JP2012130138A - スイッチング制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】リップルコンバータに精度良く目的レベルの出力電圧を生成させることが可能なスイッチング制御回路を提供する。
【解決手段】入力電圧が印加され、出力電極にインダクタを介して負荷が接続されるトランジスタを所定時間オンするスイッチングを行うスイッチング制御回路であって、トランジスタがオフされている際の出力電圧に含まれるリップル電圧の傾きに応じた傾きで変化するスロープ電圧を生成する電圧生成回路と、スロープ電圧の振幅が、スロープ電圧の振幅よりも大きい所定の振幅を超えないよう、スロープ電圧の振幅を制限する振幅制限回路と、目的レベルの出力電圧の基準となる基準電圧または出力電圧に応じた帰還電圧に、スロープ電圧を加算する加算回路と、基準電圧及び帰還電圧のうち、スロープ電圧が加算された何れか一方の電圧のレベルが、他方の電圧のレベルとなると、トランジスタを所定時間オンした後にオフする駆動回路と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング制御回路に関する。
入力電圧から目的レベルの出力電圧を生成するスイッチング電源回路としては、リップルコンバータやヒステリシス制御レギュレータと呼ばれる方式の電源回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。図19は、一般的なオン時間固定方式のリップルコンバータ300の一例を示す図である。制御回路410は、出力電圧Voutに応じた帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefより低くなると、NMOSトランジスタ420を所定時間オンする。この結果、出力電圧Voutは上昇することになる。そして、負荷の影響によって出力電圧Voutが低下し、帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefより低くなると、制御回路410は再度NMOSトランジスタ420を所定時間オンする。このような動作が繰り返されることにより、目的レベルの出力電圧Voutが生成される。
特開2004−104942号公報
ところで、リップルコンバータ300において、出力電圧Voutのリップル電圧を小さくするために、ESR(Equivalent Series Resistance:等価直列抵抗)の小さいセラミック型のコンデンサ440が用いられることがある。このような場合、帰還電圧Vfbに含まれるリップル電圧が小さくなるため、リップルコンバータ300が安定に動作しなくなることがある。したがって、リップルコンバータ300を安定に動作させるために、例えば、帰還電圧Vfbの利得及び位相を調整する調整回路(不図示)や、インダクタ430に流れる電流に基づいてリップル電圧を生成し、帰還電圧Vfbに加算する回路(不図示)が用いられる(特許文献1参照)。
しかしながら、例えばリップルコンバータ300を安定に動作させるためにリップル電圧を帰還電圧Vfbに加算すると、例えば、負荷の状態が過渡的に変化した場合や無負荷時等に出力電圧Voutが目的レベルから大きく変化してしまうことがある。
具体的には、図20に示すように、時刻t100に負荷の状態が、重負荷から軽負荷に変化すると、出力電圧Voutはオーバーシュートするため帰還電圧Vfbも急激に上昇する。例えば、帰還電圧Vfbにリップル電圧が加算されていない場合、時刻t100以降、帰還電圧Vfbは点線に示すように緩やかに低下する。そして、帰還電圧Vfbが基準電圧VrefとなるまでNMOSトランジスタ420はオンすることは無いため、出力電圧Voutも点線に示すように徐々に低下する。
一方、帰還電圧Vfbにリップル電圧が加算されている場合、帰還電圧Vfbは実線に示すように急激に低下する。そして、時刻t101に帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefとなると、NMOSトランジスタ420はオンする。つまり、この場合、出力電圧Voutが目的レベルよりも高いレベルにあるにも関わらず、NMOSトランジスタ420がオンしてしまう。したがって、出力電圧Voutが目的レベルから大きくずれてしまうという問題が生じる。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、リップルコンバータを安定に動作させつつ、リップルコンバータに精度良く目的レベルの出力電圧を生成させることが可能なスイッチング制御回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一つの側面に係る、入力電圧から目的レベルの出力電圧を生成するために、入力電極に前記入力電圧が印加され、出力電極にインダクタを介して負荷が接続されるトランジスタを所定時間オンするスイッチングを行うスイッチング制御回路であって、前記トランジスタのスイッチング周期毎に、前記トランジスタがオフされている際の前記出力電圧に含まれるリップル電圧の傾きに応じた傾きで変化するスロープ電圧を生成する電圧生成回路と、前記スロープ電圧の振幅が、前記目的レベルの出力電圧が生成されている際の前記スロープ電圧の振幅よりも大きい所定の振幅を超えないよう、前記スロープ電圧の振幅を制限する振幅制限回路と、前記目的レベルの出力電圧の基準となる基準電圧または前記出力電圧に応じた帰還電圧に、前記スロープ電圧を加算する加算回路と、前記基準電圧及び前記帰還電圧のうち、前記スロープ電圧が加算された何れか一方の電圧のレベルが、他方の電圧のレベルとなると、前記トランジスタを所定時間オンした後にオフする駆動回路と、を備える。
リップルコンバータを安定に動作させつつ、リップルコンバータに精度良く目的レベルの出力電圧を生成させることが可能なスイッチング制御回路を提供できる。
本発明の第1の実施形態であるリップルコンバータ10aの構成を示す図である。 レベルシフト回路51,52及びコンパレータ55の構成を示す図である。 電流生成回路61及び振幅制限回路62の構成を示す図である。 バイアス電流生成回路90の構成を示す図である。 バイアス電流生成回路97の構成を示す図である。 電圧V2のクランプレベル及び所定の振幅Vlimを説明するための図である。 定常時のリップルコンバータ10aの主要な波形を示す図である。 負荷15の状態が過渡的に変化した場合のリップルコンバータ10aの主要な波形を示す図である。 定常時のリップルコンバータ10aの主要な波形を示す図である。 本発明の第2の実施形態であるリップルコンバータ10bの構成を示す図である。 電流生成回路63の構成を示す図である。 定常時のリップルコンバータ10bの主要な波形を示す図である。 負荷15の状態が過渡的に変化した場合のリップルコンバータ10bの主要な波形を示す図である。 本発明の第3の実施形態であるリップルコンバータ10cの構成を示す図である。 定常時のリップルコンバータ10cの主要な波形を示す図である。 負荷15の状態が過渡的に変化した場合のリップルコンバータ10cの主要な波形を示す図である。 本発明の第4の実施形態であるリップルコンバータ10dの構成を示す図である。 負荷15の状態が軽負荷の場合のリップルコンバータ10dの主要な波形を示す図である。 一般的なリップルコンバータ300の構成を示す図である。 負荷の状態が過渡的に変化した場合のリップルコンバータ300の動作を説明するための図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
