JP2012148420A - 被覆装置および画像形成装置 - Google Patents

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真紀子 沼田
Hiroshi Ikeda
宏 池田
Toshiki Yui
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Abstract

【課題】本発明は、低付着性部材が有する低付着性部を再形成可能な被覆装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像が表面に記録される記録媒体の表面に画像を記録する画像記録部と、上記記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を外面が有する低付着性部材と、第1の刺激が付与されることで硬化し、硬化した後の表面は上記記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を有する第1の硬化液体を、上記低付着性部材上に供給する第1の液体供給部と、上記第1の液体供給部によって上記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体に対して上記第1の刺激を付与することで上記低付着性部材の外面を再形成する第1の刺激付与部とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被覆装置および画像形成装置に関する。
印刷版上のインク又は飛翔インク滴が中間転写体に転写されるのに先だって、中間転写体の表面に液体を付着させ、その液体上にインクを付着させてから、中間転写体上のインクを液体とともに被印刷体に転写する記録方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−212956号公報
本発明は、低付着性部材の外面を再形成可能な被覆装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の被覆装置は、
画像が表面に記録される記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を外面が有する低付着性部材と、
第1の刺激が付与されることで硬化し、硬化した後の表面は上記記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を有する第1の硬化液体を、上記低付着性部材上に供給する第1の液体供給部と、
上記第1の液体供給部によって上記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体に対して上記第1の刺激を付与することで上記低付着性部材の外面を再形成する第1の刺激付与部と、
第2の刺激が付与されることで硬化する第2の硬化液体を、上記低付着性部材上に層状に供給する第2の液体供給部と、
上記第2の液体供給部によって上記低付着性部材上に供給された第2の硬化液体に対して上記第2の刺激を付与することで硬化層を形成する第2の刺激付与部と、
上記記録媒体の表面を上記硬化層で被覆する被覆部と、
を備えた被覆装置である。
また、請求項2の被覆装置は、
上記第1の刺激と上記第2の刺激が同種の刺激であって、上記第2の刺激付与部が、上記第1の刺激付与部を兼ねたものである。
また、請求項3の被覆装置は、
上記第1の液体供給部によって上記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体を、この第1の硬化液体が非浸透な非浸透部材とその低付着性部材とで挟み込む挟込部を備え、
上記第1の刺激付与部が、上記非浸透部材と上記低付着性部材とに挟み込まれている第1の硬化液体に対して上記第1の刺激を付与するものである。
また、請求項4の被覆装置は、
上記第1の液体供給部による上記第1の硬化液体の供給よりも前に上記低付着性部材に対し、その第1の硬化液体が硬化したときの付着性を高める表面処理を施す表面処理部を備えた被覆装置である。
また、請求項5の被覆装置は、
上記第1の液体供給部によって供給された第1の硬化液体の表面を均す均し部を備えた被覆装置である。
また、請求項6の被覆装置は、
上記第1の液体供給部による上記第1の硬化液体の供給よりも前に上記低付着性部材の外面を剥がす剥がし部を備えた被覆装置である。
また、請求項7の被覆装置は、
上記低付着性部材を駆動してこの低付着性部材の外面を周回移動させる駆動部と、
上記駆動部による上記低付着性部材の駆動速度を、上記第1の液体供給部および上記第1の刺激付与部による処理中は、上記第2の液体供給部、上記第2の刺激付与部、および上記被覆部による処理中の駆動速度よりも遅い駆動速度に制御する駆動制御部と、
を備えた被覆装置である。
請求項8の画像形成装置は、
画像が表面に記録される記録媒体の表面に画像を記録する画像記録部と、
上記記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を外面が有する低付着性部材と、
第1の刺激が付与されることで硬化し、硬化した後の表面は上記記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を有する第1の硬化液体を、上記低付着性部材上に供給する第1の液体供給部と、
上記第1の液体供給部によって上記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体に対して上記第1の刺激を付与することで上記低付着性部材の外面を再形成する第1の刺激付与部と、
を備えた画像形成装置である。
また、請求項9の画像形成装置は、
第2の刺激が付与されることで硬化する第2の硬化液体を、上記低付着性部材上に層状に供給する第2の液体供給部と、
上記第2の液体供給部によって上記低付着性部材上に供給された第2の硬化液体に対して上記第2の刺激を付与することで硬化層を形成する第2の刺激付与部と、
上記記録媒体の表面を上記硬化層で被覆する被覆部と、
を備えた画像形成装置である。
また、請求項10の画像形成装置は、
上記第1の刺激と上記第2の刺激が同種の刺激であって、上記第2の刺激付与部が、上記第1の刺激付与部を兼ねたものである。
