JP2013129158A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、第1の液を移動体周面に層状に供給することで形成される第1の層の上に形成されインクで画像が書き込まれた第2の層が記録媒体に安定して転写される画像形成装置を提供する。
【解決手段】第1の液を移動体周面に層状に供給することで移動体上に第1の層を形成する第1の層形成部が、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有し、かつ、この界面活性剤構造のうちのそのフッ素基以外の部分に分子構造の点で、移動体の第1の層が形成された周面に第2の層形成部により層状に供給される第2の液に含まれる第1の刺激を与えることで硬化する硬化材料と同一の構成単位を有する液を、第1の液として移動体周面に供給するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
外部からの刺激により硬化する硬化性材料を少なくとも含む硬化性溶液を中間転写体上に供給して硬化性溶液層を形成し、中間転写体上に形成された硬化性溶液層にインクを付与し、インクが付与された硬化性溶液層を記録媒体に接触させ、硬化性溶液層を硬化させる刺激を硬化性溶液層及び記録媒体の接触直前及び接触中の少なくとも何れか一方において硬化性溶液層に供給し、中間転写体から記録媒体に硬化性溶液層を転写する記録装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−226805号公報
本発明は、第1の液を移動体周面に層状に供給することで形成される第1の層の上に形成されインクで画像が書き込まれた第2の層が記録媒体に安定して転写される画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の画像形成装置は、
周回移動する移動体と、
第1の液を上記移動体周面に層状に供給することでこの移動体上に第1の層を形成する第1の層形成部と、
第1の刺激を与えることで硬化する硬化材料を含み、その第1の刺激を与えることで硬化する第2の液を、上記移動体の、上記第1の層が形成された周面に層状に供給することで、この第1の層の上に第2の層を形成する第2の層形成部と、
上記第2の層形成部により形成された第2の層にインクで画像を書き込む画像書込部と、
上記画像書込部により画像が書き込まれた後の第2の層を記録媒体に接触させ、上記移動体から記録媒体にその第2の層を転写する転写部と、
上記画像書込部により画像が書き込まれた後の第2の層と上記記録媒体との接触中においてその第2の層に上記第1の刺激を与えることでその第2の層を硬化させる第1の刺激付与部とを備え、
上記第1の層形成部が、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有し、かつ、この界面活性剤構造のうちのそのフッ素基以外の部分に分子構造の点で上記硬化材料と同一の構成単位を有する液を、上記第1の液としてその移動体周面に供給するものであることを特徴とする。
請求項2の画像形成装置は、
上記第1の液が、第2の刺激を与えることで硬化するものであって、
上記第2の層形成部により第2の層が形成された後の上記第1の層に上記第2の刺激を与えることでその第1の層を硬化させる第2の刺激付与部を備えたことを特徴とする。
請求項3の画像形成装置は、
上記第1の液が、上記第1の刺激を与えることで硬化するものであって、
上記第1の刺激付与部が、上記第1の層と上記第2の層の双方に上記第1の刺激を与えることでその第1の層とその第2の層との双方の層を硬化させるものであることを特徴とする。
請求項1の画像形成装置によれば、上記第1の液とは異なる液が用いられる場合と比較して、第2の層が記録媒体に安定して転写される。
請求項2の画像形成装置によれば、記録媒体上に定着した第2の層の表面における第1の液の残留物を低減できる。
請求項3の画像形成装置によれば、第1の刺激付与部が非兼用である場合に比べて装置構造が簡素である。
本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 第1の液の界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に有するユニットの一例である分子の並びを示す図である。 本発明の画像形成装置の第2実施形態を示す概略構成図である。 本発明の画像形成装置の第3実施形態を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、インクを吐出し、紙、布、フィルム等の記録媒体にインクで画像を形成する、いわゆるインクジェット記録方式の画像形成装置である。尚、インクとしては液体インクや溶融固体インクが用いられる。また、そのインクは、例えば、ノズル、スリット、或いは多孔質フィルム等から吐出される。そして、そのインクを吐出する方法については、静電誘引力を利用してインクを吐出させる、いわゆる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆるドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、高熱により気泡を形成、成長させることにより生じる圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆる熱インクジェット方式等といった、各種の方式のうちから選択された方式が適用される。
図1に示すように、この画像形成装置1は、中間転写ベルト11と、離型層形成部12と、画像書込層形成部13と、画像書込部14と、紫外線照射部161と、転写器17と、周面が矢印B方向に周回移動する記録媒体搬送ベルト19とを備えている。離型層形成部12、画像書込層形成部13、画像書込部14、および転写器17は、中間転写ベルト11の周囲に、中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)における上流側からこの順に配置されている。また、紫外線照射部161は、中間転写ベルト11の内側かつ転写器17と対向する位置に配置されている。また、記録媒体搬送ベルト19は、中間転写ベルト11の外側かつ転写器17の外側に配置されている。
中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114によって支持され、駆動ロール114が駆動されることにより周面が矢印A方向に周回移動する、無端の帯状部材である。尚、この中間転写ベルト11は、単層であってもよく、あるいは複数層を有していてもよい。この中間転写ベルト11が、本発明にいう移動体の一例に相当する。
ここで、紫外線照射部161は、画像書込層51が転写空間15で記録媒体60と中間転写ベルト11とで挟み込まれている状態、すなわち画像書込層51と記録媒体60との接触中において、中間転写ベルト11を透過してその画像書込層51に対して紫外線を照射することで、画像書込層51が硬化した硬化画像書込層52を形成するものである。尚、詳細な説明は後述するが、画像書込層51は、中間転写ベルト11の、離型層41が形成された周面に層状に供給された第2の液50の層である。また、離型層41は、中間転写ベルト11周面に層状に供給された第1の液40の層である。この紫外線照射部161が、本発明にいう第1の刺激付与部の一例に相当する。この紫外線照射部161としては、具体的には、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ディープ紫外線ランプ、マイクロ波を用い外部から無電極で水銀灯を励起するランプ、紫外線レーザー、キセノンランプ、UV−LEDなどが適用される。
