JP2012103511A - 現像剤搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像器(GK〜GC)から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路(24)と、媒体(S)に転写後の像保持体(B)の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路(14)と、像保持体用の排出路(14)から排出された現像剤が流入する第1の落下路(36)と、現像器用の排出路(24)から排出された現像剤が流入する第2の落下路(41)と、を有する落下路(31)と、落下路(31)を通過した現像剤が搬送される下流側の排出路(51)と、内部を落下した現像剤が落下路(31)と下流側の排出路(51)とが接続された接続部(34)に向かって落下する方向に延びる第2の落下路(41)と、を備えたことを特徴とする現像剤搬送装置(UH)。
【選択図】図6
Description
特許文献1としての特開平11−212361号公報には、現像機(2)から排出された劣化した廃現像剤が搬送される現像剤排出経路(5)と、像担持体(1)からクリーナー(3)により回収された残留トナーが搬送される残留トナー排出路(6)と、現像剤排出経路(5)と残留トナー排出路(6)によって搬送された廃現像剤や残留トナーを回収する回収室(4)と、を有する画像形成装置が記載されている。
特許文献1には、残留トナー排出路(6)に、現像剤排出経路(5)が途中で接続されて、現像剤排出路(5)の廃現像剤と、残留トナー排出路(6)の残留トナーとが合流して回収室(4)に搬送される技術が記載されている。
特許文献1では、水平方向に延びる残留トナー排出路(6)に、重力方向に延びる現像剤排出路(5)が上方から接続されて、水平方向に搬送される残留トナーに、廃現像剤が重力方向に落下して合流している。また、特許文献1の別の構成では、重力方向に延びる残留トナー排出路(6)に、水平方向に延びる現像剤排出路(5)が側方から接続されて、重力方向に落下する残留トナーに、廃現像剤が水平方向に搬送されて合流している。
特許文献2に記載の落下混合筐体(8)では、現像剤移送管(5)から排出され落下混合筺体(8)の内壁面によって斜めに落下する劣化現像剤が、残留トナー搬送管(6)から排出されて下方に落下する残留トナーと落下混合筺体(8)の上方で合流されて、且つ、落下混合筐体(8)の斜面(81)に沿いながら落下して、落下混合筺体(8)の下端に接続され且つ水平方向に延びる合流搬送路(7)に搬送される。そして、特許文献2の落下混合筐体(8)では、落下方向の下流側に、球体(10)が配置されており、前記合流搬送管(7)内の回転するオーガ(9)と周期的に接触することで、球体(10)が落下混合筺体(8)内で振動して落下混合筐体(8)の壁面を振動させて、現像剤の詰まりを低減している。
特許文献3の落下搬送部(UH2)では、感光体用搬送路(102)から流入した現像剤が下方に延びる主搬送路(222f)に沿って落下している。一方、中間転写用搬送路(121)から流入する現像剤は、主搬送路(222f)の上部側方に設けられた副搬送路(223)内を落下して、副搬送路(223)の壁面(223c)によって主搬送路(222f)側に案内されて、主搬送路(222f)上方に合流している。また、特許文献3の落下搬送部(UH2)では、主搬送路(222f)に沿って配置された第2コイルバネ(228)と、副搬送路(223)に配置された第1コイルバネ(229)とによって、現像剤を崩しながら搬送している。
像保持体の表面の潜像を現像する現像器から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路と、
可視像が媒体に転写された後の像保持体の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路と、
前記像保持体用の排出路が接続され且つ前記像保持体用の排出路から排出された現像剤が流入して落下する第1の落下路と、前記現像器用の排出路が接続され且つ前記現像器用の排出路から排出された現像剤が流入して落下する第2の落下路と、を有する落下路と、
前記落下路の下流端に接続され、前記落下路を通過した現像剤が搬送される下流側の排出路と、
下流端が前記第1の落下路に重力方向の上方から接続され、且つ、内部を落下した現像剤が前記落下路と前記下流側の排出路とが接続された接続部に向かって落下する方向に延びる前記第2の落下路と、
を備えたことを特徴とする。
前記現像器用の排出路から排出される現像剤が流入する流入口を有し、前記流入口から前記接続部までの間が重力方向に沿って貫通している空間を有する前記落下路と、
を備えたことを特徴とする。
前記下流側の排出路内に配置されて、前記落下路を通過した現像剤を搬送する下流側の搬送部材と、
