JP2004104942A - Dc−dcコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチング周波数の高周波化の可能なリプル検出型のDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】入力電圧をスイッチングして交流電圧に変換するスイッチング素子Q1と、交流電圧を整流平滑して出力電圧に変換する低域フィルタ(L1、C1、Z)と、出力電圧を検出して目標電圧と比較するコンパレータ12を備え、コンパレータ12の出力に応じてスイッチング素子Q1が駆動されるリプル検出型のDC−DCコンバータ10において、コンパレータ12の出力電圧の検出結果の入力される点に、制御系の位相およびゲインを調整する補償器11を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】入力電圧をスイッチングして交流電圧に変換するスイッチング素子Q1と、交流電圧を整流平滑して出力電圧に変換する低域フィルタ(L1、C1、Z)と、出力電圧を検出して目標電圧と比較するコンパレータ12を備え、コンパレータ12の出力に応じてスイッチング素子Q1が駆動されるリプル検出型のDC−DCコンバータ10において、コンパレータ12の出力電圧の検出結果の入力される点に、制御系の位相およびゲインを調整する補償器11を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リプル検出型のDC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
自励発振でスイッチングを行うタイプのDC−DCコンバータの1つとしてリプル検出型のDC−DCコンバータが知られている。
【0003】
リプル検出型のDC−DCコンバータは、直流の入力電圧をスイッチング素子でスイッチングして交流電圧に変換し、さらにそれを整流平滑して直流の出力電圧に変換する。その際に出力電圧を検出して、その電圧が目標電圧より低いときにはスイッチング素子をオンにし、その結果として出力電圧が目標電圧より高くなるとスイッチング素子をオフにし、それによって出力電圧が再び目標電圧より低くなるとスイッチング素子をオンにする。これを繰り返すことによってスイッチングが継続し、出力電圧がほぼ目標電圧に一致する。この場合、出力電圧の短期的な変動すなわちリプルを検出していることになるのでリプル検出型という(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
ここで、図6に、従来の典型的なリプル検出型のDC−DCコンバータの回路図を示す。図6において、DC−DCコンバータ1は、入力電圧を発生する入力電源E、スイッチング素子Q1、チョークコイルL1、フライホイールダイオードD1、平滑用のコンデンサC1、増幅器2、ヒステリシスコンパレータ3、および目標電圧を発生する目標電圧源4から構成されている。
【0005】
スイッチング素子Q1のコレクタは入力電源Eに接続され、エミッタはチョークコイルL1を介して出力端子Poに接続されている。出力端子Poからは出力電圧が出力される。フライホイールダイオードD1はスイッチング素子Q1およびチョークコイルL1の接続点とグランドとの間に接続されている。コンデンサC1は出力端子Poとグランドとの間に接続されている。出力端子Poはヒステリシスコンパレータ3の一方の入力に接続されている。ヒステリシスコンパレータ3の他方の入力は目標電圧源4に接続されている。そして、ヒステリシスコンパレータ3の出力は増幅器2を介してスイッチング素子Q1のベースに接続されている。なお、出力端子Poには負荷Zが接続されている。そのため、チョークコイルL1、コンデンサC1、負荷Zによってフィルタ回路が構成されていることになる。
【0006】
このように構成されたDC−DCコンバータ1において、基本構成は一般的な降圧型のスイッチング電源である。そして、スイッチング素子Q1は、上述のように出力端子Poの電圧(出力電圧)が目標電圧より低いか高いかによってオン、オフされ、これが継続されることになる。
【0007】
リプル検出型のDC−DCコンバータ1のスイッチング周波数fは、ヒステリシスコンパレータを、2つの入力信号の差を入力とし、フライホイールダイオードD1の両端の電圧を出力とする記述関数N(X)で表し、チョークコイルL1、コンデンサC1、負荷Zからなるフィルタ回路を、フライホイールダイオードD1の両端の電圧を入力とし、DC−DCコンバータ1の出力電圧を出力とする周波数伝達関数G(jω)で表したとき、
