JP2011239522A - 電源装置、制御回路及び電源装置の制御方法 - Google Patents

電源装置、制御回路及び電源装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】出力電圧の変動を抑制すること。
【解決手段】参照電圧生成回路22は、基準電圧Vr2に対して、コンデンサC2の充電量に応じたスロープ電圧を付加して参照電圧Vrefを生成する。タイミング調整回路24は、スイッチ回路SW1を駆動する駆動信号Spから遅延して制御信号Sdを生成する。また、タイミング調整回路24は、フィードバック電圧Vfbに応じて、コンデンサC2に並列接続されたスイッチ回路SW2を制御する制御信号Sdの遅延時間を調整する。これにより、コンデンサC2に対する充電開始タイミングが、スイッチ回路SW1のオフタイミングから遅延され、その遅延時間が調整される。
【選択図】図1

Description

電源装置、制御回路及び電源装置の制御方法に関する。
従来、電源装置として、コンパレータ方式のDC−DCコンバータが知られている。例えば、入力電圧より低い出力電圧を生成する、所謂降圧型のDC−DCコンバータは、入力電圧が供給されるスイッチ回路に接続されたコイルに流れる電流を、平滑用コンデンサにより平滑化して出力電圧を生成する。このようにして生成される出力電圧は、コイル電流と平滑用コンデンサの等価直列抵抗(ESR:Equivalent Series Resistance)に起因するリップル電圧(リップル成分)を含む。したがって、このDC−DCコンバータは、コンパレータにて出力電圧と一定の基準電圧とを比較し、例えばリップル成分により出力電圧が基準電圧より低くなるとスイッチ回路をオンし、一定時間後にスイッチ回路をオフすることで、出力電圧を制御する。
上述のようにスイッチ回路をスイッチングして出力電圧を生成するDC−DCコンバータに対して、出力電圧の安定化、すなわちリップル成分の少ない出力電圧の生成が望まれている。この要求に対して、等価直列抵抗の小さな平滑用コンデンサを用いたDC−DCコンバータが検討されている(例えば、特許文献1参照)。このようなDC−DCコンバータは、例えばコンパレータに入力される基準電圧を、所定の傾斜にて変化するスロープ電圧として、スイッチング制御する。
米国特許出願公開第2005/0286269号明細書
ところで、例えば負荷の変化に応じて、スイッチ回路のスイッチングのデューティが変動する。例えば負荷が軽くなると、出力電流を少なくするように、オフ期間が長くなる。このとき、上記スロープ電圧の傾斜が固定であるため、基準電圧と出力電圧が交差する電圧が高くなる。この結果、出力電圧が所望の電圧(目標電圧)よりも高い電圧で安定することになる。逆に、入力電圧が低くなった場合には、出力電圧が所望の電圧よりも低い電圧で安定することになる。すなわち、入力電圧の変動に応じたデューティの変化に対応することができず、ラインレギュレーションが悪化する場合がある。
本発明の一観点によれば、入力電圧が供給されるスイッチ回路と、前記スイッチ回路と出力電圧を出力する出力端との間に接続されたコイルとを含むコンバータ部と、前記出力電圧に応じたフィードバック電圧と参照電圧との比較結果に応じたタイミングで前記スイッチ回路をスイッチングする制御回路と、を有し、前記制御回路は、前記フィードバック電圧又は前記参照電圧にスロープを付加する電圧付加回路と、前記スイッチ回路のスイッチングタイミングに対して前記スロープを付加する付加タイミングを遅延させるタイミング調整回路を含む。
本発明の一観点によれば、出力電圧の変動を抑制することができるという効果を奏する。
第一実施形態のDC−DCコンバータのブロック回路図である。 タイミング調整回路の回路図である。 (a)(b)はDC−DCコンバータの動作波形図である。 (a)(b)は比較例の動作波形図である。 DC−DCコンバータの動作波形図である。 第二実施形態のDC−DCコンバータのブロック回路図である。
(第一実施形態)
以下、第一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施形態のDC−DCコンバータは、入力電圧Vinが入力され、出力電圧Voutを生成するコンバータ部11と、コンバータ部11を制御する制御回路12とを含む。
コンバータ部11は、スイッチ回路SW1と、ダイオードD1と、コイルL1と、コンデンサC1とを含む。
スイッチ回路SW1は例えばNチャネルMOSトランジスタである。スイッチ回路SW1は、入力電圧Vinの供給される入力端子P1とコイルL1の第1端子(入力側端子)との間に接続され、駆動信号Spに応答してオンオフする。例えば、スイッチ回路SW1は、Hレベルの駆動信号Spに応答してオンし、Lレベルの駆動信号Spに応答してオフする。
スイッチ回路SW1とコイルL1との間のノードN1はダイオードD1のカソードに接続され、ダイオードD1のアノードは、入力電圧Vinよりも低い電位の電源線(ここでは、グランド)に接続されている。