上述したように、紫外線照射部161が中間転写ベルト11の内側に設けられているため、紫外線は中間転写ベルト11を透過した後に画像書込層51に対して照射される。中間転写ベルト11には、画像書込層51に効率よく紫外線を照射させるため、紫外線透過性の高い材料が用いられている。具体的には、中間転写ベルト11の紫外線透過率は、紫外線照射部161のピーク波長領域において80%以上となっている。例えばUV−LED(ピーク波長385nm)を紫外線照射部161として用いた場合、385nmにおける透過率を測定した。同様に、紫外線照射部161として適用される上記各種の光源における各ピーク波長でも透過率を測定した。透過率の測定には、日本分光株式会社の紫外可視分光光度計(型番V−560)を使用した。また、中間転写ベルト11は、紫外線に対する耐久性も高い。
中間転写ベルト11の紫外線透過率が80%以上であることにより、第2の液50の硬化反応に必要な紫外線エネルギーが効率よく画像書込層51に供給されると共に、中間転写ベルト11が紫外線を吸収すること、光劣化、オゾン劣化等による中間転写ベルト11の劣化が抑制される。このような中間転写ベルト11を形成する材料としては、具体的には、例えば、PET、PC、PMMA、PMA、POM、66ナイロン、PAN、PAAm、LDPE、HDPE、TAC等が挙げられる。
離型層形成部12は、第1の液40を中間転写ベルト11周面に層状に供給することで中間転写ベルト11上に離型層41を形成するものである。この離型層形成部12としては、具体的には、例えば、厚さ数ミクロンの層を形成可能な公知の供給法(塗布法:例えば、ダイコータ、バーコーター塗布、スプレー方式の塗布、インクジェット方式の塗布、エアーナイフ方式の塗布、ブレード方式、コンマコーター、フローコーター方式の塗布、ロール方式の塗布等)を利用した装置が適用される。ここでは、一例として、ロール方式の塗布を利用したロールコータが適用されている。この離型層形成部12は、第1の液40の塗布安定上、図1に示すように、中間転写ベルト11の外側かつ駆動ロール114と対向する位置に配置されている。この第1の液40は、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有する。また、この第1の液40は、この界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に、分子構造の点で、後述する画像書込層形成部13から供給される第2の液50に含まれる紫外線硬化性材料と同一のユニットを有する。離型層形成部12が、本発明にいう第1の層形成部の一例に相当する。また、第1の液40が、本発明にいう第1の液の一例に相当し、離型層41が、本発明にいう第1の層の一例に相当する。また、そのユニットが、本発明にいう構成単位の一例に相当する。
図2は、第1の液40の界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に有するユニットの一例である分子の並びを示す図である。
第1の液40の界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に有するユニットであって、分子構造の点で、後述する画像書込層形成部13から供給される第2の液50に含まれる紫外線硬化性材料と同一のユニットとしては、一例として、図2に示すRを除く分子の並びが挙げられる。この図2に示す例では、ユニットは主鎖の部分を形成している。より詳細には、同一のユニットが繰り返し並ぶことで主鎖となっている。
このような第1の液40としては、具体的には、例えば、AGCセイミケミカル株式会社製のサーフロンS−386、S−611、S−651や、住友スリーエム株式会社製のノベックFC−4432や、ネオス株式会社製のフタージェント710FM等が挙げられる。
図1に戻って、画像形成装置1の説明を続ける。
画像書込層形成部13は、紫外線が照射されることで硬化する第2の液50を中間転写ベルト11の、離型層41が形成された周面に層状に供給することで、離型層41の上に画像書込層51を形成するものである。この画像書込層形成部13は、第2の液50の塗布安定上、図1に示すように、中間転写ベルト11の外側かつ駆動ロール114と対向する位置に配置されている。この画像書込層形成部13が、本発明にいう第2の層形成部の一例に相当する。また、紫外線が、本発明にいう第1の刺激の一例に相当し、第2の液50が、本発明にいう第2の液の一例に相当し、画像書込層51が、本発明にいう第2の層の一例に相当する。この画像書込層形成部13としては、離型層形成部12と同様に、上述した具体的な公知の供給法を利用した装置が適用される。ここでは、一例として、ダイコータが適用されている。ダイコータが適用された画像書込層形成部13は、第2の液50を間欠塗布する機能を有するため、例えば画像書込層形成部13によって第2の液50を所望の領域に供給するといった運用が考えられる。また、第2の液50としては、例えば、紫外線が照射されることで硬化する、上述したユニット(図2に示すRを除く分子の並び)を有する紫外線硬化性材料と、後述する画像書込部14における4つのインクジェット記録ヘッド14Y,14M,14C,14Kから吐出されるインク141を固定化する材料と、表面張力を低下させて塗布性を高める界面活性剤と、紫外線による硬化のきっかけをつくる光重合開始剤との混合物が挙げられる。この紫外線硬化性材料が、本発明にいう硬化材料の一例に相当する。
紫外線硬化性材料としては、UVモノマーおよびUVオリゴマーが挙げられる。UVモノマーとしては、具体的には、3官能のアクリル樹脂であるトリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(例えば、新中村化学工業株式会社製のA−TMPT−3EO)、2官能のアクリル樹脂であるポリエチレングリコールジアクリレート(例えば、MIWON社製のMiramer M280)、1官能のアクリル樹脂であるペンタメチルピペリジルメタクリレート(例えば、日立化成工業株式会社製のFA−711MM)等が挙げられる。また、UVオリゴマーとしては、特殊アクリレート(例えば、東亞合成株式会社製のアロニックスM313)、ウレタンアクリレート(例えば、東亞合成株式会社製のアロニックスM1200)等が挙げられる。
インク141を固定化する材料は、例えば、インク141に対して吸液性を有する吸液性材料であって、吸液性材料としては、例えば吸液樹脂や、表面親インク性を持たせた無機粒子等が挙げられる。具体的には、ポリアクリル酸およびその塩、ポリメタクリル酸およびその塩、(メタ)アクリル酸エステル―(メタ)アクリル酸およびその塩から構成される共重合体、スチレン―(メタ)アクリル酸およびその塩から構成される共重合体、スチレン―(メタ)アクリル酸エステル―(メタ)アクリル酸およびその塩から構成される共重合体、スチレン―(メタ)アクリル酸エステル―カルボン酸およびその塩構造を有する脂肪族または芳香族置換基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とから生成するエステルから構成される共重合体、(メタ)アクリル酸エステル―カルボン酸およびその塩構造を有する脂肪族または芳香族置換基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とから生成するエステルから構成される共重合体、エチレン―(メタ)アクリル酸共重合体、ブタジエン―(メタ)アクリル酸エステル―(メタ)アクリル酸およびその塩から構成される共重合体、ブタジエン―(メタ)アクリル酸エステル―カルボン酸およびその塩構造を有する脂肪族または芳香族置換基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とから生成するエステルから構成される共重合体、ポリマレイン酸およびその塩、スチレンマレイン酸およびその塩から構成される共重合体等、前記それぞれの樹脂のスルホン酸変性体、それぞれの樹脂のリン酸変性体等が挙げられる。望ましくは、ポリアクリル酸およびその塩、スチレン―(メタ)アクリル酸およびその塩から構成される共重合体、スチレン―(メタ)アクリル酸エステル―(メタ)アクリル酸およびその塩から構成される共重合体、スチレン―(メタ)アクリル酸エステル―カルボン酸およびその塩構造を有する脂肪族または芳香族置換基を有するアルコールと(メタ)アクリル酸とから生成するエステルから構成される共重合体等が挙げられる。尚、これら樹脂は、未架橋でも架橋されていてもよい。