G(jω)・N(X)=−1
を満たすω(ω=2πf)で与えられる。なお、記述関数N(X)のXはコンパレータに入力される出力電圧に対応した信号の振幅である。また、コンパレータを記述関数で表す点に関しては、例えば非特許文献2に記載されている。
【0008】
この条件を視覚化したものを図7および図8に示す。図7はG(jω)および−1/N(X)のベクトル軌跡を表したものである。また、図8はG(jω)のゲインと位相のボード線図である。
【0009】
図7よりわかるように、−1/N(X)のベクトル軌跡は、複素平面上で一定の大きさの負の虚数成分を有する直線になる。この負の虚数成分はヒステリシスコンパレータ3のヒステリシスの幅に依存するものである。
【0010】
また、G(jω)のベクトル軌跡は、複素平面上の左下あたりから、周波数の上昇とともに時計回りで右上に向かって上昇し、実数軸に漸近しながら原点に至るものとなる。なお、記載は省略してあるが、周波数が低下する方向に関しては、虚数軸の負の方向に増えながら実数軸の正の方向に増えて、共振点において虚数軸に一致し、さらに反時計回りで上昇し、周波数ゼロで実数軸に一致するベクトル軌跡になる。G(jω)のベクトル軌跡における上記の部分は、図8のボード線図でいえば、ωの増大にしたがって位相が0度から−90度を通って急激に−180度に達して安定する部分に相当する。
【0011】
このような−1/N(X)とG(jω)のベクトル軌跡の交点が発振点となり、このときのωが発振周波数となる。
【0012】
なお、上記の従来例においては、コンパレータとしてヒステリシスコンパレータ3を用いている。ヒステリシスのない、あるいは非常に小さいコンパレータの場合には、図7における−1/N(X)のベクトル軌跡が実数軸にほぼ一致することよりわかるように、理論的には発振周波数が無限大になり、実際には安定な発振ができなくなる。そのため、従来例においてはヒステリシスコンパレータが必須となる。
【0013】
【非特許文献1】
トランジスタ技術 1990年4月号 P448〜P459
【非特許文献2】
伊藤正美著 「大学講義 自動制御」 丸善株式会社 平成3年2月15日 第7刷発行 P203〜213
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図7よりわかるように、従来のリプル検出型のDC−DCコンバータにおいては、ヒステリシスコンパレータのヒステリシスの幅とチョークコイルL1、コンデンサC1、負荷Zからなるフィルタ回路の特性で発振周波数が決まっている。そして実際にはチョークコイルL1やコンデンサC1の値を現実的なものにすると比較的低い周波数になる。
【0015】
そして、ヒステリシスコンパレータやフィルタ回路の特性はいずれも簡単に変更できるものではないため、スイッチング周波数が比較的低い値で固定されてしまう。そのため、スイッチング周波数を高周波化してチョークコイルや平滑用のコンデンサの小型化、ひいてはDC−DCコンバータ自身の小型化を実現するのが難しいという問題がある。また、ヒステリシスコンパレータのヒステリシスの幅が入力電圧によって変わるため、スイッチング周波数も入力電圧によって変動し、そのためにノイズ対策がしづらいという問題もある。
【0016】
本発明は上記の問題点を解決することを目的とするもので、スイッチング周波数の高周波化の可能なリプル検出型のDC−DCコンバータを提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のDC−DCコンバータは、入力電圧をスイッチングして交流電圧に変換するスイッチング素子と、前記交流電圧を整流平滑して出力電圧に変換する低域フィルタと、前記出力電圧を検出して目標電圧と比較するコンパレータを備え、該コンパレータの出力に応じて前記スイッチング素子が駆動されるリプル検出型のDC−DCコンバータにおいて、前記コンパレータの前記出力電圧の検出結果の入力される点に、制御系の位相およびゲインを調整する補償器を設けたことを特徴とする。
【0018】
なお、前記コンパレータがヒステリシスコンパレータであってもよい。
【0019】
そして、本発明のDC−DCコンバータは、前記補償器が、入出力伝達関数が、例えば
【0020】
【数2】
【0021】
で表されるものであることを特徴とする。
【0022】