コイルL1の第2端子(出力側端子)は、出力電圧Voutを出力する出力端子P2に接続されている。したがって、入力端子P1と出力端子P2との間には、スイッチ回路SW1とコイルL1とが直列に接続されている。また、上記コイルL1の第2端子は平滑用コンデンサC1の第1端子に接続され、そのコンデンサC1の第2端子はグランドに接続されている。なお、このコンデンサC1は、出力電圧Voutを平滑化する平滑回路に含まれる。
このようなコンバータ部11では、スイッチ回路SW1がオンしたとき、コイルL1に入力電圧Vinと出力電圧Voutとの差に応じたコイル電流ILが流れる。これにより、コイルL1にはエネルギー(電力)が蓄積される。一方、スイッチ回路SW1がオフすると、コイルL1が蓄えたエネルギーを放出するため、そのコイルL1に誘導電流(コイル電流IL)が流れる。
出力端子P2には負荷13が接続される。DC−DCコンバータは、負荷13に、出力電圧Voutと、コイル電流ILをコンデンサC1により平均化した出力電流Ioutを供給する。
負荷13は、例えば電子機器の内部回路(ASIC、メモリ、CPU、液晶表示装置など)である。内部回路の動作状態や供給する電力により動作する回路の数が変化する、つまり負荷13の状態が変化すると、負荷13に必要な電流量、すなわち負荷電流が変動する。負荷の状態が軽負荷状態になると出力電圧Voutが上昇し、重負荷状態になると出力電圧Voutが低下する。このため、制御回路12は、出力電圧Vout,出力電流Ioutに応じて、駆動信号Spのデューティ(Lレベルの時間に対するHレベルの時間の比)を調整する。なお、デューティは、スイッチング周期に対するオン時間の比(オンデューティ)が用いられる場合もある。
制御回路12は、比較器(コンパレータ)21、参照電圧生成回路22、ワンショット・マルチバイブレータ(1-shotと表記、以下、ワンショット回路)23、タイミング調整回路24、基準電源E1、抵抗R1,R2を含む。
コンパレータ21の反転入力端子には、出力電圧Voutに基づく電圧が供給される。本実施形態では、コンパレータ21の反転入力端子に、出力電圧Voutと抵抗R1,R2により生成された電圧が供給される。具体的には、抵抗R1の第1端子には、出力端子P2が接続されることにより、出力電圧Voutが帰還される。また、抵抗R1の第2端子は抵抗R2の第1端子に接続され、その抵抗R2の第2端子はグランドに接続されている。これら抵抗R1,R2間のノードはコンパレータ21の反転入力端子に接続されている。抵抗R1,R2は、それぞれの抵抗値に応じて、出力電圧Voutを分圧した分圧電圧(フィードバック電圧)Vfbを生成する。このフィードバック電圧Vfbの値は、抵抗R1,R2の抵抗値の比と、出力電圧Voutとグランドの電位差とに対応する。このため、抵抗R1,R2は、出力電圧Voutに比例したフィードバック電圧Vfbを生成する。
コンパレータ21の非反転端子には、参照電圧生成回路22から出力される参照電圧Vrefが供給される。
参照電圧生成回路22は、スイッチ回路SW2、コンデンサC2、定電流源25、基準電源E2を含む。
定電流源25の第1端子は高電位電圧Vccの電源線に接続され、定電流源25の第2端子はコンデンサC2の第1端子に接続されている。コンデンサC2の第2端子は基準電源E2のプラス側端子に接続され、基準電源E2のマイナス側端子はグランドGNDに接続されている。コンデンサC2にはスイッチ回路SW2が並列に接続されている。スイッチ回路SW2は例えばNチャネルMOSトランジスタであり、制御信号Sdに応答してオンオフする。
スイッチ回路SW2がオンすると、コンデンサC2の両端子間が短絡されるため、コンデンサC2の第1端子における電位は、基準電源E1による基準電圧Vr2と等しくなる。
スイッチ回路SW2がオフすると、コンデンサC2の両端子間の電位差は、定電流源25から供給される電流Islpに応じて大きくなり、電位差の変化量は、電流Islpに比例する。一方、コンデンサC2の第2端子における電位は基準電源E1による基準電圧Vr2となる。したがって、コンデンサC2の第1端子における電位は、基準電圧Vr2に、両端子間の電位差を重畳した電位となる。このコンデンサC1の第1端子における電位は、参照電圧Vrefとしてコンパレータ21に供給される。
したがって、参照電圧Vrefは、スイッチ回路SW2がオンしている間、一定の第1電圧(=Vr2)となり、スイッチ回路SW2がオフすると、第1電圧から所定の傾斜にて上昇する。言い換えると、参照電圧Vrefは、基準電圧Vr2に対して、所定の傾斜にて上昇するスロープ電圧を付加した電圧である。したがって、スイッチ回路SW2とコンデンサC2は、基準電圧Vr2にスロープ電圧を付加する電圧付加回路に含まれる。
コンパレータ21は、フィードバック電圧Vfbと参照電圧Vrefとの比較結果に応じた信号Seを生成する。本実施形態において、コンパレータ21は、フィードバック電圧Vfbが参照電圧Vrefよりも高いときにLレベルの信号Seを生成し、フィードバック電圧Vfbが参照電圧Vrefよりも低いときにHレベルの信号Seを生成する。この信号Seは、ワンショット回路23に供給される。
