JP3324977B2 - 密封成形容器 - Google Patents

密封成形容器

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JP3324977B2 JP2587998A JP2587998A JP3324977B2 JP 3324977 B2 JP3324977 B2 JP 3324977B2 JP 2587998 A JP2587998 A JP 2587998A JP 2587998 A JP2587998 A JP 2587998A JP 3324977 B2 JP3324977 B2 JP 3324977B2
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勝男 鶴澤
淳弘 大塚
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封成形容器に関
し、更に詳細には、成形容器本体あるいは成形蓋の保形
性、遮光性、ガスバリヤ性等を維持し、かつ成形容器本
体と蓋材のヒートシール工程に要する時間を短縮し、製
品の生産効率を高めることができる密封成形容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、トレイ容器等のプラスチック
成形容器に密封状態で収容された調理処理あるいは殺菌
処理済のスパゲッティ、米飯、おでん、肉じゃが、シチ
ュー、カレー等の各種保存製品が数多く市販されてい
る。これら製品は、通常、成形容器本体に食品を充填
し、かかる成形容器本体の開口部を蓋材で覆い、成形容
器本体に形成されたフランジ部に重ねられた蓋材部分の
全部または一部をヒートシールして密封状態とし、その
後レトルト釜等に収納し、調理もしくは殺菌処理を施す
ことにより製造される。あるいは、調理もしくは殺菌処
理を施した食品を収容した成形容器の開口部を蓋材で覆
い、無菌状態下において上記方法と同様にヒートシール
することにより製造される。
【0003】ここで用いられるプラスチック成形容器本
体は、通常、容器の保形性、耐熱性、遮光性、ガスバリ
ヤ性等の様々な要素を考慮して複数の包装材から構成さ
れるため、一般には、真空成形、圧縮空気圧成形(圧空
成形)等により成形加工される。上記真空成形は、シー
ト端を保持し、凹型あるいは凸型に設けた小孔あるいは
スリットを通してシートと型の空間を真空にし、シート
を型に吸引して成形する。また、上記圧空成形は、シー
トの上部に空気供給小孔を設けた熱盤を配置し、圧縮空
気で凹型の容器型に押しつけて成形する。
【0004】これら成形方法によれば、シートが最も引
き延ばされる容器側壁面の厚さが他の部分、例えばフラ
ンジ部分よりも薄くなり、特に電子レンジ等で温めた後
において容器の保形性が低下したり、加温した食品が冷
めやすくなるといった問題が生じる。また、遮光性、ガ
スバリヤ性等が低下し、製品の品質を長期間保持し難く
なるおそれが生じる。したがって、かかる問題が発生し
ないように、通常、成形前のシートの厚さを比較的厚く
調整する。その結果、容器の保形性、遮光性、ガスバリ
ヤ性等は維持することができるものの、容器フランジ部
分の厚さが厚くなり、蓋材とのヒートシール時間、その
後の冷却時間に要する時間が長くなるため、製品の生産
効率が低下するという問題があった。
【0005】また、落とし蓋として用いる凹型あるいは
ドーム蓋として用いる凸型の成形蓋においても、上記成
形容器の成形の場合と同様、成形蓋の保形性、遮光性、
ガスバリヤ性等を保持する場合、成形蓋のフランジ部分
の厚さが厚くなり、成形容器本体とのヒートシール時
間、その後の冷却時間に要する時間が長くなるため、製
品の生産効率が低下するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形容器本
体の保形性、遮光性、ガスバリヤ性等を維持し、かつ成
形容器本体と蓋材のヒートシール工程に要する時間を短
縮し、製品の生産効率を高めることができる密封成形容
器を提供することを目的とする。また、本発明は、成形
蓋の保形性、遮光性、ガスバリヤ性等を維持し、かつ成
形蓋と成形容器本体のヒートシール工程に要する時間を
短縮し、製品の生産効率を高めることができる密封成形
容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、成形容器本体
あるいは成形蓋のフランジ部の厚さと、それぞれの側壁
