JP2012103511A - 現像剤搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で現像剤の詰まりを低減すること。
【解決手段】現像器(GK〜GC)から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路(24)と、媒体(S)に転写後の像保持体(B)の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路(14)と、像保持体用の排出路(14)から排出された現像剤が流入する第1の落下路(36)と、現像器用の排出路(24)から排出された現像剤が流入する第2の落下路(41)と、を有する落下路(31)と、落下路(31)を通過した現像剤が搬送される下流側の排出路(51)と、内部を落下した現像剤が落下路(31)と下流側の排出路(51)とが接続された接続部(34)に向かって落下する方向に延びる第2の落下路(41)と、を備えたことを特徴とする現像剤搬送装置(UH)。
【選択図】図6

Description

本発明は、現像剤搬送装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、現像剤を画像記録部に搬送したり、画像記録部から回収した現像剤を搬送したりする現像剤搬送装置が用いられている。このような現像剤搬送装置に関する技術として、以下の特許文献1〜3に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開平11−212361号公報には、現像機(2)から排出された劣化した廃現像剤が搬送される現像剤排出経路(5)と、像担持体(1)からクリーナー(3)により回収された残留トナーが搬送される残留トナー排出路(6)と、現像剤排出経路(5)と残留トナー排出路(6)によって搬送された廃現像剤や残留トナーを回収する回収室(4)と、を有する画像形成装置が記載されている。
特許文献1には、残留トナー排出路(6)に、現像剤排出経路(5)が途中で接続されて、現像剤排出路(5)の廃現像剤と、残留トナー排出路(6)の残留トナーとが合流して回収室(4)に搬送される技術が記載されている。
特許文献1では、水平方向に延びる残留トナー排出路(6)に、重力方向に延びる現像剤排出路(5)が上方から接続されて、水平方向に搬送される残留トナーに、廃現像剤が重力方向に落下して合流している。また、特許文献1の別の構成では、重力方向に延びる残留トナー排出路(6)に、水平方向に延びる現像剤排出路(5)が側方から接続されて、重力方向に落下する残留トナーに、廃現像剤が水平方向に搬送されて合流している。
特許文献2としての特開2001−83852号公報には、現像機(2)から排出された劣化現像剤が搬送される現像剤移送管(5)と、像担持体(1)からクリーナー(3)によって回収された残留トナーが搬送される残留トナー搬送管(6)と、が接続された合流落下混合筐体(8)が記載されている。
特許文献2に記載の落下混合筐体(8)では、現像剤移送管(5)から排出され落下混合筺体(8)の内壁面によって斜めに落下する劣化現像剤が、残留トナー搬送管(6)から排出されて下方に落下する残留トナーと落下混合筺体(8)の上方で合流されて、且つ、落下混合筐体(8)の斜面(81)に沿いながら落下して、落下混合筺体(8)の下端に接続され且つ水平方向に延びる合流搬送路(7)に搬送される。そして、特許文献2の落下混合筐体(8)では、落下方向の下流側に、球体(10)が配置されており、前記合流搬送管(7)内の回転するオーガ(9)と周期的に接触することで、球体(10)が落下混合筺体(8)内で振動して落下混合筐体(8)の壁面を振動させて、現像剤の詰まりを低減している。
特許文献3としての特開2009−258315号公報には、感光体ドラム(Pk,Pc,Pm,Py)からクリーナ(CLk,CLc,CLm,CLy)により回収された現像剤と現像装置(Gk,Gc,Gm,Gy)から排出された現像剤とが搬送される感光体用搬送路(102)と、中間転写ベルト(B)からクリーナ(CLB)により回収された現像剤が搬送される中間転写用搬送路(121)と、が接続された落下搬送部(UH2)について記載されている。
特許文献3の落下搬送部(UH2)では、感光体用搬送路(102)から流入した現像剤が下方に延びる主搬送路(222f)に沿って落下している。一方、中間転写用搬送路(121)から流入する現像剤は、主搬送路(222f)の上部側方に設けられた副搬送路(223)内を落下して、副搬送路(223)の壁面(223c)によって主搬送路(222f)側に案内されて、主搬送路(222f)上方に合流している。また、特許文献3の落下搬送部(UH2)では、主搬送路(222f)に沿って配置された第2コイルバネ(228)と、副搬送路(223)に配置された第1コイルバネ(229)とによって、現像剤を崩しながら搬送している。
特開平11−212361号公報(「0013」、図1、図3〜図5) 特開2001−83852号公報(「0025」〜「0030」、「0037」、図3、図4) 特開2009−258315号公報(「0046」〜「0050」、「0062」〜「0063」、図5)
本発明は、簡素な構成で現像剤の詰まりを低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の現像剤搬送装置は、
像保持体の表面の潜像を現像する現像器から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路と、
可視像が媒体に転写された後の像保持体の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路と、
前記像保持体用の排出路が接続され且つ前記像保持体用の排出路から排出された現像剤が流入して落下する第1の落下路と、前記現像器用の排出路が接続され且つ前記現像器用の排出路から排出された現像剤が流入して落下する第2の落下路と、を有する落下路と、
前記落下路の下流端に接続され、前記落下路を通過した現像剤が搬送される下流側の排出路と、
下流端が前記第1の落下路に重力方向の上方から接続され、且つ、内部を落下した現像剤が前記落下路と前記下流側の排出路とが接続された接続部に向かって落下する方向に延びる前記第2の落下路と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像剤搬送装置において、
前記現像器用の排出路から排出される現像剤が流入する流入口を有し、前記流入口から前記接続部までの間が重力方向に沿って貫通している空間を有する前記落下路と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の現像剤搬送装置において、
前記下流側の排出路内に配置されて、前記落下路を通過した現像剤を搬送する下流側の搬送部材と、
前記第1の落下路内に配置され、且つ、下端が前記下流側の搬送部材から前記接続部で離間した状態で、前記第1の落下路の内部で前記第1の落下路に沿った方向に往復振動する振動部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の現像剤搬送装置において、
前記第2の落下路からの現像剤の落下方向の延長上に配置された前記振動部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の現像剤搬送装置において、
重力方向に対して傾斜する方向に延びる前記第2の落下路の傾斜方向に対して、前記第2の落下路と前記第1の落下路との接続部よりも下流側の前記落下路の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定された前記落下路と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項6に記載の発明の画像形成装置は、
潜像を可視像に現像する現像器と、
表面に可視像を保持する像保持体と、
像保持体の可視像を媒体に転写する転写器と、
媒体に転写された可視像を媒体に定着させる定着装置と、