<<<第1の実施形態>>>
図1は、本発明の第1の実施形態であるオン時間固定方式のリップルコンバータ10aの構成を示す図である。リップルコンバータ10aは、例えば、入力電圧Vinから目的レベルの出力電圧Voutを生成する回路であり、制御IC(Integrated Circuit)20a、NMOSトランジスタ30,31、インダクタ32、コンデンサ33、抵抗34〜36を含んで構成されている。また、リップルコンバータ10aでは、リップルコンバータ10aを安定に動作させるため、出力電圧Voutのレベルに応じた傾きで変化するスロープ電圧が基準電圧Vrefに加算されている。
負荷15は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の集積回路であり、出力電圧Voutを電源電圧として動作する。
制御IC20a(スイッチング制御回路)は、出力電圧Voutを抵抗35,36で分圧した帰還電圧Vfbに基づいて、NMOSトランジスタ30,31をスイッチングする集積回路である。制御IC20aは、端子A,FB,OUT1,OUT2を備えている。
端子Aには、出力電圧Voutが印加され、端子FBには、帰還電圧Vfbが印加される。
端子OUT1には、NMOSトランジスタ30のゲート電極が接続され、端子OUT2には、NMOSトランジスタ31のゲート電極が接続される。
また、制御IC20は、基準電圧生成回路50、レベルシフト回路51,52、抵抗53,54、コンパレータ55、パルス信号生成回路56,60、駆動回路57、電流生成回路61、及び振幅制限回路62を含んで構成される。
基準電圧生成回路50は、例えば、バンドギャップ電圧等の所定の基準電圧Vrefを生成する。
レベルシフト回路51は、基準電圧Vrefのレベルをシフトした電圧VAを抵抗53の一端に出力する回路であり、図2に示すように、PNPトランジスタQ1及び定電流源70を含んで構成される。PNPトランジスタQ1及び定電流源70は、エミッタフォロワを構成するため、電圧VA=Vref+Vbe1(Vbe1:PNPトランジスタQ1のベース−エミッタ電圧)となる。なお、電圧Vccは、例えば制御IC20aの内部で生成されるいわゆる内部電源の電圧である。
レベルシフト回路52は、帰還電圧Vfbのレベルをシフトした電圧VBを抵抗54の一端に出力する回路であり、PNPトランジスタQ2及び定電流源71を含んで構成される。PNPトランジスタQ2及び定電流源71は、エミッタフォロワを構成するため、電圧VB=Vfb+Vbe2(Vbe2:PNPトランジスタQ2のベース−エミッタ電圧)となる。なお、電圧Vbe1及び電圧Vbe2が等しくなるよう、定電流源70と定電流源71の電流値が等しくなるよう設計されている。
抵抗53の他端は、コンパレータ55の非反転入力端子に接続され、抵抗54の他端は、コンパレータ55の反転入力端子に接続される。ここでは、コンパレータ55の非反転入力端子の電圧を電圧VCとし、反転入力端子の電圧を電圧VDとする。
コンパレータ55は、電圧VC及び電圧VDを比較し、比較結果を示す比較電圧Vcpを出力する。コンパレータ55は、定電流源72、NPNトランジスタQ5,Q6、PNPトランジスタQ7,Q8を含んで構成される。
定電流源72及びNPNトランジスタQ5,Q6は差動入力回路を構成し、PNPトランジスタQ7,Q8の夫々は電流源として動作する。このため、コンパレータ55は、電圧VDが電圧VCより高くなると、ローレベル(以下、“L”レベル)の比較電圧Vcpを出力し、電圧VDが電圧VCより低くなると、ハイレベル(以下、“H”レベル)の比較電圧Vcpを出力する。
パルス信号生成回路56は、いわゆるワンショット回路であり、比較電圧Vcpが“H”レベルとなると、所定時間T1だけ“H”レベルとなるパルス信号Vp1を生成する。
駆動回路57は、パルス信号Vp1が“H”レベルとなると、“L”レベルの駆動信号Vdr2を出力してNMOSトランジスタ31をオフした後、“H”レベルの駆動信号Vdr1を所定時間T1だけ出力してNMOSトランジスタ30をオンする。また、駆動回路57は、パルス信号Vp1が“L”レベルとなると、“L”レベルの駆動信号Vdr1を出力してNMOSトランジスタ30をオフした後、“H”レベルの駆動信号Vdr2を出力してNMOSトランジスタ31をオンする。このように、駆動回路57は、NMOSトランジスタ30,31がともにオンしないよう、いわゆるデッドタイムを設けてNMOSトランジスタ30,31を相補的にスイッチングする。
パルス信号生成回路60は、スイッチング周期毎、例えば、NMOSトランジスタ30がオンされる直前のデッドタイムの期間毎に“H”レベルとなるパルス信号Vp2を生成する。つまりパルス信号生成回路60は、駆動信号Vdr1が“L”レベルであり、駆動信号Vdr2が“H”レベルから“L”レベルとなる間に“H”レベルのパルス信号Vp2を出力する。
電流生成回路61は、パルス信号Vp2が“H”レベルから“L”レベルに変化する毎に、出力電圧Voutのレベルに応じた傾きで変化する電流Irを生成する。具体的には、パルス信号Vp2が“H”レベルの間には、ゼロとなり、パルス信号Vp2が“L”レベルとなると、出力電圧Voutのレベルに応じた傾きで増加する電流Irを生成する。そして、電流生成回路61は、抵抗53とコンパレータ55の非反転入力端子とが接続されるノードに電流Irを供給することにより、基準電圧Vrefのレベルを変化させる。
ここで、抵抗53の抵抗値をRとし、電流Irの電流値をIrとし、コンパレータ55の入力インピーダンスを無限大とすると、電圧VCは、
VC=VA+Ir×R=Vref+Vbe1+Ir×R・・・(1)
となる。
つまり、本実施形態ではスイッチング周期毎に、出力電圧Voutのレベルに応じた傾きで増加するスロープ電圧Vs(Vs=Ir×R)が、基準電圧Vrefに加算される。
また、電流生成回路61は、電圧Vbe1及び電圧Vbe2が等しくなるよう、すなわちコンパレータ55のオフセットがキャンセルされるよう、レベルシフト回路52及び抵抗54が接続されるノードに対して電流Irを供給する。
このため、電圧VDは、
VD=VB=Vfb+Vbe2=Vfb+Vbe1・・・(2)
となる。
振幅制限回路62は、電流Irの電流値を制限することにより、スロープ電圧Vsの振幅を制限する。なお、電流生成回路61、及び振幅制限回路62の詳細については後述する。また、電流生成回路61及び抵抗53は、電圧生成回路に相当し、レベルシフト回路51及び抵抗53は、加算回路に相当する。
NMOSトランジスタ30は、ハイサイドのパワートランジスタであり、ドレイン電極(入力電極)には入力電圧Vinが印加され、ソース電極(出力電極)は、NMOSトランジスタ31のドレイン電極及びインダクタ32が接続される。