部との厚さが一定の関係、すなわちフランジ部≦側壁部
の関係になるように成形容器本体あるいは成形蓋を成形
することにより、上記目的を達成することができるとい
う知見により完成された発明であり、かかる発明の第1
の要旨は、プラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を真空
成形または圧縮空気圧成形した成形容器本体に形成した
フランジ部とシート状の蓋材をヒートシールした密封成
形容器であって、容器フランジ部と容器側壁部の厚さ構
造が、容器フランジ部≦容器側壁部の関係を有している
ことを特徴とする密封成形容器である。
【0008】また、上記発明の第2の要旨は、プラスチ
ック樹脂(発泡樹脂を除く)を真空成形または圧縮空気
圧成形した凹型または凸型の成形蓋に形成したフランジ
部と成形容器本体に形成したフランジ部とをヒートシー
ルした密封成形容器であって、蓋フランジ部と蓋側壁部
の厚さ構造が、蓋フランジ部≦蓋側壁部の関係を有する
ことを特徴とする密封成形容器である。また、上記発明
の第3の要旨は、フランジ部を有する成形容器本体また
は成形蓋をプラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を用い
て真空成形または圧縮空気圧成形により成形する方法で
あって、加熱した樹脂シートを容器型または成形蓋型に
そって成形した後、フランジ部に熱盤を押しつけ、当該
フランジ部を延伸させ、フランジ部と側壁部の厚さ構造
を、フランジ部≦側壁部の関係にすることを特徴とする
プラスチック樹脂の成形方法である。また、上記発明の
第4の要旨は、フランジ部を有する成形容器本体または
成形蓋をプラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を用いて
真空成形または圧縮空気圧成形により成形する方法であ
って、加熱した樹脂シート面に、成形容器本体または成
形蓋の開口幅よりも大きいプラグを容器型または成形蓋
型の上面付近まで下降させて当該樹脂シートを引き延ば
し、その後、プラグに直接接触していない樹脂シート部
分を容器フランジ部に位置するよう当該樹脂シートを容
器型または成形蓋型にそって成形し、フランジ部と側壁
部の厚さ構造を、フランジ部≦側壁部の関係にすること
を特徴とするプラスチック樹脂の成形方法である。ま
た、上記発明の第5の要旨は、フランジ部を有する成形
容器本体または成形蓋をプラスチック樹脂(発泡樹脂を
除く)を用いて真空成形または圧縮空気圧成形により成
形する方法であって、加熱した樹脂シート面に、当該樹
脂シート面からのプラグの押し込み幅が成形容器本体ま
たは成形蓋の深さよりも大きくなるように、当該プラグ
を当該樹脂シート面の上方から容器型または成形蓋型ま
で下降させて当該樹脂シートを引き延ばし、その後、プ
ラグに直接接触していない樹脂シート部分を容器フラン
ジ部に位置するよう当該樹脂シートを容器型または成形
蓋型にそって成形し、フランジ部と側壁部の厚さ構造
を、フランジ部≦側壁部の関係にすることを特徴とする
プラスチック樹脂の成形方法である。 また、上記発明の
第6の要旨は、フランジ部を有する成形容器本体または
成形蓋をプラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を用いて
真空成形または圧縮空気圧成形により成形する方法であ
って、加熱した樹脂シートにおいてフランジ部分に成形
されるシート固定部の周辺部を、その他の樹脂シート部
分よりも高温になるよう加熱した後、容器型または成形
蓋型にそって成形し、フランジ部と側壁部の厚さ構造
を、フランジ部≦側壁部の関係にすることを特徴とする
プラスチック樹脂の成形方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の密封成形容器を図
面に基づいて説明する。図1に示す本発明の密封成形容
器10は、楕円状の開口部を有する成形トレイ容器本体
12(開口部長径:120mm、開口部短径:90m
m、高さ:45mm、フランジ幅:9mm)に設けられ
た容器フランジ部14に、該容器フランジ部14の外形
と略同様の形状を有するシート状の蓋材16を被せ、該
容器フランジ部14にヒートシールしたものである。
【0010】上記成形トレイ容器本体は、耐熱性、遮光
性、ガスバリヤ性を考慮してポリプロピレン/エチレン
ビニルアルコール共重合体/ポリプロピレンから構成さ