また、請求項11の画像形成装置は、
上記低付着性部材を駆動してこの低付着性部材の外面を周回移動させる駆動部と、
上記駆動部による上記低付着性部材の駆動速度を、上記第1の液体供給部および上記第1の刺激付与部による処理中は、上記第2の液体供給部、上記第2の刺激付与部、および上記被覆部による処理中の駆動速度よりも遅い駆動速度に制御する駆動制御部と、
を備えた画像形成装置である。
また、請求項12の画像形成装置は、
上記第1の液体供給部によって上記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体を、この第1の硬化液体が非浸透な非浸透部材とその低付着性部材とで挟み込む挟込部を備え、
上記第1の刺激付与部が、上記非浸透部材と上記低付着性部材とに挟み込まれている第1の硬化液体に対して上記第1の刺激を付与するものである。
また、請求項13の画像形成装置は、
上記第1の液体供給部による上記第1の硬化液体の供給よりも前に上記低付着性部材に対し、その第1の硬化液体が硬化したときの付着性を高める表面処理を施す表面処理部を備えた画像形成装置である。
また、請求項14の画像形成装置は、
上記第1の液体供給部によって供給された第1の硬化液体の表面を均す均し部を備えた画像形成装置である。
また、請求項15の画像形成装置は、
上記第1の液体供給部による上記第1の硬化液体の供給よりも前に上記低付着性部材の外面を剥がす剥がし部を備えた画像形成装置である。
請求項1の被覆装置によれば、低付着性部材の外面を再形成することができる。
請求項2の被覆装置によれば、第1の刺激付与部と第2の刺激付与部が非兼用である場合に比べて装置構造が簡素である。
請求項3の被覆装置によれば、非浸透部材が用いられない場合と比べ、再形成される低付着性部材の外面の表面性状が安定する。
請求項4の被覆装置によれば、表面処理部を備えていない場合に比べ、再形成された低付着性部材の外面の強度が高い。
請求項5の被覆装置によれば、余剰な第1の硬化液体が除去される。
請求項6の被覆装置によれば、剥がし部を備えていない場合に比べ、再形成する低付着性部材の外面のばらつきを抑制することができる。
請求項7の被覆装置によれば、低付着性部材の外面の再形成に要する時間が確保される。
請求項8の画像形成装置によれば、低付着性部材の外面を再形成することができる。
請求項9の画像形成装置によれば、画像が表面に記録される記録媒体の表面を硬化層で被覆することができる。
請求項10の画像形成装置によれば、第1の刺激付与部と第2の刺激付与部が非兼用である場合に比べて装置構造が簡素である。
請求項11の画像形成装置によれば、低付着性部材の外面の再形成に要する時間が確保される。
請求項12の画像形成装置によれば、非浸透部材が用いられない場合と比べ、再形成される低付着性部材の外面の表面性状が安定する。
請求項13の画像形成装置によれば、表面処理部を備えていない場合に比べ、再形成された低付着性部材の外面の強度が高い。
請求項14の画像形成装置によれば、余剰な第1の硬化液体が除去される。
請求項15の画像形成装置によれば、剥がし部を備えていない場合に比べ、再形成する低付着性部材の外面のばらつきを抑制することができる。
本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図である。 図1に示す画像形成装置1における離型層の再形成の様子を示す概略構成図である。 変形例を説明する概略構成図である。 本発明の画像形成装置の第2実施形態を示す概略構成図である。 本発明の画像形成装置の第3実施形態を示す概略構成図である。 図5に示す剥がし部の接離機構の第1例を模式的に示す模式図である。 図5に示す剥がし部の接離機構の第2例を模式的に示す模式図である。 第3実施形態における剥がし部による処理を模式的に示す模式図である。 離型層再形成用液体供給部によって供給された直後の離型層再形成用硬化液体を示す模式図である。 離型層再形成用液体供給部によって供給された後、ある程度の時間を経た離型層再形成用硬化液体を示す模式図である。 紫外線照射部による紫外線照射で再形成された離型層を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の第1実施形態を示す概略構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、ノズル、スリット、或いは多孔質フィルム等から液体インク或いは溶融固体インク(以下、この液体インク或いは溶融固体インクをインクと称する。)を吐出し、紙、布、フィルム等の記録媒体にインクで画像を形成する、いわゆるインクジェット記録方式の画像形成装置である。尚、インクを吐出する方法については、静電誘引力を利用してインクを吐出させる、いわゆる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆるドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、高熱により気泡を形成、成長させることにより生じる圧力を利用してインクを吐出させる、いわゆる熱インクジェット方式等といった、各種の方式を採用することができる。
この画像形成装置1は、中間転写ベルト11と、記録媒体表面被覆用液体供給部13と、画像形成部14と、挟込部15と、紫外線照射部16と、被覆部17と、周面が矢印B方向に周回移動する記録媒体搬送ベルト19とを備えている。記録媒体表面被覆用液体供給部13、画像形成部14、挟込部15、および被覆部17は、中間転写ベルト11の周囲に、中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)における上流側からこの順に配置されている。また、紫外線照射部16は、中間転写ベルト11の内側かつ挟込部15および被覆部17と対向する位置に配置されている。また、記録媒体搬送ベルト19は、中間転写ベルト11の外側かつ挟込部15と対向する位置に配置されている。