ワンショット回路23は、Hレベルの信号Seに応答してHレベルの駆動信号Spを出力するとともに、一定時間経過後にLレベルの駆動信号Spを出力する。上記したように、コンパレータ21は、フィードバック電圧Vfbよりも参照電圧Vrefが高くなるとHレベルの信号Seを出力する。つまり、コンパレータ21は、フィードバック電圧Vfbと参照電圧Vrefが交差するタイミングに応じて、信号SeをHレベルとする。したがって、ワンショット回路23は、フィードバック電圧Vfbと参照電圧Vrefが交差するタイミングから一定時間経過するまでの間、Hレベルの駆動信号Spを出力する。
この駆動信号Spは、コンバータ部11のスイッチ回路SW1に供給されるとともに、タイミング調整回路24に供給される。
タイミング調整回路24は、オペアンプ26と遅延回路(図中、Delayと表記)27を含む。
オペアンプ26の反転入力端子には上記のフィードバック電圧Vfbが入力され、非反転入力端子には基準電源E1により基準電圧Vr1が入力される。この基準電圧Vr1は、出力電圧Voutに応じて設定される。オペアンプ26は、フィードバック電圧Vfbと基準電圧Vr1との差に応じた電圧Va、詳しくはフィードバック電圧Vfbと基準電圧Vr1との差電圧を増幅した電圧Vaを出力する。この電圧Vaは、フィードバック電圧Vfbに反比例する。
遅延回路27には、上記の駆動信号Spと電圧Vaが供給され、上記の制御信号Sdを出力する。遅延回路27は、駆動信号Spに応じて制御信号Sdを出力するとともに、電圧Vaに応じてLレベルの制御信号Sdを出力するタイミングを調整する。詳しくは、遅延回路27は、Hレベルの駆動信号Spに応答してHレベルの制御信号Sdを出力する。そして、遅延回路27は、Lレベルの駆動信号Spが入力されると、その駆動信号Spから電圧Vaに応じた時間経過後にLレベルの制御信号Sdを出力する。電圧Vaは、一定の基準電圧Vr1とフィードバック電圧Vfb、つまり出力電圧Voutに対応する。したがって、遅延回路27は、駆動信号Spの立ち下がりタイミングに対して、制御信号Sdの立ち下がりタイミングを遅延させるとともに、制御信号Sdの立ち下がりタイミングを出力電圧Voutに応じて調整する。
制御信号Sdは上記の参照電圧生成回路22に含まれるスイッチ回路SW2に供給される。上記したように、スイッチ回路SW2は、Hレベルの制御信号Sdに応答してオンし、Lレベルの制御信号Sdに応答してオフする。そして、参照電圧Vrefは、制御信号SdがHレベルのときに一定電圧(=Vr2)であり、Lレベルの制御信号Sdに基づいて所定の傾斜にて上昇する。したがって、タイミング調整回路24は、参照電圧Vrefが上昇を開始するタイミング、つまり基準電圧Vr2にスロープを付加する付加タイミングを調整する。
図2に示すように、遅延回路27は、インバータ回路28と、コンデンサC11と、抵抗R11と、トランジスタT11〜T14とを含む。
オペアンプ26から出力される電圧Vaは、NチャネルMOSトランジスタT11のゲートに供給される。トランジスタT11のソースは抵抗R11の第1端子に接続され、抵抗R11の第2端子はグランドGNDに接続されている。トランジスタT11のドレインはPチャネルMOSトランジスタT12のドレインに接続されている。トランジスタT11には、ゲートに供給される電圧Vaに比例した電流I11が流れる。
トランジスタT12のソースには高電位電圧Vccが供給される。また、トランジスタT12のゲートは、同トランジスタT12のドレインとPチャネルMOSトランジスタT13のゲートとに接続されている。なお、高電位電圧Vccは、入力電圧Vin、または図示しない電源回路により生成された電圧である。上記トランジスタT13のソースには、その高電位電圧Vccが供給される。したがって、トランジスタT12とトランジスタT13とはカレントミラー回路に含まれる。このカレントミラー回路は、両トランジスタT12,T13の電気的特性に応じて、トランジスタT11に流れる電流I11に比例した電流I13をトランジスタT13に流す。
トランジスタT13のドレインは、コンデンサC11の第1端子とNチャネルMOSトランジスタT14のドレインとに接続されている。これらコンデンサC11の第2端子及びトランジスタT14のソースはグランドに接続されている。このようにトランジスタT14はコンデンサC11に並列接続されている。そして、コンデンサC11には、トランジスタT13からフィードバック電圧Vfb、すなわち出力電圧Voutに依存した電流I13が供給される。トランジスタT14は、コンデンサC11を充放電するスイッチ回路に含まれる。
トランジスタT14のゲートには駆動信号Spが供給される。トランジスタT14は、Hレベルの駆動信号Spに応答してオフし、Lレベルの駆動信号Spに応答してオンする。トランジスタT14がオンすると、コンデンサC11の両端子が互いに接続されるため、コンデンサC11の第1端子(ノードN11)の電圧Vn11はグランドレベルになる。一方、トランジスタT14がオフすると、コンデンサC11は、トランジスタT13から供給される電流I13により充電される。その結果、ノードN11の電圧Vn11はグランドレベルから上昇する。
