活物質は、フェナジン構造を構成単位中に有する特定の有機化合物を主体としており、具体的には一般式(1)で示す有機化合物を主体としている。
Figure 0005488799
ここで、 及びR は、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、置換若しくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換若しくは非置換のエステル基、置換若しくは非置換のエーテル基、置換若しくは非置換のチオエーテル基、置換若しくは非置換のアミン基、置換若しくは非置換のアミド基、置換若しくは非置換のスルホン基、置換若しくは非置換のチオスルホニル基、置換若しくは非置換のスルホンアミド基、置換若しくは非置換のイミン基、置換若しくは非置換のアゾ基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示している。
すなわち、本発明の電極活物質は、上記一般式(1)に示すように、ピラジン環の一方のN原子にカルボニル基(−CO)が結合したフェナジン構造を構成単位中に含有している。
このようなフェナジン構造を構成単位中に有する有機化合物は、酸化状態及び還元状態での安定性に優れており、充放電時の酸化還元反応で二電子以上の多電子反応が可能であり、かつ少ない分子量でも多くの電気量を充電することができ、これにより高容量密度の電極活物質を得ることができる。
すなわち、本発明の電極活物質を使用することにより、多電子反応と充放電サイクルに対する安定性を両立させることができ、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
尚、上記列挙した各置換基は、それぞれの範疇に属するものであれば限定されるものではないが、分子量が大きくなると電極活物質の単位質量当たりに蓄積できる電荷量が小さくなるので、分子量が250程度となるように所望の置換基を選択するのが好ましい。
上記一般式(1)の範疇に属する有機化合物としては、例えば、化学式(2)〜(6)に示す有機化合物を挙げることができる。
Figure 0005488799
上記化学式(4)〜(6)に示すように、フェナジン構造を構成単位中に有する有機化合物の重合体又は共重合体を使用することもでき、その場合であっても分子量や分子量分布は特に限定されない。
上記電極活物質は、電気化学的な酸化反応に伴ってカチオンを生成すると考えられる。化学反応式(7)はフェナジン構造を有する有機化合物を電極活物質に使用し、六フッ化リンイオン(PF )を電解質塩のアニオンに使用した場合の充放電反応の一例を示している。
Figure 0005488799
化学反応式(7)から分かるように、フェナジン構造を有する有機化合物(I)の1分子当たり2電子が、反応に関与してカチオン(II)を生成し、これにより、1電子反応の場合に比べ、容量密度を大きくすることが可能となる。
このように本発明の電極活物質は、フェナジン構造を構成単位中に有する上記特定の有機化合物を主体とするので、充放電時、すなわち酸化状態及び還元状態での安定性に優れ、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能であり、かつ少ない分子量でも多くの電気量を充電することができ、これにより高容量密度の電極活物質を得ることができる。
次に、前記電極活物質を使用した二次電池について詳述する。
図1は、本発明に係る二次電池の一実施の形態としてのコイン型二次電池を示す断面図であって、本実施の形態では、本発明の電極活物質を正極活物質として使用している。
電池缶1は、正極ケース2と負極ケース3とを有し、該正極ケース2及び負極ケース3は、いずれも円盤状の薄板形状に形成されている。そして、正極集電体を構成する正極ケース2の底部中央には、電極活物質をシート状に形成した正極4が配されている。そして、正極4上にはポリプロピレン等の多孔質フィルムで形成されたセパレータ5が積層され、さらにセパレータ5には負極6が積層されている。負極6としては、例えば、Cuにリチウムの金属箔を重ね合わせたものや、黒鉛やハードカーボン等のリチウム吸蔵材料を前記金属箔に塗布したものを使用することができる。そして、負極6にはCu等で形成された負極集電体7が積層されると共に、該負極集電体7には金属製ばね8が載置されている。そして、電解質9が内部空間に充填されると共に、負極ケース3は金属製ばね8の付勢力に抗して正極ケース2に固着され、ガスケット10を介して封止されている。
次に、上記二次電池の製造方法の一例を詳述する。
まず、電極活物質を電極形状に形成する。例えば、電極活物質を導電補助剤、及び結着剤と共に混合し、溶媒を加えてスラリーとし、該スラリーを正極集電体上に任意の塗工方法で塗工し、乾燥することにより正極を形成する。
ここで、導電補助剤としては、特に限定されるものでなく、例えば、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素質微粒子、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン等の炭素繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアセン等の導電性高分子などを使用することができる。また、導電補助剤を2種類以上混合して用いることもできる。尚、導電補助剤の正極4中の含有率は10〜80重量%が好ましい。
