JP2012105453A - 制御回路、電子機器及び電源の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御回路3の参照電圧生成回路10は、出力電圧Voと基準電圧VR0との電位差に応じて、その電位差が小さくなるようにアンプ電流Iaを生成するgmアンプ11と、基準電圧VR0からオフセット電圧Voffを減算した電圧VN2に対して、アンプ電流Iaに応じた傾斜のスロープを付加して参照電圧VR1を生成するコンデンサC2及びスイッチSW1とを備える。制御回路3の比較器20は、出力電圧Voと参照電圧VR1とを比較し、その比較結果に応じた信号S1を出力する。制御回路3は、この信号S1のタイミングで、コンバータ部2のメイン側のトランジスタT1をオンする。
【選択図】図1
Description
制御回路6内の比較器70は、出力電圧Voと参照電圧VR11とを比較し、その比較結果に応じたレベルの出力信号S11をRS−フリップフロップ(RS−FF)回路71のセット端子Sに出力する。発振器72は、一定周波数のクロック信号CLKをRS−FF回路71のリセット端子Rに出力する。
以下、第1実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、DC−DCコンバータ1は、入力電圧Viに基づいてその入力電圧Viよりも低い出力電圧Voを生成するコンバータ部2と、そのコンバータ部2を制御する制御回路3とを有している。
入力電圧Viの供給される入力端子Piと、入力電圧Viよりも低い電位の電源線(ここでは、グランド)との間には、メイン側のトランジスタT1と同期側のトランジスタT2とが直列に接続されている。なお、メイン側のトランジスタT1はPチャネルMOSトランジスタであり、同期側のトランジスタT2はNチャネルMOSトランジスタである。
参照電圧生成回路10には、コンバータ部2から出力電圧Voが供給される。この参照電圧生成回路10は、出力電圧Voに応じて、所定のスロープを有する参照電圧VR1を生成する。具体的には、参照電圧生成回路10は、出力電圧Voの目標値に応じて設定される基準電圧VR0に対して、オフセットを付加するとともに、出力電圧Voと基準電圧VR0との電位差に応じたスロープを付加して参照電圧VR1を生成する。本実施形態では、トランジスタT1がオフしているオフ期間に、上記スロープが付加される。そして、上記参照電圧VR1は、比較器20の非反転入力端子に供給される。
RS−FF回路21は、そのセット端子Sに比較器20の出力端子が接続され、リセット端子Rに発振器22が接続されている。発振器22は、所定周波数のクロック信号CLK(例えば、一定周期で生成されるパルス信号を有する信号)を生成する。上記RS−FF回路21は、セット端子Sに供給されるHレベルの信号S1に応答して、出力端子QからHレベルの制御信号S2を出力するとともに、反転出力端子XQからLレベルの制御信号S3を出力する。また、RS−FF回路21は、リセット端子Rに供給されるHレベルのクロック信号CLKに応答して、Lレベルの制御信号S2を出力するとともに、Hレベルの制御信号S3を出力する。すなわち、RS−FF回路21に対して、Hレベルの信号S1はセット信号であるとともに、Hレベルのクロック信号CLKはリセット信号である。そして、RS−FF回路21から出力される制御信号S2が駆動回路23に供給されるとともに、制御信号S3が参照電圧生成回路10と駆動回路23に供給される。
トランスコンダクタンスアンプ(gmアンプ)11の反転入力端子には、出力電圧Voが供給される。gmアンプ11の非反転入力端子には、第1電源E1にて生成される基準電圧VR0が供給される。
はじめに、入力電圧Viと、出力電圧Voと、トランジスタT1のオン時間Tonと、トランジスタT1のオフ時間Toffとの関係について説明する。入力電圧Viと出力電圧Voが安定しているときの出力電圧Voは、入力電圧Viと、メイン側のトランジスタT1のオンデューティとに応じた電圧になる。ここで、トランジスタT1のオンデューティは、トランジスタT1をオンする周期、すなわちスイッチング周期Tと、トランジスタT1のオン時間Tonとの比で表わされる。したがって、出力電圧Voは、
図3に示すように、参照電圧VR1が出力電圧Voよりも高くなると、比較器20からHレベルの信号S1が出力される。この信号S1に従ってトランジスタT1がオンされる。すなわち、出力電圧Voの波形と、参照電圧VR1の波形との交点において、トランジスタT1がオンされる。このため、トランジスタT1がオフされてからこの交点までの時間がトランジスタT1のオフ時間Toffになる。ここで、入力電圧Viが上昇すると(破線→実線参照)、上記式(6)からも明らかなように、トランジスタT1のオン時間Tonが短くなり、オフ時間Toffが長くなる。
