JP2012096436A - 層形成装置、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

層形成装置、画像形成装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2012096436A
JP2012096436A JP2010245345A JP2010245345A JP2012096436A JP 2012096436 A JP2012096436 A JP 2012096436A JP 2010245345 A JP2010245345 A JP 2010245345A JP 2010245345 A JP2010245345 A JP 2010245345A JP 2012096436 A JP2012096436 A JP 2012096436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
curable solution
forming unit
curable
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010245345A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inoue
洋 井上
Hiroshi Ikeda
宏 池田
Toshiki Yui
俊毅 由井
Kentaro Ueishi
健太郎 上石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2010245345A priority Critical patent/JP2012096436A/ja
Priority to US13/097,786 priority patent/US8783853B2/en
Priority to EP11166577A priority patent/EP2447072A1/en
Priority to AU2011202729A priority patent/AU2011202729B2/en
Priority to KR1020110056939A priority patent/KR101517419B1/ko
Priority to CN201110168114.3A priority patent/CN102463742B/zh
Publication of JP2012096436A publication Critical patent/JP2012096436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/0057Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material where an intermediate transfer member receives the ink before transferring it on the printing material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

【課題】硬化性溶液層16Aの表面に吐出された液滴の滲みを抑制する。
【解決手段】転写体12の表面に形成された硬化性溶液層16Aの表面に対して、第2形成部19から吸液粒子17を供給して粒子層17Aを形成する。これにより、予め吸液粒子17が分散された硬化性溶液16によって硬化性溶液層を形成する場合に比べ、硬化性溶液層16Aの表面に吐出された液滴の滲みを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、層形成装置、画像形成装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、中間転写ドラム10と、中間転写ドラム10上に外部からの刺激(エネルギー)により硬化可能な樹脂を含む硬化性溶液12Aを供給して硬化性溶液12Aにより形成された被硬化層12Bを形成する溶液供給装置12と、被硬化層12B上にインク滴14Aを吐出し画像Tを形成するインクジェット記録ヘッド14と、記録媒体Pを中間転写ドラム10と重ね合わせ、圧力を加えることにより記録媒体P上に画像Tが形成された被硬化層12Bを転写する転写装置16と、記録媒体P上に転写された被硬化層12Bを硬化する刺激を供給する刺激供給装置18と、を含んで構成された記録装置が開示されている。
特開2008−68429号公報
本発明は、硬化性溶液の層の表面へ供給される液滴が硬化性溶液の層の表面で滲むことを抑制することを課題とする。
請求項1の発明は、刺激に反応して硬化する硬化性溶液の層の表面に、その表面へ供給される液滴を吸収する吸液粒子の層を形成する層形成装置である。
請求項2の発明は、刺激に反応して硬化する硬化性溶液を被形成体の表面に供給して前記硬化性溶液の層を形成する形成部と、前記硬化性溶液の層の表面へ供給される液滴を吸収する吸液粒子の層を保持し、その保持された前記吸液粒子の層を、前記形成部によって形成された前記硬化性溶液の層の表面に転移させる転移部と、を備える層形成装置である。
請求項3の発明は、刺激に反応して硬化する硬化性溶液を被形成体の表面に供給して前記硬化性溶液の層を形成する第1形成部と、前記第1形成部によって形成された前記硬化性溶液の層の表面に、その表面へ供給される液滴を吸収する吸液粒子を供給して前記吸液粒子の層を形成する第2形成部と、を備える層形成装置である。
請求項4の発明は、前記第2形成部は、前記吸液粒子を前記硬化性溶液の層の表面に接触させて、前記硬化性溶液の層の表面に前記吸液粒子を供給し、前記吸液粒子の層を形成する請求項3に記載の層形成装置である。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の層形成装置と、前記層形成装置によって前記吸液粒子の層が形成された前記硬化性溶液の層の表面に対して、前記吸液粒子に吸収される液滴を吐出して画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成された前記硬化性溶液の層に刺激を付与し、前記硬化性溶液の層を硬化させて前記硬化性溶液の層を前記被転写体へ転写する転写部と、を備える画像形成装置である。
請求項6の発明は、前記層形成装置は、前記被形成体の表面に形成する前記硬化性溶液の層の厚みを複数の厚みに変更可能である請求項5に記載の画像形成装置である。
請求項7の発明は、前記層形成装置は、前記被形成体において前記画像形成部から液滴が吐出される吐出領域に対して、前記硬化性溶液の層を形成する請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項8の発明は、前記層形成装置は、前記被形成体において前記画像形成部により画像が形成される範囲に対して、前記硬化性溶液の層を形成する請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項9の発明は、請求項3又は請求項4に記載の層形成装置と、前記層形成装置の前記第2形成部によって前記吸液粒子の層が形成された前記硬化性溶液の層の表面に対して、前記吸液粒子に吸収される液滴を吐出して画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成された前記硬化性溶液の層に刺激を付与し、前記硬化性溶液の層を硬化させて前記硬化性溶液の層を前記被転写体へ転写する転写部と、を備える画像形成装置である。
請求項10の発明は、前記第1形成部は、前記被形成体の表面に形成する前記硬化性溶液の層の厚みを複数の厚みに変更可能である請求項9に記載の画像形成装置である。
請求項11の発明は、前記第1形成部は、前記被形成体において前記画像形成部から液滴が吐出される吐出領域に対して、前記硬化性溶液の層を形成する請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置である。
請求項12の発明は、前記第1形成部は、前記被形成体において前記画像形成部により画像が形成される範囲に対して、前記硬化性溶液の層を形成する請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置である。
請求項13の発明は、コンピュータを、画像情報を取得する取得手段と、被形成体において液滴を吐出する吐出領域を、前記取得手段で取得した画像情報から決定する決定手段と、刺激に反応して硬化する硬化性溶液を前記被形成体の表面に供給して前記硬化性溶液の層を形成する形成部を、被転写体に転写される前記硬化性溶液の層が前記決定手段によって決定された吐出領域に対して形成されるように制御する制御手段と、として機能させるためのプログラムである。
本発明の請求項1の構成によれば、吸液粒子を予め分散させた硬化性溶液の層を形成する場合に比べ、硬化性溶液の層の表面へ供給される液滴が硬化性溶液の層の表面で滲むことを抑制できる。
本発明の請求項2の構成によれば、硬化性溶液の層の表面に転移される吸液粒子が層をなしていない構成に比べ、硬化性溶液の層の表面に吸液粒子が緊密に配列できる。
本発明の請求項3の構成によれば、吸液粒子を予め分散させた硬化性溶液の層を形成する場合に比べ、硬化性溶液の層の表面へ供給される液滴が硬化性溶液の層の表面で滲むことを抑制できる。
本発明の請求項4の構成によれば、硬化性溶液と吸液粒子との粘着力を利用せずに吸液粒子を硬化性溶液の層の表面に供給する構成に比べ、被形成体において硬化性溶液の層が形成された形成領域へ選択的に吸液粒子を供給することができる。
本発明の請求項5、請求項9の構成によれば、吸液粒子を予め分散させた硬化性溶液の層を形成する場合に比べ、硬化性溶液の層の表面に吐出された液滴の滲みによる画像劣化を抑制できる。
本発明の請求項6、請求項10の構成によれば、硬化性溶液の層の厚みを変更可能でない構成に比べ、被転写体の光沢を制御できる。
本発明の請求項7、請求項11の構成によれば、被形成体において画像形成部から液滴が吐出される吐出領域と関係なく、常に被形成体の全面に対して硬化性溶液の層を形成する構成に比べ、被形成体に対して液滴が部分的に吐出される場合において、被転写体の質感を現すことができる。
本発明の請求項8、請求項12の構成によれば、被形成体の表面に対して硬化性溶液の層を部分的に形成する構成に比べ、画像形成範囲の全面にわたり均質な質感を現すことができる。
本発明の請求項13の構成によれば、被形成体において液滴が吐出される吐出領域と関係なく、常に被形成体の全面に対して硬化性溶液の層を形成する構成に比べ、被形成体に対して液滴が部分的に吐出される場合において、被転写体の質感を現すことができる。
第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 第1実施形態に係る制御部における制御フローである。 図1における破線部分Kを拡大して示す拡大図である。 画像形成部による吐出領域と、第1形成部による硬化性溶液の層の形成領域と、を説明するための説明図である。 予め吸液粒子が分散された硬化性溶液で硬化性溶液の層を形成する構成と、硬化性溶液の層の表面に吸液粒子を供給する構成と、を比較するための比較図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 図6における破線部分K1を拡大して示す拡大図である。 図6における破線部分K2を拡大して示す拡大図である。 第3実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す概略図である。
