JP2010081748A - 昇圧型dc−dcコンバータの制御回路、昇圧型dc−dcコンバータの制御方法及び昇圧型dc−dcコンバータ - Google Patents
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Abstract
【課題】突入電流の発生を抑制し、ソフトスタートを確実に実行することのできる昇圧型DC−DCコンバータの制御回路、昇圧型DC−DCコンバータの制御方法及び昇圧型DC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】DC−DCコンバータ1は、チョークコイルL1とグランドとの間に設けられたメイン側トランジスタQ1と、チョークコイルL1とメイン側トランジスタQ1との間のノードLXと出力端子Toとの間に設けられた同期側トランジスタQ2とを備えている。また、制御回路10aは、入力電圧Vinに対する出力電圧Voの高低に応じて、同期側トランジスタQ2のバックゲート電圧を制御するバックゲート電圧制御回路20と、DC−DCコンバータ1の起動時に、同期側トランジスタQ2のゲートに供給される第2駆動信号SG2の電圧レベルを徐々に低下させる低電位電源電圧調整回路30aとを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】DC−DCコンバータ1は、チョークコイルL1とグランドとの間に設けられたメイン側トランジスタQ1と、チョークコイルL1とメイン側トランジスタQ1との間のノードLXと出力端子Toとの間に設けられた同期側トランジスタQ2とを備えている。また、制御回路10aは、入力電圧Vinに対する出力電圧Voの高低に応じて、同期側トランジスタQ2のバックゲート電圧を制御するバックゲート電圧制御回路20と、DC−DCコンバータ1の起動時に、同期側トランジスタQ2のゲートに供給される第2駆動信号SG2の電圧レベルを徐々に低下させる低電位電源電圧調整回路30aとを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、昇圧型DC−DCコンバータの制御回路、昇圧型DC−DCコンバータの制御方法及び昇圧型DC−DCコンバータに関するものである。
従来、パーソナルコンピュータ等の電子機器には、電源としてDC−DCコンバータが利用されている。このDC−DCコンバータは、スイッチング素子をオン・オフ制御して直流入力電圧を昇圧・降圧して所望の電圧レベルの出力電圧Voを生成する。
従来の同期整流方式の昇圧型DC−DCコンバータの一例を図6に示す。このDC−DCコンバータ5は、チョークコイルL1と、平滑用コンデンサC1と、メイン側トランジスタQ1と、同期側トランジスタQ2と、これら両トランジスタQ1,Q2を略相補的にオン・オフ制御する制御回路60とを備えている。
このようなDC−DCコンバータ5では、メイン側トランジスタQ1をオンさせ、同期側トランジスタQ2をオフさせることで、チョークコイルL1に対して入力電圧Vinに応じたエネルギーを蓄積させる。次に、メイン側トランジスタQ1をオフさせ、同期側トランジスタQ2をオンさせることで、チョークコイルL1に蓄積されたエネルギーが同期側トランジスタQ2を介して出力端子Toに向けて放電されるとともに、平滑用コンデンサC1によって平滑化される。このエネルギーの放電の際に、チョークコイルL1の電圧方向は、入力電圧Vinと同方向であるため、入力電圧Vinよりも昇圧された出力電圧Voが生成される。
その一方で、制御回路60は、出力電圧Voに基づいてPWM信号を生成し、このPWM信号に基づいて、出力電圧Voが予め設定された目標電圧になるようにメイン側トランジスタQ1及び同期側トランジスタQ2をオン・オフ制御する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−244943号公報
ところが、従来の昇圧型DC−DCコンバータ5では、当該DC−DCコンバータ5の起動時に、チョークコイルL1及び同期側トランジスタQ2のボディダイオードD1を介してコンデンサC1へ突入電流が流れてしまう(破線矢印参照)。この突入電流により、出力電圧Voが0Vから急激に入力電圧Vinまで上昇するため、このDC−DCコンバータ5では、入力電圧Vin以下の出力電圧Voを出力することができない。したがって、出力電圧Voを0Vから予め設定される目標電圧まで徐々に上昇させる、いわゆるソフトスタートを実現することができない。また、上記突入電流により、回路を構成する各素子が破壊されるおそれがあり問題となる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、突入電流の発生を抑制し、ソフトスタートを確実に実行することのできる昇圧型DC−DCコンバータの制御回路、昇圧型DC−DCコンバータ1の制御方法及び昇圧型DC−DCコンバータを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路、請求項6に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御方法及び請求項7に記載の昇圧型DC−DCコンバータでは、入力電圧に対する出力電圧の高低に応じて、同期側トランジスタのバックゲート電圧を制御し、DC−DCコンバータの起動時に、前記同期側トランジスタが徐々にオンされるように、前記同期側トランジスタのゲートに供給されるゲート電圧を徐々に変動させる。
