JP5645319B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は二次電池に関し、より詳しくは電極活物質及び電解質を含有し、電池電極反応を利用して充放電を繰り返す二次電池に関する。
携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の携帯用電子機器の市場拡大に伴い、これら電子機器のコードレス電源としてエネルギー密度が大きく高出力化が可能で長寿命の二次電池が待望されている。
そして、このような要求に応えるべく、リチウムイオン等のアルカリ金属イオンを荷電担体とし、その電荷授受に伴う電気化学反応を利用した二次電池が開発されている。特に、リチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が大きく、車載用バッテリーとしても広く普及しつつある。
ところで、二次電池の構成要素のうち電極活物質は、充電反応、放電反応という電池電極反応に直接寄与する物質であり、二次電池の中心的役割を有する。すなわち、電池電極反応は、電解質中に配された電極と電気的に接続された電極活物質に対し電圧を印加することにより、電子の授受を伴って生じる反応であり、電池の充放電時に進行する。したがって、上述したように電極活物質は、システム的には、二次電池の中心的役割を有する。
そして、上記リチウムイオン二次電池では、正極活物質としてリチウム含有遷移金属酸化物、負極活物質として炭素材料を使用し、これらの電極活物質に対するリチウムイオンの挿入反応、及び脱離反応を利用して充放電を行っている。
しかしながら、リチウムイオン二次電池は、正極におけるリチウムイオンの移動が律速となるため、充放電の速度が制限されるという問題があった。すなわち、上述したリチウムイオン二次電池では、電解質や負極に比べて正極の遷移金属酸化物中でのリチウムイオンの移動速度が遅く、このため正極での電池反応速度が律速となって充放電速度が制限され、その結果、高出力化や充電時間の短時間化には限界があった。
そこで、このような課題を解決すべく、近年、有機ラジカル化合物や有機イオウ化合物、さらにはキノン化合物を電極活物質に使用した二次電池の研究・開発が盛んに行われている。
例えば、有機ラジカル化合物を電極活物質に使用した先行技術文献としては、特許文献1が知られている。
この特許文献1には、ニトロキシルラジカル化合物、オキシラジカル化合物、及び窒素原子上にラジカルを有する窒素ラジカル化合物を使用した二次電池用活物質が開示されている。
有機ラジカル化合物は、反応する不対電子がラジカル原子に局在化して存在するため、反応部位の濃度を増大させることができ、これにより高容量の二次電池の実現を期待することができる。また、ラジカルは反応速度が速いので、安定ラジカルの酸化還元反応を利用して充放電を行うことにより、充電時間を短時間で完了させることが可能と考えられる。
そして、この特許文献1では、ラジカルとして安定性の高いニトロキシルラジカルを使用した実施例が記載されており、例えば、ニトロニルニトロキシド化合物を含む電極層を正極とし、リチウム貼り合わせ銅箔を負極として二次電池を作製し、繰り返し充放電したところ、10サイクル以上にわたって充放電が可能であることが確認されている。
また、有機イオウ化合物を電極活物質に使用した先行技術文献としては、特許文献2及び3が知られている。
特許文献2には、正極材料である有機イオウ化合物が充電状態でS−S結合を有すると共に、正極の放電時にはS−S結合が開裂し、金属イオンを有する有機イオウ金属塩を形成した新規な金属−イオウ型電池セルが提案されている。
この特許文献2では、有機イオウ化合物として、一般式(1′)で表されるジスルフィド系の有機化合物(以下、「ジスルフィド化合物」という。)を使用している。
R−S−S−R … (1′)
ここで、Rは脂肪族有機基又は芳香族有機基を示し、各々は同一又は異なる場合を含んでいる。
ジスルフィド化合物は、2電子反応が可能であり、還元状態(放電状態)でS-S結合が開裂し、これにより有機チオレート(R−SH)を形成する。そして、この有機チオレートは酸化状態(充電状態)でS−S結合を形成し、一般式(1′)で示すジスルフィド化合物に復元する。つまり、ジスルフィド化合物は結合エネルギーの小さなS−S結合を形成するため、反応による結合と開裂を利用して可逆的な酸化還元反応が生じ、これにより充放電を行うことができる。
また、特許文献3には、次式(2′):
−(NH−CS−CS−NH)…(2′)
で示される構造単位を有し、リチウムイオンと結合可能であるルベアン酸またはルベアン酸ポリマーを含む電池用電極が提案されている。
一般式(2′)で表されるジチオン構造を含有したルベアン酸又はルベアン酸ポリマーは、還元時にリチウムイオンと結合し、酸化時に前記結合したリチウムイオンを放出する。このようなルベアン酸又はルベアン酸ポリマーの可逆的な酸化還元反応を利用することによって充放電を行うことができる。
この特許文献3では、正極活物質にルベアン酸を使用した場合、2電子反応が可能であり、常温で400Ah/kgの容量密度を有する二次電池を得ている。
また、電極活物質にキノン化合物を使用した先行技術文献としては、特許文献4が知られている。
特許文献4には、オルト位の位置関係で2つのキノン基を有する特定のフェナントレンキノン化合物を含有した電極活物質が提案されている。
