JP2016210422A - 蓋付き容器の蓋と蓋付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器同士を積み重ねたときの強度と水平方向の位置ずれ防止機能を確保しつつ、内容物の良好な視認性を確保でき、また、蓋の天面部に局所的に力が作用して変形しても力が解除されると直ぐに元の状態に復元しやすい蓋と蓋付き容器を提供する。【解決手段】天面部20と、該天面部20の周縁から下方に延設され、天面部20と共に積み重ね用突部を構成する突部側面部21と、該突部側面部21の下端から下方且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部22とを備え、突部側面部21は、複数の辺面部及び角部を備え、該辺面部は、傾斜側面部22の上端から上方に延びる側面主部211aと、該側面主部211aの上端から天面部20まで延びる面取り部211bとを備え、突部側面部21の辺面部の面取り部211bは、角部に近い両端部よりも中央部の方が大きい。【選択図】図8

Description

本発明は、積み重ねられて陳列等される蓋付き容器を構成する蓋と、その蓋付き容器に関する。
この種の蓋付き容器(以下、単に容器ということがある)は、容器本体と蓋とを備えて構成され、内容物を収容した状態で容器本体に蓋が被せられて閉蓋状態とされる。蓋を介して内容物を視認できるようにするために、蓋は透明な合成樹脂シートから熱成形されるが、軽量化、低コスト化を図るため、合成樹脂シートの厚さを極力薄くすることが求められる。
その一方、この種の蓋付き容器は、食材等の内容物を収容した閉蓋状態で上下に積み重ねられて輸送されたり、あるいは、店頭において陳列されたりする。内容物を収容した状態の容器は、比較的大きな重量となるため、上下に積み重ねると、下側の容器の蓋には上側の容器から大きな荷重がかかることになり、蓋が変形しやすくなる。蓋の特に天面部は容器の顔とも言える部分であるため、店頭において蓋が変形していると、見た目が悪く、購買意欲が削がれてしまうことになりかねない。そのため、蓋を薄肉化しつつも、積み重ねた際の荷重に耐え得る構成、あるいは、変形したとしても力が解除されれば直ちに元の状態に復元できる構成が求められる。
また、積み重ねた際に容器同士が水平方向に位置ずれしないように下側の容器の蓋と上側の容器の容器本体とが互いに係合する構成が採用される。例えば、下記特許文献1所載の容器では、蓋の天面部の周縁部に上方に突出する積み重ね用突部を形成してその内側に容器本体の底面部が係合する構成とされている。しかしながら、蓋の天面部に積み重ね用突部を突設すると、天面部のフラット部分の面積が小さくなるので、内容物を視認しにくくなる。
また、下記特許文献2に記載された容器や下記特許文献3の図1及び図2に記載された容器においては、蓋の天面部の周縁部を一段下げることによってその内側の主要部を相対的に上方に突設し、その天面部の主要部を積み重ね用突部とする構成とされている。即ち、蓋の天面部は、周縁部に位置し、一段下がった水平の下段水平部と、該下段水平部の内側に位置し、下段水平部に対して一段上がった水平の上段主要部と、下段水平部と上段水平部との間に形成された略垂直の突部側面部とを備えて、上段水平部と突部側面部とから積み重ね用突部が構成される。一方、容器本体の底面部の周縁部には脚部が突設されており、従って、容器同士を積み重ねたときには、容器本体の脚部が下側の蓋の天面部の下段水平部に当接する。そして、上側の容器本体の脚部の内側に、下側の蓋の積み重ね用突部が係合し、それによって容器の水平方向の位置ずれが防止される。しかしながら、このように蓋の天面部の周縁部に一段下がった下段水平部を周設する構成とすると、その内側の上段水平部の面積が小さくなる。更に、上段水平部と下段水平部との間に段差が形成されることから、その段差部分を介して内容物を視認したときに、内容物を正確に視認することが難しくなる。
その一方、下記特許文献3の図3及び図4には、蓋の天面部の周縁部に下段水平部を設けずに、蓋の天面部の全体をフラット面とした構成が開示されている。該構成では、天面部の全体と天面部の周縁から垂下する突部側面部とから積み重ね用突部が構成される。
このように蓋の天面部の周縁部に下段水平部を形成せずに天面部の全体を積み重ね用突部とする構成では、蓋の天面部の全体が凹凸のない平滑面となるので、内容物の視認性に優れている。しかしながら、かかる構成では、突部側面部が全周に亘って天面部の周縁から垂直に延びているので、天面部の周縁部のうち例えば長方形の長辺の中央部分に局所的に上方から力が作用してその箇所が変形した場合に、その力が解除されても元の状態に復元しにくく、変形したままの状態が維持されやすい。これに対して、突部側面部を全周に亘って内側に傾倒させるという構成も考えられる。突部側面部が内側に傾斜していると、突部側面部が垂直である場合に比して視認性が向上する。しかしながら、突部側面部を全周に亘って内側に傾斜した構成では、蓋の天面部の周縁部における強度が低下し、積み重ね時の耐荷重が低下して安定した積み重ね状態が得られにくい。また、積み重ね用突部と容器本体の底面部との係合状態が解除されやすなり、水平方向に位置ずれしやすくくなる。