中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114によって支持され、駆動ロール114が駆動されることにより周面が矢印A方向に周回移動する、無端の帯状部材である。また、この中間転写ベルト11は、基部11Aと、この基部11Aの外面上に形成された離型層11Bとを有する。この離型層11Bは、いわゆる離型性を有する材料の層である。このため、画像が表面に記録される記録媒体60の表面の付着性よりも離型層11Bの外面(表面)の付着性は大幅に低い。尚、離型層11Bの外面が、中間転写ベルト11の周面である。この中間転写ベルト11が、本発明にいう低付着性部材の一例に相当する。また、駆動ロール114が、本発明にいう駆動部の一例に相当する。
上述したように、紫外線照射部16が中間転写ベルト11の内側に設けられているため、紫外線は中間転写ベルト11を透過した後に液体層51に対して照射される。尚、詳細な説明は後述するが、液体層51は、中間転写ベルト11上に層状に供給されてなる記録媒体表面被覆用硬化液体50の層である。中間転写ベルト11の基部11Aには、液体層51に効率よく紫外線を照射させるため、紫外線透過性の高い材料が用いられている。具体的には、中間転写ベルト11の基部11Aの紫外線透過率は70%以上となっている。また、中間転写ベルト11の基部11Aは、紫外線に対する耐久性も高い。
中間転写ベルト11の基部11Aの紫外線透過率が70%以上であることにより、記録媒体表面被覆用硬化液体50の硬化反応に必要な紫外線エネルギーが効率よく液体層51に供給されると共に、中間転写ベルト11の基部11Aが紫外線を吸収すること等による熱の発生が抑制される。このような中間転写ベルト11の基部11Aを形成する材料としては、具体的には、例えば、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)、透明ポリイミドフィルム、ポリオレフィン系フィルム、PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルム等が挙げられる。
また、中間転写ベルト11の離型層11Bに用いられる材料としては、例えば、フッ素系樹脂材料等が挙げられ、具体的には、例えば、フッ素樹脂、フッ素変性ウレタン及びシリコーン樹脂、共重合フッ素ゴム、フッ素樹脂−共重合ビニルエーテル、PFA(4フッ化エチレンパーフルオロアルコキシ樹脂)、FEP(4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン共重合塗料)などの粉体塗料または樹脂チューブ、PTFE(4フッ化エチレン)塗料、PTFE分散ウレタン塗料、さらにETFE(ポリテトラフルオロエチレン)チューブ、PVdF(ポリビニリデンフルオライド)、PHV(ポリテトラフルオロビニリデン)樹脂材料等が挙げられる。この中でも、紫外線透過性の高い材料を用いることが好ましい。また、紫外線透過性の低い材料を用いる場合は、離型層11Bの膜厚を薄くする方が好ましい。
また、中間転写ベルト11の周面、すなわち離型層11Bの外面は、平滑面であってもよく、あるいは凹凸面であってもよい。詳細は後述するが、離型層11Bの外面が平滑であると高グロスの光沢記録物が得られ、離型層11Bの外面が凹凸であるとマットやエンボスなどといった凹凸表面の記録物が得られる。
記録媒体表面被覆用液体供給部13は、紫外線が照射されることで硬化する記録媒体表面被覆用硬化液体50を中間転写ベルト11上に層状に供給することで液体層51を形成するものである。この記録媒体表面被覆用液体供給部13は、記録媒体表面被覆用硬化液体50の塗布安定上、図1に示すように、中間転写ベルト11の外側かつ駆動ロール114と対向する位置に配置されている。この記録媒体表面被覆用液体供給部13が、本発明にいう第2の液体供給部の一例に相当する。また、紫外線が、本発明にいう第2の刺激の一例に相当する。この記録媒体表面被覆用液体供給部13としては、具体的には、例えば、公知の供給法(塗布法:例えば、ダイコータ、バーコーター塗布、スプレー方式の塗布、インクジェット方式の塗布、エアーナイフ方式の塗布、ブレード方式の塗布、ロール方式の塗布等)を利用した装置が適用される。ここで、記録媒体表面被覆用硬化液体50には、紫外線が照射されることで硬化する紫外線硬化性材料に加え、後述する画像形成部14における4つのインクジェット記録ヘッド14Y,14M,14C,14Kから吐出されるインク141を固定化する材料も含まれている。インク141を固定化する材料は、例えば、インク141に対して吸液性を有する吸液性材料であって、吸液性材料としては、例えば吸液樹脂や、表面親インク性を持たせた無機粒子等が挙げられる。
画像形成部14は、記録媒体表面被覆用液体供給部13によって形成された液体層51上にインク141を吐出することによって、その液体層51上にインク141で画像を形成するものである。より詳細には、互いに異なる色の画像形成を担う4つのインクジェット記録ヘッド14Y,14M,14C,14Kが中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)に沿って配置されており、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および、ブラック(K)の各色のインク141で画像を順次に重ねて形成する。これによりカラー画像が形成される。インクジェット記録ヘッド14Y,14M,14C,14Kとしては、具体的には、例えば、複数のノズルを中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)と交わる方向に並べて配置した、画像が表面に記録される記録媒体60の幅と同等又はそれ以上の幅を持つライン型インクジェット記録ヘッドや、中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)と交わる方向に記録媒体60の幅と同等又はそれ以上の幅に亘って走査するキャリッジにインクジェット記録ヘッドを搭載したスキャン型インクジェット記録ヘッドなどが適用される。
挟込部15は、液体層51を、記録媒体60と中間転写ベルト11とで挟み込む。この挟込部15が、本発明にいう挟込部の一例に相当する。