本実施形態に係る画像形成装置10は、図1に示すように、後述する硬化性溶液の層(以下、硬化性溶液層という)16Aが形成される被形成体の一例としての転写体12と、転写体12に形成された硬化性溶液層16Aが転写される被転写体の一例としての記録媒体Pを搬送する搬送ベルト40と、を備えている。
硬化性溶液層16Aが転写される記録媒体Pとしては、例えば、用紙(具体的には普通紙、インクジェットコート紙、アート紙等)などが用いられる。なお、硬化性溶液層16Aが転写される被転写体としては、これらに限られず、例えば、樹脂等で形成されたフィルムなどであってもよく、硬化性溶液層16Aが転写可能なものであればよい。
搬送ベルト40は、環状に形成され、シーム(継ぎ目)の無い無端ベルトで構成されている。なお、搬送ベルト40としては、シーム有りのベルトであってもよい。
搬送ベルト40の内周側には、搬送ベルト40が巻き掛けられる被巻掛部材の一例としての複数の巻掛ロール42A、42B、42Cが設けられている。巻掛ロール42Aは、転写体12に対して、記録媒体Pの搬送方向における上流側(図1において左側)に配置され、巻掛ロール42Bは、巻掛ロール42A及び転写体12に対して、記録媒体Pの搬送方向における下流側(図1において右側)に配置されている。巻掛ロール42Cは、後述する平板44に対して、転写体12の配置側とは反対側(図1において下側)に配置されている。
複数の巻掛ロール42A、42B、42Cのうちの1つ又は複数のロールが、搬送ベルト40をその外周側に押して搬送ベルト40に張力を付与している。また、複数の巻掛ロール42A、42B、42Cのいずれかが、回転駆動することにより、搬送ベルト40が一方向(図1において時計周り方向)へ回転する(循環移動する)ように構成されている。
搬送ベルト40の外周側(図1において上側)には、記録媒体Pを搬送ベルト40の表面(外周面)に押し当てる押当ロール46が、搬送ベルト40を挟んで巻掛ロール42Aに対向する位置に設けられている。搬送ベルト40は、押当ロール46によって押し当てられた記録媒体Pを静電力等により搬送ベルト40の表面に付着させて、記録媒体Pを収容する記録媒体収容部(図示省略)側から、記録媒体Pが排出される記録媒体排出部(図示省略)側へ向けてその記録媒体Pを搬送するように構成されている。
搬送ベルト40の内周側には、搬送ベルト40によって搬送される記録媒体Pを平らに保つための平板(プラテン)44が設けられている。平板44は、巻掛ロール42Aと巻掛ロール42Bとの間の空間であって、搬送ベルト40を挟んで転写体12に対向する位置(図1において転写体12の下方位置)に配置されている。この平板44には、後述の加圧部材22の一部を構成する加圧ロール48が設けられている。
なお、搬送ベルト40は、被転写体を搬送する搬送手段の一例であり、当該搬送手段としては、搬送ベルト40に限られるものではない。被転写体を搬送する搬送手段としては、例えば、被転写体を挟んで搬送する一対の搬送ロールや、外周面に被転写体を付着させて搬送する搬送ドラムで構成されていてもよく、被転写体を搬送可能なものであればよい。
転写体12は、具体的には、環状に形成された転写ベルトで構成されている。転写ベルトとしては、シーム(継ぎ目)の無い無端ベルトであっても、シーム有りのベルトであってもよい。転写体12は、記録媒体Pの幅と同等又はそれ以上の幅(軸方向長さ)を有している。
転写体12の内周側には、転写体12が巻き掛けられる被巻掛部材の一例としての複数の巻掛ロール13A、13B、13C、13Dが設けられている。巻掛ロール13Aは、後述の硬化装置23に対して、記録媒体Pの搬送方向における上流側(図1において左側)に配置され、巻掛ロール13Bは、巻掛ロール13A及び硬化装置23に対して、記録媒体Pの搬送方向における下流側(図1において右側)に配置されている。
巻掛ロール13Cは、巻掛ロール13Bに対して、記録媒体Pの搬送方向における下流側(図1において右側)であって、搬送ベルト40の配置側とは反対側(図1において上側)に配置されている。巻掛ロール13Dは、巻掛ロール13Aに対して、記録媒体Pの搬送方向における上流側(図1において左側)であって、搬送ベルト40の配置側とは反対側(図1において上側)に配置されている。
複数の巻掛ロール13A、13B、13C、13Dのうちの1つ又は複数のロールが、転写体12をその外周側に押して転写体12に張力を付与している。また、複数の巻掛ロール13A、13B、13C、13Dのいずれかが、駆動部(図示省略)によって回転駆動することにより、転写体12が一方向(図1において反時計周り方向)へ回転する(循環移動する)ように構成されている。
転写体12は、硬化性溶液層16Aを剥離可能な剥離性(離型性)を有している。また、転写体12には、例えば、平滑性の高い材料が選択される。具体的には、転写体12は、例えば、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)やPET(ポリエチレンテレフタレート)で構成されている。なお、転写体12は、例えば、上記以外の各種の樹脂(例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルサルフォン、フッ素系樹脂等)、各種のゴム(例えば、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、ウレタンゴム、エピクロロヒドリンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)により構成されていてもよい。また、転写体12は、ステンレス等の金属材料により構成してもよい。また、転写体12は、単層構成でもよいし、同種の材料又は異種の材料による積層構成でもよい。
なお、転写体12は、硬化性溶液層16Aを剥離しやすくするための剥離層(離型層)を表面(外周面)に有していてもよい。剥離層に用いられる材料としては、例えば、フッ素系樹脂材料・シリコーンゴム等が挙げられる。
また、転写体12としては、転写ベルトに限られず、例えば、転写ドラムであってもよい。また、被形成体としては、転写体12に限られず、硬化性溶液層16Aが形成可能である共に硬化性溶液層16Aが剥離可能なものであればよい。
転写体12の外周側(図1において上側)には、刺激に反応して硬化する硬化性溶液16を転写体12の表面に供給して硬化性溶液層16Aを形成する第1形成部18が設けられている。第1形成部18は、具体的には、転写体12の上部(巻掛ロール13Cから離れて巻掛ロール13Dに接触するまでの部分)に対向する位置に配置されており、転写体12における上記部分に対して硬化性溶液16を供給するようになっている。
なお、第1形成部18は、転写体12の外周側(図1において上側)において巻掛ロール13Cの上方に配置され、転写体12における巻掛ロール13Cに巻き掛けられている部分に対して硬化性溶液16を供給する構成であってもよい。
第1形成部18は、具体的には、転写体12の表面に対して選択的に硬化性溶液16を供給可能な供給機構で構成されている。より具体的には、第1形成部18は、インクジェット方式によって硬化性溶液16の液滴を複数のノズルから吐出するインクジェット記録ヘッドで構成されている。このインクジェット記録ヘッドは、圧電式(ピエゾ)、サーマル式などにより駆動され、相対移動する転写体12の表面に硬化性溶液16の液滴を吐出するように構成されている。
また、第1形成部18は、転写体12の幅方向(転写体12の回転方向と直交する方向)に沿って長さを有しており、その幅方向に沿った吐出長さが、転写体12における被吐出領域以上とされている。すなわち、第1形成部18は、転写体12に対してその幅方向に相対移動することなく、被吐出領域の幅方向(主走査方向)の1ラインに硬化性溶液16の液滴を吐出可能に構成されている。
第1形成部18は、転写体12において後述の画像形成部20からインク滴が吐出される吐出領域に対して、硬化性溶液層16Aを形成するようになっている。ここでいう吐出領域は、画像形成部20が画像情報に基づいてインク滴を吐出して画像を形成する予定となっている領域であり、第1形成部18は、当該画像情報に基づいて画像形成部20の吐出領域に対し、硬化性溶液16を供給して硬化性溶液層16Aを形成するようになっている。
従って、画像形成部20による吐出領域が、転写体12において部分的な領域である場合には、第1形成部18による硬化性溶液層16Aは、転写体12において部分的(選択的)に形成されることになる。また、画像形成部20による吐出領域が、転写体12において画像形成部20が液滴を吐出可能な吐出可能領域の全面である場合には、第1形成部18による硬化性溶液層16Aは、転写体12におけるその吐出可能領域の全面に形成されることになる。
本実施形態では、第1形成部18及び後述の画像形成部20を制御する制御部26が設けられている。制御部26が、画像情報に応じて、第1形成部18における硬化性溶液16の吐出タイミングと、使用するノズルとを決定することで、第1形成部18は、当該画像情報に基づいて画像形成部20の吐出領域に対し、硬化性溶液16を供給して硬化性溶液層16Aを形成するようになっている。
具体的には、制御部26は、コンピュータで構成されており、プログラムによって、画像情報を取得する取得手段と、転写体12においてインク滴を吐出する吐出領域を、前記取得手段で取得した画像情報から決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された吐出領域に対して硬化性溶液層16Aが形成されるように第1形成部18を制御する制御手段として機能するようになっている。プログラムは、一例として通信手段により提供することはもちろん、他の一例としてCDROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
すなわち、制御部26では、図2示すように、まず、ステップ100において、画像情報を取得する(s100)。次に、ステップ102では、ステップ100で取得した画像情報から、転写体12においてインク滴を吐出する吐出領域を決定する(S102)。次に、ステップ104では、ステップ102で決定された吐出領域に対して硬化性溶液層16Aが形成されるように第1形成部18を制御する(S104)。なお、ステップ100、ステップ102、ステップ104が、それぞれ、上記取得手段、上記決定手段、上記制御手段に相当する。
画像情報としては、例えば、外部装置で生成されその外部装置から取得する画像情報や、画像形成装置10において原稿等の画像を読み取ることで生成される画像情報などがある。
また、第1形成部18は、吐出領域と一致する領域に対して吐出する構成であっても、吐出領域を含む吐出領域よりも大きい領域に対して吐出するように構成されていてもよい。吐出領域よりも大きい領域に対して吐出する構成においては、第1形成部18は、画像形成部20よりも解像度が低くてもよい。例えば、画像形成部20の解像度が1200dpiであるのに対して、第1形成部18の解像度は、150dpi以上300dpi以下とされる。
また、第1形成部18が形成する硬化性溶液層16Aの厚さは、後述の第2形成部19によって形成される吸液粒子17の粒子層17Aの厚さ以上(吸液粒子17の体積平均粒径以上)とされている。