これらによれば、入力電圧に対する出力電圧の高低に応じて、同期側トランジスタのバックゲート電圧が制御される。このため、出力電圧の高低に応じて、同期側トランジスタのボディダイオードの向きを制御することができる。これにより、DC−DCコンバータの起動時に、コイルから同期側トランジスタのボディダイオードを介して出力端子側に突入電流が流れることを抑制することができる。したがって、出力端子の出力電圧が急激に入力電圧まで上昇することも抑制することができる。
さらに、この起動時に、同期側トランジスタが徐々にオンされるように、同期側トランジスタのゲート電圧が徐々に変動される。これにより、起動時において同期側トランジスタを抵抗素子として機能させることができるため、出力電圧を0Vから徐々に上昇させることができる。すなわち、ソフトスタートを実行することができる。
また、請求項2に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路では、前記バックゲート電圧制御回路は、前記同期側トランジスタの第2端子と前記同期側トランジスタのバックゲートとの間に設けられる第1スイッチング素子と、前記同期側トランジスタの第1端子と前記同期側トランジスタのバックゲートとの間に設けられる第2スイッチング素子と、前記入力電圧と前記出力電圧とを比較し、前記出力電圧が前記入力電圧よりも低いときに、前記第1スイッチング素子をオフし、且つ前記第2スイッチング素子をオンするとともに、前記出力電圧が前記入力電圧以上のときに、前記第1スイッチング素子をオンし、且つ前記第2スイッチング素子をオフする比較回路と、を備える。
この構成によれば、起動時のように出力電圧が入力電圧よりも低いときには、第1スイッチング素子がオフされ、第2スイッチング素子がオンされる。このため、同期側トランジスタの第1端子とバックゲートが接続され、同期側トランジスタの第2端子からバックゲートに向かう方向を順方向とするボディダイオードが形成される。このボディダイオードによって、起動時に、コイルからそのボディダイオードを介して出力端子側に突入電流が流れることを効果的に抑制することができる。
また、昇圧動作時のように出力電圧が入力電圧以上のときには、第1スイッチング素子がオンされ、第2スイッチング素子がオフされる。このため、同期側トランジスタの第2端子とバックゲートが接続され、同期側トランジスタの第1端子からバックゲートに向かう方向を順方向とするボディダイオードが形成される。これにより、図6に示した従来のDC−DCコンバータ5と同様の接続状態にて昇圧動作を行うことができるため、追加した回路によって効率が低下することを好適に抑制することができる。
また、請求項3に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路では、前記ゲート電圧制御回路は、前記出力電圧が前記入力電圧よりも低いときに、前記同期側トランジスタに前記ゲート電圧を供給する駆動回路から、前記同期側トランジスタをオンさせるための第1レベルの信号を出力させるための信号を生成する回路と、前記起動時に、前記同期側トランジスタが徐々にオンされるように、前記第1レベルに対応する電源電圧を徐々に変動させ、該電源電圧を前記駆動回路に供給する電源電圧調整回路と、を備える。
この構成によれば、出力電圧が入力電圧よりも低いときには、駆動回路から同期トランジスタをオンさせるための第1レベルの信号、すなわち電源電圧調整回路にて生成される電源電圧が常時出力される。そして、この同期トランジスタのゲートに出力される電源電圧が徐々に変動されることによって、同期側トランジスタが徐々にオンされる。これによって、起動時に、出力電圧を0Vから徐々に上昇させるソフトスタートを確実に実行することができる。
また、請求項4に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路では、前記電源電圧調整回路は、前記出力電圧が前記入力電圧以上のときに、一定電圧となる前記電源電圧を前記駆動回路に供給する。この構成によれば、出力電圧が入力電圧以上となる昇圧動作時に、駆動回路に供給される電源電圧を一定電圧にすることができる。これにより、昇圧動作時に、同期側トランジスタQ2を安定してオンさせることができる。
また、請求項5に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路では、前記出力電圧に比例したフィードバック信号と、前記起動時に電圧値が可変される基準電圧とを比較し該比較結果に応じた誤差信号を生成する誤差増幅回路と、前記誤差信号と三角波信号とを比較し、該比較結果に応じたデューティにて前記メイン側トランジスタと前記同期側トランジスタとをオン・オフ制御するためのPWM信号を生成するPWM比較回路と、を備え、
前記起動時における前記フィードバック信号の上昇スロープが前記基準電圧の上昇スロープよりも大きくなるように、前記基準電圧及び前記同期側トランジスタのゲート電圧がそれぞれ可変される。
前記起動時における前記フィードバック信号の上昇スロープが前記基準電圧の上昇スロープよりも大きくなるように、前記基準電圧及び前記同期側トランジスタのゲート電圧がそれぞれ可変される。
この構成によれば、起動時において、フィードバック信号の上昇スロープが基準電圧の上昇スロープよりも大きくなるように、基準電圧及び同期側トランジスタのゲート電圧がそれぞれ可変される。これにより、起動時においては、常にフィードバック信号が基準電圧よりも高く維持される。このため、起動時において、メイン側トランジスタがオンされることを抑制でき、メイン側トランジスタをオフ状態に維持することができる。