特許文献4に記載の特定のフェナントレンキノン化合物は、移動キャリアとの間で、キノン化合物に特有の2電子反応を生じ、可逆的な酸化還元反応を起こすことができる。さらに、前記特定のフェナントレンキノン化合物をオリゴマー化又はポリマー化することによって、電子同士の反発による反応電子数の減少が生じることなく、有機溶媒に対する不溶化が達成している。そして、特許文献4では、フェナントレンキノン2量体が二つの酸化還元電圧(2.9V付近及び2.5V付近)を示し、初回の放電容量が200Ah/kgに達することが示されている。
一方、二次電池の電極活物質は、充放電反応に伴う化学変化によってその体積が大きく変化し、その結果、固体状態の活物質が崩壊したり、電解液中に溶解し、電極活物質としての機能を奏さなくなるおそれがある。特に、結晶系を維持した状態で充放電を行う有機化合物を主体とする電極活物質では、分子自体の酸化還元を利用することから、電極活物質の電解質への溶解が生じやすく、このため斯かる電極活物質の電解質への溶解を抑制することが検討されている。
そして、例えば、特許文献5には、少なくとも1つの非水性非プロトン性溶媒と、少なくとも1つのアルカリ金属塩とを含む硫黄系化学電池用の電解質組成物であって、前記少なくとも1つの塩の濃度が、前記少なくとも1つの溶媒中における前記少なくとも1つのアルカリ金属塩の飽和濃度に実質的に等しいか又は近似するように選択される電解質組成物が提案されている。
この特許文献5では、非水性非プロトン性溶媒としてスルホランを使用し、スルホラン中に0.1MのLiClO溶液を含有させた電解質組成物が開示されており、正極活物質にイオウ系化合物を使用した実施例が記載されている。
特開2004−207249号公報(段落番号〔0278〕〜〔0282〕) 米国特許第4833048号公報(請求項1、第5欄第20行目〜同欄第28行目) 特開2008−147015号公報(請求項1、段落番号〔0011〕、図3、図5) 特開2008−222559号公報(請求項4、段落番号〔0027〕、〔0033〕、図1、図3) 特表2008−527662号公報(請求項1、段落番号〔0035〕、〔0036〕、図1)
しかしながら、特許文献1では、ニトロキシルラジカル化合物等の有機ラジカル化合物を電極活物質に使用しているものの、充放電反応は、1つの電子のみが関与する1電子反応に限定されている。すなわち、有機ラジカル化合物の場合、2電子以上の電子が関与する多電子反応を起こさせると、ラジカルが安定性を欠いて分解等が生じ、ラジカルが消失して充放電反応の可逆性が失われる。このため、特許文献1のような有機ラジカル化合物では、1電子反応に限定せざるを得ず、高容量が期待できる多電子反応を実現するのは困難である。
また、特許文献2では、2電子が関与する低分子のジスルフィド化合物が利用されているが、充放電反応に伴って他の分子と結合、開裂を繰り返すため、安定性に欠け、充放電反応を繰り返すと容量が低下してしまうおそれがある。
特許文献3では、ジチオン構造を含有したルベアン酸を使用して2電子反応を生じさせているが、ルベアン酸のような低分子量の化合物では電解質溶液への溶解や、溶解した化合物による電極の汚染などが生じ易く、このため繰り返し充放電に対する安定性が乏しい。また、ルベアン酸ポリマーのような高分子化合物を使用した場合は、電解質溶液への溶解や電極汚染は抑制することができるものの、ルベアン酸ポリマー内の分子間相互作用が大きい。このため、イオンの移動が妨げられ、有効に利用できる活物質の割合が少なくなる。
特許文献4は、オルト位の位置関係で2つのキノン基を有するフェナントレンキノン化合物を電極活物質に使用しているため、安定性には優れているものの、縮環系化合物であるために合成が難しく、容量密度も小さい。
一方、特許文献5は、スルホラン等の非水溶性非プロトン溶媒中に0.1MのLiClO溶液を含む電解質を使用し、正極活物質にイオウ系化合物を使用してリチウムイオン電池を形成しているが、このような電解質を使用しても十分なエネルギ密度とサイクル特性の良好な二次電池を得るのは困難である。
このように従来では、有機ラジカル化合物やジスルフィド化合物、ルベアン酸、特定のフェナントレンキノン化合物を電極活物質に使用しているが、このような有機化合物を電極活物質に使用し、かつ特許文献5に記載の電解質を使用したとしても、多電子反応と充放電サイクルに対する安定性を両立させることは難しい。すなわち、従来技術では、未だ十分に大きなエネルギー密度を有し、高出力でサイクル特性が良好で長寿命の二次電池を実現できていないのが現状である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、電極活物質を安定化させると共に、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な二次電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を行なったところ、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に有する有機化合物は、酸化状態及び還元状態での安定性に優れているという知見を得た。さらに、特定のグライム類及びその誘導体のいずれかを構造中に有するアルコキシ化合物を電解質中に含ませることにより、短時間で充電でき、かつ高出力で放電できるという知見も得た。そしてこれによりエネルギー密度が大きく高出力が可能でサイクル特性が良好な長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