また、結着剤も特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロース等の各種樹脂を使用することができる。
さらに、溶媒についても、特に限定されるものではなく、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン等の塩基性溶媒、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ニトロベンゼン、アセトン等の非水溶媒、メタノール、エタノール等のプロトン性溶媒等を使用することができる。
また、溶媒の種類、有機化合物と溶媒との配合比、添加剤の種類とその添加量等は、二次電池の要求特性や生産性等を考慮し、任意に設定することができる。
次いで、この正極4を電解質9に含浸させて該正極4に前記電解質9を染み込ませ、その後、正極ケース2の底部中央の正極集電体上に正極4を載置する。次いで、前記電解質9を含浸させたセパレータ5を正極4上に積層し、さらに負極6及び負極集電体7を順次積層し、その後内部空間に電解質9を注入する。そして、負極集電体9上に金属製ばね8を載置すると共に、ガスケット10を周縁に配し、かしめ機等で負極ケース3を正極ケース2に固着して外装封止し、これによりコイン型二次電池が作製される。
尚、上記電解質9は、正極4の対向電極である負極6との間に介在して両電極間の荷電担体輸送を行うが、このような電解質9としては、室温で10-5〜10-1S/cmの電気伝導度を有するものを使用することができ、例えば、電解質塩を有機溶剤に溶解させた電解液を使用することができる。
ここで、電解質塩としては、例えば、LiPF、LiClO、LiBF、LiCFSO、Li(CFSO、Li(CSON、Li(CFSOC、Li(CSOC等を使用することができる。
また、有機溶剤としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、スルホラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等を使用することができる。
また、電解質9には、固体電解質を使用してもよい。固体電解質に用いられる高分子化合物としては、例えば、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン共重合体、フッ化ビニリデン−モノフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン三元共重合体等のフッ化ビニリデン系重合体、アクリロニトリル−メチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−メチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体、アクリロニトリル−アクリル酸共重合体、アクリロニトリル−ビニルアセテート共重合体等のアクリルニトリル系重合体、さらにはポリエチレンオキサイド、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、及びこれらのアクリレート体やメタクリレート体の重合体等を挙げることができる。また、これらの高分子化合物に電解液を含ませてゲル状にしたものを電解質9として使用したり、或いは電解質塩を含有させた高分子化合物のみをそのまま電解質9に使用してもよい。
二次電池の電極活物質は、充放電により可逆的に酸化もしくは還元されるため、充電状態、放電状態、あるいはその途中の状態で異なる構造、状態を取るが、本実施の形態では、前記電極活物質は、少なくとも放電反応における反応出発物(電池電極反応で化学反応を起こす物質)、生成物(化学反応の結果生じる物質)、及び中間生成物のうちのいずれかに含まれている。そして、前記放電反応は、少なくとも2つ以上の放電電圧を有しており、これにより複数の電圧にまたがる高容量密度の電池を実現することが可能である。
このように本実施の形態によれば、充放電サイクルに対する安定性に優れ、かつ2電子以上の多電子が反応に関与する上記電極活物質を使用して二次電池を構成しているので、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
しかも、電極活物質が有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮したものとなる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。例えば、電極活物質の主体となる有機化合物についても、上記列挙した化学式(2)〜(6)はその一例であって、これらに限定されるものではない。すなわち、一般式(1)に示すように、少なくとも特定のフェナジン構造を構成単位中に有していれば化学反応式(7)に示す酸化還元反応が進行すると考えられるので、エネルギー密度が大きく、安定性に優れた二次電池を得ることが可能である。