前記現像器から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路と、前記像保持体の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路と、を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤搬送装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1、6に記載の発明によれば、第2の落下路の内部を落下した現像剤が、落下路と下流側の排出路とが接続された接続部に向かって落下しない構成に比べて、簡素な構成で現像剤の詰まりを低減することが出来る。
請求項2に記載の発明によれば、貫通空間が設けられていない構成に比べて、落下路と下流側の排出路とが接続された接続部で衝突する現像剤の衝撃を大きくすることが出来る。
請求項3に記載の発明によれば、振動部材がない構成に比べて、現像剤の詰まりを低減することが出来る。
請求項4に記載の発明によれば、振動部材が、第2の落下路からの現像剤の落下方向の延長上に配置されていない場合に比べて、振動部材への現像剤の付着を低減することが出来る。
請求項5に記載の発明によれば、第2の落下路と第1の落下路との接続部よりも下流側の落下路の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定されていない構成に比べて、落下路と下流側の排出路とが接続された接続部で衝突する現像剤の衝撃を大きくすることが出来る。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は本発明の実施例1の画像形成装置の要部拡大図であり、感光体ドラムとベルトモジュールの要部拡大図である。 図3は実施例1の画像形成装置を後方から見た図であり、実施例1の廃現像剤の搬送装置の説明図である。 図4は実施例1の廃現像剤の搬送装置が有する排出路の断面図である。 図5は排出路の接続部の説明図であり、図5Aは図3におけるVA−VA線断面図に対応する図、図5Bは図3におけるVB−VB線断面図に対応する図、図5Cは図3におけるVC−VC線断面図に対応する図、図5Dは図3におけるVD−VD線断面図に対応する図である。 図6は図4の要部拡大図であり、実施例1の落下路の説明図である。 図7は図6に対応する図であり、実施例1の作用説明図である。 図8は従来の落下路の説明図であり、図8Aは落下路と下流側の搬送路との接続部の説明図、図8Bは図8AにおけるVIIIBーVIIIB線断面図に対応し且つ現像剤が搬送される場合の説明図、図8Cは図8Bの続きの説明図、図8Dは図8Cの続きの説明図である。 図9は、実施例2の落下路の説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置Uは、複写機により構成されている。前記画像形成装置Uは、上端に透明な原稿読取面の一例としてのプラテンガラスPGを有する画像形成装置本体U1と、前記画像形成装置本体U1のプラテンガラスPG上に置かれた自動原稿搬送装置U2とを有している。前記自動原稿搬送装置U2は、原稿供給部の一例として、複写しようとする複数の原稿Giが積載される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に積載された複数の原稿Giは順次プラテンガラスPG上の予め設定された原稿読取位置に搬送されて、原稿排出部の一例としての原稿排紙トレイTG2に排出される。前記自動原稿搬送装置U2の後端部は、左右方向に延びる図示しない開閉軸により、前記画像形成装置本体U1に対して回動可能に支持されており、自動原稿搬送装置U2は原稿GiがプラテンガラスPG上に置かれる際に上方に回動される。
前記画像形成装置本体U1は、利用者が作動指令信号を入力操作する操作部の一例としてのユーザインタフェースUIを有している。
画像形成装置本体U1上面のプラテンガラスPGの下方には、原稿読取装置の一例としてのスキャナ部U1aが配置されている。前記スキャナ部U1aは、露光系検出部材の一例として、露光基準位置の一例としてのプラテンレジ位置に配置された露光系レジセンサSpと、露光光学系Aとを有している。前記露光光学系Aは、その移動および停止が露光系レジセンサSpの検出信号により制御され、常時は初期位置の一例としてのホーム位置に停止している。前記自動原稿搬送装置U2によりプラテンガラスPG上面の原稿読取位置を通過する原稿Giからの反射光、または、手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを介して、固体撮像素子CCDでR:赤、G:緑、B:青の電気信号に変換されて、画像処理部GSに入力される。
前記画像処理部GSは、固体撮像素子CCDから入力される前記RGBの電気信号をK:黒、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアンの画像情報の一例としての画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを予め設定された時期に潜像形成用の画像データとして潜像形成駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。前記レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じて駆動信号を潜像形成装置ROSに出力する。
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の要部拡大図であり、感光体ドラムとベルトモジュールの要部拡大図である。
図1、図2において、第1の像保持体の一例としての感光体ドラムPRは、矢印Ya方向に回転しており、その表面は、除電器JRにより除電されて、帯電器CCにより一様に帯電された後、潜像書込位置Q1において前記潜像形成装置ROSの潜像書込光の一例としてのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。多色画像の一例としてのカラー画像が形成される場合は、感光体ドラムPR表面にK:黒、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアンの4色の画像に対応した静電潜像が順次形成され、単色画像の一例としてのモノクロ画像が形成される場合は、感光体ドラムPR表面にK:黒画像に対応した静電潜像のみが形成される。
図1において、前記静電潜像が形成された感光体ドラムPR表面は回転移動して現像領域Q2、1次転写領域Q3を順次通過する。
前記感光体ドラムPRの右方には、回転式の現像装置の一例としてのロータリ式の現像装置Gが現像領域Q2で感光体ドラムPRに対向して配置されている。前記現像装置Gは、K:黒、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアンの4色の現像器GK,GY,GM,GCを有しており、前記現像器GK,GY,GM,GCは、前記現像装置Gの現像回転軸Gaの回転に伴って前記現像領域Q2に順次回転移動する。前記現像器GK,GY,GM,GCは、前記現像領域Q2に現像剤を搬送する現像剤保持体の一例としての現像ロールGRを有しており、現像領域Q2を通過する感光体ドラムPR上の静電潜像を可視像の一例としてのトナー像Tnに現像する。前記各現像器GK,GY,GM,GCには、現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジTck,Tcy,Tcm,Tccから新規の現像剤が前記各現像器GK,GY,GM,GCに補給されるように構成されている。
ここで、現像装置Gの各現像器GK〜GCでは、トナーとキャリアとを含む、いわゆる、二成分現像剤が使用されており、トナーカートリッジTck〜Tccからは、現像器GK〜GCのトナー濃度よりもトナーの割合の多い、いわゆる、高濃度現像剤が補給される。これにより、各現像器GK〜GCでは、少量のキャリアを含む高濃度現像剤を補給しつつ、帯電性などが劣化したキャリアを含む現像剤を、現像器GK〜GCから、少しずつ排出することで、キャリアの交換が行われる。この際に、各現像器GK〜GCから排出された現像剤は、前記現像回転軸Gaの中心に沿って設けられた搬送路Ga1に搬送されて、後方に設けられた後述する廃現像剤の搬送装置UHに搬送される。