本発明はこのような知見に基づきなされたものであって、本発明に係る二次電池は、電極活物質及び電解質を含有し、前記電極活物質の電池電極反応によって充放電を繰り返す二次電池であって、前記電極活物質が、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に含有する有機化合物を主体とすると共に、前記電解質は、一般式
Figure 0005645319
で表されるグライム類及びその誘導体のいずれかを構造中に有するアルコキシ化合物を含有していることを特徴としている。
ここで、n4は1以上の整数であり、R 及びR は、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R 及びR は同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含んでいる。
また、本発明の二次電池は、前記有機化合物が、一般式
Figure 0005645319
[式中、n1は1以上の整数であり、R及びRは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R及びRは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含む。]
で表わされるのが好ましい。
さらに、本発明の二次電池は、前記有機化合物が、一般式
Figure 0005645319
[式中、n2は1以上の整数であり、R及びRは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R及びRは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含む。]
で表わされるのも好ましい。
また、本発明の二次電池は、前記有機化合物が、一般式
Figure 0005645319
[式中、n3は1以上の整数であり、R〜Rは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R〜Rは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含む。]
で表わされるのも好ましい。
また、本発明の二次電池は、前記電極活物質が、前記電池電極反応の少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれるのが好ましい。
また、本発明の二次電池は、正極及び負極を有し、前記正極が前記電極活物質を主体としているのが好ましい。
本発明の二次電池によれば、電極活物質が、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に含有する有機化合物を主体とすると共に、電解質が、上述した特定のグライム類及びその誘導体のいずれかを構造中に有するアルコキシ化合物を含有しているので、十分なエネルギー密度を有し高出力で長寿命の二次電池を得ることができる。すなわち、電極活物質が、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に含有する有機化合物を主体としているので、充放電時、すなわち酸化状態及び還元状態での安定性に優れ、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能な高容量密度の電極活物質を得ることができる。しかも、電解質が、上述した特定のグライム類及びその誘導体のいずれかを構造中に有するアルコキシ化合物を含有しているので、充放電時のイオンの移動が容易となり、反応が円滑に進行し、短時間での充電や高出力での放電が可能となる。
このように本発明の二次電池によれば、エネルギー密度が大きく、迅速に充電でき、高出力での放電が可能で充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性が良好で電池特性の安定した長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
しかも、電極活物質が有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮した二次電池を得ることができる。
本発明に係る二次電池としてのコイン型電池の一実施の形態を示す断面図である。
次に、本発明の実施の形態を詳説する。
図1は、本発明に係る二次電池の一実施の形態としてのコイン型二次電池を示す断面図である。
電池缶1は、正極ケース2と負極ケース3とを有し、該正極ケース2及び負極ケース3は、いずれも円盤状の薄板形状に形成されている。そして、正極集電体を構成する正極ケース2の底部中央には、正極活物質(電極活物質)をシート状に形成した正極4が配されている。また、正極4上にはポリプロピレン等の多孔質フィルムで形成されたセパレータ5が積層され、さらにセパレータ5には負極6が積層されている。負極6としては、例えば、Cuにリチウムの金属箔を重ね合わせたものや、黒鉛やハードカーボン等のリチウム吸蔵材料を前記金属箔に塗布したものを使用することができる。そして、負極6にはCu等で形成された負極集電体7が積層されると共に、該負極集電体7には金属製ばね8が載置されている。そして、電解質溶液9が内部空間に注入されると共に、負極ケース3は金属製ばね8の付勢力に抗して正極ケース2に固着され、ガスケット10を介して封止されている。