また、上記実施の形態では、コイン型二次電池について説明したが、電池形状は特に限定されるものでないのはいうまでもなく、円筒型、角型、シート型等にも適用できる。また、外装方法も特に限定されず、金属ケースや、モールド樹脂、アルミラミネートフイルム等を使用してもよい。
また、上記実施の形態では、フェナジン構造を構成単位中に有する特定の有機化合物を正極活物質に使用したが、負極活物質に使用するのも有用である。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
尚、以下に示す実施例は一例であり、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
〔有機化合物の合成〕
合成スキーム(A)に従い、N,N’-ビス(エトキシカルボニル)-5,10-ジヒドロフェナジン(2)を合成した。
Figure 0005488799
まず、28mmolのフェナジン(2A)を150mLのエタノールに溶解し、アルゴン気流中、150mLの純水に溶解したNaを滴下し、3時間撹拌し、5,10−ジヒドロフェナジン(2B)を析出させた。次いで析出した5,10−ジヒドロフェナジン(2B)をろ別し、純水で洗浄して、減圧乾燥した。次に、7.7mmolの5,10-ジヒドロフェナジン(2B)と25mLのエチルクロロホルメート(2C)をアルゴン気流中、80℃で5時間乾燥し、未反応のエチルクロロホルトメート(2C)を除去した後、メタノールから再結晶させてN,N’−ビス(エトキシカルボニル)−5,10ジヒドロフェナジン(2)を得た。
〔二次電池の作製〕
上記N,N’-ビス(エトキシカルボニル)-5,10-ジヒドロフェナジン:300mg、導電補助剤としてのグラファイト粉末:600mg、結着剤としてのポリテトラフルオロエチレン樹脂:100mgをそれぞれ秤量し、全体が均一になるように混合しながら混練し混合体を得た。
次いで、この混合体を加圧成形し、厚さ約150μmのシート状部材を作製した。次に、このシート状部材を、真空中80℃で1時間乾燥した後、直径12mmの円形に打ち抜き、N,N’-ビス(エトキシカルボニル)-5,10-ジヒドロフェナジンを主体とする正極を作製した。
次に、この正極を電解液に含浸し、該正極中の空隙に電解液を染み込ませた。電解液としては、モル濃度が1.0mol/Lの六フッ化リン酸リチウム(LiPF)(電解質塩)を含有した有機溶剤であるエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート混合溶液を使用した。尚、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートの混合比率は体積%でエチレンカーボネート:ジエチルカーボネート=3:7とした。
次に、この正極を正極集電体上に載置し、さらに前記電解液を含浸させたポリプロピレン多孔質フイルムからなる厚さ20μmのセパレータを前記正極上に積層し、さらに銅箔の両面にリチウムを貼布した負極をセパレータ上に積層した。そして、負極上にCu製の負極集電体を積層した後、内部空間に電解液を注入し、その後負極集電体上に金属製ばねを載置すると共に、周縁にガスケットを配置した状態で負極ケースを正極ケースに接合し、かしめ機によって外装封止し、これにより、正極活物質としてN,N’-ビス(エトキシカルボニル)-5,10-ジヒドロフェナジン、負極活物質として金属リチウムを有する密閉型のコイン型電池を作製した。
〔二次電池の動作確認〕
以上のようにして作製した二次電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電した。その結果、充放電電圧が2.8V及び2.5Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.2mAhの二次電池であることが確認された。
そして、この放電容量から正極活物質当たりの容量密度を算出したところ、160Ah/kgであった。
一方、二次電池の理論容量密度Q(Ah/kg)は、数式(1)で表される。
Figure 0005488799
ここで、Zは電池電極反応に関与した電子数、Wは正極活物質の分子量である。N,N’-ビス(エトキシカルボニル)-5,10-ジヒドロフェナジンの分子量は326.35であるから、電池電極反応に関与する電子数Zを2とすると、数式(1)より、理論容量密度Qは、164Ah/kgとなる。したがって、N,N’-ビス(エトキシカルボニル)-5,10-ジヒドロフェナジンは繰り返し単位当たり、少なくとも2電子が関与する多電子反応をしていることが確認された。
また、同様に作製した二次電池を0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電した後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電する充放電サイクル試験を行った。その結果、100サイクル後の放電容量は初回の容量とほとんど変わらず、80%以上を維持することができた。すなわち、充放電サイクル寿命が長い安定性に優れた二次電池を得ることができた。
〔有機化合物の合成〕
実施例1で合成した5,10−ジヒドロフェナジンを出発原料とし、合成スキーム(B)に従い、ジヒドロフェナジンカルボニル化合物の重合体(4)を合成した。
