JP2007099363A - ホット飲料用密封容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホット飲料に起因して容体の内圧が上昇しても容体の底壁が変形しにくく、仮に変形してもテーブル等の上に置いた容器が倒れないようにする。
【解決手段】ホット飲料用密封容器は、容体Aの底壁は、垂直断面において、下向き凸円弧状外縁環部9と、上向き凸円弧状球面上げ底部10と、外縁環部9と球面上げ底部10とをつなぐ斜め上向き中間環部11とよりなり、外縁環部9の断面円弧の曲率半径R1を3mm、球面上げ底部10の断面円弧の曲率半径R2を容体Aの底部内径D2の半径より大きい63mm、中間環部11の断面円弧の曲率半径R3を5mmとしてR1<R3<R2とし、さらに球面上げ底部10の高さhを7.5mmでかつR1の2.5倍としている。
【選択図】図4

Description

本発明は、店頭で加熱して販売されるコーヒ、紅茶、スープ等のホット飲料用密封容器およびホット飲料入り密封容器に関する。
全体がアルミニウム箔芯層とその両面に形成せられた合成樹脂被覆層よりなりかつフランジを有するテーパ付きコップ状容体と、下面に熱封緘材層を有しかつ容体のフランジ上面に融着せられるアルミニウム箔製の蓋よりなる飲料用密封容器は、下記特許文献1に示されているように既に知られている。この容器では、フランジ上面に融着せられた蓋の一部をフランジから剥がして飲み口を得ている。ところが、蓋はフランジに融着せられているため、剥がしにくいし、無理をして剥がすと、容体内の飲料がこぼれることがあった。また、乗用車で飲み残しの容器を車内に置いて走行すると、車の振動により飲み口から飲料がこぼれるおそれもあった。或いは、蓋の一部を剥がさずに先の尖ったストローを容器内へ蓋を貫通して差し込んで飲むこともあった。しかしながら、これはあくまで冷たい飲料の場合で、ホット飲料の場合には適していない。
そこで、上記問題を解消するものとして、頂壁に設けられている開口部に揺動自在に配された蓋連通口形成部材および下端に容体の上端に被せ止めるための垂直断面逆L形裾部を有する短筒状キャップが、蓋の施された容体に取り付けられている密封容器は、下記特許文献2および特許文献3に提案されている。
特開2005−153894号公報 特開2004−123155号公報 特開2005−22757号公報
特許文献2および特許文献3の図面に示せられている容体が横断面円形のようなホット飲料用密封容器では、蓋で密封した容体の飲料を加熱した際、容体内の空気膨張によって内圧が上昇する。すると、容体のフランジと蓋の融着部分に負荷が加わり、融着部分に隙間が生じて飲料が漏れ出す恐れがある。これを防ぐために、蓋の熱封緘材層およびヒートシール条件をシール強度が大きくなるように選定すると、容体の底が平坦な場合、容体の内圧上昇により容体の底壁が変形し、さらには底壁が下方に膨出し、容器をテーブル等の上に置くと、容器が倒れることになる。
本発明の目的は、ホット飲料に起因して容体の内圧が上昇しても容体の底壁が変形しにくく、仮に変形してもテーブル等の上に置いた容器が倒れないホット飲料用密封容器およびホット飲料入り密封容器を提供するにある。