界面活性剤としては、例えば、両親媒性界面活性剤(例えば、エボニックデグサ社製のRad TEGO2200N)等が挙げられる。
光重合開始剤としては、例えば、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(例えば、BASF社製のIrgacure819)等が挙げられる。
画像書込部14は、画像書込層形成部13によって形成された画像書込層51にインク141を吐出することによって、その画像書込層51にインク141で画像を書き込むものである。この画像書込部14が、本発明にいう画像書込部の一例に相当する。より詳細には、互いに異なる色の画像形成を担う4つのインクジェット記録ヘッド14Y,14M,14C,14Kが中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)に沿って配置されており、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および、ブラック(K)の各色のインク141で画像を順次に重ねて形成する。これによりカラー画像が形成される。インクジェット記録ヘッド14Y,14M,14C,14Kとしては、具体的には、例えば、複数のノズルを中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)と交わる方向に並べて配置した、画像が記録される記録媒体60の幅と同等又はそれ以上の幅を持つライン型インクジェット記録ヘッドや、中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)と交わる方向に記録媒体60の幅と同等又はそれ以上の幅に亘って走査するキャリッジにインクジェット記録ヘッドを搭載したスキャン型インクジェット記録ヘッドなどが適用される。
転写空間15は、離型層41、および画像書込部14によってインク141で画像が書き込まれた後の画像書込層51が、記録媒体60と中間転写ベルト11とに挟み込まれる空間である。
転写器17は、上述したように、紫外線照射部161と対向する位置に配置されており、記録媒体60を裏面側から加圧する加圧ロール171と、加圧前後の記録媒体60を裏面側から支持する支持体172とを備えている。この転写器17は、転写空間15で転写を行う。即ち、画像書込層51が転写空間15に進入した時点で画像書込層51を記録媒体60に接触させ、画像書込層51の記録媒体60への転写が開始される。このような転写開始後、転写器17の加圧ロール171で記録媒体60が裏面側から加圧された状態、すなわち画像書込層51と記録媒体60との接触中において、紫外線照射部161から画像書込層51に対して紫外線が照射される。そして、その紫外線の照射により、画像書込層51が硬化して硬化画像書込層52となるときにその硬化画像書込層52が記録媒体60の表面に固着する。その後、記録媒体60が転写空間15を通過すると硬化画像書込層52は、固着した記録媒体60側に強く引き付けられる。一方で、詳細な説明は後述するが、画像書込層51と中間転写ベルト11周面との間には離型層41が形成されているため、画像書込層51が硬化した硬化画像書込層52は、離型層41とともに中間転写ベルト11から分離され、記録媒体60の表面が硬化画像書込層52で被覆される。また、画像書込部14で書き込まれた画像は、転写器17によって硬化画像書込層52で記録媒体60の表面が被覆される結果として記録媒体60に記録される。これにより転写が完了する。この転写器17と転写空間15との組み合わせが、本発明にいう転写部の一例に相当する。
記録媒体搬送ベルト19は、ベルト支持ロール191,192,193,194によって支持された無端の帯状部材である。記録媒体搬送ベルト19は、記録媒体60を搬送して転写空間15を通過させる。
以下、図1に示す画像形成装置1による記録媒体60への画像記録の動作を説明する。
中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114に支持された状態で、駆動ロール114が駆動されることによって矢印A方向に周回移動する。
離型層形成部12によって第1の液40が中間転写ベルト11周面に層状に供給されることで中間転写ベルト11上に離型層41が形成される。上述したように、第1の液40は、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有する。そのため、中間転写ベルト11周面に供給された後の第1の液40は、フッ素基を大気に接する表面側(以下、大気に接する表面側を大気表面側と称する。)に配向して、離型層41を形成する。
次に、画像書込層形成部13によって第2の液50が中間転写ベルト11の、離型層41が形成された周面に層状に供給されることで、離型層41の上に画像書込層51が形成される。
次に、画像書込部14における4つのインクジェット記録ヘッド14Y,14M,14C,14Kから、画像書込層51にインク141が吐出されることによって、その画像書込層51にインク141で画像が書き込まれる。そのように画像が書き込まれた画像書込層51は、離型層41とともに、中間転写ベルト11の周回移動によって転写空間15へと送られる。
ここで、離型層形成部12によって供給された第1の液40は、上述したように、界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に、分子構造の点で、画像書込層形成部13から供給される第2の液50に含まれる紫外線硬化性材料と同一のユニット(ここでは、一例として、図2に示すRを除く分子の並び)を有する。そのため、中間転写ベルト11の離型層41が形成された周面に第2の液50が供給されて第1の液40と第2の液50とが界面近傍において混合し、混合してから所定の時間が経過すると、離型層41における第1の液40では、上記ユニットが第2の液50に引き付けられることでこのユニットを第2の液50との界面側に配向し、その結果、フッ素基が中間転写ベルト11の周面側に配向を保持するように、界面活性剤構造の配向が変化する。
一方、図示は省略するが、画像が記録される記録媒体60が、記録媒体収容器から取り出されて転写空間15まで搬送されてくる。この記録媒体60は、記録媒体搬送ベルト19の周面上に保持されて搬送され、記録媒体搬送ベルト19の周回移動に伴って転写空間15を通過する。