前記第1の落下路内に配置され、且つ、下端が前記下流側の搬送部材から前記接続部で離間した状態で、前記第1の落下路の内部で前記第1の落下路に沿った方向に往復振動する振動部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記第2の落下路からの現像剤の落下方向の延長上に配置された前記振動部材と、
を備えたことを特徴とする。
重力方向に対して傾斜する方向に延びる前記第2の落下路の傾斜方向に対して、前記第2の落下路と前記第1の落下路との接続部よりも下流側の前記落下路の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定された前記落下路と、
を備えたことを特徴とする。
潜像を可視像に現像する現像器と、
表面に可視像を保持する像保持体と、
像保持体の可視像を媒体に転写する転写器と、
媒体に転写された可視像を媒体に定着させる定着装置と、
前記現像器から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路と、前記像保持体の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路と、を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤搬送装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、貫通空間が設けられていない構成に比べて、落下路と下流側の排出路とが接続された接続部で衝突する現像剤の衝撃を大きくすることが出来る。
請求項3に記載の発明によれば、振動部材がない構成に比べて、現像剤の詰まりを低減することが出来る。
請求項4に記載の発明によれば、振動部材が、第2の落下路からの現像剤の落下方向の延長上に配置されていない場合に比べて、振動部材への現像剤の付着を低減することが出来る。
請求項5に記載の発明によれば、第2の落下路と第1の落下路との接続部よりも下流側の落下路の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定されていない構成に比べて、落下路と下流側の排出路とが接続された接続部で衝突する現像剤の衝撃を大きくすることが出来る。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像形成装置Uは、複写機により構成されている。前記画像形成装置Uは、上端に透明な原稿読取面の一例としてのプラテンガラスPGを有する画像形成装置本体U1と、前記画像形成装置本体U1のプラテンガラスPG上に置かれた自動原稿搬送装置U2とを有している。前記自動原稿搬送装置U2は、原稿供給部の一例として、複写しようとする複数の原稿Giが積載される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に積載された複数の原稿Giは順次プラテンガラスPG上の予め設定された原稿読取位置に搬送されて、原稿排出部の一例としての原稿排紙トレイTG2に排出される。前記自動原稿搬送装置U2の後端部は、左右方向に延びる図示しない開閉軸により、前記画像形成装置本体U1に対して回動可能に支持されており、自動原稿搬送装置U2は原稿GiがプラテンガラスPG上に置かれる際に上方に回動される。
画像形成装置本体U1上面のプラテンガラスPGの下方には、原稿読取装置の一例としてのスキャナ部U1aが配置されている。前記スキャナ部U1aは、露光系検出部材の一例として、露光基準位置の一例としてのプラテンレジ位置に配置された露光系レジセンサSpと、露光光学系Aとを有している。前記露光光学系Aは、その移動および停止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、常時は初期位置の一例としてのホーム位置に停止している。前記自動原稿搬送装置U2によりプラテンガラスPG上面の原稿読取位置を通過する原稿Giからの反射光、または、手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDでR:赤、G:緑、B:青の電気信号に変換されて、画像処理部GSに入力される。
図1、図2において、第1の像保持体の一例としての感光体ドラムPRは、矢印Ya方向に回転しており、その表面は、除電器JRにより除電されて、帯電器CCにより一様に帯電された後、潜像書込位置Q1において前記潜像形成装置ROSの潜像書込光の一例としてのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。多色画像の一例としてのカラー画像が形成される場合は、感光体ドラムPR表面にK:黒、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアンの4色の画像に対応した静電潜像が順次形成され、単色画像の一例としてのモノクロ画像が形成される場合は、感光体ドラムPR表面にK:黒画像に対応した静電潜像のみが形成される。