このように構成することにより、本発明のDC−DCコンバータにおいては、スイッチング周波数を上昇させることができ、それによって小型化を実現することができる。また、ノイズ対策も容易になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明のDC−DCコンバータの一実施例の回路図を示す。図1において、図6と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0024】
図1に示したDC−DCコンバータ10においては、DC−DCコンバータ1におけるヒステリシスコンパレータ3に代えてヒステリシス動作をしない、あるいはほとんどしないコンパレータ12を備えている。そして、出力端子Poは補償器11を介してコンパレータ12の一方の入力に接続されている。この点以外にDC−DCコンバータ1との違いはない。
【0025】
ここで、図2に、補償器11の具体的な回路の例を示す。図2において、補償器11は、オペアンプOP1、抵抗R1、R2およびR3、コンデンサC2およびC3から構成されている。オペアンプOP1の反転入力端子は接地され、非反転入力端子は抵抗R2を介して入力端子INに接続されている。オペアンプOP1の出力端子は出力端子OUTに接続されている。オペアンプOP1の非反転入力端子と出力端子の間は並列に接続されて抵抗R1およびコンデンサC2を介して接続されている。そして、抵抗R3とコンデンサC3からなる直列回路が抵抗R2に並列に接続されている。
【0026】
この補償器11は、以下に示す周波数伝達関数C(jω)を有している。
【0027】
【数3】
【0028】
なお、図2に示した補償器11の回路は補償器の一例にすぎず、上記の伝達関数を有するものであれば、回路構成が限定されるものではない。
【0029】
このように構成されたDC−DCコンバータ10のスイッチング周波数fは、コンパレータを、2つの入力信号の差を入力とし、フライホイールダイオードD1の両端の電圧を出力とする記述関数N(X)で表し、チョークコイルL1、コンデンサC1、負荷Zからなるフィルタ回路を、フライホイールダイオードD1の両端の電圧を入力とし、DC−DCコンバータ1の出力電圧を出力とする周波数伝達関数G(jω)で表したとき、
G(jω)・C(jω)・N(X)=−1
を満たすωで与えられる。
【0030】
この条件を視覚化したものを図3および図4に示す。図3はG(jω)・C(jω)および−1/N(X)のベクトル軌跡を表したものである。また、図4はG(jω)・C(jω)のゲインと位相のボード線図である。
【0031】
図3よりわかるように、−1/N(X)のベクトル軌跡は、複素平面上で虚数成分がゼロの直線になる。従来例で示したヒステリシスコンパレータとの違いはヒステリシスの幅がゼロになった点だけである。
【0032】
また、G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡は、複素平面上の左下あたりから、周波数の上昇とともに右上の原点方向に向かって時計回りで上昇しながらも、途中で位相の周る方向が反時計回りに逆転して一時的に位相が戻り、その上で再度位相が進んで一旦−180度を越えた上で原点に至るものとなる。G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡における上記の部分は、図4のボード線図でいえば、ωの増大にしたがって位相が0度から−90度を通って−180度に近づくが、途中でいったん戻ったうえで再度−180度に近づき、最後には−180度と交差している部分に相当する。
【0033】
この場合、発振点となる−1/N(X)とG(jω)・C(jω)のベクトル軌跡の交点は、G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡が実数軸(位相が−180度の線)と交差する点になるため、従来に比べて高い周波数となる。しかも、その周波数をC(jω)によって調節できる。これはすなわち、DC−DCコンバータ10においては、従来のDC−DCコンバータ1よりもスイッチング周波数を高周波化し、DC−DCコンバータの小型化が可能になることを意味している。
【0034】
このように、本発明のDC−DCコンバータ10においては、スイッチング周波数の高周波化を図ることができる。また、ヒステリシスコンパレータを用いる必要がないため、N(X)が入力電圧によって変わるということもなく、従来のDC−DCコンバータ1の場合と異なり、スイッチング周波数が入力電圧によって変動するということもない。そして、スイッチング周波数が変動しないためにノイズ対策が容易になるというメリットもある。