NMOSトランジスタ31は、ローサイドのパワートランジスタであり、ソース電極は接地され、ドレイン電極にはインダクタ32が接続されている。
インダクタ32及びコンデンサ33は、NMOSトランジスタ30,31が接続されるノードの電圧を平滑化するLCフィルタである。ここでは、インダクタ32に流れる電流をインダクタ電流ILとする。
抵抗34は、コンデンサ33の等価直列抵抗(ESR:Equivalent Series Resistance)である。なお、コンデンサ33は、例えばセラミック型のコンデンサであるため、抵抗34の抵抗値は、例えば数mΩ等の小さい値となる。このため、出力電圧Voutに含まれるリップル電圧も小さくなる。
==電流生成回路61及び振幅制限回路62の詳細==
ここで図3を参照しつつ、電流生成回路61及び振幅制限回路62の具体的な構成について説明する。電流生成回路61は、充放電回路80、レベルシフト回路81、及び電圧電流変換回路82を含んで構成される。
充放電回路80は、パルス信号Vp2が“H”レベルから“L”レベルに変化する毎に放電されたコンデンサ91を充電し、出力電圧Voutのレベルに応じた傾きで変化する電圧V1を生成する。充放電回路80は、バイアス電流生成回路90、コンデンサ91、及び、NMOSトランジスタM1を含んで構成される。
バイアス電流生成回路90は、出力電圧Voutに比例するバイアス電流Ib1を生成する回路であり、図4に示すように、抵抗100〜102、オペアンプ103、NPNトランジスタQ60、及びPNPトランジスタQ61,62を含んで構成される。
抵抗100及び抵抗101は、出力電圧Voutを分圧し、分圧した電圧Vxをオペアンプ103の非反転入力端子に印加する。なお、抵抗100,101の抵抗値を夫々Ra,Rbとすると、電圧Vxは、
Vx=(Rb/(Ra+Rb))×Vout・・・(3)
となる。
また、NPNトランジスタQ60のベース電極は、オペアンプ103の出力に接続され、エミッタ電極は、オペアンプ103の反転入力端子に接続されている。したがって、オペアンプ103は、反転入力端子の電圧が非反転入力端子に印加された電圧Vxに一致するように、NPNトランジスタQ60を制御する。この結果、抵抗102に印加される電圧は電圧Vxに等しくなり、電流Ix=Vx/Rcが抵抗102に流れることとなる。なお、ここでは、抵抗102の抵抗値をRcとする。
PNPトランジスタQ61,Q62は、例えば等しい電流が流れるカレントミラー回路を構成するため、PNPトランジスタQ62に流れるバイアス電流Ib1は、
Ib1=Vx/Rc=(Rb/(Rc×(Ra+Rb)))×Vout・・・(4)
となる。このように、バイアス電流Ib1は、出力電圧Voutに比例した電流となる。なお、本実施形態では、バイアス電流Ib1の温度変化が十分小さくなるような温度係数の抵抗100〜102が選択されていることとする。
バイアス電流Ib1は、図3に示すNMOSトランジスタM1のドレイン電極及びコンデンサ91に供給される。したがって、例えば、パルス信号Vp2が“H”レベルの場合、NMOSトランジスタM1はオンとなるため、コンデンサ91の充電電圧である電圧V1はほぼゼロとなる。
一方、パルス信号Vp2が“L”レベルの場合、NMOSトランジスタM1はオフとなるため、電圧V1は、出力電圧Voutに比例したバイアス電流Ib1により充電される。ここで、電圧V1は、NMOSトランジスタM1がオフとなってからの時間をTとし、コンデンサ91の容量値をCとすると、
V1=(Ib1×T)/C・・・(5)
となる。
レベルシフト回路81は、電圧V1のレベルをシフトした電圧V2を出力する回路であり、PNPトランジスタQ10及び定電流源95を含んで構成される。PNPトランジスタQ10及び定電流源95は、エミッタフォロワを構成する。
電圧電流変換回路82は、電圧V2のレベルに応じた値の電流Irを生成する回路であり、抵抗96、NPNトランジスタQ20、及びPNPトランジスタQ21〜Q23を含んで構成される。
NPNトランジスタQ20のベース電極には、電圧V2が印加され、エミッタ電極には抵抗96が接続されている。電圧V2が上昇し、NPNトランジスタQ20がオンすると、NPNトランジスタQ20には、抵抗96の抵抗値Rdに反比例し電圧V2のレベルに比例した電流Irが流れる。ここで、電流Irは、NPNトランジスタQ20のベース−エミッタ間電圧をVbe20とすると、
Ir=(V2−Vbe20)/Rd・・・(6)
となる。
また、電流Irは、ダイオード接続されたPNPトランジスタQ21に流れ、PNPトランジスタQ21〜Q23は、カレントミラー回路を構成する。本実施形態では、PNPトランジスタQ21〜Q23のトランジスタサイズは同じであるため、PNPトランジスタQ22,23は、電圧V2のレベルに比例した電流Irを供給する電流源として動作する。
ところで、例えば、レベルシフト回路81が、電圧V1のレベルをシフトして出力する場合、電圧V2は、電圧V2=V1+Vbe10となる。なお、ここでは、PNPトランジスタQ10のベース−エミッタ間電圧をVbe10としている。本実施形態では、電圧V1がゼロとなり、電圧V2が前述のVbe10となる際には、NPNトランジスタQ20はオフするよう設計されている。このため、電圧V1がゼロの場合、NPNトランジスタQ20に流れる電流Irはゼロとなる。一方、電圧V1がゼロから上昇すると、電圧V1は前述のように、出力電圧Voutのレベルに比例した傾きで変化する。このため、このような場合、電流Irも出力電圧Voutのレベルに比例した傾きで変化することになる。
振幅制限回路62(クランプ回路)は、電圧V2をクランプしてスロープ電圧Vsの振幅を制限する回路であり、バイアス電流生成回路97、抵抗98、及びPNPトランジスタQ30を含んで構成される。
バイアス電流生成回路97は、出力電圧Voutに比例するバイアス電流Ib2を生成する回路であり、図5に示すように、オペアンプ110、抵抗111〜113、NPNトランジスタQ65、及びPNPトランジスタQ66,67を含んで構成される。なお、バイアス電流生成回路97は、バイアス電流生成回路90と同様であるため、バイアス電流生成回路97は、バイアス電流生成回路90と同様に動作する。ここで、抵抗111,112,113の夫々の抵抗値をRe,Rf,Rgとすると、バイアス電流Ib2は、
Ib2=(Rf/(Rg×(Re+Rf)))×Vout・・・(7)
となる。
また、バイアス電流Ib2は抵抗98に供給される。ここで、抵抗98の抵抗値をRhとすると、抵抗98に発生する電圧V3は、
V3=(Rh×Rf/(Rg×(Re+Rf)))×Vout・・・(8)
となる。なお、本実施形態では、電圧V3の温度変化が十分小さくなるような温度係数の抵抗98,111〜113が選択されていることとする。