また、第1形成部18において、吐出可能な液の粘度は、1mPa・s以上100mPa・s以下とされる。硬化性溶液16の使用環境での粘度は、上記粘度の範囲とされている。なお、当該粘度は、一例として粘度・粘弾性測定装置HAAKE製MARSIIによって測定される。また、硬化性溶液16の具体的な構成は、後述する。
なお、硬化性溶液16が加熱により粘度が低減する性質を有する場合には、第1形成部18において硬化性溶液16を加熱することで、硬化性溶液16の粘度を低減した状態で硬化性溶液16を供給する構成であってもよい。
また、第1形成部18としては、硬化性溶液16の液滴を空中で飛翔させて転写体12に供給するのではなく、駆動によりノズルから一部が出た液滴を転写体12に接触させることで転写体12に移動させ、液滴をノズルから転写体12へ供給させる構成であってもよい。この構成における第1形成部18では、転写体12へ供給可能な液の粘度が上記粘度の範囲よりも高い範囲となる。また、第1形成部18としては、インクジェット記録ヘッドに限られず、他の塗布装置であってもよく、転写体12の表面に対して選択的に硬化性溶液16を供給可能に構成された供給機構であればよい。
第1形成部18に対する転写体12の回転方向(移動方向)下流側には、第1形成部18によって形成された硬化性溶液層16Aの表面に、その表面へ供給されるインク滴を吸収する吸液粒子17を供給して、吸液粒子17の層(粒子層ともいう)17Aを形成する第2形成部19が設けられている。第2形成部19は、具体的には、転写体12の表面に対向して配置された供給ロールで構成されている。この供給ロールは、帯電可能なロールであり、例えば、アルミ等の金属材料で構成されている。
第2形成部19は、駆動部の一例としての駆動モータ25により、転写体12の回転方向とは反対方向(図1において時計周り方向)に回転駆動するようになっている。硬化性溶液層16Aの表面に供給される吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面で粒子層17Aをなすように、駆動モータ25は、転写体12の周速度と同一範囲の周速度で、第2形成部19を回転駆動するように構成されている。なお、上記の同一範囲には、硬化性溶液層16Aの表面に供給される吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面で粒子層17Aをなす限りにおいて、第2形成部19の周速度と転写体12の周速度との間に速度差がある場合も含まれる。
また、第2形成部19は、転写体12の幅方向(転写体12の回転方向と直交する方向)に沿って長さを有しており、その幅方向に沿った長さが、転写体12における被吐出領域以上とされている。
第2形成部19は、図3に示すように、硬化性溶液層16Aが形成された状態の転写体12に対して間隔Gを有している。この間隔Gは、後述の付与ロール21C及び第2形成部19の表面(外周面)に形成される粒子層17Aの厚さ以下とされている。粒子層17Aの厚さは、1μm以上20μm以下の範囲とされる。なお、粒子層17Aが、吸液粒子17の粒子径と同じと把握される場合には、間隔Gは、吸液粒子17の体積平均粒子径以下とされる。吸液粒子17の体積平均粒径は、1μm以上10μm以下の範囲とされ、望ましくは3μm以上7μm以下の範囲とされている。
図1に示すように、転写体12に対する第2形成部19の回転方向上流側で第2形成部19に対向する位置(図1において第2形成部19の上方)には、第2形成部19に対して吸液粒子17を付与する付与部21が設けられている。
付与部21は、第2形成部19側に開口した開口部21Bを有する筐体21Aを備えている。筐体21A内には、第2形成部19に吸液粒子17を付与する付与ロール21Cが、開口部21Bから外周一部が露出するように第2形成部19に対向して配置されている。付与ロール21Cは、帯電可能なロールで構成され、その表面(外周面)に、静電力によって、吸液粒子17を層として保持するようになっている。また、吸液粒子17は、筐体21A内において付与ロール21Cに対する奥側(図1において上側)に収容されている。
筐体21Aには、付与ロール21Cの表面に保持される吸液粒子17の粒子層17Aの厚さを規制する規制部材の一例としてのブレード21Dが設けられている。また、付与ロール21Cから第2形成部19へ移動せずに付与ロール21Cの表面に残留した吸液粒子17を清掃する清掃ロール21Eが付与ロール21Cに隣接して設けられている。
付与部21では、付与ロール21Cの表面に保持された吸液粒子17を、静電力により第2形成部19へ連続的に付与する構成とされている。具体的には、例えば、帯電された吸液粒子17と逆極性(例えば負極性)に付与ロール21C及び第2形成部19が帯電されると共に、付与ロール21Cと第2形成部19との電位差によって吸液粒子17を第2形成部19へ供給するようになっている。また、吸液粒子17は、例えば、攪拌による吸液粒子17同士の摩擦や、ブレード21Dとの摩擦等によって摩擦帯電される。なお、吸液粒子17の具体的な構成については後述する。
なお、付与部21は、転写体12の幅方向(転写体12の回転方向と直交する方向)に沿って長さを有しており、その幅方向に沿った長さが、転写体12における被吐出領域以上とされている。
また、付与ロール21Cは、駆動部(図示省略)により、第2形成部19の回転方向とは反対方向(図1において反時計周り方向)に回転駆動するようになっている。第2形成部19の表面(外周面)に供給される吸液粒子17が第2形成部19の表面で粒子層17Aをなすように、駆動部は、第2形成部19の周速度と同一範囲の周速度で、付与ロール21Cを回転駆動するように構成されている。なお、上記の同一範囲には、第2形成部19の表面に供給される吸液粒子17が第2形成部19の表面で粒子層17Aをなす限りにおいて、第2形成部19の周速度と付与ロール21Cの周速度との間に速度差がある場合も含まれる。
第2形成部19において吸液粒子17を静電力によって保持する保持力よりも、吸液粒子17に対する硬化性溶液層16Aの粘着力が強くされている。すなわち、第2形成部19では、静電力により保持した吸液粒子17を硬化性溶液層16Aに接触させて、硬化性溶液16と吸液粒子17との粘着力により、硬化性溶液層16Aの表面に吸液粒子17を供給し、粒子層17Aを形成するようになっている。ここでいう粘着力には、吸液粒子17が硬化性溶液16を吸収して発現される粘着力と、吸液粒子17表面における硬化性溶液16の表面張力と、硬化性溶液自体の粘性と、が含まれるものと考えられる。
上記のように、第2形成部19では、その表面に吸液粒子17が静電力により層として(膜状に)保持され、その保持された吸液粒子17の層が硬化性溶液層16Aの表面に転移される。すなわち、第2形成部19は、その表面で保持した吸液粒子17の層を硬化性溶液層16Aの表面に転移させる転移部として機能するようになっており、転移部の一例として捉えることができる。
なお、静電力により第2形成部19に保持された吸液粒子17が仮に転写体12に接触した場合でも吸液粒子17は転写体12に吸着されず、第2形成部19に保持されたまま、付与部21へ戻るようになっている。
第2形成部19に対する転写体12の回転方向下流側には、第2形成部19によって粒子層17Aが形成された硬化性溶液層16Aの表面に対して、吸液粒子17に吸収される液滴を吐出して画像を形成する画像形成部20が、転写体12の外周側(図1において上側)に設けられている。
画像形成部20は、例えば、転写体12の回転方向上流側から順に、黒色のインク滴を吐出する吐出部20Kと、シアン色のインク滴を吐出する吐出部20Cと、マゼンタ色のインク滴を吐出する吐出部20Mと、イエロー色のインク滴を吐出する吐出部20Yと、を備えて構成されている。
具体的には、画像形成部20は、インクジェット方式によってインク滴を複数のノズルから吐出するインクジェット記録ヘッドで構成されている。このインクジェット記録ヘッドは、圧電式(ピエゾ)、サーマル式などにより駆動され、相対移動する硬化性溶液層16Aの表面にインク滴を吐出するように構成されている。このように、画像形成部20では、硬化性溶液層16Aの表面にインク滴を吐出することにより、インク滴を硬化性溶液層16Aの表面に供給するようになっている。
画像形成部20では、前述の制御部26によって、使用するノズル及び吐出タイミングが画像情報に基づき決定され、インク滴を吐出することにより、画像情報に応じた画像を形成するようになっている。
また、画像形成部20は、転写体12の幅方向(転写体12の回転方向と直交する方向)に沿って長さを有しており、その幅方向に沿った吐出長さが、転写体12における被吐出領域以上とされている。すなわち、画像形成部20は、転写体12に対してその幅方向に相対移動することなく、被吐出領域の幅方向(主走査方向)の1ラインにインク滴を吐出可能に構成されている。
また、画像形成部20が吐出するインクとしては、溶媒として水性溶媒を含む水性インク、溶媒として油性溶媒を含む油性インク、紫外線硬化型インク、相変化型ワックスインクなどが挙げられる。これらインクの構成については、吸液粒子17に吸収される限りにおいては、特に制限はなく、公知の構成のものが適用される。
なお、画像形成部20としては、インクジェット記録ヘッドに限らず、転写体12の表面に対して選択的にインク滴を吐出可能な吐出機構であればよい。
画像形成部20に対する転写体12の回転方向下流側には、インク滴が吐出された硬化性溶液層16Aを記録媒体Pへ加圧する加圧部材22が、転写体12を内周側及び外周側から挟むようにして設けられている。
具体的には、加圧部材22は、転写体12が巻き掛けられた巻掛ロール13Aと、搬送ベルト40の内周側に配置された加圧ロール48と、を備えて構成されている。加圧部材22では、加圧ロール48が巻掛ロール13A側へ圧力を加えた状態で、記録媒体Pが転写体12と搬送ベルト40とで挟まれて搬送される。これにより、転写体12・記録媒体P・搬送ベルト40が加圧ロール48及び巻掛ロール13Aにより挟み込まれた位置から、巻掛ロール13B及び平板22により挟み込まれた位置までの転写領域において、転写体12の表面の硬化性溶液層12Bが記録媒体Pに接触した状態となる。
加圧部材22に対する転写体12の回転方向下流側には、画像形成部20によって画像が形成された硬化性溶液層16Aを記録媒体Pに転写する転写部の一例としての硬化装置23が、転写体12の内周側に設けられている。この硬化装置23が、転写領域において、記録媒体Pに接触した状態の硬化性溶液層16A刺激を付与することにより硬化性溶液16を硬化させて、その硬化性溶液層16Aが転写体12から記録媒体Pへ転写されるようになっている。なお、硬化装置23の具体的な構成については、後述する。
硬化装置23に対する転写体12の回転方向下流側には、転写体12の表面に残留している硬化性溶液16を除去する除去装置24が、転写体12の外周側に設けられている。具体的には、除去装置24は、転写体12の側方に配置され、転写体12において巻掛ロール13Bから離れて巻掛ロール13Cに接触するまでの部分に対向している。
除去装置24は、転写体12に接触して、転写体12に残留した硬化性溶液16を掻き取る除去部材24Aを備えている。除去部材24Aは、例えば、ゴム材料でできた板状のブレードで構成されている。また、除去装置24は、除去部材24Aが掻き取った硬化性溶液16を収容する収容部24Bを備えている。収容部24Bは、転写体12への対向側が開放された箱体で構成され、除去部材24Aが掻き取って落下した硬化性溶液16を受ける受け部となっている。