なお、ロータリ式の現像装置Gにおいて、このようなキャリアを少しずつ交換しながら劣化した現像剤を排出して搬送する技術は、従来公知であり、例えば、特開2000−112229号公報、特開2000−131942号公報などに記載されているため、その詳細な説明は省略する。
図1、図2において、前記感光体ドラムPRの下方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、中間転写体の一例であって、第2の像保持体の一例としての中間転写ベルトBを有する。前記中間転写ベルトBは1次転写領域Q3で感光体ドラムPRに対向して配置されている。前記中間転写ベルトBは、中間転写体の駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、中間転写体の張架部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、中間転写体の従動部材の一例としてのアイドラロールRfおよび2次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを含む中間転写体の支持部材の一例としてのベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、第1の転写器の一例であって、1次転写部材の一例としての1次転写ロールT1と、により回転移動可能に支持されている。
前記中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRdと、テンションロールRtと、ウォーキングロールRwと、アイドラロールRfと、バックアップロールT2aと、1次転写ロールT1とにより、実施例1のベルトモジュールBMが構成されている。
カラー画像が形成される場合、潜像書込位置Q1において第1色目の静電潜像が形成され、現像領域Q2において1色目のトナー像Tnが形成される。このトナー像Tnは、1次転写領域Q3を通過する際に、1次転写ロールT1で被転写用の媒体の一例としての中間転写ベルトB上に1次転写される。その後同様にして、第1色目のトナー像Tnが転写された中間転写ベルトB上に、第2色目、第3色目、第4色目のトナー像Tnが順次重ねて1次転写され、最終的にカラーの多重トナー像が中間転写ベルトB上に形成される。モノクロ画像が形成される場合にはK:黒の現像器GKのみを使用し、単色トナー像が中間転写ベルトB上に1次転写される。1次転写後、感光体ドラムPR表面は、除電器JRにより除電され、第1の像保持体の清掃器の一例としての感光体クリーナCL1により清掃される。
前記感光体クリーナCL1は、第1の清掃部材の一例としてのクリーニングブラシCL1aと、第2の清掃部材の一例としてのクリーニングブレードCL1bとを有しており、感光体ドラムPRの表面を清掃して、現像剤の一例として、感光体ドラムPR表面に残留した残留トナーなどを回収する。前記清掃部材CL1a,CL1bによって回収された現残剤は、感光体クリーナCL1の内部に設けられた搬送部材の一例としてのオーガCL1cによって、後方に設けられた後述する廃現像剤の搬送装置UHに搬送される。
図1において、前記バックアップロールT2aの下方には、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが前記バックアップロールT2aに対して離隔した位置と接触した位置との間で移動可能に配置されている。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bの接触領域により2次転写領域Q4が形成されている。前記バックアップロールT2aには、現像装置Gで使用するトナーの帯電極性と逆極性の2次転写電圧が電源回路Eから供給され、前記電源回路Eは制御部の一例としてのコントローラCにより制御される。前記バックアップロールT2aと前記2次転写ロールT2bとにより、実施例1の第2の転写器の一例としての2次転写器T2が構成されている。
前記1次転写ロールT1、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
媒体供給部の一例としての給紙トレイTR1,TR2に収容された媒体の一例としての記録シートSは、予め設定された時期に、媒体取出し部材の一例としてのピックアップロールRpにより取り出され、媒体捌き部材の一例としての捌きロールRsで1枚づつ分離されて、媒体供給路の一例としてのシート供給路SH1に搬送される。前記シート供給路SH1に供給された記録シートSは、媒体搬送部材の一例としての複数の搬送ロールRaにより、媒体搬送時期調節部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、1次転写された多重トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動するのに時期を合わせて、転写前の媒体案内部材の一例としての転写前シートガイドSG1から2次転写領域Q4に搬送される。前記2次転写領域Q4において前記2次転写器T2は、中間転写ベルトB上のトナー像を記録シートSに2次転写する。2次転写後の中間転写ベルトBは、中間転写体の清掃器の一例であって、第2の像保持体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCL2により清掃されて残留トナーが除去される。
前記ベルトクリーナCL2は、第1の清掃部材の一例としてのクリーニングブラシCL2aと、第2の清掃部材の一例としてのクリーニングブレードCL2bとを有しており、中間転写ベルトBの表面を清掃して、残留トナーや紙粉などを回収する。前記清掃部材CL2a,CL2bによって回収された現残剤は、ベルトクリーナCL2の内部に設けられた搬送部材の一例としてのオーガCL2cによって、後方に設けられた後述する廃現像剤の搬送装置UHに搬送される。
前記2次転写ロールT2bおよびベルトクリーナCL2は、中間転写ベルトBと離隔および接触自在に配設されており、カラー画像が形成される場合には最終色の未定着トナー像が中間転写ベルトBに1次転写されるまで、中間転写ベルトBから離隔している。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後の媒体案内部材の一例としての転写後シートガイドSG2、媒体吸着搬送部材の一例としてのシート搬送ベルトBHにより定着領域Q5に搬送される。定着領域Q5は定着装置Fの加熱部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧部材の一例としての加圧ロールFpとが圧接する領域であり、定着領域Q5を通過する記録シートSは、定着装置Fにより加熱定着される。
前記現像装置G、感光体ドラムPR、帯電器CC、転写装置T1+T2+B及び定着装置F等により、実施例1の画像記録部U3が構成されている。
トナー像が定着された記録シートSは、媒体排出路の一例として、定着領域Q5の下流側のシート排出路SH2を搬送され、媒体排出部材の一例としてのシート排出ロールRhによって、媒体排出口の一例としてのシート排出口Rhaから外部に排出される。シート排出口Rhaから排出された記録シートSは、媒体排出部の一例としての排紙トレイTRh上に排出されて積載される。
シート排出路SH2には、シート排出ロールRhの上流側に、媒体反転路の一例としてのシート反転路SH3が接続されており、シート排出路SH2とシート反転路SH3の接続部には、搬送先切替部材の一例としての切替ゲートGT1が設けられている。前記切替ゲートGT1は、シート排出路SH2を搬送されてきた記録シートSを、前記シート排出ロールRh側、または、シート反転路SH3側のいずれかに選択的に切り替える。