【0035】
ここで、図5に、本発明のDC−DCコンバータ10の出力電圧の波形のシミュレーション結果を示す。図5においては、比較のために従来のDC−DCコンバータ1の出力電圧の波形のシミュレーション結果を同時に示している。
【0036】
図5より明らかなように、DC−DCコンバータ1においては、リプルの周波数(すなわちスイッチング周波数)が約80kHzでその振幅が約0.5mVだったのに対して、DC−DCコンバータ10においては、リプルの周波数(すなわちスイッチング周波数)が約1MHzでその振幅が約0.05mVとなっている。このように、本発明のリプル検出型のDC−DCコンバータにおいては、スイッチング周波数の高周波化とリプルの低減を図ることができる。
【0037】
ところで、DC−DCコンバータ10においては、従来のDC−DCコンバータ1の場合とは異なりヒステリシス動作をしないコンパレータを用いているが、ヒステリシスコンパレータを用いても構わない。図3において、一点鎖線で示した線は、ヒステリシスコンパレータを用いた場合の−1/N(X)のベクトル軌跡である。
【0038】
図3よりわかるように、G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡とヒステリシスコンパレータを用いた場合の−1/N(X)のベクトル軌跡の交点も、図7に示した従来のDC−DCコンバータ1の場合に比べて周波数の高い位置にある。しかも、両者の交差角度が比較的90度に近いため、ヒステリシスの幅が入力電圧によって変わってもスイッチング周波数の変動は比較的小さいと考えられる。
【0039】
このように、本願発明のリプル検出型のDC−DCコンバータにおいては、コンパレータとしてはヒステリシス動作の有無については特に限定されないものである。
【0040】
また、DC−DCコンバータ10においては、補償器11が所定の伝達関数を有するものであれば回路構成が限定されるものではないとしたが、伝達関数そのものについても上述の補償器11の伝達関数に限定されるものではない。補償器11と同様に、G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡が途中で位相の回る方向が一時的に反時計回りに逆転して、周波数の高い位置で−1/N(X)のベクトル軌跡と交差するようにできるものであれば、補償器の伝達関数の式は何ら限定されるものではない。
【0041】
また、DC−DCコンバータ10においては、出力電圧と目標電圧を直接比較するような構成になっているが、例えば出力電圧を抵抗分割したような出力電圧に相当する電圧とツェナーダイオードの降伏電圧のような目標電圧に相当する電圧の比較であっても構わないものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明のDC−DCコンバータによれば、入力電圧をスイッチングして交流電圧に変換するスイッチング素子と、交流電圧を整流平滑して出力電圧に変換する低域フィルタと、出力電圧を検出して目標電圧と比較するコンパレータを備え、コンパレータの出力に応じてスイッチング素子が駆動されるリプル検出型のDC−DCコンバータにおいて、コンパレータの出力電圧の検出結果の入力される点に、制御系の位相およびゲインを調整する補償器を設けることによって、スイッチング周波数の高周波化と出力電圧のリプルの低減を図ることができる。また、入力電圧が変動してもスイッチング周波数が変動しにくくなるため、ノイズ対策が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDC−DCコンバータの一実施例を示す回路図である。
【図2】図1のDC−DCコンバータにおける補償器の具体例を示す回路図である。
【図3】図1のDC−DCコンバータにおけるフィルタ回路と補償器の組み合わせの伝達関数、およびコンパレータの記述関数の軌跡を示すベクトル軌跡図である。
【図4】図1のDC−DCコンバータにおけるフィルタ回路と補償器の組み合わせの伝達関数のゲインと位相の周波数特性を示すボード線図である。
【図5】図1のDC−DCコンバータの出力電圧のリプルを示す特性図である。
【図6】従来のDC−DCコンバータを示す回路図である。
【図7】図6のDC−DCコンバータにおけるフィルタ回路の伝達関数、およびヒステリシスコンパレータの記述関数の軌跡を示すベクトル軌跡図である。
