JP2007236071A - 電圧変換装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】起動時の突入電流や過大電圧の発生や出力電圧の発振を抑制することができるようにする。
【解決手段】曲線172に示されるように、出力電圧Voのソフトスタートが行われると、スロープ補償電流Islopeの値は、点線181で示される出力電圧Voのソフトスタートが開始タイミング以前において最大値をとり、点線181と点線182の間のソフトスタート中において徐々に値が低下し、点線182で示されるソフトスタートの終了タイミング以降において最小値をとるように制御される。本発明は、電圧変換装置に適用することができる。
【選択図】図8
【解決手段】曲線172に示されるように、出力電圧Voのソフトスタートが行われると、スロープ補償電流Islopeの値は、点線181で示される出力電圧Voのソフトスタートが開始タイミング以前において最大値をとり、点線181と点線182の間のソフトスタート中において徐々に値が低下し、点線182で示されるソフトスタートの終了タイミング以降において最小値をとるように制御される。本発明は、電圧変換装置に適用することができる。
【選択図】図8
Description
本発明は、電圧変換装置および方法に関し、特に、起動時の突入電流の発生や出力電圧の発振を抑制することができるようにした電圧変換装置および方法に関する。
従来、半導体回路等で構成された電子機器の電源回路において直流電圧を変換する場合、電圧制御方式DC/DCコンバータが用いられていた。起動時においては、突入電流や出力電圧の発振等が発生する恐れがあるが、電圧制御方式DC/DCコンバータの場合、起動時に基準電圧をコンデンサによって徐々に上昇させるソフトスタートを行うことにより、突入電流や出力電圧の発振等を抑制させていた(例えば、特許文献1参照)。
図1は、従来の電圧制御方式DC/DCコンバータの構成例を示す図である。
直流電圧の電圧値を変換する電圧制御方式DC/DCコンバータ1は、制御回路11、チョークコイルL1、およびコンデンサC1により構成される。チョークコイルL1の一方の端は、制御回路11のLX端子に接続され、他方の端はコンデンサC1を介して接地される。このチョークコイルL1とコンデンサC1の間の電圧が出力電圧Voである。また、この出力電圧Voは、制御回路11のIN端子にフィードバックされる。
制御回路11内部では、IN端子にフィードバックされた出力電圧Voが抵抗R1および抵抗R2により抵抗分割された電圧と、可変の基準電圧源22により生じる基準電圧VREFが比較器21(以下、ErrAmp21と称する)により比較される。その比較結果VFB、すなわち2入力の差を増幅したものは、比較器23(以下、VCTComp23と称する)において、三角波発振器24より供給される三角波VCTと比較される。その比較結果、すなわちVFBとVCTの差を増幅したものは、制御信号としてPWM(Pulse Wide Modulation)制御FET(Field Effect Transistor)ドライブ回路25に供給される。PWM制御FETドライブ回路25は、その制御信号に基づくパルス幅のパルス波を出力する。このパルス波は、チョークコイルL1やコンデンサC1への電圧印加を制御するスイッチングFET(スイッチN1およびスイッチN2)のゲートに供給される。すなわち、PWM制御FETドライブ回路25の出力パルスにより、スイッチN1およびスイッチN2のスイッチング動作が制御され、それにより、チョークコイルL1やコンデンサC1への電圧印加のデューティ値、すなわち出力電圧Voが制御される。
つまり、このような電圧制御方式DC/DCコンバータ1では、起動時に基準電圧VREFを下げておくことにより、VFBの値が低レベルに抑えられ、PWM制御FETドライブ回路25の出力パルス幅も狭くなり、電圧印加のデューティ値、すなわち、出力電圧Voも低くなる。
従って、電圧制御方式DC/DCコンバータ1の場合、起動時において、基準電圧源22が、基準電圧VREFを、図2に示される曲線31のように時間をかけて徐々に上昇させるようにすると(基準電圧源22がソフトスタートを行うことにより)、出力電圧Voも徐々に上昇するように制御され、起動時の突入電流や出力電圧の発振等を抑制することができた。
ところで、近年、半導体回路の製造プロセスの微細化が進み、動作周波数が向上しており、DC/DCコンバータもより高速な応答特性が求められるようになってきた。しかしながら、電圧制御方式DC/DCコンバータでは、周波数特性が狭く、フィードバック制御における位相補償の制御が困難であるので、応答特性の向上には限界があった。また、仮に実現することができたとしてもコストが増大する恐れがあった。
