JP2012096723A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作SWの増加を抑えるとともに、操作を直感的に行うことが容易な車両用空調装置を提供する。
【解決手段】エアコンユニット1の吹き出し口11aの前面をさえぎる物体の存在および吹き出し口11aからの当該物体の距離を検知する距離センサ2を備え、エアコンECU3は、距離センサ2で検知した物体の距離に応じて、エアコンユニット1のブロワユニット12から送風する空調風の風量を制御する。
【選択図】図3
【解決手段】エアコンユニット1の吹き出し口11aの前面をさえぎる物体の存在および吹き出し口11aからの当該物体の距離を検知する距離センサ2を備え、エアコンECU3は、距離センサ2で検知した物体の距離に応じて、エアコンユニット1のブロワユニット12から送風する空調風の風量を制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、車室内の空調を行う車両用空調装置に関する。
車室内空間において、車載機器の機能増加にともなって、これら車載機器の操作スイッチ(以下、操作SW)も増加の一途を辿っている。操作SWが増加することによって、ユーザが操作したい操作SWを見分けづらくなるため、車載機器の操作性が低下するといった問題点が生じていた。
そこで、近年では、車載機器の操作性を確保しつつ操作SWを減少させる試みが行われてきている。例えば、特許文献1には、撮像手段によって撮影された映像に基づくジェスチャ認識から機器の操作を行う技術が開示されている。詳しくは、特許文献1には、ユーザの操作する指の本数に応じて地図アプリケーションを表示する装置における操作状態を変更したり、ユーザの立てた親指の回転に応じてエアコンの設定温度を変更したりすることが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、操作する機能内容とジェスチャとが直感的に結びつきにくいため、操作する機能内容に応じたジェスチャをユーザがわざわざ記憶しなければならず、ユーザにとって車載機器の操作を直感的に行うことが困難であるという問題点を有していた。
例えば、操作する指の本数と目的地や経由地の設定との間には、直感的に結びつく関係性はないので、操作する機能内容に応じた指の本数をユーザがわざわざ記憶しなければならない手間がある。また、ユーザの立てた親指の回転とエアコンの設定温度とについても、親指を立てることとエアコンの設定との間には直感的に結びつく関係性はなく、親指の回転方向と温度変化の方向との間にも一意に結びつく関係性はないので、操作する機能内容に応じた親指のジェスチャおよび回転方向をユーザがわざわざ記憶しなければならない手間がある。
なお、特許文献1には、どのようにジェスチャを行ったらよいかのアニメーションを表示させることも記載されている。しかしながら、このようなアニメーションを表示させる場合であっても、このアニメーションをユーザが見ながら真似をしなければならない手間が生じるため、ユーザにとって車載機器の操作を直感的に行うことが困難であるという問題点は残る。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、操作SWの増加を抑えるとともに、操作を直感的に行うことが容易な車両用空調装置を提供することにある。
請求項1の車両用空調装置によれば、物体検知センサで検知した吹き出し口からの物体の距離に応じて、送風ユニットから送風する空調風の風量を制御するので、ユーザが吹き出し口に手をかざして吹き出し口に手を近づけたり遠ざけたりするだけで空調風の風量を調節することが可能になる。
車両用空調装置の動作状態の確認において、一般的にユーザは吹き出し口に手をかざすことによって空調風の風量の確認を行うため、吹き出し口に手をかざすジェスチャと空調風の風量の調節は、ユーザが直感的に結びつけやすい。また、ユーザは手に直接あたる空調風の強さを感じながら吹き出し口に手をかざす距離を変えて適度な風量に調節することができるので、空調風の風量の調節を直感的に行うことが容易にできる。さらに、吹き出し口に手をかざす距離を変えて適度な風量に調節することができるので、風量を調節するための操作SWを省略することができる。
請求項2の構成によれば、物体検知センサで物体を検知した状態が一定時間以上継続しなかった場合には、吹き出し口からの物体の距離に応じて送風ユニットから送風する空調風の風量を制御する処理を開始させないことになる。よって、空調風の風量の調節以外の目的で吹き出し口の前面をユーザの手などの物体が意図せずに横切った場合などに、上記処理を開始させずに済ませることが可能になる。従って、ユーザが意図しないタイミングで空調風の風量を制御する処理が開始されないようにすることが可能になる。