PNPトランジスタQ30は、PNPトランジスタQ10と同様に定電流源95に接続されているため、PNPトランジスタQ30及び定電流源95はエミッタフォロワを構成する。したがって、電圧V1,V3のうち、何れか低いレベルの電圧が選択されて電圧V2として出力される。このため、電圧V2は、電圧V3+Vbe30(Vbe30:PNPトランジスタQ30のベース−エミッタ電圧)より高くなることは無い。つまり、振幅制限回路62は、電圧V2が電圧V3+Vbe30を超えないように、電圧V2をクランプする。なお、電圧V2がクランプされると電流Irの電流値も一定となる。この結果、スロープ電圧Vs(Ir×R)の振幅は制限される。
==スロープ電圧Vsの振幅が制限される大きさについて==
ここで、スロープ電圧Vsの振幅が制限される大きさについて説明する。本実施形態のスロープ電圧Vsの振幅は、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際のスロープ電圧Vsの振幅よりも大きい振幅で制限されることとする。つまり、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際には、電圧V2はクランプされず、電圧V1に応じて変化することになる。
そこで、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際の電圧V1〜V3、及びスロープ電圧Vsについて図6を参照しつつ説明する。目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際には、入力電圧Vinと、出力電圧Voutと、ハイサイドのNMOSトランジスタ30がオンする時間Tonと、NMOSトランジスタがオフする時間Toffとの間には、
Vout=(Ton/(Ton+Toff))×Vin・・・(9)
の関係が成立する。
式(9)は、一般的なスイッチング電源回路がいわゆる電流連続モードで動作している際に成立する。本実施形態では、時間Tonは所定時間T1であり、入力電圧Vinは所定の電圧であり、出力電圧Voutは目的レベルの電圧である。このため、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際には、NMOSトランジスタ30がオフする時間Toffは一義的に、例えば所定時間T2と定まる。つまり、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際のいわゆるスイッチング周期Ton+Toffは、所定時間T1+T2となる。
また、前述のように、NMOSトランジスタ30がオンされる直前のデッドタイム毎にパルス信号Vp2は“H”レベルとなるため、電圧V1は、スイッチング周期T1+T2の間にゼロから上昇する。スイッチング周期の間だけ上昇した際の電圧V1のレベル(または、電圧V1の振幅ΔV1)は、
V1=(Ib1/C)×(T1+T2)
=A1×(T1+T2)×Vout・・・(10)
となる。
なお、式(10)の係数A1は、Rb/(C×Rc×(Ra+Rb))である。また、ここでは、便宜上デッドタイムの期間を分かり易くするために長く描いているが、実際には、例えば所定時間T1よりも十分短い期間である。
また、電圧V3は、式(8)で示したように、
V3=(Rh×Rf/(Rg×(Re+Rf)))×Vout・・・(8)
となる。
ここでは、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際には、電圧V2はクランプされることは無いよう電圧V3のレベルが定められる。このため、本実施形態では、式(8)の係数である(Rh×Rf/(Rg×(Re+Rf)))は、式(10)の係数であるA1×(T1+T2)より大きくなるよう設計される。このような場合、電圧V2及びスロープ電圧Vsは電圧V1と同様に変化する。
ところで、電圧V2がクランプされている際の電圧V2のレベルは、
V2=V3+Vbe30
=(Rh×Rf/(Rg×(Re+Rf)))×Vout+Vbe30・・・(11)
となる。
さらに、この場合の電流Irは、
Ir=(V2−Vbe20)/Rd
=((Rh×Rf/(Rg×(Re+Rf)))×Vout
+Vbe30−Vbe20))/Rd・・・(12)
となる。
したがって、電圧V2がクランプされている際のスロープ電圧Vsの振幅Vlimは、下記の式(13)で示される振幅で制限される。
Vlim=R×Ir
=R×((Rh×Rf/(Rg×(Re+Rf)))×Vout
+Vbe30−Vbe20))/Rd・・・(13)
なお、上記の式(13)に示されるように、制限されるスロープ電圧Vsの振幅Vlimは、出力電圧Voutの上昇に応じて大きくなる。
==リップルコンバータ10aの動作==
<<定常時の場合>>
ここで、図1及び図7を参照しつつ、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際(定常時)のリップルコンバータ10aの動作について説明する。
なお、本実施形態では、出力電圧Voutに含まれるリップル電圧は十分小さいため、帰還電圧Vfbに含まれるリップル電圧も十分小さくなる。つまり、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際の帰還電圧Vfbのレベルはほぼ一定となる。このため、便宜上、図7においては電圧VDのレベルを一定としている。また、入力電圧Vinは所定電圧であるため、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際のNMOSトランジスタ30のオフ時間Toffは、例えば所定時間T2となり、スイッチング周期(Ton+Toff)は、T1+T2となる。
まず、時刻t0に電圧VC(一方の電圧)のレベルが上昇して電圧VD(他方の電圧)のレベルとなると、比較電圧Vcpは“H”レベルとなるため、“H”レベルのパルス信号Vp1が出力される。このため、NMOSトランジスタ31をオフすべく駆動信号Vdr2が“L”レベルとなり、パルス信号Vp2は“H”レベルとなる。この結果、スロープ電圧Vsはゼロとなり、電圧VCはVC=Vref+Vbe1まで低下する。
そして、時刻t0からデッドタイムだけ経過した時刻t1となると、NMOSトランジスタ30をオンすべく、駆動信号Vdr1が“H”レベルとなる。この結果、パルス信号Vp2は“L”レベルになるため、スロープ電圧Vsは出力電圧Voutのレベルに比例した傾きで増加する。また、電圧VCもスロープ電圧Vsと同様に、出力電圧Voutのレベルに比例した傾きで上昇する。
時刻t1から所定時間T1だけ経過した時刻t2となると、NMOSトランジスタ30をオフすべく、駆動信号Vdr1は“L”レベルとなる。そして、時刻t2からデッドタイムだけ経過した時刻t3となると、NMOSトランジスタ31をオンすべく、駆動信号Vdr2は“H”レベルとなる。
その後、時刻t2から所定時間T2だけ経過した時刻t4に、電圧VCのレベルが上昇して電圧VDのレベルとなり、再び時刻t0の動作が繰り返される。このような動作が繰り返されることにより、目的レベルの出力電圧Voutが生成される。
ところで、NMOSトランジスタ30がオフ、NMOSトランジスタ31がオンされている際のインダクタ32の両端電圧は、出力電圧Voutとなる。このため、NMOSトランジスタ31がオンされている時間において、インダクタ電流ILは、出力電圧Voutのレベルに比例し、インダクタ32のインダクタンスLに反比例する傾きで減少する。なお、インダクタンスLは所定値であるため、NMOSトランジスタ31がオンされている時間のインダクタ電流ILは、実質的に出力電圧Voutのレベルに比例する。