(1)出力電圧Voと基準電圧VR0との電位差に応じて、その電位差が小さくなるようにアンプ電流Iaをgmアンプ11で生成し、その電流Iaに応じたスロープを基準電圧VR0に付加して参照電圧VR1を生成するようにした。このとき、gmアンプ11によって負帰還が掛かるため、そのgmアンプ11で生成されたアンプ電流Iaによって、出力電圧Voが基準電圧VR0と等しくなるように参照電圧VR1のスロープの傾斜が制御される。例えば入力電圧Viや出力電流Ioの変動に伴ってオフ時間Toffが長くなっても、そのオフ時間Toffの変動に伴う出力電圧Voの上昇を抑えるように参照電圧VR1のスロープの傾斜が緩やかになるように制御される。したがって、入力電圧Viや出力電流Ioが変動しても、参照電圧VR1を横切る時の出力電圧Voの電圧値が変動することを抑制することができる。換言すると、ラインレギュレーション及びロードレギュレーションを改善することができる。
(4)基準電圧VROに対して、固定電圧であるオフセット電圧Voffを付加するようにした。これにより、スロープが付加されるノードN2の電圧VN2は、常に一定である。このため、ノードN2の電圧VN2はノイズ耐性に優れている。
以下、第2実施形態について、図4〜図6に従って説明する。この実施形態のDC−DCコンバータ1aは、遅延回路30を追加した点及びスイッチSW1をPチャネルMOSトランジスタT3に置換した点が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、本実施形態におけるトランジスタT3とコンデンサC2とは、第1付加回路の一例、コンデンサC2は第1コンデンサの一例、トランジスタT3は第1スイッチの一例、遅延回路30はタイミング調整回路の一例である。また、参照電圧VR2は第1基準電圧の一例、制御信号S3は制御信号の一例である。
上記RS−FF回路21から出力される制御信号S3は、PチャネルMOSトランジスタT31のゲートに供給されるとともに、インバータ回路31に供給される。
次に、このように構成された遅延回路30の作用について図6を併せ参照して説明する。
図6(a)に示すように、RS−FF回路21は、出力電圧Voが参照電圧VR2よりも低くなったときに比較器20から入力されるHレベルの信号S1に応答して、Hレベルの制御信号S2及びLレベルの制御信号S3を出力する(時刻t4参照)。このHレベルの制御信号S2に従ってLレベルの制御信号DHが生成され、そのLレベルの制御信号DHによってトランジスタT1がオンされる。また、Lレベルの制御信号S3に応答して、遅延回路30からLレベルの遅延信号Sd1が直ちに出力される。このLレベルの遅延信号Sd1に応答して、トランジスタT3がオンされる。すると、コンデンサC2に蓄積された電荷が徐々に放電され、参照電圧VR2が基準電圧VR0レベルからノードN2の電圧VN2(=VR0−Voff)に徐々に近づく。なお、このコンデンサC2の放電時間Thは、トランジスタT3のオン抵抗とコンデンサC2の容量値との時定数によって決まる。
(7)ノードN2の電圧VN2にスロープを付加するタイミングを、メイン側のトランジスタT1のオフタイミングから遅延時間Td1だけ遅延させるようにした。さらに、上記遅延時間Td1を、コンデンサC2の放電時間Thよりも長く設定するようにした。これにより、オン時間TonがコンデンサC2の放電時間Thよりも短くなる場合であっても、常に、スロープを生成するためのコンデンサC2の放電が完了した後に、上記電圧VN2に対するスロープの付加を開始することができる。したがって、スロープが加算される電圧(電圧上昇が開始される時の電圧)を、常にノードN2の電圧VN2に維持することができる。このため、入力電圧Viや出力電流Ioが一定であれば、トランジスタT1のオンデューティを略一定に維持することができる。
以下、第3実施形態について、図7〜図11に従って説明する。この実施形態のDC−DCコンバータ1bは、遅延回路30が遅延回路40に置換されている点が上記第2実施形態と異なっている。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
なお、遅延回路40はタイミング調整回路の一例、参照電圧VR3は第1基準電圧の一例である。
