JP6814064B2 - 有機化合物、電極活物質及びこれを用いた二次電池 - Google Patents
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Description
示されている。これは導電性高分子の酸化還元に伴うリチウムイオンなどの電解質イオンのドープ、脱ドープ反
応を原理とした二次電池である。
単位質量当たりの理論容量の向上が期待される。
[1]下記式(1)で表される構造を有する、有機化合物、
[2]下記式(2)で表される構造を有する、有機化合物、
[3]下記式(5)で表される構造を有する、有機化合物、
[4]下記式(6)で表される構造を有する、前項[3]に記載の有機化合物、
[6]正極、負極、及び電解液を備え、前記正極および前記負極から選ばれる少なくとも1つが、前項[1]〜[4]のいずれか一項に記載の有機化合物又は前項[5]に記載の二次電池用電極活物質を含む、二次電池、
[7]ナトリウムイオンもしくはリチウムイオンである前項[6]に記載の二次電池、
に関する。
本発明の有機化合物は、トルキセノン構造を構成単位中に含有する上記特定の有機化合物を主体としているので、多電子反応が可能であり、しかも酸化還元反応に対する安定性も優れるため、これを二次電池用電極活物質に用いることで、少ない分子量で高容量密度のサイクル特性が良好な電極活物質を得ることが出来る。
上記のような置換基を選択することで、化合物の固体状態における分子間力が増大する。そのため、本発明の一つの形態である有機化合物を二次電池用電極活物質として用いた場合、充放電中に電解液に溶解を抑制できる。その結果、高容量密度でサイクル特性の高い二次電池を得ることが出来る。
プロトン核磁気共鳴分光(以下、適宜、「1H−NMR」という)スペクトル:核磁気共鳴装置(日本電子株式会社製、型式名「JNM−Lambda 400」)
(工程1)中間体化合物(a)の合成
中間体化合物(a)のプロトン核磁気共鳴分光スペクトルの測定結果は以下のとおりであった。
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ=4.34(s,2H),7.41−7.53(m,3H),7.59(s,1H),7.63(d,2H),7.72(d,1H),8.01(d,1H)
化合物(7A)のES−MSスペクトルの測定結果は以下のとおりであった。
ES−MS(70eV):m/z=612(M+)
(工程3)中間体化合物(b)の合成
中間体化合物(b)のプロトン核磁気共鳴分光スペクトルの測定結果は以下のとおりであった。
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ=2.77(quart,2H),3.22(t,2H),7.34(td,1H),7.51−7.74(m,6H),7.78(dd,1H),7.85(d,1H),7.95(d,1H)
中間体化合物(c)のプロトン核磁気共鳴分光スペクトルの測定結果は以下のとおりであった。
1H−NMR(400MHz,CDCl3):δ=4.35(s,2H),7.36(td,1H),7.52−7.80(m,7H),7.94(d,1H),8.03(d,1H)
(工程3)式(5)で表される有機化合物の合成
実施例1で得られた化合物(7A)と、導電補助剤としてのアセチレンブラック粉末(電気化学工業社製)と、結着剤としてのポリテトラフルオロエチレン樹脂(ダイキン社製)を用い、それぞれ質量比で、化合物(7A):導電補助剤:結着剤=70:25:5の比になるように秤量した。その後、化合物(7A)と導電補助剤をメノウ乳鉢で十分に混合し、さらに結着剤を加え、引き続き均一になるように混合した後、その混合物を薄く延ばしてシート化した。これを直径1cmに打抜いたペレットを第1電極(正極)とした。
詳細には、正負極、隔膜、電解質等の一連の電池組み立てを、アルゴン雰囲気下のグローブボックス内で行った。
正極側パーツは、まずスペーサー(宝泉社製)に正極ペレットを乗せ、その上から集電体として金属チタン網(サンク社製)を圧着させた。さらにそれらをステンレス製コイン電池ケース(宝泉社製、型番CR2032)にスポット溶接した。負極側パーツは、グローブボックス内でナトリウム金属を圧着するため、金属ニッケル網(サンク社製)をスペーサーに溶接後、さらにステンレス製コイン電池ケース(宝泉社製、型番CR2032)にスポット溶接した。完成したコインセルパーツは、ガラスチューブオーブン(柴田科学社製、SIBATAGTO−200)を用いて120℃で15時間程度真空乾燥してアルゴン充填のグローブボックス(露点−80℃以下)に移動させた。
なお、ナトリウムイオン電池の組み立ては、グローブボックス(MBraun製、labmaster)中で行った。非水電解液として1MのNaPF6を溶解したジメチルカルボネート(DMC)とエチレンカルボネート(EC)とが、体積比で1:1の混合溶媒(富山薬品工業社製)、セパレーターには多孔質ポリエチレン製隔膜(セルガード3501、セルガード社製)を使用した。金属ナトリウム(Aldrich社製)を負極パーツ上に圧着した後、ガスケットを取り付けた。正極パーツと負極パーツにポリスポイトを用いて非水電解液を約1ml滴下し、負極パーツの上にセパレーターを乗せ、最後に正極パーツを被せて自動コインカシメ機(宝泉社製)を用いてかしめた。
以上のようにして得られたナトリウム二次電池の充放電容量を測定した。具体的な測定方法としては、以下の通りである。まず、レストポテンシャルから1.0Vまで0.2mA/cm2でCC(コンスタントカレント:定電流)放電を行った。次に、放電速度と同じ速度で、CC充電を行い、電圧4.0Vでカットオフすることにより、1サイクル目の充放電を行った。この1サイクル目の放電容量は、化合物(7A)の質量に対して、174mAh/gであった。
化合物(7A)のかわりに、上記式(5)で表される化合物を正極活物質に使用した以外は、実施例4と同様にして二次電池を作製し、同様に評価した。当該二次電池の放電容量は、化合物(5)の質量に対して、70mAh/gであった。
化合物(7A)のかわりに、ベンゾフェノン(和光純薬工業(株)製)を正極活物質に使用した以外は、実施例4と同様にして比較例1の二次電池を作製し、同様に評価した。当該電池の放電容量は、ベンゾフェノンの質量に対して、3mAh/gであった。
化合物(7A)のかわりに、9−フルオレノン(東京化成(株)製)を正極活物質に使用した以外は、実施例4と同様にして比較例2の二次電池を作製し、同様に評価した。
当該電池の放電容量は、9−フルオレノンの質量に対して、2mAh/gであった。
化合物(7A)のかわりに、1,3,5−トリスベンゾイルベンゼン(Fluorochem製)を正極活物質に使用した以外は、実施例1と同様にして比較例1の電池を作製し、同様に評価した。
当該電池の放電容量は、1,3,5−トリスベンゾイルベンゼンの質量に対して、47mAh/gであった。
2:負極
3:セパレーター
4:正極集電体
5:負極集電体
6:電池ケース
7:電解質
10:電池缶
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- 下記式(1)で表される構造を有する、有機化合物。
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