前記感光体ドラムPRの右方には、回転式の現像装置の一例としてのロータリ式の現像装置Gが現像領域Q2で感光体ドラムPRに対向して配置されている。前記現像装置Gは、K:黒、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアンの4色の現像器GK,GY,GM,GCを有しており、前記現像器GK,GY,GM,GCは、前記現像装置Gの現像回転軸Gaの回転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動する。前記現像器GK,GY,GM,GCは、前記現像領域Q2に現像剤を搬送する現像剤保持体の一例としての現像ロールGRを有しており、現像領域Q2を通過する感光体ドラムPR上の静電潜像を可視像の一例としてのトナー像Tnに現像する。前記各現像器GK,GY,GM,GCには、現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジTck,Tcy,Tcm,Tccから新規の現像剤が前記各現像器GK,GY,GM,GCに補給されるように構成されている。
なお、ロータリ式の現像装置Gにおいて、このようなキャリアを少しずつ交換しながら劣化した現像剤を排出して搬送する技術は、従来公知であり、例えば、特開2000−112229号公報、特開2000−131942号公報などに記載されているため、その詳細な説明は省略する。
前記中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRdと、テンションロールRtと、ウォーキングロールRwと、アイドラロールRfと、バックアップロールT2aと、1次転写ロールT1とにより、実施例1のベルトモジュールBMが構成されている。
前記感光体クリーナCL1は、第1の清掃部材の一例としてのクリーニングブラシCL1aと、第2の清掃部材の一例としてのクリーニングブレードCL1bとを有しており、感光体ドラムPRの表面を清掃して、現像剤の一例として、感光体ドラムPR表面に残留した残留トナーなどを回収する。前記清掃部材CL1a,CL1bによって回収された現残剤は、感光体クリーナCL1の内部に設けられた搬送部材の一例としてのオーガCL1cによって、後方に設けられた後述する廃現像剤の搬送装置UHに搬送される。
前記1次転写ロールT1、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
前記ベルトクリーナCL2は、第1の清掃部材の一例としてのクリーニングブラシCL2aと、第2の清掃部材の一例としてのクリーニングブレードCL2bとを有しており、中間転写ベルトBの表面を清掃して、残留トナーや紙粉などを回収する。前記清掃部材CL2a,CL2bによって回収された現残剤は、ベルトクリーナCL2の内部に設けられた搬送部材の一例としてのオーガCL2cによって、後方に設けられた後述する廃現像剤の搬送装置UHに搬送される。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後の媒体案内部材の一例としての転写後シートガイドSG2、媒体吸着搬送部材の一例としてのシート搬送ベルトBHにより定着領域Q5に搬送される。定着領域Q5は定着装置Fの加熱部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧部材の一例としての加圧ロールFpとが圧接する領域であり、定着領域Q5を通過する記録シートSは、定着装置Fにより加熱定着される。
前記現像装置G、感光体ドラムPR、帯電器CC、転写装置T1+T2+B及び定着装置F等により、実施例1の画像記録部U3が構成されている。
シート排出路SH2には、シート排出ロールRhの上流側に、媒体反転路の一例としてのシート反転路SH3が接続されており、シート排出路SH2とシート反転路SH3の接続部には、搬送先切替部材の一例としての切替ゲートGT1が設けられている。前記切替ゲートGT1は、シート排出路SH2を搬送されてきた記録シートSを、前記シート排出ロールRh側、または、シート反転路SH3側のいずれかに選択的に切り替える。
図3は実施例1の画像形成装置を後方から見た図であり、実施例1の廃現像剤の搬送装置の説明図である。
図4は実施例1の廃現像剤の搬送装置が有する排出路の断面図である。
図5は排出路の接続部の説明図であり、図5Aは図3におけるVA−VA線断面図に対応する図、図5Bは図3におけるVB−VB線断面図に対応する図、図5Cは図3におけるVC−VC線断面図に対応する図、図5Dは図3におけるVD−VD線断面図に対応する図である。
図3において、実施例1の画像形成装置Uの後方には、図示しない枠体を介して、現像剤搬送装置の一例としての廃現像剤の搬送装置UHが支持されている。
図3、図4、図5Aにおいて、前記廃現像剤の搬送装置UHは、感光体クリーナCL1の排出筒の一例として、前記感光体クリーナCL1の後面から後方に延びる感光体排出筒1を有する。前記感光体排出筒1の内部には、前記オーガCL1cが配置されている。