以上説明したように、昇圧型DC−DCコンバータの制御回路、昇圧型DC−DCコンバータの制御方法及び昇圧型DC−DCコンバータによれば、突入電流の発生を抑制し、ソフトスタートを確実に実行することができるという効果を奏する。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。なお、本実施形態において、先の図6で示した従来と同様な構成部分については同一符号を付して説明する。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。なお、本実施形態において、先の図6で示した従来と同様な構成部分については同一符号を付して説明する。
図1に示すDC−DCコンバータ1は、同期整流方式の昇圧型DC−DCコンバータである。このDC−DCコンバータ1は、DC−DCコンバータ制御回路(制御回路)10a及びコンバータ部を備えている。このコンバータ部は、メイン側トランジスタQ1、同期側トランジスタQ2、チョークコイルL1、平滑用コンデンサC1を含み、チョークコイルL1と平滑用コンデンサC1とによって平滑回路が構成されている。
NチャネルMOSトランジスタからなるメイン側トランジスタQ1のゲートには、制御回路10aから出力される第1駆動信号SG1が供給され、メイン側トランジスタのソースはグランドに接続されている。このメイン側トランジスタQ1のドレインは、チョークコイルL1を介して入力端子Tinに接続されている。この入力端子Tinには、入力電圧Vinが供給されている。また、メイン側トランジスタQ1とチョークコイルL1との間のノードLXは、PチャネルMOSトランジスタからなる同期側トランジスタQ2のドレイン(第1端子)に接続されている。この同期側トランジスタQ2は、そのゲートに制御回路10aから出力される第2駆動信号SG2が供給され、ソース(第2端子)が出力端子Toに接続されている。この出力端子Toは、平滑用コンデンサC1を介してグランドに接続されるとともに、CPU等の負荷Loに接続される。
そして、制御回路10aからの第1及び第2駆動信号SG1,SG2に基づいて両トランジスタQ1,Q2がオン・オフ制御されることによって、入力電圧Vinが昇圧されて出力電圧Voとして負荷Loに供給される。この出力電圧Voは、メイン側トランジスタQ1のオン時間とオフ時間の比を変化させることにより予め定めた目標電圧に制御される。
また、上記出力端子Toは制御回路10aに接続され、出力電圧Voが制御回路10aに帰還される。制御回路10aは、帰還された出力電圧Voを抵抗R1,R2により分圧した分圧電圧V1を生成し、その分圧電圧V1に基づいて、メイン側トランジスタQ1に供給する第1駆動信号SG1と、同期側トランジスタQ2に供給する第2駆動信号SG2を生成する。
この制御回路10aは、誤差増幅回路11と、PWM比較回路12と、三角波発振回路13と、休止期間設定回路14と、第1及び第2駆動回路15,16と、アンド回路17と、バックゲート電圧制御回路20と、低電位電源電圧調整回路30aとを備えている。
誤差増幅回路11は、反転入力端子に上記分圧電圧V1(フィードバック信号)が入力され、非反転入力端子に目標電圧である第1基準電圧Vr1が入力される。なお、第1基準電圧Vr1は、第1基準電源e1にて生成される電圧であり、起動時には電圧値が可変されるとともに、昇圧動作時には、出力電圧Voが規格値に達したときに分圧電圧V1と一致する電圧値に設定される。
誤差増幅回路11は、分圧電圧V1と第1基準電圧Vr1とを比較し、両電圧の差電圧を増幅した誤差信号S1をPWM比較回路12の非反転入力端子に出力する。
PWM比較回路12は、非反転入力端子に誤差信号S1が入力され、反転入力端子に三角波発振回路13からの三角波信号S2が入力される。このPWM比較回路12は、誤差信号S1と三角波信号S2のレベルを比較する。そして、PWM比較回路12は、その比較において、誤差信号S1よりも三角波信号S2のレベルが高くなる期間ではLレベル、誤差信号S1よりも三角波信号S2のレベルが低くなる期間ではHレベルとなるPWM信号S3を生成する。
PWM比較回路12は、非反転入力端子に誤差信号S1が入力され、反転入力端子に三角波発振回路13からの三角波信号S2が入力される。このPWM比較回路12は、誤差信号S1と三角波信号S2のレベルを比較する。そして、PWM比較回路12は、その比較において、誤差信号S1よりも三角波信号S2のレベルが高くなる期間ではLレベル、誤差信号S1よりも三角波信号S2のレベルが低くなる期間ではHレベルとなるPWM信号S3を生成する。
休止期間設定回路14は、PWM比較回路12からのPWM信号S3に基づいて、メイン側トランジスタQ1と同期側トランジスタQ2とが略相補的にオン・オフするとともに、両トランジスタQ1,Q2が同時にオンしない(この期間が休止期間)ように第1及び第2制御信号S4,S5を生成する。なお、このような休止期間は、システムの破壊を防ぐために設定される。そして、休止期間設定回路14は、第1制御信号S4を第1駆動回路15に出力するとともに、第2制御信号S5を、アンド回路17を介して第2駆動回路16に出力する。
第1駆動回路15は、第1制御信号S4に基づいて生成した第1駆動信号SG1をメイン側トランジスタQ1に供給する。第2駆動回路16は、アンド回路17からの出力信号S6に基づいて生成した第2駆動信号SG2を同期側トランジスタQ2に供給する。
