JP2019018869A - 包装用容器の蓋と包装用容器 - Google Patents

包装用容器の蓋と包装用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019018869A
JP2019018869A JP2017136805A JP2017136805A JP2019018869A JP 2019018869 A JP2019018869 A JP 2019018869A JP 2017136805 A JP2017136805 A JP 2017136805A JP 2017136805 A JP2017136805 A JP 2017136805A JP 2019018869 A JP2019018869 A JP 2019018869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
surface portion
packaging container
container
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017136805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6566998B2 (ja
Inventor
康弘 広末
Yasuhiro Hirosue
康弘 広末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FP Corp
Original Assignee
FP Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FP Corp filed Critical FP Corp
Priority to JP2017136805A priority Critical patent/JP6566998B2/ja
Publication of JP2019018869A publication Critical patent/JP2019018869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6566998B2 publication Critical patent/JP6566998B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Stackable Containers (AREA)

Abstract

【課題】シートの厚さを過度に厚くすることなく必要な強度を確保することができ、内容物の視認性に優れた包装用容器の蓋とその蓋を備えた包装用容器を提供する。【解決手段】透明な合成樹脂製シートからなり、容器本体1と嵌合する構成の包装用容器の蓋2であって、多角形状である平面状の天面部20と、該天面部20の周縁部から下方へ垂下する垂下面部21と、下側且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部22と、該傾斜側面部22から外側に延設されたフランジ部23とを備え、垂下面部21の下端部と傾斜側面部22の上端部は、水平方向に延びる水平面部24を介して接続されており、該水平面部24の幅は、一対の長辺において両角部から辺中央部にかけて次第に狭くなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、包装用容器の蓋とそれを備えた包装用容器に関する。
近年、唐揚げやポテト、中華総菜、寿司等の様々な惣菜等を多くの人数で食することができるように、それらの惣菜等がオードブル用の容器に入れられて販売されている。この種の容器では、4〜6人などの多人数で食することができるように容器自体が大型化される。また、収容したこれらの食品が持つおいしさを蓋を通してそのままに表現できるように、蓋には、内容物である食品を良好に視認できる性能が求められる。そのため、蓋の天面部はもちろん、蓋の傾斜した側面部にも補強のためのリブを設けない構造が求められるが、補強リブなしで蓋の強度を保つためには、蓋を製造するための透明シート材料の厚みを厚くして強度を向上させることが必要になる。しかしながら、蓋のシートを厚いものにすると、蓋が重くなるうえに蓋自体が硬くなり、容器本体に嵌合している蓋を開けにくくなるという問題がある。
下記特許文献1では、串物や寿司、唐揚げ等の多くの食品を収容するために、仕切を設けたオードブル用の容器が提案されている。この容器に使用されている蓋は、天面部の周縁部から垂下した垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部が接続した構成となっている。このように蓋における垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部とが接続した構成では、蓋を通した食品の視認性は良好であるものの、蓋の強度が不足しやすい。そのため、蓋の強度を確保するために上述のように蓋のシートの肉厚を厚くする必要があり、蓋が開けにくくなるという問題がある。
また、下記特許文献2に記載された蓋には、垂下面部と傾斜側面部との間に、上下二段の水平面部が全周に亘って設けられている。このように垂下面部と傾斜面部との間に全周に亘って上下二段の水平面部を設けると、蓋の強度は向上するものの、斜め上方から蓋を通して内部の食品を見ようとした場合に、上下二段の水平面部が妨げとなって食品の視認性が悪くなる。また、傾斜側面部が上下方向の中間部において屈曲していることからも良好な視認性が得られない。
特開2016−98022号公報 特開2009−29463号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、シートの厚さを過度に厚くすることなく必要な強度を確保することができ、内容物の視認性に優れた包装用容器の蓋とその蓋を備えた包装用容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る包装用容器の蓋は、透明な合成樹脂製シートからなり、容器本体と嵌合する構成の包装用容器の蓋であって、多角形状である平面状の天面部と、該天面部の周縁部から下方へ垂下する垂下面部と、下側且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部と、該傾斜側面部から外側に延設されたフランジ部とを備え、垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部は、水平方向に延びる水平面部を介して接続されており、該水平面部の幅は、多角形状の少なくとも一辺において両角部から辺中央部にかけて次第に狭くなっていることを特徴とする。
該構成の包装用容器の蓋にあっては、垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部との間に水平面部が設けられていて、その水平面部は角部において幅広となっているので、厚いシートでなくても強度を容易に確保することができる。従って、内容物として食品を収容した蓋付きの容器を積み重ねた際においても、蓋の変形を防止できて安定した積み重ね状態が得られる。また、厚いシートを使用しなくてもよいので、蓋が開けにくいという現象が起こりにくい。一方、多角形状の少なくとも一辺において両角部から辺中央部にかけて水平面部の幅が次第に狭くなっているので、その辺中央部における視認性の低下を最小限に抑制できる。従って、食品のおいしさを視覚を通じて消費者に正確に伝えることができる。
特に、前記多角形状が長方形状である場合には、その長方形状の一対の長辺において、水平面部の幅が両角部から辺中央部にかけて次第に狭くなっていることが好ましい。長辺は短辺に比して食品の視認性に与える影響度合いが大きい。従って、一対の長辺において両角部から辺中央部にかけて水平面部の幅が次第に狭くなっていると、一対の長辺の辺中央部近傍から食品を正確に視認できる。尚、長方形状の一対の短辺については、水平面部の幅は一定であってもよいし、一対の長辺と同様に両角部から辺中央部にかけて次第に狭くなっていてもよい。
また、前記辺中央部において、水平面部が実質上存在せずに垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部が直接接続されていることが好ましく、辺中央部における視認性をより一層向上させることができる。
また、本発明に係る包装用容器は、容器本体と上記構成の蓋とを備えた包装用容器であって、容器本体の底面部の下面には、包装用容器同士が積み重ねられた際に蓋の垂下面部と係合して包装用容器同士の水平方向の位置ずれを防止する係合部が形成されていることを特徴とする。
以上のように、蓋の垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部との間に水平面部が設けられていてその水平面部が角部において幅広に形成されているので、蓋の強度を容易に確保することができ、積み重ね時の荷重にも耐えうる。従って、シート厚を過度に厚くする必要がなく、薄いシートであっても強度を確保することができる。そのため、開蓋時に蓋が開けにくくなるということがない。また、水平面部の幅が両角部から辺中央部にかけて次第に狭くなっているので、辺中央部近傍において良好な視認性が確保され、内容物である食品のおいしさを視覚を通じて消費者に正確に伝えることができる。
本発明の一実施形態における包装用容器の開蓋状態を示す斜視図。 同包装用容器の蓋を示す平面図。 同蓋の正面図。 図2のD−D端面図。 図4の要部拡大図。 同蓋の要部拡大端面図であって、(a)は図2のA−A線で切断したときの端面図、(b)は図2のB−B線で切断したときの端面図、(c)は図2のC−C線で切断したときの端面図。 同包装用容器の容器本体を示す底面図。 同包装用容器同士の積み重ね状態における上位の容器本体の底面部と下位の蓋の天面部との関係を示す概略底面図。 (a)及び(b)は同包装用容器同士の積み重ね状態における上位の容器本体と下位の蓋との関係を示す概略端面図。 本発明の他の実施形態における包装用容器の蓋を示す平面図。
以下、本発明の一実施形態に係る包装用容器について図1〜図9を参酌しつつ説明する。以下、包装用容器を単に容器と称することがある。容器は、各種の内容物を収容可能な蓋付きの包装用容器であって、内容物としては特に各種の食材が好適である。その中でも特に、多人数用の食材を収容する用途に適しており、唐揚げやポテト、中華総菜、寿司等の様々な惣菜等を入れるオードブル用の容器として好適であり、また、焼き肉用やしゃぶしゃぶ用の肉、各種の鍋用の食材を盛り付けて入れる容器としても好適である。
容器は、図1に示すように、上面開口の容器本体1と、該容器本体1の上面開口部を閉塞すべく容器本体1に上側から被せられるようにして着脱可能に嵌合される透明な蓋2とを備えている。容器本体1と蓋2は何れも合成樹脂製シートを熱成形することにより形成されている。そして、この容器は、輸送時や陳列時に閉蓋状態で上下に積み重ねられる。
容器は平面視多角形状であり、四角形や五角形、六角形、八角形等の形状であってよいが、特に、正方形状又は長方形状である方形状であることが好ましい。尚、各辺が外側に膨らむように湾曲していたり逆に内側に凹むように湾曲していたりしてもよい。また、各辺間の頂点も面取りされていたり角丸状等であってもよい。本実施形態では平面視長方形状の包装用容器を例に説明する。
<容器本体1>
容器本体1は、底面部10と、該底面部10の周縁部から外側に拡開しつつ上方に立ち上がる本体側面部11と、該本体側面部11の上端部から外側に延設された本体フランジ部12とを有している。
底面部10は平面視長方形状に形成されている。底面部10は、上側に盛り上がった形状であってよく、具体的には周縁部から中央部にかけて上側に膨出した形状であってよく、この盛り上がり形状とされた盛り付け面によって、その上に盛り付けられた食材にボリューム感を与えることができる。底面部10の盛り付け面のうち最も盛り上がった箇所の高さは、本体側面部11の上端部あるいは本体フランジ部12の上面の高さと略等しくしてよく、それらの高さよりも高くしてもよい。底面部10の上面には凸部や凸条を適宜形成してよい。底面部10の上面の周縁部には溝14を設けておくことが好ましい。底面部10の盛り付け面には上側に向けて仕切り壁13を突設させてもよい。仕切り壁13によって底面部10の盛り付け面及び収容空間を複数に区画することができる。仕切り壁13の高さは、本体側面部11の上端部あるいは本体フランジ部12の上面の高さよりも高いことが好ましい。
底面部10の下面の周縁部には下方に向けて脚部15を突設してよい。該脚部15の形状、配置は任意であって、周縁部に沿って例えば全周に亘って脚部15が形成されていてもよいし、図7及び図8のように底面部10の四つの角部にそれぞれ独立して例えば底面視L字状に脚部15が形成されていてもよい。脚部15の下側への凸形状は、底面部10の溝14の凹形状に対応している。
底面部10の下面に脚部15を突設すると、容器本体1を平坦なテーブル等の載置面に載置した際に、その載置面に脚部15の下面が当接する。尚、図8において載置面に当接する部分である脚部15の下面には、多数のドットを付して示している。また、底面部10の下面に脚部15を突設した場合には、図9のように、閉蓋状態の容器同士を積み重ねた際に、上位の容器本体1の脚部15が下位の蓋2の傾斜側面部22の上部に当接あるいは若干の隙間を介して対峙することが好ましく、それにより容器同士の水平方向の位置ずれを防止できる。
底面部10の下面のうち脚部15よりも内側の領域は、底面部10の上面の上側への膨出形状に対応して、周縁部から中央部にかけて徐々に深くなるように凹んでいてよい。その場合、底面部10の下面のうち脚部15よりも内側の領域であって脚部15に近い周縁部には、閉蓋状態の容器同士を積み重ねた際に下位の容器の蓋2の天面部20の上面に当接する支持用凸部16が形成されていることが好ましい。尚、図8には蓋2の天面部20の外縁及び垂下面部21を二点鎖線で示している。底面部10の下面のうち脚部15よりも内側の領域は湾曲形状となっているが、支持用凸部16の下面16aは平坦面となっている。図9(a)にも示しているように、積み重ね時に支持用凸部16の下面16aが下位の蓋2の天面部20の周縁部の上面に当接する。支持用凸部16の下面16aは、脚部15の下面よりも高い位置にある。支持用凸部16は間隔をあけて複数形成されることが好ましく、本実施形態では各辺毎に一カ所ずつ合計四箇所形成されている。
底面部10の下面であって脚部15よりも内側の領域には、閉蓋状態の容器同士を積み重ねた際の水平方向の位置ずれを防止するために、係合部としての係合凸部17が島状に突設されていることが好ましい。係合凸部17は、容器の縦横二方向の位置ずれを防止できるように構成され、配置されていることが好ましい。具体的には、係合凸部17は各辺毎に一箇所ずつ合計四箇所設けられていることが好ましい。係合凸部17は脚部15の内側の近傍に配置されていて、支持用凸部16よりも外側に位置しており、係合凸部17と支持用凸部16は互いに縦方向又は横方向に位置をずらして配置されている。図8及び図9(b)のように係合凸部17は、積み重ね時に下位の蓋2の垂下面部21の外側に位置し、係合凸部17の内側の側面17aが下位の蓋2の垂下面部21に外側から当接あるいは若干の隙間を介して対峙する。従って、積み重ね時に下位の蓋2の垂下面部21は、四箇所の係合凸部17の内側に係合して位置することとなり、四箇所の係合凸部17によって容器の縦方向及び横方向の位置ずれが防止される。尚、係合凸部17は、脚部15の下面よりも高い位置にある。
本体フランジ部12の形状、構成は種々のものであってよいが、上面が上側に湾曲した玉ぶち形状であってもよいし、上面に凹凸を設ける等して装飾してもよい。その場合、後述する蓋2の蓋フランジ部23にも本体フランジ部12に対応して凹凸をつける等して装飾を施してもよい。また、本体フランジ部12の最外周部には本体縁取り部18が全周に亘って形成されることが好ましい。本体縁取り部18は、本体フランジ部12の外縁となる部分であって、外側に向けて略水平に延びていることが好ましい。
本体フランジ部12には蓋2との嵌合構造を備えることができ、内嵌合構造であってもよいが、本実施形態では蓋フランジ部23が本体フランジ部12の外側を覆う外嵌合構造が採用されている。閉蓋状態において、蓋フランジ部23の内面に形成された係止突起25が本体縁取り部18の下側に係止する。
<蓋2>
次に蓋2の構成について説明する。蓋2は、容器本体1に対応した平面視形状に形成されており、上述したように本実施形態では容器本体1が平面視長方形状であるため、それに対応して蓋2も平面視長方形状となっている。蓋2は、天面部20と、該天面部20の周縁部から下側に垂直に近い角度で垂下した垂下面部21と、該垂下面部21の外側に形成され、下側且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部22と、該傾斜側面部22の下端部から外側に延設された蓋フランジ部23とを備えている。
天面部20は、平面状であって、リブ等の凹凸のない平坦な滑面で構成されている。天面部20は、水平面であって、平面視長方形状であり、四つの辺と四つの頂点である角部を有しており、四つの辺は、互いに対向する一対の長辺と、互いに対向する一対の短辺からなる。各辺は外側に膨らむように湾曲していてよい。垂下面部21は全周に亘って高さ略一定に形成されており、従って、垂下面部21の下端部の高さは全周に亘って略一定である。
垂下面部21と傾斜側面部22との間に水平方向に延びる水平面部24が形成されている。垂下面部21の下端部と傾斜側面部22の上端部との間に水平面部24が形成されていて、垂下面部21の下端部と傾斜側面部22の上端部とは水平面部24を介して接続されている。水平面部24は、垂下面部21の下端部から外側に向けて延びており、従って、水平面部24の内縁部が垂下面部21の下端部となり、水平面部24の外縁部が傾斜側面部22の上端部となる。
水平面部24は全周に亘って幅一定ではない。水平面部24は、少なくとも一対の長辺においては幅略一定ではなく幅が変化している。本実施形態では一対の短辺においては水平面部24が幅略一定となっているが、一対の短辺においても一対の長辺と同様に幅が変化していてもよい。一対の長辺において、水平面部24は、両角部で最も幅広となっていて、その両角部から辺中央部にかけて徐々に幅が狭くなっている。そして、本実施形態では、一対の長辺の辺中央部において水平面部24の幅が実質上0となっていて、一対の長辺の辺中央部には、水平面部24が実質上存在していない接続部26が設けられている。従って、この接続部26においては、垂下面部21と傾斜側面部22とが水平面部24を介さずに直接接続されていて、垂下面部21の下端部が傾斜側面部22の上端部となっている。長辺の辺中央部において水平面部24が実質上存在しない領域である接続部26は、一点であってもよいが、本実施形態のように所定長さを有していてもよく、その長さは数cm程度であってよく、長辺の例えば略1/3程度の長さであってもよい。尚、一対の長辺の辺中央部において水平面部24が消滅せずに所定幅で残存していてもよい。
傾斜側面部22は、その上端部から下端部にかけて外側に膨出するように緩やかに湾曲した形状となっていてよい。また、傾斜側面部22は、各角部においては、水平方向に沿って外側に膨出するように湾曲していて、本実施形態では各辺部においても水平方向に沿って外側に膨出するように湾曲しているが、その曲率半径は、各辺部において大きく、各角部において小さくてよい。何れにしても、傾斜側面部22は、全周に亘って滑らかに連続した面構成となっていることが好ましい。このように傾斜側面部22は、その大部分がリブ等の凹凸のない滑面から構成されている。
傾斜側面部22の下端部には、蓋2同士を重ね合わせた際に蓋2同士がきつく嵌り合って離れなくなる現象(ブロッキング現象)を防止するためのブロッキング防止用凸部27を形成しておくことが好ましい。ブロッキング防止用凸部27を設けた場合には、そのブロッキング防止用凸部27を除いた傾斜側面部22の全領域が、凹凸のない滑面とされることが好ましい。ブロッキング防止用凸部27の配置は等間隔ではなく、また、蓋2毎にその位置を周方向にずらすようにして形成される。尚、容器本体1にも同様のブロッキング防止用凸部を設けてもよい。
傾斜側面部22の下端部から外側に向けて蓋フランジ部23が延設されている。蓋フランジ部23は、閉蓋状態において本体フランジ部12の上側から外側にかけて位置する。蓋フランジ部23は、具体的には、傾斜側面部22の下端部から外側に略水平に延設されたフランジ上面部231と、該フランジ上面部231の外縁部から下側に向けて全体として外側に傾斜しつつ延びるスカート部232とを備えていてよい。また、スカート部232の外側には全周に亘って蓋縁取り部233が設けられることが好ましい。
閉蓋状態において、フランジ上面部231は本体フランジ部12の上側に対向して位置し、スカート部232は本体フランジ部12の外側に位置する。フランジ上面部231に凹凸を設ける等して装飾を施してもよく、上述のように、本体フランジ部12の上面に凹凸等を設ける場合にはそれに対応してフランジ上面部231やスカート部232に凹凸等を設けてよい。スカート部232の下部の内面には内側に向けて係止突起25が突設されており、閉蓋状態において、係止突起25が本体縁取り部18の下側に係止する。
本体縁取り部18や蓋縁取り部233の少なくとも外周縁側には、極細の多数の凹凸を形成し、補強するとともに、指などがあたっても、指などを切ることがないようにされてよい。この凹凸は、正面から拡大して見たときに波形状とされ、多数の山と谷の方向が、各辺においては幅方向に短く形成され、角部においては平面視放射方向に沿って形成される。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のようなローレット目によって形成され、さらには、滑りにくいようにするため、綾目ローレット目によって形成することが好ましい。
容器本体1及び蓋2はいわゆるシート成形により形成されている。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂製シートを熱成形することにより形成される。合成樹脂製シートは、例えばポリエチレンテレフタレートやポリスチレンなどのスチレン系樹脂や、ポリプロピレンやポリエチレンなどのオレフィン系樹脂などからなり、特に、蓋には透明なものが使用される。容器本体1にも透明なシートを用いてもよい。また、これらのシートを適宜延伸処理した延伸シートは、透明性を担保したまま、耐熱性の向上や強度向上を図れることからより好ましいシートの素材である。
また、容器本体1には、これらの素材に加えて、透明で無い素材、例えば前述の合成樹脂に無機物を充填したシート、もしくはこれらのシート素材を発泡させた発泡シートなどを使用できる。尚、ポリスチレンを発泡させた発泡ポリスチレンシートや、ポリスチレンとして耐熱性に優れたポリフェニレンエーテルなどを含有させた耐熱性を向上させたスチレン系樹脂を使用した耐熱性発泡スチレン系樹脂シートであってもよい。さらに、発泡シートに印刷を施した、もしくは無地の樹脂フィルムを片面もしくは両面に積層した積層シートを使用することもできる。
以上のようにされた容器は、内容物が収容された後に容器本体1に蓋2を嵌合させて閉蓋状態とされる。蓋2が透明であるので、蓋2の天面部20から傾斜側面部22にかけての領域を介して内容物を容易に視認できる。天面部20が凹凸のない平坦な滑面であって、傾斜側面部22もブロッキング防止用凸部27を除いて凹凸のない滑面であるので、上方のみならず斜め上方からも内容物の状態を正確に視認できる。しかも、一対の長辺において両角部から辺中央部にかけて水平面部24の幅が次第に狭くなっているので、長辺における天面部と傾斜側面部22との間の部分においても、良好な視認性を確保できる。一対の長辺のうちの一方は正面に向けられることが多いので、店頭において容器を正面側から見たときの視認性に優れている。特に、一対の長辺の辺中央部において水平面部24が実質上消滅していて垂下面部21と傾斜側面部22とが直接接続されていると、その辺中央部における視認性をより一層向上できる。更に、辺中央部において垂下面部21と傾斜側面部22とが直接接続された接続部26が水平方向に所定長さを有していると、辺中央部における視認性がより一層向上され、食品をより一層くっきりと視認できる。従って、食品のおいしさを視覚を通じて消費者に正確に伝えることができる。
一方、水平面部24の幅は辺中央部においては狭いものの角部においては広くなっているので、必要な強度も容易に確保することができる。尚、一対の短辺において水平面部24が略一定幅で形成されている場合には、強度をより一層容易に確保できる。このように水平面部24を設けると共に各角部において幅広としていることで、食品を収容した容器を積み重ねた際に上から蓋2に荷重がかかっても、蓋2の変形を防止でき、安定した積み重ね状態が得られる。即ち、主として四つの角部において積み重ね荷重に対する強度が確保されることになる。従って、過度に厚いシートを使用する必要がなくなり、薄いシートで必要な強度を確保することができるので、開蓋時において蓋2が容器本体1から開けにくくなるという現象が起こりにくい。また、一対の長辺の辺中央部において水平面部24が幅狭ないしは実質上存在していない構成となっているので、積み重ね時に辺中央部近傍が荷重により変形したとしても、荷重が解放されると直ぐに形状が元に復元する。
尚、本実施形態では、平面視長方形状の容器について説明したが、平面視正方形状の容器であっもよい。図10に平面視正方形状の容器の蓋2を示している。正方形状の蓋2の場合、四つの各辺において両角部から辺中央部にかけて水平面部24が次第に幅狭となっていることが好ましい。
1 容器本体
2 蓋
10 底面部
11 本体側面部
12 本体フランジ部
13 仕切り壁
14 溝
15 脚部
16 支持用凸部
16a 下面
17 係合凸部(係合部)
17a 内側の側面
18 本体縁取り部
20 天面部
21 垂下面部
22 傾斜側面部
23 蓋フランジ部(フランジ部)
231 フランジ上面部
232 スカート部
233 蓋縁取り部
24 水平面部
25 係止突起
26 接続部
27 ブロッキング防止用凸部
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る包装用容器の蓋は、透明な合成樹脂製シートからなり、容器本体と嵌合する構成の包装用容器の蓋であって、多角形状である平面状の天面部と、該天面部の周縁部の全周から下方へ垂下する垂下面部と、下側且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部と、該傾斜側面部から外側に延設されたフランジ部とを備え、垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部は、水平方向に延びる水平面部を介して接続されており、該水平面部の幅は、多角形状の少なくとも一辺において両角部から辺中央部にかけて次第に狭くなっており、傾斜側面部は、上端部から下端部にかけて外側に膨出するように湾曲していることを特徴とする。

Claims (4)

  1. 透明な合成樹脂製シートからなり、容器本体と嵌合する構成の包装用容器の蓋であって、
    多角形状である平面状の天面部と、該天面部の周縁部から下方へ垂下する垂下面部と、下側且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部と、該傾斜側面部から外側に延設されたフランジ部とを備え、
    垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部は、水平方向に延びる水平面部を介して接続されており、該水平面部の幅は、多角形状の少なくとも一辺において両角部から辺中央部にかけて次第に狭くなっていることを特徴とする包装用容器の蓋。
  2. 前記多角形状は長方形状であり、該長方形状の一対の長辺において、水平面部の幅が両角部から辺中央部にかけて次第に狭くなっている請求項1記載の包装用容器の蓋。
  3. 前記辺中央部において、水平面部が実質上存在せずに垂下面部の下端部と傾斜側面部の上端部が直接接続されている請求項1又は2記載の包装用容器の蓋。
  4. 容器本体と請求項1乃至3の何れかに記載の蓋とを備えた包装用容器であって、
    容器本体の底面部の下面には、包装用容器同士が積み重ねられた際に蓋の垂下面部と係合して包装用容器同士の水平方向の位置ずれを防止する係合部が形成されていることを特徴とする包装用容器。
JP2017136805A 2017-07-13 2017-07-13 包装用容器の蓋と包装用容器 Active JP6566998B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017136805A JP6566998B2 (ja) 2017-07-13 2017-07-13 包装用容器の蓋と包装用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017136805A JP6566998B2 (ja) 2017-07-13 2017-07-13 包装用容器の蓋と包装用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019018869A true JP2019018869A (ja) 2019-02-07
JP6566998B2 JP6566998B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=65355087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017136805A Active JP6566998B2 (ja) 2017-07-13 2017-07-13 包装用容器の蓋と包装用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6566998B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7179149B1 (ja) 2021-12-24 2022-11-28 株式会社エフピコ 包装用容器
JP7429419B2 (ja) 2019-12-17 2024-02-08 シーピー化成株式会社 包装用容器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000025824A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Chugoku Pearl Hanbai Kk 陳列用を兼ねた包装容器
JP2012096810A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Fp Corp 成形蓋と包装用容器
JP2015178362A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 株式会社精晃商会 果実用収納容器
JP2015209244A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 株式会社エフピコ 蓋付き容器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000025824A (ja) * 1998-07-08 2000-01-25 Chugoku Pearl Hanbai Kk 陳列用を兼ねた包装容器
JP2012096810A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Fp Corp 成形蓋と包装用容器
JP2015178362A (ja) * 2014-03-18 2015-10-08 株式会社精晃商会 果実用収納容器
JP2015209244A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 株式会社エフピコ 蓋付き容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7429419B2 (ja) 2019-12-17 2024-02-08 シーピー化成株式会社 包装用容器
JP7179149B1 (ja) 2021-12-24 2022-11-28 株式会社エフピコ 包装用容器
JP2023094966A (ja) * 2021-12-24 2023-07-06 株式会社エフピコ 包装用容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP6566998B2 (ja) 2019-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5876101B2 (ja) 蓋付き容器
JP5711787B2 (ja) 包装用容器
JP2009018866A (ja) 包装用容器および蓋体
JP6566998B2 (ja) 包装用容器の蓋と包装用容器
JP6713625B2 (ja) 包装用容器
JP6139964B2 (ja) 包装用容器
JP7097592B2 (ja) 包装用容器
JP6049226B2 (ja) 蓋付き容器の蓋と蓋付き容器
JP6966109B2 (ja) 包装用容器
JP2014184978A (ja) ラップ包装用容器
JP5922274B1 (ja) セット販売用の食品包装用容器
JP6570602B2 (ja) 食品包装用容器と蓋付き容器
JP6526104B2 (ja) ラップ包装用容器
JP6386515B2 (ja) 包装用容器の蓋と包装用容器
JP5197332B2 (ja) 包装容器
JP7292624B2 (ja) 包装用容器の蓋体及び包装用容器
JP2016182988A (ja) 食品包装用容器
JP2020147363A (ja) 包装用容器
JP2019218070A (ja) 包装用容器
JP3223594U (ja) 包装用容器
JP7346637B2 (ja) 包装用容器
JP6211045B2 (ja) 包装用容器及び包装用容器の蓋
JP7321687B2 (ja) 包装用容器
JP7491544B2 (ja) 包装用容器
JP2017137083A (ja) 包装用容器の蓋及び包装用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20170731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6566998

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250