JP2012100773A - ロールペーパー用ホルダ - Google Patents

ロールペーパー用ホルダ Download PDF

Info

Publication number
JP2012100773A
JP2012100773A JP2010250202A JP2010250202A JP2012100773A JP 2012100773 A JP2012100773 A JP 2012100773A JP 2010250202 A JP2010250202 A JP 2010250202A JP 2010250202 A JP2010250202 A JP 2010250202A JP 2012100773 A JP2012100773 A JP 2012100773A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll paper
paper
holder
roll
paper cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010250202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5228028B2 (ja
Inventor
Masahiro Itagaki
垣 昌 広 板
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2010250202A priority Critical patent/JP5228028B2/ja
Publication of JP2012100773A publication Critical patent/JP2012100773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5228028B2 publication Critical patent/JP5228028B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Unwinding Webs (AREA)

Abstract

【課題】 ロールペーパーの装着、交換操作性、および、片手操作による切断中におけるロールペーパーの制動性能を格段に高めると共に、生産性を高めることができる新たなロールペーパーホルダ技術を提供する。
【解決手段】 ホルダフレーム2左右各腕部21,21先端夫々に、円筒体外周面を摩擦抵抗面31,31とし、歯車部32,32を一体化した左右一対の摩擦ローラー3,3を軸着し、各歯車部32,32に噛合、掛止可能な制動爪機構5、5を組み込んでなるペーパーカッター4を設け、各摩擦ローラー3,3と同高さ位置辺りであって背面部20との間に垂下路6を確保でき、且つ同摩擦ローラー3,3との間隔がロールペーパー9芯管径よりもやや小さくなるよう規制し、ロールペーパー9下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪7,7を対峙状に軸着してなるものとした、この発明のロールペーパー用ホルダ1である。
【選択図】 図7

