JP3757293B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DC−DCコンバータに係り、とくに消費電力の少ないヒステリシス付き低電圧動作停止回路を備えるDC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、DC−DCコンバータに低電圧動作停止回路を付加することが行われている。その理由は、入力電圧が低いときにDC−DCコンバータがスイッチング動作すると、トランス及びスイッチング素子の電流定格値を超えてしまい、破損、焼損等を起こす可能性があるので、ある入力電圧以下ではスイッチング動作を停止する必要があるからである。
【0003】
また、低電圧動作停止回路にヒステリシスを持たせて、DC−DCコンバータにスイッチング動作を開始させる動作開始電圧よりも、スイッチング動作を停止させる動作停止電圧の方を低くすることが必要である。この理由を以下に説明する。
【0004】
入力電源(電圧源)と、DC−DCコンバータの入力端子との間に、インピーダンスが存在する場合、DC−DCコンバータがスイッチング動作を開始すると、入力電流が多く流れ、入力電源とDC−DCコンバータの入力電圧に電圧差が生じる。
【0005】
入力電源がDC−DCコンバータのスイッチング動作開始電圧と等しいとき、DC−DCコンバータはスイッチング動作を開始するが、入力電流が大きく流れることによりDC−DCコンバータの入力電圧は低下する。ヒステリシスが無いと、入力電圧が低下した際、スイッチング動作を停止する。停止すると再び入力電圧が上昇し、スイッチング動作を開始する。
【0006】
以上のように、ヒステリシスが無いとスイッチング動作の開始、停止を繰り返し安定しない。このような不都合を無くすために、ヒステリシスが必要となる。
【0007】
図7(A)はDC−DCコンバータに付加するヒステリシス付き低入力電圧動作停止回路の従来例であり、この図において、1はDC−DCコンバータのスイッチング素子の前段に設けられていて、そのオン、オフ制御を行う制御回路、2は比較回路、R,R,R,R,Rは抵抗、Q1はトランジスタ、D1,D2はダイオードである。比較回路2は比較器(演算増幅器)3の一方の入力端に基準電圧Vrefを印加し、他方の入力端は入力直流電圧Vinを分圧した電圧が印加されるようになっている。
【0008】
図7(A)の従来例において、入力直流電圧が動作開始電圧以上になると、抵抗R,Rの接続点の電圧値(比較器入力端の電圧値)は基準電圧Vref以上となり、比較器3の出力はローレベルとなり、制御回路1の動作が開始し、DC−DCコンバータのスイッチング素子のオン、オフ動作が始まる。これとともに、トランジスタQ1のベース電流が抵抗R、ダイオードD1の経路で流れ(Rには電流iR4が流れ)、トランジスタQ1がオンする。この結果、制御回路1の動作開始後は抵抗R,Rの接続点の電圧値は高くなる方向に変化し、ヒステリシスを設けることができる。
【0009】
図7(A)の従来例における動作開始電圧Vstartと動作停止電圧Vstopを数式で表すと以下の通りである。
【0010】
Figure 0003757293
ヒステリシス値:{R/R}・Vref
となる。
【0011】
但し、図7(A)のヒステリシス付き低入力電圧動作停止回路の従来例では、DC−DCコンバータ動作期間中、トランジスタQ1をオンに維持するために(入力直流電圧)×(電流iR4)の電力消費が発生し、とくに入力直流電圧が高いときにはその電力消費が無視出来なくなる。
【0012】
図6はDC−DCコンバータの従来例であってフライバックコンバータに適用した例を示す。この図において、Tはトランス、M1はメインスイッチング素子としてのMOS−FETであり、トランスTは1次巻線N1、2次巻線N2を有している。直流入力端子10とアース端子11(GND)間に直流電源13からの入力直流電圧Vinが供給され、前記1次巻線N1及びMOS−FET M1の直列回路が、それらの直流入力端子10とアース端子11間に接続されている。また、直流入力端子10とアース端子11間にコンデンサC11が接続されている。
【0013】
前記MOS−FET M1のゲートには制御回路15からの駆動信号が印加される。制御回路15は動作指令端子15aと、動作指令端子15aがローレベルのときにMOS−FET M1をスイッチングする(オン、オフする)駆動信号を前記ゲートに出力する出力端子15bと、フィードバック入力端子15cとを有している。