特開2009−35275号公報 実用新案登録第2605519号公報 特開2009−202937号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、容器同士を積み重ねたときの強度と水平方向の位置ずれ防止機能を確保しつつ、内容物の良好な視認性を確保でき、また、蓋の天面部に局所的に力が作用して変形しても力が解除されると直ぐに元の状態に復元しやすい蓋付き容器の蓋とその蓋を備えた蓋付き容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る蓋付き容器は、積み重ねられる蓋付き容器を構成する蓋であって、蓋付き容器同士が積み重ねられた際に、蓋付き容器同士の水平方向の位置ずれを防止すべく上側の容器本体の底面部に係合する積み重ね用突部を備えた蓋において、透明な合成樹脂シートから熱成形され、平滑面から構成された多角形状の天面部と、該天面部の周縁から下方に延設され、天面部と共に積み重ね用突部を構成する突部側面部と、該突部側面部の下端から下方且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部とを備え、突部側面部は、多角形状の天面部の辺及び頂点に対応して複数の辺面部及び角部を備え、該辺面部は、傾斜側面部の上端から上方に延びる側面主部と、該側面主部の上端から天面部まで延びる面取り部とを備え、且つ、以下の構成a及び構成bのうち、少なくとも一つを備えていることを特徴とする。
構成a:側面主部は、角部に近い両端部よりも中央部の方が内側に傾斜している。
構成b:面取り部は、角部に近い両端部よりも中央部の方が大きい。
該構成の蓋付き容器の蓋にあっては、天面部の全体が突部側面部と共に積み重ね用突部を構成している。従って、天面部の周縁部に積み重ね用突部を上方に向けて突設した構成や天面部の周縁部に一段下がった下段水平部を周設した構成に比して、天面部において段差や凹凸のない大きな平滑面を確保することができる。従って、蓋付き容器に収容された内容物を、平滑面からなる天面部を介して容易且つ正確に視認することができる。また、天面部の各辺に対応した突部側面部の各辺面部が、例えば横方向の全長に亘って垂直であったり、あるいは、内側に一定の傾斜角度で傾斜していたりするのではなく、辺面部の両端部と中央部とを比較した場合に変化のある形状となっている。即ち、側面主部が両端部よりも中央部において内側に傾斜しているか、あるいは、面取り部が両端部よりも中央部において大きいか、それらの両方の構成を備えているかすることによって、突部側面部の各辺面部の両端部において、積み重ねた際の強度を確保することができると共に上側の容器本体の底面部にしっかりと係合することができて水平方向の位置ずれを防止することができる。しかも、突部側面部の各辺面部の中央部に力が作用してそこが変形したとしても、その力が解除されると直ぐに元の状態に復元できる。また、突部側面部の各辺面部の中央部における視認性も良好なものとなる。
特に、面取り部は、縦断面視曲面であって、且つ、角部に近い両端部から中央部に向けて徐々に大きくなって中央部においては傾斜側面部の上端から天面部まで形成されていることが好ましい。突部側面部の面取り部を縦断面視曲面とすると、面取り部が例えば45度の傾斜平面である場合に比して、内容物の視認性が向上すると共に、変形状態からの復元性も向上する。そして、突部側面部の各辺面部における両端部から中央部に向けて面取り部が徐々に大きくなって中央部において傾斜側面部の上端から天面部まで形成されていると、突部側面部の各辺面部の中央部周辺における視認性がより一層良好なものとなるうえに、変形状態からの復元性もより一層向上する。
また、傾斜側面部には蓋同士を積み重ねた際のブロッキングを防止するためのブロッキング防止用突部が形成され、多角形状の天面部の頂点に対応した傾斜側面部の角部は、水平方向に沿って外側に膨出するように湾曲した曲面に形成され、多角形状の天面部の辺に対応した傾斜側面部の辺面部は、ブロッキング防止用突部を除いて平滑面に形成されていることが好ましい。該構成によれば、天面部のみならず、傾斜側面部からの視認性も良好なものとなる。
また、本発明に係る蓋付き容器は、容器本体と請求項1乃至3の何れかに記載の蓋とを備えた蓋付き容器であって、容器本体の底面部の周縁部に脚部が下方に向けて突設され、蓋付き容器同士が積み重ねられた際に、容器本体の脚部の内側に蓋の積み重ね用突部の少なくとも対向する二箇所の角部が係合し、且つ、蓋の積み重ね用突部が容器本体の底面部に当接して上側の蓋付き容器を支えることを特徴とする。
