JPH0562414U - 耐熱容器 - Google Patents

耐熱容器

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JPH0562414U
JPH0562414U JP1088192U JP1088192U JPH0562414U JP H0562414 U JPH0562414 U JP H0562414U JP 1088192 U JP1088192 U JP 1088192U JP 1088192 U JP1088192 U JP 1088192U JP H0562414 U JPH0562414 U JP H0562414U
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JP
Japan
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container
container body
quadratic
quadratic curve
heat
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Pending
Application number
JP1088192U
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English (en)
Inventor
徹郎 安池
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 容器本体10の壁部11を、縦方向に単数又
は連続的な複数の二次曲線状となるように形成するとと
もに、容器本体10の底部12を、底側付近任意の水平
面H1 において上記壁部11の二次曲線状の延長部分を
逆方向に折り返した二次曲線状とし、容器本体10の膨
張時に壁部11と底部12が全体として連続した二次曲
線状となるように形成してある。 【効果】 容器の内部圧力に大きな変動を生じ容器が膨
張した後収縮しても、膨張時に容器の全体に応力がかか
るので、容器本体が異常変形したまま元の状態に戻らな
くなることがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は耐熱容器に関し、特に加熱殺菌時等における容器の膨張及び収縮に起 因する容器の形状不良をなくした耐熱容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲食物用あるいは医療用等として用いられるプラスチック容器は、内容物を容 器に充填密封した後殺菌などの目的で加熱処理を行なうことがある。このような 場合、加熱によって容器内部のガスが膨張して容器の壁部などが変形し、冷却後 も容器が変形したままの状態となり形状不良を生じることがある。 また、加熱した内容物をプラスチック容器内に充填して密封すると、内容物充 填時にプラスチック容器内に入り込んだ空気が膨張して容器の壁部などが変形し 、冷却後も容器が変形したままの状態となり形状不良を起すことがある。
【0003】 このような容器の変形による形状不良の発生を防止するため、従来のプラスチ ック容器は次のような構成としてあった。 すなわち、内容物をプラスチック容器に充填密封した後加熱殺菌するものにあ っては、容器の任意の箇所にリブを設けた構成とし、容器の内外に多少の圧力差 が生じても容器が変形しないようにしてある。 また、加熱した内容物をプラスチック容器に充填して密封するものにあっては 、予め容器の底部を上下動する構成としておき、底部を下げた状態で加熱内容物 を充填密封し、冷却によって容器内部の圧力が低くなると底部が上がって容器の 形状に異常変形が起きないようにしたものがある(実開昭57-29508号)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のプラスチック容器は、容器の垂直断面における側壁あ るいは側壁と底部の接合部が不連続な直線や曲線からなっている。このため、容 器の内外に大きな圧力差を生じ容器が膨張したり収縮したりすると、側壁の不連 続点や接合部に応力が集中し、この状態が一定時間以上続くと、最早、容器の形 状は元の状態に戻らなかったり、底部が上がらなくなったりすることがあった。