そこで、電圧制御方式DC/DCコンバータの代わりに、電流制御方式DC/DCコンバータを用いる方法がある。電流制御方式DC/DCコンバータの方が、電圧制御方式DC/DCコンバータより応答特性がよく、かつ、周波数特性も広いので、容易かつ安価に、高速に動作する電流制御方式DC/DCコンバータを実現することができる。
図3は、従来の電流制御方式DC/DCコンバータの構成例を示す図である。
図3に示されるように、電流制御方式DC/DCコンバータ51は、電圧制御方式DC/DCコンバータ1と同様に、制御回路61、チョークコイルL1、およびコンデンサC1により構成される。
この制御回路61の場合、抵抗分割された出力電圧Voと基準電圧VREFの比較結果VFBが、制御回路1においては三角波VCTと比較されたのに対して、スイッチN1を流れる電流に基づく電圧VRSと比較される。つまり、スイッチN1のドレインに接続された抵抗R3を流れる電流が電流検出アンプ71によって検出され、その電流検出アンプ71の出力電流が抵抗RSを流れ電圧VRSが発生する。比較器70(以下、IComp70と称する)は、この電圧VRSと比較結果VFBを比較し、その比較結果をRSフリップフロップ72のリセット端子に供給する。RSフリップフロップ72のセット端子にはクロック信号発生器73より所定のクロック信号CLKが供給される。RSフリップフロップ72は、これらの信号に基づいて、制御信号をPWM制御FETドライブ回路25に供給する。
つまり、出力電圧Voが低くなるとき、抵抗R3を流れる電流の量が減り、電圧VRSが下がり、IComp70の出力はLowレベルとなるので、PWM制御FETドライブ回路25の出力パルス幅が広くなり、チョークコイルL1およびコンデンサC1への電圧印加のデューティ値が上昇する(出力電圧Voが上昇する)。逆に、出力電圧Voの電位が高くなると、基準電圧VREFとの差が小さくなり、ErrAmp21出力VFBの値が低くなり、IComp70の出力がHighレベルとなるので、PWM制御FETドライブ回路25の出力パルス幅が狭くなり、チョークコイルL1およびコンデンサC1への電圧印加のデューティ値が低下する(出力電圧Voが低下する)。
特開2003−224967号公報
しかしながら、このような電流制御方式DC/DCコンバータの場合、起動直後においては、スイッチN1に電流が流れず、電圧VRSの値が小さくなる。従って、比較器23の比較結果の値はLowレベルに固定されてしまい、PWM制御FETドライブ回路25の出力パルス幅が最大となってしまう。これにより、基準電圧VREFがソフトスタートされても、チョークコイルL1等に過大な突入電流が流れたり、図4に示される曲線81のように、出力電圧Voが規定以上の値になったり、発振したりしてしまう恐れがあった。
図4の例の場合、出力電圧Voは、曲線81に示されるように、ソフトスタートが行われているにも関わらず、起動直後の区間91において過大電圧が発生している。制御部61は、その課題電圧に対して、抑制しようと制御を行うが、今度は抑制が強く働きすぎ、出力電圧Voが下がりすぎてしまう。そうすると、制御部61は、今度は電圧印加を増大させるように制御し、再度過大な電圧印加が発生してしまう。このように、制御部61のデューティ値の制御が出力電圧の急激な変化に追いつかず、区間92において出力電圧Voが発振してしまっている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、起動時の突入電流や過大電圧の発生や出力電圧の発振を抑制することができるようにするものである。
本発明の一側面は、一方の端が電圧出力端子に接続されるコイルおよびコンデンサを有し、コイルの他方の端がコイルに印加される電圧を制御する制御部に接続され、コンデンサの他方の端が接地される、直流電圧のレベルを変換する電流制御方式の電圧変換装置において、制御部において、スイッチング動作により、コイルへの電圧印加を制御するスイッチング手段と、スイッチング手段に流れ込む第1の電流を検出するスイッチ電流検出手段と、スイッチ電流検出手段により検出された第1の電流の波形に対して傾斜を補償する第2の電流を生成する電流生成手段と、電圧出力端子より出力される出力電圧、および、電流生成手段により生成された第2の電流が付加された第1の電流に基づいて、スイッチング手段のスイッチング動作を制御するスイッチ制御手段とを備える。
前記スイッチ制御手段は、電圧出力端子より出力される出力電圧を分圧する出力電圧分圧手段と、起動後、所定の時間をかけて所定の電圧まで昇圧する基準電圧を供給する基準電圧供給手段と、出力電圧分圧手段により出力電圧が分圧された第1の電圧と、基準電圧供給手段により供給される基準電圧とを比較する第1の比較手段と、第1の比較手段による第1の比較結果、および、電流生成手段により生成された第2の電流が付加された第1の電流により生じる第2の電圧とを比較する第2の比較手段と、第2の比較手段による第2の比較結果、および、所定のパルス波に基づいて、スイッチング手段を駆動させる駆動手段とを備えるようにすることができる。
