JP2012096810A - 成形蓋と包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】包装用容器を持ち上げるときに、成形蓋の突状部の周囲に形成した側壁部近傍に変形が生じた場合でも、荷重を開放することで迅速に元の姿勢に復元することができ、それにより包装用容器としての商品価値を低下させることがないより改良された成形蓋を開示する。
【解決手段】成形蓋10は、上方に開口部を有する容器本体の開口部を覆う成形蓋であり、成形蓋10の天板部13にはその上に容器本体を積み重ねたときに容器本体の底部の係合部と係合して両者が面方向に移動するのを規制する天板部周側壁21と略矩形形状の水平天板部22からなる突状部が一体に形成されている。そして、突状部の周囲の天板部周側壁21は、階段状に、すなわち、第1立ち上がり部23と、その上端から内側水平に延在する水平部24と、その内側縁から立ち上がる第2立ち上がり部25とで構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、上方に開口部を有する容器本体の該開口部を覆うようにして用いられる成形蓋と、前記成形蓋と容器本体とで形成される包装用容器に関する。
に関する。
近年では、弁当や惣菜等は、これを特定の包装用容器に入れて運搬や販売等がなされており、そのための包装用容器も多岐にわたって製造されている。この種の包装用容器としては、内容物を収容した後にラップをかけて内容物を保護するようにして用いられる、いわゆるトレーと、内容物を容器本体に収容した後に蓋をかぶせるようにした、いわゆるパックとに大別することができるが、いずれにおいても、衛生的であることから合成樹脂を使用して形成されたものが多く用いられている。
包装用容器を構成する容器本体や蓋体として、合成樹脂シート(例えばポリエチレンテレフタレートやOPS(延伸ポリスチレンシート)、ポリプロピレンなど)を材料とし、真空成形または圧空成形などの熱成形により製造されているものがある。このようなシート成形による包装用容器では、シート厚をより薄くすることで軽量化を図りながら、容器として必要とされる強度を備えるものが求められる。また、容器本体と蓋体とからなる包装用容器の場合、容器本体に内容物を収容し蓋をした状態のものを、例えば2〜5段に積み重ねて運搬箱中に収納したり、陳列棚に陳列することが行われる。その際に、積み重ねた状態の包装容器群が搬送時等の振動によって不用意に横ずれしないように、蓋体の天板部に、該天板部の上に容器本体を積み重ねたときに、当該容器本体の底部に形成された係合部と係合する突状部を形成するようにした包装用容器が用いられており、その一例が特許文献1あるいは2等に記載されている。
実用新案登録第2605519号公報 特開2009−202937号公報
内容物を収容した状態の包装用容器が多段に積み重ねられて店頭に陳列されているときに、多くの場合、購買者は、多段に積み重ねられた包装容器群からその1つを手で持ち上げようとする。そのときに、両手で容器本体の周囲のフランジ部または底部を持つ姿勢で包装容器を持ち上げるようにすれば、格別の問題は生じないが、片手で蓋体の天板部に親指をかけ、残りの指を容器本体の周囲のフランジ部または底部にかけた姿勢で包装用容器を持ち上げようとすると(この姿勢で包装容器を持ち上げることが多い)、どうしても蓋体を押し潰す方向の負荷が親指から蓋体にかかるようになり、蓋体に凹みが生じる場合がある。特許文献1あるいは2に記載されるような、蓋体の天板部に、容器本体の底部に形成された係合部と係合する突状部を形成している包装用容器の場合、上からの荷重に対する強度の関係から、前記した凹みは、該記突状部の周囲に形成される側壁近傍は生じやすい。
そのような凹みに伴う変形が生じたとき、親指からの荷重を開放することで元の姿勢に復元する場合もあるが、復元せずに凹んだままの姿勢になってしまうこともまた経験することである。蓋体の一部が凹んだままにあることは、その商品を購買した者にも見た目に好ましくない印象を与え、また、そのように蓋体が変形した状態のままで包装用容器が店頭に陳列されていると、当該包装用容器の商品価値を低下させることともなる。特に、薄肉の樹脂シートを成形した成形蓋では、このような変形が起こりやすい。厚みを厚くすれば、このような変形をある程度は防止することができるが、この場合は、包装容器が重くなりコスト高ともなるので市場の要望を満足させることができない。
