JP2016132456A - 容器本体または蓋体となる樹脂成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】部分的に潰れても自動的に復元する形状あるいは構造を有した樹脂成形品100を提供すること。
【解決手段】合成樹脂シートからシート成形されて、底板及び側壁を有する容器本体、または、天板21及び側壁22を有する蓋体20となる樹脂成形品100であって、各側壁22と、底板または天板21との間に、外側に凸であって、内外両斜面32・33が最外端で交差したことによる稜線31を有する稜線部30を形成したこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂シートを材料として成形されて、容器本体または蓋体となる樹脂成形品に関するものである。
合成樹脂シートを材料として成形される樹脂成形品には、例えば、物品を収納したり載置したりするための容器本体、あるいは、この容器本体に嵌合されて、容器本体内の物品の上や外周を覆うことになる蓋体がある。このような樹脂成形品は、物品の包装を簡単に行えるし、物品が食品であれば衛生的に包装できる便利なものである。
また、このような樹脂成形品の「包装用容器」としての強度は、その材料である合成樹脂シートの主として種類や厚さに依存するが、成形品の形状にも大きく依存する。このため、この種の樹脂成形品については、合成樹脂シートの厚さをできるだけ薄くして材料コストを軽減しながら、形状に基づく強度を高める工夫が種々なされてきており、出願人も、特許文献1等において効果的な提案を行ってきているところである。
特許第5378100号掲載公報 特許第5328862号掲載公報 特許第3515848号掲載公報
特許文献1の技術では、蓋体の天板コーナー部に溝部を形成し、この溝部の内面側の斜面を外面側のそれより緩くしたものであり、天板への押圧力に対して、溝部の内面側が弾性変形することによって「白濁」が防止されるものである。一方、特許文献2の技術では、蓋体の天板コーナーに形成してある「ズレ防止用突起」の内側に「境界凹部」を形成することによって、コーナー部に集中する荷重を吸収するようにしたものである。
これらの特許文献1も2も、天板コーナー部の「潰れ」を防止するために、コーナー部近傍に「凹溝」を形成するという形状工夫であるが、天板コーナー部自体がより大きな力によって変形したときには、復元しない場合があり得る、と考えられる。勿論、材料である合成樹脂シートの厚さが薄くなればなる程、天板コーナー部は潰れ易くなることが考えられる。何より、「凹溝」には水分が溜まり易く、食品用の樹脂成形品の場合には不都合もあり得る、と考えられる。
特許文献3の技術は、所謂ペットボトルについて、多角形側面に形成した波状リブの山部または谷部が「側面の稜線と交差」するようにして、側面コーナーにおける「反発力」と、波状リブの「折れ曲がり難さ」とのバランスにより、外力による変形後に復元するようにしたものである。この特許文献3の技術では、側面コーナーの境界線と、波状リブとが異なる場所に形成されているため、相乗効果が薄いのではないかと考えられる。
要するに、上記何れの技術においても、部分的に潰れることを許容しながら、潰れても復元する形状あるいは構造とはなされていないのである。この種の樹脂成形品は、合成樹脂シートを材料とする以上、特に他からの力が加わり易いコーナー部において「潰れる」ことは避けられず、許容する他ない。逆に、潰す力がなくなったときに、元の状態に自動的に復元して潰れがなくなれば、包装用容器として使用されることの多いこの種の樹脂成形品では、中身である物品の見栄えを損なうものではないことになるから、問題になることはないのである。
そこで、本発明者等は、この種の樹脂成形品について、部分的に潰れることを許容しながら、潰れても復元する形状あるいは構造とするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、部分的に潰れても自動的に復元する形状あるいは構造を有した樹脂成形品を提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良形態の説明中で使用する符号を付して説明すると、
「合成樹脂シートからシート成形されて、底板11及び側壁12を有する容器本体10、または、天板21及び側壁22を有する蓋体20となる樹脂成形品100であって、