前記シート反転路SH3には、媒体循環路の一例としてのシート循環路SH4が接続されており、シート反転路SH3とシート循環路SH4の接続部には、第2の搬送先切替部材の一例としての切替ゲートGT2が設けられている。前記切替ゲートGT2は前記切替ゲートGT1からシート反転路SH3を搬送されてきた記録シートSをそのまま通過させるとともに、一旦通過してから逆送されて来た記録シートSを、シート循環路SH4側に向かわせる。シート循環路SH4に搬送された記録シートSは前記シート供給路SH1を通って前記2次転写領域Q4に再送される。前記符号SH1〜SH4で示された要素により、媒体搬送路の一例としてのシート搬送路SHが構成されている。また、前記符号Rp,Rs,Rr,Ra,SG1,SG2,BHで示された要素により、媒体搬送装置の一例としてのシート搬送装置SUが構成されている。
(廃現像剤の搬送装置UHの説明)
図3は実施例1の画像形成装置を後方から見た図であり、実施例1の廃現像剤の搬送装置の説明図である。
図4は実施例1の廃現像剤の搬送装置が有する排出路の断面図である。
図5は排出路の接続部の説明図であり、図5Aは図3におけるVA−VA線断面図に対応する図、図5Bは図3におけるVB−VB線断面図に対応する図、図5Cは図3におけるVC−VC線断面図に対応する図、図5Dは図3におけるVD−VD線断面図に対応する図である。
図3において、実施例1の画像形成装置Uの後方には、図示しない枠体を介して、現像剤搬送装置の一例としての廃現像剤の搬送装置UHが支持されている。
図3、図4、図5Aにおいて、前記廃現像剤の搬送装置UHは、感光体クリーナCL1の排出筒の一例として、前記感光体クリーナCL1の後面から後方に延びる感光体排出筒1を有する。前記感光体排出筒1の内部には、前記オーガCL1cが配置されている。
前記感光体排出筒1の後端下部には、排出路の一例として、後方に延びる中継路2の前端が接続されており、前記オーガCL1cにより搬送された現像剤が流入する。前記中継路2の内部には、中継路2内の現像剤を後方に搬送する搬送部材の一例としてのオーガ3が配置されている。前記中継路2の後端は、排出路の一例として、右斜め後方に延びる傾斜路4の上部に接続されている。前記傾斜路4の内部には、傾斜路4内の現像剤を左上方から右下方に搬送する搬送部材の一例としてのオーガ6が配置されている。
図3、図4、図5Bにおいて、前記廃現像剤の搬送装置UHは、ベルトクリーナCL1の排出筒の一例として、前記ベルトクリーナCL2の後面から後方に延びるベルト排出筒11を有する。前記ベルト排出筒11の内部には、オーガCL2cが配置されている。前記ベルト排出筒11の後端下部には、排出路の一例として、後方に延びる合流路12の前端が接続されており、前記オーガCL2cにより搬送された現像剤が流入する。また、前記合流路12の前後方向の中央部分には、前記傾斜路4の右下端が接続されており、前記オーガ6によって搬送された現像剤が合流する。前記合流路12の内部には、合流路12内の現像剤を後方に搬送する搬送部材の一例としてのオーガ13が配置されている。
前記感光体排出筒1と、中継路2と、傾斜路4とにより、実施例1の第1の像保持体用の排出路の一例としての感光体用の排出路1+2+4が構成されている。また、前記ベルト排出筒11と、合流路12とにより、実施例1の第2の像保持体用の排出路の一例としての中間転写ベルト用の排出路11+12が構成されている。前記感光体用の排出路1+2+4と、中間転写ベルト用の排出路11+12とにより、実施例1の像保持体用の排出路の一例としての回収現像剤の排出路14が構成されている。前記回収現像剤の排出路14では、トナー像Tnが中間転写ベルトBに転写された後の感光体ドラムPRの表面から回収された現像剤や、トナー像Tnが記録シートSに転写された後の中間転写ベルトBの表面から回収された現像剤などが搬送される。
図3、図4、図5Cにおいて、前記廃現像剤の搬送装置UHは、現像装置Gの排出筒の一例として、前後方向に延びて前記現像回転軸Ga内に配置され、且つ、前記搬送路Ga1を構成する現像排出筒21を有する。前記現像排出筒21の内部には、現像器GK〜GCから排出された現像剤を後方に搬送する搬送部材の一例としてのオーガ22が配置されている。前記現像排出筒21の後端部には、排出路の一例として、前記現像排出筒21の後端から左下に傾斜する方向に延びる現像傾斜路23が接続されている。前記オーガ22に搬送されて現像傾斜路23に流入した現像剤は、現像傾斜路23内を落下して搬送される。
前記現像排出筒21と、現像傾斜路23とにより、実施例1の現像器用の排出路の一例としての排出現像剤の排出路24が構成されている。前記排出現像剤の排出路24では、現像器GK〜GCから排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される。
図6は図4の要部拡大図であり、実施例1の落下路の説明図である。
図3、図4、図6において、前記回収現像剤の排出路14の後端と、前記排出現像剤の排出路24の下端とは、現像装置Gの後部下方に配置された落下路31に接続されている。
図6において、前記落下路31の左上部には、第1の流入口32が形成されており、回収現像剤の排出路14の中継路12の後端が接続されている。前記第1の流入口32の下方には、第1の落下路本体の一例としての第1の落下筒33が形成されている。前記第1の落下筒33は、下方に進むに連れて狭くなり且つ下方に進むに連れて右側に傾斜する形状に形成されている。前記第1の落下筒33は、重力方向の下側の左内面33aと、重力方向の上側の右内面33bとを有している。前記第1の落下筒33の下方には、現像剤が排出される落下路の排出口34が形成されている。
前記第1の流入口32と、第1の落下筒33と、落下路の排出口34とにより、実施例1の第1の落下路36が構成されている。
前記第1の落下路36内には、振動部材の一例として、線材が螺旋状に巻かれた形状のコイルバネ37が配置されている。前記コイルバネ37の上端は、回転軸の一例として、前後方向の壁で回転可能に支持されたクランク軸38に遊びを持った状態で支持されている。したがって、前記クランク軸38が回転すると、前記コイルバネ37は第1の落下路36に沿った方向に往復移動をする。ここで、実施例1のコイルバネ37は、往復移動の際に最も下方に移動しても、下端が第1の落下路36の下流端である前記排出口34から離間された長さに設定されている。
なお、このようなコイルバネ37をクランク軸38で往復移動させる構成は従来公知であり、例えば、引用文献3に記載された構成を適用可能であるため、その詳細な説明は省略する。
実施例1の第1の落下路36では、中継路12から流入した現像剤は、重力の作用で、中継路12の重力方向の下方に位置する左内面33aに接触して案内されながら第1の落下路36を落下する。この際に、コイルバネ37の往復移動により、左内面33aなどの内面に付着した現像剤は崩されて落下し、第1の落下路36内を搬送される。
図6において、前記第1の落下路36の右方には、第2の落下路41が形成されている。前記第2の落下路41の上部には、第2の流入口42が形成されている。前記第2の流入口42には、排出現像剤の排出路24の現像傾斜路23の下端が接続されており、現像傾斜路23を落下した現像剤が流入する。なお、実施例1では、前記現像傾斜路23の下端部23aは、重力方向の下方に延びており、現像傾斜路23を落下する現像剤が、重力方向に落下して第2の流入口42に流入可能に構成されている。前記第2の流入口42の下方には、第2の落下路本体の一例として、略円筒状に形成された第2の落下筒43が形成されている。前記第2の落下筒43は、内部を落下した現像剤が前記排出口34に向かって落下する方向の一例として、重力方向の下方に進むに連れて左側に傾斜する方向に延びている。そして、前記第2の落下筒43の下流端が、前記第1の落下路36の右側部に重力方向の上方から接続されて、前記第2の落下路41と前記第1の落下路36との接続部の一例としての接続口44で接続されている。
前記第2の落下筒43は、左内面43aと、右内面43bとを有している。前記各内面43a、43bのうち、重力方向の上側の左内面43aの下端は、第1の落下路36の右内面33bと図6に示す上側の接続位置44aで接続され、重力方向の下側の右内面43bの下端は、第1の落下路36の右内面33bと図6に示す下側の接続位置44bで接続されている。