抵抗R41の第1端子には、入力電圧Viが供給される入力端子Piが接続されている。抵抗R41の第2端子は抵抗R42の第1端子に接続されるとともに、その抵抗R42の第2端子はグランドに接続されている。これら抵抗R41,R42間の接続点は、比較器41の反転入力端子に接続されている。このため、比較器41の反転入力端子には、入力電圧Viが抵抗R41,R42によって分圧された分圧電圧V1が供給される。
RS−FF回路21から出力される制御信号S3がHレベルからLレベルに立ち下がると(時刻t9)、スイッチSW41がオンされる。すると、コンデンサC41の両端子間が短絡される。これにより、コンデンサC41に蓄えられた電荷が放電されてコンデンサC2の充電電圧V2がグランドレベルにリセットされる。このとき、充電電圧V2が分圧電圧V1よりも低くなるため、比較器41からはLレベルの遅延信号Sd2が直ちに出力される。このように、遅延回路40は、Lレベルの制御信号S3に基づいて、メイン側のトランジスタT1のオンタイミング(時刻t9)でLレベルの遅延信号Sd2を直ちに出力する。
(8)ノードN2の電圧VN2にスロープを付加するタイミングを、メイン側のトランジスタT1のオフタイミングから入力電圧Viに比例した遅延時間Td2だけ遅延させるようにした。これにより、入力電圧Viの変動に伴ってコンデンサC2の充電時間Tcが変動することを抑制することができる。したがって、参照電圧VR3のスロープの傾斜の変動が抑制されるため、入力電圧Viの変動に伴うDC−DCコンバータ1bの利得Gainの変動を抑制することができる。この結果、位相余裕が小さくなることを抑制でき、DC−DCコンバータ1bを安定して動作させることができる。
以下、第4実施形態について、図12〜図15に従って説明する。この実施形態のDC−DCコンバータ1cは、第2電源E2がオフセット電圧生成回路50に置換されている点が上記第2実施形態と異なっている。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
図13に示すように、オペアンプ51の非反転入力端子には、基準電圧VR0が供給される。このオペアンプ51の出力端子は、抵抗R51を介して当該オペアンプ51の反転入力端子に接続されている。
抵抗R52の第1端子には、入力電圧Viが供給される入力端子Piが接続されている。抵抗R52の第2端子は抵抗R53の第1端子に接続されるとともに、その抵抗R53の第2端子はグランドに接続されている。これら抵抗R52,R53間の接続点は、オペアンプ53の非反転入力端子に接続されている。このため、オペアンプ53の非反転入力端子には、入力電圧Viが抵抗R52,R53によって分圧された分圧電圧V3が供給される。
このように、オフセット電圧生成回路50は、入力電圧Viに比例した電流Ioffに応じて、入力電圧Viに比例したオフセット電圧Vof1を生成し、そのオフセット電圧Vof1を基準電圧VR0から減算して電圧VN21を生成する。具体的には、オフセット電圧生成回路50は、入力電圧Viの変動に関わらずに参照電圧VR4のスロープの傾斜が一定となるようにオフセット電圧Vof1及び電圧VN21を生成する。さらに言うと、オフセット電圧生成回路50では、このようなオフセット電圧Vof1及び電圧VN21が生成されるように、抵抗R51〜R54の抵抗値やトランジスタT52,T53のサイズ比等が設定されている。
入力電圧Viが上昇すると(破線→実線)、オフ時間Toffが長くなり、トランジスタT3がオフする時間、つまりコンデンサC2の充電時間Tc(=Toff−Td1)が長くなる。このとき、入力電圧Viの上昇に伴ってオフセット電圧Vof1も上昇する(破線→実線)。このため、スロープ電圧Vsが付加される電圧VN21(=VR0−Vof1)が低下する。すなわち、基準電圧VR0と、スロープが付加される時の参照電圧VR4との電位差が大きくなる。したがって、基準電圧VR0と参照電圧VR4とを等しくするためのスロープ電圧Vsの変化量が大きくなる。この結果、図15に示すように、入力電圧Viの上昇に伴ってコンデンサC2の充電時間Tcが長くなっても、参照電圧VR4の傾斜が変動する(緩やかになる)ことを抑制することができる。これにより、DC−DCコンバータ1cの負帰還ループの利得Gainの変動を抑制することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