紫外線照射部16は、液体層51が挟込部15によって記録媒体60と中間転写ベルト11とで挟み込まれている状態で、中間転写ベルト11を透過してその液体層51に対して紫外線を照射することで硬化層52を形成するものである。この紫外線照射部16が、本発明にいう第2の刺激付与部の一例に相当する。この紫外線照射部16としては、具体的には、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、デイープ紫外線ランプ、マイクロ波を用い外部から無電極で水銀灯を励起するランプ、紫外線レーザー、キセノンランプ、UV−LEDなどが適用される。
被覆部17は、記録媒体60の表面を硬化層52で被覆するものである。尚、被覆部17は、上述したように、紫外線照射部16と対向する位置に配置されており、被覆部17で記録媒体60の表面を被覆するときの硬化層52は、挟込部15によって記録媒体60と中間転写ベルト11とに挟み込まれている。被覆部17についてより詳細に説明すると、被覆部17は、記録媒体60を裏面側から加圧する、紫外線照射部16と対向する位置に配置された加圧ロール171と、記録媒体60を裏面側から支持する支持体172とを備えている。被覆部17の加圧ロール171で記録媒体60が裏面側から加圧された状態で、紫外線照射部16から液体層51に対して紫外線が照射される。これにより、液体層51が硬化して硬化層52となるときにその硬化層52が記録媒体60の表面に密着する。その後、記録媒体60が挟込部15を通過すると硬化層52は、密着した記録媒体60側に強く引き付けられる。一方で、離型層11Bを有する中間転写ベルト11への付着性は低いため、硬化層52は中間転写ベルト11から分離され、記録媒体60の表面が硬化層52で被覆される。また、画像形成部14で形成された画像は、被覆部17によって硬化層52で記録媒体60の表面が被覆される結果として記録媒体60の表面に記録される。この被覆部17が、本発明にいう被覆部の一例に相当する。また、画像形成部14と紫外線照射部16と被覆部17とを組み合わせたものが、本発明にいう画像記録部の一例に相当する。
記録媒体搬送ベルト19は、ベルト支持ロール191,192,193,194によって支持された無端の帯状部材である。記録媒体搬送ベルト19は、記録媒体60を搬送して挟込部15を通過させる。
以下、図1に示す画像形成装置1による記録媒体60の表面への画像記録の動作を説明する。
中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114に支持された状態で、駆動ロール114が駆動されることによって矢印A方向に周回移動する。
記録媒体表面被覆用液体供給部13によって記録媒体表面被覆用硬化液体50が中間転写ベルト11上に層状に供給されることで液体層51が形成される。
次に、画像形成部14における4つのインクジェット記録ヘッド14Y,14M,14C,14Kから、液体層51上にインク141が吐出されることによって、その液体層51上にインク141で画像が形成される。そのように画像が形成された液体層51は、中間転写ベルト11の周回移動によって挟込部15へと送られる。
一方、図示は省略するが、画像が表面に記録される記録媒体60が、記録媒体収容器から取り出されて挟込部15まで搬送されてくる。この記録媒体60は、記録媒体搬送ベルト19の周面上に保持されて搬送され、記録媒体搬送ベルト19の周回移動に伴って挟込部15を通過する。
液体層51は挟込部15で、搬送される記録媒体60と中間転写ベルト11とで挟み込まれる。このとき、その液体層51の、画像形成部14によってインク141で画像が形成された面が、記録媒体60の表面と接触することとなる。また、上述したように、被覆部17の加圧ロール171により、記録媒体60が裏面側から加圧され、液体層51と記録媒体60が密着する。
次に、液体層51が記録媒体60と中間転写ベルト11とで挟み込まれるとともに記録媒体60が裏面側から加圧されている状態で、紫外線照射部16から、中間転写ベルト11を透過して液体層51に対して紫外線が照射される。これにより、硬化層52が形成される。そして、被覆部17により、記録媒体60の表面が硬化層52で被覆される。
液体層51の、記録媒体60の表面と接触する接触面には、画像形成部14によってインク141で画像が形成されている。紫外線照射部16から照射された紫外線は、中間転写ベルト11を透過し、液体層51に供給されて硬化層52が形成される。上述したように、中間転写ベルト11の基部11Aの紫外線透過率は70%以上となっているため、記録媒体表面被覆用硬化液体50の硬化反応に必要な紫外線エネルギーが効率よく液体層51に供給される。
また、上述したように、液体層51は記録媒体60に密着しているので、液体層51が硬化した硬化層52も記録媒体60に密着する。これによりインク141の画像は記録媒体60の表面に、硬化層52によって保護された状態で安定して記録される。このような画像記録の安定性は、硬化層52と記録媒体60の密着性に依存し、インク141には依存しない。このため、この画像記録は記録媒体60の選択の自由度が高い。
紫外線の照射後、記録媒体60および硬化層52は、記録媒体搬送ベルト19と中間転写ベルト11の移動に伴って、挟込部15を通過する。そして、硬化層52は中間転写ベルト11から分離され、記録媒体60の表面が硬化層52で被覆される。
上述したように、中間転写ベルト11には離型層11Bが形成されているため、記録媒体60が挟込部15を通過した時点で硬化層62が中間転写ベルト11から分離され、硬化層52は、中間転写ベルト11上から記録媒体60の表面に転写される。また、液体層51の、記録媒体60の表面と接触する接触面には、画像形成部14によってインク141で画像が形成されているため、画像形成部14で形成された画像は、被覆部17によって硬化層52で記録媒体60の表面が被覆される結果として記録媒体60の表面に記録される。そして、離型層11Bの外面が平滑面である場合には、記録媒体50を被覆する硬化層42の表面は、離型層11Bの平滑な外面が写し取られて高グロスの光沢面となる。一方、離型層11Bの外面が凹凸面である場合には、その外面の凹凸が写し取られるので、記録媒体60を被覆する硬化層52の表面は凹凸面となり、マットやエンボスなどといった表面性状となる。
画像が記録された記録媒体60は、記録媒体搬送ベルト19によって搬送され、その後は図示は省略するが、装置外へと排出される。