れている。なお、上記成形トレイ容器本体に使用する材
質は、上記材質に限定されるものではなく、例えば、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニリデンなども使用することが
できる。
【0011】また、上記成形トレイ容器本体の容器フラ
ンジ部14および容器側壁部18の厚さは、フランジ部
360μm、側壁部480μmに成形されている。すな
わち、フランジ部≦側壁部の関係になるように成形され
ている。したがって、上記成形トレイ容器本体は、その
保形性、特に電子レンジ等で加熱した後における保形
性、電子レンジで調理した後における食品の保温性、さ
らには遮光性、ガスバリヤ性等を維持することができる
機能を有し、かかる機能を有する成形トレイ容器本体に
あって、そのヒートシール工程に要する時間を短縮する
ことができるものである。ここで、上記容器フランジ部
の厚さは、ヒートシール工程に要する時間を短縮するこ
とができ、また密封成形容器の開封を容易に行うことが
できるように、100μm〜1200μm、好ましくは
200μm〜1000μmに調整することが望ましい。
一方、上記容器側壁部の厚さは、上記保形性、保温性、
遮光性、ガスバリヤ性等を維持することができる機能を
有することができるように、150μm〜1200μ
m、好ましくは200μm〜1000μmに調整するこ
とが望ましい。
【0012】次に、上記したシート状の蓋材16は、成
形トレイ容器本体12と同様、耐熱性、遮光性、ガスバ
リヤー性を考慮してポリエチレンテレフタレート/エチ
レンビニルアルコール共重合体/ポリプロピレン(蓋材
16の厚さ:90μm)から構成される。なお、これら
以外の材質、例えば、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン、
アルミ箔等も使用することができる。上記シート状の蓋
材の厚さは、ヒートシール工程に要する時間が短縮化で
き、また一定の厚さのシーラント層を積層し、ヒートシ
ールを確実に行うことができ、さらにはピンホールなど
が生じない程度、具体的には50μm〜150μm、好
ましくは90μm〜120μmになるように調整するこ
とが望ましい。
【0013】上記成形トレイ容器本体は、例えば、図2
に示す方法により成形することができる。具体的には、
まず、(a)端部を固定状態に保持したシート面をヒー
ターなどで加熱する。(b)加熱したシート面に小孔あ
るいはスリットを設けた凸型の容器型を上昇させ、容器
底部とシートの固定部においてシートを張った状態にす
る。(c)容器型内を真空にし、シートを容器型に吸引
する。(a)〜(c)の工程、すなわち従来の真空成形
方法(ドレープ法)により、トレイ容器本体を形成す
る。次に、(d)トレイ容器本体のフランジ部に所定の
温度、圧力条件に基づき熱盤を押しつけ、当該フランジ
部を延伸させる。この場合、熱盤の押圧面を容器フラン
ジ外側が容器フランジ内側よりも若干高くなるように傾
斜させておくことが望ましい。これにより、加熱され柔
らかくなった樹脂を容器フランジの外側方向に延伸させ
ることができる。最後に、(e)冷却後、トレイ容器本
体の側壁部の厚さよりも薄く形成されたフランジ部を所
定幅にカットする。
【0014】また、上記成形トレイ容器本体は、図3お
よび図4に示す他の方法により成形することができる。
これらの方法によれば、プラグにより加熱されたシート
を一旦予張し、その後予張の際に引き延ばされたシート
部分がフランジ部に位置されるように、当該シート部分
を真空により小孔あるいはスリットを設けた凹型の容器
型に吸引することができる。図3は、予張時に引き延ば
されたシート部分をフランジ部に位置させるために、容
器の開口幅よりも大きいプラグを用いる方法を示したも
のである。図3に基づく方法は、まず、(a)端部を固
定状態に保持したシート面をヒーターなどで加熱する。
(b)加熱したシート面に、プラグを容器型上面付近ま
で降下させて、シート固定部から当該シートを引き延ば
した状態にする。このとき、プラグに直接接触していな
いシート部分が最も延伸された状態になっている。上記
プラグについては、プラグ幅W1が、容器開口幅W2よ
りも大きく形成されたものを用いる。(c)容器型内を
真空にし、シートを容器型に吸引する。このとき、プラ
グにより最も延伸された部分が、さらに引き延ばされて
容器フランジ部に位置される。次に、(d)冷却後、ト