Description

この発明は、紙や樹脂フィルム、シート、不織布、金属箔等を供給、切断する技術に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、特にロール紙やロールフィルム類を使用する際に用いるカッター付きホルダを製造する分野は勿論のこと、その製造に必要とする設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野、その他現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
従来のトイレットペーパー用ホルダは、壁面に固定される背面部の左右端から壁面に略垂直な左右腕部を延伸させ、これら左右腕部の先端内側の夫々に、上方にのみ折れ曲がる折り畳み型の軸棒が、互いの先端を対峙させるよう水平且つ同心状に突設され、背面部上端部には、先端にエッジ状あるいは鋸刃状のカッターを形成した開閉蓋が、ヒンジ機構を介して装着されており、中孔を水平状にして垂れ下がり状に展開させた先端を、壁面側とは反対側に向けるようにしたトイレットペーパーを、左右軸棒の下側から上昇させるよう操作し、左右軸棒の各先端が上方に折れ曲げられ、トイレットペーパーの中孔に嵌ったときに手を離して回転自在に装着できるようにしたものが広く利用されている。
この従前から主流を成してきたトイレットペーパー用ホルダは、垂れ下がり状となっているロール紙先端を多少引き下げて露出させて置き、使用するときには、その先端を掴んで必要な長さを手繰り出し、適当な大きさに折り畳むなどして纏めたロール紙先端がわを一方の手で把持し、他方の手で蓋の上面を抑え、その先端縁カッターでロール紙を切断するよう操作しなければならず、必ず両手による切断操作が必要となってしまうという不便さがあり、さらに、切断後の残存側ロール紙先端部分は蓋の下に隠れてしまい、次回に使用するときには、トイレットペーパーの露出部分を手指で回転させてロール紙の残存先端部分を露出させなければならない上、比較的薄くて柔らかなトイレットペーパーは、先端部分がロールペーパー外周面に密着状となって一緒に回転してしまい、先端部分を見付け出すことが思いのほか難しく、非常に面倒な思いをすることがあり、こうした不便が一向に解決されていないことに多くの人がもどかしさを感じている。
また、このような不便さは、一つトイレットペーパーだけに留まらず、各種業務用やキッチン用、介護用、育児用、ペット用などといった各種ロールペーパーをはじめ、その他のロール状の樹脂シートや樹脂袋、不織布、工業用のロール状ウェスなど様々なロール状製品にあっても同様の不都合が惹起するか、またはその可能性を孕んでおり、こうした様々な分野にも応用可能な技術の開発が望まれている。
(従来の技術)
(従来の技術)
こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
例えば、例えば、下記の特許文献1(1)に提案されているものに代表されるように、上蓋用の支軸を前後中央付近の後端寄りとなる位置に設け、手繰り出したロール紙を先端縁カッターで切断するよう引き上げ操作すると、該支軸を支点に、同上蓋の後端縁がロール紙の外表面を抑え込み、ロールペーパーの回転を自動的に制動するようにしてなるものや、同特許文献1(2)に見られるように、上蓋の先端がわにロールペーパーの中芯に装着可能なブレーキフックを連結してなり、手繰り出したロール紙を切断するときに、ロール紙に引き摺られて上昇しようとする上蓋先端がわに、該ブレーキフックが連動して自動的にロールペーパーの回転を制動可能としてなるもの、また、特許文献1(3)に代表するもののように、上蓋の基端寄りの位置にロール紙先端がわを引き出す開口部を形成し、手繰り出したロール紙を引き下ろすよう操作すると、上蓋がロールペーパーの上がわ外周面を抑え込んで制動するよう形成してなるものなどが散見される。
しかし、前者特許文献1(1)に示されているようなロールペーパーホルダは、上蓋用の支軸両端に夫々スライダーを設けると共に、それら支軸両端を支持する左右腕部がわにも、スライダー溝を形成しなければならず、使用に伴い次第に直径が小さくなるロールペーパーの外表面に追従する上蓋の移動が円滑に保たれなければ、片手による切断操作ができなくなってしまう上、ロール紙を使い果たして新たなロールペーパーをホルダに装着する場合にも、スライダーに沿って上蓋を上昇操作してから装着しなければならず煩わしいという欠点があり、また、特許文献1(2)のようなものも、ロールペーパーを新しいものに交換する場合に、ブレーキフックをロールペーパーの中芯に装着する操作が不可欠であり、特許文献1(3)に代表するように上蓋の開口部分を通じてロール紙の先端を引き出すようにしてなるものなども、新しいロールペーパーを装着したときには必ず、上蓋の開口部分から、ロール紙の先端を引き出す操作が不可欠であり、何れのものもロールペーパーの装着、交換作業に不便さを生じてしまうという致命的な欠点があった。
(1)特開2001−327431号公報 (2)特開2010−104748号公報 (3)実用新案登録第3118011号公報 (4)特開2008−6028号公報
(問題意識)
上述したとおり、従前までに提案のある各種ロールペーパーホルダ類は、何れもロールペーパー装着済みの状態で、そのロール紙の先端がわを手繰り出して切断する操作を片手で行えるようになるという利点が得られる反面、新しいロールペーパーを装着または交換する場合には、従来型のものよりも、手間が掛かってしまうという新たな欠点が生じるものであり、永年に亘り、様々なロールペーパーホルダの開発に取り組み、既に自らにおいて、特許文献1(4)を完成している中、それらから得られた様々な知見、および、長期の利用実験などに基づき、ロールペーパーの装着、交換操作性、ならびに、片手による切断操作中におけるロールペーパーの制動性能は勿論のこと、製造工程上からも、その生産効率を高めるための構成につき、更なる改善の可能性を痛感するに至ったものである。
(発明の目的)
そこで、この発明は、ロールペーパーの装着、交換操作性、および、片手操作による切断中におけるロールペーパーの制動性能を格段に高めると共に、生産性を高めることができる新たなロールペーパーホルダ技術の開発はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造のロールペーパー用ホルダを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明のロールペーパー用ホルダは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右各腕部先端には夫々、円筒体外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平同一軸心回りに回転自在であって、各円筒体の少なくとも左右何れかの側部に、各摩擦抵抗面外径内に収まるよう寸法規制して同心状配置となる歯車部を一体化形成した左右一対の摩擦ローラーを軸着すると共に、同左右各腕部間の各摩擦ローラー近傍の適所には、左右各摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、当該当接刃部の軸回り前方への回動か、または軸の直径方向後方へのスライドかの何れか一方の動作に連動し、各歯車部に噛合、掛止可能な制動爪機構を組み込んでなるものとしたペーパーカッターを設ける一方、各摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着してなるものとした構成を要旨とするロールペーパー用ホルダである。