このDC−DCコンバータ1では、昇圧動作時に出力電圧Voが低くなると、PWM比較回路12のPWM信号S3のHレベルのデューティが長くなるため、メイン側トランジスタQ1のオン時間が長くなり、同期側トランジスタQ2のオン時間が短くなる。この結果、DC−DCコンバータ1の出力電圧Voが上昇する。そして、出力電圧Voが高くなると、PWM比較回路12のPWM信号S3のHレベルのデューティが短くなるため、メイン側トランジスタQ1のオン時間が短くなり、同期側トランジスタQ2のオン時間が長くなる。この結果、DC−DCコンバータ1の出力電圧Voが低下する。このような動作により、分圧電圧V1と第1基準電圧Vr1とが一致するように両トランジスタQ1,Q2のオン・オフが制御され、出力電圧Voが第1基準電圧Vr1に基づく目標電圧に維持される。
また、バックゲート電圧制御回路20は、起動時に、同期側トランジスタQ2のバックゲート電圧を、出力電圧VoあるいはノードLXの電圧VLに切り替える回路である。このバックゲート電圧制御回路20は、比較回路21と、第1スイッチング素子SW1と、第2スイッチング素子SW2とを備えている。なお、第1及び第2スイッチング素子SW1,SW2は、PチャネルMOSトランジスタによって構成されている。
比較回路21は、反転入力端子に出力電圧Voが入力され、非反転入力端子に入力電圧Vinが入力される。この比較回路21は、出力電圧Voと入力電圧Vinのレベルを比較して非反転信号S7及び反転信号S8を生成する。具体的には、比較回路21は、出力電圧Voが入力電圧Vin以上となる期間ではLレベル、出力電圧Voが入力電圧Vinよりも低くなる期間ではHレベルとなる非反転信号S7を生成する。また、比較回路21は、出力電圧Voが入力電圧Vin以上となる期間ではHレベル、出力電圧Voが入力電圧Vinよりも低くなる期間ではLレベルとなる反転信号S8を生成する。そして、比較回路21は、非反転信号S7を第1スイッチング素子SW1のゲートに供給し、反転信号S8を第2スイッチング素子SW2のゲートに供給する。
これら第1及び第2スイッチング素子SW1,SW2は、上記同期側トランジスタQ2のソースとドレインとの間に直列に接続されている。詳述すると、第1スイッチング素子SW1は、同期側トランジスタQ2のソース(出力端子To)と同期側トランジスタのバックゲートとの間に設けられている。すなわち、第1スイッチング素子SW1の第1端子が同期側トランジスタQ2のソースに接続され、第1スイッチング素子SW1の第2端子が同期側トランジスタQ2のバックゲートに接続されている。また、第2スイッチング素子SW2は、同期側トランジスタQ2のバックゲートと同期側トランジスタQ2のドレイン(ノードLX)との間に設けられている。すなわち、第2スイッチング素子SW2の第1端子が同期側トランジスタQ2のバックゲートに接続され、第2スイッチング素子SW2の第2端子が同期側トランジスタQ2のドレインに接続されている。なお、これら第1及び第2スイッチング素子SW1,SW2のバックゲートは、同期側トランジスタQ2のバックゲートに接続されている。
昇圧動作時には、出力電圧Voが入力電圧Vinよりも高くなるため、比較回路21からLレベルの非反転信号S7及びHレベルの反転信号S8が出力され、第1スイッチング素子SW1がオンされ、第2スイッチング素子SW2がオフされる。すると、同期側トランジスタQ2のバックゲートが同トランジスタQ2のソースに接続され、同期側トランジスタQ2のバックゲートとドレインとの間に第1ボディダイオードD1が形成される。このとき、同期側トランジスタQ2のバックゲート電圧が出力電圧Voに設定される。
一方、DC−DCコンバータ1の起動時には、出力電圧Voが入力電圧Vinよりも低くなるため、比較回路21からHレベルの非反転信号S7及びLレベルの反転信号S8が出力され、第1スイッチング素子SW1がオフされ、第2スイッチング素子SW2がオンされる。すると、同期側トランジスタQ2のバックゲートが同トランジスタQ2のドレインに接続され、同期側トランジスタQ2のバックゲートとソースとの間に第2ボディダイオードD2が形成される。このとき、同期側トランジスタQ2のバックゲート電圧がノードLXの電圧VLに設定される。このように、バックゲート電圧制御回路20によって、入力電圧Vinに対する出力電圧Voの高低に応じて、同期側トランジスタQ2のバックゲート電圧を切り替えることができる。
また、上記比較回路21の非反転信号S7は、上記アンド回路17の反転入力端子に入力される。このアンド回路17は、Lレベルの非反転信号S7が入力されているときには、休止期間設定回路14からの第2制御信号S5を出力信号S6として第2駆動回路16に出力する。一方、アンド回路17は、Hレベルの非反転信号S7が入力されているときには、休止期間設定回路14からの第2制御信号S5の信号レベルに関わらず、常にLレベルの出力信号S6を第2駆動回路16に出力する。すなわち、このアンド回路17は、出力電圧Voが入力電圧Vinよりも低いときに、常にLレベルの出力信号S6(同期側トランジスタQ2をオンさせる信号)を第2駆動回路16に出力する回路である。
この第2駆動回路16には、高電位電源電圧として同期側トランジスタQ2のバックゲート電圧が供給されるとともに、低電位電源電圧調整回路30aにて生成される低電位電源電圧Vsが供給される。このため、起動時には、上記低電位電源電圧Vsが同期側トランジスタQ2のゲートに供給される。
ここで、上記低電位電源電圧調整回路30aは、電圧増幅回路31と、第2基準電圧Vr2を生成する第2基準電源e2と、NチャネルMOSトランジスタQ3とを備えている。