離型層41、および画像書込部14によってインク141で画像が書き込まれた後の画像書込層51は、転写空間15で、搬送される記録媒体60と中間転写ベルト11とで挟み込まれる。このとき、その画像書込層51の画像が書き込まれた面が、記録媒体60の表面と接触することとなる。また、転写器17は、転写空間15で転写を行う。即ち、画像書込層51が転写空間15に進入した時点で画像書込層51を記録媒体60に接触させ、画像書込層51の記録媒体60への転写を開始する。そして、転写器17の加圧ロール171により、記録媒体60が裏面側から加圧され、画像書込層51と記録媒体60が密着する。このような転写開始後、離型層41および画像書込層51が記録媒体60と中間転写ベルト11とで挟み込まれるとともに記録媒体60が裏面側から加圧されている状態、すなわち画像書込層51と記録媒体60との接触中において、紫外線照射部161から、中間転写ベルト11を透過して画像書込層51に対して紫外線が照射される。そして、その紫外線の照射により画像書込層51が硬化され、硬化画像書込層52が形成される。紫外線硬化材料がラジカル硬化性材料である場合、酸素による重合阻害があるが、このように画像書込層51と記録媒体60との接触中において紫外線が照射されることにより、酸素による重合阻害を低減でき、少ないエネルギーでの硬化が可能となる。
画像書込層51の、記録媒体60の表面と接触する接触面には、画像書込部14によってインク141で画像が書き込まれている。紫外線照射部161から照射された紫外線は、中間転写ベルト11を透過し、画像書込層51に供給されて硬化画像書込層52が形成される。上述したように、中間転写ベルト11の紫外線透過率は80%以上となっているため、第1の液40や第2の液50の硬化反応に必要な紫外線エネルギーが効率よく画像書込層51に供給される。
また、上述したように、画像書込層51は記録媒体60に密着しているので、画像書込層51が硬化した硬化画像書込層52は記録媒体60に固着する。これによりインク141の画像は記録媒体60に、硬化画像書込層52によって保護された状態で安定して記録される。このような画像記録の安定性は、硬化画像書込層52と記録媒体60の密着性に依存し、インク141には依存しない。このため、この画像記録は記録媒体60の選択の自由度が高い。
紫外線の照射後、記録媒体60および硬化画像書込層52は、記録媒体搬送ベルト19と中間転写ベルト11の移動に伴って、転写空間15を通過する。そして、硬化画像書込層52は中間転写ベルト11から分離され、記録媒体60の表面が硬化画像書込層52で被覆される。
上述したように、画像書込層51と中間転写ベルト11周面との間には、離型層41が形成されており、第1の液40と第2の液50とが混合してから所定の時間が経過した後の離型層41における第1の液40では、フッ素基が中間転写ベルト11の周面側に配向している。そのため、転写空間15における離型層41の表面は高い離型性(即ち低い付着性)を示すこととなる。従って、記録媒体60が転写空間15を通過した時点で、画像書込層51が硬化した硬化画像書込層52が、離型層41とともに中間転写ベルト11から分離され、記録媒体60の表面が硬化画像書込層52で被覆される。また、画像書込層51の、記録媒体60の表面と接触する接触面には、画像書込部14によってインク141で画像が書き込まれているため、画像書込部14で書き込まれた画像は、転写器17によって硬化画像書込層52で記録媒体60の表面が被覆される結果として記録媒体60に記録される。
第1実施形態では、転写空間15における離型層41の表面が高い離型性(即ち低い付着性)を示すこととなるため、第1の液40を中間転写ベルト11周面に層状に供給することで形成される離型層41の上に形成されインク141で画像が書き込まれた画像書込層51が記録媒体60に安定して転写される。
画像が記録された記録媒体60は、記録媒体搬送ベルト19によって搬送され、その後は図示は省略するが、装置外へと排出される。
以上で、本発明の画像形成装置の第1実施形態の説明を終了し、本発明の画像形成装置の第2実施形態について以下説明する。この第2実施形態では、上述した第1の液40に替えて、熱が付与されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれた第1の液70を用いる点と、熱付与部162をさらに備えた点が上述した第1実施形態とは異なる。
以下、第1実施形態における要素と同じ要素については同じ符号を付し、重複説明は省略して第1実施形態との相違点に着目した説明を行う。
図3は、本発明の画像形成装置の第2実施形態を示す概略構成図である。
図3に示す画像形成装置2も、図1に示す画像形成装置1と同様に、インクジェット記録方式の画像形成装置である。
図3に示すように、この画像形成装置2は、中間転写ベルト11と、離型層形成部12と、画像書込層形成部13と、画像書込部14と、紫外線照射部161と、転写器17と、記録媒体搬送ベルト19と、熱付与部162とを備えている。熱付与部162は、中間転写ベルト11の外側かつ記録媒体搬送ベルト19の外側であって、転写空間15を通過した記録媒体搬送ベルト19の周面上に保持された記録媒体60と対向する位置に配置されている。
離型層形成部12は、熱が付与されることで硬化する第1の液70を中間転写ベルト11周面に層状に供給することで中間転写ベルト11上に離型層71を形成するものである。この第1の液70も、第1実施形態における第1の液40と同様に、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有する。また、この第1の液70も、第1実施形態における第1の液40と同様に、この界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に、分子構造の点で、画像書込層形成部13から供給される第2の液50に含まれる紫外線硬化性材料と同一のユニットを有する。また、この第1の液70には、熱が付与されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれている。このエネルギー硬化性液体としては、熱硬化性樹脂(例えば、三菱化学株式会社製のjER 828、新日本理化株式会社製のリカシッドMH−700)、および熱重合開始剤(例えば、サンアプロ株式会社製のU−cat)等が挙げられる。この熱が、本発明にいう第2の刺激の一例に相当する。また、この第1の液70も、本発明にいう第1の液の一例に相当し、離型層71も、本発明にいう第1の層の一例に相当する。
熱付与部162は、転写空間15を通過した後の、記録媒体60の表面を被覆する硬化画像書込層52とともに中間転写ベルト11から分離された離型層71に対して熱を付与するものである。このような熱の付与により、離型層71が硬化した硬化離型層72が硬化画像書込層52の上に形成される。この熱付与部162が、本発明にいう第2の刺激付与部の一例に相当する。この熱付与部162としては、具体的には、例えば、ハロゲンランプ、セラミックヒータ、ニクロム線ヒータ、マイクロ波加熱、遠赤外線ランプ、電磁誘導方式の加熱装置などが適用される。
以下、図3に示す画像形成装置2による記録媒体60への画像記録の動作を説明する。
上述したように、中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114に支持された状態で、駆動ロール114が駆動されることによって矢印A方向に周回移動する。
熱が付与されることで硬化する第1の液70が離型層形成部12によって中間転写ベルト11周面に層状に供給されることで中間転写ベルト11上に離型層71が形成される。上述したように、第1の液70は、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有する。そのため、中間転写ベルト11周面に供給された後の第1の液70は、フッ素基を大気表面側に配向して、離型層71を形成する。
次に、画像書込層形成部13によって第2の液50が中間転写ベルト11の、離型層71が形成された周面に層状に供給されることで、離型層71の上に画像書込層51が形成される。
次に、第1実施形態における動作と同じ動作で、画像書込層51にインク141で画像が書き込まれる。そのように画像が書き込まれた画像書込層51は、離型層71とともに、中間転写ベルト11の周回移動によって転写空間15へと送られる。