レイ容器本体の側壁部の厚さよりも薄く形成されたフラ
ンジ部をプラグに設けたカッターにより所定幅にカット
する。
【0015】図4は、予張時に引き延ばされたシート部
分をフランジ部に位置させるために、プラグの押し込み
幅を容器の深さよりも大きくする方法を示したものであ
る。図4に基づく方法は、まず、(a)端部を固定状態
に保持したシート面をヒーターなどで加熱する。(b)
プラグの押し込み幅D1が容器の深さD2よりも大きく
なるように、当該プラグをシート面の上方部から容器型
内部まで降下させて、シート固定部から当該シートを引
き延ばした状態にする。このとき、プラグに直接接触し
ていないシート部分が最も延伸された状態になってい
る。(c)容器型内を真空にし、シートを容器型に吸引
する。このとき、プラグにより最も延伸された部分が、
さらに引き延ばされて容器フランジ部に位置される。次
に、(d)冷却後、トレイ容器本体の側壁部の厚さより
も薄く形成されたフランジ部をプラグに設けたカッター
により所定幅にカットする。なお、上記図2〜図4に基
づく方法において、シート面をヒーターなどで加熱する
際、フランジ部分に成形されるシート部分、例えばシー
ト固定部の周辺部を、その他のシート部分よりも高温に
なるよう加熱しておいてもよい。これにより、フランジ
部分に成形されるシート部分を引き延ばし易くすること
ができる。
【0016】さらに、上記成形トレイ容器本体は、例え
ば射出成形方法によっても成形することができる。具体
的には、所定の厚さ構造に製作された中空の容器型内に
包装材を射出・充填し、保圧し、冷却して型開きして成
型容器を取り出す。成型容器が複数の包装材を積層した
ものである場合には、積層する層の厚さに応じてそれぞ
れ容器型を製作し、得られた複数の容器成形物を積層
し、接着して成形容器本体を成形する。
【0017】次に、図5に示す本発明の密封成形容器
は、図1に示す密封成形容器の成形トレイ容器本体に設
けられた容器フランジ部に、凹型の成形蓋20に設けら
れた上記容器フランジ部と同形のフランジ部を重ね、両
フランジ部にヒートシールしたものである。また、図6
に示す本発明の密封成形容器は、図1に示す密封成形容
器の成形トレイ容器本体に設けられた容器フランジ部
に、凸型の成形蓋22に設けられた上記容器フランジ部
と同形のフランジ部を重ね、両フランジ部にヒートシー
ルしたものである。
【0018】上記凹型および凸型の成形蓋は、耐熱性、
遮光性、ガスバリヤ性を考慮してポリエチレンテレフタ
レート/エチレンビニルアルコール共重合体/ポリプロ
ピレンから構成されている。なお、上記成形蓋に使用す
る材質は、上記材質に限定されるものではなく、例え
ば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデンなども使用する
ことができる。また、上記成形蓋の蓋フランジ部24お
よび蓋側壁部26の厚さは、蓋フランジ部100μm、
蓋側壁部250μmに成形されている。すなわち、フラ
ンジ部≦側壁部の関係になるように成形されている。し
たがって、上記成形蓋は、凸型成形蓋にあっては、製品
輸送中等における外部からの圧力による変形、凹型成形
蓋にあっては、製品が逆さ状態になった際における内容
物の荷重による変形を防止し、その保形性を維持させる
ことができる機能、遮光性、ガスバリヤ性等を維持する
ことができる機能を有し、かかる機能を有する成形蓋に
あって、そのヒートシール工程に要する時間を短縮する
ことができるものである。ここで、上記蓋フランジ部の
厚さは、ヒートシール工程に要する時間を短縮すること
ができ、また密封成形容器の開封を容易に行うことがで
きるように、70μm〜500μm、好ましくは100
μm〜350μmになるように調整することが望まし
い。一方、上記蓋側壁部の厚さは、上記保形性、遮光
性、ガスバリヤ性等を維持することができる機能を有す
ることができるように、90μm〜600μm、好まし
くは100μm〜400μmになるように調整すること
が望ましい。
【0019】上記凹型および凸型の成形蓋本体は、上記
成形トレイ容器本体と同様、例えば、図2〜図4に示す
方法により成形すればよい。あるいは、上記射出成形方
法により成形してもよい。
【0020】上記成形容器本体とシート状の蓋材あるい
は成形蓋とのヒートシール条件は、それぞれの材質、厚
さ等に基づき適宜設定すればよい。例えば、密封成形容
器をレトルト釜内において加圧加熱処理する場合には、