本発明は、上記のような事情を勘案してなされたものであり、薄肉の樹脂シートで成形することで価格の上昇を抑えながら、包装用容器を持ち上げるときに、成形蓋の突状部の周囲に形成した側壁近傍に変形が生じた場合でも、荷重を開放することで迅速に元の姿勢に復元することができ、それにより包装用容器としての商品価値を低下させることがないより改良された成形蓋と、該成形蓋と容器本体とからなる包装用容器を開示することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく、さらに研究と実験を行うことにより、成形蓋において、成形蓋の前記突状部の周囲に形成した側壁が全体として一体に成形されている場合には、側壁部分における上からの荷重に対する耐性が大きくなり、側壁周辺での変形は生じがたくなるが、耐荷重値を超えた大きさの荷重が掛かることで一旦凹み等の変形が生じると、一部に折れ曲がり等の塑性変形が発生してしまい、それが元の姿勢に復元するのを妨げていることを知見した。一方、成形蓋の前記突状部の周囲に形成した側壁を階段状に形成した場合には、上からの荷重に対して変形しやすくなって側壁周辺での変形は生じ易くなるが、塑性変形は生じないことから、確実に元の姿勢に復元できることも知見した。本発明は、本発明者らが得た上記の知見に基づいてなされたものである。
第1の発明は、上方に開口部を有する容器本体の該開口部を覆う成形蓋であり、該成形蓋の天板部にはその上に容器本体を積み重ねたときに容器本体の底部の係合部と係合して両者が面方向に移動するのを規制する突状部が一体に形成されている成形蓋において、前記突状部の周囲の側面の全部または一部は階段状に形成されていることを特徴とする。
第2の発明は、上方に開口部を有し平面視で略方形形状である容器本体の該開口部を覆う成形蓋であり、該成形蓋の天板部にはその上に容器本体を積み重ねたときに容器本体の底部の係合部と係合して両者が面方向に移動するのを規制する略方形形状の突状部が一体に形成されている成形蓋において、前記突状部の周囲の側面における略方形形状の角部を除いた領域は階段状に形成されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明である成形蓋と、上方に開口部を有し底部に前記成形蓋に形成した突状部の周囲の側面が係合する係合部を有する容器本体とからなることを特徴とする包装用容器である。
第4の発明は、第3の発明の包装用容器において、前記成形蓋と前記容器本体とがヒンジ部を介して一体に連結して形成されていることを特徴とする包装用容器である。
本発明による成形蓋では、その天板部に形成した突状部の周囲の側面の全部または一部は階段状(蛇腹状)に形成されており、上からの荷重に対して変形しやすくなっている。そのために、内容物を収容した包装用容器を親指を突状部の周囲の側面近傍の上に置き、他の指を容器本体の周囲のフランジ部または底部に置いた姿勢で持ち上げるときに、親指の力が作用する突状部の周囲の側面は容易かつ迅速に変形し、その周囲もある程度変形する。そして、ある程度変形はするものの塑性変形が生じるのを避けることができ、結果として、親指の力が開放したときに、元の姿勢に速やかに復元する。従って、成形蓋が変形したままの状態で包装用容器が店頭に陳列されるというような事態を回避することができる。
天板部に形成した突状部の周囲の側面の全部または一部が階段状に形成されていても、上部に積まれた包装用容器の荷重は、容器本体の底部に設けられた複数の係合部によって分散される。従って、第2および第3の発明に記載の包装用容器を多段に積み上げたときに、成形蓋の突状部の周囲の側面と容器本体の底部の係合部とで形成される係合領域において、横方向の位置ずれに対する強度が大きく低下することはなく、成形蓋の突状部としての所期の目的が阻害されることはない。特に、第2の発明に係る成形蓋では、突状部の周囲の側面における略方形形状の角部を除いた領域のみを階段状に形成しており、角部は階段状に形成されていないので、積み重ね時の横方向の位置ずれが起こりにくくなっている。
本発明による包装用容器は、上記第3の発明のように、成形蓋と容器本体とが別体になっているものでもよく、上記第4の発明のように、両者が連接部を介して一体に成形されている、いわゆるフードパックでもよい。いずれの場合も、成形蓋はその周縁下部に容器本体に対する外嵌合部、内嵌合部、または内外嵌合部を持つことは好ましく、それにより、蓋をしたときの密封性をより確実に確保することができる。
第1および第2の発明における成形蓋は、熱可塑性樹脂シートまたは少なくとも片面に熱可塑性樹脂フィルムを積層した熱可塑性樹脂積層シートからなることが好ましい。熱可塑性樹脂フィルムは単層または多層の熱可塑性樹脂フィルムであってよい。特に、本発明においては、透明な熱可塑性樹脂シートであることが好ましい。
