JP2004255950A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤外線センサを確実に乗員方向に向けることができる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】車室内に空気を吹き出すための運転席側センタ吹出口11に設けられたスイングルーバーである縦ルーバー15に赤外線センサ21を配設して、縦ルーバー15の揺動とともに赤外線センサ21の方向が変わるように構成し、赤外線センサ21により検出された温度データに基づいて空調制御を行う。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線センサにより検出された温度情報に基づいて空調制御を行う車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置としては下記特許文献1に挙げるものがある。この車両用空調装置においては、運転席の位置調整やミラーの角度調整等から得られる運転席周辺部材の位置情報に基づいて、赤外線センサの角度姿勢を制御している。
【0003】
【特許文献1】
特開平06−106952号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の車両用空調装置は、上述したように運転席周辺部材の位置情報に基づいて赤外線センサの角度姿勢を制御しており、フィードバックも無いため、正確に乗員方向にセンサが向けられているか否かは不明であり、体格の大小等の個人的な身体的特徴のばらつきを吸収できない場合も生じ、狙い通りの制御が実現できない虞があった。
【0005】
また、ミラーの角度調整情報等の運転席周辺部材の位置情報からは、運転者の位置しか特定できないため、助手席乗員にとって快適な空調を行うことはできなかった。
【0006】
この発明は、上述した問題を解決するものであり、赤外線センサを確実に乗員方向に向けることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、助手席側の乗員に対しても、運転席側の乗員と同等の快適な空調を実現できる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用空調装置は、車室内に空気を吹き出すための吹出口に設けられたスイングルーバーに赤外線センサを配設して、前記スイングルーバーの揺動とともに前記赤外線センサの方向が変わるように構成し、前記赤外線センサにより検出された温度データに基づいて空調制御を行うことを特徴とする。
【0009】
これによれば、検出範囲の狭い赤外線センサを用いても、センサの方向が変わることにより、検出範囲を拡大することができ、センサを確実に乗員の方向に向けることができる。
【0010】
また、前記温度データに基づいて乗員の位置を検出することが好ましい。
【0011】
これによれば、赤外線センサの方向が変わることにより、複数の角度から温度データを検出できるので、乗員の位置を正確に特定できることとなり、狙い通りの制御を行うことができる。
【0012】
また、所定の条件によって、前記スイングルーバーを揺動可能範囲の全範囲で揺動させる全領域スイングと、前記スイングルーバーを前記揺動可能範囲のうちの一部の範囲で揺動させる局所スイングの切り替えを行うことが好ましい。
【0013】
これによれば、全領域スイングと局所スイングとの切り替えを行うことにより、例えば乗員の表面温度が適度でない場合には、局所スイングにより乗員近傍に集中して冷暖房を行うことにより、迅速に乗員の表面温度を適度な状態とし、乗員の表面温度が適度になったら、全領域スイングにより車室内全体に空気を吹き出すようにする等、きめ細かい制御を行うことができる。また、局所スイングの場合には、スイングサイクルが短くなるので、短時間内における変化にも迅速に追随可能となる。
【0014】
また、運転席側の前記吹出口に設けられた前記スイングルーバーと、助手席側の前記吹出口に設けられた前記スイングルーバーとに、それぞれ前記赤外線センサを配設することが好ましい。
【0015】