前記電流生成手段は、起動直後に最大となり、基準電圧の昇圧に応じて下降し、基準電圧が所定の電圧に達したときに最小となるように電流値が変動する第2の電流を生成することができる。
本発明の一側面は、一方の端が電圧出力端子に接続されるコイルおよびコンデンサを有し、コイルの他方の端がコイルに印加される電圧を制御する制御部に接続され、コンデンサの他方の端が接地される、直流電圧のレベルを変換する電流制御方式の電圧変換装置の電圧変換方法において、制御部のスイッチ部のスイッチング動作により、コイルへの電圧印加を制御し、スイッチング部に流れ込む電流を検出し、検出された第1の電流の波形に対して傾斜を補償する第2の電流を生成し、電圧出力端子より出力される出力電圧、および、第2の電流が付加された第1の電流に基づいて、スイッチング部のスイッチング動作を制御するステップを実行する。
本発明の一側面においては、制御部のスイッチ部のスイッチング動作により、コイルへの電圧印加が制御され、スイッチング部に流れ込む電流が検出され、検出された第1の電流の波形に対して傾斜を補償する第2の電流が生成され、電圧出力端子より出力される出力電圧、および、第2の電流が付加された第1の電流に基づいて、スイッチング部のスイッチング動作が制御される。
本発明の側面によれば、直流電圧の電圧値を変換することができる。特に、起動時の突入電流や過大電圧の発生や出力電圧の発振を抑制することができ、周辺回路の破壊を抑制することができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
本発明の一側面は、一方の端が電圧出力端子に接続されるコイル(例えば、図5のチョークコイルL1)およびコンデンサ(例えば、図5のコンデンサC1)を有し、コイルの他方の端がコイルに印加される電圧を制御する制御部(例えば、図5の制御回路111)に接続され、コンデンサの他方の端が接地される、直流電圧のレベルを変換する電流制御方式の電圧変換装置(例えば、図5の電流制御方式DC/DCコンバータ)において、制御部において、スイッチング動作により、コイルへの電圧印加を制御するスイッチング手段(例えば、図5のスイッチN1およびスイッチN2)と、スイッチング手段に流れ込む第1の電流を検出するスイッチ電流検出手段(例えば、図5の電流検出アンプ124)と、スイッチ電流検出手段により検出された第1の電流の波形に対して傾斜を補償する第2の電流(例えば、図5のスロープ補償電流Islope)を生成する電流生成手段(例えば、図5のスロープ補償回路125)と、電圧出力端子より出力される出力電圧(例えば、図5の出力電圧Vo)、および、電流生成手段により生成された第2の電流が付加された第1の電流に基づいて、スイッチング手段のスイッチング動作を制御するスイッチ制御手段(例えば、図5のErrAmp121、IComp123、RSフリップフロップ127、およびPWM制御FETドライブ回路129)とを備える。
前記スイッチ制御手段は、電圧出力端子より出力される出力電圧を分圧する出力電圧分圧手段(例えば、図5の抵抗R1および抵抗R2)と、起動後、所定の時間をかけて所定の電圧まで昇圧する基準電圧(例えば、図5の基準電圧VREF)を供給する基準電圧供給手段(例えば、図5の可変型基準電圧源122)と、出力電圧分圧手段により出力電圧が分圧された第1の電圧と、基準電圧供給手段により供給される基準電圧とを比較する第1の比較手段(例えば、図5のErrAmp121)と、第1の比較手段による第1の比較結果、および、電流生成手段により生成された第2の電流が付加された第1の電流により生じる第2の電圧(例えば、図5の電圧VRS)とを比較する第2の比較手段(例えば、図5のIComp123)と、第2の比較手段による第2の比較結果、および、所定のパルス波(例えば、図5のクロック信号CLK)に基づいて、スイッチング手段を駆動させる駆動手段(例えば、図5のRSフリップフロップ127およびPWM制御FETドライブ回路129)とを備えるようにすることができる。
前記電流生成手段は、起動直後に最大となり、基準電圧の昇圧に応じて下降し、基準電圧が所定の電圧に達したときに最小となるように電流値が変動する(例えば、図8の曲線171)第2の電流を生成することができる。
本発明の一側面は、一方の端が電圧出力端子に接続されるコイルおよびコンデンサを有し、コイルの他方の端がコイルに印加される電圧を制御する制御部に接続され、コンデンサの他方の端が接地される、直流電圧のレベルを変換する電流制御方式の電圧変換装置の電圧変換方法において、制御部のスイッチ部のスイッチング動作により、コイルへの電圧印加を制御し(例えば、図9のステップS8)、スイッチング部に流れ込む電流を検出し(例えば、図9のステップS3)、検出された第1の電流の波形に対して傾斜を補償する第2の電流を生成し(例えば、図9のステップS4)、電圧出力端子より出力される出力電圧、および、第2の電流が付加された第1の電流に基づいて、スイッチング部のスイッチング動作を制御する(例えば、図9のステップS5乃至ステップS7)ステップを実行する。