入力電圧Vinが電源電圧として供給される電圧増幅回路31は、第2基準電源e2の第2基準電圧Vr2とトランジスタQ3のドレイン電圧との差を増幅し、その増幅電圧をトランジスタQ3のゲートに供給する。トランジスタQ3は、そのソースがグランドに接続され、ドレインが第2駆動回路16の低電位電源端子に接続されている。このため、トランジスタQ3のドレイン電圧が低電位電源電圧Vsとして第2駆動回路16に供給される。このように構成された低電位電源電圧調整回路30aでは、上記低電位電源電圧Vsと第2基準電圧Vr2とが一致するように、電圧増幅回路31によってトランジスタQ3のゲート電圧が制御される。すなわち、第2基準電圧Vr2が低電位電源電圧Vsとして第2駆動回路16に供給される。このため、起動時には上記第2基準電圧Vr2が同期側トランジスタQ2のゲートに供給されることになる。したがって、第2基準電源e2にて第2基準電圧Vr2を可変させることにより同期側トランジスタQ2のオン抵抗を調整することができる。なお、この第2基準電圧Vr2は、起動時において、同期側トランジスタQ2が徐々にオンするように(同期側トランジスタQ2のオン抵抗が徐々に減少するように)、入力電圧Vinから徐々に低下されるように設定される。また、第2基準電圧Vr2は、昇圧動作時において一定電圧に設定される。
本実施形態では、バックゲート電圧制御回路20、アンド回路17及び低電位電源電圧調整回路30aによってソフトスタート回路が構成されている。すなわち、起動時において、同期側トランジスタQ2のバックゲートをドレインに接続して第2ボディダイオードD2を形成させ、且つアンド回路17から常にLレベルの出力信号S6を出力させる。さらに、第2駆動回路16からLレベルの第2駆動信号SG2(低電位電源電圧Vs)を同期側トランジスタQ2のゲートに供給させることで、同期側トランジスタQ2のゲート電圧を徐々に低下させて同期側トランジスタQ2を徐々にオンさせる。これにより、起動時に、入力電圧Vinから同期側トランジスタQ2のオン抵抗分だけ電圧降下された出力電圧Voを生成することができるため、出力電圧Voを0Vから徐々に上昇させることができる。
このように構成されたDC−DCコンバータ1の起動時の動作について図2にしたがって説明する。
今、時刻t0において、外部から入力されるコントロール信号(図示略)に応答してDC−DCコンバータ1が起動される。すると、このときの出力電圧Voは入力電圧Vinよりも低いため、比較回路21からHレベルの非反転信号S7及びLレベルの反転信号S8が出力される。これらの信号S7,S8に応答して、第1スイッチング素子SW1がオフされ、第2スイッチング素子SW2がオンされるため、同期側トランジスタQ2のバックゲートが同トランジスタQ2のドレインに接続される。この接続によって同期側トランジスタQ2のソースからバックゲートに向かう方向が順方向になる第2ボディダイオードD2が形成される。このため、同期側トランジスタQ2のドレイン電圧(ここでは、入力電圧Vin)がソース電圧(ここでは、出力電圧Vo)よりも大きくなっても、この第2ボディダイオードD2を介して電流が流れることが抑制される。このため、同期側トランジスタQ2がオンしない限り出力電圧Voは上昇しない。
今、時刻t0において、外部から入力されるコントロール信号(図示略)に応答してDC−DCコンバータ1が起動される。すると、このときの出力電圧Voは入力電圧Vinよりも低いため、比較回路21からHレベルの非反転信号S7及びLレベルの反転信号S8が出力される。これらの信号S7,S8に応答して、第1スイッチング素子SW1がオフされ、第2スイッチング素子SW2がオンされるため、同期側トランジスタQ2のバックゲートが同トランジスタQ2のドレインに接続される。この接続によって同期側トランジスタQ2のソースからバックゲートに向かう方向が順方向になる第2ボディダイオードD2が形成される。このため、同期側トランジスタQ2のドレイン電圧(ここでは、入力電圧Vin)がソース電圧(ここでは、出力電圧Vo)よりも大きくなっても、この第2ボディダイオードD2を介して電流が流れることが抑制される。このため、同期側トランジスタQ2がオンしない限り出力電圧Voは上昇しない。
ここで、この同期側トランジスタQ2のゲートには、Lレベルの第2駆動信号SG2(低電位電源電圧調整回路30aにて生成される低電位電源電圧Vs)が供給される。すなわち、上記比較回路21から出力されるHレベルの非反転信号S7に応答して、アンド回路17から常にLレベルの出力信号S6が第2駆動回路16に出力される。このため、この第2駆動回路からはLレベルの第2駆動信号SG2、すなわち低電位電源電圧Vsが同期側トランジスタQ2のゲートに出力される。この低電位電源電圧Vsは、第2基準電圧Vr2の可変に伴って、入力電圧Vinから徐々に低下される。したがって、同期側トランジスタQ2のゲート電圧が徐々に低下され、同期側トランジスタQ2のオン抵抗が徐々に減少される(同期側トランジスタQ2が徐々にオンされる)。このとき、出力電圧Voは、ノードLXの電圧VL(入力電圧Vin)から同期側トランジスタQ2のオン抵抗分だけ電圧降下した電圧となる。このため、同期側トランジスタQ2のオン抵抗を徐々に減少させることにより、図2に示すように、出力電圧Voを0Vから入力電圧Vinまで徐々に上昇させることができる(時刻t0〜t1)。
そして、出力電圧Voが入力電圧Vinまで上昇すると(時刻t1)、比較回路21からLレベルの非反転信号S7及びHレベルの反転信号S8が出力される。これらの信号S7,S8に応答して、第1スイッチング素子SW1がオンされ、第2スイッチング素子SW2がオフされるため、同期側トランジスタQ2のバックゲートが同トランジスタQ2のソースに接続される。この接続によって同期側トランジスタQ2のドレインからバックゲートに向かう方向が順方向になる第1ボディダイオードD1が形成され、従来のDC−DCコンバータ5と同様の接続状態になる。また、アンド回路17は、比較回路21から出力されるLレベルの非反転信号S7に応答して、休止期間設定回路14からの第2制御信号S5を出力信号S6として第2駆動回路16に出力するようになる。