以上のとおり、この発明のロールペーパー用ホルダによれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、新たなロールペーパーの装着および交換の際に、ロールペーパー外周面から展開した先端を垂れ下げ、その円筒形状の軸心を水平姿勢とするよう同ロールペーパーを片手で保持し、該ペーパー先端がわが垂下路を通過して垂れ下がるよう、左右前方の各摩擦ローラー、および、左右後方の各転輪上に転動自在に搭載することができ、しかも、垂下路から垂下したペーパー先端がわを片手で掴み、必要量を繰り出した後、同ペーパー先端がわ中途部のロールペーパー外周面寄りの切断目標箇所をペーパーカッター当接刃部に押し当てて前方に引き上げ操作するだけで、当該ペーパーカッターに連動する制動爪機構が、摩擦ローラー歯車部を確実に制動し、摩擦抵抗面を介して、ロールペーパーの回転を高摩擦で停止するものとなり、片手による操作であっても格段に確実な切断を実現可能とすることができるという秀れた特徴が得られるものである。
加えて、制動爪機構が歯車部と、それらに噛合する掛止爪とからなるものは、ペーパーカッターに一体に動く掛止爪が、ロールペーパーの切断操作に連動し、歯車部を確実に制動するものとなり、また、制動爪機構が歯車部、それらに噛合するレバー杆、および、ペーパーカッターに一体形成したレバー操作面とからなるものも同様に、ロールペーパーの切断操作に連動し、歯車部を確実に制動するものとなって、従来型のものより、遙かに秀れた切断操作性を達成可能とするものになり、さらにまた、制動爪機構が、歯車部、ホルダフレーム左右各腕部適所の傾動制限棒、および、案内長孔と進退爪とを形成したペーパーカッターからなるものは、ロールペーパーの切断操作に連動し、傾動制限棒、案内長孔に沿ってスライドした進退爪が、歯車部を確実に制動するものとなって、一段と秀れた切断操作性を達成可能とするものになる。
そして、ロールペーパー用上蓋の上面先端寄りの左右巾間に渡り手掛けフック部を形成したものは、上蓋の開閉操作が一段と容易になり、さらに、同上蓋左右縁の何れか適所から左右何れか外がわに向けて閉じ込み防止片を一体化してなるものは、搭載ロールペーパーが、繰り出し利用によって小径化したり、芯だけになってしまったり、または、取り外しされた場合などに、ホルダフレームの左右各腕部間に上蓋が落ち込んでしまうのを規制するものであり、開放操作性を高め、新たなロールペーパーの載置操作を格段に容易なものとすることができるという秀れた効果を発揮するものとなる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
ホルダフレームは、当該ロールペーパー用ホルダを建築物壁面などの適所に固定するためのものであり、ロールペーパーを水平姿勢且つ回転自在に保持可能とすると共に、左右の摩擦ローラーおよび転輪の夫々を、個別に回転自在とするよう所定位置に軸着可能とし、ペーパーカッターを適所に吊り下げ保持可能であって、同ペーパーカッターに連動する制動爪機構が正常に作動するよう組み込み可能とする機能を担うものであり、ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからなるものとしなければならず、金属製や合成樹脂製のものとすることが可能であり、後述する実施例に示すように、当該ホルダフレームの背面部か、または、左右一対の腕部かの何れかの上端に、ロールペーパー用上蓋の基端を背面部に平行な軸心回りに傾動自在に軸着し、同上蓋の上面先端寄りの左右巾間に渡り手掛けフック部を形成すると共に、同上蓋左右縁の何れか適所から左右外がわに向けて、ホルダフレーム左右一対の腕部の何れか適所上縁に係合可能な寸法分突出してなる閉じ込み防止片を一体化してなるものとすることができる。
摩擦ローラーは、ホルダフレーム左右各腕部間に配置、搭載したロールペーパー外周面の軸心よりも前方寄りとなる左右端がわ夫々を水平軸心回りに転動自在、且つ制動爪機構の動作を受けて制動可能に支持する機能を担っており、ホルダフレーム左右各腕部先端に、夫々左右一対をなすように配した上、円筒体外周面を摩擦抵抗面とし、背面部に平行な水平同一軸心回りに回転自在であって、各円筒体の少なくとも左右何れかの側部に、各摩擦抵抗面外径内に収まるよう寸法規制して同心状配置となる歯車部を一体化形成してなるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、摩擦抵抗面が軟質合成樹脂製か、または、軟質天然ゴム製かの何れかとするのが望ましく、外周面に摩擦を高める凹凸を形成した軟質素材製または硬質素材製のものとすることができ、左右各腕部の夫々に同一水平軸心上に配した片持ち軸に回転自在に支持されたものとすることができる外、後述する実施例に示すように、左右各腕部間に水平軸心上に配した両端支持軸の左右適所に回転自在に支持されたものとすることができる。
ペーパーカッターは、繰り出したロールペーパー先端がわ中途部分を容易に切断可能とすると共に、その切断操作に制動爪機構を自動的に連動させる機能を分担するものであり、左右各腕部間の各摩擦ローラー近傍の適所には、左右各摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、当該当接刃部の軸回り前方への回動か、または軸の直径方向後方へのスライドかの何れか一方の動作に連動し、各歯車部に噛合、掛止可能な制動爪機構を組み込んでなるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、当接刃部が、ロールペーパー軸心長を超えると共に、ホルダフレーム左右各腕部先端間に収まる横巾とし、鋸刃状の凹凸刃を有するものとするのが望ましい。
制動爪機構は、繰り出したロールペーパー先端がわ中途部分の切断操作を受けたペーパーカッターの動きに連動し、左右各摩擦ローラーの各歯車部に噛合、掛止し、左右各摩擦ローラーおよび搭載ロールペーパーの回転を確実に制動可能とする機能を担うものであり、ペーパーカッターの当接刃部の軸回り前方への回動か、または軸の直径方向後方へのスライドかの何れか一方の動作に連動し、各歯車部に噛合、掛止可能なものとしなければならず、より具体的に示すならば、後述する実施例に示すように、左右摩擦ローラーの各歯車部外周面に対峙するよう、ペーパーカッター左右適所から、同ペーパーカッター吊下軸より上方に左右制動片を夫々延伸し、それら左右制動片上向き先端夫々から、同ペーパーカッター当接刃部のロールペーパー切断操作による吊下軸回り前方への傾斜姿勢にて歯車部に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッターの吊下軸への自由吊下姿勢では、歯車部から離脱・解放脱可能な寸法に規制してなる掛止爪を、上下反転L字状に折曲、延伸形成してなるものとすることができる。
また、制動爪機構は、ホルダフレーム左右各腕部の、左右摩擦ローラー各歯車部の前方に対応する近傍適所夫々に、左右一対の棒状体で下端寄りに重心を持ち、それら各上端に各歯車部に係合可能な掛止爪が形成されたレバー杆の各中央付近を夫々、ホルダフレーム背面部に平行な水平軸心回りに前後傾動自在に軸着すると共に、当該ペーパーカッター左右の各レバー杆下端近傍の後方に対応する箇所には夫々レバー操作面を確保し、ペーパーカッター当接刃部のロールペーパー切断操作による吊下軸回り前方への傾斜姿勢にて、左右各レバー操作面が、各レバー杆下端を前方に傾動して各掛止爪を歯車部に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッターの吊下軸への自由吊下姿勢では、各掛止爪が各歯車部から離脱・解放脱可能なものとすることができる外、ホルダフレーム左右各腕部の、ペーパーカッターの左右摩擦ローラー各歯車部の前方に対応する近傍適所夫々から、ペーパーカッターの前方への傾動姿勢を規制可能な傾動制限棒を突設し、当該ペーパーカッターの軸着箇所には、吊下軸の直径方向にスライド自在な案内長孔を形成すると共に、同ペーパーカッターの左右摩擦ローラーの各歯車部外周面に対峙する左右適所からは夫々、ペーパーカッター当接刃部のロールペーパー切断操作による吊下軸回り前方への傾斜姿勢、ならびに上昇移動にて、左右各歯車部に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッターの吊下軸への自由吊下姿勢では、各歯車部から離脱・解放脱可能となる突出長さ寸法に設定された進退爪を突設してなるものとすることができる。