Figure 0005488799
すなわち、30mmolの5,10−ジヒドロフェナジン(4A)をトリエチルアミン((CN)の存在下、ジクロロメタンに溶解し、トラップを備えた容器中で撹拌しながらトリホスゲン(ClCO)CO)(4B)から発生した気体を吹き込んだ。すなわち、トリホスゲン(4B)をトリエチルアミンに作用させてトリホスゲンを分解させると、3分子のホスゲンを生成する。そして、5,10−ジヒドロフェナジン(4A)とホスゲンとを反応容器内で6時間撹拌し、両者を反応させた後、反応物を精製し、暗褐色の固体であるジヒドロフェナジンカルボニル化合物の重合体(4)を得た。
〔二次電池の作製〕
正極活物質にジヒドロフェナジンカルボニル化合物の重合体を使用した以外は、〔実施例1〕と同様の方法で二次電池を作製した。
〔二次電池の動作確認〕
以上のようにして作製した二次電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電した。その結果、充放電電圧が2.7V及び2.2Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.22mAhの二次電池であることが確認された。
そして、この放電容量から正極活物質当たりの容量密度を算出したところ、245Ah/kgであった。
一方、ジヒドロフェナジンカルボニル化合物の重合体の繰り返し単位当たりの分子量は225.3であるから、電池電極反応に関与する電子数Zを2とすると、上記数式(1)より理論容量密度は238Ah/kgとなる。したがって、ジヒドロフェナジンカルボニル化合物の重合体は繰り返し単位当たり、少なくとも2電子が関与する多電子反応をしていることが確認された。
また、同様に作製した二次電池を0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電した後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電する充放電サイクル試験を行った。その結果、100サイクル後の放電容量は初回の容量とほとんど変わらず、80%以上を維持することができた。すなわち、充放電サイクル寿命が長い安定性に優れた二次電池を得ることができた。
〔有機化合物の合成〕
合成スキーム(C)に従い、ジヒドロフェナジンジカルボニル化合物の重合体(6)を合成した。
Figure 0005488799
まず、電極及び隔壁を備えた電解反応用のH型セルに1mol/LのLiPF を含むジエチルカーボネート(6B)とフェナジン(6A)を入れ、0.25mol/LのN,N’−ビス(エトキシカルボニル)−5,10−ジシドロフェナジン(6C)を作製した。
次いで、H型セルの2枚の電極間に通電し、1.5Vの電圧を印加した。3時間経過後に通電を停止し、次いで、4.4Vの電圧を印加して3時間保持した。この1.5Vと4.4Vの電圧印加を交互に10回繰り返して黒色固形物の反応物を得た。次いで、この反応物をろ別し、乾燥して黒色のジヒドロフェナジンジカルボニル化合物の重合体(6)からなる固体を得た。
〔二次電池の作製〕
正極活物質に上記ジヒドロフェナジンジカルボニル化合物の重合体を使用した以外は、〔実施例1〕と同様の方法で二次電池を作製した。
〔二次電池の動作確認〕
以上のようにして作製した二次電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.8Vまで放電した。その結果、充放電電圧が2.8V及び2.4Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.20mAhの二次電池であることが確認された。
そして、この放電容量から正極活物質当たりの容量密度を算出したところ、240Ah/kgであった。
一方、ジヒドロフェナジンジカルボニル化合物の重合体の繰り返し単位当たりの分子量は236であり、電池電極反応に関与する電子数Zを2とすると、数式(1)より理論容量密度は227Ah/kgとなる。したがって、ジヒドロフェナジンジカルボニル化合物の重合体は、繰り返し単位当たり少なくとも4電子が関与する多電子反応をしていることが確認された。
また、同様に作製した二次電池を0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電した後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電する充放電サイクル試験を行った。その結果、100サイクル後の放電容量は初回の容量とほとんど変わらず、80%以上を維持することができた。すなわち、充放電サイクル寿命が長い安定性に優れた二次電池を得ることができた。
比較例1
〔有機化合物の合成〕
合成スキーム(D)に従い、ジアジンN,N’−ジオキサイド構造を有するフェナジン−5,10−ジオキシド(100)を合成した。
Figure 0005488799
まず、フェナジン(100A)を酢酸(CHCOOH)と過酸化水素(H)を含む水溶液に溶解し、65℃で48時間撹拌した。得られた生成物をジクロロメタン(CHCl)に溶解し、エバポレーターで濃縮した後、冷暗所にて再結晶化させ、乾燥して赤色の針状結晶からなるフェナジン−5,10−ジオキシド(100)を得た。