上記二次電池では、正極活物質が、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に含有する有機化合物を主体としている。また、電解質溶液9は、電解質塩と該電解質塩を溶解又は相溶させる有機溶剤とを含有し、前記有機溶剤が、アルコキシ基を構造中に含んだアルコキシ化合物を含有している。そして、これによりエネルギー密度が大きく、迅速に充電でき、高出力での放電が可能で充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性が良好で電池特性の安定した長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
以下、正極活物質及び電解質溶液9について詳述する。
〔正極活物質〕
本実施の形態に係る正極活物質(電極活物質)は、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に含有する有機化合物を主体としている。そしてこれにより充放電時、すなわち酸化状態及び還元状態での安定性に優れ、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能な高容量密度の電極活物質を得ることができる。また、電極活物質が有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮した二次電池を得ることができる。
前記正極活物質は、上述した有機化合物であれば特に限定されるものではなく、例えば、共役ジチオン構造を構成単位中に有する有機化合物は、下記一般式(1)で表すことができる。
Figure 0005645319
ここで、n1は1以上の整数であり、R及びRは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R及びRは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含んでいる。
そして、一般式(1)の範疇に含まれる有機化合物としては、例えば、化学式(1a)〜(1i)に示すものを挙げることができる。
Figure 0005645319
尚、上記有機化合物の分子量は、特に限定されない。ただし、本発明の効果は、共役ジチオン構造の有する特性の発現に依存していることから、共役ジチオン構造以外の部分の分子量が大きくなると単位質量あたりに蓄電できる容量、すなわち容量密度が小さくなる。
上記正極活物質は、電極反応に伴って錯塩を生成する。化学反応式(I)はLiを電解質塩のカチオンに使用した場合に予想される充放電反応の一例を示している。
Figure 0005645319
また、共役ジオン構造を構成単位中に有する有機化合物は、例えば、下記一般式(2)で表すことができる。
Figure 0005645319
ここで、n2は1以上の整数であり、R及びRは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R及びRは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含んでいる。
そして、一般式(2)の範疇に含まれる有機化合物としては、例えば、化学式(2a)〜(2e)に示すものを挙げることができる。
Figure 0005645319
尚、上記有機化合物の分子量も、特に限定されない。ただし、一般式(1)と同様、本発明の効果は、共役ジオン構造の有する特性の発現に依存していることから、共役ジオン構造以外の部分の分子量が大きくなると、単位質量あたりに蓄電できる容量、すなわち容量密度が小さくなる。
上記正極活物質も、電極反応に伴って錯塩を生成する。化学反応式(II)はLiを電解質塩のカチオンに使用した場合に予想される充放電反応の一例を示している。
Figure 0005645319
また、共役ジオン構造を構成単位中に有する他の実施の形態としては、例えば、下記一般式(3)で表わされる有機化合物を挙げることができる。
Figure 0005645319
ただし、n3は1以上の整数であり、R〜Rは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R〜Rは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含んでいる。
そして、一般式(3)の範疇に含まれる有機化合物としては、例えば、化学式(3a)〜(3c)に示すものを挙げることができる。
Figure 0005645319
尚、上記有機化合物の分子量も、特に限定されない。ただし、本発明の効果は、共役ジオン構造の有する特性の発現に依存していることから、上述したように共役ジオン構造以外の部分の分子量が大きくなると、単位質量あたりに蓄電できる容量、すなわち容量密度が小さくなる。
上記正極活物質も、電極反応に伴って錯塩を生成する。化学反応式(III)はLiを電解質塩のカチオンに使用した場合に予想される充放電反応の一例を示している。
Figure 0005645319
このように本実施の形態では、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に含有する有機化合物を主体としているので、充放電時、すなわち酸化状態及び還元状態での安定性に優れ、酸化還元反応で2電子以上の多電子反応が可能な高容量密度の電極活物質を得ることができ、しかも、環境負荷も低く安全性にも配慮した二次電池を得ることができる。
尚、上記化学式(2d)に示すように、共役ジチオン構造と共役ジオン構造の共重合体を使用することもでき、その場合であっても分子量や分子量分布は特に限定されない。
〔電解質溶液9〕
電解質溶液9は、正極4と対向電極である負極6との間に介在されて両電極間の荷電担体輸送を行う。本実施の形態では、アルキル基に酸素原子が結合したアルコキシ基を構造中に有するアルコキシ化合物を有機溶剤とし、電解質塩を有機溶剤に溶解又は相溶させて使用する。そしてこれにより、充放電時のイオンの移動が容易となり、反応が円滑に進行し、短時間での充電や高出力での放電が可能となる。