該構成の蓋付き容器にあっては、蓋付き容器同士が積み重ねられた際に、容器本体の脚部の内側に蓋の積み重ね用突部の少なくとも対向する二箇所の角部が係合するので、水平方向の位置ずれを確実に防止できる。そして、蓋付き容器同士が積み重ねられた際に、容器本体の底面部に蓋の積み重ね用突部が当接して該積み重ね用突部が上側の蓋付き容器を支えるので、安定した積み重ね状態が得られる。尚、容器本体の底面部には、蓋の積み重ね用突部の天面部が当接してもよいし、突部側面部が当接してもよく、天面部と突部側面部が双方共に当接してもよい。また、蓋の積み重ね用突部のうち少なくとも角部で上側の蓋付き容器を支えることが好ましく、蓋の積み重ね用突部の角部で上側の蓋付き容器を支えることによって安定した積み重ね状態が得られる。
以上のように、蓋の突部側面部の各辺面部が横方向の全長に亘って一定の形状ではなく、両端部よりも中央部において内側に傾斜していたり大きく面取りされていたりするので、蓋を介しての内容物の視認性が良好なものとなり、また、蓋の変形状態からの復元性をも優れたものとすることができる。また、容器同士を積み重ねたときの蓋の強度も確保され、容器の水平方向の位置ずれも防止できる。
本発明の一実施形態における蓋付き容器の開蓋状態を示す斜視図。 同蓋付き容器の閉蓋状態を示す正面図。 同蓋付き容器同士を積み重ねた状態を示すを示す正面図。 同蓋付き容器の開蓋状態を示す図9のA−A線に対応した位置の要部端面図。 同蓋付き容器の閉蓋状態を示す図9のA−A線に対応した位置の要部端面図。 同蓋付き容器の容器本体を示す底面図。 同蓋付き容器の容器本体の脚部と蓋の積み重ね用突部との位置関係を示す底面図。 同蓋付き容器の蓋を示す正面図。 同蓋付き容器の蓋を示す平面図。 (a)は図4のP部拡大図、(b)は図9のB−B線における図4のP部に対応した拡大端面図、(c)は図9のC−C線における図4のP部に対応した拡大端面図。 同蓋付き容器同士を積み重ねた状態を示し、(a)は図9のB−B線に対応した位置の要部端面図、(b)は図9のA−A線に対応した位置の要部端面図。 同蓋付き容器の蓋の天面部の周縁部が局所的に下方に変形した状態を示す斜視図。 (a)及び(b)は本発明の他の実施形態における蓋付き容器同士を積み重ねた状態を示す図9のB−B線に対応した位置の要部端面図。
以下、本発明の一実施形態に係る蓋付き容器について図1〜図12を参酌しつつ説明する。本実施形態における蓋付き容器は、各種の内容物を収容可能な蓋付きの包装用容器であって、内容物としては特に各種の食材が好適である。本実施形態における蓋付き容器は、図1及び図2に示すように、上面開口の容器本体1と、該容器本体1の上面開口部を閉塞すべく容器本体1に着脱可能に装着される蓋2とを備えている。容器本体1と蓋2は何れも合成樹脂シートを熱成形することにより形成されている。そして、この蓋付き容器は、輸送時や陳列時に、図3のように上下に積み重ねられる。尚、図3では、上下二段に積み重ねた場合を示しているが、段積みの個数は種々ある。
<容器本体1>
容器本体1は平面視多角形状であり、四角形や五角形、六角形、八角形であってよい。尚、各辺が僅かに外側に膨らむように湾曲していたり逆に内側に凹むように湾曲していたりしてもよい。また、各辺間の頂点も面取りされていたり角丸状等であってもよい。
本実施形態では平面視長方形状の容器本体1を例に説明する。容器本体1は、図4〜図7にも示しているように、底面部10と、該底面部10の周縁から拡開しつつ上方に立ち上がる本体側面部11と、該本体側面部11の上端から外方に延設された本体フランジ部12とを有している。尚、図6及び図7において、後述する脚部15の下面15aにはハッチングを施して示しており、後述する底面主部16には多数のドットを付して示している。尚、図7には、容器本体1と蓋2との位置関係を示すために容器本体1については脚部15の下面15aと底面主部16のみを実線で示し、蓋2については天面部20と突部側面部21のみを二点鎖線で示している。
底面部10は平面視長方形状に形成されている。底面部10の上面には上方に向けて仕切り壁13を突設させてもよい。本実施形態では一例として弁当用の容器であり、容器本体1を複数の収容部に区画すべく仕切り壁13が上方に向けて突設されており、このように仕切り壁13が底面部10の上面に突設されることに対応して底面部10の下面には図6のように仕切り壁形成用の溝14が形成され、該溝14によって底面部10の下面は複数の領域に区画されている。
底面部10の下面の周縁部には下方に向けて脚部15が突設されている。該脚部15の形状は任意であって周縁部に沿って例えば全周に亘って形成されていてもよいが、好ましくは、底面部10の角部に形成される。本実施形態では底面部10が長方形状であるため、その四つの角部(四隅)にそれぞれ独立した状態で脚部15が合計四つ形成されているが、少なくとも対向する二箇所の角部に形成されることが好ましい。脚部15の下面15aは容器本体1を平坦なテーブル等の載置面に載置した際にその載置面に当接する。脚部15の下面15aは平坦面に形成されていてよい。
閉蓋状態の容器同士を上下に積み重ねた際に、上側の容器本体1の脚部15の内側に、後述する下側の蓋2の積み重ね用突部が係合し、それによって容器の水平方向(横方向)の位置ずれが防止される。具体的には、脚部15の内側壁面が蓋2の積み重ね用突部の外側に係合して蓋2の水平方向の位置ずれを阻止する。脚部15の内側壁面は略垂直に形成されていることが好ましいが、傾斜していてもよい。脚部15は、底面視においてL字状に形成されることが好ましく、各脚部15が蓋2の積み重ね用突部を長辺方向と短辺方向の二方向から係止することができ、容器の水平方向の位置ずれを二方向において阻止することができる。