請求項1の発明によるホット飲料用密封容器は、全体がアルミニウム箔芯層とその両面に形成せられた合成樹脂被覆層とよりなりかつフランジを有するテーパ付きコップ状容体と、下面に熱封緘材層を有しかつ容体のフランジ上面に融着せられるアルミニウム箔製の蓋と、容体の上端に取り付けられかつ頂壁に設けられている開口部に揺動自在に配された蓋連通口形成部材および下端に容体の上端に被せ止めるための垂直断面逆L形裾部を有する短筒状キャップよりなるホット飲料用密封容器において、容体の底壁が、垂直断面において、下向き凸円弧状外縁環部と、上向き凸円弧状球面上げ底部と、外縁環部と球面上げ底部とをつなぐ斜め上向き中間環部とよりなり、外縁環部の断面円弧の曲率半径R1が1.5〜5mm、球面上げ底部の断面円弧の曲率半径R2が容体の底部内径の半径より大きくかつ100mm以下、中間環部の断面円弧の曲率半径R3が3〜10mmとなされてR1<R3<R2とし、さらに球面上げ底部の高さが5〜10mmでかつR1の2倍ないし4倍となされているものである。
請求項2の発明によるホット飲料入り密封容器は、請求項1記載のホット飲料用密封容器の容体に、飲料が充填されて蓋で密封されかつ加熱されているものである。
請求項1の発明において、アルミニウム箔芯層の両面に合成樹脂被覆層を形成する方法としては、アルミニウム箔に合成樹脂フィルムを接合する方法とアルミニウム箔に合成樹脂をコーティングする方法がある。容器の外面側に使用される合成樹脂の具体例としては、フィルムの場合、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルおよびこれらの共重合体があげられ、コーティングの場合、熱硬化型アクリル樹脂およびエポキシ樹脂があげられる。また、容体の内面側に使用される合成樹脂はフランジ部分に熱封緘性が要求されるので、その具体例としては、フィルムの場合、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルおよびこれらの共重合体があげられ、コーティングの場合、塩化酢酸ビニールおよび酸変性ポリオレフィンがあげられる。
ホット飲料用密封容器では、蓋で密封した容体の飲料を加熱した際、容体内の空気膨張によって内圧が上昇する。すると、容体のフランジと蓋の融着部分に負荷が加わり、融着部分に隙間が生じて飲料が洩れ出すおそれがある。これを防ぐためには、容体の横断面を8〜16角の多角形となし、各面の横断面を直線状または内方に僅か凸円弧状にすることが好ましい。このような断面形状にすると、容体の内圧が上昇したさい多角形の各面が外方に膨らむため、前記融着部分に加わる負荷が小さくなって融着部分に隙間が生じないので、飲料洩れが発生しない。また、容体が横断面多角形で横断面円形のものより強度があることにより、容体内のホット飲料が冷えて容体内が減圧したさい或いは外部から衝撃が加わった際も容体が変形しにくく、しかも持ち易いし、意匠的効果もある。角数が8角より少ないと、容体のみ多数嵌め合わせて置いたり輸送したりしたい場合、嵌め合わせにくく、16角より多いと、断面が円形に近くなるため、断面が円形の容体の問題点をそのまま持つことになる。
外縁環部の断面円弧の曲率半径R1を1.5〜5mmに限定したのは、R1が1.5mm未満であると、成形の際に材料が破断する恐れがあり、5mmを超えると、外部からの衝撃に対して弱く変形し易かったり、内圧により外縁環部の最下部を起点として底壁全体が反転し易くなる。R2が容体の底部内径の半径以下であると、形状的に球面上げ底部が中間環部とつながり難く、つなげようとすると底部の高さが高くなり過ぎ、成形の際に材料が破断する恐れがあり、また内容量も減ってしまうという問題が生じる。逆にR2が100mmを超えると、内圧により中間環部と球面上げ底部の境界付近を起点として球面上げ底部が反転し易くなる。R3が3mm未満であると、成形の際に破断する恐れがあり、10mmを超えると、内圧により外縁環部と中間環部の境界付近を起点として中間環部と球面上げ底部がともに反転し易くなる。また、R1<R3<R2でないと、成形性が悪く、容器底面としての見栄えも悪くなる。また、球面上げ底部の高さが5mmまたはR1の2倍未満であると、容器内部に圧力がかかり中間環部および球面上げ底部がともに反転したときに底壁が下方に膨出し、容器をテーブル等の上に置くと容器が倒れる恐れがある。また、球面上げ底部の高さが10mmまたはR1の4倍を超えると、底上げの成形性が厳しくなり材料が破断する恐れがあるし、内容量も減ってしまうという問題があるからである。