ここで、離型層形成部12によって供給された第1の液70は、上述したように、界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に、分子構造の点で、画像書込層形成部13から供給される第2の液50に含まれる紫外線硬化性材料と同一のユニット(ここでは、一例として、図2に示すRを除く分子の並び)を有する。そのため、中間転写ベルト11の離型層71が形成された周面に第2の液50が供給されて第1の液70と第2の液50とが混合し、混合してから所定の時間が経過すると、離型層71における第1の液70では、上記ユニットが第2の液50側に配向を保持し、フッ素基が中間転写ベルト11の周面側に配向を保持するように、界面活性剤構造の配向が変化する。
一方、上述したように、画像が記録される記録媒体60が、第1実施形態における動作と同じ動作で、記録媒体収容器から取り出されて転写空間15まで搬送されてくる。
次に、紫外線照射部161により、第1実施形態における動作と同じ動作で画像書込層51が硬化され、硬化画像書込層52が形成される。また、転写器17により、第1実施形態における動作と同じ動作で、画像書込層51の記録媒体60への転写を開始し、この第2実施形態でも、その転写により、記録媒体60の表面が硬化画像書込層52で被覆される。また、画像書込層51の、記録媒体60の表面と接触する接触面には、画像書込部14によってインク141で画像が書き込まれているため、画像書込部14で書き込まれた画像は、転写器17によって硬化画像書込層52で記録媒体60の表面が被覆される結果として記録媒体60に記録される。
画像が記録された記録媒体60は、第1実施形態における動作と同じ動作で、記録媒体搬送ベルト19によって搬送される。この第2実施形態では、第1の液70が熱の付与により硬化する液であり、熱付与部162が、中間転写ベルト11の外側かつ記録媒体搬送ベルト19の外側であって、転写空間15を通過した記録媒体搬送ベルト19の周面上に保持された記録媒体60と対向する位置に配置されているため、熱付与部162から熱が付与された離型層71はその熱の付与により硬化され、硬化離型層72が硬化画像書込層52の上に形成される。このように、第2実施形態では、離型層71が熱の付与により硬化して硬化離型層72となるため、記録媒体60上に定着した硬化画像書込層52の表面における、離型層71(第1の液70)の液体残留物がなくなる。
硬化離型層72が硬化画像書込層52の上に形成された記録媒体60は、記録媒体搬送ベルト19によってさらに搬送され、その後は図示は省略するが、装置外へと排出される。
尚、第2実施形態では、本発明にいう第2の刺激を与えることで硬化する第1の液が、熱が付与されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれた液であり、本発明にいう第2の刺激付与部が熱付与部である例を挙げて説明したが、本発明にいう第2の刺激を与えることで硬化する第1の液および第2の刺激付与部の組み合わせは、これに限られるものではない。
例えば、本発明にいう第2の刺激を与えることで硬化する第1の液が、電子線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれた液であり、本発明にいう第2の刺激付与部が電子線照射部であるという形態であってもよい。この場合のエネルギー硬化性液体としては、電子線硬化性樹脂(例えば、荒川化学工業株式会社製のビームセット261)等が挙げられる。そして、電子線照射部としては、具体的には、例えば、電子線加速器(共振変圧器型、絶縁コア変圧器型など)などが適用される。
また、例えば、本発明にいう第2の刺激を与えることで硬化する第1の液が、紫外線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれた液であり、本発明にいう第2の刺激付与部が紫外線照射部であるという形態であってもよい。この場合のエネルギー硬化性液体としては、紫外線硬化性樹脂(例えば、新中村化学工業株式会社製のA−TMPT−3EO)、および光重合開始剤(例えば、BASF社製のIrgacure819)等が挙げられる。そして、紫外線照射部としては、紫外線照射部161と同様に、上述した具体的な光源が適用される。尚、双方の紫外線照射部には同種の光源が用いられてもよく、あるいは別種の光源が用いられてもよい。
また、第2実施形態では、本発明にいう第2の刺激付与部の一例である熱付与部162が、中間転写ベルト11の外側かつ記録媒体搬送ベルト19の外側であって、転写空間15を通過した記録媒体搬送ベルト19の周面上に保持された記録媒体60と対向する位置に配置された例を挙げて説明したが、本発明にいう第2の刺激付与部が配置される位置は、これに限られるものではない。この位置は、第1の液のフッ素基が中間転写ベルトの周面側に配向を保持するように、界面活性剤構造の配向が変化した後に、第1の液に対して第2の刺激を付与するような位置であればよい。
以上で、本発明の画像形成装置の第2実施形態の説明を終了し、本発明の画像形成装置の第3実施形態について以下説明する。この第3実施形態では、上述した第1の液40に替えて、紫外線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれた第1の液80を用いる点が上述した第1実施形態とは異なる。尚、画像形成装置の構成は上述した第1実施形態と同一である。
以下、第1実施形態における要素と同じ要素については同じ符号を付し、重複説明は省略して第1実施形態との相違点に着目した説明を行う。
図4は、本発明の画像形成装置の第3実施形態を示す概略構成図である。
図4に示す画像形成装置3も、図1に示す画像形成装置1と同様に、インクジェット記録方式の画像形成装置である。
図4に示すように、この画像形成装置3は、中間転写ベルト11と、離型層形成部12と、画像書込層形成部13と、画像書込部14と、紫外線照射部161と、転写器17と、記録媒体搬送ベルト19とを備えている。
離型層形成部12は、紫外線が照射されることで硬化する第1の液80を中間転写ベルト11周面に層状に供給することで中間転写ベルト11上に離型層81を形成するものである。この第1の液80も、第1実施形態における第1の液40と同様に、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有する。また、この第1の液80も、第1実施形態における第1の液40と同様に、この界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に、分子構造の点で、画像書込層形成部13から供給される第2の液50に含まれる紫外線硬化性材料と同一のユニットを有する。また、この第1の液80には、紫外線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれている。このエネルギー硬化性液体としては、紫外線硬化性樹脂(例えば、新中村化学工業株式会社製のA−TMPT−3EO)、および光重合開始剤(例えば、BASF社製のIrgacure819)等が挙げられる。この紫外線も、本発明にいう第1の刺激の一例に相当し、第1の液80も、本発明にいう第1の液の一例に相当し、離型層81も、本発明にいう第1の層の一例に相当する。