制動爪機構の各レバー杆は、ロールペーパー切断操作を受けたペーパーカッターの前方への傾斜姿勢に連動し、歯車部に噛合、制動可能とする機能を担い、左右一対の棒状体で下端寄りに重心を持ち、それら各上端に各歯車部に係合可能な掛止爪が形成されたレバー杆の各中央付近を夫々、ホルダフレーム背面部に平行な水平軸心回りに前後傾動自在に軸着してなり、各レバー杆下端をペーパーカッター左右に形成したレバー操作面に達する形状、寸法に設定したものとしなければならず、折損や脱落などを生じない充分な強度を有するものとすべきである。
制動爪機構の各傾動制限棒は、ペーパーカッター当接刃部の前方への傾斜姿勢の上限を適宜姿勢に規制し、ロールペーパーの切断操作性を確保すると共に、左右各進退爪の各歯車部への噛合角度姿勢を規制、案内する機能を担うものであり、左右腕部夫々に片持ち支持したものとすることができる外、左右一体の両端支持水平棒状のものとすることが可能であり、案内長孔は、進退爪を歯車部に噛合、離脱する最小限の範囲で、ペーパーカッターを案内可能とする機能を担い、ペーパーカッターの吊下軸芯周辺部分が、搭載されたロールペーパー外周面に接触しない範囲で誘導、案内可能なものとしなければならない。
垂下路は、左右各摩擦ローラーと、左右各転輪とに囲まれた範囲に、ロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする機能を担うものであり、上下に渡って障害物を排除した何も無い空間が確保されたものとしなければならず、少なくとも左右各転輪間には、左右各摩擦ローラーとホルダフレーム背面部との間に何も設けず、当該垂下路に連通、一体化した空間を確保したものとすべきであり、さらに、左右各摩擦ローラー間にも何も無い空間を連通状に確保したものとすることが可能である。
転輪は、水平状に搭載するロールペーパーの軸心より僅かに背面部寄りとなる左右端寄りの外周面を夫々水平状、回転自在に支持可能とする機能を担うものであり、各摩擦ローラーとの前後間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるものとしなければならず、それらの外郭形状は、球形体、長球形体、砲弾形体、流線形体など、垂下路に垂れ下げたロールペーパーの先端がわを円滑に通過可能な低摩擦形状のものとするのが望ましい。
上蓋は、当該ロールペーパー用ホルダに必須のものではないが、埃避けなどに有効なものであり、搭載するロールペーパーの不用意な浮き上がりを規制するのにも有効なものとなり、後述する実施例に示すように、同上蓋の上面先端寄りの左右巾間に渡り手掛けフック部を形成すると共に、同上蓋左右縁の何れか適所から左右外がわに向けて、ホルダフレーム左右一対の腕部の何れか適所上縁に係合可能な寸法分突出してなる閉じ込み防止片を一体化してなるものすることができる。
また、当該ロールペーパー用ホルダは、上蓋に換えて、後述する実施例に示すように、左右一対の摩擦ローラー、および左右一対の転輪上に転動自在に載置したロールペーパーの上がわ外周面に、少なくとも前方の左右および後方中央の合計3個か、または、左右前後合計4個以上かの何れかとした制圧輪を有する抑止機構を設け、ロールペーパーを勢いよく展開するよう回転させた場合などにも、不用意に脱落しないよう、所定の載置姿勢を一段と確実に維持可能とするようにしてなるものとすることができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1のロールペーパー用ホルダの斜視図、図2のロールペーパー用ホルダの側面図、図3のロールペーパー用ホルダの斜視図、図4の制動爪機構の正面図、図5の片持ち摩擦ローラーの正面図、図6の繰り出し中のロールペーパー用ホルダの側面図、図7の切断中のロールペーパー用ホルダの側面図、図8のレバー杆を有する制動爪機構の正面図、図9のロールペーパー搭載のロールペーパー用ホルダの側面図、図10の切断中のロールペーパー用ホルダの側面図、図11の進退爪を有する制動爪機構の正面図、図12の進退爪が制動中の制動爪機構の正面図、図13のロールペーパー搭載のロールペーパー用ホルダの側面図、図14の切断中のロールペーパー用ホルダの側面図、図15の抑止機構を組み込んだロールペーパー用ホルダの斜視図、図16のロールペーパー搭載のロールペーパー用ホルダの斜視図、図17の抑止機構を利用するロールペーパー用ホルダの斜視図、および、図18の動作する抑止機構の側面図に示す事例は、ホルダフレーム2左右各腕部21,21先端夫々に、円筒体外周面を摩擦抵抗面31,31とし、歯車部32,32を一体化した左右一対の摩擦ローラー3,3を軸着し、各歯車部32,32に噛合、掛止可能な制動爪機構5、5を組み込んでなるペーパーカッター4を設け、各摩擦ローラー3,3と同高さ位置辺りであって背面部20との間に垂下路6を確保でき、且つ同摩擦ローラー3,3との間隔がロールペーパー9芯管径よりもやや小さくなるよう規制し、ロールペーパー9下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪7,7を対峙状に軸着してなるものとした、この発明のロールペーパー用ホルダにおける代表的な一実施例を示すものである。
それら各図からも明確に把握できるとおり、この発明のロールペーパー用ホルダ1はその本体部分が、ステンレス鋼板かアルミニウム合金板かの何れかの金属製板を板金加工してなるホルダフレーム2からなっていて、該ホルダフレーム2は、合成樹脂成形品からなるものとすることも勿論可能であり、金属製の該ホルダフレーム2は、利用対象ロールペーパー9の円筒形軸心長を超える横巾寸法とした背面部20と、該背面部20の建築物室内壁面などに接合、固着する裏面とは反対がわとなる表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー9の外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー9の円筒形軸心長をやや超える間隔を置いて前方に向けて水平状に突出した左右一対の腕部21,21とを有しており、該背面部20の適所には水平方向、および、垂直方向の夫々に長い壁面ネジ留め用の取付孔を穿設してあり、同背面部20の上端縁から中央にかけてU字形の切り欠きを形成し、また、左右各腕部21,21夫々の基端寄りとなる適所には、円形の貫通孔を穿設して軽量化したものとしている。
そして、図1ないし図4のように、左右各摩擦ローラー3,3は、ホルダフレーム2左右各腕部21,21先端夫々の、それら金属板から舌片状に内向きに打ち抜き、平面L字形に成型した左右一対の前支持片部22,22先端間に、水平支軸30を掛け渡し、それら前支持片部22,22先端に近接する水平支軸30左右両端付近には夫々、外側に歯車部32,32を同心状且つ回転自在に装着すると共に、それら左右各歯車部32,32の左右巾中央寄りとなる所定巾範囲外周面には、高摩擦が得られる軟質合成樹脂製、肉厚円筒体からなる摩擦抵抗面31,31を被着し、同各歯車部32,32の外周面に高摩擦で一体化してなり、それら各歯車部32,32の回転が停止すると、左右各摩擦抵抗面31,31も停止するよう、それら歯車部32,32に強固に結合されたものとしてある。
図5に示すように、左右各摩擦ローラー3,3は、左右夫々独立して同心状配置の片持ち梁状に支持した左右一対の水平支軸30,30に対して、回転自在に装着してなるものとすることができる。