キャップ裾部の垂直壁内面に同水平壁との間にカール縁嵌入用溝が形成せられるように、垂直断面凸円弧状リブを設けるとともに、フランジに下巻きカール縁を形成しておくのがよい。このようにすると、キャップを容体の上端に被せる際、垂直断面凸円弧状リブがカール縁を下方に乗り越え、カール縁がキャップの溝に嵌め入れられてキャップが容体に固定せられるので、キャップの容体への取り付けが極めて円滑に行える。また、カール縁は、上から下へ巻いた下巻カール縁であるから、容体に飲料を充填する際、カール縁内に巻き端の隙間から飲料が入り込まない。
また、カール縁のカール基部に垂直断面V形環状溝を設けるとともに、キャップ裾部の水平壁下面でかつ環状溝と対応する位置に垂直断面V形蓋食い込み環状垂下突条を設け、蓋食い込み環状垂下突条の高さが環状溝の深さと同一かまたは環状溝の深さより僅かに長くしておくのがよい。このようにしておくと、容体にキャップを施した際、環状垂下突条が蓋に食い込みながらこれを環状溝の底へ押し込むので、蓋に連通口が形成せられた後、容体とキャップとの隙間から飲料が漏れ出るのを蓋食い込み環状垂下突条により確実に阻止し得る。しかも、環状垂下突条と垂直断面凸円弧状リブとにより、カール縁を上下から挟んでこれを保持するから、キャップが容体にしっかりと固定せられる。蓋食い込み環状突条の高さおよび環状溝の深さは、0.3〜1.0mmが好ましい。0.3mm未満であると、飲料の遮断効果が不充分であり、1mmを超えてもその効果は変わらない。蓋食い込み環状突条の高さは、環状溝の深さより0.2mm程度長い方がよい。なぜなら、容器材料および蓋材にはクッション性があり、多少食い込ませた方が内容物が漏れ難いからである。
さらに、蓋食い込み環状垂下突条の内方位置に蓋食い込み環状垂下突条の高さより蓋の厚さ分高さが低い垂直断面V形蓋押さえ環状垂下突条を所定間隔をおいて1つまたは2つ設けておくと、前記飲料の漏れ阻止作用が一層確実になる。
請求項1の発明によるホット飲料用密封容器は、容体の底壁が、垂直断面において、下向き凸円弧状外縁環部と、上向き凸円弧状球面上げ底部と、外縁環部と球面上げ底部とをつなぐ斜め上向き中間環部とよりなり、外縁環部の断面円弧の曲率半径R1が1.5〜5mm、球面上げ底部の断面円弧の曲率半径R2が容体の底部内径の半径より大きくかつ100mm以下、中間環部の断面円弧の曲率半径R3が3〜10mmとなされてR1<R3<R2とし、さらに球面上げ底部の高さが5〜10mmでかつR1の2倍ないし4倍となされているから、容体の内圧が上昇した際、容体の底壁が変形しにくく、容体の内圧が非常に高くて容体の底壁が下方に膨出しても、球面上げ底部のみが下方に反転するのみで、その高さの故にこれはテーブルに接することはない。したがって、テーブル等の上に置いた容器が倒れるということはない。
請求項2の発明によるホット飲料入り密封容器は、請求項1記載のホット飲料用密封容器の容体に、飲料が充填されて蓋で密封されかつ加熱されているものであるが、上記のように容体の内圧が上昇してもテーブル等の上に置いた容器が倒れることはない。
本発明をどのように実施するかを具体的に説明するために、以下に実施例を示す。なお、実施例において、前後とは図5および図6の前後をいい、左右とは図5の前から後をみた場合の左右をいう。