ノードN11はインバータ回路28の入力端子に接続されている。インバータ回路28は、ノードN11の電圧Vn11レベルを論理反転したレベルの制御信号Sdを出力する。具体的には、インバータ回路28は、電圧Vn11がしきい値電圧よりも低いときにHレベルの制御信号Sdを出力し、電圧Vn11がしきい値電圧よりも高くなるとLレベルの制御信号Sdを出力する。ここで、上述のように、Lレベルの駆動信号Spが入力されると、トランジスタT14がオフし、コンデンサC11に充電が開始され、ノードN11の電圧Vn11が上昇する。そして、電圧Vn11がインバータ回路28のしきい値電圧を超えると、Lレベルの制御信号Sdが出力される。一方、Hレベルの駆動信号Spが入力されると、トランジスタT14がオンし、コンデンサC11の両端子が互いに接続される。その結果、ノードN11の電圧Vn11がグランドレベルとなるため、インバータ回路28はHレベルの制御信号Sdを出力する。
したがって、遅延回路27は、Hレベルの駆動信号Spに応答してHレベルの制御信号Sdを出力する.一方、遅延回路27は、Lレベルの駆動信号Spが入力されると、その駆動信号Spの立ち下がりタイミングから、コンデンサC11の充電に応じた時間遅れてLレベルの制御信号Sdを出力する。ここで、駆動信号Spの立ち下がりに対する制御信号Sdの立ち下がりの時間をtdとする。
ノードN11の電圧Vn11は、コンデンサC11に供給される電流I13の電流量に応じて上昇する。つまり、電圧Vn11の上昇量は、電流I13の電流量に比例する。このトランジスタT13からコンデンサC11に供給される電流I13の電流量は、トランジスタT11に流れる電流I11の電流量に比例する。そして、トランジスタT11に流れる電流I11の電流量は、そのトランジスタT11のゲートに供給される電圧Va、すなわちフィードバック電圧Vfb(出力電圧Vout)に比例する。
したがって、フィードバック電圧Vfbが上昇すると、トランジスタT11に流れる電流I11の電流量が多くなる。すると、ノードN11の電圧Vn11の上昇が早くなり、駆動信号Spの立ち下がりからこの電圧Vn11がインバータ回路28のしきい値電圧を超えるまでの時間が短くなる。つまり、遅延時間tdが短くなる。逆に、フィードバック電圧Vfbが低下すると、トランジスタT11に流れる電流I11の電流量が少なくなる。すると、ノードN11の電圧Vn11の上昇が緩やかになり、駆動信号Spの立ち下がりからこの電圧Vn11がインバータ回路28のしきい値電圧を超えるまでの時間が長くなる。つまり、遅延時間tdが長くなる。
タイミング調整回路24に供給される駆動信号Spは、上記したように、図1に示すコンバータ部11のスイッチ回路SW1に供給される。スイッチ回路SW1は、Hレベルの駆動信号Spに応答してオンし、Lレベルの駆動信号Spに応答してオフする。すなわち、タイミング調整回路24は、スイッチ回路SW1がオフしてから参照電圧Vrefの上昇開始(付加タイミング)を遅延させるとともに、その遅延時間tdをフィードバック電圧Vfb(出力電圧Vout)に応じて調整する。
次に、上記のように構成されたDC−DCコンバータの作用を説明する。
図1に示す制御回路12のコンパレータ21は、フィードバック電圧Vfbよりも参照電圧Vrefが高くなるとHレベルの信号Seを出力する。ワンショット回路23は、Hレベルの信号Seに応答して一定期間Hレベルの駆動信号Spを出力する。その駆動信号Spにより、スイッチ回路SW1がオンされる。すなわち、フィードバック電圧Vfbの波形と、参照電圧Vrefの波形との交点において、スイッチ回路SW1がオンされる。このため、スイッチ回路SW1がオフされてからこの交点までの時間がオフ時間となる。このオフ時間は、上記の遅延時間tdを含む。
出力電圧Vout、つまりフィードバック電圧Vfbが上昇すると、フィードバック電圧Vfbと一致するときの参照電圧Vrefが高くなる。つまり、参照電圧Vrefが上昇を開始するタイミングから参照電圧Vrefとフィードバック電圧Vfbとが交差するタイミングまでの時間が長くなる。また、出力電圧Voutが上昇すると、タイミング調整回路24は、遅延時間tdを長くする。すると、オフ時間が長くなり、スイッチ回路SW1のオン時間は一定であるため、スイッチングにおけるオンデューティが小さくなる。その結果、出力電圧Voutは、低下する。
逆に、出力電圧Vout、つまりフィードバック電圧Vfbが低下すると、フィードバック電圧Vfbと一致するときの参照電圧Vrefが低くなる。つまり、参照電圧Vrefが上昇を開始するタイミングから参照電圧Vrefとフィードバック電圧Vfbとが交差するタイミングまでの時間が短くなる。また、出力電圧Voutが低下すると、タイミング調整回路24は、遅延時間tdを短くする。すると、オフ時間が短くなり、スイッチ回路SW1のオン時間は一定であるため、スイッチングにおけるオンデューティが大きくなる。その結果、出力電圧Voutは、上昇する。
上記したように、タイミング調整回路24は、フィードバック電圧Vfbと基準電圧Vr1とを比較し、その比較結果に応じて遅延時間tdを調整する。タイミング調整回路24は、フィードバック電圧Vfbが基準電圧Vr1より高いと、遅延時間tdを長くし、その逆では遅延時間tdを短くする。遅延時間tdが長くなると、オンデューティが小さくなり、出力電圧Voutが低下する。逆に、フィードバック電圧Vfbが基準電圧Vr1より低いと、オンデューティが大きくなって出力電圧Voutが上昇する。したがって、タイミング調整回路24は、フィードバック電圧Vfbを基準電圧Vr1と一致するように、遅延時間tdを調整する。