前述のように、本実施形態では、第1形成部18と第2形成部19とで、転写体12に対して層(具体的には、粒子層17Aが表面に形成された硬化性溶液層16A)を形成する層形成装置15が構成されている。
(吸液粒子17)
次に、吸液粒子17について説明する。
吸液粒子17は、インクに対して吸液性を有する材料(吸液性材料)で構成されている。吸液性材料とは、吸液性材料とインクを質量比30:100で24時間混合した後、混合液中からフィルターにより吸液性材料を取り出した時、吸液性材料の質量がインク混合前に対して5%以上増加するものである。すなわち、吸液粒子17は、インク液体成分(例えば、水、水性溶媒)を取り込んで、インクによる画像を固定化する機能を有する。
吸液性材料は、例えば樹脂や、表面親インク性を持たせた無機粒子(例えば、シリカ、アルミナ、ゼオライトなど)等が挙げられ、用いるインクに応じて選択される。
具体的には、インクとして水性インクを用いる場合は、吸液性材料として吸水材料を用いることが望ましい。また、インクとして油性インクを用いる場合は、吸液性材料として吸油材料を用いることが望ましい。
吸水材料としては、具体的には、例えば、ポリアクリル酸及びその塩、ポリメタクリル酸及びその塩、(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸及びその塩から構成される共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸及びその塩から構成される共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸及びその塩から構成される共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−カルボン酸及びその塩構造を有する脂肪族又は芳香族置換基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とから生成するエステルから構成される共重合体、(メタ)アクリル酸エステル−カルボン酸及びその塩構造を有する脂肪族又は芳香族置換基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とから生成するエステルから構成される共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸及びその塩から構成される共重合体、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル−カルボン酸及びその塩構造を有する脂肪族又は芳香族置換基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とから生成するエステルから構成される共重合体、ポリマレイン酸及びその塩、スチレン−マレイン酸及びその塩から構成される共重合体等、前記それぞれの樹脂のスルホン酸変性体、それぞれの樹脂のリン酸変性体等、等が挙げられ、望ましくは、ポリアクリル酸及びその塩、スチレン−(メタ)アクリル酸及びその塩から構成される共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸及びその塩から構成される共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−カルボン酸及びその塩構造を有する脂肪族又は芳香族置換基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とから生成するエステルから構成される共重合体、(メタ)アクリル酸エステル−(メタ)アクリル酸及びその塩から構成される共重合体、が挙げられる。これら樹脂は、未架橋でも架橋されていてもよい。
また吸油材料としては、具体的には、例えば、ヒドロキシステアリン酸、コレステロール誘導体、ベンジリデンソルビトールといった低分子ゲル化剤や、ポリノルボルネン、ポリスチレン、ポリプロピレン、スチレン−ブタジエン共重合体、各種ロジン類等が挙げられ、望ましくは、ポリノルボルネン、ポリプロピレン、ロジン類が挙げられる。
(硬化性溶液16)
次に、硬化性溶液16について説明する。
硬化性溶液16は、外部からの刺激(エネルギー)により硬化する硬化性材料を少なくとも含んでいる。ここで、硬化性溶液16に含有される「外部からの刺激(エネルギー)により硬化する硬化性材料」とは、外部からの刺激(エネルギー)によって硬化し、「硬化性樹脂」となる材料を意味する。具体的には、例えば、硬化性のモノマー、硬化性のマクロマー、硬化性のオリゴマー、硬化性のプレポリマー等が挙げられる。なお、硬化性溶液16には、吸液粒子17が含まれていない。
硬化性溶液16は、第1形成部18において吐出可能な範囲の粘度とされている。具体的には、硬化性溶液16の粘度は、1mPa・s以上100mPa・s以下とされている。また、硬化性溶液16は、インクを吸収して固定化するのに必要な量の吸液粒子17が分散される場合において、その硬化性溶液16が第1形成部18において吐出可能な粘度を超える粘度を有している。具体的には、吸液粒子17を含む場合の硬化性溶液16の粘度は、500mPa・s以上2000mPa・s以下とされている。従って、第1形成部18において、吸液粒子17を含む場合の硬化性溶液16を吐出することができないようになっている。なお、当該粘度は、一例として粘度・粘弾性測定装置HAAKE製MARSIIによって測定される。
硬化性材料としては、例えば、紫外線硬化性材料、電子線硬化性材料、熱硬化性材料等が挙げられる。紫外線硬化性材料は、硬化がしやすく、他のものに比べ硬化速度も速く、取り扱いやすい。電子線硬化性材料は、重合開始剤が不要であり、硬化後の層の着色制御が実施しやすい。熱硬化性材料は、大掛りな装置を必要とすることなく硬化される。なお、硬化性材料は、これらに限られず、例えば湿気、酸素等により硬化する硬化性材料を適用してもよい。なお、ここで言う硬化性材料は、硬化後は不可逆である。
紫外線硬化性材料を硬化することにより得られる「紫外線硬化性樹脂」としては、例えば、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、マレイミド樹脂、エポキシ樹脂、オキセタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニルエーテル樹脂などが挙げられる。そして、その硬化性溶液16は、紫外線硬化性のモノマー、紫外線硬化性のマクロマー、紫外線硬化性のオリゴマー、及び紫外線硬化性のプレポリマーの少なくとも1種を含んでいる。また、硬化性溶液16は、紫外線硬化反応を進行させるための紫外線重合開始剤を含んでいることが望ましい。さらに硬化性溶液16は、必要に応じて、重合反応をより進行させるための、反応助剤、重合促進剤等を含んでいてもよい。
ここで、紫外線硬化性のモノマーとしては、例えば、アルコール/多価アルコール/アミノアルコール類のアクリル酸エステル、アルコール/多価アルコール類のメタクリル酸エステル、アクリル脂肪族アミド、アクリル脂環アミド、アクリル芳香族アミド類等のラジカル硬化性材料;エポキシモノマー、オキセタンモノマー、ビニルエーテルモノマー等のカチオン硬化性材料;などが挙げられる。上記紫外線硬化性のマクロマー、紫外線硬化性のオリゴマー、紫外線硬化性のプレポリマーとしては、これらモノマーを重合させたものの他、エポキシ、ウレタン、ポリエステル、ポリエーテル骨格に、アクリロイル基やメタクリロイル基の付加した、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ウレタンメタクリレート、ポリエステルメタクリレート等のラジカル硬化性材料が挙げられる。
電子線硬化性材料を硬化することにより得られる「電子線硬化性樹脂」としては、例えば、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。そして、その硬化性溶液16は、電子線硬化性のモノマー、電子線硬化性のマクロマー、電子線硬化性のオリゴマー、及び電子線硬化性のプレポリマーの少なくとも1種を含んでいる。
ここで、電子線硬化性のモノマー、電子線硬化性のマクロマー、電子線硬化性のオリゴマー、電子線硬化性のプレポリマーとしては、紫外線硬化性の材料と同じものが挙げられる。
熱硬化性材料を硬化することにより得られる「熱硬化性樹脂」としては、例えば、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキド樹脂などが挙げられる。そして、その硬化性溶液16は、熱硬化性のモノマー、熱硬化性のマクロマー、熱硬化性のオリゴマー、及び熱硬化性のプレポリマーの少なくとも1種を含んでいる。また重合の際に硬化剤を添加してもよい。また、硬化性溶液16は、熱硬化反応を進行させるための熱重合開始剤を含んでもよい。
ここで、熱硬化性のモノマーとしては、例えば、フェノール、ホルムアルデヒド、ビスフェノールA、エピクロルヒドリン、シアヌリル酸アミド、尿素、グリセリン等のポリアルコール、無水フタル酸、無水マレイン酸、アジピン酸等の酸などが挙げられる。熱硬化性のマクロマー、熱硬化性のオリゴマー、熱硬化性のプレポリマーとしては、これらのモノマーを重合させたものや、エポキシプレポリマー、ポリエステルプレポリマーなどが挙げられる。
以上のように、硬化性材料は、紫外線、電子線、熱等の外部エネルギーにより硬化(例えば、重合反応が進行することによる硬化)するものであれば何でもよい。
また、硬化性溶液には、上記硬化反応に寄与する主成分(モノマー、マクロマー、オリゴマー、及びプレポリマー、重合開始剤等)を溶解又は分散するための水や有機溶媒を含んでいてもよい。但し、当該主成分の比率が例えば30質量%以上、望ましくは60質量%以上、より望ましくは90質量%以上の範囲が挙げられる。
(硬化装置23)
次に、硬化装置23の構成について説明する。
硬化装置23は、記録媒体Pに接触した状態の硬化性溶液層16Aへ転写体12を介して刺激(エネルギー)を供給するように構成されている。従って、転写体12は、刺激を硬化性溶液層16Aへ伝える機能を有する。例えば、下記のように、刺激として紫外線や電子線を用いる場合には、転写体12は紫外線や電子線を透過する機能を有し、刺激として熱を用いる場合には、転写体12は熱を伝達させる機能を有する。
なお、硬化装置23の配置位置は、転写体12の内周側に限られず、転写体12の外周側、例えば、搬送ベルト40の内周側に配置されていてもよい。この場合では、転写体12は、刺激を硬化性溶液層16Aへ伝える機能を有する必要はない。搬送ベルト40の内周側に配置される場合には、搬送ベルト40及び記録媒体Pが、刺激を硬化性溶液層16Aへ伝える機能を有する必要がある。また、硬化装置23は、記録媒体Pに硬化性溶液層16Aを転写後に硬化性溶液層16Aに刺激を供給するように構成してもよい。
硬化装置23の種類は、適用する硬化性溶液16に含まれる硬化性材料の種類に応じて選択される。具体的には、例えば、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化性材料を適用する場合、硬化装置23としては硬化性溶液層16Aに紫外線を照射する紫外線照射装置を適用する。
また、電子線の照射により硬化する電子線硬化性材料を適用する場合、硬化装置23として硬化性溶液層16Aに電子線を照射する電子線照射装置を適用する。
また、熱の付与により硬化する熱硬化性材料を適用する場合、硬化装置23として硬化性溶液層16Aに熱を付与する熱付与装置を適用する。