差動入力回路61内の入力トランジスタT61,T62は互いにソースが接続され、そのソースが電流源62に接続されている。入力トランジスタT61のゲートには、出力電圧Voが供給される反転入力端子−INが接続されている。入力トランジスタT62のゲートには、参照電圧VR5が供給される非反転入力端子+INが接続されている。これら入力トランジスタT61,T62のドレインはそれぞれ、カレントミラー回路に含まれるNチャネルMOSトランジスタT63,T64のドレインに接続されている。また、トランジスタT63,T64は、それらのゲートがトランジスタT63のドレインに接続されるとともに、それらのソースがグランドに接続されている。
・また、図19に示されるように、第1電源E1とは別の第3電源E3から供給される基準電圧Vrにスロープを付加するようにしてもよい。但し、この基準電圧Vrは、基準電圧VR0に応じて設定される電圧であり、具体的には基準電圧VR0よりもオフセット電圧に相当する電圧分だけ低く設定された電圧である。したがって、この変形例における第3電源E3は第2付加回路の一例であり、基準電圧VR0と基準電圧Vrとの差電圧はオフセットの一例である。
・上記各実施形態では、基準電圧VR0と出力電圧Voのうち、基準電圧VR0側にスロープを付加するようにした。これに限らず、例えば出力電圧Vo側にスロープを付加するようにしてもよい。以下に、第1実施形態の制御回路3を変形したDC−DCコンバータ1eについて説明する。
・上記第3実施形態における遅延回路40において、入力電圧Viに応じて、遅延時間Td2をコンデンサC2の放電時間Thよりも短く調整するようにしてもよい。
・上記第4実施形態におけるオフセット電圧生成回路50にて生成されるオフセット電圧Vof1を、入力電圧Viと出力電圧Voとに依存させて変動させるようにしてもよい。
・上記各実施形態におけるトランジスタT1,T2を各制御回路3,3a〜3eに含めるようにしてもよい。また、コンバータ部2を各制御回路3,3a〜3eに含めるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、出力電圧Voと参照電圧VR1〜VR5とを比較し、その比較結果に応じてメイン側のトランジスタT1のオンタイミングを設定するDC−DCコンバータに具体化した。これに限らず、例えば出力電圧Voと参照電圧VR1〜VR5とを比較し、その比較結果に応じてメイン側のトランジスタT1のオフタイミングを設定するDC−DCコンバータに具体化してもよい。
プログラムを実行する中央処理装置(CPU)111には、そのCPU111で実行されるプログラム又はCPU111が処理するデータを記憶するメモリ112が接続されている。また、CPU111には、インタフェース(I/F)113を介してキーボード114A及びポインティングデバイス114Bが接続されている。ポインティングデバイス114Bは、例えばマウス、トラックボール、タッチパネルや静電センサを有するフラットデバイス等である。
DC−DCコンバータ1(又はDC−DCコンバータ1a〜1e)と交流アダプタ131は、スイッチSW1を介して上記本体部110に接続されている。これらDC−DCコンバータ1(又はDC−DCコンバータ1a〜1e)及び交流アダプタ131のいずれか一方から電力が本体部110に供給される。DC−DCコンバータ1(又はDC−DCコンバータ1a〜1e)は、図21の例では、例えば電池132からの入力電圧Viを出力電圧Voに変換し、その出力電圧Voを本体部110に供給する。
(付記1)
電源の制御回路であって、
前記電源の入力電圧が供給されるスイッチ回路を、前記電源の出力電圧に応じた第1帰還電圧と第1基準電圧との比較結果に応じてスイッチングするスイッチング制御部と、
前記出力電圧に応じた第2帰還電圧と前記出力電圧の目標値に応じて設定される第2基準電圧との差に応じた電流を生成するアンプと、
前記電流の積分に応じた変化の割合で前記第2帰還電圧を変化させて前記第1帰還電圧を生成する、又は前記変化の割合で前記第2基準電圧を変化させて前記第1基準電圧を生成する第1付加回路と、
を有することを特徴とする制御回路。
(付記2)
前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を前記変化の割合で変化させる開始タイミングを、前記スイッチ回路のスイッチングタイミングから所定時間だけ遅延させたタイミングに調整するタイミング調整回路を有することを特徴とする付記1に記載の制御回路。
(付記3)
前記タイミング調整回路は、前記スイッチ回路のオン期間又はオフ期間に対応する制御信号に前記所定時間の遅延を与えて遅延信号を生成し、