リップルコンバータ10aでは、リップル電圧、もしくはリップル電圧と相似形の電圧が基準電圧Vrefに加算されていないが、リップル電圧の変化と同様に変化する傾きのスロープ電圧Vsが、NMOSトランジスタ30がオフの期間に基準電圧Vrefに加算されている。つまり、本実施形態では、NMOSトランジスタ30がオンするタイミングを検出するために、NMOSトランジスタ30がオフしている期間(例えば、時刻t2〜時刻t4)に、リップル電圧の傾き(Vout/Lに比例)と同様の傾き(Voutに比例)で電圧VCを変化させている。
したがって、リップルコンバータ10aは、例えばリップル電圧が基準電圧Vrefに加算された一般的なリップルコンバータと同様に、安定に動作する。つまり、リップルコンバータ10aは、インダクタ電流IL等を検出する外付け部品等を用いることなく、安定に動作する。また、定常時においては、スロープ電圧Vsの振幅は、常に所定の振幅Vlimよりも小さい。このため、スロープ電圧Vsの振幅は制限されることは無い。
<<負荷が過渡的に変化した場合>>
ここで、図8を参照しつつ、負荷15の状態が重負荷から軽負荷に過渡的に変化した場合のリップルコンバータ10aの動作について説明する。なお、図8においては、例えば時刻t12のタイミングで負荷15の状態が過渡的に変化することとする。
まず、時刻t10にNMOSトランジスタ30がオンとなると、出力電圧Voutは上昇するため、帰還電圧Vfb及び電圧VDも上昇する。また、時刻t10においては、スロープ電圧Vsがゼロから上昇するため、電圧VCも上昇する。
そして、時刻t10から所定時間T1だけ経過した時刻t11となると、NMOSトランジスタ30はオフするため、出力電圧Voutは低下し、帰還電圧Vfb及び電圧VDも低下する。
時刻t12になり、負荷15の状態が重負荷から軽負荷に過渡的に変化すると、出力電圧Voutにはオーバーシュートが発生するため、電圧VDも大きく上昇する。このため、時刻t11から、前述の所定期間T2だけ経過した時刻t13となっても、電圧VDのレベルが電圧VCのレベルとなることは無い。
また、時刻t14となると、スロープ電圧Vsの振幅が、所定の振幅Vlimとなるため、スロープ電圧Vs及び電圧VCはクランプされる。その後、時刻t15に電圧VDのレベルが低下してクランプされている電圧VCのレベルとなると、パルス信号Vp1が“H”レベルとなる。このため、時刻t15からデッドタイムだけ経過した時刻t16に、再度NMOSトランジスタ30がオンされる。
なお、例えば、スロープ電圧Vsが所定の振幅Vlimで制限されない場合、電圧VCは、点線のように上昇し続ける。このような場合、時刻t15よりも早い時刻t20において、電圧VDのレベルと電圧VCのレベルは一致し、NMOSトランジスタ30はオンされることになる。つまり、オーバーシュートされた出力電圧Voutが十分低下していないタイミングでNMOSトランジスタ30がオンされることがある。しかしながら、リップルコンバータ10aでは、スロープ電圧Vsの振幅を制限することにより、NMOSトランジスタ30がオンされるタイミングを遅くしている。このため、スロープ電圧Vsの振幅を制限しない場合と比較すると、出力電圧Voutの目的レベルからのずれを低減できる。
==スロープ電圧Vsの変化のタイミングについて==
リップルコンバータ10aでは、NMOSトランジスタ30がオンとなるタイミングでスロープ電圧Vsを上昇させることとした。ただし、リップルコンバータ10aの動作を安定させるためには、NMOSトランジスタ30がオフされている時間の電圧VCの傾き(Voutに比例)が、リップル電圧の傾き(Vout/Lに比例)と同様であれば良い。このため、例えば、図1に示すように、パルス信号生成回路60の代わりにパルス信号生成回路65を用いても良い。
パルス信号生成回路65は、例えば図9に示すように、駆動信号Vdr2が“L”レベルとなってから、駆動信号Vdr1が“L”レベルとなるまでの間、“H”レベルのパルス信号Vp2を出力する。このような場合、スロープ電圧Vs、及び電圧VCは時刻t2から上昇することになるが、NMOSトランジスタ30がオフされている時間の電圧VCの傾きは、リップル電圧の傾きと同様になる。したがって、このような場合であっても、リップルコンバータ10aは、安定に動作する。
ただし、この場合には、スロープ電圧Vsが上昇する時間は、スイッチング周期(T1+T2)でなく、所定時間T2となる。このため、所定時間T2経過した際の電圧V1のレベルは、式(10)ではなく、式(14)で表されることになる。
V1=(Ib1/C)×T2
=A1×T2×Vout・・・(14)
前述のように、本実施形態では、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際には、電圧V2はクランプされることは無いよう電圧V3のレベルが定められる。したがって、この場合には、式(8)の係数である(Rh×Rf/(Rg×(Re+Rf)))が、式(14)の係数であるA1×T2より大きくなるよう設計される。このように、電圧V3のレベルを定めることにより、スロープ電圧Vsを上昇させるタイミングが時刻t2となった場合であっても、時刻t1の場合と同様の効果を得ることができる。つまり、スロープ電圧Vsの振幅は、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際の振幅より大きい所定の振幅Vlimで制限される。したがって、負荷15の状態が過渡的に変化した場合であっても、出力電圧Voutの目的レベルからのずれを抑制することができる。
<<<第2の実施形態>>>
図10は、本発明の第2の実施形態であるオン時間固定方式のリップルコンバータ10bの構成を示す図である。
リップルコンバータ10bでは、リップルコンバータ10bを安定に動作させるため、出力電圧Voutのレベルに応じた傾きで変化するスロープ電圧が帰還電圧Vfbに加算されている。本明細書では、例えば図1にあるブロックと同じ符号の付されたブロックは同じである。図1と図10とを比較すると、制御IC20bでは、電流生成回路61の代わりに電流生成回路63が設けられている。
電流生成回路63は、パルス信号Vp2が“H”レベルから“L”レベルに変化する毎に、出力電圧Voutのレベルに応じた傾きで変化するソース電流(電流Ir,2×Ir(以下、2Irと記載する))、及びシンク電流(電流Ir)を生成する。
図11は、電流生成回路63の詳細を示す図である。電流生成回路63は、充放電回路80、レベルシフト回路(LS)81、及び電圧電流変換回路83を含んで構成される。
図8と、図3とにおいて、同じ符号の付されたブロックは同じであるため、ここでは、PNPトランジスタQ70,71、及びNPNトランジスタQ72,73について説明する。なお、図8のレベルシフト回路81の電圧V2は、図3に示した場合と同様に、振幅制限回路62によりクランプされる。