【0005】 本考案は上記問題点にかんがみてなされたものであり、容器の内部圧力が高く なって容器が膨張し、その後の圧力低下によって容器が収縮するような場合にお いて、容器が元の状態に戻り、異常変形を起こさないようにしたプラスチック製 の耐熱容器の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案の耐熱容器は、容器本体の壁部を、縦方向に単 数又は連続的な複数の二次曲線状となるように形成するとともに、容器本体の底 部を、底側付近任意の水平面において上記壁部の二次曲線状の延長部分を逆方向 に折り返した二次曲線状とし、容器本体の膨張時に壁部と底部が連続した二次曲 線状となるように形成した構成とし、必要に応じ壁部の二次曲線状延長部分を逆 方向に折り返して形成した底部の中心部近傍を水平状とした構成とし、また、壁 部の二次曲線状延長部分を逆方向に折り返して形成した底部の中心部近傍を、中 心部近傍付近の水平面においてさらに逆方向に折り返して二次曲線状に形成した 構成としてある。
【0007】
【作用】
上記構成からなる耐熱容器によれば、内容物充填後における加熱殺菌あるいは 加熱内容物の充填密封によって容器内圧力が高くなり容器が膨張しても、容器の 壁部及び底部が連続した二次曲線形状となるので、容器本体の全体に均等に応力 がかかり、一部のみに応力が集中しない。
【0008】
【実施例】
以下、本考案耐熱容器の実施例について説明する。 図1は本考案の第一実施例における蓋体の一部を截断した平面図、図2は図1 のI−I線縦断面図を示す。 これら図面において、10は容器本体であり、20は蓋体である。容器本体1 0における壁部11は、容器中心部を通る縦断面におて、その形状が単一又は連 続的な複数の二次曲線状となるように形成してある。 また、容器本体10における底部12は、容器本体の底側における任意の水平 面H1 を境界にして、上記壁部11の二次曲線延長部分を逆方向(容器内側)に 折り返して形成してある。すなわち、底部12は、水平面H1 を中心として、壁 部11の二次曲線の延長部分と面対称の二次曲線状に形成してある。
【0009】 したがって、内容物を充填し蓋体20をシールした後加熱殺菌したり、加熱内 容物を充填した後蓋体20を密封することによって容器内部の圧力が高くなると 、容器本体10の底部12が外側に向かって膨張し、容器本体10は壁部11と 底部12が連続した単一又は連続的な複数の二次曲線状となる。このため、容器 本体10の一部分にのみ応力が集中した状態での加熱がなくなるので、容器内部 の圧力が低くなった場合には、容器本体は確実に初期形状に戻る。
【0010】 ここで、容器本体10には、ポリプロピレン,高密度ポリエチレン,ナイロン ,ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリエーテルイ ミド,ポリスチレン,ポリカーボネート及びポリ塩化ビニールのうち一種以上、 又はこれにポリ塩化ビニリデンやエチレンビニルアルコール共重合体を積層した ものを用いる。 そして、容器本体10の成形は、射出成形,熱成形及びブロー成形などによっ て行なう。 また、蓋体20としては、 (A)ポリエチレンテレフタレート,ナイロン,ポリカーボネートのうち、一種 以上、又はこれらに必要に応じ、アルミ蒸着,酸化ケイ素蒸着処理をした層。 (B)アルミ箔,ポリ塩化ビニリデン,ポリエチレンテレフタレート,ナイロン ,エチレンビニルアルコール共重合体のうち、一種以上からなる層。 (C)ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ酢酸ビニル共重合体,アイオノマー のうち一種以上からなる層。 の中から二層以上選択して積層した多層フィルム、あるいは、さらにこれらを 重複して積層したフィルムを用いる。
【0011】 容器本体10と蓋体20の密封は、ヒートシール,高周波シール,超音波シー ル及び捲締めシールなどによって行なう。 さらに、容器本体10の内部に内容物を充填した後の加熱殺菌法としてはボイ ル,レトルト,高周波,ふく射熱,熱風,水蒸気などによって行なう。
【0012】 図3は、本考案耐熱容器の第二実施例の中央縦断面図を示している。 本実施例は、水平面H1 を境界として折り返して形成した底部12の中心部1 2aを、中心部12a近傍の第二水平面H2 を境界として水平状に形成した構成 としてある。この実施例の場合も、容器内部の圧力が高くなると容器本体10の 底部12が外側に向かって膨張する。 このとき、水平状に形成した底部中心部12aも膨張し、容器本体10は壁部 11と底部12(底部近傍12a)が全体として単一又は連続した複数の二時曲 線状となる。