これによれば、助手席の乗員にも、運転席の乗員と同等の快適な空調を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、車室内前部の概略平面図、及び、赤外線センサ21を除くセンタ吹出部4の拡大図である。車室内前部には、運転席1と助手席2とが並設され、運転席1及び助手席2の前方にはインストルメントパネル3が設けられている。インストルメントパネル3の乗員D、Pに対向する面には、中央部にセンタ吹出部4が設けられ、運転席側部に運転席側サイドフェース吹出部5が設けられ、助手席側部に助手席側サイドフェース吹出部6が設けられている。なお、図1中、7はステアリングホイールである。
【0017】
センタ吹出部4には、車室内に空気を吹き出すための吹出口として、運転席側センタ吹出口11と助手席側センタ吹出口12とが設けられている。運転席側センタ吹出口11には、縦方向に延びる複数の板部材からなる縦ルーバー15と、横方向に延びる複数の板部材からなる横ルーバー16とが配設されている。また、助手席側センタ吹出口12には、縦方向に延びる複数の板部材からなる縦ルーバー17と、横方向に延びる複数の板部材からなる横ルーバー18とが配設されている。
【0018】
縦ルーバー15は、図示しないバーを介して、アクチュエータとしてのモータ(図示せず)及びルーバー駆動回路25(図4参照)に連結されており、アクチュエータにより向き(角度)が変えられて左右方向への風向が変更されるように構成された、いわゆるスイングルーバーである。また、横ルーバー16も、図示しないバーを介して、アクチュエータとしてのモータ(図示せず)及びルーバー駆動回路25(図4参照)に連結されており、アクチュエータにより向き(角度)が変えられて上下方向への風向が変更されるように構成された、いわゆるスイングルーバーである。縦ルーバー17、横ルーバー18も同様のスイングルーバーである。
【0019】
運転席側センタ吹出口11と助手席側センタ吹出口12との間には、縦ルーバー15及び横ルーバー16の操作スイッチであるルーバー操作スイッチ19と、縦ルーバー17及び横ルーバー18の操作スイッチであるルーバー操作スイッチ20とが設けられている。
【0020】
縦ルーバー15には、図2(a)に示す位置に赤外線センサ21が取着されている。なお、赤外線センサ21の取着位置は、図2(b)に示す位置でもよく、適宜の位置に取着すればよい。赤外線センサ21は、縦ルーバー15と同一方向を向くように設置されている。すなわち、縦ルーバー15の揺動とともに赤外線センサ21の向きが変わるように構成されている。赤外線センサ21は、人体や物体から放射される赤外線を検出することにより、人体や物体の表面温度についての温度データを得るものである。
【0021】
ここで、赤外線センサ21の視野角について説明する。赤外線の入射角度(図3(a)に示す赤外線センサ21の中心線Lに対してなす角度)に対する赤外線センサ21の出力割合(入射角度が0°のときの出力を100%とした場合の出力割合)について調べると、図3(b)に示すように、入射角度の絶対値が大きくなるほど出力割合は小さくなり、入射角度の絶対値が40°を超えると出力が非常に小さくなってしまうことがわかる。すなわち、赤外線センサ21の視野角は±40°程度であり、赤外線センサ21は指向性が強いので、対象物にセンサ方向を確実に合わせる必要のあることがわかる。
【0022】
図4は本実施形態の車両用空調装置の概略構成図である。赤外線センサ21は、図4に示すように、空調制御ECU22に設けられたAD変換器23に接続されている。AD変換器23は、空調制御ECU22内のマイクロコンピュータ(以下、マイコン)24に接続され、赤外線センサ21から入力されたセンサ信号をA/D変換してマイコン24に出力する。マイコン24は、入力されたセンサ信号すなわち温度データに基づいて乗員の位置を検出する。そして、マイコン24はルーバー駆動回路25に接続されており、ルーバー駆動回路25に制御信号を出力する。ルーバー駆動回路25は、各ルーバーを駆動させるための各モータに接続され、マイコン24から入力された制御信号に基づいて各モータを駆動し、各ルーバーを駆動する。各ルーバーのモータにはルーバー方向検出手段26が接続され、各モータがいずれの方向に何ステップ回転したか等を検出する。ルーバー方向検出手段26は、マイコン24に接続されており、各ルーバーの方向を示す信号をマイコン24に出力する。