以上で、図1に示す画像形成装置1による記録媒体60の表面への画像記録の動作の説明を終了する。
以上説明した画像記録の機能の他に、図1に示す画像形成装置1は、中間転写ベルト11の離型層11Bを再形成する機能を有している。離型層11Bは、中間転写ベルト11の他の部分に較べて耐久性が低い部分であるため、表面に傷などが生じる可能性や摩耗して離型性が低下する可能性がある。このような傷などは、記録媒体60の表面への画像記録に際して、記録媒体50を被覆する硬化層42に写し取られてしまい、画像の傷などの原因となり得る。また、摩耗で離型性が低下した場合も、記録媒体50を被覆する硬化層42の離型層11Bからの分離が不十分となって画像の傷などの原因となり得る。離型層11Bにおけるこのような傷や摩耗の発生防止や修復のため、画像形成装置1には、離型層11Bを再形成する機能が備えられている。以下、その離型層11Bの再形成について説明する。
図2は、図1に示す画像形成装置1における離型層11Bの再形成の様子を示す概略構成図である。
画像形成装置1は、表面処理部18と離型層再形成用液体供給部12とを備えている。表面処理部18および離型層再形成用液体供給部12は、中間転写ベルト11の周囲のうち記録媒体表面被覆用液体供給部13と画像形成部14との間に、中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)における上流側からこの順に配置されている。
尚、表面処理部18および離型層再形成用液体供給部12は、中間転写ベルト11の周囲のうち挟込部15および被覆部17が配置された部分を除く、ベルト支持ロール113からベルト支持ロール112に至る部分に配置され、ベルト支持ロール113を矢印A方向における最上流、ベルト支持ロール112を最下流として、上流側から表面処理部18,離型層再形成用液体供給部12の順に配置されていればよい。すなわち、表面処理部18は、離型層再形成用液体供給部12よりも矢印A方向における上流側に配置されてさえいれば、例えば、記録媒体表面被覆用液体供給部13よりも矢印A方向における上流側に配置されていてもよく、あるいは、画像形成部14よりも矢印A方向における下流側に配置されていてもよい。また、離型層再形成用液体供給部12は、表面処理部18よりも矢印A方向における下流側に配置されてさえいれば、例えば、記録媒体表面被覆用液体供給部13よりも矢印A方向における上流側に配置されていてもよく、あるいは、画像形成部14よりも矢印A方向における下流側に配置されていてもよい。
表面処理部18は、離型層再形成用液体供給部12による離型層再形成用硬化液体40の供給よりも前に中間転写ベルト11に対し、離型層再形成用硬化液体40が硬化したときの付着性を高める表面処理を施すものである。この表面処理により、離型層再形成用硬化液体40が硬化したときの中間転写ベルト11に対する付着性が向上し、再形成された離型層11Bの強度も向上する。この表面処理部18が、本発明にいう表面処理部の一例に相当する。この表面処理部18としては、具体的には、例えば、コロナ放電、プラズマ、紫外線照射などが適用される。
離型層再形成用液体供給部12は、離型層再形成用硬化液体40を中間転写ベルト11上に供給するものである。この離型層再形成用硬化液体40は、紫外線が照射されることで硬化し、硬化した後の表面は記録媒体60の表面の付着性よりも大幅に低い付着性を有する。この離型層再形成用液体供給部12が、本発明にいう第1の液体供給部の一例に相当する。また、紫外線が、本発明にいう第1の刺激の一例に相当する。この離型層再形成用液体供給部12としては、記録媒体表面被覆用液体供給部13と同様に、上述した具体的な公知の供給法を利用した装置が適用される。また、離型層再形成用硬化液体40としては、例えば、紫外線が照射されることで硬化するエネルギー硬化性液体と、エネルギー硬化性液体が硬化した後の表面エネルギーを低下させる低表面エネルギー性材料との混合物が挙げられる。エネルギー硬化性液体としては、具体的には、ウレタンアクリレートモノマー等が挙げられる。尚、エネルギー硬化性液体としては、硬化した後に柔軟性を有するものが望ましい。また、低表面エネルギー性材料としては、具体的には、ジメチルポリシロキサン、アルキル変性シリコーンオイル、パーフルオロアルキル基を含有する界面活性剤、フロロシリコーンオイル等が挙げられる。尚、低表面エネルギー性材料の添加量は、離型層再形成用硬化液体40全体に対して0.01%以上20%以下が望ましい。また、離型層再形成用硬化液体40としては、例えば、低表面エネルギー性材料を兼ねたエネルギー硬化性液体であってもよく、このようなものとしては、具体的には、シリコーン変性ウレタンアクリレートモノマー等が挙げられる。
挟込部15は、画像形成装置1による離型層11Bの再形成動作時には、離型層再形成用液体供給部12によって中間転写ベルト11上に供給された離型層再形成用硬化液体40を、離型層再形成用硬化液体40が非浸透な非浸透シート70と中間転写ベルト11とで挟み込む。この非浸透シート70は、中間転写ベルト11の周回長さよりも長いシートである。このような非浸透シート70の表面は、平滑であってもよく、あるいは凹凸であってもよい。詳細は後述するが、非浸透シート70の表面が平滑であると、離型層11Bの外面が平滑面となる。また、非浸透シート70の表面が凹凸であると、離型層11Bの外面が凹凸面となる。つまり、非浸透シート70が用いられることで、再形成される離型層11Bの表面性状が安定する。この挟込部15も、本発明にいう挟込部の一例に相当し、非浸透シート70が、本発明にいう非浸透部材の一例に相当する。
紫外線照射部16は、離型層再形成用硬化液体40が挟込部15によって非浸透シート70と中間転写ベルト11とで挟み込まれている状態で、中間転写ベルト11を透過してその離型層再形成用硬化液体40に対して紫外線を照射することで離型層11Bを再形成する。このように、離型層再形成用硬化液体40に付与される刺激と、上述した記録媒体表面被覆用硬化液体50に付与される刺激が、同種の刺激(ここでは一例として紫外線)であるため、紫外線照射部16は、離型層再形成用硬化液体40の硬化と、記録媒体表面被覆用硬化液体50の硬化との双方に用いられており、装置構造が簡素になっている。すなわち、この紫外線照射部16が、本発明にいう第1の刺激付与部と第2の刺激付与部とを兼ねた刺激付与部の一例に相当する。