次に、本発明を適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
図5は、本発明を適用した電流制御方式DC/DCコンバータの構成例を示す回路図である。
図5において、電流制御方式DC/DCコンバータ101は、制御回路111、チョークコイルL1、およびコンデンサC1により構成される。チョークコイルL1の一方の端は、制御回路11のLX端子に接続され、他方の端は、出力端子に接続される。この出力端子は、また、コンデンサC1を介して接地されている。この出力端子からの出力電圧Voが図示せぬ負荷に供給される。また、この出力端子は、制御回路111のIN端子にも接続されている。なお、チョークコイルL1は、一例としてチョークコイルを用いるように説明したが、それ以外の種類のコイルを適用することも可能である。また、コンデンサC1として使用されるコンデンサの種類も、同様に、限定されない。
制御回路111内部において、IN端子は、直列に繋がる抵抗R1および抵抗R2を介して接地されている。抵抗R1および抵抗R2の接続点は、入力された2つの電圧を比較する比較器121(以下、ErrAmp121と称する)の反転入力端子に接続される。
ErrAmp121の非反転入力端子には、基準電圧VREFを供給する可変型基準電圧源122の正側端子が接続される。可変型電圧源122の負側端子は接地されている。ErrAmp121の出力端子は、比較器123(以下、IComp123と称する)の反転入力端子に接続されている。
IComp123の非反転入力端子は、抵抗RSを介して接地されるとともに、加算器126の出力に接続されている。加算器126の2入力は、それぞれ、スイッチN1に接続された抵抗RSに流れる電流を検出する電流検出アンプ124の出力端子、または、基準電圧VREFの値に応じてスロープ補償電流Islopeを出力するスロープ補償回路125の出力端子に接続されている。
スロープ補償回路125は、その詳細については後述するが、電流検出アンプ124の出力電流が少ない場合であっても、IComp123の非反転入力端子に印加される電圧のパルス波形を維持するための回路である。
IComp123の出力端子は、RSフリップフロップ127のリセット端子(R)に接続されている。
RSフリップフロップ127のセット端子(S)には、パルス波のクロック信号を出力するクロック信号発生器の出力端子が接続されている。RSフリップフロップ127の出力端子(Q)は、スイッチングFET(Field Effect Transistor)を駆動させるPWM(Pulse Wide Modulation)制御FETドライブ回路129の入力端子に接続される。
PWM制御FETドライブ回路129は、スイッチングFET(スイッチN1およびスイッチN2)の駆動信号を出力する回路であり、RSフリップフロップ127からの制御信号のパルス幅に基づいて、スイッチングFETのスイッチング動作(ONまたはOFFの切り換え)を制御することにより、LX端子より出力される出力パルスのデューティ値を制御する。PWM制御FETドライブ回路129の出力端子は、スイッチN1およびスイッチN2の各ゲートに接続される。スイッチN1のドレインは、抵抗R3を介して制御回路111のUNREG端子に接続され、ソースは、スイッチN2のドレインとともに、制御回路111のLX端子に接続される。また、スイッチN2のソースは、制御回路111のGND端子を介して接地されている。
次に、この制御回路111の動作について説明する。
IN端子にフィードバックされた出力電圧Voは、抵抗R1および抵抗R2によって抵抗分割され、ErrAmp121において、基準電圧VREFと比較される。この比較結果VFBは、IComp123の反転入力端子に供給される。
電流検出アンプ124は、抵抗R3に流れる電流、すなわち、スイッチN1のドレインに流れる電流を検出し、出力する。スロープ補償回路125は、基準電圧VREFに応じたスロープ補償電流Islopeを出力する。加算器126は、電流検出アンプ124の出力電流と、スロープ補償回路125が出力したスロープ補償電流Islopeを加算する。この加算された電流は、抵抗RSに流れ、電圧VRSが発生する。この電圧VRSは、IComp123の非反転入力端子に印加される。