各側壁12・22と、底板11または天板21との間に、外側に凸であって、内外両斜面32・33が最外端で交差したことによる稜線31を有する稜線部30を形成したことを特徴とする樹脂成形品100」
である。
本発明に係る樹脂成形品100は、その前提として合成樹脂シートをシート成形することにより形成したことであるため、当然のことながら「射出成形品」に比べれば剛性は低い。そして、使用する合成樹脂シートの厚さが薄ければ薄い程、当該樹脂成形品100の剛性は低くなるが、この樹脂成形品100が物品を包装あるいは収納する容器本体10や、この容器本体10に嵌合される蓋体20であれば、その底板11及び側壁12、または、天板21及び側壁22によって、包装等に必要なある程度の剛性は確保できるものとして、非常に安価に提供できるものである。
また、本発明に係る樹脂成形品100は、稜線部30を形成したことを特徴とするものであるが、この稜線部30は、各側壁12・22と、底板11または天板21との間に、外側に凸であって、内外両斜面32・33が最外端で交差したことによる稜線31を有するものである。そして、この稜線部30は、後述する実施形態のもののように、一本の連続したものとしても想定されることもあるが、後述する請求項2のそれのように、複数が並んだものとしても想定される。
この稜線部30が一本の連続したものであると、その一部が潰れた場合、潰れていない他の部分からの復帰力も得て、潰れた一部の復元が容易になされる。一方で、この稜線部30が複数のものが並んだものである場合に、その一部の潰れた稜線部30が復元しようとしたときに、後述する請求項2のそれのように、樹脂成形品100の少なくともコーナー部に形成しておくことによって、この稜線部30やコーナー部自身が有する復帰力によって容易に復元されることになる。
また、この稜線部30は、例えば蓋体20用とした場合、図2の(b)及び(c)に示すように、蓋体20の側壁22と天板21との間にて、外側(上側)に凸となって突出するものとなっているもので、最外端(最上端)では、当該稜線部30を構成している内外両斜面32・33が交差して稜線31を形成している。この稜線31は、図1に示すように、蓋体20の側壁22と天板21との間に沿った状態で存在することになる。一方、この稜線部30が、容器本体10用とされる場合、図5の(a)及び(b)に示すように、容器本体10の側壁12と底板11との間にて、外側(下側)に凸となって突出するものとなる。
樹脂成形品100が容器本体10であっても蓋体20であっても、この稜線部30は、例えば蓋体20用とした場合の図1に示すように、側壁22と天板21との間に存在したものであるから、これらの側壁22と天板21とに隣接した、つまり沿ったものとなっているのである。ここで、もし、蓋体20の一部のコーナー部24や一部の稜線部30自身が、他からの押圧力によって潰れたとしても、この押圧力が無くなれば元の形状に直ちに復帰する。何故なら、当該樹脂成形品100の材料である合成樹脂シート自身の可撓性は勿論、稜線部30を構成している内斜面32及び外斜面33が有している稜線31を中心にした可撓性によって、潰れた稜線部30が元に戻ろうとするし、この稜線部30の復帰力が周囲の合成樹脂シートを介して潰れたコーナー部24を元の状態に復帰させるからである。
また、稜線部30が潰れた部分を元の状態に復帰させるのは、当該稜線部30が側壁22と天板21との間に存在したものであることも大きな理由となる。何故なら、一般に、側壁22と天板21との間(容器本体10の場合は側壁12と底板11との間)は、復帰し易い形状の略直角に近い交差状態にあり、稜線部30そのものも、この直角交差部分内に存在している。そして、側壁22と天板21との間の直角部分、及び稜線部30の内斜面32と外斜面33との交差状態によって、潰れた稜線部30やコーナー部24は、押圧力が無くなれば直ちに元の状態に復帰するのである。
そして、この稜線部30は、天板21と側壁22との間に形成されるのであれば、平面視形状が、円弧状や波形状のような湾曲したものや、直線状のものであってもよい。平面視形状が湾曲した稜線部30では、複数を並べたものの場合も、一本の連続したものの場合も、その湾曲部分自体が有する復元力が稜線部30に対して有効に働き、一旦潰れた稜線部30の復元を大いに助けることになるからである。
従って、この請求項1に係る樹脂成形品100は、部分的に潰れても自動的に復元する形状あるいは構造を有したものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の樹脂成形品100について、