以上説明した画像形成装置1のうちの、中間転写ベルト11と離型層再形成用液体供給部12と記録媒体表面被覆用液体供給部13と紫外線照射部16と被覆部17とを組み合わせたものが、本発明の被覆装置の一実施形態である。
以下、画像形成装置1による離型層11Bの再形成動作について説明する。この再形成動作は、上述した画像形成動作よりもずっと少ない頻度で実行される動作である。例えば、1日のうちで電源が立ち上げられたときや、画像形成動作が予め決められた回数に達したときなどに実行される。
上述したように、中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114に支持され、駆動ロール114が駆動されることによって矢印A方向に周回移動している。
表面処理部18によって、離型層再形成用液体供給部12による離型層再形成用硬化液体40の供給よりも前に中間転写ベルト11に対し、離型層再形成用硬化液体40が硬化したときの付着性を高める表面処理が施される。ここではこの表面処理の一例としてコロナ放電による表面改質が行われる。
そのような表面改質の後、離型層再形成用液体供給部12によって離型層再形成用硬化液体40が中間転写ベルト11上に供給される。この離型層再形成用硬化液体40は、中間転写ベルト11の周回移動によって挟込部15へと送られる。一方、離型層再形成用硬化液体40が非浸透な非浸透シート70が挟込部15まで搬送されてくる。
ここで、画像形成装置1には、図示は省略するが、手差しで記録媒体を供給するための手差し給紙トレイが設けられており、この手差し給紙トレイから供給される記録媒体を、図1に示した記録媒体と同様に挟込部15まで搬送する機能も備えられている。離型層11Bの再形成動作は、上述したように、画像形成動作よりもずっと少ない頻度で実行されるので、非浸透シート70は、この手差し給紙トレイから記録媒体を供給する機能を利用して、ユーザの手差しによって供給される。手差し給紙トレイから供給された非浸透シート70は挟込部15まで搬送され、記録媒体搬送ベルト19の周面上に保持されてさらに搬送されて、記録媒体搬送ベルト19の周回移動に伴って挟込部15を通過する。
離型層再形成用液体供給部12によって中間転写ベルト11上に供給された離型層再形成用硬化液体40は、挟込部15によって、搬送される非浸透シート70と中間転写ベルト11とで挟み込まれる。また、被覆部17の加圧ロール171により、非浸透シート70が裏面側から加圧され、離型層再形成用硬化液体40と非浸透シート70が密着する。
離型層再形成用硬化液体40が非浸透シート70と中間転写ベルト11とで挟み込まれるとともに非浸透シート70が裏面側から加圧されている状態で、紫外線照射部16から、中間転写ベルト11を透過して離型層再形成用硬化液体40に対して紫外線が照射される。これにより、離型層再形成用硬化液体40が硬化して離型層11Bが再形成され、離型層11Bの上述した傷や摩耗が修復される。
また、上述したように、離型層再形成用硬化液体40は非浸透シート70に密着しているので、離型層再形成用硬化液体40が硬化した離型層11Bも非浸透シート70に密着する。その結果、非浸透シート70の表面が平滑面である場合には、再生された離型層11Bの外面は、非浸透シート70の平滑な表面が写し取られて平滑面となる。また、非浸透シート70の表面が凹凸面である場合には、再生された離型層11Bの外面は凹凸面となる。
紫外線の照射後、非浸透シート70および離型層11Bは、記録媒体搬送ベルト19と中間転写ベルト11の移動に伴って、挟込部15を通過する。離型層再形成用硬化液体40が硬化して再形成された離型層11Bの表面は、本来の離型層11Bが有する高い離型性を発揮する。一方で、硬化した離型層再形成用硬化液体40と離型層11Bは、上述した表面処理によって強固に一体化している。このため、非浸透シート70および離型層11Bが挟込部15を抜けるときには、離型層11Bの表面は非浸透シート70から分離され、中間転写ベルト11は再生された離型層11Bで覆われることとなる。非浸透シート70は、記録媒体搬送ベルト19によって搬送され、その後は図示は省略するが、上述した記録媒体60の排出と同様に装置外へと排出される。
以上説明したように再形成された離型層11Bが用いられて上述した画像形成動作が実行されることにより、記録媒体60には、傷などのない画像が形成されることとなる。
次に、以上説明した第1実施形態に対する変形例について説明する。この変形例は、上述した非浸透シート70に替えて非浸透ベルト71を用いる点が上述した第1実施形態とは異なる。以下、相違点に着目して説明する。
図3は、変形例を説明する概略構成図である。
この変形例では、図2を参照して説明した非浸透シート70に替えて、図3に示すような、周面が矢印C方向に周回移動する、離型層再形成用硬化液体40が非浸透な非浸透ベルト71が用いられる。この非浸透ベルト71も、本発明にいう非浸透部材の一例に相当する。
この変形例の場合、記録媒体60の表面への画像記録が行われるときには記録媒体搬送ベルト19が図1や図2に示される位置に配置され、離型層11Bの再形成動作が行われるときには、周知の機構が応用された切り換え手段(図示省略)によって、記録媒体搬送ベルト19が退避されるとともに非浸透ベルト71が、再形成する離型層11Bの層厚だけ中間転写ベルト11との間に間隔を空けた位置に配置される。つまり、この変形例の場合には、ユーザが非浸透シート70を供給する手間が省かれている。
また、この変形例の場合、記録媒体搬送ベルト19が退避されて非浸透ベルト71が配置される前に、表面処理部18による表面処理および離型層再形成用液体供給部12による離型層再形成用硬化液体40の供給が中間転写ベルト11全周に亘って行われ、その後、非浸透ベルト71が上記間隔を空けた位置に配置される。そのため、この変形例の場合、表面処理部18および離型層再形成用液体供給部12は、矢印A方向における上流側からこの順に配置されることとなる。すなわち、表面処理部18および離型層再形成用液体供給部12は、中間転写ベルト11の周囲のうち挟込部15および被覆部17が配置された部分を除く、ベルト支持ロール113からベルト支持ロール112に至る部分において配置されていればよく、例えば、挟込部15および被覆部17をまたがっていてもよい。