図4に示すとおり、ペーパーカッター4は、ホルダフレーム2左右各腕部21,21先端夫々の、左右各摩擦ローラー3,3よりも僅かに先端寄りとなる位置に平行且つ水平姿勢に掛け渡した吊下軸40に当接刃部41の上端がわを吊り下げ、その下端縁に沿って鋸刃状の合成樹脂製切り刃43を貼着結合してなる当接端42を垂れ下り状姿勢から、当該背面部20とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着してなるものである。
図2および図4に示してあるように、制動爪機構5は、左右摩擦ローラー3,3の各歯車部32,32外周面に対峙するよう、ペーパーカッター4左右適所から、同ペーパーカッター4吊下軸40より上方に左右制動片50,50を夫々延伸し、それら左右制動片50,50上向き先端51,51夫々から、同ペーパーカッター4当接刃部41のロールペーパー9切断操作による吊下軸40回り前方への傾斜姿勢で歯車部32,32に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッター4の吊下軸40への自由吊下姿勢では、歯車部32,32から離脱・解放脱可能な寸法に規制してなる掛止爪52,52を、側面形上下反転L字状に折曲、延伸形成してなるものとしてある。
図1ないし図7に示すように、各摩擦ローラー3,3と同高さ位置辺りであって背面部20との間にロールペーパー9の先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路6を確保でき、且つ同摩擦ローラー3,3との間隔がロールペーパー9芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部21,21内壁面から舌片状に内向きに打ち抜き、平面L字形に成型した左右一対の後支持片部23,23先端夫々に、水平且つ同心状配置とした片持ち支軸70,70夫々に、ロールペーパー9水平軸心長両端の下面がわを載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした球形状の転輪7,7を左右対峙状に軸着してなるものとしてある。
また、図1ないし図3、図6および図7のとおり、ホルダフレーム2の左右一対の腕部21,21上端間に、搭載対象のロールペーパー9用で、ステンレス鋼板製かまたはアルミニウム合金板製上蓋8の基端80を背面部20に平行な水平軸心回りに傾動自在に軸着し、同上蓋8の上面先端81寄りの左右巾間に渡り手掛けフック部82を折り返し成型にて一体化形成すると共に、同上蓋8正面左がわ縁の適所から左外がわに向けて、ホルダフレーム2左腕部21の上縁に係合可能な寸法分突出してなる閉じ込み防止片83を一体化してなるものとしてあり、また、図9ないし図12に示すように、上蓋8を廃止して背面部20および左右一対の腕部21,21からなるホルダフレーム2からなるものとすることが可能である。
そして、図8ないし図10に示してあるように、制動爪機構5は、ホルダフレーム2左右各腕部21,21の、左右摩擦ローラー3,3各歯車部32,32の前方に対応する近傍適所夫々に、左右一対の棒状体で下端寄りに重心を持ち、それら各上端に各歯車部32,32に係合可能な掛止爪52,52が形成されたレバー杆53,53の各中央付近を夫々、ホルダフレーム2背面部20に平行な水平軸心回りに前後傾動自在に軸着すると共に、当該ペーパーカッター4左右の各レバー杆53,53下端近傍の後方に対応する箇所には夫々レバー操作面54,54を確保し、該ペーパーカッター4は、吊下軸40を左右摩擦ローラー3用の水平支軸30に兼用するものとして軸着、垂下されたものとし、同ペーパーカッター4当接刃部41のロールペーパー9切断操作による水平支軸30(吊下軸40)回り前方への傾斜姿勢にて、左右各レバー操作面54,54が、各レバー杆53,53下端を前方に傾動して各掛止爪52,52を歯車部32,32に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッター4の水平支軸30(吊下軸40)への自由吊下姿勢では、各掛止爪52,52が各歯車部32,32から離脱・解放脱可能なものに変更可能である。
また、図11ないし図14のとおり、制動爪機構5は、ホルダフレーム2左右各腕部21,21の、ペーパーカッター4の左右摩擦ローラー3,3各歯車部32,32の前方に対応する近傍適所夫々から、ペーパーカッター4の前方への傾動姿勢を規制可能な傾動制限棒55,55を突設し、当該ペーパーカッター4基端の軸着箇所には、水平支軸30(吊下軸40)の直径方向にスライド自在な案内長孔56,56を形成すると共に、同ペーパーカッター4の左右摩擦ローラー3,3の各歯車部32,32外周面に対峙する左右適所からは夫々、ペーパーカッター4当接刃部41,41のロールペーパー9切断操作による水平支軸30(吊下軸40)回り前方への傾斜姿勢、ならびに上昇移動にて、左右各歯車部32,32に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッター4の水平支軸30(吊下軸40)への自由吊下姿勢では、各歯車部32,32から離脱・解放脱可能となる突出長さ寸法に設定された進退爪57,57を突設してなるものとすることができる。
そしてまた、図15ないし図18に示すように、当該ロールペーパー用ホルダ1は、ホルダフレーム2左右一対の腕部21,21の背面部20寄りとなる適所より、上端後傾姿勢で左右一対の支柱部24,24を立設し、それら支柱部24,24間に抑止機構84を設けたものとすることができる。
この抑止機構84は、各支柱部24,24先端間に、ロールペーパー9外周面よりも曲率の大きな円弧状で、当該ロールペーパー用ホルダ1に搭載したロールペーパー9の中心よりも前方寄りとなる上がわ外周面上に達する長さに設定してなる左右一対の抑止腕85,85を前方起伏自在とするよう、それら各基端が、当該背面部20に平行且つ水平な軸心回りに、回動自在とする如く軸着すると共に、それら抑止腕85,85の先端間対峙壁には夫々、該背面部20に平行且つ水平な軸心回りに回転自在であって、ロールペーパー9の前方寄りとなる上がわ外周面に接地可能な制圧輪86,86を軸着し、且つ、各制圧輪86,86を軸着した各先端から僅かに基端寄りとなる適所間に跨る連結杆部87で左右抑止腕85,85同士を一体化した上、それら左右抑止腕85,85の基端から先端までの略中間位置の対峙壁には夫々、各抑止腕85,85の円弧長の約1/2で、同一曲率に設定し、夫々の先端対峙壁の夫々に、該背面部20に平行且つ水平な軸心回りに回転自在であって、ロールペーパー9の後方寄りとなる上がわ外周面に接地可能な制圧輪86,86を軸着した垂腕88,88の各基端を、該背面部20に平行且つ水平な軸心回りに揺動自在に垂れ下げ状に軸着してなるものである。
(実施例1の作用・効果)
以上のとおりの構成からなるこの発明の図1ないし図7に示した、ロールペーパー用ホルダ1は、図3に示すように、ロールペーパー9を搭載していない状態では、上蓋8の遊端がわが垂れ下がり状となるが、閉じ込み防止片83がホルダフレーム2腕部21上縁に係合して、上蓋8が左右一対の腕部21,21間に埋没して解放し難くなるのを防止可能であり、同上蓋8の上面先端81に形成した手掛けフック部82を把持して容易に上向きに解放することが可能となる。
図1ないし図3および図6に示すように、片手に把持したロールペーパー9の垂れ下がり状としたペーパー先端90を、ホルダフレーム2左右一対の腕部21,21間の各摩擦ローラー3,3、各転輪7,7および背面部20の間形成した垂下路6に上方から下向きに通過させると共に、該ロールペーパー9の下がわ外周面を、対応する各摩擦ローラー3,3、各転輪7,7上に搭載するだけで、簡便にロールペーパー9を当該ロールペーパー用ホルダ1に装着することができ、さらに、ホルダフレーム2は、各摩擦ローラー3,3や各転輪7,7の軸着部分を、左右一対の腕部21,21を形成している金属板から打ち抜いた舌片状の前支持片部22,22、後支持片部23,23を有しており、部品点数の減少とロールペーパー用ホルダ1の軽量化とを確実に達成可能としたものとすることができる。