前記第2の流入口42と、第2の落下筒43とにより、実施例1の第2の落下路41が構成されている。
前記第2の落下路41では、排出現像剤の排出路24を落下して第2の流入口42に流入した現像剤が内部を落下する。そして、内部を落下した現像剤が、第2の落下路41の下流端である接続口44を通過すると、排出口34に向かって落下する。
前記第1の落下路36と、第2の落下路41とにより、実施例1の落下路31が構成されている。
前記落下路31には、空間の一例として、前記第2の流入口42から前記排出口34までの間が重力方向に沿って貫通している貫通空間46が形成されている。すなわち、図6において、下側の接続位置44bを通って重力方向に延びる破線L1と、第2の流入口42の左端部42aを通って重力方向に延びる破線L2との間に、前記第2の流入口42から前記排出口34までの間が重力方向に沿って貫通している前記貫通空間46が形成されている。
また、実施例1の第1の落下路36では、前記下側の接続位置44bに対して重力方向の下方の部分の右内面33bは、重力方向の下方に進むに連れて右側に傾斜している。すなわち、重力方向に対して傾斜する方向に延びる前記第2の落下路41の傾斜方向に対して、前記接続口44よりも下流側の前記落下路31の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定されている。
さらに、前記落下路31では、前記第2の落下路41からの現像剤の落下方向の延長上の一例として、前記第2の落下路41からの現像剤が第1の落下路36内で落下する落下方向Y1の延長上に、前記コイルバネ37が配置されている。
図4、図6において、前記落下路31の下流端には、下流側の排出路の一例として、水平方向の右方に向かって延びる水平路51が接続されている。前記水平路51の内部には、落下路31と水平路51とが接続された接続部の一例としての前記排出口34から流入した現像剤を、右方に搬送する搬送部材の一例としてのオーガ52が配置されている。前記オーガ52は、水平路51に沿って延びる回転軸52aと、前記回転軸52aの回りに螺旋状に設けられた搬送羽根52bとを有する。なお、実施例1の水平路51には、前記排出口34よりもオーガ52の通常の搬送方向の上流、すなわち、前記排出口34よりも左方に、延長された緩衝部51aが形成されている。実施例1では、前記緩衝部51aは、オーガ52の搬送羽根52bの1回転当たりの移動距離、いわゆる、1ピッチに対応して形成されている。
図3、図4において、前記水平路51の右端下部には、現像剤が流入して落下する回収落下路61が接続されている。実施例1の回収落下路61は、下方に進むに連れて右側に傾斜した円錐状に形成されており、内部には、回収落下路の振動部材の一例としてのコイルバネ62が配置されている。前記コイルバネ62は、回収落下路の回転軸の一例としてのクランク軸63に支持されており、前記コイルバネ37と同様の構成で、回収落下路61内を往復移動する。
図3、図4、図5Dにおいて、前記回収落下路61の下端には、排出路の一例として、前方に延びる接続路64の後端が接続されている。前記接続路64の内部には、接続路64内の現像剤を前方に搬送する搬送部材の一例としてのオーガ66が配置されている。前記接続路64の前端には、回収容器の一例としての前後方向に長い回収ケース67が配置されており、前記オーガ66によって搬送された現像剤が排出される。前記回収ケース67内には、搬送部材の一例として、前後方向に延びるコイルバネ68が配置されている。前記コイルバネ68は、前端が自由端で後端のみが支持されており、回収ケース67に収容された現像剤を搬送しながら均している。
図3において、前記感光体用の排出路1+2+4では、中継路2のオーガ3の後端に、駆動の伝達部材の一例としての駆動ギアG1が支持されている。前記駆動ギアG1には、図示しない駆動源から駆動力が伝達される。前記駆動ギアG1の左下には、駆動の伝達部材の一例として、前記駆動ギアG1に噛み合う中間ギアG2が支持されている。前記中間ギアG2の上方には、前記中間ギアG2と噛み合う中間ギアG3が支持されている。前記中間ギアG3は、前記中間ギアG2と噛み合う後方の大径部G3aと、前方に形成され且つ前記大径部G3aと一体的に回転するねじ歯車状の小径部G3bとを有する。前記中間ギアG3の右上には、被駆動部材の一例として、前記大径部G3aと噛み合う被駆動ギアG4が支持されている。前記被駆動ギアG4は、感光体クリーナCL1のオーガCL1cの後端に支持されており、オーガCL1cと一体的に回転する。また、前記中間ギアG3の右下には、被駆動部材の一例として、前記小径部G3bと噛み合うねじ歯車状の被駆動ギアG5が支持されている。前記被駆動ギアG5は、傾斜路4のオーガ6の左上端に支持されており、オーガ6と一体的に回転する。
前記駆動ギアG1が駆動力を受けて回転すると、各ギアG2〜G5を介して、オーガCL1c,3,6が回転し、感光体ドラムPRから回収された現像剤が搬送される。
図3において、前記中間転写ベルト用の排出路11+12において、合流路12のオーガ13の後端には、駆動の伝達部材の一例としての駆動ギアG11が支持されている。前記駆動ギアG11は、図示しない駆動源から駆動力が伝達される。なお、実施例1では、前記駆動ギアG11と、前記ベルト駆動ロールRdとは、同一の駆動源から図示しない歯車列を介して駆動力が伝達される。
前記駆動ギアG11の上方には、前記駆動ギアG11と噛み合う被駆動ギアG12が支持されている。前記被駆動ギアG12は、ベルトクリーナCL2のオーガCLc2の後端に支持されており、オーガCL2cと一体的に回転する。
前記駆動ギアG11の右下には、駆動の伝達部材の一例として、前記駆動ギアG11と噛み合う中間ギアG13が支持されている。前記中間ギアG13の左下には、駆動の伝達部材の一例として、前記中間ギアG13と噛み合うクランクギアG14が支持されている。前記クランクギアG14は、前記クランク軸38の後端部に支持されており、クランク軸38と一体的に回転する。なお、実施例1では、クランク軸38が、図6において反時計回りに回転するように設定されている。
前記クランクギアG14は、前記中間ギアG13と噛み合う前方の大径部G14aと、前記大径部G14aと共に一体的に回転する後方の小径部G14bとを有している。前記小径部G14bの右下には、駆動の伝達部材の一例として、前記小径部G14bと噛み合う中間ギアG15が支持されている。前記中間ギアG15の左下には、駆動の伝達部材の一例として、前記中間ギアG15と噛み合う中間ギアG16が支持されている。前記中間ギアG16の右下には、駆動の伝達部材の一例として、前記中間ギアG16と噛み合う中間ギアG17が支持されている。
前記中間ギアG17は、前記中間ギアG16と噛み合う後方の大径部G17aと、前方に形成され且つ前記大径部G17aと共に一体的に回転する図示しないねじ歯車状の小径部とを有している。前記中間ギアG17の小径部の下方には、駆動の伝達部材の一例として、前記中間ギアG17の小径部と噛み合うねじ歯車状の中間ギアG18が支持されている。前記中間ギアG18は、軸部材の一例として、前記水平路51に沿って延びて回転可能に支持されたシャフト71に支持されており、前記シャフト71と一体的に回転する。前記シャフト71の左端には、駆動の伝達部材の一例として、前記シャフト71と一体的に回転する中間ギアG19が支持されている。前記中間ギアG19の前方には、被駆動部材の一例として、前記中間ギアG19と噛み合う被駆動ギアG20が支持されている。前記被駆動ギアG20は、前記オーガ52の左端に支持されており、オーガ52と一体的に回転する。
したがって、前記駆動ギアG11が回転すると、ギアG12〜G20や、シャフト71を介して、オーガCL2c,13,52やコイルバネ37が駆動する。これによって、中継路12や落下路31などを現像剤が搬送される。