PNPトランジスタQ70,Q71は、PNPトランジスタQ21とカレントミラー回路を構成する。ただし、PNPトランジスタQ70には、電流Irの2倍の電流(2Ir)が流れ、PNPトランジスタQ71には、電流Irが流れるよう設計されている。このため、PNPトランジスタQ70はソース電流である電流2Irを生成する。また、ダイオード接続されたNPNトランジスタQ72と、NPNトランジスタQ73は同じ電流が流れるようなカレントミラー回路を構成する。このため、NPNトランジスタQ73は、シンク電流である電流Irを生成する。
また、図10に示すように、レベルシフト回路52及び抵抗54が接続されるノードには、電流2Irが供給され、抵抗54及びコンパレータ55の非反転入力端子が接続されるノードには、シンク電流である電流Irが流れる。
このため、抵抗54の抵抗値をRとすると、電圧VDは、
VD=VB−Ir×R=Vfb+Vbe2−Ir×R・・・(15)
となる。
また、電流生成回路63は、電圧Vbe1及び電圧Vbe2が等しくなるよう、すなわちコンパレータ55のオフセットがキャンセルされるよう、レベルシフト回路51及び抵抗53が接続されるノード対して電流Irを供給する。
このため、電圧VCは、
VC=VA=Vref+Vbe1=Vref+Vbe2・・・(16)
となる。
ところで、前述のように電流Irは、パルス信号Vp2が“H”レベルから“L”レベルに変化する毎に、出力電圧Voutのレベルに比例して大きくなる。このため、電圧VDは、パルス信号Vp2が“H”レベルから“L”レベルに変化する毎に、出力電圧Voutのレベルに比例した傾きで低下することになる。
==リップルコンバータ10bの動作==
<<定常時の場合>>
ここで、図10及び図12を参照しつつ、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際(定常時)のリップルコンバータ10bの動作について説明する。なお、ここでは、基準電圧Vrefのレベル及び電圧Vbe1のレベルは一定であるため、電圧VCのレベルも一定となる。また、入力電圧Vinは所定電圧であるため、目的レベルの出力電圧Voutが生成されている際のNMOSトランジスタ30のオフ時間Toffは、例えば所定時間T2となり、スイッチング周期(Ton+Toff)は、T1+T2となる。
まず、時刻t30に電圧VDのレベルが低下して電圧VCのレベルとなると、比較電圧Vcpは“H”レベルとなるため、“H”レベルのパルス信号Vp1が出力される。このため、NMOSトランジスタ31をオフすべく駆動信号Vdr2が“L”レベルとなり、パルス信号Vp2は“H”レベルとなる。この結果、電流生成回路63が生成する電流Irはゼロとなり、電圧VDはVD=Vfb+Vbe2まで上昇する。
そして、時刻t30からデッドタイムだけ経過した時刻t31となると、NMOSトランジスタ30をオンすべく、駆動信号Vdr1が“H”レベルとなる。この結果、パルス信号Vp2は“L”レベルになるため、スロープ電圧Vsは出力電圧Voutのレベルに比例した傾きで増加する。したがって、電圧VDは、出力電圧Voutのレベルに比例した傾きで低下する。
時刻t31から所定時間T1だけ経過した時刻t32となると、NMOSトランジスタ30をオフすべく、駆動信号Vdr1は“L”レベルとなる。そして、時刻t32からデッドタイムだけ経過した時刻t33となると、NMOSトランジスタ31をオンすべく、駆動信号Vdr2は“H”レベルとなる。
その後、時刻t32から所定時間T2だけ経過した時刻t34に、電圧VDのレベルが低下して電圧VCのレベルとなると、再び時刻t30の動作が繰り返される。
ところで、NMOSトランジスタ30がオフされている時間(例えば、時刻t32〜t時刻34)の電圧VDの傾き(Voutに比例)は、NMOSトランジスタ30がオフされている時間のリップル電圧の傾き(Vout/Lに比例)と同様である。したがって、リップルコンバータ10bは、NMOSトランジスタ30がオフされている時間において、例えばリップル電圧が帰還電圧Vfbに加算された一般的なリップルコンバータと同様に、安定に動作をする。
なお、リップルコンバータ10bの動作を安定させるためには、NMOSトランジスタ30がオフされている時間における電圧VDの傾き(Voutに比例)が、リップル電圧の傾き(Vout/Lに比例)と同様であれば良い。このため、例えば、パルス信号生成回路60の代わりにパルス信号生成回路65を用い、電圧VDを時刻t32から低下させても良い。また、定常時においては、スロープ電圧Vsの振幅は、常に所定の振幅Vlimよりも小さい。このため、スロープ電圧Vsの振幅は制限されることは無い。
<<負荷が過渡的に変化した場合>>
ここで、図13を参照しつつ、負荷15の状態が重負荷から軽負荷に過渡的に変化した場合のリップルコンバータ10bの動作について説明する。なお、図13においては、例えば時刻t42のタイミングで負荷15の状態が過渡的に変化することとする。
まず、時刻t40にNMOSトランジスタ30がオンとなると、出力電圧Voutは上昇するため、帰還電圧Vfbは上昇する。一方、電圧VDは、上昇するスロープ電圧Vsが減算されるため若干低下する。
そして、時刻t40から所定時間T1だけ経過した時刻t41となると、NMOSトランジスタ30はオフするため、出力電圧Voutは低下し、帰還電圧Vfb及び電圧VDも低下する。
時刻t42になり、負荷15の状態が重負荷から軽負荷に過渡的に変化すると、出力電圧Voutにはオーバーシュートが発生するため、帰還電圧Vfb及び電圧VDも大きく上昇する。このため、時刻t41から、前述の所定期間T2だけ経過した時刻t43となっても、電圧VDのレベルが電圧VCのレベルとなることは無い。
また、時刻t44となると、スロープ電圧Vsの振幅が、所定の振幅Vlimとなるため、スロープ電圧Vsはクランプされる。したがって、電圧VDは帰還電圧Vfbと同様に緩やかに低下することになる。その後、帰還電圧Vfbの低下に応じて電圧VDのレベルが低下し、電圧VCのレベルとなると(不図示)、再度NMOSトランジスタ30がオンされる。
例えば、スロープ電圧Vsが所定の振幅Vlimで制限されない場合、電圧VDは、点線のように低下し続ける。このような場合、例えば時刻t50において、電圧VDのレベルと電圧VCのレベルは一致し、NMOSトランジスタ30はオンされることになる。つまり、オーバーシュートされた出力電圧Voutが十分低下していないタイミングでNMOSトランジスタ30がオンされる。しかしながら、リップルコンバータ10bでは、スロープ電圧Vsの振幅を制限することにより、NMOSトランジスタ30がオンされるタイミングを遅くしている。このため、スロープ電圧Vsの振幅を制限しない場合と比較すると、出力電圧Voutの目的レベルからのずれを低減できる。
<<<第3の実施形態>>>
図14は、本発明の第3の実施形態であるオン時間固定方式のリップルコンバータ10cの構成を示す図である。