そして、離型層再形成用液体供給部12によって中間転写ベルト11上に供給された離型層再形成用硬化液体40は挟込部15によって、非浸透ベルト71と中間転写ベルト11とで挟み込まれる。その後、離型層再形成用硬化液体40が非浸透ベルト71と中間転写ベルト11とで挟み込まれている状態で、紫外線照射部16から、中間転写ベルト11を透過して離型層再形成用硬化液体40に対して紫外線が照射されて離型層11Bが再形成される。このように、この変形例でも、上述した第1実施形態と同様に離型層11Bが再形成されることになる。
尚、この変形例では、記録媒体搬送ベルト19が退避されて非浸透ベルト71が配置される前に表面処理および離型層再形成用硬化液体40の供給が中間転写ベルト11全周に亘って行われ、その後、非浸透ベルト71が上記間隔を空けた位置に配置される例を挙げて説明したが、非浸透ベルト71は、表面処理および離型層再形成用硬化液体40の供給が行われる前に上記間隔を空けた位置に配置されてもよい。但し、この場合、表面処理部18および離型層再形成用液体供給部12は、中間転写ベルト11の周囲のうち挟込部15および被覆部17が配置された部分を除く、ベルト支持ロール113からベルト支持ロール112に至る部分に配置され、ベルト支持ロール113を矢印A方向における最上流、ベルト支持ロール112を最下流として、上流側から表面処理部18,離型層再形成用液体供給部12の順に配置されていなければならない。
以上で、変形例の説明を終了し、本発明の画像形成装置の第2実施形態について以下説明する。この第2実施形態は、表面処理部18が削除された点と、均し部をさらに備えた点が上述した第1実施形態とは異なる。
以下、第1実施形態における要素と同じ要素については同じ符号を付し、重複説明は省略して第1実施形態との相違点に着目した説明を行う。
図4は、本発明の画像形成装置の第2実施形態を示す概略構成図である。
図4に示す画像形成装置2も、図1に示す画像形成装置1と同様に、インクジェット記録方式の画像形成装置である。
この画像形成装置2は、中間転写ベルト11と、離型層再形成用液体供給部12と、記録媒体表面被覆用液体供給部13と、画像形成部14と、均し部28と、挟込部15と、紫外線照射部16と、被覆部17とを備えている。記録媒体表面被覆用液体供給部13、離型層再形成用液体供給部12、画像形成部14、均し部28、挟込部15、および被覆部17は、中間転写ベルト11の周囲に、中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)における上流側からこの順に配置されている。また、紫外線照射部16は、中間転写ベルト11の内側かつ挟込部15および被覆部17と対向する位置に配置されている。
尚、離型層再形成用液体供給部12および均し部28は、中間転写ベルト11の周囲のうち挟込部15および被覆部17が配置された部分を除く、ベルト支持ロール113からベルト支持ロール112に至る部分に配置され、ベルト支持ロール113を矢印A方向における最上流、ベルト支持ロール112を最下流として、上流側から離型層再形成用液体供給部12,均し部28の順に配置されていればよい。すなわち、離型層再形成用液体供給部12は、均し部28よりも矢印A方向における上流側に配置されてさえいれば、例えば、記録媒体表面被覆用液体供給部13よりも矢印A方向における上流側に配置されていてもよく、あるいは、画像形成部14よりも矢印A方向における下流側に配置されていてもよい。また、均し部28は、離型層再形成用液体供給部12よりも矢印A方向における下流側に配置されてさえいれば、例えば、記録媒体表面被覆用液体供給部13よりも矢印A方向における上流側に配置されていてもよく、あるいは、画像形成部14よりも矢印A方向における上流側に配置されていてもよい。
均し部28は、離型層再形成用液体供給部12によって供給された離型層再形成用硬化液体40の表面を均すものである。これにより、離型層再形成用硬化液体40のうち離型層11Bの傷などに入りきれなかった余剰な分が除去される。この均し部28が、本発明にいう均し部の一例に相当する。この均し部28としては、具体的には、例えば、板状のブレードが適用される。
図4に示す画像形成装置2による記録媒体60の表面への画像記録の動作は、上述した図1に示す画像形成装置1による記録媒体60の表面への画像記録の動作と同様であるため、説明を省略し、図4に示す画像形成装置2による離型層11Bの再形成の動作を説明する。
上述したように、中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114に支持され、駆動ロール114が駆動されることによって矢印A方向に周回移動している。
離型層再形成用液体供給部12によって離型層再形成用硬化液体40が中間転写ベルト11上に供給される。
次に、均し部28によって、離型層再形成用液体供給部12によって供給された離型層再形成用硬化液体40の表面が均され、余剰な離型層再形成用硬化液体40が除去される。このように均された離型層再形成用硬化液体40が、以下、挟込部15および紫外線照射部16により、第1実施形態における動作と同じ動作で硬化され、この第2実施形態でも離型層11Bが再生される。
以上で、第2実施形態の説明を終了し、本発明の画像形成装置の第3実施形態について以下説明する。この第3実施形態は、剥がし部と駆動制御部とを備えた点が上述した第1実施形態とは異なる。
以下、第1実施形態における要素と同じ要素については同じ符号を付し、重複説明は省略して第1実施形態との相違点に着目した説明を行う。
図5は、本発明の画像形成装置の第3実施形態を示す概略構成図である。
図5に示す画像形成装置3も、図1に示す画像形成装置1と同様に、インクジェット記録方式の画像形成装置である。