前記シャフト71の右端には、駆動の伝達部材の一例として、前記シャフト71と一体的に回転する傘歯状の中間ギアG31が支持されている。前記中間ギアG31の後方には、駆動の伝達部材の一例として、前記中間ギアG31と噛み合う中間ギアG32が支持されている。前記中間ギアG32は、前方に形成され且つ前記中間ギアG32と噛み合う図示しない傘歯状の小径部と、前記小径部と一体的に回転する後方の大径部G32aとを有している。前記大径部32aの右上には、駆動の伝達部材の一例として、前記大径部32aと噛み合う中間ギアG33が支持されている。前記中間ギアG33は、前記大径部G32aと噛み合う後方の大径部G33aと、前記大径部G33aと共に一体的に回転する後方の小径部G33bとを有している。前記小径部G33bの右方には、駆動の伝達部材の一例として、前記小径部G33bと噛み合う中間ギアG34が支持されている。前記中間ギアG34の右方には、駆動の伝達部材の一例として、前記中間ギアG34と噛み合うプーリG35が支持されている。前記プーリG35は、前記中間ギアG34と噛み合う前方のギア部G35aと、前記ギア部G35aと共に一体的に回転する前方のプーリ部G35bとを有する。
前記プーリG35の左下には、駆動の伝達部材の一例としてのプーリG36が支持されている。前記プーリG36は、前記回収落下路61のクランク軸63の後端に支持されており、前記クランク軸63と共に一体的に回転する。前記プーリG36の右下方には、落下回収路61の下端後方に対応して、駆動の伝達部材の一例としてのプーリG37が支持されている。前記プーリG37は、前記接続路64のオーガ66の後端に支持されており、前記オーガ66と一体的に回転する。前記プーリG37の上方には、伝達補助部材の一例としてのプーリG38が支持されている。前記プーリG35b,G36〜G38には、駆動の伝達部材の一例であって、帯状部材の一例としての伝達ベルト72が支持されている。
したがって、前記シャフト71が回転すると、ギアG31〜G34を介して、プーリG35が回転する。そして、プーリG35が回転すると、伝達ベルト72を介して、各プーリG36〜G38が回転し、オーガ66や、コイルバネ62が駆動して、現像剤が回収ケース67に搬送される。
なお、図5Dにおいて、前記プーリG37の前部には、駆動の伝達部材の一例としてのギア部G37aが形成されており、前記ギア部37aが回転すると、回収ケース67の後部に設けられた駆動の伝達部材の一例としての中間ギアG41〜G44を介して、前記中間ギアG44に支持された前記コイルバネ68が駆動する。
前記符号1〜72、G1〜G44の付された部材などによって、実施例1の廃現像剤の搬送装置UHが構成されている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作が開始されると、感光体ドラムPRの表面に静電潜像が形成される。そして、現像装置Gの現像器GK〜GCが、前記感光体ドラムPRの表面に形成された静電潜像をトナー像Tnに現像する。感光体ドラムPRが回転して、現像されたトナー像Tnが1次転写領域Q3に搬送されると、1次転写ロールT1が、感光体ドラムPR上のトナー像Tnを中間転写ベルトB上に転写する。中間転写ベルトBが回転して、1次転写されたトナー像Tnが2次転写領域Q4に搬送されると、2次転写器T2が、中間転写ベルトB上のトナー像Tnを記録シートS上に転写する。そして、定着装置Fが、記録シートSに転写されたトナー像Tnを定着して、記録シートSに画像が記録される。
この際に、感光体クリーナCL1は、トナー像Tnが中間転写ベルトB表面に転写された後の感光体ドラムPRの表面を清掃して、中間転写ベルトBに転写されずに残留した残留トナーなどの現像剤を感光体ドラムPRから回収する。感光体ドラムPRから回収された現像剤は、廃現像剤の搬送装置UHに搬送されて、回収現像剤の排出路14を落下路31に向けて搬送される。
また、ベルトクリーナCL2は、トナー像Tnが記録シートSに転写された後の中間転写ベルトBの表面を清掃して、記録シートSに転写されずに残留した残留トナーなどの現像剤を中間転写ベルトBから回収する。中間転写ベルトBから回収された現像剤は、廃現像剤の搬送装置UHに搬送されて、回収現像剤の排出路14を落下路31に向けて搬送される。
さらに、現像装置Gの各現像器GK〜GCでは、消費されたトナーなどの現像剤が補給されると共に、帯電性などが劣化したキャリアを含む現像剤が少しずつ排出される。現像器GK〜GCから排出された現像剤は、廃現像剤の搬送装置UHに搬送されて、排出現像剤の排出路24を落下路31に向けて搬送される。
図7は図6に対応する図であり、実施例1の作用説明図である。
実施例1の落下路31では、回収現像剤の排出路14を搬送された現像剤が、第1の流入口32から流入し、第1の落下路36を落下して排出口34に搬送される。すなわち、前記第1の流入口32から流入した現像剤は、重力方向の下方に向かう図7の矢印Y2方向に第1の落下路36を落下する。そして、矢印Y2方向に落下した現像剤は、重力方向の下方に配置された左内面33aに到達すると、左内面33aに案内されて、左内面33aに沿った図7で示す矢印Y3の方向に落下し、排出口34に搬送される。
一方、排出現像剤の排出路24を搬送された現像剤は、現像傾斜路23を落下して第2の流入口42から第2の落下路41に流入する。第2の流入口42から流入した現像剤は、流入する方向や位置によって、重力方向の下方に配置された右内面43bに案内されて右内面43bに沿った図7で示す矢印Y4方向に落下したり、貫通空間46を落下して重力方向の下方に向かう図7で示す矢印Y5方向に落下したりする。そして、第2の落下路41を通過した現像剤は、第1の落下路36内を前記矢印Y1方向に落下して排出口34に向かって搬送される。
図8は従来の落下路の説明図であり、図8Aは落下路と下流側の搬送路との接続部の説明図、図8Bは図8AにおけるVIIIBーVIIIB線断面図に対応し且つ現像剤が搬送される場合の説明図、図8Cは図8Bの続きの説明図、図8Dは図8Cの続きの説明図である。
図8において、一般に、落下路01と下流側の搬送路02との接続部、すなわち、落下路01の下流端では、落下路01を落下した現像剤03が溜まりオーガ04で搬送される。図4B〜図4Dにおいて、現像剤03が溜まった状態で搬送されると、搬送部材04の回転半径の内側の現像剤03は下流側に搬送されるが、搬送部材04の回転半径の外側の現像剤03aは、図8Cに示すように、搬送路01,02の内面に付着した状態のまま残留してしまう場合がある。この状態で、落下路01から現像剤03が搬送されると、この付着した現像剤03aに、さらに、現像剤03が堆積して付着し、内面に付着した現像剤03aが成長してしまう場合がある。すなわち、落下路01の下流端では、付着した現像剤03aが成長して、落下路01を塞いでしまい、現像剤の詰まりが生じる場合がある。
したがって、落下路に、搬送部材や振動部材等が配置されていない構成では、落下路の下流端で現像剤が詰まり易い。特に、像保持体から回収された現像剤が落下路を搬送される場合、像保持体から回収された現像剤は、現像時や転写時、回収時などに、電気的、機械的負荷などが加えられて流動性が低下しており、落下路の下流端で詰まり易くなる。
従来の特許文献2に記載の技術では、搬送方向上流側となる落下路内の上方で、像保持体から回収された現像剤に、現像器から排出された現像剤であって、像保持体からの現像剤に比べて劣化が少なくて流動性が高くて落下路の内面に付着し難い現像剤を、合流させて落下させることで、落下路の上流部から下流部に渡る現像剤の詰まりを低減しようとしていた。しかしながら、現像器から排出された現像剤と像保持体から回収された現像剤とを合流させて落下させても、落下路の下流端で現像剤の詰まりには対応しきれなかった。
ここで、従来の特許文献2,3の構成では、落下路の排出口に金属球を配置して、金属球の下方の搬送部材と接触させて振動させたり、複数のコイルバネを落下路内に配置したりして、付着した現像剤を崩しながら搬送していた。しかしながら、金属球を配置する構成では、落下路内の搬送方向の断面が減少してしまう。よって、写真画像など、現像剤の消費量が多い高濃度画像を印刷する場合に、回収される現像剤や排出される現像剤の量が多くなると、多量の現像剤が落下路に搬送され、金属球の下流側に通過しきれずに、落下路の内面に現像剤が付着して詰まる恐れがあった。また、金属球と搬送部材が接触したり、コイルバネ同士が接触する構成では、騒音が生じ易くなる。さらに、金属球や、コイルバネを複数配置する構成では、部品点数が増加して、高費用化し易い。