例えば、起動直後の場合、抵抗R3に流れる電流は小さいので、電流検出アンプ124の出力電流も小さく、その出力電流によって電圧VRSはほとんど変化しない。従って、そのままではIComp123の非反転入力端子に印加される電圧がLowレベルで固定されてしまい、チョークコイルL1に突入電流が発生してしまう恐れがある。そこで、スロープ補償回路125は、基準電圧VREFの値に基づいてスロープ補償電流Islopeを出力し、起動直後の状態であっても、仮想的に抵抗R3に電流が流れているようにみせかけ、電圧VRSのパルス波形に対して、直線状の傾斜(スロープ)を補償し、波形整形を行う。つまり、スロープ補償回路125は、抵抗R3に流れる電流の大小に関わらず、IComp123の非反転入力端子にパルス波形の電圧が印加されるようにするための回路である。
詳細については後述するが、スロープ補償回路125は、基準電圧VREFの値に基づいて、例えば起動直後等において電流検出アンプ124の出力電流が小さいときは、印加電圧に傾斜が現れるように、大きなスロープ補償電流Islopeを出力し、例えば通常動作時等において電流検出アンプ124の出力電流が大きいときは、印加電圧がダイナミックレンジを越えないように、小さなスロープ補償電流Islopeを出力する(場合によっては出力を停止する)。
IComp123は、ErrAmp121の比較結果VFBと、電圧VRSとを比較し、その比較結果、すなわち、差分を増幅したものをRSフリップフロップ127のリセット端子(R)に供給する。また、クロック信号発生器128は、所定のクロック信号をRSフリップフロップ127のセット端子(S)に供給する。RSフリップフロップ127は、これらの信号に基づいて、制御信号を生成し、出力端子(Q)より出力してPWM制御FETドライブ回路129に供給する。
PWM制御FETドライブ回路129は、この制御信号に基づいてパルス波を出力し、そのパルス幅によってスイッチN1およびスイッチN2のスイッチング動作を制御する。つまり、PWM制御FETドライブ回路129は、出力パルスのパルス幅の大小によって、チョークコイルL1およびコンデンサC1への電圧印加量、すなわち、デューティ値を調整し、出力電圧Voの値を制御する。
起動時において、スイッチN1のドレインに流れる電流値が微少となるので、電流検出アンプ124の出力が小さくなる。このとき、スロープ補償回路125は、上述したように、電圧VRSの変動レベルを維持するように(電圧VRSの波形を整形するように)、基準電圧VREFの値に応じた所定の大きさのスロープ補償電流Islopeを出力する。これにより、PWM制御FETドライブ回路129の出力のパルス幅の広さは、適度な広さに制限される。すなわち、出力電圧Voの値は適切に制御され、過大電圧や突入電流の発生が抑制される。これにより、その後の出力電圧Voの発振も抑制されるので、制御回路111は、レベルが安定した出力電圧Voを実現することができる。
なお、スロープ補償回路125は、基準電圧VREFの大きさに応じて、スロープ補償電流Islopeの出力レベルを制御する。つまり、スロープ補償回路125は、起動直後が最大となり、その後、基準電圧VREFのスロースタートに合わせて、徐々に下げ、基準電圧VREFが最大時において最小となるように、スロープ補償電流Islopeの出力レベルを制御する。
図6は、図5のスロープ補償回路125の詳細な構成例を示す回路図である。
図6において、可変型基準電圧源122の正端子は、抵抗RSTを介してnpn型のトランジスタQ1のコレクタとベースに接続される。トランジスタQ1は、そのエミッタが接地され、npn型のトランジスタQ2とカレントミラー回路を形成している。つまり、このトランジスタQ2のエミッタは接地され、ベースは、トランジスタQ1のベース(およびコレクタ)に接続されている。また、トランジスタQ2のコレクタには、抵抗RSLが接続されている。
この抵抗RSLの他方は、pnp型のトランジスタQ3のコレクタおよびベースに接続されている。このトランジスタQ3のエミッタは、電圧Vslopeが供給される端子に接続されており、pnp型のトランジスタQ4とカレントミラー回路を形成している。トランジスタQ4のコレクタに接続されている。つまり、このトランジスタQ4のエミッタはトランジスタQ3のエミッタ(電圧Vslopeが供給される端子)に接続されており、ベースは、トランジスタQ3のベース(およびコレクタ)に接続されている。また、トランジスタQ4のコレクタは、論理回路により構成される反転部141に接続されている。
反転部141は、後述するように、出力電流(スロープ補償電流Islope)の変動(傾斜)を反転させる回路である。つまり、反転部141は、出力電流として、スロープ補償電流Islopeを図5の加算器126に供給する。
このスロープ補償回路125の動作について説明する。
基準電圧VREFがランプ関数状に変化するのに応じてトランジスタQ1のコレクタに流れる電流iRSTの変動量ΔiRSTは、以下の式(1)で示される。
ΔiRST=(ΔVREF−Δvf1)/RST ・・・(1)