ここで、紫外線照射装置としては、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、デイープ紫外線ランプ、マイクロ波を用い外部から無電極で水銀灯を励起するランプ、紫外線レーザー、キセノンランプ、UV−LEDなどが適用される。
また、電子線照射装置としては、例えば、走査型/カーテン型等があり、カーテン型はフィラメントで生じた熱電子を、真空チャンバー内のグリッドによって引き出し、さらに高電圧(例えば70乃至300kV)によって、一気に加速させ、電子流となり、窓箔を通過して、大気側に放出する装置である。
また、熱付与装置としては、例えば、ハロゲンランプ、セラミックヒータ、ニクロム線ヒータ、マイクロ波加熱、赤外線ランプ、電磁誘導方式の加熱装置などが適用される。
(第1実施形態に係る作用)
次に、第1実施形態に係る作用を説明する。
本実施形態に係る画像形成装置10では、まず、転写体12が回転し、図1に示すように、第1形成部18から転写体12に対して部分的に硬化性溶液16が供給されて、画像形成部20の吐出領域に対して、硬化性溶液層16Aが形成される。
例えば、図4(A)に示すように、画像形成部20がインク滴を吐出して「あ」という文字画像を形成する場合においては、吐出領域を含む吐出領域よりも大きい領域(例えば、その吐出領域(画像領域)及びその吐出領域の外縁に0以上2ドット以下分)に対して、第1形成部18から硬化性溶液16が供給されて硬化性溶液層16Aが形成される。
図4(B)は、図4(A)において破線Aで囲んだ部分を示し、図4(B)におけるドット部分Bは、画像形成部20による吐出領域を示し、図4(B)におけるドット部分Bを含む白抜き部分Cは、第1形成部18による硬化性溶液層16Aの形成領域を示す。また、図4(B)において、64(8×8)分割して示される1マスDが、画像形成部20における1ドットを示し、4(2×2)分割して示される1マスEが、第1形成部18における1ドットを示す。すなわち、図4(B)は、画像形成部20の吐出領域(画像領域)を含む1ドットE1及びその吐出領域の外縁の1ドット分(計3ドット)E2に対して、第1形成部18から硬化性溶液16が吐出された例を示すものである。
次に、転写体12の表面に形成された硬化性溶液層16Aは、図1に示すように、第2形成部19に対向する位置へ搬送され、転写体12の周速度と同一範囲の周速度で回転する第2形成部19の表面で保持された吸液粒子17の層が、吸液粒子17に対する硬化性溶液層16Aの粘着力により、硬化性溶液層16Aの表面へ供給(転移)される。これにより、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に緊密に配列され、粒子層17Aが形成される(図5(A)参照)。転写体12において硬化性溶液層16Aが形成されていない部分に対しては、吸液粒子17が供給されず、付与部21へ戻される。
なお、転写体12に形成された硬化性溶液層16Aの表面に対して吸液粒子17を供給するのではなく、予め吸液粒子17が分散された硬化性溶液16を転写体12へ供給して硬化性溶液層116Aを形成する比較例の構成(図5(B)参照)では、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に本実施形態に比べ緊密に配列されない。
第2形成部19によって吸液粒子17が供給された硬化性溶液層16Aは、画像形成部20に対向する位置へ搬送され、吐出部20Y、20M、20C、20Kから画像情報に基づいた各色のインク滴が、硬化性溶液層16Aの表面へ吐出される。これにより、硬化性溶液層16Aの表面の吸液粒子17がインクを吸収し、転写体12の表面にカラー画像が形成される。
次に、カラー画像が形成された硬化性溶液層16Aは、転写領域において記録媒体Pに接触する。記録媒体Pに接触した状態の硬化性溶液層16Aは、硬化装置23により転写体12を介して硬化されて記録媒体Pに転写される。
本実施形態では、前述のように、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に緊密に配列され、粒子層17Aが形成される(図5(A)参照)。これにより、予め吸液粒子17が分散された硬化性溶液16を転写体12へ供給して硬化性溶液層116Aを形成する比較例の構成(図5(B)参照)比べ、画像形成部20から硬化性溶液層16Aの表面に吐出されたインク滴の滲みによる画像劣化が抑制される。
また、転写体12の表面に部分的に形成された硬化性溶液層16Aが、記録媒体Pに転写されることにより、記録媒体Pにおいて硬化性溶液層16Aで覆われた被覆部分と、硬化性溶液層16Aで覆われていない非被覆部分(記録媒体Pが露出する露出部分)と、が形成される。被覆部分では、硬化性溶液層16Aの質感が現れ、非被覆部分では、記録媒体Pの質感が現われる。なお、本実施形態では、被覆部分(硬化性溶液層16A)の質感と非被覆部分(記録媒体P)の質感を比較すると、被覆部分の光沢よりも非被覆部分の光沢が低くなっている。
なお、記録媒体Pへの転写後において転写体12に残留する硬化性溶液16等は、除去装置24によって除去される。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る画像形成装置について説明する。図6は、第2実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、必要に応じて、説明を省略する。
第2実施形態に係る画像形成装置200では、図6に示すように、第1実施形態における第1形成部18に替えて、転写体12の表面に形成する硬化性溶液層16Aの厚みを複数の厚みに変更可能な第1形成部218を備えている。
第1形成部218は、転写体12の幅方向(転写体12の回転方向と直交する方向)に沿って長さを有しており、その幅方向に沿った長さが、転写体12における被吐出領域以上とされている。
第1形成部218は、画像形成部20から液滴が吐出される吐出領域に関係なく、転写体12の表面にべた状に硬化性溶液16を供給するようになっている。具体的には、例えば、第1形成部218は、画像形成部20がインク滴を吐出可能な長さ(転写体12の幅方向に沿った長さ)の全域において、転写体12の回転方向に沿って連続的に硬化性溶液16を転写体12に供給して硬化性溶液層16Aを形成するようになっている。
転写体12に形成される硬化性溶液層16Aの転写体12の回転方向に沿った長さは、例えば、硬化性溶液層16Aが転写される記録媒体Pのサイズに応じて規定される。すなわち、硬化性溶液層16Aの転写体12の回転方向に沿った長さは、記録媒体Pの転写面内に転写可能な長さとされる。したがって、この実施形態における硬化性溶液層16Aは、画像形成部20による画像形成範囲と略一致する記録媒体Pの略全域(を含む範囲)にわたって、べた状に形成される。
第1形成部218は、具体的には、スリットダイで構成されており、一方向(具体的には、転写体12の幅方向)に沿って形成された吐出孔(スリット)218Aから転写体12の表面へ、転写体12に非接触で硬化性溶液16を吐出するようになっている。第1形成部218では、駆動装置の一例としてのポンプ218Cの圧力によって、硬化性溶液16が供給される構成となっている。
なお、第1形成部218としては、これに限られず、例えば、公知の供給法(塗布法:例えば、ブレード方式の塗布法、ロール方式の塗布法等)などを用いたものであってもよい。また、第1形成部218としては、転写体12に形成される硬化性溶液層16Aの転写体12の幅方向に沿った長さが、硬化性溶液層16Aが転写される記録媒体Pのサイズに応じて変更可能に構成されたものであってもよい。
また、第2実施形態では、制御部226が、第1形成部218が形成する硬化性溶液層16Aの厚みを制御するように構成されている。具体的には、制御部226は、ポンプ218Cの圧力によって硬化性溶液16の時間当たり(転写体12の面積あたり)の供給量を制御することで、第1形成部218が形成する硬化性溶液層16Aの厚みを制御するようになっている。
また、制御部226による制御は、例えば、操作者からの入力操作によりなされる。具体的には、操作者が、硬化性溶液層16Aの転写後の記録媒体Pにおいて光沢が高いグロス感を発現させるための高光沢モード、又は硬化性溶液層16Aの転写後の記録媒体Pにおいて光沢が低いマット感を発現させるための低光沢モードを選択することにより、制御部226による制御がなされる。
なお、本実施形態では、硬化性溶液16と吸液粒子17とが転写体12に対して別々に供給されるため、硬化性溶液16に吸液粒子17が含まれる場合よりも硬化性溶液16の粘度が低くされ、硬化性溶液層16Aの厚みが制御しやすくなっている。
第2形成部19は、第1実施形態と同様に、図7に示すように、硬化性溶液層16Aが形成された状態の転写体12に対する間隔Gが、付与ロール21C及び第2形成部19の表面(外周面)に形成される粒子層17Aの厚さ以下とされている。粒子層17Aの厚さは、1μm以上20μm以下の範囲とされる。なお、粒子層17Aの厚さが、吸液粒子17の粒子径と同じと把握される場合には、間隔Gは、吸液粒子17の体積平均粒子径以下とされる。吸液粒子17の体積平均粒径は、1μm以上10μm以下の範囲とされ、望ましくは3μm以上7μm以下の範囲とされている。
第2形成部19は、硬化性溶液層16Aの厚みに応じて間隔Gが可変とされている。具体的には、第2形成部19は、リニアアクチュエータなどの駆動部222によって、転写体12から離れる転写体12の外周方向(図6において上側)及び、転写体12に接近する転写体12の内周方向(図6において下側)に移動可能に構成されている。すなわち、駆動部222は、硬化性溶液層16Aの厚みが予め定められた第1厚さ(低光沢用厚さ)である場合には、例えば、第2形成部19を移動させず、第1厚さよりも厚い第2厚さ(高光沢用厚さ)の場合には、間隔Gが維持されるように、第2形成部19を転写体12の外周方向へ移動させるようになっている。この構成においては、付与部21が、第2形成部19と一体に移動するようになっている。
なお、第2形成部19ではなく、転写体12が第2形成部19側へ移動する構成となっていてもよい。例えば、転写体12における第2形成部19に対向する部分が、転写体12の内周に配置されたロール等の移動部材によって、第2形成部19側へ押されることで転写体12を第2形成部19に接近させるように構成される。
また、転写体12の表面粗さは、少なくとも、吸液粒子17による凹凸が表面に露出した場合の硬化性溶液層16Aの表面粗さよりも小さくされている。これにより、転写体12の表面に接触した後に記録媒体Pに転写された硬化性溶液層16Aの表面粗さは、吸液粒子17による凹凸が表面に露出してない場合では、吸液粒子17による凹凸が表面に露出した場合に比べ、小さくされ、高光沢となるようになっている。
本実施形態では、第1形成部218と第2形成部19とで、転写体12に対して層(具体的には、粒子層17Aが表面に形成された硬化性溶液層16A)を形成する層形成装置215が構成されている。
(第2実施形態に係る作用)
次に、第2実施形態に係る作用を説明する。
本実施形態に係る画像形成装置200では、まず、転写体12が回転し、図6に示すように、転写体12に対して、第1形成部218から硬化性溶液16がべた状に供給されて硬化性溶液層16Aが形成される。