この時刻t1においては、出力電圧Voが目標電圧(具体的には、Vr1×(1+R1/R2):一点鎖線参照)よりも高くなっているため、PWM比較回路12からはLレベルのPWM信号S3が出力されてメイン側トランジスタQ1のオフ状態が維持される。詳述すると、本実施形態では、出力電圧Voの目標電圧になる第1基準電圧Vr1が、起動後(時刻t0)から徐々に上昇するように可変される。具体的には、この第1基準電圧Vr1及び同期側トランジスタQ2のゲート電圧となる第2基準電圧Vr2は、起動時(時刻t0〜t1)において、分圧電圧V1(出力電圧Vo)の上昇スロープが第1基準電圧Vr1(目標電圧)の上昇スロープよりも大きくなるように、それぞれ可変される。このため、時刻t1においては未だ出力電圧Voが目標電圧よりも高いため、メイン側トランジスタQ1のオフ状態が維持される。なお、このようにメイン側トランジスタQ1がオフ状態に維持されているため、ノードLXの電圧VLは、入力電圧Vin一定に維持されている。
やがて、時刻t2において、上記目標電圧が出力電圧Voよりも高くなると、PWM比較回路12からHレベルのPWM信号S3が出力されメイン側トランジスタQ1がオンされて、スイッチング動作(昇圧動作)が開始される。この昇圧動作によって、出力電圧Voが第1基準電圧Vr1に基づく目標電圧に維持される。なお、昇圧動作が開始されると、第2基準電圧Vr2は一定電圧に設定されるため、第2駆動回路16に供給される低電位電源電圧Vsも一定電圧に設定される。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)アンド回路17、バックゲート電圧制御回路20及び低電位電源電圧調整回路30aから構成されるソフトスタート回路を設けた。これにより、DC−DCコンバータ1の起動時に、同期側トランジスタQ2のバックゲートが同トランジスタQ2のドレインに接続され、同期側トランジスタQ2のソースからバックゲートに向かう方向を順方向とする第2ボディダイオードD2が形成される。この第2ボディダイオードD2によって、ノードLXから出力端子Toに向かって電流が流れるのを防止することができる。このため、起動時における突入電流の発生を抑制することができる。
(1)アンド回路17、バックゲート電圧制御回路20及び低電位電源電圧調整回路30aから構成されるソフトスタート回路を設けた。これにより、DC−DCコンバータ1の起動時に、同期側トランジスタQ2のバックゲートが同トランジスタQ2のドレインに接続され、同期側トランジスタQ2のソースからバックゲートに向かう方向を順方向とする第2ボディダイオードD2が形成される。この第2ボディダイオードD2によって、ノードLXから出力端子Toに向かって電流が流れるのを防止することができる。このため、起動時における突入電流の発生を抑制することができる。
さらに、起動時において、同期側トランジスタQ2のゲート電圧が徐々に低下される。これによって、同期側トランジスタQ2のオン抵抗が徐々に減少されるため、出力電圧Voを0Vから徐々に上昇させることができる。
(2)第1基準電圧Vr1及び第2基準電圧Vr2を、起動時において、分圧電圧V1(出力電圧Vo)の上昇スロープが第1基準電圧Vr1(目標電圧)の上昇スロープよりも大きくなるように、それぞれ可変するようにした。これにより、起動時において、PWM比較回路12からHレベルの信号が出力されることが抑制され、メイン側トランジスタQ1がオンされることを抑制することができる。したがって、メイン側トランジスタQ1がオンされることによって、メイン側トランジスタQ1及び同期側トランジスタQ2の双方が同時にオンされることを防止することができる。
(3)本実施形態のDC−DCコンバータ1のようにソフトスタートを実現する回路としては、図5に示すような低ドロップアウト電圧レギュレータ(LDO)50を昇圧DC−DCコンバータ部40の後段(あるいは前段)に設けるDC−DCコンバータ3が考えられる。このDC−DCコンバータ3では、昇圧DC−DCコンバータ部40の出力電圧Vo1がLDO50の出力トランジスタQ10に入力され、そのLDO50によって出力電圧Vo1が所望の電圧に降下されて出力電圧Voが生成される。そして、このLDO50において、起動時に出力電圧Vo1からの電圧降下分を調整させることで、起動時に出力電圧Voを0Vから徐々に上昇させることができる。
しかし、このDC−DCコンバータ3では、LDO50内の出力トランジスタQ10には大電流である負荷電流Ioが流れるため、その出力トランジスタQ10のサイズを大きくする必要があり、チップ面積の増大やコスト増加につながる。
これに対して、本実施形態のDC−DCコンバータ1では、第1及び第2スイッチング素子SW1,SW2が追加されているものの、これら両スイッチング素子SW1,SW2には負荷電流Ioが流れないため、サイズの小さいトランジスタで形成することができる。したがって、本実施形態のDC−DCコンバータ1では、サイズの大きいトランジスタを追加する必要がないため、チップ面積の増大やコスト増加を好適に抑制することができる。
また、図5に示したDC−DCコンバータ3では、LDO50における電力損失があるため効率が低下する。これに対して、本実施形態のDC−DCコンバータ1では、昇圧動作時に従来のDC−DCコンバータ5と同様の接続状態で昇圧動作が行われるため、電力損失させることなく昇圧動作を行うことができる。したがって、DC−DCコンバータ1では、追加した回路による効率低下を好適に抑制することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態について、図3及び図4に従って説明する。この実施形態のDC−DCコンバータ2は、低電位電源電圧調整回路30bの内部構成が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