請求項3の構成によれば、空調風の風量を制御する処理を開始した後、物体検知センサで物体を検知しなくなった場合には、検知しなくなる直前まで検知していた吹き出し口からの物体の距離に応じた風量に固定することになる。よって、ユーザは適度な風量となったところで吹き出し口の前面から手をずらしさえすれば、吹き出し口の前面に手をかざし続けなくても、調節した風量に固定することができる。
請求項4の構成によれば、物体検知センサで検知した物体の距離が近くなるほど、送風ユニットから送風する空調風の風量を弱めるので、吹き出し口に手を近づけるほど空調風の風量を弱めることができる。
請求項5の構成によれば、物体検知センサで検知した物体の距離が所定の距離以下となった場合に、送風ユニットからの空調風の送風を停止させるので、吹き出し口までの距離が所定の距離以下となるまで手を近づけることによって空調風の送風を停止することができる。よって、空調風の送風の停止を指示するための操作SWも省略することが可能になる。
請求項6の構成によれば、吹き出し方向変更部で変更させた空調風の吹き出し方向に合わせて送波方向変更部で送信波を送波する方向を変更するので、物体検知センサで物体を検知可能な方向を、空調風の吹き出し方向に合わせることが可能になる。よって、空調風の吹き出し方向が変更された場合であっても、その吹き出し方向にかざしたユーザの手を検知できるようにすることが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された車両用空調装置100の概略的な構成を示すブロック図である。図1に示す車両用空調装置100は、車両に搭載されるものであり、エアコンユニット1、距離センサ2、およびエアコンECU3を含んでいる。車両用空調装置100は、例えばアキュムレータ式冷凍サイクルであるヒートポンプサイクルを用いた装置であるものとする。
エアコンユニット1は、車室内の前方側に配置されて車室内の各空調ゾーンに空調空気(以下、空調風)を導く空気通路を形成する空調ダクト11を備えており、この空調ダクト11の空気流路の上流側には空調ダクト11内において空気を送る遠心式のブロワユニット12が配設されている。エアコンユニット1が請求項の送風ユニットに相当する。
ブロワユニット12は、ブロワケース、ファン、ブロワモータからなり、このブロワモータへの印加電圧に応じて、ブロワモータの回転速度が決定される。ブロワモータへの印加電圧は、エアコンECU3からの制御信号に基づいて制御される。
また、空調ダクト11の下流端には、空調風を吐出するための吹き出し口11aが設けられている。例えば、吹き出し口11aには、車両の乗員の上半身に向かって空調風を吐出するためのフェイス吹出口や乗員の足元に向かって空調風を吐出するフット吹出口などがあるが、本実施形態では、インストルメントパネルに配設されるフェイス吹出口を例に挙げて説明を行う。
距離センサ2は、吹き出し口11aの前面をさえぎる物体を検知したり、その物体までの距離を測定したりするためのセンサである。ここで、図2を用いて、距離センサ2の概略的な構成についての説明を行う。図2は、距離センサ2の概略的な構成を説明するための模式図である。
距離センサ2は、図2に示すように、吹き出し口11a側から吹き出し口11aの前面側に向かって赤外線を出射する赤外線発光ダイオード2aと、吹き出し口11aの前面をさえぎる物体により反射された赤外線を受光する赤外線発光ダイオード2aとを備える。
赤外線発光ダイオード2aは、例えば吹き出し口11aの外縁近辺(例えば外縁に近接した位置)に、赤外線を出射する方向が吹き出し口11a側に傾くように設けられている。また、受光部2bは、例えば吹き出し口11aの外縁近辺(例えば外縁に近接した位置)であって、吹き出し口11aを挟んで赤外線発光ダイオード2aと向かい合う位置に設けられている。赤外線発光ダイオード2aの赤外線を出射する方向は、出射された赤外線が吹き出し口11aの前面から空調風の吹き出し方向(図2中の矢印で示す方向)に数十センチ程度離れたユーザの手にあたる程度の傾きとなるように固定して設けられているものとする。
なお、赤外線発光ダイオード2aおよび受光部2bの設け方は上述したものに限らず、出射された赤外線が吹き出し口11aの前面をさえぎるユーザの手で反射されて受光されるような位置関係でありさえすれば他の設け方としてもよい。例えば、赤外線発光ダイオード2aおよび受光部2bを同じ位置に設ける構成としてもよい。