【0014】
トランスTの2次巻線N2に接続されている整流平滑回路は、2次巻線N2に誘起したフライバック電圧を整流平滑するものであり、整流用ダイオードD21、平滑用コンデンサC21から構成されており、コンデンサC21の両端の電圧が直流出力電圧+Voutとして正側出力端子20、負側出力端子21間に出力されるようになっている。この出力端子20,21間には負荷が接続される。また、直流出力電圧+Voutは出力電圧検出回路22にて検出され、検出結果が制御回路15のフィードバック入力端子15cに入力(フィードバック)される。出力電圧安定化制御の場合、直流出力電圧+Voutが設定値よりも低ければ、制御回路15はMOS−FET M1のオン期間を長くし、直流出力電圧+Voutが設定値よりも高ければ、制御回路15はMOS−FET M1のオン期間を短くなるように制御する。
【0015】
このようなDC−DCコンバータの基本回路構成に加えて図6ではヒステリシス付き低入力電圧動作停止回路が付加されている。このヒステリシス付き低入力電圧動作停止回路は図7(A)で説明した回路と実質的に同じものであり、抵抗R11,R12,R13の直列回路からなる入力電圧検出回路30と、比較器(演算増幅器)32の一方の入力端(非反転入力端)に基準電圧Vrefを印加し、他方の入力端(反転入力端)は入力直流電圧Vinを分圧した電圧が印加されるように構成された比較回路31と、ヒステリシス発生用のトランジスタQ11と、抵抗R14、ダイオードD1,D2とを有している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6の従来のDC−DCコンバータでは、図7(A)のヒステリシス付き低入力電圧動作停止回路の動作原理を利用するものであり、DC−DCコンバータ動作期間中、トランジスタQ11をオンに維持するために(入力直流電圧)×(トランジスタQ11のベース電流ib)の電力消費が発生し、とくに入力直流電圧が高いときにはその電力消費が無視出来なくなる。
【0017】
本発明は、上記の点に鑑み、入力直流電圧が高い場合においても消費電力が少ないヒステリシス付き低電圧動作停止回路を備えるDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
【0018】
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、制御回路で制御されるスイッチング素子でトランスの1次巻線の電流をオン、オフし、前記トランスの2次巻線の誘起電圧を整流、平滑して直流出力を得るDC−DCコンバータにおいて、
入力端の電圧値がアース端子の電位を基準とした一定値より低くなると前記制御回路を介して前記スイッチング素子のオン、オフ動作を停止させる比較回路と、
前記1次巻線と前記スイッチング素子との直列回路に供給される入力直流電圧を分圧して前記比較回路の前記入力端にアース端子の電位を基準とした検出電圧として印加する入力電圧検出回路と、
前記トランスに設けられた補助巻線の誘起電圧を整流、平滑して得たヒステリシス発生用電圧を、前記入力電圧検出回路に加える電圧重畳回路とを備え、
前記ヒステリシス発生用電圧は、前記アース端子の電位を基準として前記入力電圧検出回路の低圧端側が正電位となるように前記入力電圧検出回路に加えられることで、前記スイッチング素子のオン、オフ動作が開始する前記入力直流電圧における動作開始電圧よりも当該オン、オフ動作が停止する動作停止電圧を低くしたことを特徴としている。
【0020】
本願請求項2の発明は、請求項1において、前記電圧重畳回路は、前記補助巻線の誘起電圧を整流、平滑した電圧が印加される定電圧ダイオードを有し、前記入力直流電圧検出回路に加えられるヒステリシス発生用電圧の最大値が前記定電圧ダイオードのツェナー電圧で規定されていることを特徴としている。
【0021】
本願請求項3の発明は、請求項1において、前記電圧重畳回路は、前記補助巻線の誘起電圧を整流、平滑する整流平滑回路に設けられたチョークコイル両端の電圧を、整流、平滑して前記ヒステリシス発生用電圧を作成することを特徴としている。
【0022】