た、アルコキシ化合物の中でも、一般式(4)で表わされるグライム類及びその誘導体のいずれかを使用するのが、特に好ましい。
Figure 0005645319
ただし、n4は1以上の整数であり、R及びRは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R及びRは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含んでいる。
一般式(4)の範疇に含まれるアルコキシ化合物としては、例えば化学式(4a)〜(4g)で表わされるものが挙げられる。
Figure 0005645319
上記アルコキシ化合物に電解質塩を溶解又は相溶させて電解質溶液9を形成している。このように電解質溶液が、アルコキシ基を構造中に含んだアルコキシ化合物を含有しているので、充放電時のイオンの移動が容易となり、反応が円滑に進行し、短時間での充電や高出力での放電が可能となる。
尚、電解質塩としては、例えば、LiPF、LiClO、LiBF、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiC(CFSO、LiC(CSO等を使用することができる。
このように上記二次電池は、電極活物質が、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に含有する有機化合物を主体とすると共に、電解質が、アルコキシ基を構造中に含んだアルコキシ化合物を含有しているので、エネルギー密度が大きく、迅速に充電でき、高出力での放電が可能で充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性が良好で電池特性の安定した長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
尚、正極活物質は、充放電により可逆的に酸化もしくは還元されるため、充電状態、放電状態、あるいはその途中の状態で異なる構造、状態を取るが、本実施の形態では、前記正極活物質は、少なくとも放電反応における反応出発物(電池電極反応で化学反応を起こす物質)、生成物(化学反応の結果生じる物質)、及び中間生成物のうちのいずれかに含まれている。
また、前記放電反応は、少なくとも2つ以上の放電電圧を有しており、これにより複数の電圧にまたがる高容量密度の正極活物質を有する二次電池を実現することができる。
次に、上記二次電池の製造方法の一例を詳述する。
まず、正極活物質を電極形状に形成する。例えば、正極活物質を導電補助剤、及び結着剤と共に混合し、溶媒を加えてスラリーとし、該スラリーを正極集電体上に任意の塗工方法で塗工し、乾燥することにより正極を形成する。
ここで、導電補助剤としては、特に限定されるものでなく、例えば、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素質微粒子、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン等の炭素繊維、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリアセン等の導電性高分子などを使用することができる。また、導電補助剤を2種類以上混合して用いることもできる。尚、導電補助剤の正極4中の含有率は10〜80重量%が好ましい。
また、結着剤も特に限定されるものではなく、ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチルセルロース等の各種樹脂を使用することができる。
さらに、溶媒についても、特に限定されるものではなく、例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、γ−ブチロラクトン等の塩基性溶媒、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ニトロベンゼン、アセトン等の非水溶媒、メタノール、エタノール等のプロトン性溶媒等を使用することができる。
また、溶媒の種類、有機化合物と溶媒との配合比、添加剤の種類とその添加量等は、二次電池の要求特性や生産性等を考慮し、任意に設定することができる。
次いで、この正極4を電解質溶液9に含浸させて該正極4に前記電解質溶液9を染み込ませ、その後、正極ケース2の底部中央の正極集電体上に正極4を載置する。次いで、前記電解質溶液9を含浸させたセパレータ5を正極4上に積層し、さらに負極6及び負極集電体7を順次積層し、その後内部空間に電解質溶液9を注入する。そして、負極集電体9上に金属製ばね8を載置すると共に、ガスケット10を周縁に配し、かしめ機等で負極ケース3を正極ケース2に固着して外装封止し、これによりコイン型二次電池が作製される。
このように本実施の形態によれば、充放電サイクルに対する安定性に優れ、かつ2電子以上の多電子が反応に関与する上記正極活物質を使用して二次電池を構成しているので、エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性の良好な長寿命の二次電池を得ることが可能となる。