「樹脂成形品100は、平面視にて多角形形状でコーナー部を有するものであって、稜線部30は、底板11または天板21の周縁部分の少なくとも前記コーナー部に形成したこと」
である。
この請求項2の樹脂成形品100では、例えば図1に示すような平面視にて多角形形状でコーナー部24を有するものであって、その稜線部30について、各側壁12・22と、底板11または天板21との間の周縁部分の少なくともコーナー部(24)に形成したことを特定したものである。
樹脂成形品100が容器本体10であっても蓋体20であっても、この稜線部30は、例えば蓋体20用とした場合の図1に示すように、側壁22と天板21との間であって、樹脂成形品100の少なくともコーナー部(24)に形成したものであるから、これらの側壁22と天板21とに隣接した、つまり沿ったものとなっている。ここで、もし、蓋体20の一部のコーナー部24や一部の稜線部30自身が、他からの押圧力によって潰れたとしても、この押圧力が無くなれば元の形状に直ちに復帰する。
何故なら、当該樹脂成形品100の材料である合成樹脂シート自身の可撓性は勿論、稜線部30を構成している内斜面32及び外斜面33が有している稜線31を中心にした可撓性、及び樹脂成形品100の少なくともコーナー部(24)に形成しておくことによって、この稜線部30やコーナー部(24)自身が有する復帰力によって容易に復元されることになるからである。そして、稜線部30が側壁22と天板21との間に存在していることによって、潰れた稜線部30が元に戻ろうとするし、この稜線部30の復帰力が周囲の合成樹脂シートを介して潰れた他の稜線部30やコーナー部24をも元の状態に復帰させるからである。
従って、この請求項2の樹脂成形品100は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、平面視にて多角形形状でコーナー部を有するものであり、稜線部30は、底板11または天板21の周縁部分の少なくともコーナー部(24)に形成したことによってより一層復帰力が高くなっているのである。
さらに、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1または請求項2に記載の樹脂成形品100について、
「コーナー部(24)に形成している稜線部30の内外両斜面32・33のなす角を、90°より大きく、180°より小さくしたこと」
である。
本発明に係る樹脂成形品100について、最も重要な構成部分は稜線部30であるが、この稜線部30については、各側壁12・22と、底板11または天板21との間に、外側に凸であって、内外両斜面32・33が最外端で交差したことによる稜線31を有するものとしてある。そして、この請求項3に係る樹脂成形品100では、平面視にて多角形形状でコーナー部(24)を有するものとしており、稜線部30を形成している内外両斜面32・33のなす角を、90°より大きく、180°より小さくしたのである。
稜線部30を形成している内外両斜面32・33のなす角を、90°より大きく、180°より小さくすると、内外両斜面32・33は、その交差部分において、稜線31から「鈍角」で広がることになる。勿論、これらの内外両斜面32・33の稜線31から離れた部分は、当該樹脂成形品100を構成している各側壁12・22と、底板11または天板21とに連続した状態となっている。
以上のことは、押圧力を最初に受け易い内外両斜面32・33最外端(最上端)に、稜線31が位置していることを意味しているとともに、この稜線31で「鈍角」で広がっている内外両斜面32・33の稜線31より遠い部分が、各側壁12・22と、底板11または天板21とに連続してこれらに力を直接伝達する状態にあることを意味する。このため、稜線31の一部に押圧力が加わったら内外両斜面32・33が稜線31で広がって一旦潰れるが、押圧力が無くなれば、内外両斜面32・33はこれに連続している各側壁12・22や、底板11または天板21からの復元力を受けてもとに戻るのである。このとき、内外両斜面32・33のなす角が90°より大きく180°より小さくしてあるから、稜線31での形状復元は自然となされる。
従って、この請求項3に係る樹脂成形品100は、上記請求項1または2のそれと同様な機能を発揮する他、稜線31での内外両斜面32・33の形状復元は自然となされるものとなっている。
そして、上記課題を解決するために、請求項4に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項3の何れかに記載の樹脂成形品100について、