【0023】
一方、マイコン24には駆動回路32が接続されている。駆動回路32には、エアミックスドア(A/Mドア)を駆動するためのモータ33、フットモード、フェイスモード等のモード切替用ドアを駆動するためのモータ34、内外気切替用ドアを駆動するためのモータ35、その他のモータ36が接続されており、駆動回路32は、マイコン24から入力された制御信号に基づいて各モータを駆動して各種のドアを開閉する。
【0024】
なお、車両用空調装置には、上記各種のドアの他、送風ファン、エバポレータ、ヒータコア等が設けられ、エバポレータ、及び、必要に応じてヒータコアを経て温度調節された空気を、運転席側センタ吹出口11、助手席側センタ吹出口12等の各吹出口に導くダクトが設けられている。これらについては周知であるので、詳しい説明は省略する。
【0025】
また、車両用空調装置には、車室内空気の温度を検出する内気センサ27、車室外空気の温度を検出する外気センサ28、車室内への日射量を検出する日射センサ29、エバポレータ後方の空気の温度(吹出される空気の温度)を検出するエバ後センサ30、冷却水の温度を検出する水温センサ31が設けられている。これらのセンサはA/D変換器23に接続されて、温度や日射量の信号をA/D変換器23に出力する。A/D変換器23は、入力された信号をA/D変換してマイコン24に入力する。マイコン24は入力された信号に基づいて最適空調条件を計算し、駆動回路32に制御信号を出力して各種のドアを開閉すること等により、空気の吹出温度や風量を調節する。
【0026】
以下、車両用空調装置の動作について、図5及び図6に基づいて説明する。車両用空調装置の電源が投入され、ルーバー操作スイッチ19がONされると、車両用空調装置は、マイコン24のCPUをリセットするとともに、縦ルーバー15の向きの初期設定を行う。すなわち、図6の▲1▼の方向を向くように縦ルーバー15を動かす(図5のステップS100)。縦ルーバー15とともに赤外線センサ21も▲1▼の方向を向く。
【0027】
次に、車両用空調装置は、縦ルーバー15の向きを一定の速度で図6の▲6▼の方向へ変えていき、赤外線センサ21によるスキャンを行う。すなわち、赤外線センサ21は、まず、▲1▼の方向を中心とする所定範囲の温度データT1をサンプリングし、その後、縦ルーバー15の向きの変動に従って向きを変えていき、▲2▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼、▲6▼の方向を中心とする所定範囲の温度データT2、T3、T4、T5、T6を、順次サンプリングする(図5のステップS101)。なお、▲1▼から▲6▼までの範囲が縦ルーバー15の揺動可能範囲であり、この範囲を含む所定の領域が赤外線センサ21の検出可能領域となる。また、図6では▲1▼〜▲6▼の6箇所でサンプリングを行っているが、これは説明を簡単にするためであり、実際には可能な限り細かくサンプリング箇所を設定することが可能である。
【0028】
赤外線センサ21が検出可能領域を一通りスキャンすると、車両用空調装置は温度データT1〜T6に基づいて、乗員Dの概略位置を算出する(図5のステップS102)。なお、乗員Dは乗車していることが前提であるので、車両用空調装置は運転席側の乗員Dの有無の判定は行わない。
【0029】
次に、車両用空調装置は、ステップS102で算出された乗員Dの概略位置に向くように縦ルーバー15を戻し、乗員Dの近傍にのみ空気を吹き出すよう、縦ルーバー15を局所スイングさせる。ここで、局所スイングとは、揺動可能範囲のうちの一部の範囲でルーバーを揺動させることを言う。ここでは、車両用空調装置は、揺動可能範囲(図6における▲1▼〜▲6▼の範囲)のうちの乗員D近傍に向かう範囲(例えば図6における▲2▼〜▲5▼の範囲)で縦ルーバー15を揺動させる。赤外線センサ21は、かかる縦ルーバー15の局所スイングに伴って▲2▼〜▲5▼の位置でサンプリングを行い、温度データT2〜T5を得る。車両用空調装置は温度データT2〜T5に基づいて、乗員Dの表面温度Tdrを算出する(図5のステップS103)。
【0030】