また、容器同士を積み重ねた際に、好ましくは、後述する蓋2の天面部20に容器本体1の底面部10が当接するが、その当接する箇所は脚部15よりも内側の部分である。具体的には、図6及び図7において多数のドットを付して示している領域が底面主部16であって、該底面主部16に対して脚部15は下方に向けて突出している。底面主部16は平坦な平面であってもよいが、例えば上方に向けて緩やかに膨出するように湾曲形成されていてもよい。そして、かかる底面主部16に蓋2の天面部20の少なくとも四隅(四つの角部)が当接することが好ましい。即ち、脚部15の内側且つ近傍における底面主部16の部分が蓋2の天面部20の角部に当接して、上側の容器が下側の容器に支持されることが好ましい。尚、上述したように、底面部10の下面には仕切り壁用の溝14が形成されているので、底面主部16もまた溝14によって複数の領域に区画されていて、底面主部16は各々独立した島状の複数の領域から構成される。何れにしても、底面主部16は、容器同士を積み重ねた際に、蓋2の天面部20に当接して該天面部20によって支持される部分であり、従って、蓋2の天面部20は上側の容器を支持するための支持部であって、容器本体1の底面主部16は下側の容器に支持される被支持部である。但し、後述するように、天面部20ではなく突部側面部21の例えば面取り部211b,212bが支持部となり、脚部15の内側壁面が被支持部となってもよい。何れにしても、積み重ね用突部が上側の容器の底面部10に当接して上側の容器の荷重を支える。
本体フランジ部12の形状、構成は種々のものであってよいが、本体フランジ部12の下端は全周に亘って高さ略一定であることが好ましい。また、本体フランジ部12の下端には外側に延びる本体縁取り部18が全周に亘って形成されることが好ましい。また、本体フランジ部12は、本体側面部11の上端から外側に延設されて縦断面視において上側に円弧状に膨出する形状の玉ぶち状部17を備えることが好ましく、そのように玉ぶち状部17を設ける場合にはその玉ぶち状部17の外縁に本体縁取り部18を設けることが好ましい。本体縁取り部18は、本体フランジ部12の外縁となる部分であって、外側に向けて略水平に延びていることが好ましい。本体縁取り部18の上面や下面には、多数の凹凸を形成することが好ましく、本体縁取り部18の補強となり、また指先の切創を防止することができる。本体縁取り部18の凹凸形状は、容器本体1を熱成形する際にそれと同時に細かな凹凸加工やエンボス加工を施して形成することができ、特に、それを正面から見て正弦波や三角波、台形波等の波形形状に形成することが好ましい。凹凸形状が本体縁取り部18から上側に連続的に延びて形成されていてもよい。
尚、本体フランジ部12には各種の補強リブに代表される補強構造を採用してもよく、例えば本体フランジ部12の玉ぶち状部17の下面に内外方向に延びる補強リブを形成することができる。本体フランジ部12には蓋2との嵌合構造を採用することができ、内嵌合構造であってもよいが、本実施形態では後述する蓋フランジ部23が本体フランジ部12の外側を覆う外嵌合構造が採用されている。閉蓋状態では本体縁取り部18が蓋フランジ部23の内面に形成された係止突起25に係止される。
<蓋2>
次に蓋2の構成について説明する。蓋2の正面図を図8に、同平面図を図9に示している。蓋2は、容器本体1に対応した平面視形状に形成されており、上述したように本実施形態では容器本体1が平面視長方形状であるため、それに対応して蓋2も平面視長方形状となっている。蓋2は、図4にも示しているように、天面部20と、該天面部20の周縁から下方に延設された突部側面部21と、該突部側面部21の下端から外側に向けて斜め下方に延びる傾斜側面部22とを備え、好ましくは、傾斜側面部22の外側に蓋フランジ部23が周設される。尚、突部側面部21の下端の高さは全周に亘って略一定であり、従って、傾斜側面部22の上端22aの高さもまた全周に亘って略一定であることが好ましい。
天面部20は凹凸のない平滑面で構成されている。天面部20は、平坦な平面であることが好ましいが、僅かに上方に膨出するように湾曲した曲面であったり、逆に僅かに下方に凹むように湾曲した曲面であってもよい。天面部20は、本実施形態では平面視長方形状であり、四つの辺と四つの頂点を有している。天面部20と突部側面部21とから積み重ね用突部が構成される。即ち、天面部20の全体が積み重ね用突部となる。突部側面部21は、天面部20の四つの辺に対応して複数の辺面部211を備えており、また、天面部20の頂点に対応して四つの角部212を備えている。尚、突部側面部21にもリブ等は形成されていない。突部側面部21の辺面部211は、傾斜側面部22の上端22aから上方に延びる側面主部211aと、該側面主部211aの上端から天面部20まで延びる面取り部211bとを備えている。突部側面部21の辺面部211の側面主部211aは、略垂直であることが好ましい。突部側面部21の辺面部211の面取り部211bは、縦断面視において例えば45度等に傾斜した傾斜平面(角面)であってもよいが、縦断面視において上方に膨出した曲面(丸面)であることが好ましく、本実施形態では曲面とされている。