フィードバック電圧Vfbが基準電圧Vr1と一致して安定しているとき、各スイッチングサイクルにおいて、参照電圧Vrefが上昇を開始するタイミングから参照電圧Vrefとフィードバック電圧Vfbとが交差するタイミングまでの時間が変動しなくなる、つまり安定する。すると、フィードバック電圧Vfbと一致するときの参照電圧Vrefと、参照電圧Vrefが上昇を開始するときの電圧、すなわち基準電圧Vr2との差が安定する。この差電圧は、第1の基準電圧Vr1と第2の基準電圧Vr2との差となる。したがって、第2の基準電圧Vr2は、第1の基準電圧Vr1と、参照電圧Vrefのスロープを形成するために必要な最小限の電圧差に応じて設定される。
図1に示す負荷13に流れる出力電流Ioutが変化すると、その出力電流Ioutに応じて出力電圧Voutが変動する。この出力電圧Voutの変動に応じてフィードバック電圧Vfbが変化する。そして、フィードバック電圧Vfbの変化に対する動作は、上記で示したように、フィードバック電圧Vfbを第1の基準電圧Vr1に一致させるように、遅延時間tdを調整する。つまり、負荷13が重負荷状態のとき、図3(a)に示すように、遅延時間tdを短くし、負荷13が軽負荷状態のとき、図3(b)に示すように、遅延時間tdを長くする。このように、負荷13の変化による出力電流Ioutが変化したとき、その変化した出力電流Ioutに応じたオフ時間となるように、遅延時間tdを調整することで、負荷13の状態にかかわらず、フィードバック電圧Vfbを安定化する、つまり出力電圧Voutを安定化する。
すなわち、本実施形態のDC−DCコンバータは、フィードバック電圧Vfbと参照電圧Vrefとを比較するコンパレータ21を有し、その比較結果に応じてスイッチ回路SW1をオンする。そして、スイッチ回路SW1をオフするタイミングに対して、参照電圧Vrefの上昇を開始するタイミングを遅延させ、その遅延時間tdを調整することで、負荷13の変動に対して、安定した出力電圧Voutを出力する。このように本実施形態のDC−DCコンバータは、負荷13の変動に対する出力電圧Voutのレギュレーションを改善することができる。
なお、上記では、負荷13の変動に対して出力電圧Voutを安定化する動作を説明した。これに対し、出力電圧Voutを変動させる要因、例えば入力電圧Vinの変更に対しても、同様に、出力電圧Voutを安定化させることができる。
すなわち、上記のようなDC−DCコンバータは、入力電圧Vinと、スイッチ回路SW1のオンデューティにより設定される出力電圧Voutを出力する。本実施形態のDC−DCコンバータは、出力電圧Voutに応じて変動するフィードバック電圧Vfbを、第1の基準電圧Vr1と一致するように遅延時間tdを調整する。したがって、入力電圧Vinが変動しても、安定した出力電圧Voutを出力することができる。
ところで、スイッチ回路をオフしたタイミングで参照電圧の上昇を開始するDC−DCコンバータにおいて、参照電圧が上昇を開始する電圧を調整することにより、フィードバック電圧と参照電圧とが一致する電圧を安定化する、つまり出力電圧を安定化する方法が考えられる。そのようなDC−DCコンバータの動作波形を図4に示す。なお、図4において、本実施形態のDC−DCコンバータの比較を容易にするために、同じ符号を用いている。
図4(a)に示すように、重負荷状態におけるフィードバック電圧Vfbと基準電圧Vr2との差電圧ΔV1に対し、図4(b)に示すように、軽負荷状態における差電圧ΔV2を大きくするように、基準電圧Vr2に対するオフセット電圧を調整する。このようにDC−DCコンバータを構成することにより、フィードバック電圧Vfbを安定化する、すなわち出力電圧Voutを安定化することができる。
しかし、この方式のDC−DCコンバータに対し、本実施形態のDC−DCコンバータは、負荷の急変(例えば負荷電流の急増)に対する応答がよい。
すなわち、図5に示すように、負荷電流Ioutが急増すると、それに応じてフィードバック電圧Vfbが低下する。本実施形態のDC−DCコンバータは、第1の基準電圧Vr1に対して、参照電圧Vrefを所定の傾斜にて上昇させるのに十分な電位差の第2の基準電圧Vr2を設定し、その基準電圧Vr2と等しい参照電圧Vref(図において実線で示す)を出力する。これに対し、上昇を開始する電圧をオフセットする方式では、本実施形態の基準電圧Vr2よりも低い電圧から参照電圧Vref(図において2点鎖線で示す)が上昇を開始する場合がある。このような場合、本実施形態のDC−DCコンバータの方が、出力電流Ioutが変化してからHレベルの駆動信号Sp(実線で示す)を出力するまでの時間が、オフセットする方式の駆動信号Sp(2点鎖線で示す)よりも短い。つまり、負荷の変動に対する応答時間が短い。したがって、本実施形態のDC−DCコンバータは、負荷の急変に対する特性が良いということができる。