図3、図4、図5Bにおいて、前記廃現像剤の搬送装置UHは、ベルトクリーナCL1の排出筒の一例として、前記ベルトクリーナCL2の後面から後方に延びるベルト排出筒11を有する。前記ベルト排出筒11の内部には、オーガCL2cが配置されている。前記ベルト排出筒11の後端下部には、排出路の一例として、後方に延びる合流路12の前端が接続されており、前記オーガCL2cにより搬送された現像剤が流入する。また、前記合流路12の前後方向の中央部分には、前記傾斜路4の右下端が接続されており、前記オーガ6によって搬送された現像剤が合流する。前記合流路12の内部には、合流路12内の現像剤を後方に搬送する搬送部材の一例としてのオーガ13が配置されている。
前記現像排出筒21と、現像傾斜路23とにより、実施例1の現像器用の排出路の一例としての排出現像剤の排出路24が構成されている。前記排出現像剤の排出路24では、現像器GK〜GCから排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される。
図3、図4、図6において、前記回収現像剤の排出路14の後端と、前記排出現像剤の排出路24の下端とは、現像装置Gの後部下方に配置された落下路31に接続されている。
図6において、前記落下路31の左上部には、第1の流入口32が形成されており、回収現像剤の排出路14の中継路12の後端が接続されている。前記第1の流入口32の下方には、第1の落下路本体の一例としての第1の落下筒33が形成されている。前記第1の落下筒33は、下方に進むに連れて狭くなり且つ下方に進むに連れて右側に傾斜する形状に形成されている。前記第1の落下筒33は、重力方向の下側の左内面33aと、重力方向の上側の右内面33bとを有している。前記第1の落下筒33の下方には、現像剤が排出される落下路の排出口34が形成されている。
前記第1の流入口32と、第1の落下筒33と、落下路の排出口34とにより、実施例1の第1の落下路36が構成されている。
なお、このようなコイルバネ37をクランク軸38で往復移動させる構成は従来公知であり、例えば、引用文献3に記載された構成を適用可能であるため、その詳細な説明は省略する。
実施例1の第1の落下路36では、中継路12から流入した現像剤は、重力の作用で、中継路12の重力方向の下方に位置する左内面33aに接触して案内されながら第1の落下路36を落下する。この際に、コイルバネ37の往復移動により、左内面33aなどの内面に付着した現像剤は崩されて落下し、第1の落下路36内を搬送される。
前記第2の流入口42と、第2の落下筒43とにより、実施例1の第2の落下路41が構成されている。
前記第2の落下路41では、排出現像剤の排出路24を落下して第2の流入口42に流入した現像剤が内部を落下する。そして、内部を落下した現像剤が、第2の落下路41の下流端である接続口44を通過すると、排出口34に向かって落下する。
前記第1の落下路36と、第2の落下路41とにより、実施例1の落下路31が構成されている。
また、実施例1の第1の落下路36では、前記下側の接続位置44bに対して重力方向の下方の部分の右内面33bは、重力方向の下方に進むに連れて右側に傾斜している。すなわち、重力方向に対して傾斜する方向に延びる前記第2の落下路41の傾斜方向に対して、前記接続口44よりも下流側の前記落下路31の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定されている。
さらに、前記落下路31では、前記第2の落下路41からの現像剤の落下方向の延長上の一例として、前記第2の落下路41からの現像剤が第1の落下路36内で落下する落下方向Y1の延長上に、前記コイルバネ37が配置されている。
図3、図4、図5Dにおいて、前記回収落下路61の下端には、排出路の一例として、前方に延びる接続路64の後端が接続されている。前記接続路64の内部には、接続路64内の現像剤を前方に搬送する搬送部材の一例としてのオーガ66が配置されている。前記接続路64の前端には、回収容器の一例としての前後方向に長い回収ケース67が配置されており、前記オーガ66によって搬送された現像剤が排出される。前記回収ケース67内には、搬送部材の一例として、前後方向に延びるコイルバネ68が配置されている。前記コイルバネ68は、前端が自由端で後端のみが支持されており、回収ケース67に収容された現像剤を搬送しながら均している。
前記駆動ギアG1が駆動力を受けて回転すると、各ギアG2〜G5を介して、オーガCL1c,3,6が回転し、感光体ドラムPRから回収された現像剤が搬送される。
前記駆動ギアG11の上方には、前記駆動ギアG11と噛み合う被駆動ギアG12が支持されている。前記被駆動ギアG12は、ベルトクリーナCL2のオーガCLc2の後端に支持されており、オーガCL2cと一体的に回転する。