そして、本実施形態では、突部側面部21の辺面部211の面取り部211bは、角部212に近い両端部(天面部20の辺の端部)よりも中央部(天面部20の辺の中央部)の方が大きくなっている。具体的には、突部側面部21の辺面部211の面取り部211bは、図10(b)のように辺の両端部において最も小さく、そこから辺の中央部に向けて徐々に大きくなっていって、図10(a)のように辺の中央部において最大となる。そして、辺の中央部においては、傾斜側面部22の上端22aから天面部20まで突部側面部21の辺面部211の面取り部211bが形成されている。即ち、辺の中央部では、突部側面部21の辺面部211は面取り部211bのみとなっていて、側面主部211aは実質上存在していない。換言すると、突部側面部21の辺面部211の側面主部211aの上下方向の長さは、図10(b)のように辺の両端部において最も長く、そこから辺の中央部に向けて徐々に短くなっていって、図10(a)のように辺の中央部において最小、特には、実質上0になる。また、このように突部側面部21の辺面部211の面取り部211bが辺の両端部から中央部に向けて徐々に大きくなっていくことより、天面部20の周縁は、平面視において、図9のように辺の両端部から辺の中央部に向けて徐々に内側に凹んだ湾曲形状となる。そして、辺の中央部では突部側面部21の辺面部211は面取り部211bのみとなっているので、辺の中央部では天面部20から傾斜側面部22の上端22aまで滑らかに連続する面構成となる。
また、突部側面部21の隣り合う辺面部211間に位置する角部212は、図9のように平面視においては丸面状に面取りされた形状となっている。即ち、突部側面部21の角部212は、水平方向に切断した横断面視において、外側に膨出する湾曲形状(曲面)となっている。また、突部側面部21の角部212は、傾斜側面部22の上端22aから上方に好ましくは略垂直に延びる側面主部212aと、該側面主部212aの上端から天面部20まで延びる面取り部212bとを備えて構成されている。縦断面視において、突部側面部21の角部212の側面主部212aは略垂直に延びていて、突部側面部21の角部212の面取り部212bは上側に膨出する曲面となっている。図10(c)に上下方向(縦方向)に切断した縦断面を示しているが、突部側面部21の角部212の面取り部212bは、図10(b)に示している辺の端部における辺面部211の面取り部211bよりも大きく、図10(a)に示している辺の中央部における辺面部211の面取り部211bよりも小さい。また、突部側面部21の角部212の側面主部212aの上下方向の長さは、辺の端部における辺面部211の側面主部211aよりも短く、辺の中央部における辺面部211の側面主部211aよりも長い。
尚、図9等において、天面部20と突部側面部21の面取り部211b,212bとの間の境界部分や突部側面部21の側面主部211a,212aと面取り部211b,212bとの間の境界部分には理解を容易にするために稜線を図示しているが、これらの境界部分は滑らかに連続している。
傾斜側面部22は、突部側面部21の下端から外側に屈曲するように延びている。該傾斜側面部22は、天面部20の辺に対応して四つの辺面部221を備えると共に、天面部20の頂点に対応して四つの角部222を備えている。傾斜側面部22は、その全体がリブ等の凹凸のない平滑面から構成されている。従って、傾斜側面部22の辺面部221も角部222も平滑面である。但し、傾斜側面部22の下部に、蓋2同士を重ね合わせた際に蓋2同士がきつく嵌り合って離れなくなる現象(ブロッキング現象)を防止するためのブロッキング防止用突部27を形成しておくことが好ましいが、ブロッキング防止用突部27を設ける場合には、そのブロッキング防止用突部27を除いた傾斜側面部22の全領域が平滑面とされる。尚、ブロッキング防止用突部27の配置は等間隔ではなく、また、蓋2毎にその位置を周方向にずらすようにして形成される。容器本体1にも同様のブロッキング防止用突部を設けてもよい。傾斜側面部22の辺面部221は、傾斜した平面であることが好ましいが、縦断面視や横断面視において僅かに外側に膨出するように湾曲した曲面であったり、僅かに内側に凹むように湾曲した曲面であってもよい。傾斜側面部22の角部222は、水平方向に切断した横断面視において、屈曲形状であってもよいが、外側に膨出するように湾曲した曲面に形成されていることが好ましい。傾斜側面部22の角部222の横断面形状が外側凸の曲面であると、隣り合う二つの辺面部221が曲面の角部222を介してつながることになり、辺面部221から隣の辺面部221まで滑らかに連続した面構成となる。尚、傾斜側面部22の角部222の横断面形状は、上部の方が大きな半径の曲面であって下部の方が小さな半径の曲面であることが内容物の視認性の点で好ましい。尚、図7等において、傾斜側面部22の角部222と辺面部221との間の境界部分には稜線を記載しているが、その稜線の箇所に筋状のエッジが存在しているのではなく、辺面部221から角部222へと滑らかにつながっている。