加圧加熱処理後のシール強度が2.3kgf/15mm
以上になるように、シール幅0.5〜2.5mm程度の
ヒートシールを施す場合には、170°C〜220°
C、1〜3秒、シール面圧10〜40kgf/cm2
条件に基づき設定すればよい。
【0021】(実験例) (成形蓋の成形)前記した従来の真空成形方法(ドレー
プ法)により、厚みの異なる2種類の積層シートを用い
て凹型成形蓋を成形(大きさ‥開口部長径:120m
m、開口部短径:90mm、高さ:8mm、フランジ
幅:9mm)した。成形した2種類の凹型成形蓋おいて
は、フランジ部および側壁部の厚さは、いずれも以下の
とおりフランジ部>側壁部の関係を有していた。 (1)フランジ部100μm、側壁部70μm (2)フランジ部350μm、側壁部250μm
【0022】次に、図5に示した本発明の凹型成形蓋
(大きさ‥開口部長径:120mm、開口部短径:90
mm、高さ:8mm、フランジ幅:9mm、厚さ‥フラ
ンジ部100μm、側壁部250μm)、従来の真空成
形方法により成形した上記凹型成形蓋(1)(2)を、
それぞれ図1で示した本発明の成形容器本体にはめ込
み、シール強度が4.0kgf/15mmになるように
190°C 、シール面圧30kgf/cm2の条件に
よりヒートシール(シール幅2mm)した。その結果、
本発明の凹型成形蓋と従来の凹型成形蓋(1)を用いた
密封成形容器においては、ヒートシール後、冷却処理
(条件:20°C 、シール面圧5kgf/cm2)が
終了するまでに約4秒間の時間を要した。これに対し、
従来の凹型成形蓋(2)においては、約6秒間の時間を
要した。したがって、前者の場合には、15個/分の製
品を生産することができるのに対し、後者の場合は10
個/分であることからも明らかなように、本発明によれ
ば製品の生産効率を高めることができる。また、従来の
凹型成形蓋(1)を用いた密封成形容器においては、上
記したとおり製品の生産効率を高めることはできるが、
製品を逆さ状態にした後、元に戻したところ、逆さ状態
にした際、製品中の内容物(固形食品)が凹型の成形蓋
を押し上げ、元に戻したときには成形蓋が凸凹状態に変
形していた。一方、本発明の凹型成形蓋を用いた密封成
形容器においても同様に、製品を逆さ状態にした後、元
に戻したが、成形容器の変形は生じなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明の密封成形容器によれば、容器本
体あるいは成形蓋の保形性、遮光性、ガスバリヤ性等を
維持し、かつ容器本体と蓋材のヒートシール工程に要す
る時間を短縮し、製品の生産効率を高めることができ
る。
【0024】また、本発明の密封成形容器において、成
形容器本体および成形蓋のそれぞれのフランジ部と側壁
部の厚さ構造が、いずれもフランジ部≦側壁部の関係を
有しているものを用いた場合には、上記ヒートシール工
程に要する時間の短縮化をさらに図ることができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】シート状の蓋材により密封した本発明の密封成
形容器であって、容器本体および蓋材の厚さを示す断面
図である。
【図2】本発明の成形容器本体の成形方法を示すフロー
図である。
【図3】本発明の成形容器本体のその他の成形方法を示
すフロー図である。
【図4】本発明の成形容器本体のその他の成形方法を示
すフロー図である。
【図5】凹型成形蓋により密封した本発明の密封成形容
器であって、容器本体および蓋材の厚さを示す断面図で
ある。
【図6】凸型成形蓋により密封した本発明の密封成形容
器であって、容器本体および蓋材の厚さを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 密封成形容器 12 成形トレイ容器本体 14 容器フランジ部 16 蓋材 18 容器側壁部 20 凹型成形蓋 22 凸型成形蓋 24 蓋フランジ部 26 蓋側壁部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−226931(JP,A) 特開 昭54−154472(JP,A) 実開 平2−73324(JP,U) 実開 昭60−76615(JP,U) 実開 昭62−105167(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 51/10 B65B 7/28 B65D 1/00 B65D 1/09 B65D 1/26 B65D 53/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を