なお、式(1)において、ΔVREFは、基準電圧VREFの変動量を示し、Δvf1は、トランジスタQ1のエミッタ・コレクタ間の電圧vf1の変動量を示し、RSTは、抵抗RSTの抵抗値を示している。
トランジスタQ1とトランジスタQ2はカレントミラー回路を構成しているため、トランジスタQ2のコレクタに流れる電流ic2の変動量Δic2は、以下の式(2)で示される。
Δic2=ΔiRSL=ΔiRST ・・・(2)
なお、式(2)において、ΔiRSLは、抵抗RSLを流れる電流(すなわち、トランジスタQ3のコレクタとベースを流れる電流の合計)の変動量である。
ここで、トランジスタQ3とトランジスタQ4もカレントミラー回路を構成しているため、反転部141に流れ込む電流の変動量もΔiRSLと等しくなる。つまり、反転部141の入力電流は、基準電圧VREFの変化に応じた(例えば基準電圧に比例した)ランプ電流が流れる。
なお、基準電圧VREFが最大値をとるとき、トランジスタQ1のコレクタに流れる電流iRSTも、以下の式(3)に示されるような最大値iRSTMAXをとる。
iRSTMAX=(VREF−vf1)/RST ・・・(3)
ところで、トランジスタQ2のコレクタ電流ic2は、通常は上述したようにiRSTに同期するが、その最大値iRSLMAXは、以下の式(4)のように制限される。
iRSLMAX=(Vslope−vf3−vsat2)/RSL ・・・(4)
で制限される。
で制限される。
図7に例を示す。図7の最上段のグラフの曲線151は、基準電圧VREFの変動の様子を示し、中段のグラフの曲線152は、電流iRSTの変動の様子を示し、最下段のグラフの曲線153は、電流iRSLの変動の様子を示している。
例えば、点線161のタイミングにおいて基準電圧VREFの変動が開始されると、電流iRSTと電流iRSLの変動も開始し、所定の時間をかけて所定の電圧まで昇圧する基準電圧VREFの上昇(ソフトスタート)に合わせて、電流iRSTと電流iRSLの値も上昇する。ところが、電流iRSTは、基準電圧VREFの波形に合わせて、点線163のタイミングまで増大していくが、電流iRSLは、曲線153に示されるように、点線163の前の点線162のタイミングで値の上昇が停止し、定常値となる。つまり、この場合、電流iRSLは、点線162のタイミングで、式(4)に示されるように、その最大値iRSLMAXに達している。
このようなとき、電流iRSTMAXと電流iRSLMAXのうち、いずれか小さい方が反転部141に入力される。反転部141は、上述したような入力電流の変動量の正負を反転させる。すなわち、スロープ補償電流Islopeの値は、その初期値が最大となり、基準電圧VREFが増大するのに従って徐々に小さくなり、基準電圧VREFが最大値をとるときに、最小となる。つまり、スロープ補償電流Islopeの値は、例えば、図7に示されるように基準電圧VREFが直線的に増大するのに反比例して、直線的に減少する。
図8にスロープ補償電流Islopeの変動の例を示す。図8の上段のグラフの曲線171が、スロープ補償電流Islopeの変動の例を示しており、下段のグラフの曲線172が、出力電圧Voの変動の例を示している。
基準電圧VREFが図7に示されるように制御され、図8の曲線172に示されるように、出力電圧Voのソフトスタートが行われると、上述したようなスロープ補償回路125の制御により、スロープ補償電流Islopeの値は、図8の曲線171に示されるように変動する。つまり、スロープ補償電流Islopeの値は、点線181で示される出力電圧Voのソフトスタートが開始タイミング以前において最大値をとり、点線181と点線182の間のソフトスタート中において徐々に値が低下し、点線182で示されるソフトスタートの終了タイミング以降において最小値をとるように変化する。
すなわち、スロープ補償電流Islopeの値は、例えば、図8に示されるように基準電圧VREFが直線的に増大するのに比例して増大する出力電圧Voに反比例して、直線的に減少する。もちろん、スロープ補償電流Islopeの値は、スロースタート前において最大値をとり、スロースタート後に最小値をとればよく、基準電圧VREFや出力電圧Voの変動に反比例して変動しなくてもよい。ただし、スロープ補償電流Islopeの値を急激に変動させると、出力電圧の波形に影響を及ぼす恐れがある。つまり、上述したように、スロープ補償電流Islopeの値を、基準電圧VREFや出力電圧Voの変動に反比例して直線的に変動させることにより、出力電圧に対するスロープ補償電流Islopeによる影響を少なくすることができる。
このようなスロープ補償電流Islopeが図5の加算器126において電流検出アンプ124の出力電流に加算されることにより、IComp123の非反転入力端子に印加される電圧VRSのパルス波形が保たれ、IComp123の出力がLowレベルに固定されてしまうことを抑制することができる。