以上のように装着したロールペーパー9を利用する場合には、図6中の実線矢印に示すように、垂下路6下方に垂れ下がっているペーパー先端90を必要な長さ繰り出した上、図7中の実線矢印に示すように、斜め前方に引き上げて切断操作を行うと、この切断操作にて、ペーパー先端90がわの中途箇所が、ペーパーカッター4の当接刃部41を、吊下軸40回りに前方斜め上方に回動するものとなり、これに連動して制動爪機構5,5の左右制動片50,50の各掛止爪52,52が、対応する摩擦ローラー3,3歯車部32,32に噛合し、各歯車部32,32に一体化している摩擦抵抗面31,31の回転を確実に制動し、ロールペーパー9の回転を強固に停止するものとなるから、片手であってもペーパー先端90がわを容易に繰り出し、確実に切断することができるものとなり、また、切断し終えた残存がわのペーパー先端90は、垂下路6下方に自動的に垂れ下がり、ペーパーカッター4が垂れ下がり姿勢となって各掛止爪52,52の各歯車部32,32への噛合を解き、ロールペーパー9の回転制動を解除し、残存がわのペーパー先端90を自由に繰り出し可能なものとすることができる。
また、図8ないし図10に示したように、制動爪機構5,5に変更を加えたものは、垂下路6下方に垂れ下がっているペーパー先端90を繰り出して切断する場合に、図8および図10に示すように、ペーパーカッター4の当接刃部41が、前方斜め上方に向けて傾斜姿勢となり、同ペーパーカッター4レバー操作面54が、各制動爪機構5,5のレバー杆53,53の下端を前方に傾動して各掛止爪52,52を対応する各摩擦ローラー3,3の歯車部32,32に接近・噛合し、各摩擦抵抗面31,31を制動して搭載ロールペーパー9の回転を確実に制動するものとなり、片手で簡単、確実に切断操作することができる上、切断終了後のペーパーカッター4の水平支軸30(吊下軸40)への自由吊下姿勢では、自動的に各掛止爪52,52が各歯車部32,32から離脱・解放してロールペーパー9が自由に回転可能な状態とするものとなる。
さらにまた、図11ないし図14に示すように、制動爪機構5,5に変更を加えたものは、図11および図13に示すように、垂下路6下方に垂れ下がるペーパー先端90を繰り出して切断する場合に、図12および図14に示すように、ペーパー先端90を前方斜め上方に向けて引っ張ると、ペーパーカッター4の当接刃部41が、前方斜め上方に向けて傾斜姿勢になると共に、図11(図12)および図14中に実線矢印で示すように、左右各傾動制限棒55,55に掛止されて上昇を規制された同ペーパーカッター4が、その案内長孔56,56に沿って水平支軸30の直径方向に向けてスライド上昇するものとなり、各案内長孔56,56がペーパーカッター4の上昇量を規制するものとなって、各進退爪57,57が対応する各歯車部32,32に接近・噛合し、各摩擦抵抗面31,31を制動して搭載ロールペーパー9の回転を確実に制動して、同当接刃部41がペーパー先端90がわ適所を切断するものとなり、片手で簡単、確実に切断操作することができる上、図11および図13に示すように、切断終了後のペーパーカッター4の水平支軸30(吊下軸40)への自由吊下姿勢では、案内長孔56,56に沿ってペーパーカッター4が垂れ下がり姿勢となり、次回利用するときにも簡単にペーパー先端90を繰り出し可能とするものとなる。
そしてまた、図15ないし図18が示すとおり、抑止機構84を組み込んでなるロールペーパー用ホルダ1は、図15、図16および図18に示すように、抑止機構84、左右抑止腕85,85を起こした状態で、ロールペーパー9を前述と同様に、前後左右の各摩擦ローラー3,3および各転輪7,7上に載置した後、図17および図18に示すように、抑止機構84、左右抑止腕85,85を前方に倒し、各抑止腕85,85の制圧輪86,86をロールペーパー9前方寄りの左右外周面に接地させると、各抑止腕85,85の前倒に追従する各垂腕88,88夫々の制圧輪86,86が、それらの自重によって自動的に、同ロールペーパー9後方寄りの左右外周面に接地するものとなり、左右抑止腕85,85の基端を支点とし、抑止機構84全体(各抑止腕85,85および各垂腕88,88を含む)の重量が、前後左右の各制圧輪86,86,……に均質に加わるものとなって、展開操作に伴うロールペーパー9の回転のブレを自動的に抑え込み、安定化すると共に、不用意な脱落を防止する機能を格段に高めるものとなり、しかも、ロールペーパー9を各摩擦ローラー3,3および各転輪7,7に向けて、均質な下向き荷重で押し付ける力を発生するから、ロールペーパー9切断操作に伴う各制動爪機構5,5の制動機能を、さらに高めるものになるという秀れた効果を得ることができる。
(結 び)
叙述の如く、この発明のロールペーパー用ホルダは、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、従前からのペーパー用ホルダ類のに比較し、片手によるペーパーの繰り出し操作および切断操作を一段と円滑、軽快且つ確実に行えるようにしたものとなり、新たなロールペーパーの搭載や交換作業も容易になり、しかも部品点数を削減して遙かに経済的に生産することができ、これまでは、両手を使わなければスムーズに繰り出しての切断もできず、改良の余地が残されていると痛感していたペーパーホルダ業界やサニタリー用品業界などは勿論のこと、日々不便さを感じていた一般家庭や手先の不自由な人々、そして不衛生として使用を差し控える公衆トイレの利用者などからも高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明のロールペーパー用ホルダの技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
ロールペーパー用ホルダを示す斜視図である。 ロールペーパー用ホルダを示す側面図である。 ロールペーパー用ホルダを示す斜視図である。 制動爪機構を示す正面図である。 片持ち摩擦ローラーを示す正面図である。 繰り出し操作中のロールペーパー用ホルダを示す側面図である。 切断操作中のロールペーパー用ホルダを示す側面図である。 レバー杆を有する制動爪機構を示す正面図である。 ロールペーパー搭載のロールペーパー用ホルダを示す側面図である。 切断操作中のロールペーパー用ホルダを示す側面図である。 進退爪を有する制動爪機構を示す正面図である。 進退爪が制動中の制動爪機構を示す正面図である。 ロールペーパー搭載のロールペーパー用ホルダを示す側面図である。 切断操作中のロールペーパー用ホルダを示す側面図である。 抑止機構を組み込んだロールペーパー用ホルダを示す斜視図である。 ロールペーパーを搭載したロールペーパー用ホルダを示す斜視図である。 抑止機構を利用するロールペーパー用ホルダを示す斜視図である。 動作する抑止機構を示す側面図である。
1 ロールペーパー用ホルダ
2 ホルダフレーム
20 同 背面部
21 同 腕部
22 同 前支持片部
23 同 後支持片部
24 同 支柱部
3 摩擦ローラー
30 同 水平支軸
31 同 摩擦抵抗面
32 同 歯車部
4 ペーパーカッター
40 同 吊下軸
41 同 当接刃部
42 同 当接端
43 同 切り刃
5 制動爪機構
50 同 左右制動片
51 同 上向き先端
52 同 掛止爪
53 同 レバー杆
54 同 レバー操作面
55 同 傾動制限棒
56 同 案内長孔
57 同 進退爪
6 垂下路
7 転輪
70 同 片持ち支軸
8 上蓋
80 同 基端
81 同 上面先端
82 同 手掛けフック部
83 同 閉じ込み防止片
84 同 抑止機構
85 同 抑止腕
86 同 制圧輪
87 同 連結杆部
88 同 垂腕
9 ロールペーパー
90 同 ペーパー先端