しかも、正極活物質が有機化合物を主体としているため、環境負荷も低く安全性にも配慮した二次電池を得ることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。例えば、正極活物質の主体となる有機化合物、及びアルコキシ化合物についても、上記列挙した各化学式はその一例であって、これらに限定されるものではない。すなわち、正極活物質が、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくとも一方を構成単位中に有する有機化合物を主体とし、かつ電解質中にアルコキシ化合物を含んでいれば、所望の酸化還元反応が進行すると考えられるので、エネルギー密度が大きく、安定性に優れた二次電池を得ることが可能である。
また、上記実施の形態では、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくとも一方を構成単位中に有する有機化合物を正極活物質に使用したが、負極活物質に使用するのも有用である。
また、上記実施の形態では、コイン型二次電池について説明したが、電池形状は特に限定されるものでないのはいうまでもなく、円筒型、角型、シート型等にも適用できる。また、外装方法も特に限定されず、金属ケースや、モールド樹脂、アルミラミネートフイルム等を使用してもよい。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
尚、以下に示す実施例は一例であり、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
[二次電池の作製]
ルベアン酸(HNCSCSNH):300mg、グラファイト粉末(導電補助剤):600mg、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(結着剤):100mgをそれぞれ秤量し、均一に混合しながら混練し、混合体を得た。次いで、この混合体を加圧成形し、厚さ約150μmのシートを作製した。そして、これを真空中70℃で1時間乾燥した後、直径12mmの円形状に打ち抜き、ルベアン酸を正極活物質とする正極を作製した。
次に、有機溶剤としてのメチルテトラグライム(HCO(CHCHO)CH)及び電解質塩としてのリチウムトリフルオロメタンスルホンイミド(LiN(CFSO)を用意し、メチルテトラグライムとリチウムトリフルオロメタンスルホンイミドとを質量比で1:1.3の割合となるように混合し、電解質溶液を作製した。
また、負極となるリチウムをステンレス製集電板に貼り合わせて負極集電体を作製した。さらに、ポリプロピレン性多孔質フィルムを電解質溶液に含浸させ、厚みが20μmのセパレータを作製した。
次に、上記正極を電解質溶液に浸漬し、正極中の空隙に電解質溶液を染み込ませ、その後、この正極を正極ケースに載置して正極集電体を形成した。次いで、正極集電体上にセパレータ及び負極集電体を順次積層した。その後、負極集電体上に金属製ばねを載置し、ガスケットを周縁に配した後、かしめ機で負極ケースを正極ケースに固着して外装封止した。そしてこれにより正極活物質がルベアン酸からなり、負極活物質が金属リチウムからなる密閉型のコイン型電池を作製した。
[二次電池の動作確認]
以上のように作製したコイン型電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電を行った。その結果、この電池は、充放電電圧が2.4V及び2.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量0.6mAhの二次電池であることが確認された。
その後、4.0〜1.5Vの範囲で充放電を20サイクル繰り返した。その結果、20サイクル後においても初期の80%以上となり、充放電を繰り返しても容量低下が少ない安定性に優れたサイクル特性の良好な長寿命の二次電池であることがわかった。
[二次電池の作製]
電解質溶液の有機溶剤としてメチルトリグライム(HCO(CHCHO)CH)、電解質塩として、実施例1と同様、リチウムトリフルオロメタンスルホンイミドを用意した。そして、メチルトリグライムとリチウムトリフルオロメタンスルホンイミドを質量比で1:1.5の割合となるように混合し、電解質溶液を作製した。
それ以外は[実施例1]と同様の方法・手順で、正極活物質がルベアン酸からなり、負極活物質が金属リチウムからなる密閉型のコイン型電池を作製した。
[二次電池の動作確認]
以上のように作製したコイン型電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電を行った。
その後、4.0〜1.5Vの範囲で充放電を20サイクル繰り返した。その結果、20サイクル後においても初期の80%以上となり、充放電を繰り返しても容量低下が少ない安定性に優れたサイクル特性の良好な長寿命の二次電池であることが分かった。
[二次電池の作製]
電解質溶液の有機溶剤としてブチルジグライム(HO(CHCHO))、電解質塩として、実施例1と同様、リチウムトリフルオロメタンスルホンイミドを用意した。そして、ブチルジグライムとリチウムトリフルオロメタンスルホンイミドを質量比で1:1.5の割合となるように混合し、電解質溶液を作製した。
それ以外は[実施例1]と同様の方法・手順で、正極活物質としてルベアン酸、負極活物質として金属リチウムを有する密閉型のコイン型電池を作製した。
[二次電池の動作確認]
以上のように作製したコイン型電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電を行った。その結果、この電池は、充放電電圧が2.3V及び2.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量0.7mAhの、二次電池であることが確認された。