この際、操作者によって低光沢モードが選択された場合には、第1形成部218は、予め定められた第1厚さ(低光沢用厚さ)の硬化性溶液層16Aを形成する。具体的には、第1厚さは、例えば、第2形成部19によって供給される吸液粒子17の粒子層17Aに対して、100%以上120%以下の厚さである。なお、操作者によって低光沢モードが選択された場合には、第2形成部19は、駆動部222による移動は行われず、間隔Gが変化しない。
一方、操作者によって高光沢モードが選択された場合には、第1形成部218は、第1厚さよりも厚い第2厚さ(高光沢用厚さ)の硬化性溶液層16Aを形成する。具体的には、第2厚さは、例えば、第2形成部19によって供給される吸液粒子17の粒子層17Aに対して、200%以上の厚さである。なお、操作者によって高光沢モードが選択された場合には、第2形成部19は、駆動部222によって移動し、間隔Gが大きくなる。
次に、転写体12の表面に形成された硬化性溶液層16Aは、第2形成部19に対向する位置へ搬送され、転写体12の周速度と同一範囲の周速度で回転する第2形成部19の表面で保持された吸液粒子17の層が、吸液粒子17に対する硬化性溶液層16Aの粘着力により、硬化性溶液層16Aの表面へ供給(転移)される。これにより、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に緊密に配列され、粒子層17Aが形成される(図5(A)参照)。転写体12において硬化性溶液層16Aが形成されていない部分に対しては、吸液粒子17が供給されず、付与部21へ戻される。
なお、転写体12に形成された硬化性溶液層16Aの表面に対して吸液粒子17を供給するのではなく、予め吸液粒子17が分散された硬化性溶液16を転写体12へ供給して硬化性溶液層116Aを形成する比較例の構成(図5(B)参照)では、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に緊密に配列されない。
第2形成部19によって吸液粒子17が供給された硬化性溶液層16Aは、画像形成部20に対向する位置へ搬送され、吐出部20Y、20M、20C、20Kから画像情報に基づいた各色のインク滴が、硬化性溶液層16Aの表面へ吐出される。これにより、硬化性溶液層16Aの表面の吸液粒子17がインクを吸収し、転写体12の表面にカラー画像が形成される。
次に、カラー画像が形成された硬化性溶液層16Aは、転写領域において記録媒体Pに接触する。記録媒体Pに接触した状態の硬化性溶液層16Aは、硬化装置23により転写体12を介して硬化され、画像が記録媒体Pに転写される。
本実施形態では、前述のように、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に緊密に配列され、粒子層17Aが形成される(図5(A)参照)。これにより、予め吸液粒子17が分散された硬化性溶液16を転写体12へ供給して硬化性溶液層116Aを形成する比較例の構成(図5(B)参照)比べ、画像形成部20から硬化性溶液層16Aの表面に吐出されたインク滴の滲みによる画像劣化が抑制される。
なお、記録媒体Pへの転写後において転写体12に残留する硬化性溶液16等は、除去装置24によって除去される。
図8(A)に示すように、記録媒体Pに転写された硬化性溶液層16Aの厚みが第1厚さ(低光沢用厚さ)の場合では、記録媒体Pの表面において、吸液粒子17の凹凸が現れ、光沢が低いマット感が発現される。
一方、図8(B)に示すように、記録媒体Pに転写された硬化性溶液層16Aの厚みが第2厚さ(高光沢用厚さ)の場合では、記録媒体Pの表面において、吸液粒子17の凹凸が現れず、光沢が高いグロス感が発現される。
なお、本実施形態では、操作者による高光沢モード又は低光沢モードの2択によって、記録媒体Pの光沢(硬化性溶液層16Aの厚さ)が制御されていたが、3択以上で記録媒体Pの光沢(硬化性溶液層16Aの厚さ)が制御されていても良い。また、記録媒体Pの光沢(硬化性溶液層16Aの厚さ)が制御は、操作者の入力操作によらない構成であっても良いし、また、モード選択によるものでなくてもよい。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る画像形成装置について説明する。図9は、第3実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。なお、第1実施形態と同一に構成された部分については、同一符号を付して、必要に応じて説明を省略する。
第3実施形態に係る画像形成装置300では、図9に示すように、第1実施形態における第1形成部18に替えて、転写体12の表面に対して選択的に硬化性溶液16を供給可能な複数の供給機構で構成された第1形成部318を備えている。具体的には、第1形成部318は、インクジェット方式によって硬化性溶液16の液滴をノズルから吐出する複数のインクジェット記録ヘッド318A、318Bで構成されている。このインクジェット記録ヘッド318A、318Bは、圧電式(ピエゾ)、サーマル式などにより駆動され、相対移動する転写体12の表面に硬化性溶液16の液滴を吐出するように構成されている。
また、インクジェット記録ヘッド318A、318Bは、転写体12の幅方向(転写体12の回転方向と直交する方向)に沿って長さを有しており、その幅方向に沿った吐出長さが、転写体12における被吐出領域以上とされている。すなわち、インクジェット記録ヘッド318A、318Bは、転写体12に対してその幅方向に相対移動することなく、被吐出領域の幅方向(主走査方向)の1ラインに硬化性溶液16の液滴を吐出可能に構成されている。
インクジェット記録ヘッド318A、318Bは、転写体12において画像形成部20からインク滴が吐出される吐出領域に対して、硬化性溶液層16Aを形成するようになっている。ここでいう吐出領域は、画像形成部20が画像情報に基づいてインク滴を吐出する予定となっている領域であり、インクジェット記録ヘッド318A、318Bは、当該画像情報に基づいて画像形成部20の吐出領域に対し、硬化性溶液16を供給して硬化性溶液層16Aを形成するようになっている。
従って、画像形成部20による吐出領域が、転写体12において部分的な領域である場合には、インクジェット記録ヘッド318A、318Bによる硬化性溶液層16Aは、転写体12において部分的に形成されることになる。また、画像形成部20による吐出領域が、転写体12において画像形成部20が液滴を吐出可能な吐出可能領域の全面である場合には、インクジェット記録ヘッド318A、318Bによる硬化性溶液層16Aは、転写体12におけるその吐出可能領域の全面に形成されることになる。
また、インクジェット記録ヘッド318A、318Bは、吐出領域と一致する領域に対して吐出する構成であっても、吐出領域を含む吐出領域よりも大きい領域に対して吐出するように構成されていてもよい。吐出領域よりも大きい領域に対して吐出する構成においては、第1形成部318は、画像形成部20よりも解像度が低くてもよい。例えば、画像形成部20の解像度が1200dpiであるのに対して、インクジェット記録ヘッド318A、318Bの解像度は、150dpi以上300dpi以下とされる。
また、インクジェット記録ヘッド318A、318Bにおいて、吐出可能な液の粘度は、1mPa・s以上100mPa・s以下とされる。硬化性溶液16の使用環境での粘度は、上記粘度の範囲とされている。なお、当該粘度は、一例として粘度・粘弾性測定装置HAAKE製MARSIIによって測定される。
なお、硬化性溶液16が加熱により粘度が低減する性質を有する場合には、第1形成部318において硬化性溶液16を加熱することで、硬化性溶液16の粘度を低減した状態で硬化性溶液16を供給する構成であってもよい。
また、インクジェット記録ヘッド318A、318Bとしては、硬化性溶液16の液滴を空中で飛翔させて転写体12に供給するのではなく、駆動によりノズルから一部が出た液滴を転写体12に接触させることで転写体12に移動させ、液滴をノズルから転写体12へ供給させる構成であってもよい。この構成におけるインクジェット記録ヘッド318A、318Bでは、転写体12へ供給可能な液の粘度が上記粘度の範囲よりも高い範囲となる。また、第1形成部318としては、インクジェット記録ヘッドに限られず、他の塗布装置であってもよく、転写体12の表面に対して選択的に硬化性溶液16を供給可能に構成された供給機構であればよい。
本実施形態では、インクジェット記録ヘッド318A、318B及び画像形成部20を制御する制御部326が設けられている。制御部326が、画像情報に応じて、インクジェット記録ヘッド318A、318Bにおける硬化性溶液16の吐出タイミングと、使用するノズルとを決定することで、インクジェット記録ヘッド318A、318Bは、画像情報に基づいて画像形成部20の吐出領域に対し、硬化性溶液16を供給して硬化性溶液層16Aを形成するようになっている。
具体的には、制御部326は、第1実施形態における制御部26と同様に、コンピュータで構成されており、プログラムによって、画像情報を取得する取得手段と、転写体12においてインク滴を吐出する吐出領域を、前記取得手段で取得した画像情報から決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された吐出領域に対して硬化性溶液層16Aが形成されるようにインクジェット記録ヘッド318A、318Bを制御する制御手段として機能するようになっている。
画像情報としては、例えば、外部装置で生成されその外部装置から取得する画像情報や、画像形成装置10において原稿等の画像を読み取ることで生成される画像情報などがある。
また、第3実施形態では、制御部326が、第1形成部318が形成する硬化性溶液層16Aの厚みを制御するように構成されている。具体的には、制御部326は、インクジェット記録ヘッド318A、318Bの一方、又は両方から硬化性溶液16を供給することで、第1形成部318が形成する硬化性溶液層16Aの厚みを制御するようになっている。
また、制御部326による制御は、例えば、操作者からの入力操作によりなされる。具体的には、操作者が、硬化性溶液層16Aの転写後の記録媒体Pにおいて光沢が高いグロス感を発現させるための高光沢モード、又は硬化性溶液層16Aの転写後の記録媒体Pにおいて光沢が低いマット感を発現させるための低光沢モードを選択することにより、制御部326による制御がなされる。
第2形成部19は、第1実施形態と同様に、硬化性溶液層16Aが形成された状態の転写体12に対する間隔Gが、付与ロール21C及び第2形成部19の表面(外周面)に形成される粒子層17Aの厚さ以下とされている(図3参照)。粒子層17Aの厚さは、1μm以上20μm以下の範囲とされる。なお、粒子層17Aの厚さが、吸液粒子17の粒子径と同じと把握される場合には、間隔Gは、吸液粒子17の体積平均粒子径以下とされる。吸液粒子17の体積平均粒径は、1μm以上10μm以下の範囲とされ、望ましくは3μm以上7μm以下の範囲とされている。
第2形成部19は、硬化性溶液層16Aの厚みに応じて間隔Gが可変とされている。具体的には、第2形成部19は、リニアアクチュエータなどの駆動部222によって、転写体12から離れる転写体12の外周方向(図9において上側)及び、転写体12に接近する転写体12の内周方向(図9において下側)に移動可能に構成されている。すなわち、駆動部222は、硬化性溶液層16Aの厚みが予め定められた第1厚さ(低光沢用厚さ)である場合には、例えば、第2形成部19を移動させず、第1厚さよりも厚い第2厚さ(高光沢用厚さ)の場合には、間隔Gが維持されるように、第2形成部19を転写体12の外周方向へ移動させるようになっている。この構成においては、付与部21が、第2形成部19と一体に移動するようになっている。