車両用空調装置は、内気センサ27、外気センサ28、日射センサ29等から入力された温度、日射量等のデータに基づいて、最適制御温度Topt、冷房判定閾値Tcool、暖房判定閾値Twarmを算出する(図5のステップS104)。冷房判定閾値とは、その温度より高温になったら集中冷房を実施するという閾値であり、暖房判定閾値とは、その温度より低温になったら集中暖房を実施するという閾値である。
【0031】
車両用空調装置は、TdrとTcool、Twarmとを比較し、Tdrが如何なる条件を満たすかによって、制御を分岐させる(図5のステップS105)。すなわち、Tdr>Tcoolを満たす場合、車両用空調装置は、縦ルーバー15及び横ルーバー16を乗員Dの方向に向けた集中冷房を行う(図5のステップS106)。この集中冷房の間、車両用空調装置は、縦ルーバー15及び横ルーバー16を乗員D近傍に向かう範囲で局所スイングさせ(図5のステップS107)、赤外線センサ21により温度データのサンプリングを行い、Tdrを算出する(図5のステップS108)。そして、ステップS104に制御を戻し、Topt、Tcool、Twarmを算出し直し、Tdrと比較して、条件に変化があれば分岐先を変更する。
【0032】
なお、集中冷房の間に、乗員Dの概略位置のずれが検出されると、車両用空調装置は縦ルーバー15及び横ルーバー16の向きを調整する。また、局所日射等により乗員Dの局所的な温度上昇が検出されると、そのような温度上昇が検出された部分に風が向かうよう、揺動範囲を更に限定した局所スイング(例えば図6における▲2▼〜▲3▼の範囲に限定する等の局所スイング)を行い、乗員Dの局所的な熱を取り除くようにする。
【0033】
また、Tdr<Twarmを満たす場合、車両用空調装置は、縦ルーバー15及び横ルーバー16を乗員Dの方向に向けた集中暖房を行う(図5のステップS109)。この集中暖房の間、車両用空調装置は、縦ルーバー15及び横ルーバー16を乗員D近傍に向かう範囲で局所スイングさせ(図5のステップS110)、赤外線センサ21により温度データのサンプリングを行い、Tdrを算出する(図5のステップS111)。そして、ステップS104に制御を戻し、Topt、Tcool、Twarmを算出し直し、Tdrと比較して、条件に変化があれば分岐先を変更する。
【0034】
なお、集中暖房の間に、乗員Dの概略位置のずれや、局所日射等による乗員Dの局所的な温度上昇等が検出されると、車両用空調装置は、縦ルーバー15及び横ルーバー16の向きの調整や、温度上昇部分を避けるよう揺動範囲を更に限定した局所スイングを行う等、状況の変化に応じた制御を行う。
【0035】
また、Twarm≦Tdr≦Tcoolを満たす場合、車両用空調装置は集中制御を行わず、例えば、縦ルーバー15及び横ルーバー16を揺動可能範囲の全範囲(すなわち図6の▲1▼〜▲6▼の範囲)で揺動させる全領域スイングを行う等、その時の状況に応じた最適制御を実施する(図5のステップS112)。この最適制御の間においても、車両用空調装置は、赤外線センサ21により温度データのサンプリングを行い、Tdrを算出する(図5のステップS113)。そして、ステップS104に制御を戻し、Topt、Tcool、Twarmを算出し直し、Tdrと比較して、条件に変化があれば分岐先を変更する。
【0036】
本実施形態の車両用空調装置によれば、検出範囲の比較的狭い赤外線センサ21を用いても、赤外線センサ21の向きが縦ルーバー15の揺動とともに変わるので、確実に赤外線センサ21を乗員方向に向けることができ、乗員の表面温度を検出することができる。そして、複数の角度から乗員Dの位置を検出できるため、乗員Dの位置を正確に特定することができる。また、検出範囲が拡大するので、体格の大小等の身体的特徴のばらつきがあっても、乗員Dの占める範囲を把握することができる。したがって、乗員Dの表面温度に応じて温度調節された空気を乗員Dの占める範囲に向けて吹き出す等、狙い通りの制御を行うことができる。
【0037】
また、本実施形態の車両用空調装置は、全領域スイングと局所スイングとの切り替えを行い、乗員Dの表面温度が適度でない場合には、局所スイングにより集中冷房・暖房を行う。したがって、迅速に乗員Dの表面温度を適度な状態にすることができる。
【0038】