このシートとしては、例えば、スチレン樹脂単独、あるいは、スチレンモノマーと共重合可能なブタジエン、無水マレイン酸、メタクリル酸などのモノマーとスチレンモノマーとの共重合体樹脂単独、または、スチレン樹脂と前記共重合体樹脂やポリフェニレンエーテル系樹脂などの耐熱性樹脂などとの混合物、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などの樹脂を使用することができる。さらに、前記したスチレン樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などのシートを一軸もしくは2軸延伸した延伸シートを使用することができる。
このシートの片面、もしくは両面に積層される樹脂フィルムには、例えば、ポリスチレン樹脂、バイインパクトポリスチレン樹脂、耐熱ポリスチレン樹脂などのスチレン系樹脂が用いられてなるフィルムや、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂が用いられてなるフィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂が用いられてなるフィルム、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂などのガスバリア性に優れた樹脂が用いられてなるフィルムを用いることができる。
あるいは、これらのフィルムどうしを積層させたフィルム(積層フィルム)やこれらの積層フィルムを発泡シートに積層させる樹脂フィルムとして用いることもできる。
また、これらのシートとして、0.15〜1mm程度のシートが好適に使用できる。
上記のように、本発明によれば、薄肉の樹脂シートで成形することで軽量化を図り、さらに価格の上昇を抑えながら、包装用容器を持ち上げるときに、成形蓋の突状部の周囲に形成した側壁近傍に変形が生じた場合でも、荷重を開放することで迅速に元の姿勢に復元することができる成形蓋と、該成形蓋と容器本体とからなる包装用容器を得ることができる。本発明による成形蓋を用いることにより、包装用容器として店頭に陳列したときに、成形蓋が塑性変形したままの状態となり商品価値が低下するのを回避することができる。
本発明による成形蓋を上から見て示す斜視図(図1(a))と、その一つ角部を拡大して示す平面図(図1(b))と、図1(a)のc−c線に沿う断面図。 図1に示す成形蓋とその成形蓋ともに用いられる容器本体とを示す斜視図。 図2に示す成形蓋と容器本体とで構成される包装用容器を2段に積み上げた状態を示す側面図。
以下、本発明による成形蓋、および該成形蓋と容器本体とで構成される包装用容器の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は成形蓋10の一例を示しており、この例において、成形蓋10は透明なOPS等の合成樹脂シートを熱成形することで作られている。成形蓋10は端縁部の外形は平面視で略矩形形状であり、対向する2つの角部11、11はほぼ90度をなしており、他の対向する2つの角部12、12は丸みを帯びた形状をなしている。成形蓋10は、略矩形形状の天板部13と該天板部13の周縁部から下方に連接する側壁部14を備える。
側壁部14の下端には全周にわたって水平フランジ部15が形成され、該水平フランジ部15の外周縁にはやや外広がり状の第2側壁部16が形成され、該第2側壁部16の下端には幅の狭い水平縁部17が形成されている。そして、前記第2側壁部16の途中には図示のように段差部18が形成されるとともに、水平縁部17に近接した領域には内側に突出する水平状の突起17aが複数個形成されている。図示のものでは、前記水平状の突起17aは、角部付近と側縁の中央部に形成されている。また、水平縁部17には、熱成形による細かな凹凸加工やエンボス加工を施すことによって、側面視にて波形(正弦波、三角波、台形波等)の外縁線、すなわち、直線ではない外縁線を備えるようにしてもよい。これにより、水平縁部17の外周縁のエッジの鋭利さが解消されるため、成形蓋を取り扱うときに、指先を保護することができると同時に、補強効果にもなる。また、前記側壁部14の適所には、縦方向のリブ19が適数だけ形成されており、側壁部14を補強している。