【図8】図6のDC−DCコンバータにおけるフィルタ回路の伝達関数のゲインと位相の周波数特性を示すボード線図である。
【符号の説明】
4…目標電圧源
10…DC−DCコンバータ
11…補償器
12…コンパレータ
E…入力電源
Q1…スイッチング素子
D1…フライホイールダイオード
L1…チョークコイル
C1…コンデンサ
Z…負荷
Po…出力端子
【発明の属する技術分野】
本発明は、リプル検出型のDC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
自励発振でスイッチングを行うタイプのDC−DCコンバータの1つとしてリプル検出型のDC−DCコンバータが知られている。
【0003】
リプル検出型のDC−DCコンバータは、直流の入力電圧をスイッチング素子でスイッチングして交流電圧に変換し、さらにそれを整流平滑して直流の出力電圧に変換する。その際に出力電圧を検出して、その電圧が目標電圧より低いときにはスイッチング素子をオンにし、その結果として出力電圧が目標電圧より高くなるとスイッチング素子をオフにし、それによって出力電圧が再び目標電圧より低くなるとスイッチング素子をオンにする。これを繰り返すことによってスイッチングが継続し、出力電圧がほぼ目標電圧に一致する。この場合、出力電圧の短期的な変動すなわちリプルを検出していることになるのでリプル検出型という(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
ここで、図6に、従来の典型的なリプル検出型のDC−DCコンバータの回路図を示す。図6において、DC−DCコンバータ1は、入力電圧を発生する入力電源E、スイッチング素子Q1、チョークコイルL1、フライホイールダイオードD1、平滑用のコンデンサC1、増幅器2、ヒステリシスコンパレータ3、および目標電圧を発生する目標電圧源4から構成されている。
【0005】
スイッチング素子Q1のコレクタは入力電源Eに接続され、エミッタはチョークコイルL1を介して出力端子Poに接続されている。出力端子Poからは出力電圧が出力される。フライホイールダイオードD1はスイッチング素子Q1およびチョークコイルL1の接続点とグランドとの間に接続されている。コンデンサC1は出力端子Poとグランドとの間に接続されている。出力端子Poはヒステリシスコンパレータ3の一方の入力に接続されている。ヒステリシスコンパレータ3の他方の入力は目標電圧源4に接続されている。そして、ヒステリシスコンパレータ3の出力は増幅器2を介してスイッチング素子Q1のベースに接続されている。なお、出力端子Poには負荷Zが接続されている。そのため、チョークコイルL1、コンデンサC1、負荷Zによってフィルタ回路が構成されていることになる。
【0006】
このように構成されたDC−DCコンバータ1において、基本構成は一般的な降圧型のスイッチング電源である。そして、スイッチング素子Q1は、上述のように出力端子Poの電圧(出力電圧)が目標電圧より低いか高いかによってオン、オフされ、これが継続されることになる。
【0007】
リプル検出型のDC−DCコンバータ1のスイッチング周波数fは、ヒステリシスコンパレータを、2つの入力信号の差を入力とし、フライホイールダイオードD1の両端の電圧を出力とする記述関数N(X)で表し、チョークコイルL1、コンデンサC1、負荷Zからなるフィルタ回路を、フライホイールダイオードD1の両端の電圧を入力とし、DC−DCコンバータ1の出力電圧を出力とする周波数伝達関数G(jω)で表したとき、
G(jω)・N(X)=−1
を満たすω(ω=2πf)で与えられる。なお、記述関数N(X)のXはコンパレータに入力される出力電圧に対応した信号の振幅である。また、コンパレータを記述関数で表す点に関しては、例えば非特許文献2に記載されている。
【0008】
この条件を視覚化したものを図7および図8に示す。図7はG(jω)および−1/N(X)のベクトル軌跡を表したものである。また、図8はG(jω)のゲインと位相のボード線図である。
【0009】
図7よりわかるように、−1/N(X)のベクトル軌跡は、複素平面上で一定の大きさの負の虚数成分を有する直線になる。この負の虚数成分はヒステリシスコンパレータ3のヒステリシスの幅に依存するものである。
【0010】