    真空成形または圧縮空気圧成形した成形容器本体に形成
    したフランジ部とシート状の蓋材をヒートシールした密
    封成形容器であって、容器フランジ部と容器側壁部の厚
    さ構造が、容器フランジ部≦容器側壁部の関係を有して
    いることを特徴とする密封成形容器。
  2. 【請求項2】 プラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を
    真空成形または圧縮空気圧成形した凹型または凸型の成
    形蓋に形成したフランジ部と成形容器本体に形成したフ
    ランジ部とをヒートシールした密封成形容器であって、
    蓋フランジ部と蓋側壁部の厚さ構造が、蓋フランジ部≦
    蓋側壁部の関係を有することを特徴とする密封成形容
    器。
  3. 【請求項3】 成形容器本体の容器フランジ部と容器側
    壁部の厚さ構造が、容器フランジ部≦容器側壁部の関係
    を有している請求項2記載の密封成形容器。
  4. 【請求項4】 密封成形容器が、加熱調理用容器である
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の密封成形
    容器。
  5. 【請求項5】 フランジ部を有する成形容器本体または
    成形蓋をプラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を用いて
    真空成形または圧縮空気圧成形により成形する方法であ
    って、加熱した樹脂シートを容器型または成形蓋型にそ
    って成形した後、フランジ部に熱盤を押しつけ、当該フ
    ランジ部を延伸させ、フランジ部と側壁部の厚さ構造
    を、フランジ部≦側壁部の関係にすることを特徴とする
    プラスチック樹脂の成形方法。
  6. 【請求項6】 フランジ部を有する成形容器本体または
    成形蓋をプラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を用いて
    真空成形または圧縮空気圧成形により成形する方法であ
    って、加熱した樹脂シート面に、成形容器本体または成
    形蓋の開口幅よりも大きいプラグを容器型または成形蓋
    型の上面付近まで下降させて当該樹脂シートを引き延ば
    し、その後、プラグに直接接触していない樹脂シート部
    分を容器フランジ部に位置するよう当該樹脂シートを容
    器型または成形蓋型にそって成形し、フランジ部と側壁
    部の厚さ構造を、フランジ部≦側壁部の関係にすること
    を特徴とするプラスチック樹脂の成形方法。
  7. 【請求項7】 フランジ部を有する成形容器本体または
    成形蓋をプラスチッ ク樹脂(発泡樹脂を除く)を用いて
    真空成形または圧縮空気圧成形により成形する方法であ
    って、加熱した樹脂シート面に、当該樹脂シート面から
    のプラグの押し込み幅が成形容器本体または成形蓋の深
    さよりも大きくなるように、当該プラグを当該樹脂シー
    ト面の上方から容器型または成形蓋型まで下降させて当
    該樹脂シートを引き延ばし、その後、プラグに直接接触
    していない樹脂シート部分を容器フランジ部に位置する
    よう当該樹脂シートを容器型または成形蓋型にそって成
    形し、フランジ部と側壁部の厚さ構造を、フランジ部≦
    側壁部の関係にすることを特徴とするプラスチック樹脂
    の成形方法。
  8. 【請求項8】 フランジ部を有する成形容器本体または
    成形蓋をプラスチック樹脂(発泡樹脂を除く)を用いて
    真空成形または圧縮空気圧成形により成形する方法であ
    って、加熱した樹脂シートにおいてフランジ部分に成形
    されるシート固定部の周辺部を、その他の樹脂シート部
    分よりも高温になるよう加熱した後、容器型または成形
    蓋型にそって成形し、フランジ部と側壁部の厚さ構造
    を、フランジ部≦側壁部の関係にすることを特徴とする
    プラスチック樹脂の成形方法。
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