前記第1付加回路は、
前記アンプの電流が供給される第1コンデンサと、
前記第1コンデンサに並列接続され、前記遅延信号によりオンオフする第1スイッチとを含み、前記遅延信号に応答して、前記第1コンデンサの充電に応じて前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を前記変化の割合で変化させ、
前記所定時間は、前記第1コンデンサに蓄積された電荷を放電するための放電時間よりも長く設定されていることを特徴とする付記2に記載の制御回路。
(付記4)
前記タイミング調整回路は、前記入力電圧に応じて前記所定時間を調整することを特徴とする付記2又は3に記載の制御回路。
(付記5)
前記タイミング調整回路は、前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を前記変化の割合で変化させる期間が一定となるように前記所定時間を調整することを特徴とする付記4に記載の制御回路。
(付記6)
前記タイミング調整回路は、前記スイッチ回路のオン期間又はオフ期間に対応する制御信号に基づいて、前記スイッチ回路を第1状態から第2状態にスイッチングするタイミングに応じて第1のレベルの遅延信号を出力し、前記スイッチ回路を第2状態から第1状態にスイッチングするタイミングから前記所定時間だけ遅延して前記遅延信号を第2のレベルとし、
前記第1付加回路は、前記第1のレベルの遅延信号に応答して前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を一定レベルにて出力し、前記第2のレベルの遅延信号に応答して前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を前記変化の割合で変化させることを特徴とする付記2〜5のいずれか1つに記載の制御回路。
(付記7)
前記タイミング調整回路は、
第1電流が供給される第2コンデンサと、
前記第2コンデンサに並列接続され、前記スイッチ回路のオン期間又はオフ期間に対応する制御信号によりオンオフする第2スイッチと、
前記入力電圧に応じた第1電圧と前記第2コンデンサの充電電圧との比較結果に応じて、前記制御信号を前記所定時間だけ遅延させた遅延信号を生成する比較器と、
を有することを特徴とする付記4又は5に記載の制御回路。
(付記8)
前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を前記変化の割合で変化させ始める時に前記第1帰還電圧と前記第1基準電圧との間に電位差が生じるように、前記第1帰還電圧及び前記第1基準電圧の少なくとも一方にオフセットを付加する第2付加回路を有することを特徴とする付記1〜7のいずれか1つに記載の制御回路。
(付記9)
前記第2付加回路は、前記入力電圧に応じて前記オフセットのオフセット量を調整することを特徴とする付記8に記載の制御回路。
(付記10)
前記第2付加回路は、前記変化の割合が一定となるように前記オフセットのオフセット量を調整することを特徴とする付記9に記載の制御回路。
(付記11)
前記第2付加回路は、
前記入力電圧に応じた第2電流を出力する電流源と、
前記第2電流が流れる抵抗と、を含み、
前記抵抗の電圧を前記オフセットとすることを特徴とする付記9又は10に記載の制御回路。
(付記12)
前記スイッチング制御部は、前記第1帰還電圧と前記第1基準電圧とを比較する比較器を有し、
前記第2付加回路は、前記比較器に前記オフセットを付加することを特徴とする付記8〜11のいずれか1つに記載の制御回路。
(付記13)
制御回路を有する電源と、前記電源の出力電圧が供給される内部回路と、を有する電子機器であって、
前記制御回路は、
前記電源の入力電圧が供給されるスイッチ回路を、前記出力電圧に応じた第1帰還電圧と第1基準電圧との比較結果に応じてスイッチングするスイッチング制御部と、
前記出力電圧に応じた第2帰還電圧と前記出力電圧の目標値に応じて設定される第2基準電圧との差に応じた電流を生成するアンプと、
前記電流の積分に応じた変化の割合で前記第2帰還電圧を変化させて前記第1帰還電圧を生成する、又は前記変化の割合で前記第2基準電圧を変化させて前記第1基準電圧を生成する第1付加回路と、
を有することを特徴とする電子機器。
(付記14)
電源の入力電圧が供給されるスイッチ回路を、前記電源の出力電圧に応じた第1帰還電圧と第1基準電圧との比較結果に応じてスイッチングする電源の制御方法であって、