リップルコンバータ10cでは、リップルコンバータ10cを安定に動作させるため、出力電圧Voutのレベルに応じた傾きで変化するスロープ電圧が、基準電圧Vref及び帰還電圧Vfbの両方に加算されている。なお、図14の制御IC20cと、図10の制御IC20bとを比較すると、電流生成回路63から電流Irが、抵抗53及びコンパレータ55の非反転入力端子が接続されたノードに供給されている以外は同じである。なお、電流Irが、抵抗53及びコンパレータ55の非反転入力端子が接続されたノードに供給されている構成は、図1に示した場合と同様である。
このため、電圧VCは、前述の式(1)で表されることになり、電圧VDは、前述の式(15)で表されることになる。
VC=VA+Ir×R=Vref+Vbe1+Ir×R・・・(1)
VD=VB−Ir×R=Vfb+Vbe2−Ir×R・・・(15)
つまり、パルス信号Vp2が“H”レベルから“L”レベルに変化する毎に、電圧VCは、出力電圧Voutのレベルに比例した傾きで上昇し、電圧VDは、出力電圧Voutのレベル比例した傾きで低下する。
したがって、定常時においては、図15に示すように、リップルコンバータ10cは、図7、及び図12に示したリップルコンバータ10a,10bと同様に動作する。なお、図15において、NMOSトランジスタ30がオフされている時間における電圧VC,VDの傾き(Voutに比例)は、リップル電圧の傾き(Vout/Lに比例)と同様である。このため、リップルコンバータ10cは、リップルコンバータ10a等と同様に、安定に動作する。
また、負荷15の状態が重負荷から軽負荷に過渡的に変化した場合も、図15に示すように、リップルコンバータ10cは、図8、及び図13に示したリップルコンバータ10a,10bと同様に動作する。具体的には、時刻t70に負荷15の過渡的な変化が発生し、出力電圧Voutにオーバーシュートが発生した後、時刻t71にスロープ電圧Vsがクランプされる。例えば、スロープ電圧Vsがクランプされていない場合には、オーバーシュートされた出力電圧Voutが十分低下していない時刻t72でNMOSトランジスタ30がオンされる。しかしながら、本実施形態では、スロープ電圧Vsの振幅が振幅Vlimで制限されているため、出力電圧Voutにオーバーシュートが発生した際に、NMOSトランジスタ30がオンするタイミングを遅くすることができる。
なお、式(1)における電圧Ir×Rは、第1スロープ電圧に相当し、式(15)における電圧(−Ir)×Rは、第2スロープ電圧に相当する。また、電流生成回路63及び抵抗53は、第1電圧生成回路に相当し、電流生成回路63及び抵抗54は、第2電圧生成回路に相当する。さらに、レベルシフト回路51及び抵抗53は、第1加算回路に相当し、レベルシフト回路52及び抵抗54は、第2加算回路に相当する。
<<<第4の実施形態>>>
図17は、本発明の第4の実施形態であるオン時間固定方式のリップルコンバータ10dの構成を示す図である。
リップルコンバータ10dは、いわゆるダイオード整流方式のリップルコンバータであり、NMOSトランジスタ31の代わりにダイオード37が設けられている。また、図1の制御IC20aと、図17の制御IC20dとを比較すると、駆動回路58、及びパルス信号生成回路66が異なる。
駆動回路58は、パルス信号Vp1が“H”レベルとなる間、NMOSトランジスタ30をオンし、パルス信号生成回路66は、NMOSトランジスタ30がオンされると、“H”レベルのパルス信号Vp2を出力する。このような構成のリップルコンバータ10dも、例えば、リップルコンバータ10aと同様に動作する。したがって、負荷15に過渡的な変化が発生した際も、出力電圧Voutが目的レベルからずれることを抑制することができる。
ところで、一般的なダイオード整流方式のリップルコンバータでは、負荷の状態が軽負荷または無負荷の場合、出力電圧が上昇してしまうことがある。しかしながら、リップルコンバータ10dは、負荷15の状態が軽負荷(または無負荷)であっても、出力電圧Voutの上昇を抑制できる。
図18は、負荷15の状態が軽負荷の場合におけるリップルコンバータ10dの主要な波形を示す図である。例えば、時刻t80にNMOSトランジスタ30がオンすると、出力電圧Voutは上昇するため、帰還電圧Vfb及び電圧VDは上昇する。そして、時刻t81にNMOSトランジスタ30がオフすると、出力電圧Vout、帰還電圧Vfb、及び電圧VDは緩やかに低下する。
また、時刻t82となると、スロープ電圧Vsの振幅が、所定の振幅Vlimとなるため、スロープ電圧Vsはクランプされる。したがって、電圧VCをクランプされることになる。その後、帰還電圧Vfbの低下に応じて電圧VDのレベルが低下し、電圧VCのレベルとなると(不図示)、再度NMOSトランジスタ30がオンされる。
例えば、スロープ電圧Vsが所定の振幅Vlimで制限されない場合、電圧VCは、点線のように上昇し続ける。このような場合、例えば時刻t90において、電圧VDのレベルと電圧VCのレベルは一致し、NMOSトランジスタ30はオンされることになる。つまり、出力電圧Voutが十分低下していないタイミングでNMOSトランジスタ30がオンされる。
しかしながら、リップルコンバータ10dでは、スロープ電圧Vsの振幅を制限することにより、NMOSトランジスタ30がオンされるタイミングを遅くしている。このため、スロープ電圧Vsの振幅を制限しない場合と比較すると、出力電圧Voutの目的レベルからのずれを低減できる。
以上、本発明の一実施形態であるリップルコンバータ10a〜10dについて説明した。
一般的なオン時間固定方式のリップルコンバータでは、例えば出力電圧Voutが目的レベルより上昇し、低下させる必要がある場合には、スイッチング周期を長くする必要がある。しかしながら、一般には、振幅が大きく変化するリップル電圧が帰還電圧等に加算されため、スイッチング周期を延ばすことができず、出力電圧が目的レベルより大きくずれてしまっていた。本実施形態では、スロープ電圧Vsの振幅は、所定の振幅Vlimで制限される。したがって、リップルコンバータ10aでは、出力電圧Voutが上昇した際に、一般的なリップルコンバータと比較してスイッチング周期を延ばすことができる。このため、リップルコンバータ10aは、出力電圧Voutが目的レベルからずれことを抑制できるため、精度の良い目的レベルの出力電圧Voutが生成される。
また、例えば、一般的なリップルコンバータでは、インダクタ電流ILに基づいて生成されるリップル電圧が帰還電圧に加算されることがある。このような場合であっても、リップル電圧の振幅を制限することにより、本実施形態と同様の効果を得ることができる。ただし、インダクタ電流ILを検出するためには、一般に外付け部品等を用いる必要がある。また、外付け部品はノイズの影響を受け易いため、リップルコンバータの動作が不安定になることがある。制御IC20aでは、出力電圧Voutに基づいて、スロープ電圧Vsを生成している。したがって、制御IC20aを用いることにより、外付け部品の点数が少なく、ノイズの影響を受けにくいリップルコンバータ10aを構成することが可能となる。
また、式(13)で示したように、例えば利用者が目的レベルの出力電圧Voutを高く設定すると、所定の振幅Vlimは大きくなる。つまり、本実施形態では、出力電圧Voutに応じてクランプレベルを変化させている。このため、目的レベルがどのようなレベルであっても、定常時にスロープ電圧Vsがクランプされることは無い。