本願請求項4の発明は、請求項1,2又は3において、前記補助巻線の誘起電圧を整流、平滑することで、前記2次巻線側の前記直流出力に略比例する直流検出出力を得て、出力電圧検出回路を介して前記制御回路にフィードバックすることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るDC−DCコンバータの実施の形態を図面に従って説明する。
【0024】
本発明の実施の形態の具体的な説明に入る前に、図7(B)を用いてDC−DCコンバータに付加された低電圧電圧動作停止回路にヒステリシスを設ける本発明の原理説明を行う。この図において、1はDC−DCコンバータのスイッチング素子の前段に設けられていて、そのオン、オフ制御を行う制御回路、2は比較回路、R,Rは抵抗、5は電圧重畳回路である。比較回路2は比較器(演算増幅器)3の一方の入力端(非反転入力端)に基準電圧Vrefを印加し、他方の入力端(反転入力端)は入力直流電圧Vinを分圧した電圧が印加されるようになっている。
【0025】
図7(B)の回路において、電圧重畳回路5はDC−DCコンバータの動作開始前は電圧を発生しない(抵抗R1とGND端子間に加算されるヒステリシス発生用電圧V=0)。このため、当初は入力電圧検出回路を構成する抵抗R,Rで分圧された検出電圧が比較器3に印加される。入力直流電圧が動作開始電圧以上になると、抵抗R,Rの接続点の電圧値(比較器入力端の電圧値)は基準電圧Vref以上になり、比較器3の出力はローレベルとなり、制御回路1の動作が開始し、DC−DCコンバータのスイッチング素子のオン、オフ動作が始まる。これとともに、電圧重畳回路5にヒステリシス発生用電圧Vが発生し、この電圧Vが抵抗R,Rを持つ入力電圧検出回路に重畳される結果、DC−DCコンバータのスイッチング素子のオン、オフ動作が開始する入力直流電圧である動作開始電圧よりも当該オン、オフ動作が停止する動作停止電圧が低くなり、低電圧電圧動作停止回路の動作にヒステリシスを持たせることができる。
【0026】
図7(B)の従来例における動作開始電圧Vstartと動作停止電圧Vstopを数式で表すと以下の通りである。
【0027】
Figure 0003757293
ヒステリシス値:{R/R}・V
となる。
【0028】
図1は本発明に係るDC−DCコンバータの第1の実施の形態であってフライバックコンバータに適用した例を示す。この図において、T1はトランス、M1はメインスイッチング素子としてのMOS−FETであり、トランスT1は1次巻線N1、2次巻線N2及び補助巻線N3を有している。直流入力端子10とアース端子11(GND)間に直流電源13からの直流電圧Vinが供給され、前記1次巻線N1及びMOS−FET M1の直列回路が、それらの直流入力端子10とアース端子11間に接続されている。また、直流入力端子10とアース端子11間にコンデンサC11が接続されている。
【0029】
前記MOS−FET M1のゲートには制御回路15からの駆動信号が印加される。制御回路15は動作指令端子15aと、動作指令端子15aがローレベルのときにMOS−FET M1をスイッチングする(オン、オフする)駆動信号を前記ゲートに出力する出力端子15bと、フィードバック入力端子15cとを有している。
【0030】
トランスT1の2次巻線N2に接続されている整流平滑回路は、2次巻線N2に誘起したフライバック電圧を整流平滑するものであり、整流用ダイオードD21、平滑用コンデンサC21から構成されており、コンデンサC21の両端の電圧が直流出力電圧+Voutとして正側出力端子20、負側出力端子21間に出力されるようになっている。この出力端子20,21間には負荷が接続される。また、直流出力電圧+Voutは出力電圧検出回路22にて検出され、検出結果が制御回路15のフィードバック入力端子15cに入力(フィードバック)される。出力電圧安定化制御の場合、直流出力電圧+Voutが設定値よりも低ければ、制御回路15はMOS−FET M1のオン期間を長くし、直流出力電圧+Voutが設定値よりも高ければ、制御回路15はMOS−FET M1のオン期間を短くなるように制御する。
【0031】