「稜線部30の稜線31は、平面視にて湾曲形状であること」
である。
稜線部30の稜線31が、平面視にて湾曲形状であるとは、当該樹脂成形品100の天板21と側壁22(容器本体10であれば、底板11と側壁12)との間が湾曲している場合は勿論、天板21と側壁22との間で、稜線部30が波打っている(湾曲している)場合も含むものである。天板21と側壁22との間で稜線部30の稜線31が平面視にて湾曲形状であるとは、当該樹脂成形品100全体の形状が円形や楕円であったり、各コーナー部24間の天板21と側壁22間が湾曲している場合であり、天板21と側壁22との間で稜線31が平面視にて波打っているとは、天板21と側壁22との間の間隔が大きい場合に適用されることが多い。
つまり、この稜線部30は、天板21と側壁22との間に形成されるのであれば、平面視形状が、円弧状や波形状のような湾曲したものである。平面視形状が湾曲した稜線31を有する稜線部30では、稜線部30を複数を並べたものの場合も、一本の連続したものの場合も、その湾曲部分自体が有する復元力が稜線部30に対して有効に働き、一旦潰れた一部の稜線部30の復元を大いに助けることになるからである。
従って、この請求項4に係る樹脂成形品100は、上記請求項1〜請求項3の何れかに記載の樹脂成形品100と同様な機能を発揮する他、稜線部30の稜線31を平面視にて湾曲形状としたことによって、稜線部30が部分的に潰れてもこの湾曲形状によって、より確実かつ自動的に復元するものとなっているのである。
以上、説明した通り、本発明においては、
「合成樹脂シートからシート成形されて、底板11及び側壁12を有する容器本体10、または、天板21及び側壁22を有する蓋体20となる樹脂成形品100であって、
各側壁12・22と、底板11または天板21との間に、外側に凸であって、内外両斜面32・33が最外端で交差したことによる稜線31を有する稜線部30を形成したこと」
に構成上の主たる特徴があり、これにより、部分的に潰れても自動的に復元する形状あるいは構造を有した樹脂成形品100を提供することができるのである。
本発明に係る樹脂成形品100である蓋体20の底面図である。 同蓋体20の、稜線部30部分を断面にしたもので、(a)は図1中の1−1線に沿ってみた側面図、(b)は図1中の1−1線に沿ってみた端面図、(c)は(a)中の3−3線部の部分拡大側面図である。 同蓋体20の、稜線部30部分を断面にしたもので、(a)は図1中の2−2線に沿ってみた側面図、(b)は(a)の部分拡大側面図である。 同蓋体20を上から見たときの部分斜視図である。 本発明に係る樹脂成形品100である容器本体10の、稜線部30部分を断面にしたもので、(a)は側面図、(b)は(a)中の4−4線部の部分拡大側面図である。
図面を参照しながら、上記のように構成した各請求項に係る発明について説明すると、図1〜図4には、本発明に係る樹脂成形品100を蓋体20に適用した場合の実施の形態が示してある。この蓋体20は、合成樹脂シートを材料としてシート成形したものであり、本実施形態で採用した合成樹脂シートは、A-PET、OPS、PP等の透明合成樹脂である。また、この合成樹脂シートのシート厚さは、0.15mm〜1.00mmであるが、好ましくは、0.15mm〜0.40mmといった「薄手」のものである。
図1に示した蓋体20は、8個のコーナー部24を有する正八角形のものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、四角形や円形、楕円等、他の異形形状のものにも十分適用できるものである。また、使用材料である合成樹脂シートについても、透明なものに限らず、印刷を付したものであっても、本発明に実施にあたっては何等問題にはならない。
この8個のコーナー部24を有した蓋体20は、図2の(a)に示したように、仮想的に示した容器本体10(これも本発明に係る樹脂成形品100であってもよい)の上端開口部に嵌合されて、容器本体10内に収納した食品等の物品を覆蓋するものであり、容器本体10の上端開口部のほぼ全面を覆う水平状態の天板21と、この天板21の周囲を支持する側壁22と、この側壁22の下端外周に一体成形されて容器本体10との嵌合を果たす嵌合フランジ23とを有したものである。なお、この蓋体20の一部には、図1等に示したように、容器本体10との嵌合を解除し易くするつまみ25が一体成形してある。