その後、4.0〜1.5Vの範囲で充放電を20サイクル繰り返した。その結果、20サイクル後においても初期の80%以上となり、充放電を繰り返しても容量低下が少ない安定性に優れたサイクル特性の良好な長寿命の二次電池であることが分かった。
[有機化合物の合成]
以下の合成スキーム(A)に従い、ルベアン酸(10a)とアジピン酸ジクロリド(10b)の縮合物(以下、「化合物A」という。)(10)を合成した。
Figure 0005645319
まず、ルベアン酸(10a):0.01モルを0.02モルの水酸化ナトリウムを含む水溶液に溶解した。次いで、これを0℃に冷却した後、激しく撹拌しながらアジピン酸ジクロリド(10b):0.1モルを含有した水溶液を滴下した。そして、1時間、撹拌し続け、ルベアン酸(10a)とアジピン酸ジクロリド(10b)とを反応させた。次いで、このようにして得られたルベアン酸とアジピン酸ジクロリドの縮合物を洗浄、乾燥して、淡褐色固体の化合物A(10)を得た。
[二次電池の作製]
正極活物質に合成物A(10)を使用した以外は、[実施例1]と同様の方法・手順で密閉型のコイン型電池を作製した。
[二次電池の動作確認]
以上のように作製したコイン型電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電を行った。その結果、この電池は、充放電電圧が2.4V及び2.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量0.5mAhの、二次電池であることが確認された。
その後、4.0〜2.0Vの範囲で充放電を20サイクル繰り返した。その結果、20サイクル後においても初期の80%以上となり、充放電を繰り返しても容量低下が少ない安定性に優れたサイクル特性の良好な長寿命の二次電池であることがわかった。
[有機化合物の合成]
以下の合成スキーム(B)に従い、ルベアン酸(11a)とテレフタル酸ジクロリド(11b)の縮合物(以下、「化合物B」という。)(11)を合成した。
Figure 0005645319
まず、ルベアン酸(11a):0.01モルを0.02モルの水酸化ナトリウムを含む水溶液に溶解した。次いで、これを0℃に冷却した後、激しく撹拌しながらテレフタル酸ジクロリド(11b):0.1モルを含む水溶液を滴下した。次いで、1時間、撹拌し続け、ルベアン酸(11a)とテレフタル酸ジクロリド(11b)とを反応させた。このようにして得られたルベアン酸(11a)とテレフタル酸ジクロリド(11b)の縮合物を洗浄、乾燥して、淡褐色固体の化合物B(11)を得た。
[二次電池の作製]
正極活物質に化合物B(11)を使用した以外は、[実施例1]と同様の方法・手順でコイン型電池を作製した。
[二次電池の動作確認]
以上のように作製したコイン型電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電を行った。その結果、この電池は、充放電電圧が2.4V及び2.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量0.2mAhの、二次電池であることが確認された。
その後、4.0〜2.0Vの範囲で充放電を20サイクル繰り返した。その結果、20サイクル後においても初期の80%以上となり、充放電を繰り返しても容量低下が少ない安定性に優れたサイクル特性の良好な長寿命の二次電池であることがわかった。
[有機化合物の合成]
以下の合成スキーム(C)に従い、ルベアン酸(12a)と塩化オキサリル(12b)との共重合物(以下、「化合物C」という。)(12)を合成した。
Figure 0005645319
まず、ルベアン酸(12a):3.6gを水酸化ナトリウム:0.06モルを含む水溶液に溶解した。次いで、これを0℃に冷却した後、激しく撹拌しながら塩化オキサリル(12b):2.4gを含む水溶液を滴化した。次いで、1時間、撹拌し続け、ルベアン酸(12a)と塩化オキサリル(12b)とを反応させた。
このようにして得られたルベアン酸と塩化オキサリルの共重合体をメタノールに溶解させて析出物をろ別し、溶液をエバポレーターで濃縮後、乾燥して、赤褐色固体の化合物C(12)を得た。尚、収率は70%であった。
[二次電池の作製]
正極活物質に化合物C(12)を使用した以外は、[実施例1]と同様の方法・手順でコイン型電池を作製した。
[二次電池の動作確認]
以上のように作製したコイン型電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.5Vまで放電を行った。その結果、この電池は、充放電電圧が2.4V及び2.0Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量0.5mAhの二次電池であることが確認された。
その後、4.0〜1.5Vの範囲で充放電を20サイクル繰り返した。その結果、20サイクル後においても初期の80%以上となり、充放電を繰り返しても容量低下が少ない安定性に優れたサイクル特性の良好な長寿命の二次電池であることがわかった。
[有機化合物の合成]
以下の合成スキーム(D)に従い、オキサミド(13a)と塩化オキサリル(13b)との共重合物(以下、「化合物D」という。)(13)を合成した。
Figure 0005645319
まず、オキサミド(13a):2.64gを水酸化ナトリウム:0.06モルを含む水溶液に溶解した。次いで、これを0℃に冷却した後、激しく撹拌しながら塩化オキサリル(13b):2.4gを含む水溶液を滴化した。次いで、1時間、撹拌し続け、オキサミド(13a)と塩化オキサリル(13b)とを反応させた。