また、G(jω)のベクトル軌跡は、複素平面上の左下あたりから、周波数の上昇とともに時計回りで右上に向かって上昇し、実数軸に漸近しながら原点に至るものとなる。なお、記載は省略してあるが、周波数が低下する方向に関しては、虚数軸の負の方向に増えながら実数軸の正の方向に増えて、共振点において虚数軸に一致し、さらに反時計回りで上昇し、周波数ゼロで実数軸に一致するベクトル軌跡になる。G(jω)のベクトル軌跡における上記の部分は、図8のボード線図でいえば、ωの増大にしたがって位相が0度から−90度を通って急激に−180度に達して安定する部分に相当する。
【0011】
このような−1/N(X)とG(jω)のベクトル軌跡の交点が発振点となり、このときのωが発振周波数となる。
【0012】
なお、上記の従来例においては、コンパレータとしてヒステリシスコンパレータ3を用いている。ヒステリシスのない、あるいは非常に小さいコンパレータの場合には、図7における−1/N(X)のベクトル軌跡が実数軸にほぼ一致することよりわかるように、理論的には発振周波数が無限大になり、実際には安定な発振ができなくなる。そのため、従来例においてはヒステリシスコンパレータが必須となる。
【0013】
【非特許文献1】
トランジスタ技術 1990年4月号 P448〜P459
【非特許文献2】
伊藤正美著 「大学講義 自動制御」 丸善株式会社 平成3年2月15日 第7刷発行 P203〜213
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図7よりわかるように、従来のリプル検出型のDC−DCコンバータにおいては、ヒステリシスコンパレータのヒステリシスの幅とチョークコイルL1、コンデンサC1、負荷Zからなるフィルタ回路の特性で発振周波数が決まっている。そして実際にはチョークコイルL1やコンデンサC1の値を現実的なものにすると比較的低い周波数になる。
【0015】
そして、ヒステリシスコンパレータやフィルタ回路の特性はいずれも簡単に変更できるものではないため、スイッチング周波数が比較的低い値で固定されてしまう。そのため、スイッチング周波数を高周波化してチョークコイルや平滑用のコンデンサの小型化、ひいてはDC−DCコンバータ自身の小型化を実現するのが難しいという問題がある。また、ヒステリシスコンパレータのヒステリシスの幅が入力電圧によって変わるため、スイッチング周波数も入力電圧によって変動し、そのためにノイズ対策がしづらいという問題もある。
【0016】
本発明は上記の問題点を解決することを目的とするもので、スイッチング周波数の高周波化の可能なリプル検出型のDC−DCコンバータを提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のDC−DCコンバータは、入力電圧をスイッチングして交流電圧に変換するスイッチング素子と、前記交流電圧を整流平滑して出力電圧に変換する低域フィルタと、前記出力電圧を検出して目標電圧と比較するコンパレータを備え、該コンパレータの出力に応じて前記スイッチング素子が駆動されるリプル検出型のDC−DCコンバータにおいて、前記コンパレータの前記出力電圧の検出結果の入力される点に、制御系の位相およびゲインを調整する補償器を設けたことを特徴とする。
【0018】
なお、前記コンパレータがヒステリシスコンパレータであってもよい。
【0019】
そして、本発明のDC−DCコンバータは、前記補償器が、入出力伝達関数が、例えば
【0020】
【数2】
【0021】
で表されるものであることを特徴とする。
【0022】
このように構成することにより、本発明のDC−DCコンバータにおいては、スイッチング周波数を上昇させることができ、それによって小型化を実現することができる。また、ノイズ対策も容易になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明のDC−DCコンバータの一実施例の回路図を示す。図1において、図6と同一もしくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略する。
【0024】
図1に示したDC−DCコンバータ10においては、DC−DCコンバータ1におけるヒステリシスコンパレータ3に代えてヒステリシス動作をしない、あるいはほとんどしないコンパレータ12を備えている。そして、出力端子Poは補償器11を介してコンパレータ12の一方の入力に接続されている。この点以外にDC−DCコンバータ1との違いはない。
【0025】