また、赤外線発光ダイオード2aおよび受光部2bを複数設ける構成としてもよいが、本実施形態では赤外線発光ダイオード2aおよび受光部2bを1つずつ設けるものとして以降の説明を続ける。
距離センサ2は、赤外線発光ダイオード2aから逐次赤外線を出射し、反射された赤外線(つまり、反射波)を受光部2bで受光した場合に、吹き出し口11aの前面に物体が存在するものと検知する一方、反射された赤外線を受光部2bで受光しなかった場合には、検知しないものとする。
赤外線発光ダイオード2aから出射する赤外線の強度は、吹き出し口11aの前面から遠い距離にある座席シートや車体などの固定物の存在を検知しないように、吹き出し口11aの前面から所定距離(例えば数十センチ)内の物体に反射された赤外線を受光部2bで受光できる程度に抑えられているものとする。
また、距離センサ2は、赤外線発光ダイオード2aから赤外線を出射してから反射されて受光部2bで受信されるまでの時間をもとに、吹き出し口11aの前面をさえぎる物体までの距離を測定する。
本実施形態の例では、距離センサ2の赤外線発光ダイオード2aおよび受光部2bは、吹き出し口11aを挟んで向かい合う位置に設けられているため、距離センサ2で測定する距離は、吹き出し口11aから吹き出し口11aの前面をさえぎる物体までの距離と実質的に同じものとなる。よって、距離センサ2が請求項の物体検知センサに相当する。
なお、距離センサ2の赤外線発光ダイオード2aおよび受光部2bが吹き出し口11aを挟んで向かい合う位置に設けられている構成以外の位置関係にある場合であっても、赤外線発光ダイオード2aおよび受光部2bは吹き出し口11aの外縁近辺に位置するので、距離センサ2で測定する距離は、吹き出し口11aから吹き出し口11aの前面をさえぎる物体までの距離と実質的に同じものとなる。
また、本実施形態では、距離センサ2として、赤外線が反射して戻ってくるまでの時間をもとに物体の存在および距離を検知するものを示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、赤外線等の光以外にも、電波や音波などの送信波が反射して戻ってくるまでの時間をもとに物体の存在および距離を検知するものを距離センサ2として用いる構成としてもよい。
図1に戻って、エアコンECU3は、距離センサ2での検知結果(つまり、物体の存在の有無の情報や物体までの距離の情報)の入力を受けるようになっている。また、エアコンECU3には、図示しないエアコンパネルが接続されており、吹出し位置(FACEモード、B/Lモード、FOOTモード、F/Dモード、デフロスタモード)、(温度設定スイッチや吹き出しなど)やエアコンの温度設定の操作信号の入力を受けるようになっている。例えば、距離センサ2での検知結果は、エアコンパネルを介してエアコンECU3に入力される構成としてもよい。
エアコンECU3は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成され、入力される情報をもとに、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで車室内の空調に関する各種の処理を実行するものである。エアコンECU3は、請求項の空調制御部に相当する。
続いて、図3を用いて、距離センサ2での検知結果をもとにエアコンECU3で行われる処理についての説明を行う。図3は、距離センサ2での検知結果をもとにエアコンECU3で行われる処理のフローを示すフローチャートである。なお、本フローは、例えば自車両のACC電源がオンになったときに開始され、ACC電源がオフになったときに終了する。
まず、ステップS1では、距離センサ2で吹き出し口11aの前面をさえぎる物体を検知したか否かを判定する。詳しくは、物体の存在を検知したことを示す情報が入力されていた場合には物体を検知したと判定し、物体の存在を検知したことを示す情報が入力されていなかった場合には物体を検知したと判定しない。距離センサ2の赤外線発光ダイオード2aは、逐次赤外線を出射するので、吹き出し口11aの前面を物体がさえぎり続けている間は物体の存在が距離センサ2で検知され続け、物体の存在を検知したことを示す情報のエアコンECU3への入力が継続される。
そして、物体の存在を検知したと判定した場合(ステップS1でYES)には、ステップS2に移る。また、物体の存在を検知したと判定しなかった場合(ステップS1でNO)には、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