なお、参照電圧Vrefが上昇を開始する電圧をオフセットする方式では、基準電圧の設定により、オフセット電圧の調整範囲が制限される場合がある。例えば、低電位側の電源電圧が0V(ゼロボルト)の場合、上昇を開始する電圧を負電圧に設定することは難しい。これにより、オフ時間が制限される。
これに対し、本実施形態のDC−DCコンバータは、遅延時間tdを調整するのみであるため、遅延時間tdを長くする、つまり、図2において、コンデンサC11に供給する電流I13の電流量を少なくすることで、長いオフ時間を設定することができる。なお、電流I13を変更する方法として、例えば、トランジスタT12,T13を含むカレントミラー回路のミラー比を調整する、つまり、トランジスタT12とトランジスタT13の特性(電流比、サイズ比、など)を調整することで可能となる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)参照電圧生成回路22は、基準電圧Vr2に対して、コンデンサC2の充電量に応じたスロープ電圧を付加して参照電圧Vrefを生成する。タイミング調整回路24は、スイッチ回路SW1を駆動する駆動信号Spから遅延して制御信号Sdを生成する。また、タイミング調整回路24は、フィードバック電圧Vfbに応じて、コンデンサC2に並列接続されたスイッチ回路SW2を制御する制御信号Sdの遅延時間tdを調整する。これにより、コンデンサC2に対する充電開始タイミングが、スイッチ回路SW1のオフタイミングから遅延され、その遅延時間tdが調整される。このため、フィードバック電圧Vfbの変動に対して参照電圧Vrefが変化するタイミングが調整され、フィードバック電圧Vfbが安定する。従って、負荷13の状態の変化などによる出力電圧Voutの変動を抑制する、つまり出力電圧Voutの安定化を図ることができる。
(2)タイミング調整回路24は、フィードバック電圧Vfbと基準電圧Vr1とを比較し、その比較結果に応じて遅延時間tdを調整する。したがって、フィードバック電圧Vfbの変動を抑制する、つまり出力電圧Voutを安定化することができる。
(3)タイミング調整回路24は、フィードバック電圧Vfbと基準電圧Vr1と一致するように遅延時間tdを調整する。フィードバック電圧Vfbは、出力電圧Voutを抵抗R1,R2により分圧して生成される。したがって、フィードバック電圧Vfbが基準電圧Vr1と一致することにより、基準電圧Vr1に応じた電圧に出力電圧Voutが安定する、つまり出力電圧Voutの目標電圧の設定を容易に行うことができる。
(4)タイミング調整回路24は、参照電圧Vrefの変化開始タイミングを調整する。つまり、タイミング調整回路24は、参照電圧Vrefのスロープ電圧を時間的に調整するものである。つまり、参照電圧Vrefは、スロープ電圧を付加する基準電圧Vr2や、スロープの傾きが変更されない。言い換えれば、オフセット電圧などを生成し付加する必要がない。このため、素子のばらつき等に起因する電圧の誤差が発生しないため、電圧のずれを防止する、つまり出力電圧Voutを安定化することができる。
(5)制御回路12は、フィードバック電圧Vfbを安定化する、すなわち出力電圧Voutを安定化することができる。したがって、出力電圧Voutのリップル成分を必要としないため、コンデンサC1を等価直列抵抗(ESR)の抵抗値が小さいコンデンサ(例えば積層セラミックコンデンサ)とすることができる。この結果、DC−DCコンバータの小型化及び低コスト化を図ることができる。
(第二実施形態)
以下、第二実施形態を図6にしたがって説明する。
なお、第一実施形態と同じ構成部材については同じ符号を付して説明の全て又は一部を省略する。
図6に示すように、本実施形態のDC−DCコンバータは、入力電圧Vinが入力され、出力電圧Voutを生成するコンバータ部11と、コンバータ部11を制御する制御回路12aとを含む。
制御回路12aは、比較器(コンパレータ)21a、参照電圧生成回路22a、タイミング調整回路24、基準電源E1、抵抗R1,R2、RS型フリップフロップ回路(以下、RS−FF回路)31、発振器(OSCと表記)32を含む。
コンパレータ21aの反転入力端子にはフィードバック電圧Vfbが供給され、非反転入力端子に参照電圧生成回路22aから出力される参照電圧Vraが供給される。
参照電圧生成回路22aは、スイッチ回路SW2、コンデンサC2、定電流源25を含む。
定電流源25の第1端子は高電位電圧Vccの電源線に接続され、定電流源25の第2端子はコンデンサC2の第1端子に接続されている。コンデンサC2の第2端子は基準電源E1のプラス側端子に接続されている。コンデンサC2にはスイッチ回路SW2が並列に接続されている。したがって、参照電圧生成回路22aは、基準電圧Vr1に対して、コンデンサC2の充電電圧を付加した参照電圧Vraを生成する。スイッチ回路SW2とコンデンサC2は、基準電圧Vr1にスロープ電圧を付加する電圧付加回路に含まれる。