このようなDC−DCコンバータの基本回路構成に加えて図1ではヒステリシス付き低入力電圧動作停止回路が付加されている。このヒステリシス付き低入力電圧動作停止回路は図7(B)で説明した動作原理のものであり、抵抗R11,R12の直列回路からなる入力電圧検出回路40と、比較器(演算増幅器)32の一方の入力端(非反転入力端)に基準電圧Vrefを印加し、他方の入力端(反転入力端)は入力直流電圧Vinを分圧した入力電圧検出回路40の検出電圧が印加されるように構成された比較回路31とを有している。さらに、低電圧動作停止回路にヒステリシス特性を持たせるために、補助巻線N3に誘起した電圧をダイオードD31及びコンデンサC31で整流、平滑して抵抗R31の両端にヒステリシス発生用電圧Vとして重畳する電圧重畳回路50を設けている。
【0032】
この図1の第1の実施の形態において、DC−DCコンバータが動作開始前は、ヒステリシス発生用電圧Vは発生しておらず、入力電圧検出回路40の所定の抵抗分圧比で分圧された検出電圧が比較器32に印加され、入力直流電圧が動作開始電圧以上になると、前記検出電圧は基準電圧Vref以上になり、比較器32の出力はローレベルとなり、制御回路15の動作が開始し、DC−DCコンバータのメインスイッチング素子M1のオン、オフ動作が始まる。すると、補助巻線N3に電圧が誘起し、電圧重畳回路50にヒステリシス発生用電圧Vが発生し、この電圧Vが抵抗R11,R12を持つ入力電圧検出回路40の一部(抵抗R11とアース端子11間)に重畳される結果、メインスイッチング素子M1のオン、オフ動作が開始する入力直流電圧である動作開始電圧よりも当該オン、オフ動作が停止する動作停止電圧が低くなり、低電圧電圧動作停止回路の動作にヒステリシスを持たせることができる。
【0033】
この第1の実施の形態によれば、入力電圧検出回路40の各抵抗R11,R12の抵抗値を十分高くすることで、電源電圧、つまり直流入力電圧Vinが高くとも消費電力を低く抑えることが可能である。
【0034】
図2は本発明の第2の実施の形態を示す。この場合、電圧重畳回路51は補助巻線N3に誘起した電圧をダイオードD31及びコンデンサC31で整流、平滑した電圧を抵抗R31,R32を用いて分圧し、分圧後の電圧をヒステリシス発生用電圧Vとして入力電圧検出回路40の抵抗R11とアース端子11間に重畳している。なお、その他の構成は前述の第1の実施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0035】
この第2の実施の形態によれば、抵抗R31,R32の抵抗値を変えることで(分圧比を変えることで)、ヒステリシス発生用電圧Vを任意の値に設定できる利点がある。
【0036】
図3は本発明の第3の実施の形態であって、フォワードコンバータに適用した例を示す。この場合、トランスT1の2次巻線N2に接続されている整流平滑回路は、2次巻線N2の誘起電圧を整流平滑する整流用ダイオードD21,D22、平滑用チョークコイルL21、平滑用コンデンサC21から構成されており、コンデンサC21の両端の電圧が直流出力電圧+Voutとして正側出力端子20、負側出力端子21間に出力されるようになっている。
【0037】
また、低電圧動作停止回路にヒステリシス特性を持たせるための電圧重畳回路52はトランス2次側の整流平滑回路と同様の回路構成となっており、補助巻線N3に誘起した電圧をダイオードD31,32、チョークコイルL31及びコンデンサC31で整流、平滑して抵抗R31の両端にヒステリシス発生用電圧Vとして重畳するようにしている。なお、その他の構成は前述の第1の実施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0038】
この第3の実施の形態のように、フォワードコンバータの場合にも第1の実施の形態と同様にメインスイッチング素子M1のオン、オフ動作が開始する入力直流電圧である動作開始電圧よりも当該オン、オフ動作が停止する動作停止電圧を低く設定でき、低電圧電圧動作停止回路の動作にヒステリシスを持たせることができる。
【0039】
図4は本発明の第4の実施の形態であって、フォワードコンバータに適用した例を示す。この場合、入力電圧検出回路40は抵抗R11,R12の直列回路からなり、抵抗R11,R12の接続点の電圧が検出電圧として比較器32に印加されている。また、補助巻線N3に誘起した電圧をダイオードD31及びコンデンサC31で整流、平滑して抵抗R33を通して定電圧ダイオードDZ31両端にヒステリシス発生用電圧Vを発生する電圧重畳回路53を設けている。その他の構成は前述の第3の実施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0040】