ステップS2では、空調風の風量を調節するユーザの意図があるか否か(つまり、操作意図の有無)を判定する。詳しくは、物体の存在を検知したことを示す情報の入力が一定時間継続した場合には、操作意図あり(ステップS2でYES)として、ステップS3に移る。また、物体の存在を検知したことを示す情報の入力が一定時間継続しなかった場合には、操作意図なし(ステップS2でNO)として、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。
ステップS3では、距離センサ2で検知した物体までの距離の情報をもとに、空調風の風量を決定し、ステップS4に移る。詳しくは、図4に示すように、検知した物体までの距離が近くなるほど風量を弱く決定する一方、検知した物体までの距離が遠くなるほど風量を強く決定する。例えば、エアコンECU3は、物体までの距離と風量とを対応付けたテーブルを保持しており、距離センサ2で検知した物体までの距離の情報をもとにこのテーブルを参照して風量を決定する構成としてもよい。
また、検知した物体までの距離が所定の距離以下であった場合には、風量ゼロ、つまり送風停止と決定する構成とすればよい。なお、ここで言うところの所定値とは任意に設定可能な値である。
ステップS4では、ステップS3で決定した風量の空調風を発生させる制御信号をブロワユニット12に出力し、決定した風量の空調風を発生させる。ステップS3で決定した風量がゼロであった場合には、空調風を発生させないことになる。そして、ステップS5に移る。
ここで、ステップS2〜ステップS4までの処理の概要を図5(a)および図5(b)を用いて説明する。図5(a)に示すように、距離センサ2で物体を検知したことを示す情報の入力(図中の距離センサ検知状態がONの状態)が一定時間継続した場合には、その検知した物体までの距離の情報をもとに空調風の風量を決定し、その風量の空調風を発生させる(図中の風量制御状態がONの状態)ことになる。
一方、図5(b)に示すように、距離センサ2で物体を検知したことを示す情報の入力(図中の距離センサ検知状態がONの状態)が一定時間継続しなかった場合には、その検知した物体までの距離の情報をもとに空調風の風量を決定する処理は行わない(図中の風量制御状態がOFFの状態)ことになる。
図3に戻って、ステップS5では、ステップS1と同様にして、距離センサ2で吹き出し口11aの前面をさえぎる物体を検知したか否かを判定する。そして、物体の存在を検知したと判定した場合(ステップS5でYES)には、ステップS3に戻ってフローを繰り返す。また、物体の存在を検知したと判定しなかった場合(ステップS5でNO)には、ステップS6に移る。
詳しくは、図6に示すように、ユーザが吹き出し口11aの前面にかざしていた手を前面からずらし、赤外線発光ダイオード2aから出射される赤外線があたらなくなると、距離センサ2で物体を検知しなくなり、エアコンECU3で物体の存在を検知したと判定しなくなる。
ステップS6では、ステップS3で決定した風量(つまり、検知しなくなる直前まで検知していた物体の距離に応じた風量)に、ブロワユニット12から送風する空調風の風量を固定し、ステップS1に戻ってフローを繰り返す。詳しくは、物体の存在を検知したと判定しなくなった後も、新たにステップS1で物体の存在を検知したと判定するまでは、ステップS3で決定した風量の空調風を発生させる制御信号をブロワユニット12に出力し続ける。
なお、ステップS3で決定した風量の空調風を発生させる制御信号をブロワユニット12に出力し続ける構成に限らず、ステップS3で決定した風量の空調風を発生させ続ける制御信号をブロワユニット12に出力する構成としてもよい。
以上の構成によれば、ユーザは手に直接あたる空調風の強さを感じながら吹き出し口11aに手をかざす距離を変えて適度な風量に調節することができるので、空調風の風量の調節を直感的に行うことが容易にできる。また、吹き出し口11aに手をかざす距離を変えて適度な風量に調節することができるので、風量を調節するための操作SWを省略することができる。従って、車室内空間における操作SW数の削減、カーエアコンの操作性の向上、インストルメントパネルのデザイン性向上が実現できる。
また、距離センサ2で物体を検知した状態が一定時間以上継続しなかった場合には、吹き出し口11aからの物体の距離に応じて空調風の風量を制御する処理を開始させないので、ユーザが意図しないタイミングで空調風の風量を制御する処理が開始されないようにすることが可能になる。