なお、第2形成部19ではなく、転写体12が第2形成部19側へ移動する構成となっていてもよい。例えば、転写体12における第2形成部19に対向する部分が、転写体12の内周に配置されたロール等の移動部材によって、第2形成部19側へ押されることで転写体12を第2形成部19に接近させるように構成される。
また、転写体12の表面粗さは、少なくとも、吸液粒子17による凹凸が表面に露出した場合の硬化性溶液層16Aの表面粗さよりも小さくされている。これにより、転写体12の表面に接触した後に記録媒体Pに転写された硬化性溶液層16Aの表面粗さは、吸液粒子17による凹凸が表面に露出してない場合では、吸液粒子17による凹凸が表面に露出した場合に比べ、小さくされ、高光沢となるようになっている。
本実施形態では、第1形成部318と第2形成部19とで、転写体12に対して層(具体的には、粒子層17Aが表面に形成された硬化性溶液層16A)を形成する層形成装置315が構成されている。
(第3実施形態に係る作用)
次に、第3実施形態に係る作用を説明する。
本実施形態に係る画像形成装置300では、まず、転写体12が回転し、図9に示すように、第1形成部318から転写体12に対して部分的に硬化性溶液16が供給されて、画像形成部20の吐出領域に対して、硬化性溶液層16Aが形成される。
この際、操作者によって低光沢モードが選択された場合には、インクジェット記録ヘッド318A、318Bの一方から硬化性溶液16が供給され、予め定められた第1厚さ(低光沢用厚さ)の硬化性溶液層16Aが形成される。具体的には、第1厚さは、例えば、第2形成部19によって供給される吸液粒子17の粒子層17Aに対して、100%以上120%以下の厚さである。なお、操作者によって低光沢モードが選択された場合には、第2形成部19は、駆動部222による移動は行われず、間隔Gが変化しない。
一方、操作者によって高光沢モードが選択された場合には、インクジェット記録ヘッド318A、318Bの両方から硬化性溶液16が供給され、第1厚さよりも厚い第2厚さ(高光沢用厚さ)の硬化性溶液層16Aが形成される。具体的には、第2厚さは、例えば、第2形成部19によって供給される吸液粒子17の粒子層17Aに対して、200%以上の厚さである。なお、操作者によって高光沢モードが選択された場合には、第2形成部19は、駆動部222によって移動し、間隔Gが大きくなる。
次に、転写体12の表面に形成された硬化性溶液層16Aは、第2形成部19に対向する位置へ搬送され、転写体12の周速度と同一範囲の周速度で回転する第2形成部19の表面で保持された吸液粒子17の層が、吸液粒子17に対する硬化性溶液層16Aの粘着力により、硬化性溶液層16Aの表面へ供給(転移)される。これにより、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に緊密に配列され、粒子層17Aが形成される(図5(A)参照)。転写体12において硬化性溶液層16Aが形成されていない部分に対しては、吸液粒子17が供給されず、付与部21へ戻される。
なお、転写体12に形成された硬化性溶液層16Aの表面に対して吸液粒子17を供給するのではなく、予め吸液粒子17が分散された硬化性溶液16を転写体12へ供給して硬化性溶液層116Aを形成する比較例の構成(図5(B)参照)では、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に本実施形態に比べ緊密に配列されない。
第2形成部19によって吸液粒子17が供給された硬化性溶液層16Aは、画像形成部20に対向する位置へ搬送され、吐出部20Y、20M、20C、20Kから画像情報に基づいた各色のインク滴が、硬化性溶液層16Aの表面へ吐出される。これにより、硬化性溶液層16Aの表面の吸液粒子17がインクを吸収し、転写体12の表面にカラー画像が形成される。
次に、カラー画像が形成された硬化性溶液層16Aは、転写領域において記録媒体Pに接触する。記録媒体Pに接触した状態の硬化性溶液層16Aは、硬化装置23により転写体12を介して硬化されて記録媒体Pに転写される。
本実施形態では、前述のように、吸液粒子17が硬化性溶液層16Aの表面に緊密に配列され、粒子層17Aが形成される(図5(A)参照)。これにより、予め吸液粒子17が分散された硬化性溶液16を転写体12へ供給して硬化性溶液層116Aを形成する比較例の構成(図5(B)参照)比べ、画像形成部20から硬化性溶液層16Aの表面に吐出されたインク滴の滲みによる画像劣化が抑制される。
なお、記録媒体Pへの転写後において転写体12に残留する硬化性溶液16等は、除去装置24によって除去される。
図8(A)に示すように、記録媒体Pに転写された硬化性溶液層16Aの厚みが第1厚さ(低光沢用厚さ)の場合では、記録媒体Pの表面において、吸液粒子17の凹凸が現れ、光沢が低いマット感が発現される。
一方、図8(B)に示すように、記録媒体Pに転写された硬化性溶液層16Aの厚みが第2厚さ(高光沢用厚さ)の場合では、記録媒体Pの表面において、吸液粒子17の凹凸が現れず、光沢が高いグロス感が発現される。
なお、本実施形態では、操作者による高光沢モード又は低光沢モードの2択によって、記録媒体Pの光沢(硬化性溶液層16Aの厚さ)が制御されていたが、3択以上で記録媒体Pの光沢(硬化性溶液層16Aの厚さ)が制御されていても良い。また、記録媒体Pの光沢(硬化性溶液層16Aの厚さ)が制御は、操作者の入力操作によらない構成であっても良いし、また、モード選択によるものでなくてもよい。
なお、第1、第2及び第3実施形態において、第2形成部19は、転写体12において硬化性溶液層16Aが形成されていない領域に対しても、吸液粒子17を供給する構成であってもよい。
また、第1、第2及び第3実施形態において、第2形成部19は、吸液粒子17に対する硬化性溶液層16Aの粘着力により、吸液粒子17を硬化性溶液層16Aに供給する構成でなくてもよく、例えば、静電力によって吸液粒子17を硬化性溶液層16Aに供給する構成であってもよい。
また、第2及び第3実施形態において、第1形成部218、第1形成部318が形成する硬化性溶液層16Aの厚みが制御されない構成であってもよい。
本発明は、前述の第1、第2及び第3実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、前述の変形例は、複数を組み合わせて構成してもよい。
10 画像形成装置
12 転写体(被形成体の一例)
15 層形成装置
16 硬化性溶液
16A 硬化性溶液の層
17 吸液粒子
17A 吸液粒子の層
18 第1形成部(形成部の一例)
19 第2形成部(転移部の一例)
20 画像形成部
23 硬化装置(転写部の一例)
200 画像形成装置
215 層形成装置
218 第1形成部(形成部の一例)
300 画像形成装置
315 層形成装置
318 第1形成部(形成部の一例)
P 記録媒体(被転写体の一例)

Claims (13)

  1. 刺激に反応して硬化する硬化性溶液の層の表面に、その表面へ供給される液滴を吸収する吸液粒子の層を形成する層形成装置。
  2. 刺激に反応して硬化する硬化性溶液を被形成体の表面に供給して前記硬化性溶液の層を形成する形成部と、
    前記硬化性溶液の層の表面へ供給される液滴を吸収する吸液粒子の層を保持し、その保持された前記吸液粒子の層を、前記形成部によって形成された前記硬化性溶液の層の表面に転移させる転移部と、
    を備える層形成装置。
  3. 刺激に反応して硬化する硬化性溶液を被形成体の表面に供給して前記硬化性溶液の層を形成する第1形成部と、
    前記第1形成部によって形成された前記硬化性溶液の層の表面に、その表面へ供給される液滴を吸収する吸液粒子を供給して前記吸液粒子の層を形成する第2形成部と、
    を備える層形成装置。
  4. 前記第2形成部は、前記吸液粒子を前記硬化性溶液の層の表面に接触させて、前記硬化性溶液の層の表面に前記吸液粒子を供給し、前記吸液粒子の層を形成する請求項3に記載の層形成装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の層形成装置と、
    前記層形成装置によって前記吸液粒子の層が形成された前記硬化性溶液の層の表面に対して、前記吸液粒子に吸収される液滴を吐出して画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成された前記硬化性溶液の層に刺激を付与し、前記硬化性溶液の層を硬化させて前記硬化性溶液の層を前記被転写体へ転写する転写部と、
    を備える画像形成装置。
  6. 前記層形成装置は、前記被形成体の表面に形成する前記硬化性溶液の層の厚みを複数の厚みに変更可能である請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記層形成装置は、前記被形成体において前記画像形成部から液滴が吐出される吐出領域に対して、前記硬化性溶液の層を形成する請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記層形成装置は、前記被形成体において前記画像形成部により画像が形成される範囲に対して、前記硬化性溶液の層を形成する請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 請求項3又は請求項4に記載の層形成装置と、
    前記層形成装置の前記第2形成部によって前記吸液粒子の層が形成された前記硬化性溶液の層の表面に対して、前記吸液粒子に吸収される液滴を吐出して画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって画像が形成された前記硬化性溶液の層に刺激を付与し、前記硬化性溶液の層を硬化させて前記硬化性溶液の層を前記被転写体へ転写する転写部と、
    を備える画像形成装置。
  10. 前記第1形成部は、前記被形成体の表面に形成する前記硬化性溶液の層の厚みを複数の厚みに変更可能である請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1形成部は、前記被形成体において前記画像形成部から液滴が吐出される吐出領域に対して、前記硬化性溶液の層を形成する請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1形成部は、前記被形成体において前記画像形成部により画像が形成される範囲に対して、前記硬化性溶液の層を形成する請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置。
  13. コンピュータを、
    画像情報を取得する取得手段と、
    被形成体において液滴を吐出する吐出領域を、前記取得手段で取得した画像情報から決定する決定手段と、
    刺激に反応して硬化する硬化性溶液を前記被形成体の表面に供給して前記硬化性溶液の層を形成する形成部を、被転写体に転写される前記硬化性溶液の層が前記決定手段によって決定された吐出領域に対して形成されるように制御する制御手段と、
    として機能させるためのプログラム。
JP2010245345A 2010-11-01 2010-11-01 層形成装置、画像形成装置及びプログラム Pending JP2012096436A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010245345A JP2012096436A (ja) 2010-11-01 2010-11-01 層形成装置、画像形成装置及びプログラム