この第4の実施の形態において、DC−DCコンバータが動作開始前は、補助巻線N3の誘起電圧は無く、入力電圧検出回路41内の抵抗R11,R12を高い抵抗値に設定しておくことで、定電圧ダイオードDZ31両端の電圧はそのツェナー電圧よりも十分に低い。そして、入力電圧検出回路41で分圧された検出電圧が比較器32に印加され、入力直流電圧が動作開始電圧以上になると、前記検出電圧は基準電圧Vref以上になり、比較器32の出力はローレベルとなり、制御回路15の動作が開始し、DC−DCコンバータのメインスイッチング素子M1のオン、オフ動作が始まる。すると、補助巻線N3に電圧が誘起し、その整流平滑出力により定電圧ダイオードDZ31に電流が流れ、定電圧ダイオードDZ31両端の電圧はツェナー電圧となり、このツェナー電圧で最大値が規定されるヒステリシス発生用電圧Vが発生し、この電圧Vが入力電圧検出回路40に重畳される結果、メインスイッチング素子M1のオン、オフ動作が開始する入力直流電圧である動作開始電圧よりも当該オン、オフ動作が停止する動作停止電圧が低くなり、低電圧電圧動作停止回路の動作にヒステリシスを持たせることができる。
【0041】
図5は本発明の第5の実施の形態であって、フォワードコンバータに適用した例を示す。フォワードコンバータの基本回路構成に付加されたヒステリシス付き低入力電圧動作停止回路は、抵抗R11,R12の直列回路からなる入力電圧検出回路40と、トランジスタQ12と定電圧ダイオードDZ11と抵抗R15からなる比較回路35と、抵抗R13とMOS−FET M2と抵抗R14の直列回路を有している。該直列回路はトランジスタQ12のコレクタと直流入力端子10とを接続している。また、入力電圧検出回路40の検出電圧はMOS−FET M2のゲートに印加されるとともに定電圧ダイオードDZ11を通してトランジスタQ12のベースに印加されている。補助巻線N3側の整流平滑回路はトランス2次側の整流平滑回路と同様の回路構成となっており、補助巻線N3に誘起した電圧をダイオードD31,D32、チョークコイルL31及びコンデンサC31で整流、平滑して出力電圧検出回路22に供給している。また、低電圧動作停止回路にヒステリシス特性を持たせるための電圧重畳回路54はチョークコイルL31の両端の電圧をダイオードD33及びコンデンサC32で整流平滑した電圧を抵抗R35,R36で分圧した抵抗R35の両端の電圧をヒステリシス発生用電圧Vとして入力電圧検出回路40に重畳するようにしている。
【0042】
なお、補助巻線N3に誘起した電圧を整流平滑して出力電圧検出回路22に供給するのは、その電圧の変動がトランスT1の2次巻線N2側の直流出力電圧の変動に略比例しているからであり、この場合にも直流出力電圧の安定化制御が可能である。また、補助巻線N3の誘起電圧を整流平滑した直流電圧は制御回路15の電源Vddとして電源端子15dに供給されるようになっている。さらに、制御回路15の電源端子15dは抵抗13とMOS−FET M2の直列回路を介して直流入力端子10に接続されている。
【0043】
なお、その他の構成は前述の第3の実施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0044】
この第5の実施の形態において、DC−DCコンバータが動作開始前は、ヒステリシス発生用電圧Vは発生しておらず、入力電圧検出回路40の所定の抵抗分圧比で分圧された検出電圧が比較回路35に印加されている。入力直流電圧が動作開始電圧(定電圧ダイオードDZ11のツェナー電圧によりほぼ定まる)以上となると、定電圧ダイオードDZ11が降伏状態となり、トランジスタQ12がオンとなり、このコレクタに接続された制御回路15の動作指令端子15aがローレベルとなるとともにMOS−FET M2がオンとなり、直流電圧Vinを抵抗13及び抵抗R14で分圧した電圧が制御回路15の電源端子15dに供給され、制御回路15の動作が開始し、DC−DCコンバータのメインスイッチング素子M1のオン、オフ動作が始まる。すると、補助巻線N3に電圧が誘起し、電圧重畳回路54にヒステリシス発生用電圧Vが発生し、この電圧Vが抵抗R11,R12を持つ入力電圧検出回路40に重畳される結果、メインスイッチング素子M1のオン、オフ動作が開始する入力直流電圧である動作開始電圧よりも当該オン、オフ動作が停止する動作停止電圧が低くなり、低電圧電圧動作停止回路の動作にヒステリシスを持たせることができる。