【0013】 図4は、本考案耐熱容器の第三実施例の中央縦断面図を示している。 本実施例は、水平面H1 を境界として折り返して形成した底部12の中心部1 2aを、中心部12a近傍の第二水平面H2 を境界として、さらに逆方向(容器 外側)に折り返している。すなわち、底部中心部12aは、第二水平面H2 を中 心として、底部12の二次曲線状の延長部分と面対称の二次曲線状に形成してあ る。 この実施例の場合も、容器内部の圧力が高くなると容器本体10の底部12が 外側に向かって膨張し、壁部11と底部12(底部中心部12a)が全体として 単一又は連続した複数の二次曲線状となる。
【0014】 なお、本明細書における「二次曲線状」とは、容器本体10の壁部11及び底 部12の形状として採用したときに、二次曲線と同様の効果を生じる「二次曲線 に近似した曲線」を含めた意味である。
【0015】 [実験例と比較例]実験例 <条件>原反肉厚1mmのポリプロピレンを用いて成形した図1に示す容器本体 10(約210ml容量)に、水100mlを入れPET/Ny(6ナイロン) /CPPフィルムからなる蓋体20で密封した後、120℃の温度で30分間、 2.1Kg/cm2 の定圧でレトルト処理を行なった。 <結果>加熱殺菌時に、底部12は球状に膨張したが破袋はなく、20分間の冷 却後、底部12は凹み容器本体10は元の形状に戻った。
【0016】比較例 <条件>原反肉厚1mmのポリプロピレンを用いて成形した図5に示す容器本体 10(底部12を水平とした以外は実験例の容器本体と同じ条件;約240ml 容量)に、水130mlを入れ実験例と同一の条件でレトルト処理を行なった。 <結果>加熱殺菌時に底部が球状になり、水平な底部及び底部に近い側壁部は波 打ち状に変形した。20分間の冷却後においても、底部水平部の波打ち状に変形 した部分及び壁部の所々が膨張したままの状態となり、容器本体10は全体とし て異常変形し、形状不良となった。
【0017】
【考案の効果】
以上のように、本考案の耐熱容器によれば、容器の内部圧力が高くなって容器 が膨張し、その後冷却によって容器が収縮しても、膨張時に容器の一部にのみ応 力が集中したりすることがないので、容器が異常変形したまま元の状態に戻らな くなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案耐熱容器の第一実施例における蓋体の一
部を截断した平面図。
【図2】図1のI−I線断面図。
【図3】本考案耐熱容器の第二実施例における縦中央断
面図。
【図4】本考案耐熱容器の第三実施例における縦中央断
面図。
【図5】従来の耐熱容器の縦中央断面図。
【符号の説明】
10…容器本体 11…壁部 12…底部 12a…底部中心部 20…蓋体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の壁部を、縦方向に単数又は連
    続的な複数の二次曲線状となるように形成するととも
    に、 容器本体の底部を、底側付近任意の水平面において上記
    壁部の二次曲線状の延長部分を逆方向に折り返した二次
    曲線状に形成し、 容器本体の膨張時に、上記壁部と底部が連続した二次曲
    線状となるように形成したことを特徴とする耐熱容器。
  2. 【請求項2】 壁部の二次曲線状延長部分を逆方向に折
    り返して形成した底部の中心部近傍を、水平状とした請
    求項1記載の耐熱容器。
  3. 【請求項3】 壁部の二次曲線状延長部分を逆方向に折
    り返して形成した底部の中心部近傍を、中心部近傍付近
    の水平面においてさらに逆方向に折り返して二次曲線状
    に形成した請求項1記載の耐熱容器。
JP1088192U 1992-02-03 1992-02-03 耐熱容器 Pending JPH0562414U (ja)

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JP1088192U JPH0562414U (ja) 1992-02-03 1992-02-03 耐熱容器

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007099363A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Showa Denko Packaging Co Ltd ホット飲料用密封容器
JP2016132456A (ja) * 2015-01-15 2016-07-25 リスパック株式会社 容器本体または蓋体となる樹脂成形品

Cited By (3)

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