図1および図2は、本発明によるホット飲料用密封容器における容体Aを示す。この容体Aは、テーパ付きコップ状であって、巾2.2mmの下巻きカール縁1を備えたカール縁幅を含む巾6.2mmのフランジ2と口部に垂直断面略L形の段部3を有しており、厚さ120μのアルミニウム箔芯層4とその内面に形成せられた厚さ200μのフィルムよりなる未延伸ポリプロピレン被覆層5とその外面に形成せられた厚さ30μのフィルムよりなる未延伸ポリプロピレン被覆層6よりなりかつアルミニウム箔芯層4の厚さの全厚さに対する比率が、34.3%である積層シート7(図10参照)を冷間多段深絞り成形することにより形成せられたものであり、容体Aの口部内径D1が63mm、同底部内径D2が52mm、同深さHが100mmであり、口部内径D1に対する深さHの比が1:1.58となされ、テーパ角度θが3゜となされているものである。そして、その胴体は、図3に示すように、横断面12角形であり、12角形の胴体の各面8の横断面は、直線状である。
図4に示すように、容体Aの底壁は、垂直断面において、下向き凸円弧状外縁環部9と、上向き凸円弧状球面上げ底部10と、外縁環部9と球面上げ底部10とをつなぐ斜め上向き中間環部11とよりなり、外縁環部9の断面円弧の曲率半径R1を3mm、球面上げ底部10の断面円弧の曲率半径R2を容体Aの底部内径D2の半径より大きい63mm、中間環部11の断面円弧の曲率半径R3を5mmとしてR1<R3<R2とし、さらに球面上げ底部10の高さhを7.5mmでかつR1の2.5倍としている。
フランジ2の上面は、平滑水平面となされており、下面にシーラントよりなる熱封緘材層12を有するアルミニウム箔13製の蓋Bが、容器Aに飲料を充填した後、フランジ2上面に加熱融着し得るようになっており、蓋Bは加熱融着した後カットされ、蓋Bの周縁部は、図10に示すように、カール縁1より外方へ突出する。
さらに、容体Aの上端に、図5および図6に示すように、頂壁14に設けられている開口部15に揺動自在に配された蓋連通口形成部材16および下端に容体Aの上端に被せ止めるための垂直断面逆L形裾部17を有するポリプロピレン製短筒状キャップCが取り付けられており、裾部17の垂直壁17a内面に同水平壁17bとの間にカール縁嵌入用溝18が形成せられるように、垂直断面内方凸円弧状リブ19が設けられるとともに(図9参照)、キャップCを容体Aの上端に被せる際、垂直断面内方凸円弧状リブ19がカール縁1を下方に乗り越え、カール縁1がキャップCの溝18に嵌め入れられてキャップCが容体Aに固定せられるようになされている。この際、蓋Bの周縁部はカール縁1にそわされる。そして、容体Aに所定の飲料が充填せられ、その口が蓋Bで密封せられ、キャップCが容体Aに固定せられてから、加熱せられるものである。蓋Bと容体A内の飲料Lの上面との間には、高さ10mm程度の空気層がある。
蓋連通口形成部材16は、切り開き部20とこれと一体の操作レバー部21とよりなり、切り開き部20は左右方向が若干長い略方形状で前端が丸みを帯びており、操作レバー部21は切り開き部20より左右方向が若干短かく前後方向が長い略方形状で後端が丸みを帯びている。切り開き部20と操作レバー部21は、両者にまたがる浅い補強用くぼみ22,23を有するとともに、各周囲に垂下縁部を備えている。切り開き部20の前垂下縁部には、切断開始用の相対的に大きなV状に尖っている1つの前切断刃24が設けられ、同左右垂下縁部には、前切断刃24による切り口の左右端を続いて後方にのばす左右鋸状切断刃25が設けられている。開口部15の形状は、蓋連通口形成部材16の平面形状とほぼ相似形であり、開口部15の前縁は、キャップCの周壁26の前端に達し、開口部15の左右縁および後縁には、垂下壁27、28が設けられている。