このようにして得られたオキサミドと塩化オキサリルとの共重合物をメタノールに溶解させて析出物をろ別し、溶液をエバポレーターで濃縮後、乾燥して、淡黄色固体の化合物D(13)を得た。
[二次電池の作製]
正極活物質に化合物D(13)を使用した以外は、[実施例1]と同様の方法・手順でコイン型電池を作製した。
[二次電池の動作確認]
以上のように作製したコイン型電池を、0.1mAの定電流で電圧が4.0Vになるまで充電し、その後、0.1mAの定電流で1.8Vまで放電した。その結果、この電池は、充放電電圧が、2.6V及び2.1Vの2箇所で電圧平坦部を有する放電容量が0.2mAhの二次電池であることが確認された。そして、この放電容量から電極活物質当たりの容量密度を実測したところ、450Ah/kgであった。
一方、二次電池の理論容量密度Q(Ah/kg)は、数式(1)で表される。
Figure 0005645319
ここで、Zは電池電極反応に関与した電子数、Wは電極活物質の分子量である。
化合物D(13)の分子量は、繰り返し単位当たり142であるから、電池電極反応に関与する電子数Zを2とすると、数式(1)より、理論容量密度Qは、378Ah/kgとなる。したがって、この化合物D(13)では2電子以上の多電子反応が起こっていると考えられる。
その後、4.0〜1.8Vの範囲で充放電を繰り返したところ、20サイクル後においても初期の80%以上の容量を確保することができた。すなわち、充放電を繰り返しても容量低下の少ない安定性に優れたサイクル特性の良好な長寿命の二次電池を得ることができた。
エネルギー密度が大きく高出力で、充放電を繰り返しても容量低下の少ないサイクル特性が良好で安定した二次電池を実現する。
4 正極
6 負極
9 電解質溶液(電解質)

Claims (6)

  1. 電極活物質及び電解質を含有し、前記電極活物質の電池電極反応によって充放電を繰り返す二次電池であって、
    前記電極活物質が、共役ジチオン構造及び共役ジオン構造のうちの少なくともいずれか一方を構成単位中に含有する有機化合物を主体とすると共に、
    前記電解質は、一般式
    Figure 0005645319
    [式中、n4は1以上の整数であり、R 及びR は、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R 及びR は同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含む。]
    で表されるグライム類及びその誘導体のいずれかを構造中に有するアルコキシ化合物を含有していることを特徴とする二次電池。
  2. 前記有機化合物は、一般式
    Figure 0005645319
    [式中、n1は1以上の整数であり、R及びRは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R及びRは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含む。]
    で表わされることを特徴とする請求項1記載の二次電池。
  3. 前記有機化合物は、一般式
    Figure 0005645319
    [式中、n2は1以上の整数であり、R及びRは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R及びRは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含む。]
    で表わされることを特徴とする請求項1記載の二次電池。
  4. 前記有機化合物は、一般式
    Figure 0005645319
    [式中、n3は1以上の整数であり、R〜Rは、置換若しくは無置換のイミノ基、置換若しくは無置換のアルキレン基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のアラルキル基、置換若しくは無置換のシクロアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアリールオキシ基、置換若しくは無置換のアリールアミノ基、置換若しくは無置換のアルキルアミノ基、置換若しくは無置換のチオアリール基、置換若しくは無置換のチオアルキル基、置換若しくは無置換の複素環基、置換若しくは無置換のホルミル基、置換若しくは無置換のシリル基、置換若しくは無置換のシアノ基、置換若しくは無置換のニトロ基、置換若しくは無置換のニトロソ基、置換若しくは無置換のカルボキシル基、置換若しくは無置換のアルコキシカルボニル基、及びこれらの1以上の組み合わせからなる連結基のいずれかを示し、R〜Rは同一及び異なる場合を含み、互いに連結して飽和もしくは不飽和環構造を形成する場合を含む。]
    で表わされることを特徴とする請求項1記載の二次電池。
  5. 前記電極活物質が、前記電池電極反応の少なくとも放電反応における反応出発物、生成物及び中間生成物のうちのいずれかに含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の二次電池。
  6. 正極及び負極を有し、前記正極が前記電極活物質を主体としていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の二次電池。
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