また、コンデンサ91の容量値Cや、バイアス電流Ib1の電流値を調整することにより、スロープ電圧Vsの傾きを自由に設定できる。
また、基準電圧Vref、帰還電圧Vfbの何れか一方の電圧のみにスロープ電圧Vsを加算してもよいが、スロープ電圧の変化が大きくなると、電圧VC、または電圧VDがコンパレータ55のいわゆる同相入力電圧範囲を超えてしまうことがある。このような場合、例えば、図14に示したように、基準電圧Vrefにスロープ電圧(Ir×R)を加算し、帰還電圧Vfbにスロープ電圧(−Ir×R)を加算し、電圧VC,VDの両方を変化させても良い。電圧VC及び電圧VDを変化させることにより、電圧VC,VDは、コンパレータ55の同相入力電圧範囲を超えにくくなる。
さらに、本実施形態では、バイアス電流Ib1の温度変化が十分小さくなるような温度係数の抵抗100〜102が選択され、電圧V3の温度変化が十分小さくなるような温度係数の抵抗98,111〜113が選択されている。このため、振幅Vlimの温度依存性を小さくすることができる。
なお、上記実施例は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、NMOSトランジスタ30,31を制御IC20aに集積化しても良い。このようなパワートランジスタを含むスイッチング電源回路であっても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、NMOSトランジスタ31のソース電極はグランドGNDに接地されているが、例えば、グランドGNDの代わりに負電圧(−Vdd)が印加されていても良い。このような場合、NMOSトランジスタ31がオンされている際のスロープ電圧をVin−(−Vdd)の電圧レベルに応じて生成すると、より精度良くリップルコンバータを制御できる。
例えば、スロープ電圧Vsをクランプする際に、コンパレータ55の非反転入力端子の電圧VCをツェナーダイオード等でクランプしても良い。
また、例えば、制御IC20aには、入力電圧Vin、出力電圧Voutに基づいて、スイッチング周期(例えば、T1+T2)を一定にする制御回路が含まれていても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
10a〜10d リップルコンバータ
15 負荷
20a〜20d 制御IC
30,31,M1 NMOSトランジスタ
32 インダクタ
33 コンデンサ
34〜36,53,54,96,98,100〜102,111〜113 抵抗
50,120,121 基準電圧生成回路
51,52,81 レベルシフト回路
55 コンパレータ
56,60,65,66 パルス信号生成回路
57,58 駆動回路
61,63 電流生成回路
70〜72,95 定電流源
80 充放電回路
82,83 電圧電流変換回路
90,97 バイアス電流生成回路

Claims (5)

  1. 入力電圧から目的レベルの出力電圧を生成するために、入力電極に前記入力電圧が印加され、出力電極にインダクタを介して負荷が接続されるトランジスタを所定時間オンするスイッチングを行うスイッチング制御回路であって、
    前記トランジスタのスイッチング周期毎に、前記トランジスタがオフされている際の前記出力電圧に含まれるリップル電圧の傾きに応じた傾きで変化するスロープ電圧を生成する電圧生成回路と、
    前記スロープ電圧の振幅が、前記目的レベルの出力電圧が生成されている際の前記スロープ電圧の振幅よりも大きい所定の振幅を超えないよう、前記スロープ電圧の振幅を制限する振幅制限回路と、
    前記目的レベルの出力電圧の基準となる基準電圧または前記出力電圧に応じた帰還電圧に、前記スロープ電圧を加算する加算回路と、
    前記基準電圧及び前記帰還電圧のうち、前記スロープ電圧が加算された何れか一方の電圧のレベルが、他方の電圧のレベルとなると、前記トランジスタを所定時間オンした後にオフする駆動回路と、
    を備えることを特徴とするスイッチング制御回路。
  2. 請求項1に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記電圧生成回路は、
    前記トランジスタのスイッチング周期毎に、前記出力電圧に基づいて前記スロープ電圧を生成すること、
    を特徴とするスイッチング制御回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記振幅制限回路は、
    前記スロープ電圧の振幅が前記所定の振幅を超えないよう、前記スロープ電圧の振幅を制限し、
    前記所定の振幅は、
    前記出力電圧のレベルの上昇に応じて大きくなること、
    を特徴とするスイッチング制御回路。
  4. 請求項3に記載のスイッチング制御回路であって、
    前記電圧生成回路は、
    前記スイッチング周期毎に、コンデンサを放電した後に前記出力電圧に応じた電流で充電する充放電回路と、
    前記コンデンサの充電電圧のレベルをシフトするレベルシフト回路と、
    前記レベルシフト回路から出力される電圧のレベルの上昇に応じて振幅が大きくなる前記スロープ電圧を生成するスロープ電圧生成回路と、
    を含み、
    前記振幅制限回路は、
    前記コンデンサの充電電圧のレベルが、前記出力電圧のレベルの上昇に応じて高くなり、前記所定の振幅に応じた所定レベルとなると、前記レベルシフト回路から出力される電圧のレベルが上昇しないよう、前記レベルシフト回路から出力される電圧をクランプするクランプ回路を含むこと、
    を特徴とするスイッチング制御回路。
  5. 入力電圧から目的レベルの出力電圧を生成するために、入力電極に前記入力電圧が印加され、出力電極にインダクタを介して負荷が接続されるトランジスタを所定時間オンするスイッチングを行うスイッチング制御回路であって、
    前記トランジスタのスイッチング周期毎に、前記トランジスタがオフされている際の前記出力電圧に含まれるリップル電圧の傾きに応じた傾きで変化するスロープ電圧を生成する電圧生成回路と、
    前記スロープ電圧の振幅が、前記目的レベルの出力電圧が生成されている際の前記スロープ電圧の振幅よりも大きい所定の振幅を超えないよう、前記スロープ電圧の振幅を制限する振幅制限回路と、
    前記目的レベルの出力電圧の基準となる基準電圧に前記スロープ電圧が加算された電圧のレベルが上昇するよう、前記基準電圧に前記スロープ電圧を加算する第1加算回路と、
    前記出力電圧に応じた帰還電圧に前記スロープ電圧が加算された電圧のレベルが低下するよう、前記帰還電圧に前記スロープ電圧を加算する第2加算回路と、
    前記基準電圧に前記スロープ電圧が加算された電圧のレベルが、前記帰還電圧に前記スロープ電圧が加算された電圧のレベルとなると、前記トランジスタを所定時間オンした後にオフする駆動回路と、
    を備えることを特徴とするスイッチング制御回路。
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