これに対して、実施例1の落下路31では、中間転写ベルトB等から回収されて残留トナーの割合が多くて流動性が悪化している現像剤は、コイルバネ37で崩されながら、第1の落下路36内を自重で落下して排出口34に搬送される。一方、現像器GK〜GCから排出されてキャリアの割合が多く流動性の高い現像剤は、自重で第2の落下路41内を落下すると共に、第2の落下路41を通過すると、コイルバネ37やオーガ52が届かなくて現像剤の詰まる恐れのある排出口34に向かって、直接落下し易くなっている。
したがって、仮に、第1の流入口32から流入した現像剤が排出口34に付着しても、第2の流入口42から流入した現像剤が、排出口34に直接落下して衝撃を与え易くなっている。すなわち、実施例1では、第2の流入口42から流入した現像剤が、排出口34に付着した現像剤を崩し易くなっており、現像剤の詰まりが生じ難くなっている。
特に、実施例1では、排出口34に落下して衝撃を与える現像剤は、現像器GK〜GCから排出された現像剤であり、中間転写ベルトB等から回収された現像剤とは異なって流動性が高く詰まり難い。その上、現像器GK〜GCから排出された現像剤には、キャリアが含まれており、第1の流入口32から流入する現像剤に比べて、粒径や質量の大きい物質で構成されており、衝突時の衝撃が大きくなり易い。よって、回収された現像剤を衝突させたり、現像器GK〜GCから排出された現像剤に、回収された現像剤を混合して衝突させたりする場合に比べて、実施例1では、排出口34に付着した現像剤を崩し易くなっている。
また、実施例1では、現像剤が詰まる恐れのある排出口34には金属球などの部材が配置されていない。よって、高濃度画像が印刷されて、落下路31内に搬送される現像剤の量が増加しても、排出口34での搬送方向の断面が狭くなり難くて、現像剤が詰まり難い。また、高濃度画像が印刷される際に、中間転写ベルトBなどから回収されて第1の流入口32から流入する現像剤が増えても、現像器GK〜GCから排出されて第2の流入口42から流入する現像剤も増えており、第2の流入口42から排出口34に落下して衝突する現像剤の量が、排出口34に付着し得る現像剤の量に対して確実に確保され易く、衝撃力も確保され易くなっている。
よって、実施例1では、金属球や複数のコイルバネなどを配置せずに、現像剤が詰まり難くなっており、従来の構成に比べて、簡素な構成で現像剤の詰まりを低減し易くなっている。また、実施例1では、金属球や複数のコイルバネなどを配置しておらず、従来の構成に比べて、低費用化され易く、騒音も生じ難くなっている。
さらに、実施例1では、現像器GK〜GCから排出された現像剤は、現像傾斜路23を落下して、第2の流入口42から流入して落下路31を落下する。よって、現像器GK〜GCから排出された現像剤は、第2の流入口42を通過する時点で、現像傾斜路23の構成に応じて、重力方向の下方の初速を有しており、排出口34に到達した際の落下速度が大きくなり易い。特に、実施例1の落下路31では、貫通空間46が形成されており、現像傾斜路23から貫通空間46に重力方向の上方から進入した現像剤は、落下路31の内面に接触せずに排出口34まで落下し易くなっており、落下途中で第2の落下路41の内面に接触することで落下速度が低下することが少なくなっている。よって、貫通空間46が形成されていない場合に比べて、排出口34に到達した際の現像剤の落下速度が大きくなり易く、排出口34での衝撃が大きくなり易く、現像剤を崩す能力が向上している。
さらに、実施例1では、前記第2の落下路41の傾斜方向に対して、前記接続口44よりも下流側の前記落下路31の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定されており、第2の落下路41を落下した現像剤は、第1の落下路36の右内面33bから離れて落下し易く、右内面33bに接触し難い。よって、第2の落下路41から第1の落下路36に進入すると、第1の落下路36に接触せずに自由落下し易く、接続口44より下流側が、第2の落下路41の延長上に延びて形成されて、現像剤が第2の落下路41の内面に接触しながら落下する場合に比べて、落下速度が減速され難くなっている。
したがって、実施例1では、第2の流入口42から流入した現像剤の落下速度が減速され難く構成されており、排出口34に到達した際の衝撃が大きくなって、付着した現像剤がより崩され易くなっている。
また、実施例1の落下路31では、前記第2の落下路41からの現像剤が第1の落下路36内で落下する落下方向Y1の延長上に、コイルバネ37が配置されている。よって、第2の落下路41を落下する現像剤がコイルバネ37に接触して、コイルバネ37を不規則に振動させ易くなっている。したがって、クランク軸38が回転してコイルバネ37が往復移動するだけの場合に比べて、コイルバネ37の移動範囲が広がり易く、また、コイルバネ37に付着した現像剤が落とされ易くなっている。
なお、実施例1では、中間転写ベルトBの駆動時に、予め設定された時期に中間転写ベルトBが一時的に逆回転されて、ベルトクリーナCL2のクリーニングブレードCL2bと中間転写ベルトBとの間に詰まった紙粉や残留トナーなどの現像剤が取り除かれる。
実施例1の廃現像剤の搬送装置UHでは、中間転写ベルトBの駆動ロールRdと駆動源が共通化されており、この中間転写ベルトBの逆回転に伴って、廃現像剤の搬送装置UHのギアG11〜G44などが逆回転して、水平路51のオーガ52は逆回転する。オーガ52が逆回転すると、水平路51内の現像剤は、通常の搬送方向とは逆側、すなわち、通常の搬送方向の上流側に搬送される。ここで、実施例1の水平路51には、通常の搬送方向の上流側に緩衝部51aが設けられており、現像剤が搬送される空間が設けられている。よって、実施例1では、水平路51に緩衝部51aが設けられていない場合に比べて、オーガ52が逆回転しても、水平路51の上流端に現像剤が収容可能であり、水平路51から現像剤が漏れたり破損したりし難くなっている。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図9は、実施例2の落下路の説明図であり、実施例1の図6に対応する図である。
実施例2の落下路31′は、実施例1の第2の落下路41に替えて、重力方向に沿って形成された第2の落下路41′を有している。すなわち、実施例2の第2の落下路41′は、第2の流入口42′から重力方向の下方に向かって形成されており、第2の落下路41′の下端が、排出口34の重力方向の上方の第1の落下路36に接続されている。したがって、実施例2では、貫通空間46′は、前記第2の落下路41′によって構成される。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、中間転写ベルトB等から回収された現像剤は、第1の落下路36をコイルバネ37で崩されながら、第1の落下路36内を自重で落下して排出口34に搬送される。一方、現像器GK〜GCから排出された現像剤は、自重で第2の落下路41′内を落下して排出口34に向かって、直接落下し易くなっている。
したがって、実施例2でも、金属球や複数のコイルバネなどを配置せずに、排出口34の現像剤を崩し易くなっており、従来の構成に比べて、簡素な構成で現像剤の詰まりを低減し易くなっている。特に、実施例2では、第2の落下路41′内に進入した現像剤は、内面に案内されずに重力方向の下方に落下し易くなっており、内面と接触して減速され難く排出口34に到達した際の落下速度が大きくなり易く、排出口34に付着した現像剤をより崩し易くなっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H011)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置Uの一例として複写機による構成を例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。
(H02)前記各実施例において、ロータリ式の現像装置Gの構成を例示したが、これに限定されず、各色毎の現像器GK〜GCに加えて、各色毎に感光体ドラムPRが設けられた構成、いわゆる、タンデム式の画像形成装置に本願発明の構成を適用することが可能である。また、多色の画像形成装置に限定されず、単色の画像形成装置に本願発明の構成を適用することも可能である。