前記駆動ギアG11の右下には、駆動の伝達部材の一例として、前記駆動ギアG11と噛み合う中間ギアG13が支持されている。前記中間ギアG13の左下には、駆動の伝達部材の一例として、前記中間ギアG13と噛み合うクランクギアG14が支持されている。前記クランクギアG14は、前記クランク軸38の後端部に支持されており、クランク軸38と一体的に回転する。なお、実施例1では、クランク軸38が、図6において反時計回りに回転するように設定されている。
したがって、前記駆動ギアG11が回転すると、ギアG12〜G20や、シャフト71を介して、オーガCL2c,13,52やコイルバネ37が駆動する。これによって、中継路12や落下路31などを現像剤が搬送される。
したがって、前記シャフト71が回転すると、ギアG31〜G34を介して、プーリG35が回転する。そして、プーリG35が回転すると、伝達ベルト72を介して、各プーリG36〜G38が回転し、オーガ66や、コイルバネ62が駆動して、現像剤が回収ケース67に搬送される。
前記符号1〜72、G1〜G44の付された部材などによって、実施例1の廃現像剤の搬送装置UHが構成されている。
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作が開始されると、感光体ドラムPRの表面に静電潜像が形成される。そして、現像装置Gの現像器GK〜GCが、前記感光体ドラムPRの表面に形成された静電潜像をトナー像Tnに現像する。感光体ドラムPRが回転して、現像されたトナー像Tnが1次転写領域Q3に搬送されると、1次転写ロールT1が、感光体ドラムPR上のトナー像Tnを中間転写ベルトB上に転写する。中間転写ベルトBが回転して、1次転写されたトナー像Tnが2次転写領域Q4に搬送されると、2次転写器T2が、中間転写ベルトB上のトナー像Tnを記録シートS上に転写する。そして、定着装置Fが、記録シートSに転写されたトナー像Tnを定着して、記録シートSに画像が記録される。
また、ベルトクリーナCL2は、トナー像Tnが記録シートSに転写された後の中間転写ベルトBの表面を清掃して、記録シートSに転写されずに残留した残留トナーなどの現像剤を中間転写ベルトBから回収する。中間転写ベルトBから回収された現像剤は、廃現像剤の搬送装置UHに搬送されて、回収現像剤の排出路14を落下路31に向けて搬送される。
さらに、現像装置Gの各現像器GK〜GCでは、消費されたトナーなどの現像剤が補給されると共に、帯電性などが劣化したキャリアを含む現像剤が少しずつ排出される。現像器GK〜GCから排出された現像剤は、廃現像剤の搬送装置UHに搬送されて、排出現像剤の排出路24を落下路31に向けて搬送される。
実施例1の落下路31では、回収現像剤の排出路14を搬送された現像剤が、第1の流入口32から流入し、第1の落下路36を落下して排出口34に搬送される。すなわち、前記第1の流入口32から流入した現像剤は、重力方向の下方に向かう図7の矢印Y2方向に第1の落下路36を落下する。そして、矢印Y2方向に落下した現像剤は、重力方向の下方に配置された左内面33aに到達すると、左内面33aに案内されて、左内面33aに沿った図7で示す矢印Y3の方向に落下し、排出口34に搬送される。
一方、排出現像剤の排出路24を搬送された現像剤は、現像傾斜路23を落下して第2の流入口42から第2の落下路41に流入する。第2の流入口42から流入した現像剤は、流入する方向や位置によって、重力方向の下方に配置された右内面43bに案内されて右内面43bに沿った図7で示す矢印Y4方向に落下したり、貫通空間46を落下して重力方向の下方に向かう図7で示す矢印Y5方向に落下したりする。そして、第2の落下路41を通過した現像剤は、第1の落下路36内を前記矢印Y1方向に落下して排出口34に向かって搬送される。
図8において、一般に、落下路01と下流側の搬送路02との接続部、すなわち、落下路01の下流端では、落下路01を落下した現像剤03が溜まりオーガ04で搬送される。図4B〜図4Dにおいて、現像剤03が溜まった状態で搬送されると、搬送部材04の回転半径の内側の現像剤03は下流側に搬送されるが、搬送部材04の回転半径の外側の現像剤03aは、図8Cに示すように、搬送路01,02の内面に付着した状態のまま残留してしまう場合がある。この状態で、落下路01から現像剤03が搬送されると、この付着した現像剤03aに、さらに、現像剤03が堆積して付着し、内面に付着した現像剤03aが成長してしまう場合がある。すなわち、落下路01の下流端では、付着した現像剤03aが成長して、落下路01を塞いでしまい、現像剤の詰まりが生じる場合がある。
従来の特許文献2に記載の技術では、搬送方向上流側となる落下路内の上方で、像保持体から回収された現像剤に、現像器から排出された現像剤であって、像保持体からの現像剤に比べて劣化が少なくて流動性が高くて落下路の内面に付着し難い現像剤を、合流させて落下させることで、落下路の上流部から下流部に渡る現像剤の詰まりを低減しようとしていた。しかしながら、現像器から排出された現像剤と像保持体から回収された現像剤とを合流させて落下させても、落下路の下流端で現像剤の詰まりには対応しきれなかった。