前記出力電圧に応じた第2帰還電圧と前記出力電圧の目標値に応じて設定される第2基準電圧との差に応じた電流を生成し、
前記電流の積分に応じた変化の割合で前記第2帰還電圧を変化させて前記第1帰還電圧を生成する、又は前記変化の割合で前記第2基準電圧を変化させて前記第1基準電圧を生成することを特徴とする電源の制御方法。
3,3a〜3e 制御回路
T1 トランジスタ(スイッチ回路)
11,11e トランスコンダクタンスアンプ(アンプ)
20,60 比較器
21 RS−FF回路
22 発振器
23 駆動回路
30,40 遅延回路(タイミング調整回路)
50 オフセット電圧生成回路
100 電子機器
110 本体部(内部回路)
C2 コンデンサ(第1コンデンサ)
C3 コンデンサ
C41 コンデンサ(第2コンデンサ)
SW1,SW3 スイッチ
SW41 スイッチ(第2スイッチ)
T3 トランジスタ(第1スイッチ)
E1 第1電源
E2 第2電源
E3 第3電源
Claims (7)
- 電源の制御回路であって、
前記電源の入力電圧が供給されるスイッチ回路を、前記電源の出力電圧に応じた第1帰還電圧と第1基準電圧との比較結果に応じてスイッチングするスイッチング制御部と、
前記出力電圧に応じた第2帰還電圧と前記出力電圧の目標値に応じて設定される第2基準電圧との差に応じた電流を生成するアンプと、
前記電流の積分に応じた変化の割合で前記第2帰還電圧を変化させて前記第1帰還電圧を生成する、又は前記変化の割合で前記第2基準電圧を変化させて前記第1基準電圧を生成する第1付加回路と、
を有することを特徴とする制御回路。 - 前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を前記変化の割合で変化させる開始タイミングを、前記スイッチ回路のスイッチングタイミングから所定時間だけ遅延させたタイミングに調整するタイミング調整回路を有することを特徴とする請求項1に記載の制御回路。
- 前記タイミング調整回路は、前記スイッチ回路のオン期間又はオフ期間に対応する制御信号に前記所定時間の遅延を与えて遅延信号を生成し、
前記第1付加回路は、
前記アンプの電流が供給される第1コンデンサと、
前記第1コンデンサに並列接続され、前記遅延信号によりオンオフする第1スイッチとを含み、前記遅延信号に応答して、前記第1コンデンサの充電に応じて前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を前記変化の割合で変化させ、
前記所定時間は、前記第1コンデンサに蓄積された電荷を放電するための放電時間よりも長く設定されていることを特徴とする請求項2に記載の制御回路。 - 前記第1帰還電圧又は前記第1基準電圧を前記変化の割合で変化させ始める時に前記第1帰還電圧と前記第1基準電圧との間に電位差が生じるように、前記第1帰還電圧及び前記第1基準電圧の少なくとも一方にオフセットを付加する第2付加回路を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の制御回路。
- 前記第2付加回路は、前記入力電圧に応じて前記オフセットのオフセット量を調整することを特徴とする請求項4に記載の制御回路。
- 制御回路を有する電源と、前記電源の出力電圧が供給される内部回路と、を有する電子機器であって、
前記制御回路は、
前記電源の入力電圧が供給されるスイッチ回路を、前記出力電圧に応じた第1帰還電圧と第1基準電圧との比較結果に応じてスイッチングするスイッチング制御部と、
前記出力電圧に応じた第2帰還電圧と前記出力電圧の目標値に応じて設定される第2基準電圧との差に応じた電流を生成するアンプと、
前記電流の積分に応じた変化の割合で前記第2帰還電圧を変化させて前記第1帰還電圧を生成する、又は前記変化の割合で前記第2基準電圧を変化させて前記第1基準電圧を生成する第1付加回路と、
を有することを特徴とする電子機器。 - 電源の入力電圧が供給されるスイッチ回路を、前記電源の出力電圧に応じた第1帰還電圧と第1基準電圧との比較結果に応じてスイッチングする電源の制御方法であって、
前記出力電圧に応じた第2帰還電圧と前記出力電圧の目標値に応じて設定される第2基準電圧との差に応じた電流を生成し、
前記電流の積分に応じた変化の割合で前記第2帰還電圧を変化させて前記第1帰還電圧を生成する、又は前記変化の割合で前記第2基準電圧を変化させて前記第1基準電圧を生成することを特徴とする電源の制御方法。
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