さらに、日射が局所的にあたって乗員Dの特定部分の皮膚温が上昇している場合(例えば、顔面の右半面のみ温度上昇している場合)等に、その特定部分に向けて集中して空気を吹き出すよう更に揺動範囲を限定して局所スイングさせる等、きめ細かい制御を行うことができるので、乗員Dの快適性を向上させることができる。
【0039】
また、局所スイングの場合にはスイングサイクルが短くなるので、局所日射による急な温度上昇等、短時間内における変化を迅速に検出することができる。したがって、局所スイングを行えば、短時間内における変化にも迅速に追随可能となる。
【0040】
さらに、本実施形態の車両用空調装置は、赤外線センサ21を縦ルーバー15に取着して、縦ルーバー15の揺動とともに赤外線センサ21の向きが変わるように構成しているため、赤外線センサ21専用の姿勢制御部が不要であり、安価に製造できる。
【0041】
なお、本実施形態では、赤外線センサ21を縦ルーバー15に取着して水平方向のスキャンを行ったが、赤外線センサ21を横ルーバー16に取着して垂直方向のスキャンを行うことも可能であり、赤外線センサ21を縦ルーバー15と横ルーバー16のそれぞれに取着して、水平及び垂直の両方向のスキャンを行えば、検出精度を向上させることができる。
【0042】
また、助手席側に運転席側と同様の機構を設ければ、助手席側の乗員Pに対しても運転席側の乗員Dと同等の快適な空調を実現できる。すなわち、赤外線センサ21を助手席側センタ吹出口12の縦ルーバー17や横ルーバー18に取着して、助手席近傍をスキャンし、助手席側の乗員Pの位置や表面温度の検出を行って、乗員Pに向けて温度調節された空気を吹き出すように構成すれば、助手席側の乗員Pにも運転席側の乗員Dと同等の快適な空調を実現できる。なお、助手席側では、車両用空調装置は、乗員Pの概略位置を算出する前に乗員Pの有無を判定する(図5のステップS102参照)。
【0043】
さらに、赤外線センサ21を、運転席側サイドフェース吹出部5に設けられたスイングルーバーや、助手席側サイドフェース吹出部6に設けられたスイングルーバーに配設して、運転席近傍や助手席近傍をスキャンさせることとしてもよい。
すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、本発明は種々の構成を採り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用空調装置に係る車室内前部の概略平面図、及び、赤外線センサを除くセンタ吹出部の拡大図
【図2】センタ吹出部の拡大図
【図3】(a)は赤外線センサの視野角を示す図であり、(b)は赤外線の入射角度に対する赤外線センサの出力割合を示す図
【図4】本発明の一実施形態の車両用空調装置の概略構成図
【図5】本発明の一実施形態の車両用空調装置の動作を示すフローチャート
【図6】赤外線センサのサンプリング箇所を示す図
【符号の説明】
4 センタ吹出部
11 運転席側センタ吹出口
12 助手席側センタ吹出口
15 縦ルーバー
16 横ルーバー
17 縦ルーバー
18 横ルーバー
21 赤外線センサ

Claims (4)

  1. 車室内に空気を吹き出すための吹出口に設けられたスイングルーバーに赤外線センサを配設して、前記スイングルーバーの揺動とともに前記赤外線センサの方向が変わるように構成し、前記赤外線センサにより検出された温度データに基づいて空調制御を行うことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記温度データに基づいて乗員の位置を検出することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 所定の条件によって、前記スイングルーバーを揺動可能範囲の全範囲で揺動させる全領域スイングと、前記スイングルーバーを前記揺動可能範囲のうちの一部の範囲で揺動させる局所スイングの切り替えを行うことを特徴とする請求項1または2記載の車両用空調装置。
  4. 運転席側の前記吹出口に設けられた前記スイングルーバーと、助手席側の前記吹出口に設けられた前記スイングルーバーとに、それぞれ前記赤外線センサを配設したことを特徴とする請求項1、2または3記載の車両用空調装置。
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