以下、本発明を具体化した第2実施形態について、図3及び図4に従って説明する。この実施形態のDC−DCコンバータ2は、低電位電源電圧調整回路30bの内部構成が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図3に示すように、低電位電源電圧調整回路30b内の電圧増幅回路31の反転入力端子には、スイッチSW3の共通端子が接続されている。このスイッチSW3は、比較回路21からの非反転信号S7に応じて、共通端子に接続される端子が切り替えられ、第2基準電源e2にて生成される第2基準電圧Vr2あるいは一定電圧V2を電圧増幅回路31の反転入力端子に出力する。すなわち、比較回路21からHレベルの非反転信号S7が出力されると、第2基準電圧Vr2がスイッチSW3を介して電圧増幅回路31の反転入力端子に入力される。また、比較回路21からLレベルの非反転信号S7が出力されると、一定電圧V2がスイッチSW3を介して電圧増幅回路31の反転入力端子に入力される。なお、この一定電圧V2は、昇圧動作時に同期側トランジスタQ2を確実にフルオンさせることのできる電圧値に設定されている。
このDC−DCコンバータ2では、図4に示すように、出力電圧Voが入力電圧Vinよりも低くなる起動時(時刻t0〜t11)には、比較回路21からHレベルの非反転信号S7が出力されるため、第2基準電圧Vr2が電圧増幅回路31に入力される。この第2基準電圧Vr2は、上記第1実施形態と同様に、入力電圧Vinから徐々に低下される。これによって、起動時に出力電圧Voを0Vから徐々に上昇させることができる。
そして、時刻t11において、出力電圧Voが入力電圧Vin以上になると、比較回路21からLレベルの非反転信号S7が出力されるため、一定電圧V2が電圧増幅回路31に入力される。これによって、時刻t11以降における第2駆動回路16の低電位電源電圧Vsを一定電圧V2に確実に維持することができる。この結果、昇圧動作時に、同期側トランジスタQ2を確実にフルオンさせることができるため、同期側トランジスタQ2のスイッチング動作を安定して行うことができる。
なお、上記各実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記各実施形態において、起動時においてメイン側トランジスタQ1のオフ状態を維持するための回路を設けるようにしてもよい。例えば、休止期間設定回路14と第1駆動回路15との間に、休止期間設定回路14からの第1制御信号と比較回路21からの反転信号S8とが入力されるアンド回路を設けるようにしてもよい。この場合には、起動時に第1基準電圧Vr1を可変させることを省略してもよい。
・上記各実施形態において、起動時においてメイン側トランジスタQ1のオフ状態を維持するための回路を設けるようにしてもよい。例えば、休止期間設定回路14と第1駆動回路15との間に、休止期間設定回路14からの第1制御信号と比較回路21からの反転信号S8とが入力されるアンド回路を設けるようにしてもよい。この場合には、起動時に第1基準電圧Vr1を可変させることを省略してもよい。
・上記各実施形態において、起動時に出力電圧Voが入力電圧Vin以上になるまで休止期間設定回路14から常時Lレベルの第2制御信号S5が出力されるように、第1及び第2基準電圧Vr1,Vr2が設定されているのであれば、アンド回路17を省略してもよい。
・上記各実施形態では、第1及び第2スイッチング素子SW1,SW2をPチャネルMOSトランジスタで構成するようにしたが、スイッチング素子であれば特に制限されない。例えば、第1及び第2スイッチング素子SW1,SW2をNチャネルMOSトランジスタやバイポーラトランジスタで構成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、同期側トランジスタQ2をPチャネルMOSトランジスタで構成するようにしたが、例えばNチャネルMOSトランジスタで構成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、PWM制御方式のDC−DCコンバータに具体化したが、PFM制御方式のDC−DCコンバータに具体化してもよい。
1,2 DC−DCコンバータ
10a,10b DC−DCコンバータの制御回路
11 誤差増幅回路
12 PWM比較回路
15 第1駆動回路
16 第2駆動回路
17 アンド回路(ゲート電圧制御回路)
20 バックゲート電圧制御回路
21 比較回路
30a,30b 低電位電源電圧調整回路(ゲート電圧制御回路)
Q1 メイン側トランジスタ
Q2 同期側トランジスタ
SW1 第1スイッチング素子
SW2 第2スイッチング素子
10a,10b DC−DCコンバータの制御回路
11 誤差増幅回路
12 PWM比較回路
15 第1駆動回路
16 第2駆動回路
17 アンド回路(ゲート電圧制御回路)
20 バックゲート電圧制御回路
21 比較回路
30a,30b 低電位電源電圧調整回路(ゲート電圧制御回路)
Q1 メイン側トランジスタ
Q2 同期側トランジスタ
SW1 第1スイッチング素子
SW2 第2スイッチング素子
Claims (7)
- 入力電圧が供給される入力端子に第1端子が接続されるコイルの第2端子とグランドとの間に設けられたメイン側トランジスタと、前記コイルの第2端子に第1端子が接続され、出力端子に第2端子が接続される同期側トランジスタと、をオン・オフ制御することにより、前記入力電圧を昇圧した出力電圧を前記出力端子に生成する昇圧型DC−DCコンバータの制御回路において、