紫外線照射部161は、離型層81および画像書込層51が転写空間15で記録媒体60と中間転写ベルト11とで挟み込まれている状態、すなわち画像書込層51と記録媒体60との接触中において、中間転写ベルト11を透過して、その離型層81に対して紫外線を照射するとともにその画像書込層51に対して紫外線を照射することで、離型層81が硬化した硬化離型層82、および画像書込層51が硬化した硬化画像書込層52を形成するものである。このように、紫外線照射部161が、離型層81と画像書込層51の双方に同一の刺激(ここでは一例として紫外線)を与えるものであるため、紫外線照射部161が非兼用である場合に比べて装置構造が簡素である。この紫外線照射部161も、本発明にいう第1の刺激付与部の一例に相当する。この紫外線照射部161は、第1実施形態における紫外線照射部161と同じ光源であって、第1実施形態で説明した具体的な光源が適用される。また、上述したように、紫外線照射部161が中間転写ベルト11の内側に設けられているため、紫外線は中間転写ベルト11を透過した後に離型層81や画像書込層51に対して照射される。
転写器17は、画像書込層51が転写空間15に進入した時点で画像書込層51を記録媒体60に接触させ、画像書込層51の記録媒体60への転写を開始し、紫外線照射部161による紫外線の照射を受けて画像書込層51が硬化した硬化画像書込層52は、紫外線照射部161による紫外線の照射を受けて離型層81が硬化した硬化離型層82とともに中間転写ベルト11から分離され、記録媒体60の表面を硬化画像書込層52で被覆する。画像書込部14で書き込まれた画像は、転写器17によって硬化画像書込層52で記録媒体60の表面が被覆される結果として記録媒体60に記録される。これにより転写が完了する。
以下、図4に示す画像形成装置3による記録媒体60への画像記録の動作を説明する。
上述したように、中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114に支持された状態で、駆動ロール114が駆動されることによって矢印A方向に周回移動する。
紫外線が照射されることで硬化する第1の液80が離型層形成部12によって中間転写ベルト11周面に層状に供給されることで中間転写ベルト11上に離型層81が形成される。上述したように、第1の液80は、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有する。そのため、中間転写ベルト11周面に供給された後の第1の液80は、フッ素基を大気表面側に配向して、離型層81を形成する。
次に、画像書込層形成部13によって第2の液50が中間転写ベルト11の、離型層81が形成された周面に層状に供給されることで、離型層81の上に画像書込層51が形成される。
次に、第1実施形態における動作と同じ動作で、画像書込層51にインク141で画像が書き込まれる。そのように画像が書き込まれた画像書込層51は、離型層81とともに、中間転写ベルト11の周回移動によって転写空間15へと送られる。
ここで、離型層形成部12によって供給された第1の液80は、上述したように、界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に、分子構造の点で、画像書込層形成部13から供給される第2の液50に含まれる紫外線硬化性材料と同一のユニット(ここでは、一例として、図2に示すRを除く分子の並び)を有する。そのため、中間転写ベルト11の離型層81が形成された周面に第2の液50が供給されて第1の液80と第2の液50とが混合し、混合してから所定の時間が経過すると、離型層81における第1の液80では、上記ユニットが第2の液50側に配向を保持し、フッ素基が中間転写ベルト11の周面側に配向を保持するように、界面活性剤構造の配向が変化する。
一方、上述したように、画像が記録される記録媒体60が、第1実施形態における動作と同じ動作で、記録媒体収容器から取り出されて転写空間15まで搬送されてくる。
次に、紫外線照射部161により、第1実施形態における動作と同じ動作で画像書込層51が硬化され、硬化画像書込層52が形成される。ただし、この第3実施形態では、第1の液80が紫外線が照射されることで硬化する液であるため、紫外線照射部161から紫外線が照射された離型層81もその紫外線の照射により硬化され、硬化離型層82が形成される。また、転写器17により、第1実施形態における動作と同じ動作で、画像書込層51の記録媒体60への転写を開始し、この第3実施形態でも、その転写により、記録媒体60の表面が硬化画像書込層52で被覆される。
上述したように、画像書込層51と中間転写ベルト11周面との間には、離型層81が形成されており、第1の液80と第2の液50とが混合してから所定の時間が経過した後の離型層81における第1の液80では、フッ素基が中間転写ベルト11の周面側に配向している。そのため、転写空間15における離型層81が硬化した硬化離型層82の表面は高い離型性(即ち低い付着性)を示すこととなる。従って、記録媒体60が転写空間15を通過した時点で、画像書込層51が硬化した硬化画像書込層52が、離型層81が硬化した硬化離型層82とともに中間転写ベルト11から分離され、記録媒体60の表面が硬化画像書込層52で被覆される。また、画像書込層51の、記録媒体60の表面と接触する接触面には、画像書込部14によってインク141で画像が書き込まれているため、画像書込部14で書き込まれた画像は、転写器17によって硬化画像書込層52で記録媒体60の表面が被覆される結果として記録媒体60に記録される。
第3実施形態では、転写空間15における離型層81が硬化した硬化離型層82の表面が高い離型性(即ち低い付着性)を示すこととなるため、第1の液80を中間転写ベルト11周面に層状に供給することで形成される離型層81の上に形成されインク141で画像が書き込まれた画像書込層51が記録媒体60に安定して転写される。また、第3実施形態では、離型層81が紫外線の照射により硬化して硬化離型層82となるため、記録媒体60上に定着した硬化画像書込層52の表面における、離型層81(第1の液80)の液体残留物がなくなる。
尚、中間転写ベルト11の周面の表面性状が平滑面である場合には、記録媒体60を被覆する硬化画像書込層52の上に形成された硬化離型層82の表面は、中間転写ベルト11の平滑な周面が写し取られて高グロスの光沢面となる。一方、中間転写ベルト11の周面の表面性状が凹凸面である場合には、その周面の凹凸が写し取られるので、記録媒体60を被覆する硬化画像書込層52の上に形成された硬化離型層82の表面は凹凸面となり、マットやエンボスなどといった表面性状となる。
画像が記録された記録媒体60は、第1実施形態における動作と同じ動作で、記録媒体搬送ベルト19によって搬送され、その後は図示は省略するが、装置外へと排出される。
以上で、本発明の画像形成装置の第3実施形態の説明を終了する。
尚、上述した各実施形態では、本発明にいう移動体が、中間転写ベルトである例を挙げて説明したが、本発明にいう移動体は、これに限られるものではなく、周面が周回移動するものであればよく、例えばロールなどであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう第1の刺激が紫外線である例を挙げて説明したが、本発明にいう第1の刺激は、これに限られるものではなく、例えば熱や電子線などであってもよい。
[実施例および比較例]
以下、表1〜表9を参照して、実施例および比較例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
表1〜表6を参照して説明する実施例および比較例では、上述した第1実施形態と同様な構成の画像形成装置(図1参照)を用いて画像を形成した。
また、表7を参照して説明する実施例および比較例では、上述した第2実施形態と同様な構成の画像形成装置(図3参照)を用いて画像を形成した。
また、表8を参照して説明する実施例および比較例では、上述した第2実施形態において熱付与部に替えて電子線照射部を備えた構成の画像形成装置(第1の液は、電子線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれた液である。)を用いて画像を形成した。