さらに、距離センサ2で検知した物体の距離が所定の距離以下となった場合に、空調風の送風を停止させるので、吹き出し口11aまでの距離が所定の距離以下となるまで手を近づけることによって空調風の送風を停止することができる。よって、空調風の送風の停止を指示するための操作SWも省略することが可能になる。
なお、本実施形態では、赤外線が反射して戻ってくるまでの時間をもとに物体までの距離を距離センサ2において測定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、赤外線を出射したタイミングと受光したタイミングとの情報を距離センサ2からエアコンECU3に入力し、エアコンECU3で物体までの距離を算出することで物体までの距離を測定する構成としてもよい。
また、本実施形態では、距離センサ2で検知した物体までの距離が近くなるほど風量を弱くする構成を示したが、必ずしもこれに限らない、例えば、距離センサ2で検知した物体までの距離が近くなるほど風量を強くする構成としてもよい。
なお、本実施形態では、エアコンECU3で操作意図の有無を判定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、距離センサ2での物体の検知が一定時間継続したか否かを判定する演算部を距離センサ2に備えることで、距離センサ2において操作意図の有無を判定する構成としてもよい。この場合には、例えば距離センサ2において操作意図の有無ありと判定されるまでは、物体までの距離を測定しない構成としてもよい。
本実施形態では、風量の固定や送風の停止についても、吹き出し口11aの前面へのユーザの手かざしのジェスチャに応じて行う構成を示したが、風量の固定や送風の停止を指示するための操作SWを例えばエアコンパネルに設け、この操作SWの操作に応じて量の固定や送風の停止を行う構成としてもよい。
また、本実施形態では、赤外線発光ダイオード2aの赤外線を出射する方向が固定して設けられている構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、吹き出し口11aに空調風の吹き出し方向を変更するための機構が設けられている場合には、空調風の吹き出し方向に合わせて赤外線を出射する方向を可変とする構成としてもよい。
ここで、図7を用いて、空調風の吹き出し方向に合わせて赤外線を出射する方向を可変とする構成についての説明を行う。図7は、空調風の吹き出し方向に合わせて赤外線を出射する方向を可変とする構成を説明するための概略図である。
例えば、空調風の吹き出し方向の変更は、吹き出し口11aに設けた垂直ルーバー71や水平ルーバー72の角度を変えることによって行うものとする。よって、垂直ルーバー70aおよび水平ルーバー70bが請求項の吹き出し方向変更部に相当する。
垂直ルーバー71は、車両の高さ方向に延びる細長い板が車両の幅方向に複数列設されたものであって、垂直ルーバー71を左右方向(車両の幅方向)に傾けることにより、空調風の吹き出し方向を車両の幅方向に変化できるようになっている。水平ルーバー72は車両の幅方向に延びる細長い板が車両の高さ方向に複数列設されたものであって、水平ルーバー72を上下方向(車両の高さ方向)に傾けることにより、空調風の吹き出し方向を車両の高さ方向に変化できるようになっている。
また、垂直ルーバー71の傾きは左右方向傾き検知部73で検知し、水平ルーバー72の傾きは上下方向傾き検知部74で検知する。左右方向傾き検知部73および上下方向傾き検知部74は、例えば周知の傾斜センサ等の変位センサを用いて垂直ルーバー71や水平ルーバー72の上記細長い板の傾きを検知するものとすればよい。そして、左右方向傾き検知部73および上下方向傾き検知部74は、検知したルーバーの傾きの情報をエアコンECU3に入力する。
なお、ルーバーの傾きの情報は、変位センサによって検知した傾きの情報に必ずしも限らない。例えば、垂直ルーバー71や水平ルーバー72をステッピングモータによって駆動する構成である場合には、ステッピングモータに与えられるパルスと垂直ルーバー71や水平ルーバー72の傾きとに対応関係があることから、このパルスをルーバーの傾きの情報として用いる構成としてもよい。
出射方向変更部75は、赤外線発光ダイオード2aの赤外線を出射する方向を変更するものである。例えば、出射方向変更部75は、赤外線発光ダイオード2aから発せられる赤外線を集光するレンズの傾きをステッピングモータ等の駆動手段を用いて変えることによって、赤外線を出射する方向を車両の幅方向や高さ方向に変化させる。よって、出射方向変更部75が請求項の送波方向変更部に相当する。