傾斜側面部22の下端から外側に向けて蓋フランジ部23が延設されている。蓋フランジ部23は、閉蓋状態において本体フランジ部12の上側に位置して重なり合った状態となる。従って、蓋フランジ部23は平面視において本体フランジ部12に対応した形状とされることが好ましい。蓋フランジ部23は、具体的には、傾斜側面部22の下端から外側に略水平に延設された内側水平部231と、該内側水平部231の外縁から外側に向けて斜め上方に延設された内側壁面部232と、該内側壁面部232の上端から外側に略水平に延設された蓋フランジ上面部233と、該蓋フランジ上面部233の外縁から下方に垂下したスカート部と、該スカート部の下端から外側に向けて延設された蓋縁取り部236とを備えている。スカート部は上下二段構成とされていて、上段スカート部234に対して下段スカート部235は段差部を介して一段外側に形成されている。
閉蓋状態において、内側壁面部232は容器本体1の本体フランジ部12の内側に位置し、蓋フランジ上面部233は本体フランジ部12の上側に位置し、スカート部は本体フランジ部12の外側に位置する。より詳細には、内側壁面部232と蓋フランジ上面部233と上段スカート部234とによって蓋フランジ部23が縦断面視コの字状となり、その内側壁面部232と蓋フランジ上面部233と上段スカート部234が本体フランジ部12の玉ぶち状部17を上側から覆う。下段スカート部235の内面には内側に向けて係止突起25が突設されており、閉蓋状態において、下段スカート部235が本体縁取り部18の外側に位置すると共に係止突起25が本体縁取り部18を下側から係止する。係止突起25は周回方向の任意の箇所に設けてよいが、例えば、角部の左右両側にそれぞれ設けることが好ましく、また各辺の中央部にも設けることが好ましい。また、蓋縁取り部236の上面や下面にも本体縁取り部18と同様に内外方向に延びる凹凸形状を全周に亘って形成することが好ましい。
容器本体1及び蓋2はいわゆるシート成形により形成されている。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等があり、何れにしても合成樹脂シートを熱成形することにより形成される。ここで、合成樹脂シートとしては、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。また、上述の合成樹脂を発泡させた合成樹脂製発泡シートや、これらに適宜合成樹脂フィルムをラミネートした積層シートも使用でき、特に容器本体1に用いると好ましい。尚、内容物の視認性を確保するため蓋2には透明なシートを使用する。透明なシートには、上述した各種の合成樹脂から構成されたシートや、これらを延伸した延伸シート等が挙げられる。特に、ポリエチレンテレフタレートやポリスチレンや、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィン等のシートを適宜延伸処理した延伸シートは、透明性を担保したまま、耐熱性の向上や強度向上を図れることからより好ましいシートの素材である。尚、容器本体1と蓋2に使用する合成樹脂シートは、互いに同じものであってもよいし異なるものであってもよい。また、弁当容器等の用途には、耐熱性を有する合成樹脂シートを使用することが好ましく、電子レンジ等で加熱した際に、電磁波が効率良く食材に伝達されて均一且つ短時間で加熱できる。容器本体には、透明で無い素材、例えば前述の合成樹脂に無機物を充填したシート、もしくはこれらのシート素材を発泡させた発泡シートなどを使用でき、特に、これらの中でもポリスチレンを発泡させた発泡ポリスチレンシートや、ポリスチレンに耐熱性に優れたポリフェニレンエーテル等を含有させて耐熱性を向上させたスチレン系樹脂を使用した耐熱性発泡スチレン系樹脂シート等、これらの発泡シートを使用して熱成形したものがレンジ対応容器として好ましい。
以上のようにされた容器は、内容物が収容された後に閉蓋状態とされる。蓋2が透明であるので、蓋2の特に天面部20を介して内容物を容易に視認できる。また、天面部20が凹凸のない平滑面であって、傾斜側面部22もブロッキング防止用突部27を除いて凹凸のない平滑面であるので、内容物の視認性に優れている。特に、天面部20が曲面ではなく平坦な平面であり、傾斜側面部22の四つの辺面部221も曲面ではなく傾斜した平面となっていると、内容物を歪み少なく視認できる。更に、傾斜側面部22の角部222もエッジの効いた屈曲形状ではなく湾曲形状となっているので、傾斜側面部22の角部222においても内容物を容易に視認できる。しかも、突部側面部21の辺面部211の面取り部211bが辺の中央部付近で大きくなっているので、突部側面部21と天面部20の境界部分が辺の中央部付近で角張った状態にならずに丸くなり、突部側面部21における内容物の視認性も良好なものとなる。このように本実施形態の容器においては蓋2の天面部20から傾斜側面部22にかけての主要部分に凹凸が極めて少ないので、内容物の全体を容易に視認できる。