また、表9を参照して説明する実施例および比較例では、上述した第2実施形態において熱付与部に替えて紫外線照射部を備えた構成の画像形成装置(第1の液は、紫外線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体が添加剤として含まれた液である。)、および上述した第3実施形態と同様な構成の画像形成装置(図4参照)を用いて画像を形成した。
条件は以下の通りである。
・中間転写ベルト材料:PET
・中間転写ベルト搬送速度:250mm/sec
・離型層形成部により第1の液が層状に供給されることで形成される離型層の厚み:平均膜厚5μm
・画像書込層形成部により第2の液が層状に供給されることで形成される画像書込層の厚み:平均膜厚20μm
・記録媒体:ユポ紙(グレードSGS)
・画像:解像度1200dpi×1200dpi、インク滴量2pl
ここで、実施例の第1の液は、以下の条件1〜条件3を満たす液である。
・条件1:界面活性剤構造を有する。
・条件2:界面活性剤構造のうちのフッ素基以外の部分に、分子構造の点で、第2の液に含まれる紫外線硬化性材料と同一のユニットを有する。
・条件3:界面活性剤構造において、末端にフッ素基を有する。
条件1〜条件3を満たす実施例の第1の液として、住友スリーエム株式会社製のノベックFC−4432、ネオス株式会社製のフタージェント710FM、AGCセイミケミカル株式会社製のサーフロンS−611を用いた。
また、条件1〜条件3の何れも満たさない比較例の第1の液として、ストレート型シリコンオイル(信越化学工業株式会社製のKF−96)を用いた。
また、条件1を満たす比較例の第1の液として、ポリエーテル変性シリコンオイル(信越化学工業株式会社製のKF−354L)を用いた。
また、条件2を満たす比較例の第1の液として、新中村化学工業株式会社製のA−TMPT−3EOを用いた。
また、条件3を満たす比較例の第1の液として、住友スリーエム株式会社製のフロリナートを用いた。
また、条件1および条件2を満たす比較例の第1の液として、エボニックデグサ社製のTEGO2100Nを用いた。
また、条件1および条件3を満たす比較例の第1の液として、DIC株式会社製のメガファックF−444を用いた。
尚、ここで用いた第2の液については、後述する。
以上説明した条件の下で、転写器17による転写の後に中間転写ベルト11の周面に残留した転写残滓を目視観察し、評価した。具体的には、その転写残滓が目視観察されなかった場合には高い離型性(即ち低い付着性)を示したと判断(各表の転写性評価結果欄において“A”と表記)し、その転写残滓が目視観察された場合には離型性が低い(即ち付着性が高い)と判断(各表の転写性評価結果欄において“B”と表記)した。
Figure 2013129158
表1には、第1の液の組成(製品名)と、それぞれの第1の液が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。また、表1に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーとUVオリゴマーと界面活性剤と光重合開始剤との混合物である。具体的には、以下のものを用いた。
・吸液粒子:上述した第1実施形態における吸液性材料の中から任意に選択された吸液性材料:30重量%
・UVモノマー:3官能のアクリル樹脂であるトリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(新中村化学工業株式会社製のA−TMPT−3EO):40重量%
・UVオリゴマー:特殊アクリレート(東亞合成株式会社製のアロニックスM313):12重量%、およびウレタンアクリレート(東亞合成株式会社製のアロニックスM1200):12重量%
・界面活性剤:両親媒性界面活性剤(エボニックデグサ社製のRad TEGO2200N):3重量%
・光重合開始剤:ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(BASF社製のIrgacure819):3重量%
このような第1の液と第2の液との組み合わせにおいては、双方の液が、図2に示すRを除く分子の並びを有する。
Figure 2013129158
表2には、表1と同様に、第1の液の組成(製品名)と、それぞれの第1の液が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。また、表2に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーとUVオリゴマーと界面活性剤と光重合開始剤との混合物である。尚、吸液粒子、UVオリゴマー、界面活性剤、および光重合開始剤は表1を参照して説明したものと同一であるため、ここでは、具体的に用いたUVモノマーについて説明する。
・UVモノマー:2官能のアクリル樹脂であるポリエチレングリコールジアクリレート(MIWON社製のMiramer M280):40重量%
このような第1の液と第2の液との組み合わせにおいても、双方の液が、図2に示すRを除く分子の並びを有する。
Figure 2013129158
表3には、表1,表2と同様に、第1の液の組成(製品名)と、それぞれの第1の液が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。また、表3に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーとUVオリゴマーと界面活性剤と光重合開始剤との混合物である。尚、吸液粒子、UVオリゴマー、界面活性剤、および光重合開始剤は表1,表2を参照して説明したものと同一であるため、ここでは、具体的に用いたUVモノマーについて説明する。
・UVモノマー:1官能のアクリル樹脂であるペンタメチルピペリジルメタクリレート(日立化成工業株式会社製のFA−711MM):40重量%
このような第1の液と第2の液との組み合わせにおいても、双方の液が、図2に示すRを除く分子の並びを有する。
Figure 2013129158
表4には、表1〜表3と同様に、第1の液の組成(製品名)と、それぞれの第1の液が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。また、表4に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーと光重合開始剤との混合物である。尚、吸液粒子は表1〜表3を参照して説明したものと同一であるため、ここでは、具体的に用いたUVモノマーおよび光重合開始剤について説明する。
・UVモノマー:エポキシ樹脂であるプロピレングリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学株式会社製のエポライト70P):67重量%
・光重合開始剤:ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアルセナート(東京化成工業株式会社製のD2248):3重量%
このような第1の液と第2の液との組み合わせにおいては、ユニットの共通性がない。
Figure 2013129158
表5には、表1〜表4と同様に、第1の液の組成(製品名)と、それぞれの第1の液が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。また、表4に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーと光重合開始剤との混合物である。尚、吸液粒子および光重合開始剤は表4を参照して説明したものと同一であるため、ここでは、具体的に用いたUVモノマーについて説明する。