【0045】
補助巻線N3の誘起電圧を整流平滑した電圧が立ち上がると、MOS−FETM2はオフとなり、補助巻線N3の誘起電圧を整流平滑した電圧を電源(Vdd)として制御回路15が駆動されることになる。
【0046】
図4の第4の実施の形態に示したフォワードコンバータにおける、定電圧ダイオードDZ31両端にヒステリシス発生用電圧Vを発生させる回路構成は、フライバックコンバータの場合にも適用可能であることは明らかである。
【0047】
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力直流電圧が高い場合においても消費電力が少ないヒステリシス付き低電圧動作停止回路を備えるDC−DCコンバータを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るDC−DCコンバータの第1の実施の形態を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す回路図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す回路図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す回路図である。
【図6】DC−DCコンバータの従来例を示す回路図である。
【図7】DC−DCコンバータに付加される低電圧動作停止回路であって、(A)は従来の場合、(B)は本発明の場合の動作説明用回路図である。
【符号の説明】
1,15 制御回路
2,31,35 比較回路
3,32 比較器
5,50,51,52,53,54 電圧重畳回路
10 直流入力端子
11 アース端子
13 直流電源
20 正側出力端子
21 負側出力端子
22 出力電圧検出回路
40 入力電圧検出回路
M1,M2 MOS−FET
Q1,Q11,Q12 トランジスタ
D1,D21,D31,D32,D33 ダイオード
DZ11,DZ31 定電圧ダイオード
T,T1 トランス

Claims (4)

  1. 制御回路で制御されるスイッチング素子でトランスの1次巻線の電流をオン、オフし、前記トランスの2次巻線の誘起電圧を整流、平滑して直流出力を得るDC−DCコンバータにおいて、
    入力端の電圧値がアース端子の電位を基準とした一定値より低くなると前記制御回路を介して前記スイッチング素子のオン、オフ動作を停止させる比較回路と、
    前記1次巻線と前記スイッチング素子との直列回路に供給される入力直流電圧を分圧して前記比較回路の前記入力端にアース端子の電位を基準とした検出電圧として印加する入力電圧検出回路と、
    前記トランスに設けられた補助巻線の誘起電圧を整流、平滑して得たヒステリシス発生用電圧を、前記入力電圧検出回路に加える電圧重畳回路とを備え、
    前記ヒステリシス発生用電圧は、前記アース端子の電位を基準として前記入力電圧検出回路の低圧端側が正電位となるように前記入力電圧検出回路に加えられることで、前記スイッチング素子のオン、オフ動作が開始する前記入力直流電圧における動作開始電圧よりも当該オン、オフ動作が停止する動作停止電圧を低くしたことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記電圧重畳回路は、前記補助巻線の誘起電圧を整流、平滑した電圧が印加される定電圧ダイオードを有し、前記入力直流電圧検出回路に加えられるヒステリシス発生用電圧の最大値が前記定電圧ダイオードのツェナー電圧で規定されている請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記電圧重畳回路は、前記補助巻線の誘起電圧を整流、平滑する整流平滑回路に設けられたチョークコイル両端の電圧を、整流、平滑して前記ヒステリシス発生用電圧を作成する請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記補助巻線の誘起電圧を整流、平滑することで、前記2次巻線側の前記直流出力に略比例する直流検出出力を得て、出力電圧検出回路を介して前記制御回路にフィードバックする請求項1,2又は3記載のDC−DCコンバータ。
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