(H03)前記各実施例において、第1の像保持体の一例としての感光体ドラムPRから第2の像保持体の一例としての中間転写ベルトBにトナー像Tnが1次転写され、中間転写ベルトBから記録シートSにトナー像Tnが2次転写されて、感光体ドラムPRと、中間転写ベルトBとから現像剤が回収される構成を例示したが、これに限定されない。例えば、感光体ドラムPRから記録シートSに直接トナー像Tnが転写される構成に本願発明の構成を適用して、感光体ドラムPRから回収された現像剤に、現像器から排出された現像剤を落下させて衝突させる構成が可能である。また、中間転写ベルトBから、第3の像保持体にトナー像Tnが転写されて、第3の保持体から記録シートSにトナー像Tnが最終転写される構成に、本願発明の構成を適用して、前記第3の像保持体から回収された現像剤に、現像器から排出された現像剤を落下させて衝突させる構成が可能である。
(H04)前記各実施例において、第1の落下路36には、感光体ドラムPRから回収された現像剤と、中間転写ベルトBから回収された現像剤とが搬送される構成を例示したが、これに限定されず、感光体ドラムPRから回収された現像剤に比べて、より劣化して詰まり易い中間転写ベルトBから回収された現像剤のみが搬送される構成も可能である。したがって、例えば、第1の落下路36には、中間転写ベルト用の排出路11+12のみが接続され、感光体用の排出路1+2+4は、水平路51の上流端に接続される構成で、落下路31では、中間転写ベルトBから回収された現像剤のみが、現像器GK〜GCから排出された現像剤で崩される構成も可能である。また、中間転写ベルトBから回収された現像剤が落下路に搬送されることが望ましいが、感光体ドラムPRから回収された現像剤のみが第1の落下路36に搬送される構成も可能である。
(H05)前記各実施例において、感光体クリーナCL1や、ベルトクリーナCL2を介して回収された現像剤と、現像器GK〜GCから排出された現像剤とが落下路に搬送される構成を例示したが、これに限定されない。例えば、2次転写器T2の2次転写ロールT2bに清掃器を設けて、2次転写ロールT2bの清掃器を介して回収された現像剤と、他の現像剤とが落下路に搬送される構成など、任意の部材を介して回収された現像剤に、現像器GK〜GCから排出された現像剤を落下させて衝突させる構成が可能である。すなわち、任意の像保持体から回収された現像剤に、現像器GK〜GCから排出された現像剤を落下させて衝突させる構成が可能である。
(H06)前記実施例1において、貫通空間46が設けられていることが望ましいが、貫通空間46が省略された構成も可能である。
(H07)前記各実施例において、落下路31には、振動部材の一例としてのコイルバネ37が配置されていることが望ましいが、落下路31からコイルバネ37を省略することも可能である。
(H08)前記各実施例において、第2の落下路41からの現像剤が第1の落下路36内で落下する落下方向Y1の延長上に、コイルバネ37が配置されていることが望ましいが、落下方向Y1の延長上にコイルバネ37が配置されていない構成も可能である。
(H09)前記実施例1において、第2の落下路41の傾斜方向に対して、接続口44よりも下流側の前記落下路31の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定されていることが望ましいが、前記落下路31の延びる方向が重力方向を挟んで逆側に設定されていない構成も可能である。
(H010)前記各実施例において、落下路31の第2の流入口42に接続される排出現像剤の排出路24の構成は、現像傾斜路23の構成に限定されず、現像装置Gや落下路31の配置位置に応じて、任意の構成が可能である。例えば、排出された現像剤が現像装置Gから自由落下して第2の流入口42に流入する排出路の構成や、第2の落下路41の傾斜方向に比べて緩やかに傾斜した排出路から第2の流入口42に流入する排出路の構成、あるいは、第2の落下路41に水平に接続されて、水平方向に搬送されて第2の流入口42に流入する排出路の構成も可能である。
(H011)前記実施例において、水平路51には、緩衝部51aが設けられていることが望ましいが、緩衝部51aが省略された構成も可能である。
1+2+4,11+12,14…像保持体用の排出路、
24…現像器用の排出路、
31…落下路、
34…落下路と下流側の排出路とが接続された接続部、
36…第1の落下路、
37…振動部材、
41…第2の落下路、
42…流入口、
44…第2の落下路と第1の落下路との接続部、
51…下流側の排出路、
52…下流側の搬送部材、
GK,GY,GM,GC…現像器、
B…媒体、像保持体、
F…定着装置、
PR…像保持体、
S…媒体、
T1,T2…転写器、
Tn…可視像、
U…画像形成装置、
UH…現像剤搬送装置、
Y1…第2の落下路からの現像剤の落下方向。

Claims (6)

  1. 像保持体の表面の潜像を現像する現像器から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路と、
    可視像が媒体に転写された後の像保持体の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路と、
    前記像保持体用の排出路が接続され且つ前記像保持体用の排出路から排出された現像剤が流入して落下する第1の落下路と、前記現像器用の排出路が接続され且つ前記現像器用の排出路から排出された現像剤が流入して落下する第2の落下路と、を有する落下路と、
    前記落下路の下流端に接続され、前記落下路を通過した現像剤が搬送される下流側の排出路と、
    下流端が前記第1の落下路に重力方向の上方から接続され、且つ、内部を落下した現像剤が前記落下路と前記下流側の排出路とが接続された接続部に向かって落下する方向に延びる前記第2の落下路と、
    を備えたことを特徴とする現像剤搬送装置。
  2. 前記現像器用の排出路から排出される現像剤が流入する流入口を有し、前記流入口から前記接続部までの間が重力方向に沿って貫通している空間を有する前記落下路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像剤搬送装置。
  3. 前記下流側の排出路内に配置されて、前記落下路を通過した現像剤を搬送する下流側の搬送部材と、
    前記第1の落下路内に配置され、且つ、下端が前記下流側の搬送部材から前記接続部で離間した状態で、前記第1の落下路の内部で前記第1の落下路に沿った方向に往復振動する振動部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤搬送装置。
  4. 前記第2の落下路からの現像剤の落下方向の延長上に配置された前記振動部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の現像剤搬送装置。
  5. 重力方向に対して傾斜する方向に延びる前記第2の落下路の傾斜方向に対して、前記第2の落下路と前記第1の落下路との接続部よりも下流側の前記落下路の延びる方向が、重力方向を挟んで逆側に設定された前記落下路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像剤搬送装置。
  6. 潜像を可視像に現像する現像器と、
    表面に可視像を保持する像保持体と、
    像保持体の可視像を媒体に転写する転写器と、
    媒体に転写された可視像を媒体に定着させる定着装置と、
    前記現像器から排出されたトナーとキャリアとを含む現像剤が搬送される現像器用の排出路と、前記像保持体の表面から回収された現像剤が搬送される像保持体用の排出路と、を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤搬送装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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