〔二次電池の作製〕
正極活物質にフェナジン−5,10−ジオキシドを使用した以外は、〔実施例1〕と同様の方法で二次電池を作製した。
〔二次電池の動作確認〕
以上のようにして作製した二次電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.8Vまで放電した。その結果、初回のみ充放電電圧が2.6V、2.1V及び1.9Vの3箇所で電圧平坦部が認められたが、該電圧平坦部は2サイクル目以降では消失し、容量も1/5以下に低下し、二次電池に適さないことが分かった。
比較例2
〔有機化合物の調製〕
下記化学式(101)で表わされる関東化学社製の5,10-ジヒドロジメチルフェナジンを用意し、該5,10-ジヒドロジメチルフェナジンを80℃で30分間減圧乾燥し、これにより正極活物質を得た。
Figure 0005488799
〔二次電池の作製〕
正極活物質に5,10−ジヒドロジメチルフェナジンを使用した以外は、〔実施例1]と同様の方法で二次電池を作製した。
〔二次電池の動作確認〕
以上のように作製した二次電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.8Vまで放電した。その結果、充放電電圧が2.8V及び2.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.12mAhの二次電池であることが確認された。
そして、この放電容量から正極活物質当たりの容量密度を算出したところ、170Ah/kgであった。
一方、5,10−ジヒドロジメチルフェナジンの分子量は210.3であるから、電池電極反応に関与する電子数Zを2とすると、上記数式(1)より理論容量密度は255Ah/kgとなり、電子数Zを1とすると、理論容量密度は127.4Ah/kgとなる。したがって、5,10−ジヒドロジメチルフェナジンは繰り返し単位当たり、少なくとも1電子よりも多くの電子が関与している多電子反応が行われていることが確認された。
また、同様に作製した比較例2の二次電池を0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電した後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電する充放電サイクル試験を行った。その結果、100サイクル後の放電容量は初回の容量とほとんど変わらず、80%以上を維持することができた。
ただし、実施例1と比較例2とを比較すると、実施例1では、放電容量から算出した容量密度が、電池電極反応に関与する電子数Zを「2」とした場合の理論容量密度と近似しているのに対し、比較例2は、放電容量から算出した容量密度が、電池電極反応に関与する電子数Zを「2」とした場合と電子数Zを「1」とした場合のそれぞれの理論容量密度の中央値よりも低くなった。すなわち、ピラジン環のN原子にカルボニル基が結合したフェナジン構造を有する有機化合物は、前記N原子にメチル基が結合したフェナジン構造の有機化合物に比べ、好ましい電極活物質が得られることが分かった。
エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な電極活物質及び二次電池を実現する。
4 正極
6 負極
9 電解質

Claims (4)

  1. 電池電極反応によって充放電を繰り返す二次電池の活物質として使用される電極活物質であって、
    一般式
    Figure 0005488799
    [式中、R 及びR は、置換若しくは非置換のアルキル基、置換若しくは非置換のアルキレン基、置換若しくは非置換のアリーレン基、置換若しくは非置換のカルボニル基、置換若しくは非置換のアシル基、置換若しくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換若しくは非置換のエステル基、置換若しくは非置換のエーテル基、置換若しくは非置換のチオエーテル基、置換若しくは非置換のアミン基、置換若しくは非置換のアミド基、置換若しくは非置換のスルホン基、置換若しくは非置換のチオスルホニル基、置換若しくは非置換のスルホンアミド基、置換若しくは非置換のイミン基、置換若しくは非置換のアゾ基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示す。]
    で表わされるフェナジン構造を構成単位中に有する有機化合物を主体としていることを特徴とする電極活物質。
  2. 前記フェナジン構造を構成単位中に有する有機化合物は、重合体及び共重合体のいずれかを含むことを特徴とする請求項1記載の電極活物質。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電極活物質が、前記電池電極反応の少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれることを特徴とする二次電池。
  4. 正極、負極、及び電解質を有し、前記正極が、前記電極活物質を主体としていることを特徴とする請求項記載の二次電池。
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