前記DC−DCコンバータの起動時に、前記出力電圧を徐々に上昇させるソフトスタート回路を備え、
前記ソフトスタート回路は、
前記入力電圧に対する前記出力電圧の高低に応じて、前記同期側トランジスタのバックゲート電圧を制御するバックゲート電圧制御回路と、
前記起動時に、前記同期側トランジスタが徐々にオンされるように、前記同期側トランジスタのゲートに供給されるゲート電圧を徐々に変動させるゲート電圧制御回路と、を備えることを特徴とする昇圧型DC−DCコンバータの制御回路。 - 前記バックゲート電圧制御回路は、
前記同期側トランジスタの第2端子と前記同期側トランジスタのバックゲートとの間に設けられる第1スイッチング素子と、
前記同期側トランジスタの第1端子と前記同期側トランジスタのバックゲートとの間に設けられる第2スイッチング素子と、
前記入力電圧と前記出力電圧とを比較し、前記出力電圧が前記入力電圧よりも低いときに、前記第1スイッチング素子をオフし、且つ前記第2スイッチング素子をオンするとともに、前記出力電圧が前記入力電圧以上のときに、前記第1スイッチング素子をオンし、且つ前記第2スイッチング素子をオフする比較回路と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路。 - 前記ゲート電圧制御回路は、
前記出力電圧が前記入力電圧よりも低いときに、前記同期側トランジスタに前記ゲート電圧を供給する駆動回路から、前記同期側トランジスタをオンさせるための第1レベルの信号を出力させるための信号を生成する回路と、
前記起動時に、前記同期側トランジスタが徐々にオンされるように、前記第1レベルに対応する電源電圧を徐々に変動させ、該電源電圧を前記駆動回路に供給する電源電圧調整回路と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路。 - 前記電源電圧調整回路は、前記出力電圧が前記入力電圧以上のときに、一定電圧となる前記電源電圧を前記駆動回路に供給することを特徴とする請求項3に記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路。
- 前記出力電圧に比例したフィードバック信号と、前記起動時に電圧値が可変される基準電圧とを比較し該比較結果に応じた誤差信号を生成する誤差増幅回路と、
前記誤差信号と三角波信号とを比較し、該比較結果に応じたデューティにて前記メイン側トランジスタと前記同期側トランジスタとをオン・オフ制御するためのPWM信号を生成するPWM比較回路と、を備え、
前記起動時における前記フィードバック信号の上昇スロープが前記基準電圧の上昇スロープよりも大きくなるように、前記基準電圧及び前記同期側トランジスタのゲート電圧がそれぞれ可変されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路。 - 入力電圧が供給される入力端子に第1端子が接続されるコイルの第2端子とグランドとの間に設けられたメイン側トランジスタと、前記コイルの第2端子と出力端子との間に設けられた同期側トランジスタと、をオン・オフ制御することにより、前記入力電圧を昇圧した出力電圧を生成する昇圧型DC−DCコンバータの制御方法において、
前記入力電圧に対する前記出力電圧の高低に応じて、前記同期側トランジスタのバックゲート電圧を制御し、
前記DC−DCコンバータの起動時に、前記同期側トランジスタが徐々にオンされるように、前記同期側トランジスタのゲートに供給されるゲート電圧を徐々に変動させることを特徴とする昇圧型DC−DCコンバータの制御方法。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の昇圧型DC−DCコンバータの制御回路を備えた昇圧型DC−DCコンバータ。
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JP2008248359A JP2010081748A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | 昇圧型dc−dcコンバータの制御回路、昇圧型dc−dcコンバータの制御方法及び昇圧型dc−dcコンバータ |
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CN102761258A (zh) * | 2012-07-25 | 2012-10-31 | 圣邦微电子(北京)股份有限公司 | 升压电路及其控制方法 |
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JP2018085801A (ja) * | 2016-11-21 | 2018-05-31 | 株式会社東芝 | 電源装置、電源システムおよびセンサシステム |
CN108475984A (zh) * | 2016-11-25 | 2018-08-31 | 瑞尼斯股份有限公司 | 在输入电压的宽范围内具有稳定的输出特性且具有应对输入电压变化的器件的dc-dc转换器 |
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-
2008
- 2008-09-26 JP JP2008248359A patent/JP2010081748A/ja active Pending
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