図5の制御回路111の、以上のような制御処理の流れの例を図9のフローチャートを参照して説明する。
電流制御方式DC/DCコンバータ101に電源が投入され、制御処理が開始されると、可変型基準電圧源122は、ステップS1において、基準電圧VREFを図7の最上段のグラフに示されるように、ソフトスタートさせる。ステップS2において、ErrAmp121は、出力電圧を抵抗R1および抵抗R2により抵抗分割したものと、基準電圧VREFとを比較し、第1の比較結果VFBを生成する。
ステップS3において、電流検出アンプ124は、スイッチングFETの電流(スイッチN1のドレインを流れる電流)を検出する。ステップS4において、スロープ補償回路125は、基準電圧VREFに応じて、スロープ補償電流Islopeを生成し、加算器126に供給する。ステップS5において、抵抗RSは、加算器126より出力される電流検出アンプ124の出力とスロープ補償電流Islopeの加算結果の電流から、電圧VRSを求める。
ステップS6において、IComp123は、第1の比較結果VFBと電圧VRSを比較し、第2の比較結果を生成する。ステップS7において、RSフリップフロップ127は、第2の比較結果とクロック信号CLKに応じて、PWM制御FETドライブ回路129の制御信号のパルス幅を調整する。ステップS8において、そのPWM制御FETドライブ回路129は、その制御信号に応じてスイッチングFET(スイッチN1およびスイッチN2)を駆動させる。
ステップS9において、制御回路111は、制御処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS2に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS9において、例えば電源を切断するようなときに、制御処理を終了すると判定した場合、制御回路111は、制御処理を終了する。
以上のように、制御回路111は、例えば起動直後に、電圧供給先への突入電流の発生を抑制し、出力電圧が規定電圧を超えないように制御することができる。また、起動後、ソフトスタート中に、スロープ補償電流Islopeが直線状に低下されるので、制御回路111は、出力電圧を、発振を抑え、直線状に変化させるように制御することができる。さらに、ソフトスタート終了後通常時において、スロープ補償電流Islopeが最小値をとるので、制御回路111は、デューティ値の制御を十分な広さのダイナミックレンジにおいて行うことができる。
図10に例を示す。図10Aは、従来の電流制御方式DC/DCコンバータにおけるソフトスタート時の波形の例を示すグラフである。図10Aの上段は、スイッチングFETの出力波形、すなわち、LX端子における波形を示しており、下段は、出力電圧Voの波形を示している。図10Aに示されるように、ソフトスタートが開始され、チョークコイルL1への入力波形のデューティ値が増大するとともに、出力電圧Voの値は上昇するが、その間、出力電圧Voは、発振しており、直線状に変化しない。
これに対して、図10Bは、図5に示される電流制御方式DC/DCコンバータ101におけるソフトスタート時の波形の例を示すグラフである。図10Bの上段は、電流制御方式DC/DCコンバータ101の起動信号を示しており、下段は、出力電圧Voの波形を示している。図10Bに示されるように、この場合、起動信号がHighレベルになり、ソフトスタートが開始されると、出力電圧Voの値は発振せずに直線状に上昇していく。
以上のような制御により、電流制御方式DC/DCコンバータ101は、起動時における周辺回路部品の破壊を抑制することができる。
なお、突入電流や過大電圧を抑制する方法として、クロック信号発生器128が発生するクロック信号の周波数を上げる方法も考えられるが、その場合、RSフリップフロップ127やPWM制御FETドライブ回路129の動作周波数も向上させなければならず、開発が困難になったり、コストの増大に繋がったりする恐れがある。つまり、以上のような制御により、電流制御方式DC/DCコンバータ101は、容易かつ安価に、起動時における周辺回路部品の破壊を抑制することができる。
なお、以上においては、電流検出アンプ124の出力電流に対して、直線状にスロープ補償を行う(出力電流のパルス部分に対して、直線上の傾斜をつける)ように説明したが、これに限らず、非直線状に制御するようにしてもよい。
図11に例を示す。図11Aは、直線上のスロープ補償の例を示すグラフであり、直線201は比較結果VFBを示し、曲線202は電圧VRS(1パルス分)を示している。図11Aの場合、電圧VRSは、直線上のスロープ補償により、そのパルス部分に直線上の傾斜が補償されているが、この場合、パルス部分全体に傾斜が形成されるので、電流検出アンプ124の出力電流が多いときでも、比較結果VFBと電圧VRSの比較によって生成されるパルスを細くすることが出来ないので、ダイナミックレンジが低下してしまう恐れがある。