コンパレータ21aは、フィードバック電圧Vfbと参照電圧Vraとの比較結果に応じた信号Seを生成する。コンパレータ21aは、2つの入力端子間にオフセット電圧Vofを有している。コンパレータ21aは、参照電圧Vraからオフセット電圧Vofだけ低い電圧Vofaとフィードバック電圧Vfbとを比較し、フィードバック電圧Vfbが電圧Vofaよりも高いときにLレベルの信号Seを出力し、フィードバック電圧Vfbが電圧Vofaよりも低いときにHレベルの信号Seを出力する。つまり、コンパレータ21aのオフセット電圧Vofが、第一実施形態の第1及び第2の基準電圧Vr1,Vr2の差電圧に相当する。このように、コンパレータ21aのオフセット電圧Vofを利用することにより、基準電源の数を少なくすることができる。言い換えれば、コンパレータ21aについて、オフセット電圧Vofをキャンセルする必要がないため、その分、回路規模を小さくすることができる。
発振器32は、所定周期のクロック信号CKを出力する。このクロック信号CKの周期は、DC−DCコンバータのスイッチング周期(スイッチングサイクル)に対応する。例えば、発振器32は、スイッチング周期と等しい周期で、短いパルス幅のクロック信号CKを出力する。
RS−FF回路31は、リセット端子にコンパレータ21aから出力される信号Seが供給され、セット端子に発振器32から出力されるクロック信号CKが供給される。RS−FF回路31は、コンパレータ21aから出力されるHレベルの信号Seに応答してHレベルの駆動信号Spを出力し、Hレベルのクロック信号CKに応答して端子QからLレベルの駆動信号Spを出力する。したがって、RS−FF回路31は、信号Seの立ち上がりからクロック信号CKの立ち上がりまでの期間、Hレベルの駆動信号Spを出力する。
上記のように構成されたDC−DCコンバータは、発振器32により生成されたクロック信号CKにより、一定の周期で駆動信号Spを立ち下げる。したがって、スイッチングサイクルが一定の周期となる。
そして、本実施形態のDC−DCコンバータは、上記第1実施形態と同様に、駆動信号Spを立ち下げる、つまりスイッチ回路SW1をオフしてから、次にスイッチ回路SW1をオンするまでの期間において、参照電圧Vraを基準電圧Vr1から上昇させるその上昇開始タイミングを、スイッチ回路SW1のオフタイミングから遅延させる。更に、DC−DCコンバータは、参照電圧Vraの上昇開始までの遅延時間tdを、フィードバック電圧Vfbに応じて調整する。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)クロック信号CKによりスイッチ回路SW1を駆動する駆動信号Spをリセットすることで、一定の周期にてスイッチ回路SW1をスイッチングすることができる。スイッチング周期の安定化は、スイッチ回路SW1のスイッチングに起因するノイズに対する対応(ノイズ除去等)を容易にする。
(2)参照電圧生成回路22aは、タイミング調整回路24にてフィードバック電圧Vfbと比較する基準電圧Vr1にスロープ電圧を付加して参照電圧Vraを生成する。このため、基準電源の数を少なくすることができ、回路規模の増大を抑制することができる。
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態に対し、参照電圧Vref,Vraの傾斜を変更するようにしてもよい。例えば、入力電圧Vin、入力電圧Vinと出力電圧Voutの差電圧、等に応じて傾斜を変更する、つまり、図2における電流I13を変更するようにしてもよい。
・上記実施形態では、基準電圧にスロープ電圧を付加した参照電圧を生成するようにしたが、スロープ電圧をフィードバック電圧Vfbに付加するようにしてもよい。
・上記実施形態では、参照電圧生成回路22,22aは、基準電圧Vr2,Vr1に、コンデンサC2によるスロープ電圧を重畳するようにしたが、加算器などにより基準電圧にスロープ電圧を付加して参照電圧を生成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、コンバータ部11に含まれるスイッチ回路の一例としてNチャネルMOSトランジスタを開示したが、例えばPチャネルMOSトランジスタを用いてもよい。また、スイッチ回路としてバイポーラトランジスタを用いてもよい。あるいは、複数のトランジスタを含むスイッチ回路を用いてもよい。
・上記実施形態において、ダイオードD1に換えてスイッチ回路を接続し、そのスイッチ回路を実施形態のスイッチ回路SW1と相補的にオンオフ制御するようにしてもよい。また、そのスイッチ回路において逆流を防止するようにしてもよい。逆流の防止は、例えばコイルL1からスイッチ回路に向って流れる電流を検出してスイッチ回路をオフする、スイッチ回路からコイルL1に向って流れる電流の低下を検出してスイッチ回路をオフする、など、様々な構成が適用可能である。
・上記各実施形態では、出力電圧Voutを抵抗R1,R2にて分圧した分圧電圧をフィードバック電圧Vfbとしたが、これに限らず、例えば出力電圧Voutそのものをフィードバック電圧Vfbとしてもよい。
・上記各実施形態において、スイッチ回路SW1とダイオードD1のうちの少なくとも一方を制御回路12,12aに含めるようにしてもよい。また、コンバータ部11を制御回路12,12aに含めるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、基準電源E1,E2により基準電圧Vr1,Vr2を供給する構成としたが、外部から基準電圧Vr1,Vr2のうちの少なくとも一方を供給する構成としてもよい。