エアコンECU3は、左右方向傾き検知部73や上下方向傾き検知部74から入力されたルーバーの傾きの情報をもとに、ルーバーの傾きに合わせた方向に赤外線を出射する方向を変更する制御信号を出射方向変更部75に入力する。
例えば、垂直ルーバー71が車両の左方向に傾いたことを示すルーバーの傾きの情報が入力された場合には、赤外線を出射する方向を車両の左方向に変化させる制御信号を出射方向変更部75に入力する。また、水平ルーバー72が車両の上方向に傾いたことを示すルーバーの傾きの情報が入力された場合には、赤外線を出射する方向を車両の上方向に変化させる制御信号を出射方向変更部75に入力する。
また、垂直ルーバー71や水平ルーバー72の傾きの度合いに対する赤外線を出射する方向の変化の度合いは、出射された赤外線が吹き出し口11aの前面から空調風の吹き出し方向に数十センチ程度離れたユーザの手にあたる程度の傾きとなる関係が常に維持されるように設定されるものすればよい。
以上の構成によれば、空調風の吹き出し方向に合わせて赤外線を出射する方向を変更するので、距離センサ2で物体を検知可能な方向を、空調風の吹き出し方向に合わせることが可能になる。よって、空調風の吹き出し方向が変更された場合であっても、その吹き出し方向にかざしたユーザの手を検知できるようにすることが可能になる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 エアコンユニット(送風ユニット)、2 距離センサ(物体検知センサ)、2a 赤外線発光ダイオード、2b 受光部、3 エアコンECU(空調制御部)、11 空調ダクト、11a 吹き出し口、12 ブロワユニット、71 垂直ルーバー(吹き出し方向変更部)、72 水平ルーバー(吹き出し方向変更部)、73 左右方向傾き検知部、74 上下方向傾き検知部、75 出射方向変更部(送波方向変更部)、100 車両用空調装置
Claims (6)
- 車両に搭載され、
吹き出し口から空調風を前記車両の車室内に送風する送風ユニットと、
前記送風ユニットからの空調風の送風を制御する空調制御部とを備える車両用空調装置であって、
前記送風ユニットの吹き出し口の前面をさえぎる物体の存在および当該吹き出し口からの当該物体の距離を、当該吹き出し口側から当該吹き出し口の前面側に向かって送波した送信波の反射によって得られる反射波を利用して検知する物体検知センサを備え、
前記空調制御部は、前記物体検知センサで検知した物体の距離に応じて、前記送風ユニットから送風する空調風の風量を制御することを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1において、
前記空調制御部は、前記物体検知センサで物体を検知した状態が一定時間以上継続したか否かを判定し、肯定判定した場合には、前記物体検知センサで検知した物体の距離に応じて、前記送風ユニットから送風する空調風の風量を制御する処理を開始する一方、肯定判定しなかった場合には、当該処理を開始しないことを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項2において、
前記空調制御部は、前記送風ユニットから送風する空調風の風量を制御する処理を開始した後、前記物体検知センサで物体を検知しなくなった場合には、検知しなくなる直前まで検知していた物体の距離に応じた風量に、前記送風ユニットから送風する空調風の風量を固定することを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項において、
前記空調制御部は、前記物体検知センサで検知した物体の距離が近くなるほど、前記送風ユニットから送風する空調風の風量を弱めることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
前記空調制御部は、前記物体検知センサで検知した物体の距離が所定の距離以下となった場合に、前記送風ユニットからの空調風の送風を停止させることを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項において、
前記送風ユニットは、前記吹き出し口からの空調風の吹き出し方向を変更させる吹き出し方向変更部を備え、
前記物体検知センサは、送信波を送波する方向を変更する送波方向変更部を備えるものであって、
前記吹き出し方向変更部で変更させた空調風の吹き出し方向に合わせて前記送波方向変更部で送信波を送波する方向を変更することを特徴とする車両用空調装置。
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