また、蓋2の天面部20に局所的に力が作用して、例えば天面部20の周縁のうち辺の中央部付近が図12のように凹状に変形することがある。変形箇所を符号dで示している。そのように変形した場合であっても、突部側面部21の面取り部211bが辺の中央部付近において大きいので、力が解除されると直ちに図1のような元の状態に復帰できる。仮に、辺の中央部における突部側面部21の面取り部211bが辺の端部と同じ程度に小さいものであると、その辺の中央部付近が角張った形状となり、変形した状態から元の状態に復帰せず変形したままの状態となり、商品価値が大きく低下することにもなりかねない。それに対して本実施形態の容器では突部側面部21の面取り部211bが辺の中央部付近において大きいので、変形したとしてもその状態から元の状態にスムーズに復帰する。従って、蓋2の変形に伴う商品価値の低下を防止できる。
そして、閉蓋状態の容器は図3のように上下に積み重ねられて輸送されたり、店頭等に陳列されたりする。積み重ねられた状態の端面図を図11に示しているが、図11では、下側の容器については蓋2のみを示し、上側の容器については容器本体1のみを示している。図11(a)は辺の端部における端面図であり、図11(b)は辺の中央部における端面図である。閉蓋状態の容器同士が積み重ねられると、図7に示しているように、上側の容器本体1の四つの脚部15の内側に下側の蓋2の積み重ね用突部が係合する。従って、容器の水平方向の位置ずれが防止される。特に、脚部15が容器の長辺と短辺に沿った底面視L字状に形成されているので、前後方向(例えば短辺に沿った方向)と左右方向(例えば長辺に沿った方向)の二方向の位置ずれが防止される。
また、図11(a)のように辺の端部においては突部側面部21の辺面部211の面取り部211bが小さく側面主部211aの上下方向の長さが長いので、四隅において容器の二方向の位置ずれを脚部15によって確実に防止できる。また更に、突部側面部21の角部212においては面取り部212bが比較的大きく形成されているので、四つの脚部15の内側に積み重ね用突部が容易に係合できる。尚、脚部15を四隅のみに独立した状態で形成しているので、図11(b)のように、辺の中央部においては上側の容器本体1と下側の蓋2とは係合しない。
一方、容器同士が積み重ねられた状態では、上側の容器本体1の底面主部16に下側の蓋2の天面部20が当接する。尚、図11では、容器本体1の底面主部16が平坦な平面であってその底面主部16に下側の容器の蓋2の天面部20が全体に亘って当接している状態を図示しているが、蓋2の天面部20の全体が容器本体1の底面主部16に当接しなくてもよい。例えば、図13(a)のように、底面主部16の中央部が上方に向けて膨出する形状、即ち、底面主部16の下面が部分的に凹んだ形状であってもよく、蓋2の天面部20の少なくとも四つの角部が容器本体1の底面主部16に当接する形態であってもよい。従って、蓋2の天面部20と容器本体1の底面主部16との間に隙間が形成されてもよい。このように蓋2の天面部20の少なくとも四つの角部が容器本体1の底面部10に当接して上側の容器の荷重を支えることが好ましい。
蓋2の天面部20が容器本体1の底面部10に当接して上側の容器を支える構成ではなく、蓋2の突部側面部21が容器本体1の底面部10に当接して上側の容器を支える構成としてもよい。例えば、図13(b)のように、容器本体1の底面主部16が上方に膨出するように湾曲していて、突部側面部21の辺面部211の面取り部211bや角部212の面取り部212bが脚部15の内側壁面等に当接して上側の容器の荷重を支えるようにしてもよい。尚、図13(b)のように脚部15の内側壁面から底面主部16にかけて滑らかに連続する面構成としてもよく、突部側面部21の辺面部211の面取り部211bや角部212の面取り部212bが脚部15の内側壁面や底面主部16に当接してもよい。突部側面部21の辺面部211の面取り部211bが脚部15の内側壁面等に当接する場合には、辺面部211の端部の面取り部211bが当接することが好ましい。何れにしても、積み重ね用突部の角部が容器本体1の底面部10に当接して上側の容器を支えると共に脚部15と係合することにより、耐荷重を容易に確保することができ、容器同士の水平方向の位置ずれも防止できて、安定した積み重ね状態が得られる。