11 コンバータ部
12,12a 制御回路
21 比較器(コンパレータ)
22,22a 参照電圧生成回路
24 タイミング調整回路
26 オペアンプ
27 遅延回路
C11 コンデンサ
L1 コイル
Sp 駆動信号
Sd 制御信号
SW1 スイッチ回路
T14 トランジスタ(スイッチ回路)
td 遅延時間
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
Vfb フィードバック電圧
Vref,Vra 参照電圧
Vr1,Vr2 基準電圧
P1 入力端子
P2 出力端子

Claims (10)

  1. 入力電圧が供給されるスイッチ回路と、前記スイッチ回路と出力電圧を出力する出力端との間に接続されたコイルとを含むコンバータ部と、
    前記出力電圧に応じたフィードバック電圧と参照電圧との比較結果に応じたタイミングで前記スイッチ回路をスイッチングする制御回路と、を有し、
    前記制御回路は、
    前記フィードバック電圧又は前記参照電圧にスロープを付加する電圧付加回路と、
    前記スイッチ回路のスイッチングタイミングに対して前記スロープを付加する付加タイミングを遅延させるタイミング調整回路を含む、ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記タイミング調整回路は、
    前記出力電圧に応じて設定された基準電圧と前記フィードバック電圧との差に応じて、前記フィードバック電圧を前記基準電圧に等しくするように前記スイッチングタイミングに対する前記付加タイミングの遅延時間を調整する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記タイミング調整回路は、
    前記フィードバック電圧と前記基準電圧とが入力されるオペアンプと、
    前記オペアンプの出力電圧に応じて前記スイッチ回路を駆動する駆動信号を遅延させた制御信号を出力する遅延回路と、
    を含むことを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 前記遅延回路は、前記オペアンプの出力電圧に応じた電流が供給されるコンデンサと、
    前記コンデンサに並列接続され、前記駆動信号によりオンオフするスイッチ回路と、
    を含み、前記コンデンサの充電に応じて前記制御信号を生成する、ことを特徴とする請求項3記載の電源装置。
  5. 前記タイミング調整回路は、前記スイッチ回路をスイッチングする駆動信号に基づいて、前記スイッチ回路をオンする第1のタイミングに応じて第1のレベルの制御信号を出力し、前記スイッチ回路をオフする第2のタイミングから遅延して前記制御信号を第2のレベルとし、前記第2のタイミングから前記第2のレベルの前記制御信号を出力するまでの遅延時間を、前記出力電圧に応じて設定された基準電圧と前記フィードバック電圧との差に応じて調整し、
    前記電圧付加回路は、前記第1のレベルの制御信号に応答して前記参照電圧を一定レベルにて出力し、前記第2のレベルの制御信号に応答して前記参照電圧を所定の傾斜にて変化させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  6. 前記スイッチ回路の前記スイッチングタイミングは、オフタイミングであることを特徴とする請求項1〜5のうちの何れか1項に記載の電源装置。
  7. 入力電圧が供給されるスイッチ回路を、出力電圧に応じたフィードバック電圧と参照電圧との比較結果に応じたタイミングでスイッチングさせる制御回路であって、
    前記フィードバック電圧又は前記参照電圧にスロープを付加する電圧付加回路と、
    前記スイッチ回路のスイッチングタイミングに対して前記スロープを付加する付加タイミングを遅延させるタイミング調整回路を含む、ことを特徴とする制御回路。
  8. 前記タイミング調整回路は、
    前記出力電圧に応じて設定された基準電圧と前記フィードバック電圧との差に応じて、前記フィードバック電圧を前記基準電圧に等しくするように前記スイッチングタイミングに対する前記付加タイミングの遅延時間を調整する、
    ことを特徴とする請求項7記載の制御回路。
  9. 前記スイッチ回路の前記スイッチングタイミングは、オフタイミングであることを特徴とする請求項7又は8に記載の制御回路。
  10. 入力電圧が供給されるスイッチ回路を、出力電圧に応じたフィードバック電圧と参照電圧との比較結果に応じたタイミングでスイッチングさせる電源装置の制御方法であって、
    前記フィードバック電圧又は前記参照電圧にスロープを付加し、そのスロープを付加する付加タイミングを前記スイッチ回路のスイッチングタイミングに対して遅延させる、ことを特徴とする電源装置の制御方法。
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