図11Bは、デューティ値等に基づいて、直線上のスロープ補償を、パルスの途中で切り替える場合の例を示すグラフであり、曲線203は電圧VRS(1パルス分)を示している。図11Bの場合、電圧VRSは、スロープ補償の切り替えによって、コンデンサC1へのチャージが行われる等するため、電圧VRSの低下が発生する。この低下により、出力電圧Voが発振してしまう恐れがある。また、切り替え後の電流勾配が少ないと、比較結果VFBと電圧VRSの比較が正しく行われず、出力電圧Voが発振してしまう恐れがある。
図11Cは、曲線的に(連続的かつ非直線的に)スロープ補償を行う場合の例を示すグラフであり、曲線204は電圧VRS(1パルス分)を示している。図11Cのように曲線的にスロープ補償を行うことにより、制御回路111は、電流検出アンプ124の出力電流が少ないときは、比較結果VFBと電圧VRSの比較によって生成されるパルスを太くし、電流検出アンプ124の出力電流が多いときは、比較結果VFBと電圧VRSの比較によって生成されるパルスを非常に細くすることができ、補償の切り替えを必要とせず、安定的にダイナミックレンジの低下を抑制することができる。
なお、本明細書において、上述したステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。
なお、以上において、一つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて一つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明は、電子機器の電源回路に適用することが可能である。
101 電流制御方式DC/DCコンバータ, 111 制御回路, 121 比較器, 122 基準電圧源, 123 比較器, 124 電流検出アンプ, 125 スロープ補償回路, 126 加算器, 127 フリップフロップ, 128 クロック信号発生器, 129 PWM制御FETドライブ回路, 141 反転部
Claims (4)
- 一方の端が電圧出力端子に接続されるコイルおよびコンデンサを有し、前記コイルの他方の端が前記コイルに印加される電圧を制御する制御部に接続され、前記コンデンサの他方の端が接地される、直流電圧のレベルを変換する電流制御方式の電圧変換装置において、
前記制御部において、スイッチング動作により、前記コイルへの電圧印加を制御するスイッチング手段と、
前記スイッチング手段に流れ込む第1の電流を検出するスイッチ電流検出手段と、
前記スイッチ電流検出手段により検出された前記第1の電流の波形に対して傾斜を補償する第2の電流を生成する電流生成手段と、
前記電圧出力端子より出力される出力電圧、および、前記電流生成手段により生成された前記第2の電流が付加された前記第1の電流に基づいて、前記スイッチング手段のスイッチング動作を制御するスイッチ制御手段と
を備える電圧変換装置。 - 前記スイッチ制御手段は、
前記電圧出力端子より出力される出力電圧を分圧する出力電圧分圧手段と、
起動後、所定の時間をかけて所定の電圧まで昇圧する基準電圧を供給する基準電圧供給手段と、
前記出力電圧分圧手段により前記出力電圧が分圧された第1の電圧と、前記基準電圧供給手段により供給される前記基準電圧とを比較する第1の比較手段と、
前記第1の比較手段による第1の比較結果、および、前記電流生成手段により生成された前記第2の電流が付加された前記第1の電流により生じる第2の電圧とを比較する第2の比較手段と、
前記第2の比較手段による第2の比較結果、および、所定のパルス波に基づいて、前記スイッチング手段を駆動させる駆動手段と
を備える請求項1に記載の電圧変換装置。 - 前記電流生成手段は、起動直後に最大となり、前記基準電圧の昇圧に応じて下降し、前記基準電圧が前記所定の電圧に達したときに最小となるように電流値が変動する前記第2の電流を生成する
請求項2に記載の電圧変換装置。 - 一方の端が電圧出力端子に接続されるコイルおよびコンデンサを有し、前記コイルの他方の端が前記コイルに印加される電圧を制御する制御部に接続され、前記コンデンサの他方の端が接地される、直流電圧のレベルを変換する電流制御方式の電圧変換装置の電圧変換方法において、
前記制御部のスイッチ部のスイッチング動作により、前記コイルへの電圧印加を制御し、
前記スイッチング部に流れ込む電流を検出し、
検出された前記第1の電流の波形に対して傾斜を補償する第2の電流を生成し、
前記電圧出力端子より出力される出力電圧、および、前記第2の電流が付加された前記第1の電流に基づいて、前記スイッチング部のスイッチング動作を制御する
ステップを実行する電圧変換方法。
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