Claims (5)

  1. ロールペーパー軸心長を超える横巾とした背面部と、該背面部の表面に対して直角方向であって未使用ロールペーパー外径寸法を超える長さを有し、同ロールペーパー軸心長をやや超える間隔を置いて突出状とした左右一対の腕部とからホルダフレームを形成し、該ホルダフレーム左右各腕部先端には夫々、円筒体外周面を摩擦抵抗面とし、当該背面部に平行な水平同一軸心回りに回転自在であって、各円筒体の少なくとも左右何れかの側部に、各摩擦抵抗面外径内に収まるよう寸法規制して同心状配置となる歯車部を一体化形成した左右一対の摩擦ローラーを軸着すると共に、同左右各腕部間の各摩擦ローラー近傍の適所には、左右各摩擦ローラーに平行配置とした当接刃部が、その当接端を垂れ下り状姿勢から、背面部とは反対側である前方所要角度方向への振り上げ状姿勢までの間を揺動自在とするよう軸着された上、当該当接刃部の軸回り前方への回動か、または軸の直径方向後方へのスライドかの何れか一方の動作に連動し、各歯車部に噛合、掛止可能な制動爪機構を組み込んでなるものとしたペーパーカッターを設ける一方、各摩擦ローラーと同高さ位置辺りであって背面部との間にロールペーパーの先端がわを垂れ下り状に通過可能とする垂下路を確保でき、且つ同摩擦ローラーとの間隔がロールペーパー芯管径よりもやや小さくなるよう規制した位置となる左右腕部内壁面の夫々に、ロールペーパー下面がわ両端を載置可能で同外周面に当接、転動可能となるようにした転輪を対峙状に軸着してなるものとしたことを特徴とするロールペーパー用ホルダ。
  2. 制動爪機構が、左右摩擦ローラーの各歯車部外周面に対峙するよう、ペーパーカッター左右適所から、同ペーパーカッター吊下軸より上方に左右制動片を夫々延伸し、それら左右制動片上向き先端夫々から、同ペーパーカッター当接刃部のロールペーパー切断操作による吊下軸回り前方への傾斜姿勢にて歯車部に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッターの吊下軸への自由吊下姿勢では、歯車部から離脱・解放脱可能な寸法に規制してなる掛止爪を、上下反転L字状に折曲、延伸形成してなるものとした、請求項1記載のロールペーパー用ホルダ。
  3. 制動爪機構が、ホルダフレーム左右各腕部の、左右摩擦ローラー各歯車部の前方に対応する近傍適所夫々に、左右一対の棒状体で下端寄りに重心を持ち、それら各上端に各歯車部に係合可能な掛止爪が形成されたレバー杆の各中央付近を夫々、ホルダフレーム背面部に平行な水平軸心回りに前後傾動自在に軸着すると共に、当該ペーパーカッター左右の各レバー杆下端近傍の後方に対応する箇所には夫々レバー操作面を確保し、ペーパーカッター当接刃部のロールペーパー切断操作による吊下軸回り前方への傾斜姿勢にて、左右各レバー操作面が、各レバー杆下端を前方に傾動して各掛止爪を歯車部に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッターの吊下軸への自由吊下姿勢では、各掛止爪が各歯車部から離脱・解放脱可能なものとしてなる、請求項1記載のロールペーパー用ホルダ。
  4. 制動爪機構が、ホルダフレーム左右各腕部の、ペーパーカッターの左右摩擦ローラー各歯車部の前方に対応する近傍適所夫々から、ペーパーカッターの前方への傾動姿勢を規制可能な傾動制限棒を突設し、当該ペーパーカッターの軸着箇所には、吊下軸の直径方向にスライド自在な案内長孔を形成すると共に、同ペーパーカッターの左右摩擦ローラーの各歯車部外周面に対峙する左右適所からは夫々、ペーパーカッター当接刃部のロールペーパー切断操作による吊下軸回り前方への傾斜姿勢、ならびに上昇移動にて、左右各歯車部に接近・噛合し、且つ、ペーパーカッターの吊下軸への自由吊下姿勢では、各歯車部から離脱・解放脱可能となる突出長さ寸法に設定された進退爪を突設してなるものとした、請求項1記載のロールペーパー用ホルダ。
  5. ホルダフレームの背面部か、または、左右一対の腕部かの何れかの上端に、ロールペーパー用上蓋の基端を背面部に平行な軸心回りに傾動自在に軸着し、同上蓋の上面先端寄りの左右巾間に渡り手掛けフック部を形成すると共に、同上蓋左右縁の何れか適所から左右外がわに向けて、ホルダフレーム左右一対の腕部の何れか適所上縁に係合可能な寸法分突出してなる閉じ込み防止片を一体化してなるものとした、請求項1ないし4何れか一項記載のロールペーパー用ホルダ。
JP2010250202A 2010-11-08 2010-11-08 ロールペーパー用ホルダ Expired - Fee Related JP5228028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010250202A JP5228028B2 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 ロールペーパー用ホルダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010250202A JP5228028B2 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 ロールペーパー用ホルダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012100773A true JP2012100773A (ja) 2012-05-31
JP5228028B2 JP5228028B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=46391973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010250202A Expired - Fee Related JP5228028B2 (ja) 2010-11-08 2010-11-08 ロールペーパー用ホルダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5228028B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016221282A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 貴夫 中野 ペーパホルダ
JP2017109095A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 板垣 昌広 ロールペーパー巻取り装置、および、それを利用したロールペーパーホルダー