後垂下壁28には、前方にのびかつ左右垂下壁27の後部に連なった垂直断面後斜め下向き凸円弧状の指案内部29が設けられている。操作レバー部21は、図6に示されているように、後斜め上向きにのびており、指案内部29との間に操作レバー部21を人差し指で持ち上げ得る程度の間隔が存在せしめられている。切り開き部20の後垂下縁部に左右延長状に突出した垂直翼部30が設けられるとともに、左右垂下壁27の長さの中程にある平面からみて斜め外前へ曲がった屈曲部に逆L形壁31が設けられている。逆L形壁31の垂直部31aが垂直翼部30対向せしめられ、左右垂直翼部30と左右逆L形壁31の垂直部31aの下端同士を一体につなぎかつ弾力をもって曲がり得る薄肉水平部32が設けられている。逆L形壁31の垂直部31aの前側の左右垂下壁27の下端とL形壁31の垂直部31aの下端とは一致しており、逆L形壁31の垂直部31aの後側の左右垂下壁27の下端とL形壁31の水平部の下面とは一致している。薄肉水平部32の後端は、蓋連通口形成部材16の揺動支点となり、これを支点として切り開き部20と操作レバー部21とがシーソのように揺動自在となっている。切り開き部20の後垂下縁部の長さの中央に短い下方突起33が設けられ、操作レバー部21の前垂下縁部の長さの中央が切除され、その切除部のすぐ後に、下方突起33に対向しかつ下端に短い水平前方突起34aを有する前係合部34が操作レバー部21に下方突出状に設けられている。水平前方突起34aは下方突起33の下端の丁度下をのぞんでいる。切り開き部20の下方突起33の左右にある後垂下縁部と操作レバー部21の中央切除部の左右にある前垂下縁部の下端同士が、弾力をもって曲がり得る薄肉水平部35により一体につながれている。
開口部15の左右垂下壁27に、垂直翼部30の若干前方位置でこれと対向するように、直角三角形状垂直翼状ストッパ36が内方突出状に設けられている。ストッパ36は、蓋連通口形成部材16の操作レバー部21を持ち上げることにより、切り開き部20の先端を蓋Bまで斜めに下げ、まず前切断刃24により蓋Bの切断を開始し、つぎに左右鋸状切断刃25により切断を続行して蓋Bに連通口37をあける。この連通口37は、蓋Bの下側の容体A内と蓋Bの上側のキャップC内とを連通せしめるものである。ストッパ36は、蓋連通口形成部材16の揺動途中で斜めになった垂直翼部30が直角三角形の下角に当たるように位置せしめられている。そして、ストッパ36の肉厚は、垂直翼部30が当たった際、弾力をもって曲がり得る程度の薄さとなされている。垂直翼部30がストッパ36に当たると、その抵抗により切り開き部20の揺動は一旦阻止せられるが、操作レバー部21をなお持ち上げると、切り開き部20の後垂下縁部の上端に操作レバー部21の前垂下縁部の上端が当たって切り開き部20を押し下げるので、ストッパ36は移動しょうとする垂直翼部30の通過を許すように曲がり、その通過後原状に復する。蓋連通口形成部材16の図7における反時計方向揺動時、後端を支点として垂直状になった薄肉水平部32が、連通口37の形成後その弾力により原状に復そうとする。その結果、蓋連通口形成部材16は、図7において時計方向に揺動する。この揺動に伴って斜め後下向きになっていた垂直翼部30が元に戻る途中で水平になったとき、ストッパ36の下面に当たり、蓋連通口形成部材16の揺動は停止する。