一方、上側の容器本体1の脚部15の下面15aは下側の蓋2の傾斜側面部22には当接せずにそこから上方に離間した状態となることが好ましい。より詳細には、上側の容器本体1の脚部15の下面15aは、下側の蓋2の傾斜側面部22の上端22a(突部側面部21と傾斜側面部22との境界)よりも上方に位置することが好ましい。但し、上側の容器本体1の脚部15の下面15aと下側の蓋2の傾斜側面部22の上端22aとが略同一の高さであってもよく、また、図13(a)のように、上側の容器本体1の脚部15の下面15aが傾斜側面部22に当接しないものの傾斜側面部22の上端22よりも高さが低い状態であってもよい。何れにしても、積み重ねられた状態において、上側の容器の荷重を下側の蓋2の傾斜側面部22ではなく天面部20の四つの角部等の積み重ね用突部の角部で支えると、安定した積み重ね状態が得られやすいため好ましい。特に、脚部15の内側且つ近傍における底面部10の部分が下側の容器の蓋2の積み重ね用突部によって支持されると、脚部15と積み重ね用突部の角部との係合による水平方向の位置ずれの効果と相まって、安定した積み重ね状態が得られる。また、突部側面部21の辺面部211の面取り部211bが中央部よりも両端部において小さくなっているので、突部側面部21の各辺面部211の両端部において、積み重ねた際の強度を確保することができ、上側の荷重を天面部20の角部周辺で確実に支えることができる。但し、容器同士が上下に積み重ねられた際に、蓋2の積み重ね用突部が容器本体1の底面部10に当接すると共に蓋2の傾斜側面部22も容器本体1の例えば脚部15に当接する構成であってもよい。即ち、脚部15の下面15aは、容器本体1の傾斜側面部22から上方に離間した状態となることが好ましいが、容器本体1の傾斜側面部22に当接する構成であってもよい。
尚、上記実施形態では、突部側面部21の面取り部211bを縦断面視曲面としたが45度等の角度で傾斜した平面としてもよい。また、突部側面部21の辺面部211の側面主部211aが横方向の全長に亘って略垂直であったが、内側に所定角度傾斜していてもよい。また更に、突部側面部21の辺面部211の面取り部211bの大きさを辺の端部と辺の中央部とで変化させるのではなく、突部側面部21の辺面部211の側面主部211aの起立角度を辺の端部と辺の中央部において変化させてもよい。即ち、辺の端部においては突部側面部21の辺面部211の側面主部211aの起立角度を略垂直とし、辺の端部から辺に中央部に向けて徐々に内側に傾斜させるようにしてもよい。そして、辺の端部から辺の中央部に向けて、突部側面部21の辺面部211の面取り部211bを徐々に大きくすると共に、突部側面部21の辺面部211の側面主部211aを徐々に内側に向けて傾斜させるようにしてもよい。
1 容器本体
2 蓋
10 底面部
11 本体側面部
12 本体フランジ部
13 仕切り壁
14 溝
15 脚部
15a 下面
16 底面主部
17 玉ぶち状部
18 本体縁取り部
20 天面部
21 突部側面部
211 辺面部
211a 側面主部
211b 面取り部
212 角部
212a 側面主部
212b 面取り部
22 傾斜側面部
22a 上端
221 辺面部
222 角部
23 蓋フランジ部
231 内側水平部
232 内側壁面部
233 蓋フランジ上面部
234 上段スカート部
235 下段スカート部
236 蓋縁取り部
25 係止突起
27 ブロッキング防止用突部
d 変形箇所

Claims (4)

  1. 積み重ねられる蓋付き容器を構成する蓋であって、蓋付き容器同士が積み重ねられた際に、蓋付き容器同士の水平方向の位置ずれを防止すべく上側の容器本体の底面部に係合する積み重ね用突部を備えた蓋において、
    透明な合成樹脂シートから熱成形され、
    平滑面から構成された多角形状の天面部と、該天面部の周縁から下方に延設され、天面部と共に積み重ね用突部を構成する突部側面部と、該突部側面部の下端から下方且つ外側に向けて傾斜して延びる傾斜側面部とを備え、
    突部側面部は、多角形状の天面部の辺及び頂点に対応して複数の辺面部及び角部を備え、該辺面部は、傾斜側面部の上端から上方に延びる側面主部と、該側面主部の上端から天面部まで延びる面取り部とを備え、
    且つ、以下の構成a及び構成bのうち、少なくとも一つを備えている
    ことを特徴とする蓋付き容器の蓋。
    構成a:側面主部は、角部に近い両端部よりも中央部の方が内側に傾斜している
    構成b:面取り部は、角部に近い両端部よりも中央部の方が大きい
  2. 面取り部は、縦断面視曲面であって、且つ、角部に近い両端部から中央部に向けて徐々に大きくなって中央部においては傾斜側面部の上端から天面部まで形成されている請求項1記載の蓋付き容器の蓋。
  3. 傾斜側面部には蓋同士を積み重ねた際のブロッキングを防止するためのブロッキング防止用突部が形成され、
    多角形状の天面部の頂点に対応した傾斜側面部の角部は、水平方向に沿って外側に膨出するように湾曲した曲面に形成され、多角形状の天面部の辺に対応した傾斜側面部の辺面部は、ブロッキング防止用突部を除いて平滑面に形成されている請求項1又は2記載の蓋付き容器の蓋。
  4. 容器本体と請求項1乃至3の何れかに記載の蓋とを備えた蓋付き容器であって、
    容器本体の底面部の周縁部に脚部が下方に向けて突設され、
    蓋付き容器同士が積み重ねられた際に、容器本体の脚部の内側に蓋の積み重ね用突部の少なくとも対向する二箇所の角部が係合し、且つ、蓋の積み重ね用突部が容器本体の底面部に当接して上側の蓋付き容器を支えることを特徴とする蓋付き容器。
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