・UVモノマー:オキセタン樹脂であるキシリレンビスオキセタン(東亞合成株式会社製のOXT−121):67重量%
このような第1の液と第2の液との組み合わせにおいては、ユニットの共通性がない。
Figure 2013129158
表6には、表1〜表5と同様に、第1の液の組成(製品名)と、それぞれの第1の液が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。また、表3に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーとUVオリゴマーと界面活性剤と光重合開始剤との混合物である。尚、吸液粒子、UVオリゴマー、界面活性剤、および光重合開始剤は表1〜表3を参照して説明したものと同一であるため、ここでは、具体的に用いたUVモノマーについて説明する。
・UVモノマー:3官能のアクリル樹脂であるトリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート(新中村化学工業株式会社製のA−TMPT−3EO):20重量%、および1官能のアクリル樹脂であるペンタメチルピペリジルメタクリレート(日立化成工業株式会社製のFA−711MM):20重量%
このような第1の液と第2の液との組み合わせにおいては、双方の液が、図2に示すRを除く分子の並びを有する。
Figure 2013129158
表7には、第1の液の主成分(製品名)と、それぞれの第1の液の主成分が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。第1の液は、表7に示す何れかの主成分(5重量%)と、熱が付与されることで硬化するエネルギー硬化性液体との混合物である。このエネルギー硬化性液体としては、具体的に、以下のものを用いた。
・熱硬化性樹脂:三菱化学株式会社製のjER 828:50.8重量%、および新日本理化株式会社製のリカシッドMH−700:43.7重量%
・熱重合開始剤:サンアプロ株式会社製のU−cat:0.5重量%
また、表1に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーとUVオリゴマーと界面活性剤と光重合開始剤との混合物である。尚、第2の液として具体的に用いたものは、表1を参照して説明したものと同一であるため、ここでは説明を省略する。
Figure 2013129158
表8には、表7と同様に、第1の液の主成分(製品名)と、それぞれの第1の液の主成分が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。第1の液は、表8に示す何れかの主成分(5重量%)と、電子線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体との混合物である。このエネルギー硬化性液体としては、具体的に、以下のものを用いた。
・電子線硬化性樹脂:荒川化学工業株式会社製のビームセット261:95重量%
また、表1に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーとUVオリゴマーと界面活性剤と光重合開始剤との混合物である。尚、第2の液として具体的に用いたものは、表1を参照して説明したものと同一であるため、ここでは説明を省略する。
Figure 2013129158
表9には、表7,表8と同様に、第1の液の主成分(製品名)と、それぞれの第1の液の主成分が上述した条件1〜条件3のうちの何れの条件に該当する液であるのかが示されている。第1の液は、表9に示す何れかの主成分(5重量%)と、紫外線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体との混合物である。このエネルギー硬化性液体としては、具体的に、以下のものを用いた。
・紫外線硬化性樹脂:新中村化学工業株式会社製のA−TMPT−3EO:92重量%
・光重合開始剤:BASF社製のIrgacure819:3重量%
また、表1に示すそれぞれの第1の液と組み合わされて用いられる第2の液は、吸液粒子とUVモノマーとUVオリゴマーと界面活性剤と光重合開始剤との混合物である。尚、第2の液として具体的に用いたものは、表1を参照して説明したものと同一であるため、ここでは説明を省略する。
[第1の液の最適条件]
以上説明した表1〜表9の転写性評価結果欄におけるA評価のものが、転写残滓が目視観察されなかった場合であって、高い離型性(即ち低い付着性)を示した実施例である。このときの第1の液は、上述した条件1〜条件3を満たす液である。
また、以上説明した表1〜表9の転写性評価結果欄におけるB評価のものが、転写残滓が目視観察された場合であって、離型性が低い(即ち付着性が高い)比較例である。このときの第1の液は、上述した条件1〜条件3の何れも満たさない液や、条件1〜条件3ののうちの何れかの条件を満たすものの全ての条件は満たさない液である。
1,2,3 画像形成装置
11 中間転写ベルト
111,112,113 ベルト支持ロール
114 駆動ロール
12 離型層形成部
13 画像書込層形成部
14 画像書込部
14Y,14M,14C,14K インクジェット記録ヘッド
141 インク
15 転写空間
161 紫外線照射部
162 熱付与部
17 転写器
171 加圧ロール
172 支持体
19 記録媒体搬送ベルト
191,192,193,194 ベルト支持ロール
40,70,80 第1の液
41,71,81 離型層
72,82 硬化離型層
50 第2の液
51 画像書込層
52 硬化画像書込層
60 記録媒体

Claims (3)

  1. 周回移動する移動体と、
    第1の液を前記移動体周面に層状に供給することで該移動体上に第1の層を形成する第1の層形成部と、
    第1の刺激を与えることで硬化する硬化材料を含み、該第1の刺激を与えることで硬化する第2の液を、前記移動体の、前記第1の層が形成された周面に層状に供給することで、該第1の層の上に第2の層を形成する第2の層形成部と、
    前記第2の層形成部により形成された第2の層にインクで画像を書き込む画像書込部と、
    前記画像書込部により画像が書き込まれた後の第2の層を記録媒体に接触させ、前記移動体から該記録媒体に該第2の層を転写する転写部と、
    前記画像書込部により画像が書き込まれた後の第2の層と前記記録媒体との接触中において該第2の層に前記第1の刺激を与えることで該第2の層を硬化させる第1の刺激付与部とを備え、
    前記第1の層形成部が、末端にフッ素基を有する界面活性剤構造を有し、かつ、該界面活性剤構造のうちの該フッ素基以外の部分に分子構造の点で前記硬化材料と同一の構成単位を有する液を、前記第1の液として該移動体周面に供給するものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の液が、第2の刺激を与えることで硬化するものであって、
    前記第2の層形成部により第2の層が形成された後の前記第1の層に前記第2の刺激を与えることで該第1の層を硬化させる第2の刺激付与部を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の液が、前記第1の刺激を与えることで硬化するものであって、
    前記第1の刺激付与部が、前記第1の層と前記第2の層の双方に前記第1の刺激を与えることで該第1の層と該第2の層との双方の層を硬化させるものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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