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107928523B (zh) * 2017-11-14 2019-06-25 浙江顺福印业有限公司 一种具有隐藏式的滑板厕纸盒

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002125882A (ja) * 2000-10-20 2002-05-08 Inax Corp ロールペーパーホルダー
JP3120968U (ja) * 2005-10-14 2006-04-27 政武 松岡 ペーパー先端出し機能付き無接触ロールペーパーホルダー
JP2006288839A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Masahiro Itagaki ロールペーパー用ホルダ、およびそれを用いたロールペーパーの切断方法
JP2007097679A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Okamoto Shuichi トイレットペーパーホルダ
JP3136216U (ja) * 2007-08-07 2007-10-18 廣司 猪瀬 トイレットペーパーホルダー
JP2008006028A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Masahiro Itagaki ロールペーパー用ホルダ、およびそれを利用したロールペーパーの切断方法
JP2009279370A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Yoichi Masuda 簡便巻紙機

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002125882A (ja) * 2000-10-20 2002-05-08 Inax Corp ロールペーパーホルダー
JP2006288839A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Masahiro Itagaki ロールペーパー用ホルダ、およびそれを用いたロールペーパーの切断方法
JP2007097679A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Okamoto Shuichi トイレットペーパーホルダ
JP3120968U (ja) * 2005-10-14 2006-04-27 政武 松岡 ペーパー先端出し機能付き無接触ロールペーパーホルダー
JP2008006028A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Masahiro Itagaki ロールペーパー用ホルダ、およびそれを利用したロールペーパーの切断方法
JP3136216U (ja) * 2007-08-07 2007-10-18 廣司 猪瀬 トイレットペーパーホルダー
JP2009279370A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Yoichi Masuda 簡便巻紙機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016221282A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 貴夫 中野 ペーパホルダ
JP2017109095A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 板垣 昌広 ロールペーパー巻取り装置、および、それを利用したロールペーパーホルダー

Also Published As

Publication number Publication date
JP5228028B2 (ja) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5228028B2 (ja) ロールペーパー用ホルダ
EP1559357B1 (en) Two roll paper web material dispenser
US6446901B1 (en) Dispenser apparatus with positive stop mechanism
JP4374581B2 (ja) ロールペーパー用ホルダ、およびそれを利用したロールペーパーの切断方法
JP4149454B2 (ja) ロールペーパー用ホルダ、およびそれを用いたロールペーパーの切断方法
JP6419682B2 (ja) ロールペーパーホルダー
JP5683413B2 (ja) ロールペーパーホルダー
JP3224159U (ja) 可搬型ロールホルダー
JP4510522B2 (ja) 壁紙糊付機の支持構造
JP4984185B2 (ja) ロールペーパー引出し切断装置
JP5558965B2 (ja) 壁紙糊付機
JP2017109095A (ja) ロールペーパー巻取り装置、および、それを利用したロールペーパーホルダー
JP2014124523A (ja) ロールペーパーホルダー
JP2021040970A (ja) ロール紙ホルダ
JP7094481B2 (ja) トイレットペーパー用カッター
CN210277020U (zh) 一种卫生纸卷架
JP3511038B2 (ja) ロールペーパーホルダー
JP3156921U (ja) ペーパーロールの回転制御金具
JP3063345U (ja) トイレットペ―パ―ホルダ―
JPH0898786A (ja) ロールペーパーホルダー
JPH0434780Y2 (ja)
JP3653246B2 (ja) シートロールホルダー
JP2005253922A (ja) トイレットペーパーホルダー
JP2019022618A (ja) 可搬型ロールホルダー
CA1047981A (en) Roll dispenser

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5228028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees