JP2015209244A - 蓋付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄肉化しても蓋体が変形しにくく、しかも、良好な美観を得ることができる蓋付き容器を提供する。
【解決手段】容器本体1は、下方に突出した脚部17を備え、蓋体2は、天面部20と該天面部20の周縁から下方に延設された蓋側壁部21を備えている。蓋体2の天面部20は平面視略凸多角形であり、蓋側壁部21は、天面部20の各辺に対応した複数の蓋側面部22,23を有すると共に、隣接する二つの蓋側面部22,23の間に天面部20の角部に対応して外側に突出するコーナー部を有しており、蓋側壁部21のコーナー部又はその近傍であって天面部20よりも低い位置には、天面部20の角部の凸形状を維持しつつ外側に向けて脚支持部26が膨出形成され、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に上側の容器本体1の脚部17が脚支持部26に載置される。
【選択図】図11

Description

本発明は、容器本体と蓋体とを備えた蓋付き容器に関する。
この種の蓋付き容器は、例えば合成樹脂シートを熱成形することにより容器本体や蓋体が形成されるが、合成樹脂シートの厚さを極力薄くして軽量化、低コスト化を図ることが求められる。その一方、食材等の内容物を収容した閉蓋状態で上下に積み重ねられて輸送や陳列されることがある。食材等の内容物を収容した容器は、比較的大きな重量となるため、上下に積み重ねると、下側の容器の蓋体には上側の容器から大きな荷重がかかることになり、蓋体が変形しやすくなる。蓋体は容器において目立つ部分であって、特に、蓋体の天面部は容器の顔とも言える部分である。そのため、店頭において蓋体が変形している容器は、見た目が悪く、購買意欲が削がれてしまうことになり、特に蓋体の天面部が変形したものは商品価値が大きく低下する。従って、蓋体を薄肉化しつつも、段積み時の荷重に耐え得る構成というものが求められる。
このような上下に段積みされることを想定した蓋付き容器として下記特許文献1,2のものがある。下記特許文献1の容器は、蓋体の天面部の角部に上方に向けて三角錐形状の押圧部を膨出形成して、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に下側の蓋体の押圧部が上側の容器本体の底面部の係合凹所に係合するというものである。しかしながら、特許文献1の図6及び図7にも示されているように、段積み時の荷重は蓋体の天面部に全て作用することになるため、天面部が変形しやすいという問題がある。また、蓋体の天面部に上方に突出した押圧部を形成しているため、容器の顔とも言える蓋体の天面部が凹凸の多い形状となってデコボコ感が増し、天面部にスッキリとした印象がなくなって良好な美観が得られにくくなる。特に、透明な蓋体として天面部から内容物を視認できる構成とした場合には、押圧部によって天面部のフラット部分の面積が小さくなって、内容物の視認性が低下することにもなる。
また、下記特許文献2の容器は、蓋体の天面部の角部に陥没部を凹設して、積み重ねた際に容器本体の底面部の突起が蓋体の陥没部に係合するというものである。この容器においても、蓋体の天面部に下方に凹んだ陥没部が形成されているため、蓋体の天面部が凹凸の多い形状となってデコボコ感が増し、天面部にスッキリとした印象がなくなって良好な美観が得られにくくなる。特に、透明な蓋体として天面部から内容物を視認できる構成とした場合には、押圧部によって天面部のフラット部分の面積が小さくなって、内容物の視認性が低下することにもなる。
特開2007−276804号公報 実開平7−24731号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、薄肉化しても蓋体が変形しにくく、しかも、良好な美観を得ることができる蓋付き容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る蓋付き容器は、容器本体と蓋体とを備え、容器本体は、下方に突出した脚部を備え、蓋体は、天面部と該天面部の周縁から下方に延設された蓋側壁部を備えている蓋付き容器であって、蓋体の天面部は平面視略凸多角形であり、蓋側壁部は、天面部の各辺に対応した複数の蓋側面部を有すると共に、隣接する二つの蓋側面部の間に天面部の角部に対応して外側に突出するコーナー部を有しており、蓋側壁部のコーナー部又はその近傍であって天面部よりも低い位置には、天面部の角部の凸形状を維持しつつ外側に向けて脚支持部が膨出形成され、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に上側の容器本体の脚部が脚支持部に載置されることを特徴とする。
該構成の蓋付き容器にあっては、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に、上側の容器本体の脚部が、下側の蓋体の脚支持部に載置されるので、上側の容器の荷重は脚支持部を介して蓋側壁部に作用することになる。蓋側壁部は、略水平な天面部とは異なり、傾斜している等のように起立姿勢にあるので、上からの荷重に対して強く、変形しにくい。従って、蓋側壁部に形成した脚支持部で上側の容器の荷重を支えることによって蓋体の変形を抑制することができる。しかも、脚支持部は蓋側壁部に膨出形成されているので脚支持部自体の強度が高くなっているうえに、蓋側壁部の中でも特に強度が大きい箇所であるコーナー部又はその近傍に脚支持部が形成されているので、蓋体の変形を防止しつつ上側の容器を安定して支えることができる。そして、脚支持部は天面部よりも低い位置に形成されていて天面部の角部の凸形状が維持されているので、従来のように天面部に上方に突出した凸部や下方に凹んだ凹部を形成する必要がなくなり、デコボコ感の少ないスッキリとした天面部の形状を確保することができる。従って、特に蓋体を透明のものとした場合には、天面部における良好な視認性が確保され、天面部を介して内容物を容易且つ正確に視認できる。そのため、蓋体を透明の合成樹脂シートから熱成形により形成することが好ましい。また、段積み時において上側の容器本体の脚部が下側の蓋体の天面部よりも外側に位置して蓋側壁部の脚支持部に載置するので、上下に積み重ねた容器同士が水平方向に相対的に位置ずれしようとしても、容器本体の脚部が、脚支持部よりも上側に位置する蓋側壁部の上部と干渉してその相対的な位置ずれを防止することになり、安定した段積み状態が得られる。
特に、脚支持部は、コーナー部を介して隣接する二つの蓋側面部に跨って形成されていることが好ましい。該構成の場合には、脚支持部の強度がより一層高まって蓋体の変形がより一層抑制されることになる。また、蓋体の脚支持部の形状に合わせて容器本体の脚部の形状も略Lの字状や略ハの字状に形成されると、段積み状態がより一層安定する。
また、蓋側壁部は天面部の周縁から斜め下方に傾斜して延びており、脚支持部は、下部よりも上部の膨出量が大きくなるように、蓋側壁部よりも急な傾斜角度で形成されていることが好ましい。脚支持部の傾斜角度を急なものとすることで全体の膨出量を抑制しつつもその上部の膨出量を容易に確保することができる。そして、脚支持部が蓋側壁部の他の部分よりも立った姿勢となるので、上からの荷重に対してより一層強くなり、蓋体の変形を抑制しつつ上側の容器を安定して支えることができる。
また、本発明に係る蓋付き容器は、容器本体と蓋体とを備え、容器本体は、下方に突出した脚部を備え、蓋体は、天面部と該天面部の周縁から下方に延設された蓋側壁部を備えている蓋付き容器であって、蓋体の天面部は平面視略円形であり、蓋側壁部の所定箇所であって天面部よりも低い位置には、その上側の天面部の箇所の外形形状を維持しつつ外側に向けて脚支持部が膨出形成され、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に上側の容器本体の脚部が脚支持部に載置されることを特徴とする。尚、略円形には、円形の他、楕円形や卵形、長円形、オーバル形等の円形に近似した角部のない形状が含まれるものとする。
該構成の場合も上述したような平面視略凸多角形の天面部を有する場合と同様に、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に、上側の容器本体の脚部が、下側の蓋体の脚支持部に載置されるので、上側の容器の荷重は脚支持部を介して蓋側壁部に作用することになる。蓋側壁部は、略水平な天面部とは異なり、傾斜している等のように起立姿勢にあるので、上からの荷重に対して強く、変形しにくい。従って、蓋側壁部に形成した脚支持部で上側の容器の荷重を支えることによって蓋体の変形を抑制することができる。しかも、脚支持部は蓋側壁部に膨出形成されているので脚支持部自体の強度が高くなっており、蓋体の変形を防止しつつ上側の容器を安定して支えることができる。そして、脚支持部は天面部よりも低い位置に形成されていて、その脚支持部の上側に位置する天面部の箇所の外形形状が維持されているので、従来のように天面部に上方に突出した凸部や下方に凹んだ凹部を形成する必要がなくなり、デコボコ感の少ないスッキリとした天面部の形状を確保することができる。従って、特に蓋体を透明のものとした場合には、天面部における良好な視認性が確保され、天面部を介して内容物を容易且つ正確に視認できる。そのため、蓋体を透明の合成樹脂シートから熱成形により形成することが好ましい。また、段積み時において上側の容器本体の脚部が下側の蓋体の天面部よりも外側に位置して蓋側壁部の脚支持部に載置するので、上下に積み重ねた容器同士が水平方向に相対的に位置ずれしようとしても、容器本体の脚部が、脚支持部よりも上側に位置する蓋側壁部の上部と干渉してその相対的な位置ずれを防止することになり、安定した段積み状態が得られる。
以上のように、段積み時に蓋体の蓋側壁部の脚支持部に容器本体の脚部が載置されるので、薄肉化しても蓋体が変形しにくく、しかも、デコボコ感の少ない蓋体の天面部となって良好な美観を得ることができる。特に、透明な蓋体の場合には、天面部の良好な視認性が得られる。
本発明の一実施形態における蓋付き容器の開蓋状態を示す正面図。 同蓋付き容器の閉蓋状態を示す正面図。 同蓋付き容器の容器本体を示す底面図。 同蓋付き容器の容器本体の脚部と蓋体の天面部との位置関係を示す底面図。 同蓋付き容器の蓋体を示す斜視図。 同蓋付き容器の蓋体を示す平面図。 同蓋付き容器の容器本体の脚部と蓋体との位置関係を示す平面図。 図7の要部拡大図。 (a)は同蓋付き容器の蓋体をコーナー部において縦方向に切断した要部断面図、(b)は同蓋付き容器の容器本体をコーナー部において縦方向に切断した要部断面図。 同蓋付き容器を上下に積み重ねた段積み状態を示す正面図。 同段積み状態の蓋付き容器をコーナー部側から見た図。 同段積み状態の蓋付き容器をコーナー部において縦方向に切断した要部断面図。 (a)及び(b)は本発明の他の実施形態における蓋付き容器の蓋体の要部を平面側から見た模式図。 (a)及び(b)は本発明の他の実施形態における蓋付き容器の蓋体の平面図。
以下、本発明の一実施形態に係る蓋付き容器について図1〜図12を参酌しつつ説明する。本実施形態における蓋付き容器は、各種の内容物を収容可能な蓋付きの包装用容器であって、内容物としては特に各種の食材が好適である。本実施形態における蓋付き容器は、上面開口の容器本体1と、該容器本体1の上面開口部を閉塞すべく容器本体1に着脱可能に装着される蓋体2とを備えている。容器本体1と蓋体2は何れも合成樹脂シートを熱成形することにより形成されている。図1は開蓋状態を示しており、図2は閉蓋状態を示している。
容器本体1の平面視の形状は種々の形状であってよいが、特には、平面視略凸多角形である。凸多角形には、代表的には四角形、五角形、六角形、八角形であって、その内角の大きさは全て180度未満である。尚、各辺が僅かに外側に膨らむように湾曲していたり逆に内側に凹むように湾曲していたりしてもよく、また、各辺間の角部が角丸状であってもよく、何れにしても全体として凸多角形であればよい。容器本体1に対応した蓋体2についても同様である。
本実施形態では平面視略長方形のものを例示して説明する。図3に容器本体1の底面図を示しており、図9(b)にはコーナー部を縦方向に切断した断面を示している。かかる容器本体1は、底面部10と、該底面部10の周縁から拡開しつつ上方に立ち上がる本体側壁部11と、該本体側壁部11の上端から外方に延設された本体フランジ部12とを有している。容器本体1が平面視略長方形であるため、底面部10は平面視略長方形に形成され、本体側壁部11は底面部10の四つの辺に対応して四つの本体側面部を備え、本体フランジ部12の外縁形状も平面視略長方形となっている。
容器本体1の底面部10は、上げ底の形状としておくことが好ましい。即ち、底面部10は外側の領域である底面周縁部13と内側の領域である底面主部14とに区画される。底面周縁部13は、略平坦であって、底面主部14の周囲を囲むように所定幅で全周に亘って形成されている。底面主部14は段差部15を介して底面周縁部13よりも一段高くなっていて上げ底状となっており、逆に言えば、底面周縁部13は底面主部14よりも一段低くなっている。容器本体1は原則として内面と外面が表裏一体の関係にあるので、底面周縁部13の下面は底面主部14の下面よりも一段低く、それに対応して底面周縁部13の上面もまた底面主部14の上面よりも一段低くなっている。底面主部14の上面に内容物が載置される。従って、底面主部14の上面は内容物載置面となる。底面主部14には内容物の荷重がかかることから、上げ底として底面周縁部13よりも一段高く形成しておくことが好ましく、また、底面主部14には各種のリブ16や仕切りを形成しておくことが好ましい。底面主部14にリブ16を形成する場合には、上面側が凸となるように形成することが好ましく、そのように上面側が凸となるリブ16を形成すると、載置された内容物の移動がリブ16によって抑制されることになるうえに、リブ16が内容物同士の間の仕切りとしての境界線にもなり、その境界線は内容物を載置する際の位置の目印にもなる。
容器本体1には、容器本体1を水平な載置面に載置する際の接地部となる脚部17が下方に向けて突設されている。該脚部17の形状や位置は任意であるが、少なくとも底面部10の下面よりも下方に所定量突出していることが必要である。脚部17は、好ましくは、底面周縁部13に形成される。脚部17は周回方向に沿って全周に亘って連続的に形成されていてもよいが、本実施形態では周回方向に間隔をあけつつ複数箇所に形成されている。脚部17は、好ましくは、底面部10の角部に形成される。本実施形態では底面部10が四角形、具体的には長方形であるため、底面部10の周縁は四つの辺部と四つの角部とから構成されており、各角部の近傍にそれぞれ脚部17α(17)が形成されている。また、四つの辺部のうちの何れかにも脚部17β(17)を形成してもよく、長辺部の例えば中央部に脚部17を形成しておくことが好ましい。
脚部17の好ましい配置についてより詳細に説明すると、脚部17は底面部10の下面の最も外側の位置に形成されており、上述したように底面周縁部13に脚部17が形成されているが、その底面周縁部13のうちでも外側の位置に形成されている。従って、脚部17の内側には、他の部分よりも細い幅にはなっているものの、略平坦な底面周縁部13が残存している。即ち、底面周縁部13は、脚部17が形成されていない部分においては相対的に幅広であって脚部17が形成されている部分においては相対的に幅狭であり、脚部17が形成されている部分を基準に見れば、細い幅の底面周縁部13の内側領域が全周に亘って形成されていることになる。換言すれば、脚部17の内側(容器本体1の中心側)には、底面周縁部13が全周に亘って存在していることになる。図4には容器本体1の脚部17のみを実線で示しており、後述する蓋体2の天面部20の周縁を二点鎖線で示している。図4は蓋付き容器を上下に積み重ねた際の状態を仮想的に底面側から見て示したものであって、段積み状態には、脚部17の内側に蓋体2の天面部20が係合するように位置する。従って、段積み時に蓋体2の天面部20の外側を囲むように、複数の脚部17が底面部10の周縁に配置されているのである。蓋体2と容器本体1の脚部17との関係については更に後述する。
脚部17の好ましい形状についてより詳細に説明する。脚部17は、容器の内外方向の厚さが薄くて周回方向に長く延びた壁状(衝立状)に形成されている。脚部17の周回方向の両端面は、周回方向の長さが下側に向けて短くなるように何れも傾斜しており、また、図9(b)のように、脚部17の内外方向の面である外側の側面17a及び内側の側面17bも、下側に向けて徐々に脚部17の内外方向の厚さが薄くなるように傾斜している。脚部17の外側の側面17aは容器本体1の本体側壁部11と連続していて一つの傾斜面となっている。即ち、脚部17の外側の側面17aは、容器本体1の本体側壁部11を下方に延長することにより形成されている。そして、脚部17の下端面17cは、平坦面であってもよいが、好ましくは内外方向に湾曲した下側に凸となる曲面とされる。尚、脚部17の底面周縁部13からの突出量は、蓋体2の天面部20から脚支持部26の上面(脚載置面)までの高さ方向(上下方向)の距離と実質的に等しいか、あるいは、その距離よりも大きく設定されており、少なくとも、段積み時に下側の蓋体2の脚支持部26に載置される程度の突出量とされる。
また、四つの角部における脚部17αは、底面側から見て、即ち、底面視において、隣接する二つの辺部に跨るように略直角に屈曲した略L字状であり、長辺部の中央部における脚部17βは、底面視において長辺部に沿って延びる略一文字状である。尚、底面部10が長方形の場合には長辺部の中央部に脚部17βを設けることが好ましいが、この脚部17βは省略しても構わない。また、長辺部に脚部17βを複数箇所設けてもよいし、短辺部にも脚部17βを形成してもよい。
本体側壁部11は、底面部10の周縁から外側に斜め上方に向けて延びている。底面部10の周縁に脚部17が形成されている箇所では、その脚部17の外側の側面17aと一体となって延びている。また、底面部10が底面視略長方形(平面視略長方形)であるため、本体側壁部11は底面部10の四つの辺部に対応して四つの本体側面部から構成される。
本体側壁部11の上端には外側に向けて延びる本体フランジ部12が周設されている。該本体フランジ部12は平面視略長方形であり、従って、四つの辺部から構成され、二つの本体フランジ長辺部と、二つの本体フランジ短辺部とから構成される。
また、本体フランジ部12の形状、構成についても種々のものであってよいが、例えば、図9(b)のように本体側壁部11の上端から外側に向けて斜め下方に延びていく形状であって、その下端には外側に延びる本体縁取り部18が形成されることが好ましい。本体フランジ部12は一例としては上下二段の構成とされる。尚、図1のように本体フランジ部12の下端は全周に亘って高さ略一定であることが好ましい。本体フランジ部12の上端も全周に亘って高さ略一定であってもよいが、本実施形態のように各辺部の中央部にかけて徐々に低くなった形状とすることができる。
本体縁取り部18は、本体フランジ部12の外縁となり、従って容器本体1の最外周縁となる。本体縁取り部18は全周に亘って設けられることが好ましく、外側に向けて略水平に延びていることが好ましい。本体縁取り部18の上面や下面には、多数の凹凸を形成することが好ましく、本体縁取り部18の補強となり、また指先の切創を防止することができる。本体縁取り部18の凹凸形状は、容器本体1を熱成形する際にそれと同時に細かな凹凸加工やエンボス加工を施して形成することができ、特に、それを正面から見て正弦波や三角波、台形波等の波形形状に形成することが好ましい。本体フランジ部12の各辺部においては、山と谷を内外方向即ち本体縁取り部18の幅方向に沿って形成し、本体フランジ部12の角部においては、山と谷を放射状に形成し、そして、その山と谷を周回方向に交互に連続して全周に亘って形成する。この凹凸形状は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目のような各種のローレット目によって形成することができ、特に、滑りにくいように綾目ローレット目によって形成することが好ましい。このように本体縁取り部18の上面や下面に凹凸形状を形成すると、シートのエッジが鋭利ではなくなり、そこに触れる指先を保護することができる。しかも、本体縁取り部18の強度、即ちシートのエッジの強度を向上させることができ、シートのエッジを起点として裂断することを効果的に防止することができる。尚、凹凸形状が本体縁取り部18から上側に連続的に延びて形成されていてもよい。
尚、本体フランジ部12には各種の補強リブに代表される補強構造を採用してもよく、例えば内外方向に延びる補強リブを形成することができる。また、本体フランジ部12に各種の凹凸形状による模様を形成してもよい。また、本体フランジ部12には蓋体2との嵌合構造を採用することができ、内嵌合構造であってもよいが、本実施形態では蓋フランジ部24が本体フランジ部12の外側に位置する外嵌合構造が採用されている。閉蓋状態では本体縁取り部18が後述の蓋体2の係止突起25に係止される。
次に蓋体2の構成について説明する。蓋体2は、容器本体1に対応した平面視形状に形成されており、上述したように本実施形態では容器本体1が平面視略長方形であるため、図5及び図6のようにそれに対応して蓋体2も平面視略長方形となっている。蓋体2は、天面部20と、該天面部20の周縁から外側に向けて斜め下方に延びる蓋側壁部21とを備えており、好ましくは、蓋側壁部21の下端から外側に蓋フランジ部24が延設される。
天面部20は上下の凹凸のない略平坦面にて構成されており、本実施形態では平面視略長方形であるため、四つの辺部と四つの角部とからなる外形形状を有している。蓋側壁部21は天面部20の外形形状に対応して四つの蓋側面部22,23と四つのコーナー部とを有している。各蓋側面部22,23は天面部20の各辺部に対応して各辺部から外側に拡開しつつ斜め下方に向けて延びている。隣接する二つの蓋側面部22,23の間には、天面部20の角部に対応して外側に突出する形状のコーナー部が形成されており、該コーナー部において蓋側壁部21は周回方向に略直角に屈曲することになる。
蓋側壁部21には、図10及び図11のように閉蓋状態の蓋付き容器を上下に積み重ねた段積み時に、上側の容器本体1の脚部17が載置される脚支持部26が、外側に向けて膨出形成されている。脚支持部26は、天面部20よりも低い位置である蓋側壁部21の中腹位置に形成されており、蓋側壁部21の周回方向においてはコーナー部又はその近傍に形成されている。詳細には、脚支持部26は、図6のように蓋側壁部21の四つのコーナー部にそれぞれ形成されていて、コーナー部を介して隣接する二つの蓋側面部22,23に跨るように平面視略L字状(平面視略くの字状)に形成されている。脚支持部26は、蓋側壁部21の外面が局所的に外側に膨出するようにして形成されている。換言すれば、各蓋側面部22,23の左右両端部に脚支持部26が膨出されると共に、隣接する蓋側面部22,23の左右方向の端部の脚支持部26がコーナー部を介して連結一体化、連続することによって、一つの平面視略L字状の脚支持部26が形成されている。尚、好ましい一例であるが、長辺側の蓋側面部22の端部に形成されている脚支持部26の部分と、短辺側の蓋側面部23の端部に形成されている脚支持部26の部分とを比較した場合、前者の方が後者よりも左右方向(水平方向)の長さが長くなっている。即ち、脚支持部26は、天面部20の外形形状に合わせて、長辺側に長く短辺側に短い平面視略L字状となっている。
上述したように段積み時に上側の容器本体1の脚部17が脚支持部26に載置されるが、具体的には、図8や図12のように脚部17の下端面17cが脚支持部26の上面26aに当接する。従って、脚支持部26の上面26aが、脚部17が載置される脚載置面となる。脚支持部26の上面26aは周回方向の全長に亘って略一定であって、且つ、略水平な平坦面となっている。上述したように脚支持部26は天面部20よりも低い位置に形成されており、脚支持部26の上面26aは天面部20よりも所定高さ低い位置にある。従って、脚支持部26よりも上側には、脚支持部26が膨出形成されずに残った元の基準面でもある蓋側壁部21の外面がそのまま存在しており、天面部20の角部は凸形状を維持していると共に、脚支持部26の上部におけるコーナー部もまた外側に凸となる屈曲形状が維持されている。
脚支持部26の膨出形状は任意であって容器本体1の脚部17が載置可能な脚載置面が形成されていればよいが、好ましくは、その上面26aを脚載置面とすべく外側に向けて膨出形成される。詳細には、図9(a)のように、脚支持部26は、下部よりも上部の膨出量が大きくなるように、蓋側壁部21の他の部分よりも急な傾斜角度で形成されている。即ち、水平面からの立ち上がり角度で言えば、蓋側壁部21の他の部分の立ち上がり角度よりも脚支持部26の立ち上がり角度の方が大きくなっている。この角度差によって上部が下部よりも外側に膨出する程度が大きくなり、脚支持部26の上面26aが段差となって現れる。尚、脚支持部26の膨出量は上側に向けて徐々に大きくなり、逆に、下側に向けて徐々に小さくなって、その下端においては膨出量が略0となる。尚、脚支持部26の下端は蓋側壁部21の下端と略一致することが好ましい。但し、脚支持部26の膨出量が上端から下端まで略一定としてもよい。
尚、容器本体1の脚部17と蓋体2の脚支持部26との位置関係について言及すると、本実施形態では図7のような位置関係にある。図7において脚部17を二点鎖線で示しており、図8においても同様である。容器本体1の脚部17は底面部10の四つの角部と長辺部の中央部に合計六箇所設けられているが、脚支持部26は蓋側壁部21の四つのコーナー部にのみ設けられていて合計四箇所である。このように、容器本体1の脚部17と蓋体2の脚支持部26とが完全に対応していなくてもよい。但し、長辺側の蓋側面部22の中央部にも略一文字状の脚支持部26を設けてもよい。図8のように、段積み時において、平面視で脚支持部26と脚部17(脚部17α)とが重なり合う位置関係にあって、詳細には脚支持部26の略L字状の上面26aと脚部17の略L字状の下端面17cとが重なり合う位置関係にある。
尚、蓋側壁部21の下部には蓋体2同士を重ね合わせた際に蓋体2同士がきつく嵌り合って離れなくなる現象(ブロッキング現象)を防止するためのブロッキング防止用突部27を形成しておくことが好ましい。ブロッキング防止用突部27の配置は等間隔ではなく、また、蓋体2毎にその位置を周方向にずらすようにして形成される。容器本体1にも同様のブロッキング防止用突部を設けてもよい。
蓋フランジ部24は、図12に示しているように閉蓋状態において本体フランジ部12の上側に位置して重なり合った状態となる。従って、蓋フランジ部24は平面視において本体フランジ部12に対応した形状となっており、本実施形態では本体フランジ部12と同様に平面視略長方形となっている。蓋フランジ部24は、具体的には、蓋側壁部21の下端から外側に略水平に延設された蓋フランジ上面部28と、該蓋フランジ上面部28の外縁から外側且つ下方に向けて斜めに傾斜して延びる蓋フランジ斜面部29と、該蓋フランジ斜面部29の下端から略垂直下方に延びる蓋フランジ垂下部30とを備えており、好ましくは、蓋フランジ垂下部30の下端には外側に向けて蓋縁取り部31が延設される。蓋フランジ上面部28は本体側壁部11の上部から本体フランジ部12の上端にかけてその上側を覆うように構成され、好ましくは略水平面とされる。蓋フランジ斜面部29は本体フランジ部12の傾斜に対応して傾斜しており本体フランジ部12の略全体を外側から覆う。蓋フランジ斜面部29は、一例としては上下二段の構成とされる。蓋フランジ垂下部30には蓋体2の外嵌合部を構成することができる。即ち、蓋フランジ垂下部30の内面に内側に向けて係止突起25を突設し、該係止突起25が閉蓋状態において容器本体1の本体縁取り部18を下側から係止する。係止突起25は周回方向の任意の箇所に設けてよいが、例えば、コーナー部の左右両側にそれぞれ設けると共に、長辺側の中央部にも設けることが好ましい。また、蓋縁取り部31の上面や下面にも本体縁取り部18と同様に内外方向に延びる凹凸形状を全周に亘って形成することが好ましい。
容器本体1及び蓋体2はいわゆるシート成形により形成されている。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂シートを熱成形することにより形成される。ここで、合成樹脂シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。また、上述の合成樹脂を発泡させた合成樹脂製発泡シートや、これらに適宜合成樹脂フィルムをラミネートした積層シートも使用でき、特に容器本体1に用いると好ましい。尚、透明なシートは内容物の視認性に優れるため好ましく、特に蓋体2に用いると好ましい。透明なシートには、上述した各種の合成樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。尚、容器本体1と蓋体2に使用する合成樹脂シートは、互いに同じものであってもよいし異なるものであってもよい。また、弁当容器等の用途には、耐熱性を有する合成樹脂シートを使用することが好ましく、電子レンジ等で加熱した際に、電磁波が効率良く食材に伝達されて均一且つ短時間で加熱できる。
以上のようにされた蓋付き容器にあっては、図10、図11及び図12のように閉蓋状態において上下に積み重ねられて輸送されたり、店頭等に陳列されたりする。その段積み時には、図4や図7にも示しているように、上側の容器本体1の脚部17の内側に下側の蓋体2の天面部20及び蓋側壁部21の上部が嵌り込み、上側の容器本体1の脚部17が下側の蓋体2の天面部20の外側を包囲した状態となる。従って、上下の蓋付き容器同士の相対的な水平方向の位置ずれが防止されることになり、安定した段積み状態が得られる。特に、脚部17αが略L字状に形成されていて蓋体2の蓋側壁部21のコーナー部の外側に位置する構成では、蓋付き容器の水平方向の移動が二方向に規制されることになり、段積み状態がより一層安定する。また、略一文字状の脚部17βが蓋体2の天面部20の長辺部の外側に位置する構成にすれば、長辺部と直交する方向の位置ずれがより一層確実に防止されることになる。
そして、段積み状態では上側の容器本体1の脚部17(脚部17α)が下側の蓋体2の脚支持部26に載置される。上側の容器の荷重は脚支持部26を介して蓋側壁部21に作用することになるが、蓋側壁部21は、略水平な天面部20とは異なり、上からの荷重に対して強いので、蓋側壁部21に形成した脚支持部26で上側の容器の荷重を支えることによって蓋体2の変形を効果的に抑制することができる。特に、脚支持部26は蓋側壁部21に膨出形成されているので脚支持部26自体の強度が高いうえに、蓋側壁部21の中でも特に強度が大きい箇所であるコーナー部又はその近傍に形成されているので、蓋体2の変形を防止しつつ上側の容器を安定して支えることができる。即ち、蓋側壁部21の中でも特に強度の大きいコーナー部に脚支持部26を膨出形成して、四つのコーナー部の脚支持部26に荷重を均等に分散して作用させる構成とすることにより、蓋体2の変形、特に天面部20の変形が抑制されることになる。従って、蓋体2を薄肉化することができる。また、脚支持部26が略L字状に形成されている構成では、脚支持部26の強度がより一層高くなってそれ自体の変形も抑制され、脚部17(17α)が略L字状に形成されていれば脚部17(17α)自体の強度も大きくなって、強度の大きい略L字状の脚部17(17α)及び脚支持部26によって容器の荷重を支えることができる。尚、基本的には、荷重は脚部17(17α)を介して脚支持部26によって支えられることになるが、容器本体1の底面周縁部13が蓋体2の天面部20の周縁部に当接することによって分散的に荷重の一部を天面部20の周縁部で支えるようにしてもよい。
また、脚支持部26が蓋側壁部21の他の部分よりも急な傾斜角度になっていると、脚支持部26の全体の膨出量を抑制しつつ容器本体1の脚部17を確実に支持することができる。また、脚支持部26が急な傾斜角度となることで、上からの荷重に対してより一層強くなり、蓋体2の変形がより一層抑制されて上側の容器を安定して支えることができる。
更に、脚支持部26が天面部20よりも低い位置に形成されて天面部20の角部の凸形状が維持されているので、デコボコ感の少ないスッキリとした天面部20の形状を確保することができて、良好な美観を得ることができる。特に蓋体2を透明のものとした場合には、天面部20における良好な視認性が確保されることになり、天面部20を介して内容物を容易且つ正確に視認できる。
尚、本実施形態では、脚支持部26を平面視略L字状としたが、図13(a)のように長辺側の蓋側面部22と短辺側の蓋側面部23に平面視略ハの字状に分断された構成であってもよい。即ち、長辺側の蓋側面部22の左右方向両端部にそれぞれ脚支持部26を設けると共に、短辺側の蓋側面部23の左右方向両端部(前後方向両端部)にそれぞれ脚支持部26を設けるようにしてもよい。また、コーナー部を介して隣接する二つの蓋側面部22,23の端部にそれぞれ脚支持部26を設けるのではなく、図13(b)のように、コーナー部を介して隣接する二つの蓋側面部22,23のうち一方のみに脚支持部26を設けるようにようにしてもよい。その場合は特に、短辺側の蓋側面部23のみに偏って配置したりあるいは長辺側の蓋側面部22のみに偏って配置したりするのではなく、短辺側の蓋側面部23と長辺側の蓋側面部22にそれぞれ分散して配置することが好ましい。尚、脚支持部26の膨出形状も任意であって、例えば、図13(b)のように上面26aが半円となるように外側に湾曲して膨出した形状等であってもよい。
また、図14のように蓋体2が平面視略円形であってもよい。その場合、脚支持部26は周方向に等間隔に配置する、即ち、複数の脚支持部26を周方向に均等配置することが好ましく、図14(a)のように90度間隔で合計四箇所設けたり、図14(b)のように120度間隔で合計三箇所設けたりすることが好ましい。複数の脚支持部26を周方向に均等配置することにより、上からの荷重が均等に分散されるため、蓋体2の変形を効果的に抑制できる。
1 容器本体
2 蓋体
10 底面部
11 本体側壁部
12 本体フランジ部
13 底面周縁部
14 底面主部
15 段差部
16 リブ
17 脚部
17α 脚部
17β 脚部
17a 外側の側面
17b 内側の側面
17c 下端面
18 本体縁取り部
20 天面部
21 蓋側壁部
22 長辺側の蓋側面部
23 短辺側の蓋側面部
24 蓋フランジ部
25 係止突起
26 脚支持部
26a 上面
27 ブロッキング防止用突部
28 蓋フランジ上面部
29 蓋フランジ斜面部
30 蓋フランジ垂下部
31 蓋縁取り部
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る蓋付き容器は、容器本体と透明な蓋体とを備え、容器本体は、下方に突出した脚部を備え、蓋体は、天面部と該天面部の周縁から斜め下方に傾斜して延びる蓋側壁部を備えている蓋付き容器であって、蓋体の天面部は平面視略凸多角形であって且つ上下の凹凸のない略平坦面であり、蓋側壁部は、天面部の各辺に対応した複数の蓋側面部を有すると共に、隣接する二つの蓋側面部の間に天面部の角部に対応して外側に突出するコーナー部を有しており、蓋側壁部のコーナー部又はその近傍であって天面部よりも低い位置には、天面部の角部の凸形状を維持しつつ外側に向けて脚支持部が膨出形成され、該脚支持部は、下部よりも上部の膨出量が大きくなるように、蓋側壁部よりも急な傾斜角度で形成されており、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に上側の容器本体の脚部が脚支持部の上面に載置されることを特徴とする。
該構成の蓋付き容器にあっては、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に、上側の容器本体の脚部が、下側の蓋体の脚支持部に載置されるので、上側の容器の荷重は脚支持部を介して蓋側壁部に作用することになる。蓋側壁部は、略水平な天面部とは異なり、傾斜している等のように起立姿勢にあるので、上からの荷重に対して強く、変形しにくい。従って、蓋側壁部に形成した脚支持部で上側の容器の荷重を支えることによって蓋体の変形を抑制することができる。しかも、脚支持部は蓋側壁部に膨出形成されているので脚支持部自体の強度が高くなっているうえに、蓋側壁部の中でも特に強度が大きい箇所であるコーナー部又はその近傍に脚支持部が形成されているので、蓋体の変形を防止しつつ上側の容器を安定して支えることができる。そして、脚支持部は天面部よりも低い位置に形成されていて天面部の角部の凸形状が維持されているので、従来のように天面部に上方に突出した凸部や下方に凹んだ凹部を形成する必要がなくなり、デコボコ感の少ないスッキリとした天面部の形状を確保することができる。蓋透明であるため、天面部における良好な視認性が確保され、天面部を介して内容物を容易且つ正確に視認できる。そのため、蓋体を透明の合成樹脂シートから熱成形により形成することが好ましい。また、段積み時において上側の容器本体の脚部が下側の蓋体の天面部よりも外側に位置して蓋側壁部の脚支持部に載置するので、上下に積み重ねた容器同士が水平方向に相対的に位置ずれしようとしても、容器本体の脚部が、脚支持部よりも上側に位置する蓋側壁部の上部と干渉してその相対的な位置ずれを防止することになり、安定した段積み状態が得られる。
また、蓋側壁部は天面部の周縁から斜め下方に傾斜して延びており、脚支持部は、下部よりも上部の膨出量が大きくなるように、蓋側壁部よりも急な傾斜角度で形成されている。脚支持部の傾斜角度を急なものとすることで全体の膨出量を抑制しつつもその上部の膨出量を容易に確保することができる。そして、脚支持部が蓋側壁部の他の部分よりも立った姿勢となるので、上からの荷重に対してより一層強くなり、蓋体の変形を抑制しつつ上側の容器を安定して支えることができる。
また、本発明に係る蓋付き容器は、容器本体と透明な蓋体とを備え、容器本体は、下方に突出した脚部を備え、蓋体は、天面部と該天面部の周縁から斜め下方に傾斜して延びる蓋側壁部を備えている蓋付き容器であって、蓋体の天面部は平面視略円形であって且つ上下の凹凸のない略平坦面であり、蓋側壁部の所定箇所であって天面部よりも低い位置には、その上側の天面部の箇所の外形形状を維持しつつ外側に向けて脚支持部が膨出形成され、該脚支持部は、下部よりも上部の膨出量が大きくなるように、蓋側壁部よりも急な傾斜角度で形成されており、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に上側の容器本体の脚部が脚支持部の上面に載置されることを特徴とする。尚、略円形には、円形の他、楕円形や卵形、長円形、オーバル形等の円形に近似した角部のない形状が含まれるものとする。
該構成の場合も上述したような平面視略凸多角形の天面部を有する場合と同様に、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に、上側の容器本体の脚部が、下側の蓋体の脚支持部に載置されるので、上側の容器の荷重は脚支持部を介して蓋側壁部に作用することになる。蓋側壁部は、略水平な天面部とは異なり、傾斜している等のように起立姿勢にあるので、上からの荷重に対して強く、変形しにくい。従って、蓋側壁部に形成した脚支持部で上側の容器の荷重を支えることによって蓋体の変形を抑制することができる。しかも、脚支持部は蓋側壁部に膨出形成されているので脚支持部自体の強度が高くなっており、蓋体の変形を防止しつつ上側の容器を安定して支えることができる。そして、脚支持部は天面部よりも低い位置に形成されていて、その脚支持部の上側に位置する天面部の箇所の外形形状が維持されているので、従来のように天面部に上方に突出した凸部や下方に凹んだ凹部を形成する必要がなくなり、デコボコ感の少ないスッキリとした天面部の形状を確保することができる。蓋透明であるため、天面部における良好な視認性が確保され、天面部を介して内容物を容易且つ正確に視認できる。そのため、蓋体を透明の合成樹脂シートから熱成形により形成することが好ましい。また、段積み時において上側の容器本体の脚部が下側の蓋体の天面部よりも外側に位置して蓋側壁部の脚支持部に載置するので、上下に積み重ねた容器同士が水平方向に相対的に位置ずれしようとしても、容器本体の脚部が、脚支持部よりも上側に位置する蓋側壁部の上部と干渉してその相対的な位置ずれを防止することになり、安定した段積み状態が得られる。
以上のように、段積み時に蓋体の蓋側壁部の脚支持部に容器本体の脚部が載置されるので、薄肉化しても蓋体が変形しにくく、しかも、デコボコ感の少ない蓋体の天面部となって良好な美観を得ることができる。特に、蓋体が透明であるため、天面部の良好な視認性が得られる。
脚支持部26の膨出形状は任意であって容器本体1の脚部17が載置可能な脚載置面が形成されていればよいが、好ましくは、その上面26aを脚載置面とすべく外側に向けて膨出形成される。詳細には、図9(a)のように、脚支持部26は、下部よりも上部の膨出量が大きくなるように、蓋側壁部21の他の部分よりも急な傾斜角度で形成されている。即ち、水平面からの立ち上がり角度で言えば、蓋側壁部21の他の部分の立ち上がり角度よりも脚支持部26の立ち上がり角度の方が大きくなっている。この角度差によって上部が下部よりも外側に膨出する程度が大きくなり、脚支持部26の上面26aが段差となって現れる。尚、脚支持部26の膨出量は上側に向けて徐々に大きくなり、逆に、下側に向けて徐々に小さくなって、その下端においては膨出量が略0となる。尚、脚支持部26の下端は蓋側壁部21の下端と略一致することが好ましい

Claims (4)

  1. 容器本体と蓋体とを備え、容器本体は、下方に突出した脚部を備え、蓋体は、天面部と該天面部の周縁から下方に延設された蓋側壁部を備えている蓋付き容器であって、
    蓋体の天面部は平面視略凸多角形であり、蓋側壁部は、天面部の各辺に対応した複数の蓋側面部を有すると共に、隣接する二つの蓋側面部の間に天面部の角部に対応して外側に突出するコーナー部を有しており、
    蓋側壁部のコーナー部又はその近傍であって天面部よりも低い位置には、天面部の角部の凸形状を維持しつつ外側に向けて脚支持部が膨出形成され、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に上側の容器本体の脚部が脚支持部に載置されることを特徴とする蓋付き容器。
  2. 脚支持部は、コーナー部を介して隣接する二つの蓋側面部に跨って形成されている請求項1記載の蓋付き容器。
  3. 蓋側壁部は天面部の周縁から斜め下方に傾斜して延びており、脚支持部は、下部よりも上部の膨出量が大きくなるように、蓋側壁部よりも急な傾斜角度で形成されている請求項1又は2記載の蓋付き容器。
  4. 容器本体と蓋体とを備え、容器本体は、下方に突出した脚部を備え、蓋体は、天面部と該天面部の周縁から下方に延設された蓋側壁部を備えている蓋付き容器であって、
    蓋体の天面部は平面視略円形であり、
    蓋側壁部の所定箇所であって天面部よりも低い位置には、その上側の天面部の箇所の外形形状を維持しつつ外側に向けて脚支持部が膨出形成され、閉蓋状態の容器を上下に積み重ねた際に上側の容器本体の脚部が脚支持部に載置されることを特徴とする蓋付き容器。
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