天板部13は、その外周縁から内側に向けて延在する、例えば10mm程度の幅の天板部水平フランジ部20と、該天板部水平フランジ部20の内側縁からは数mm程度の高さで立ち上がる天板部周側壁21と、該天板部周側壁21の上端を繋ぐ略矩形形状の水平天板部22とで構成されている。前記した天板部周側壁21と略矩形形状の水平天板部22とが本発明でいう天板部13に形成した「突状部」を構成する。そして、図1(c)の断面図によく示すように、前記天板部周側壁21の角部(丸で囲む略矩形形状のコーナー部)を除いた領域は、階段状に、すなわち、第1立ち上がり部23と、その上端から内側水平に延在する水平部24と、その内側縁から立ち上がる第2立ち上がり部25とで構成されている。天板部周側壁21の4つの角部には、図1(b)によく示すように、水平部24と第2立ち上がり部25は形成されてなく、第1立ち上がり部23が水平天板部22まで延びている。なお、図示のものでは、第1立ち上がり部23と第2立ち上がり部25は、ほぼ垂直となっているが、いずれも少し外広がり状であってもよい。
上記成形蓋10とともに用いられる容器本体30の一例が図2に示される。容器本体30は上方に開口部を有し、該開口部は上記した成形蓋10によって覆われる。すなわち、容器本体30は成形蓋10と同様に端縁部の外形は平面視で略矩形形状であり、その周囲の側壁31の形状は、成形蓋10の前記第2側壁部16の外郭形状のほぼ同じとされている。また、側壁31の下端部には水平縁部32が形成されており、蓋を閉めるときに、該水平縁部32を成形蓋10に形成した内側に突出する水平状の突起17aが乗り越えることで、成形蓋10と容器本体30とは嵌合して確実に固定される。また、その姿勢で、前記水平縁部32は成形蓋10の第2側壁部16の途中に形成した段差部18の上に位置するようにされている。
また、側壁31の上縁は内側に入り込む上縁部33とされており、上縁部33から内側壁34が下方に延在し、該内側壁34の下端部は容器本体30の底部35と接続している。なお、図示の例では、内側壁34で囲まれる内部空間には複数の仕切り壁36が立てられており、それによって、容器本体30の内部は、複数個(図では4個)の内容物収容部37に区画されている。
図3に示すように、この例において、容器本体30の底部35は、側壁31の下端よりもさらに下方に達している。また、底部35は全体として平面視で略矩形形状をなしている。より詳細には、底部35は全体として、成形蓋10の水平天板部22の外郭形状と相似形をなす略矩形形状であり、底部35の大きさは成形蓋10の水平天板部22の大きさよりも少し大きくされている。そして、その大きくなっている領域の4つの角部には、成形蓋10の上に容器本体30を重ねたときに、成形蓋10の水平天板部22の4つの角部に外側からほぼ接することができるようにして、係合突起38(図3参照)が形成されている。該4つの係合突起38の高さはすべて等しく、容器本体30を水平面上においたときに、4つの係合突起38は脚部としての機能も果たす。もちろん、前記係合突起38は底部35の全周にわたって形成されていてもよい。
また、容器本体30の開口部を成形蓋10で覆った状態(容器本体に蓋をした状態)で、容器本体30の上縁部33は成形蓋10の水平フランジ部15の裏面にほぼ衝接するように、上縁部33と水平フランジ部15の位置と形状が設定されている。
上記した容器本体30の内容物収容部37に食品等の内容物を収容し、その上を成形蓋10で覆うことで、食品等を収容した包装用容器Aとされる。その包装用容器Aを2段に積み重ねたものが図3に示される。上記の構成であり、積み重ねた状態では、下位の包装用容器A1の成形蓋10に形成された天板部周側壁21と水平天板部22が、上位の包装用容器A2の容器本体30の底部35に形成した4つの係合突起38で囲まれた領域内に入り込んだ状態となる。また、上位に位置する包装用容器A2の容器本体30に形成した前記係合突起38の底面は、下位に位置する包装用容器A1の成形蓋10に形成した天板部水平フランジ部20の上に乗った状態となる。図示されないが、好ましくは、その状態で、上位に位置する包装用容器A2の容器本体30の底部35と、下位に位置する包装用容器A1の成形蓋10の水平天板部22とは衝接することなく、両者間にわずかな隙間が形成されるように、前記係合突起38の高さが設定される。
図3のように2つの包装用容器A1、A2を重ね合わせた状態では、上位の包装用容器A2の水平方向の移動、言い換えれば面方向の移動は、前記したように、下位の包装用容器A1の成形蓋10に形成された天板部周側壁21と水平天板部22が、上位の包装用容器A2の容器本体30の底部35に形成した4つの係合突起38で囲まれた領域内に入り込んだ姿勢となることから、規制される。そのために、振動などによって、積み重ねが崩れるのを防止することができる。
その状態から、上位の包装用容器A2を持ち上げようとするときに、親指を成形蓋10の一つの側縁における天板部周側壁21近傍の水平天板部22の上に置き、他の指を容器本体30の底部35の下に差し入れた姿勢で、片手で持ち上げることがしばしば起こる。その姿勢では、いわば上位の包装用容器A2を片持ち梁の状態で持ち上げることとなり、親指に大きな負荷がかかる。その親指からの荷重により、成形蓋10の親指が位置している場所近傍には、そこを押し潰すように荷重が加えられる。
上記の成形蓋10では、天板部周側壁21が階段状になっていることから、それが一枚の平板状である場合と比較して、同じ荷重に対して変形しやすくなっており、荷重がかかった当初から天板部周側壁21とその近傍の水平天板部22および天板部水平フランジ部20に少しずつの変形が生じるようになる。すなわち、ある荷重までは変形せず、しきい値を超えた荷重になったときに急激に変形して塑性変形を発生させるというような変形態様を回避することができる。そのために、本発明による成形蓋10では、親指からの荷重が開放されたときに、成形蓋10に生じていた変形は元姿勢に復元しやすくなり、蓋が潰れたままになることで包装用容器Aの商品価値が低下するのを確実に回避することができる。
上位の包装用容器A2からの荷重は、下位の包装用容器A1の天板部水平フランジ部20に作用するので、天板部周側壁21が上からの荷重で変形しやすくなっていても、積み重ねた包装用容器群の積み重ね姿勢が不安定となることもない。また、図示の成形蓋10では、天板部周側壁21と略矩形形状の水平天板部22とで形成される「突状部」での4つの角部における天板部周側壁21は階段状とされていないので、全周に形成する場合と比較して強い強度を備えており、横荷重により下位と上位の包装用容器A1、A2との間で位置ずれが生じるのを、より確実に阻止することができる。
もちろん、天板部周側壁21の全周を階段状としてもよく、また、階段数を2段以上としてもよい。さらに、図示のものでは、平面視で略矩形状である成形蓋10および容器本体30を示したが、両者が平面視で円形や楕円形のものであってもよい。また、成形蓋10および容器本体30が分離しているものを例示したが、前記した特許文献1に示されるように、成形蓋10と容器本体30とが図示しないヒンジ部を介して一体に連結して形成されている包装用容器に本発明を適用することもできる。さらに、図示のものは、成形蓋10は容器本体30に対して外嵌合するようになっているが、内嵌合の形状、また内外嵌合の形状とすることもできる。
A…包装用容器、
10…成形蓋、
13…天板部、
14…側壁部、
15…水平フランジ部、
16…第2側壁部、
17…水平縁部、
18…第2側壁部の段差部、
20…天板部水平フランジ部、
21…天板部周側壁、
22…水平天板部、
23…天板部周側壁の第1立ち上がり部、
24…天板部周側壁の水平部、
25…天板部周側壁の第2立ち上がり部、
30…容器本体、
31…周囲の側壁、
32…水平縁部、
33…上縁部、
34…内側壁、
35…底部、
36…仕切り壁、
37…内容物収容部、
38…係合突起。

Claims (4)

  1. 上方に開口部を有する容器本体の該開口部を覆う成形蓋であり、該成形蓋の天板部にはその上に容器本体を積み重ねたときに容器本体の底部の係合部と係合して両者が面方向に移動するのを規制する突状部が一体に形成されている成形蓋において、前記突状部の周囲の側面の全部または一部は階段状に形成されていることを特徴とする成形蓋。
  2. 上方に開口部を有し平面視で略方形形状である容器本体の該開口部を覆う成形蓋であり、該成形蓋の天板部にはその上に容器本体を積み重ねたときに容器本体の底部の係合部と係合して両者が面方向に移動するのを規制する略方形形状の突状部が一体に形成されている成形蓋において、前記突状部の周囲の側面における略方形形状の角部を除いた領域は階段状に形成されていることを特徴とする成形蓋。
  3. 請求項1または2に記載の成形蓋と、上方に開口部を有し底部に前記成形蓋に形成した突状部の周囲の側面が係合する係合部を有する容器本体とからなることを特徴とする包装用容器。
  4. 請求項3に記載の包装用容器であって、前記成形蓋と前記容器本体とがヒンジ部を介して一体に連結して形成されていることを特徴とする包装用容器。
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