したがって、仮に、第1の流入口32から流入した現像剤が排出口34に付着しても、第2の流入口42から流入した現像剤が、排出口34に直接落下して衝撃を与え易くなっている。すなわち、実施例1では、第2の流入口42から流入した現像剤が、排出口34に付着した現像剤を崩し易くなっており、現像剤の詰まりが生じ難くなっている。
よって、実施例1では、金属球や複数のコイルバネなどを配置せずに、現像剤が詰まり難くなっており、従来の構成に比べて、簡素な構成で現像剤の詰まりを低減し易くなっている。また、実施例1では、金属球や複数のコイルバネなどを配置しておらず、従来の構成に比べて、低費用化され易く、騒音も生じ難くなっている。
したがって、実施例1では、第2の流入口42から流入した現像剤の落下速度が減速され難く構成されており、排出口34に到達した際の衝撃が大きくなって、付着した現像剤がより崩され易くなっている。
実施例1の廃現像剤の搬送装置UHでは、中間転写ベルトBの駆動ロールRdと駆動源が共通化されており、この中間転写ベルトBの逆回転に伴って、廃現像剤の搬送装置UHのギアG11〜G44などが逆回転して、水平路51のオーガ52は逆回転する。オーガ52が逆回転すると、水平路51内の現像剤は、通常の搬送方向とは逆側、すなわち、通常の搬送方向の上流側に搬送される。ここで、実施例1の水平路51には、通常の搬送方向の上流側に緩衝部51aが設けられており、現像剤が搬送される空間が設けられている。よって、実施例1では、水平路51に緩衝部51aが設けられていない場合に比べて、オーガ52が逆回転しても、水平路51の上流端に現像剤が収容可能であり、水平路51から現像剤が漏れたり破損したりし難くなっている。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図9は、実施例2の落下路の説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。
実施例2の落下路31′は、実施例1の第2の落下路41に替えて、重力方向に沿って形成された第2の落下路41′を有している。すなわち、実施例2の第2の落下路41′は、第2の流入口42′から重力方向の下方に向かって形成されており、第2の落下路41′の下端が、排出口34の重力方向の上方の第1の落下路36に接続されている。したがって、実施例2では、貫通空間46′は、前記第2の落下路41′によって構成される。
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、中間転写ベルトB等から回収された現像剤は、第1の落下路36をコイルバネ37で崩されながら、第1の落下路36内を自重で落下して排出口34に搬送される。一方、現像器GK〜GCから排出された現像剤は、自重で第2の落下路41′内を落下して排出口34に向かって、直接落下し易くなっている。
したがって、実施例2でも、金属球や複数のコイルバネなどを配置せずに、排出口34の現像剤を崩し易くなっており、従来の構成に比べて、簡素な構成で現像剤の詰まりを低減し易くなっている。特に、実施例2では、第2の落下路41′内に進入した現像剤は、内面に案内されずに重力方向の下方に落下し易くなっており、内面と接触して減速され難く排出口34に到達した際の落下速度が大きくなり易く、排出口34に付着した現像剤をより崩し易くなっている。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H011)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置Uの一例として複写機による構成を例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。
(H02)前記各実施例において、ロータリ式の現像装置Gの構成を例示したが、これに限定されず、各色毎の現像器GK〜GCに加えて、各色毎に感光体ドラムPRが設けられた構成、いわゆる、タンデム式の画像形成装置に本願発明の構成を適用することが可能である。また、多色の画像形成装置に限定されず、単色の画像形成装置に本願発明の構成を適用することも可能である。
(H05)前記各実施例において、感光体クリーナCL1や、ベルトクリーナCL2を介して回収された現像剤と、現像器GK〜GCから排出された現像剤とが落下路に搬送される構成を例示したが、これに限定されない。例えば、2次転写器T2の2次転写ロールT2bに清掃器を設けて、2次転写ロールT2bの清掃器を介して回収された現像剤と、他の現像剤とが落下路に搬送される構成など、任意の部材を介して回収された現像剤に、現像器GK〜GCから排出された現像剤を落下させて衝突させる構成が可能である。すなわち、任意の像保持体から回収された現像剤に、現像器GK〜GCから排出された現像剤を落下させて衝突させる構成が可能である。