ここで、図2に、補償器11の具体的な回路の例を示す。図2において、補償器11は、オペアンプOP1、抵抗R1、R2およびR3、コンデンサC2およびC3から構成されている。オペアンプOP1の反転入力端子は接地され、非反転入力端子は抵抗R2を介して入力端子INに接続されている。オペアンプOP1の出力端子は出力端子OUTに接続されている。オペアンプOP1の非反転入力端子と出力端子の間は並列に接続されて抵抗R1およびコンデンサC2を介して接続されている。そして、抵抗R3とコンデンサC3からなる直列回路が抵抗R2に並列に接続されている。
【0026】
この補償器11は、以下に示す周波数伝達関数C(jω)を有している。
【0027】
【数3】
【0028】
なお、図2に示した補償器11の回路は補償器の一例にすぎず、上記の伝達関数を有するものであれば、回路構成が限定されるものではない。
【0029】
このように構成されたDC−DCコンバータ10のスイッチング周波数fは、コンパレータを、2つの入力信号の差を入力とし、フライホイールダイオードD1の両端の電圧を出力とする記述関数N(X)で表し、チョークコイルL1、コンデンサC1、負荷Zからなるフィルタ回路を、フライホイールダイオードD1の両端の電圧を入力とし、DC−DCコンバータ1の出力電圧を出力とする周波数伝達関数G(jω)で表したとき、
G(jω)・C(jω)・N(X)=−1
を満たすωで与えられる。
【0030】
この条件を視覚化したものを図3および図4に示す。図3はG(jω)・C(jω)および−1/N(X)のベクトル軌跡を表したものである。また、図4はG(jω)・C(jω)のゲインと位相のボード線図である。
【0031】
図3よりわかるように、−1/N(X)のベクトル軌跡は、複素平面上で虚数成分がゼロの直線になる。従来例で示したヒステリシスコンパレータとの違いはヒステリシスの幅がゼロになった点だけである。
【0032】
また、G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡は、複素平面上の左下あたりから、周波数の上昇とともに右上の原点方向に向かって時計回りで上昇しながらも、途中で位相の周る方向が反時計回りに逆転して一時的に位相が戻り、その上で再度位相が進んで一旦−180度を越えた上で原点に至るものとなる。G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡における上記の部分は、図4のボード線図でいえば、ωの増大にしたがって位相が0度から−90度を通って−180度に近づくが、途中でいったん戻ったうえで再度−180度に近づき、最後には−180度と交差している部分に相当する。
【0033】
この場合、発振点となる−1/N(X)とG(jω)・C(jω)のベクトル軌跡の交点は、G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡が実数軸(位相が−180度の線)と交差する点になるため、従来に比べて高い周波数となる。しかも、その周波数をC(jω)によって調節できる。これはすなわち、DC−DCコンバータ10においては、従来のDC−DCコンバータ1よりもスイッチング周波数を高周波化し、DC−DCコンバータの小型化が可能になることを意味している。
【0034】
このように、本発明のDC−DCコンバータ10においては、スイッチング周波数の高周波化を図ることができる。また、ヒステリシスコンパレータを用いる必要がないため、N(X)が入力電圧によって変わるということもなく、従来のDC−DCコンバータ1の場合と異なり、スイッチング周波数が入力電圧によって変動するということもない。そして、スイッチング周波数が変動しないためにノイズ対策が容易になるというメリットもある。
【0035】
ここで、図5に、本発明のDC−DCコンバータ10の出力電圧の波形のシミュレーション結果を示す。図5においては、比較のために従来のDC−DCコンバータ1の出力電圧の波形のシミュレーション結果を同時に示している。
【0036】
図5より明らかなように、DC−DCコンバータ1においては、リプルの周波数(すなわちスイッチング周波数)が約80kHzでその振幅が約0.5mVだったのに対して、DC−DCコンバータ10においては、リプルの周波数(すなわちスイッチング周波数)が約1MHzでその振幅が約0.05mVとなっている。このように、本発明のリプル検出型のDC−DCコンバータにおいては、スイッチング周波数の高周波化とリプルの低減を図ることができる。
【0037】
ところで、DC−DCコンバータ10においては、従来のDC−DCコンバータ1の場合とは異なりヒステリシス動作をしないコンパレータを用いているが、ヒステリシスコンパレータを用いても構わない。図3において、一点鎖線で示した線は、ヒステリシスコンパレータを用いた場合の−1/N(X)のベクトル軌跡である。
【0038】
図3よりわかるように、G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡とヒステリシスコンパレータを用いた場合の−1/N(X)のベクトル軌跡の交点も、図7に示した従来のDC−DCコンバータ1の場合に比べて周波数の高い位置にある。しかも、両者の交差角度が比較的90度に近いため、ヒステリシスの幅が入力電圧によって変わってもスイッチング周波数の変動は比較的小さいと考えられる。
【0039】
このように、本願発明のリプル検出型のDC−DCコンバータにおいては、コンパレータとしてはヒステリシス動作の有無については特に限定されないものである。
【0040】
また、DC−DCコンバータ10においては、補償器11が所定の伝達関数を有するものであれば回路構成が限定されるものではないとしたが、伝達関数そのものについても上述の補償器11の伝達関数に限定されるものではない。補償器11と同様に、G(jω)・C(jω)のベクトル軌跡が途中で位相の回る方向が一時的に反時計回りに逆転して、周波数の高い位置で−1/N(X)のベクトル軌跡と交差するようにできるものであれば、補償器の伝達関数の式は何ら限定されるものではない。
【0041】
また、DC−DCコンバータ10においては、出力電圧と目標電圧を直接比較するような構成になっているが、例えば出力電圧を抵抗分割したような出力電圧に相当する電圧とツェナーダイオードの降伏電圧のような目標電圧に相当する電圧の比較であっても構わないものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明のDC−DCコンバータによれば、入力電圧をスイッチングして交流電圧に変換するスイッチング素子と、交流電圧を整流平滑して出力電圧に変換する低域フィルタと、出力電圧を検出して目標電圧と比較するコンパレータを備え、コンパレータの出力に応じてスイッチング素子が駆動されるリプル検出型のDC−DCコンバータにおいて、コンパレータの出力電圧の検出結果の入力される点に、制御系の位相およびゲインを調整する補償器を設けることによって、スイッチング周波数の高周波化と出力電圧のリプルの低減を図ることができる。また、入力電圧が変動してもスイッチング周波数が変動しにくくなるため、ノイズ対策が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDC−DCコンバータの一実施例を示す回路図である。
【図2】図1のDC−DCコンバータにおける補償器の具体例を示す回路図である。
【図3】図1のDC−DCコンバータにおけるフィルタ回路と補償器の組み合わせの伝達関数、およびコンパレータの記述関数の軌跡を示すベクトル軌跡図である。
【図4】図1のDC−DCコンバータにおけるフィルタ回路と補償器の組み合わせの伝達関数のゲインと位相の周波数特性を示すボード線図である。
【図5】図1のDC−DCコンバータの出力電圧のリプルを示す特性図である。
【図6】従来のDC−DCコンバータを示す回路図である。
【図7】図6のDC−DCコンバータにおけるフィルタ回路の伝達関数、およびヒステリシスコンパレータの記述関数の軌跡を示すベクトル軌跡図である。
【図8】図6のDC−DCコンバータにおけるフィルタ回路の伝達関数のゲインと位相の周波数特性を示すボード線図である。
【符号の説明】
4…目標電圧源
10…DC−DCコンバータ
11…補償器
12…コンパレータ
E…入力電源
Q1…スイッチング素子
D1…フライホイールダイオード
L1…チョークコイル
C1…コンデンサ
Z…負荷
Po…出力端子
Claims (3)
- 入力電圧をスイッチングして交流電圧に変換するスイッチング素子と、前記交流電圧を整流平滑して出力電圧に変換する低域フィルタと、前記出力電圧を検出して目標電圧と比較するコンパレータを備え、該コンパレータの出力に応じて前記スイッチング素子が駆動されるリプル検出型のDC−DCコンバータにおいて、
前記コンパレータの前記出力電圧の検出結果の入力される点に、制御系の位相およびゲインを調整する補償器を設けたことを特徴とするDC−DCコンバータ。 - 前記コンパレータがヒステリシスコンパレータであることを特徴とする、請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
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