さて、この蓋体20の側壁22と天板21との間には、図1〜図4に示したように、稜線部30が形成してある。この稜線部30は、例えば図2の(c)で代表的に示したように、外側(この蓋体20の場合は上側となる)に凸となるもので、内外両斜面32・33と、これらが最外端で交差したことによる稜線31とを有するものである。この稜線31は、図2の(b)に示したように、蓋体20の天板21より上側に位置することになり、当該蓋体20に触れたり押圧しようとする何かがあれば、それは最初に稜線31に接触することになる。
実施形態の稜線部30は、図1に示したように、天板21と側壁22との間の全周に亘って形成してあるが、例えば各コーナー部24に所定長さで対向する部分的なものを複数形成して実施してもよいものである。稜線部30として、各コーナー部24に所定長さで対向する部分的なものの複数によって構成した場合には、各コーナー部24自体の復元力によって、その近傍にある稜線部30の復元もより効果的になされることになる。
なお、この稜線部30は、天板21と側壁22との間に形成されるのであれば、平面視形状が、円弧状や波形状のような湾曲したものや、直線状のものであってもよい。平面視形状が湾曲した稜線部30では、複数を並べたものの場合も、一本の連続したものの場合も、その湾曲部分自体が有する復元力が有効に働き、一旦潰れた稜線部30の復元を大いに助けることになる。
また、この稜線部30のコーナー部24は、図3の(b)で示したように、外側に凸となるもので、内外両斜面32・33と、これらが最外端で交差したことによる稜線31とを有するものであったが、この稜線部30を形成している内外両斜面32・33のなす角は、90°より大きく、180°より小さくした、つまり「鈍角」にしたものであり、図2の(c)に示した、稜線部30を形成している内外両斜面32・33のなす角よりも大きくなっている。稜線部30のコーナー部24に形成している内外両斜面32・33のなす角が鈍角であれば、稜線31上に加わった力を、稜線部30のコーナー部以外の部分や、天板21や側壁22に分散し易いからである。稜線部30のコーナー部24が潰れたとしても、力が無くなれば、稜線部30のコーナー部以外の部分や、天板21や側壁22の復元力を得て、稜線部30は元の状態に復元され易くなるのである。
以上のような稜線部30のコーナー部24は、図3の(b)にも示したように、その稜線31が天板21より上方に位置するものであるから、当該蓋体20の天板21上に乗せた他の樹脂成形品100、例えば容器本体10の底面全体を囲むことになるから、この蓋体20上に積み重ねた容器本体10の横ズレを防止できることになる。
図5には、樹脂成形品100を容器本体10に適用した場合の例が示してあるが、この容器本体10についても、図5の(b)にも示したように、側壁12と、底板11との間に、外側(この場合は下側になる)に凸であって、内外両斜面32・33が最外端で交差したことによる稜線31を有する稜線部30を形成したものである。
この容器本体10においても、上記蓋体20で使用した稜線部30が形成してあるのであるから、この稜線部30が部分的に潰れたとしても、潰す力が無くなれば直ちに復元されるものである。
100 樹脂成形品
10 容器本体
11 底板
12 側壁
20 蓋体
21 天板
22 側壁
23 嵌合フランジ
24 コーナー部
25 つまみ
30 稜線部
31 稜線
32 内斜面
33 外斜面

Claims (4)

  1. 合成樹脂シートからシート成形されて、底板及び側壁を有する容器本体、または、天板及び側壁を有する蓋体となる樹脂成形品であって、
    前記各側壁と、前記底板または天板との間に、外側に凸であって、内外両斜面が最外端で交差したことによる稜線を有する稜線部を形成したことを特徴とする樹脂成形品。
  2. 前記樹脂成形品は、平面視にて多角形形状でコーナー部を有するものであって、前記稜線部は、前記底板または天板の周縁部分の少なくとも前記コーナー部に形成したことを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. 前記コーナー部に形成している前記稜線部の内外両斜面のなす角を、90°より大きく、180°より小さくしたことを特徴とする請求項2に記載の樹脂成形品。
  4. 前記稜線部の稜線は、平面視にて湾曲形状であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の樹脂成形品。
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