(H07)前記各実施例において、落下路31には、振動部材の一例としてのコイルバネ37が配置されていることが望ましいが、落下路31からコイルバネ37を省略することも可能である。
(H08)前記各実施例において、第2の落下路41からの現像剤が第1の落下路36内で落下する落下方向Y1の延長上に、コイルバネ37が配置されていることが望ましいが、落下方向Y1の延長上にコイルバネ37が配置されていない構成も可能である。
(H09)前記実施例1において、第2の落下路41の傾斜方向に対して、接続口44よりも下流側の前記落下路31の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定されていることが望ましいが、前記落下路31の延びる方向が重力方向を挟んで逆側に設定されていない構成も可能である。
(H011)前記実施例において、水平路51には、緩衝部51aが設けられていることが望ましいが、緩衝部51aが省略された構成も可能である。
24…現像器用の排出路、
31…落下路、
34…落下路と下流側の排出路とが接続された接続部、
36…第1の落下路、
37…振動部材、
41…第2の落下路、
42…流入口、
44…第2の落下路と第1の落下路との接続部、
51…下流側の排出路、
52…下流側の搬送部材、
GK,GY,GM,GC…現像器、
B…媒体、像保持体、
F…定着装置、
PR…像保持体、
S…媒体、
T1,T2…転写器、
Tn…可視像、
U…画像形成装置、
UH…現像剤搬送装置、
Y1…第2の落下路からの現像剤の落下方向。
Claims (6)
- 像保持体の表面の潜像を現像する現像器から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路と、
可視像が媒体に転写された後の像保持体の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路と、
前記像保持体用の排出路が接続され且つ前記像保持体用の排出路から排出された現像剤が流入して落下する第1の落下路と、前記現像器用の排出路が接続され且つ前記現像器用の排出路から排出された現像剤が流入して落下する第2の落下路と、を有する落下路と、
前記落下路の下流端に接続され、前記落下路を通過した現像剤が搬送される下流側の排出路と、
下流端が前記第1の落下路に重力方向の上方から接続され、且つ、内部を落下した現像剤が前記落下路と前記下流側の排出路とが接続された接続部に向かって落下する方向に延びる前記第2の落下路と、
を備えたことを特徴とする現像剤搬送装置。 - 前記現像器用の排出路から排出される現像剤が流入する流入口を有し、前記流入口から前記接続部までの間が重力方向に沿って貫通している空間を有する前記落下路と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像剤搬送装置。 - 前記下流側の排出路内に配置されて、前記落下路を通過した現像剤を搬送する下流側の搬送部材と、
前記第1の落下路内に配置され、且つ、下端が前記下流側の搬送部材から前記接続部で離間した状態で、前記第1の落下路の内部で前記第1の落下路に沿った方向に往復振動する振動部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤搬送装置。 - 前記第2の落下路からの現像剤の落下方向の延長上に配置された前記振動部材と、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の現像剤搬送装置。 - 重力方向に対して傾斜する方向に延びる前記第2の落下路の傾斜方向に対して、前記第2の落下路と前記第1の落下路との接続部よりも下流側の前記落下路の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定された前記落下路と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像剤搬送装置。 - 潜像を可視像に現像する現像器と、
表面に可視像を保持する像保持体と、
像保持体の可視像を媒体に転写する転写器と、
媒体に転写された可視像を媒体に定着させる定着装置と、
前記現像器から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路と、前記像保持体の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路と、を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤搬送装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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