US13/097,786 US8783853B2 (en) 2010-11-01 2011-04-29 Layer forming device, image forming apparatus, and computer readable medium
EP11166577A EP2447072A1 (en) 2010-11-01 2011-05-18 Layer forming device, image forming apparatus, and layer forming program
AU2011202729A AU2011202729B2 (en) 2010-11-01 2011-06-08 Layer forming device, image forming apparatus, and layer forming program
KR1020110056939A KR101517419B1 (ko) 2010-11-01 2011-06-13 층 형성 장치, 화상 형성 장치 및 층 형성 방법
CN201110168114.3A CN102463742B (zh) 2010-11-01 2011-06-17 层形成设备、成像装置以及层形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010245345A JP2012096436A (ja) 2010-11-01 2010-11-01 層形成装置、画像形成装置及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012096436A true JP2012096436A (ja) 2012-05-24

Family

ID=45406902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010245345A Pending JP2012096436A (ja) 2010-11-01 2010-11-01 層形成装置、画像形成装置及びプログラム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8783853B2 (ja)
EP (1) EP2447072A1 (ja)
JP (1) JP2012096436A (ja)
KR (1) KR101517419B1 (ja)
CN (1) CN102463742B (ja)
AU (1) AU2011202729B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013256117A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Xerox Corp インクジェットプリンタにおいてフルカラー合成画像を印刷するためのシステムおよび方法
CN104890366A (zh) * 2014-03-05 2015-09-09 富士施乐株式会社 记录装置和记录方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126008A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Fuji Xerox Co Ltd 被覆装置および画像形成装置
DE102012021984B4 (de) * 2012-07-20 2024-01-18 Heidelberger Druckmaschinen Ag Einrichtung zum indirekten Auftragen von Druckflüssigkeit auf einen Bedruckstoff
CN105593763B (zh) * 2013-08-13 2018-10-26 惠普发展公司,有限责任合伙企业 图案箔打印
JP2019014091A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 キヤノン株式会社 記録装置、液吸収装置及び制御方法
JP2019130745A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
DE102018216443A1 (de) * 2018-09-26 2019-06-27 Heidelberger Druckmaschinen Ag Beschichtungsvorrichtung für Druckbogen
DE102019124759A1 (de) * 2019-09-13 2021-03-18 Tampoprint Ag Vorrichtung und Verfahren zum indirekten Bedrucken abrollbarer Teile
CN112934586B (zh) * 2021-01-28 2022-05-24 元源新材料有限公司 一种玻纤复合毡辅助涂料装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001347747A (ja) * 1999-12-24 2001-12-18 Ricoh Co Ltd 画像粘度設定方法及び装置、粘度画像の転写方法及び装置、該粘度画像の分離方法及び装置及びその粘度画像設定装置、転写装置及び分離装置を用いた画像形成方法及び装置
US6595619B2 (en) * 2001-10-30 2003-07-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing mechanism service station for a printbar assembly
CN1211215C (zh) * 2002-05-22 2005-07-20 张好义 用被转印体成像的方法
US20060284951A1 (en) 2005-06-17 2006-12-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Process and apparatus for forming pattern
JP4797615B2 (ja) * 2005-12-19 2011-10-19 富士ゼロックス株式会社 パターン形成方法及びパターン形成装置
JP2008068429A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Fuji Xerox Co Ltd 記録装置
JP4872601B2 (ja) * 2006-10-27 2012-02-08 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4872600B2 (ja) * 2006-10-27 2012-02-08 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジ、および画像形成装置
JP2009202344A (ja) 2008-02-26 2009-09-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成方法および画像形成装置
JP5324800B2 (ja) 2008-02-29 2013-10-23 株式会社ミマキエンジニアリング インクジェットプリンタ
JP5391772B2 (ja) 2009-03-26 2014-01-15 富士ゼロックス株式会社 記録装置
JP4849147B2 (ja) * 2009-03-26 2012-01-11 富士ゼロックス株式会社 記録装置及び記録材料
JP5659643B2 (ja) * 2010-09-10 2015-01-28 富士ゼロックス株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013256117A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Xerox Corp インクジェットプリンタにおいてフルカラー合成画像を印刷するためのシステムおよび方法
CN104890366A (zh) * 2014-03-05 2015-09-09 富士施乐株式会社 记录装置和记录方法
US9682574B2 (en) 2014-03-05 2017-06-20 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording apparatus and recording method

Also Published As

Publication number Publication date
US20120105541A1 (en) 2012-05-03
AU2011202729B2 (en) 2014-02-13
EP2447072A1 (en) 2012-05-02
KR20120047745A (ko) 2012-05-14
CN102463742A (zh) 2012-05-23
AU2011202729A1 (en) 2012-05-17
CN102463742B (zh) 2016-03-09
KR101517419B1 (ko) 2015-05-04
US8783853B2 (en) 2014-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012096436A (ja) 層形成装置、画像形成装置及びプログラム
JP2013129158A (ja) 画像形成装置
JP6682331B2 (ja) インクジェット記録方法
JP4626695B2 (ja) 記録装置
JP2006102975A (ja) 吐出装置及び画像記録装置
JP6840552B2 (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2011046115A (ja) 画像記録装置
JP5359396B2 (ja) 記録装置
JP2013078878A (ja) 層形成装置及び画像形成装置
JP5577761B2 (ja) 画像形成装置
JP5321353B2 (ja) 画像記録装置
JP2009072975A (ja) 記録装置
JP2013193256A (ja) 画像記録装置の中間転写ベルト及びその製造方法、並びに、画像記録装置
JP5540615B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2011201136A (ja) 画像記録装置及び画像記録プログラム
JP2013049255A (ja) 画像形成装置
JP2022018439A (ja) 装置、及び液体吐出装置
JP2011156755A (ja) 吐出装置及び液滴吐出装置
JP5369996B2 (ja) 画像記録体の製造装置
JP2010069796A (ja) 記録装置
JP4807393B2 (ja) 画像記録用組成物、画像記録用インクセット、および記録装置
JP5321350B2 (ja) 画像記録装置
JP5359451B2 (ja) 記録装置
JP2024036136A (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2021137967A (ja) インクジェット印刷装置及びインクジェット印刷方法