蓋連通口形成部材16の揺動が停止した状態において、操作レバー部21は、図7に実線で示すように、前斜め上方に位置し、連通口37の上方に存在するため邪魔になる。そこで、操作レバー部21の後垂下縁部の後端に水平後方突出状後係合部38を設けておき、操作レバー部21を後へ倒して後係合部38を指案内部29の前端下面に係合する。指案内部29の前端部は、後係合部38の通過を許す程度の薄い肉厚でかつ弾力を有している。この際、操作レバー部21の前係合部34が切り開き部20の水平になっている下方突起33の前面に係合する。その結果、図7に仮線で示すように、操作レバー部21は水平状となり、キャップCの開口部15の後半をほぼ塞ぎ、逆にその前半に飲み口39を得る。
図9に示すように、カール縁1のカール基部に垂直断面V形環状溝40が設けられるとともに、キャップCの裾部17の水平壁17bの下面でかつ環状溝40と対応する位置に垂直断面V形蓋食い込み環状垂下突条41が設けられている。蓋食い込み環状垂下突条41の高さは0.6mmで、環状溝40の深さ0.4mmより僅かに長い。蓋食い込み環状垂下突条41の内方位置に蓋食い込み環状垂下突条41の高さより蓋の厚さ分高さが低い垂直断面V形蓋押さえ環状垂下突条42が所定間隔をおいて同心円状に2つ設けられており、蓋Bに連通口37が形成せられた後、容体AとキャップCとの隙間から飲料Lが漏れ出るのを蓋食い込み環状垂下突条41と蓋押さえ環状垂下突条42とにより阻止する。
本発明によるホット飲料用密封用容器における容体の正面図である。 図1の容体の平面図である。 図1のIII−III線にそう断面図である。 容体底部の拡大垂直断面図である。 本発明によるホット飲料用密封用容器の平面図である。 図5のVI−VI線にそう断面図である。 容体の蓋に連通口をあけ、キャップに飲み口を設けた状態を示す本発明によるホット飲料用密封用容器の部分拡大垂直拡大断面図である。 図5のVIII−VIII線にそう拡大分断面図である。 蓋で密封した容体にキヤップを取り付けた状態を示す部分拡大詳細垂直断面図である。 蓋で密封した容体の部分拡大詳細垂直断面図である。
符号の説明
1 カール縁
2 フランジ
3 アルミニウム箔芯層
4、5 合成樹脂被覆層
9 下向き凸円弧状外縁環部
10 上向き凸円弧状球面上げ底部
11 斜め上向き中間環部
12 熱封緘材層
13 アルミニウム箔
17 キャップ裾部
A 容体
B 蓋
C キャップ
R1 外縁環部の断面円弧の曲率半径
R2 球面上げ底部の断面円弧の曲率半径
R3 中間環部の断面円弧の曲率半径
D2 容体の底部内径
h 球面上げ底部の高さ

Claims (2)

  1. 全体がアルミニウム箔芯層とその両面に形成せられた合成樹脂被覆層とよりなりかつフランジを有するテーパ付きコップ状容体と、下面に熱封緘材層を有しかつ容体のフランジ上面に融着せられるアルミニウム箔製の蓋と、容体の上端に取り付けられかつ頂壁に設けられている開口部に揺動自在に配された蓋連通口形成部材および下端に容体の上端に被せ止めるための垂直断面逆L形裾部を有する短筒状キャップよりなる飲料用密封容器において、容体の底壁が、垂直断面において、下向き凸円弧状外縁環部と、上向き凸円弧状球面上げ底部と、外縁環部と球面上げ底部とをつなぐ斜め上向き中間環部とよりなり、外縁環部の断面円弧の曲率半径R1が1.5〜5mm、球面上げ底部の断面円弧の曲率半径R2が容体の底部内径の半径より大きくかつ100mm以下、中間環部の断面円弧の曲率半径R3が3〜10mmとなされてR1<R3<R2とし、さらに球面上げ底部の高さが5〜10mmでかつR1の2倍ないし4倍となされているホット飲料用密封容器。
  2. 請求項1に記載のホット飲料用密封容器の容体に、飲料が充填されて蓋で密封されかつ加熱されているホット飲料入り密封容器。
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