この画像形成装置3は、駆動制御部30と、中間転写ベルト11と、離型層再形成用液体供給部12と、記録媒体表面被覆用液体供給部13と、画像形成部14と、挟込部15と、紫外線照射部16と、被覆部17と、表面処理部18と剥がし部39とを備えている。剥がし部39、記録媒体表面被覆用液体供給部13、表面処理部18、離型層再形成用液体供給部12、画像形成部14、挟込部15、および被覆部17は、中間転写ベルト11の周囲に、中間転写ベルト11の周回移動方向(矢印A方向)における上流側からこの順に配置されている。また、紫外線照射部16は、中間転写ベルト11の内側かつ挟込部15および被覆部17と対向する位置に配置されている。
尚、剥がし部39、表面処理部18、および離型層再形成用液体供給部12は、中間転写ベルト11の周囲のうち挟込部15および被覆部17が配置された部分を除く、ベルト支持ロール113からベルト支持ロール112に至る部分に配置され、ベルト支持ロール113を矢印A方向における最上流、ベルト支持ロール112を最下流として、上流側から剥がし部39,表面処理部18,離型層再形成用液体供給部12の順に配置されていればよい。すなわち、剥がし部39は、表面処理部18および離型層再形成用液体供給部12よりも矢印A方向における上流側に配置されてさえいれば、例えば、記録媒体表面被覆用液体供給部13よりも矢印A方向における下流側に配置されていてもよく、あるいは、画像形成部14よりも矢印A方向における下流側に配置されていてもよい。また、表面処理部18は、剥がし部39よりも矢印A方向における下流側かつ離型層再形成用液体供給部12よりも矢印A方向における上流側に配置されてさえいれば、例えば、記録媒体表面被覆用液体供給部13よりも矢印A方向における上流側に配置されていてもよく、あるいは、画像形成部14よりも矢印A方向における下流側に配置されていてもよい。また、離型層再形成用液体供給部12は、剥がし部39および表面処理部18よりも矢印A方向における下流側に配置されてさえいれば、例えば、記録媒体表面被覆用液体供給部13よりも矢印A方向における上流側に配置されていてもよく、あるいは、画像形成部14よりも矢印A方向における下流側に配置されていてもよい。
剥がし部39は、離型層再形成用液体供給部12による離型層再形成用硬化液体40の供給よりも前に中間転写ベルト11から離型層11Bを剥がすものである。このように剥がし部39で離型層11Bが剥がされると、離型層11Bが剥がされない場合に比べて、その後に再形成される離型層11Bの厚さや強度のばらつきが抑制される。この剥がし部39が、本発明にいう剥がし部の一例に相当する。この剥がし部39としては、具体的には、例えば、ブレードや研磨ロールや研磨ベルトが適用される。また、この剥がし部39は、剥がされた離型層11Bを粘着力によって回収する粘着クリーニングロール391を有する。また、この剥がし部39は、接離機構390によって中間転写ベルト11に対して接離する。この接離機構390の具体的な構造としてはいくつかの例が考えられ、ここでは2つの例について説明する。
図6は、図5に示す剥がし部39の接離機構390の第1例を模式的に示す模式図である。
図6に示す接離機構390は、ピニオンギア3901と接離部材3903とを備えている。ピニオンギア3901は図示しない駆動力を受けて回転する。また、接離部材3903には、ピニオンギア3901と噛み合うラックギア3902が固定されているとともに、周囲に剥がし部39(ここでは研磨ベルト)が設けられている。
このような接離機構390によれば、ピニオンギア3901の回転に伴い接離部材3903が直線運動し、接離部材3903の周囲に設けられた剥がし部39が中間転写ベルト11に対して接離する。
図7は、図5に示す剥がし部39の接離機構390の第2例を模式的に示す模式図である。 図7に示す接離機構390は、カム3904と、カムフォロアピン3905と、接離部材3906と、引っ張りばね3907とを備えている。カム3904は図示しない駆動力を受けて回転し、カムフォロアピン3905はカム3904の周面に接触していてカム3904の回転に伴って変位する。接離部材3906は、一端にカムフォロアピン3905が固定されていて、他端は剥がし部39(ここでは研磨ベルト)の裏面に接触している。この接離部材3906は図示を省略した案内部材により、両端を結ぶ直線方向に移動が案内される。引っ張りばね3907は、接離部材3906を中間転写ベルト11に近づく方向に付勢することで、カムフォロアピン3905をカム3904の周面に押し付けている。
このような接離機構390によれば、カム3904の回転に伴いカムフォロアピン3905が変位して接離部材3906が直線運動する。そして、接離部材3906の他端が剥がし部39と共に中間転写ベルト11に対して接離することとなる。
図5に戻って説明を続ける。
図5に示す画像形成装置3に備えられた駆動制御部30は、中間転写ベルト11を矢印A方向に周回移動させる駆動ロール114の駆動を制御するものであって、駆動ロール114による中間転写ベルト11の駆動速度を、離型層11Bの再形成処理中は、記録媒体60の表面への画像記録処理中の駆動速度よりも遅い駆動速度に制御する。図5に示す画像形成装置3では、離型層11Bの再形成処理は、離型層再形成用液体供給部12および紫外線照射部16によって実行され、画像記録処理は、記録媒体表面被覆用液体供給部13、紫外線照射部16、および被覆部17によって実行される。
詳細な説明は後述するが、駆動制御部30による駆動速度の制御によって、離型層11Bの再形成に要する時間が確保される。この駆動制御部30が、本発明にいう駆動制御部の一例に相当する。
図5に示す画像形成装置3による記録媒体60の表面への画像記録の動作は、上述した図1に示す画像形成装置1による記録媒体60の表面への画像記録の動作と同様であるため、説明を省略し、以下、図5に示す画像形成装置3による離型層11Bの再形成の動作を説明する。
上述したように、中間転写ベルト11は、ベルト支持ロール111,112,113および駆動ロール114に支持され、駆動ロール114が駆動されることによって矢印A方向に周回移動している。そして、離型層11Bの再形成処理中の駆動速度は、駆動ロール114の駆動を制御する駆動制御部30によって、記録媒体60の表面への画像記録処理中の駆動速度よりも遅い駆動速度に制御されている。また、上述したように、剥がし部39によって、離型層再形成用液体供給部12による離型層再形成用硬化液体40の供給および表面処理部18による表面処理よりも前に中間転写ベルト11から離型層11Bが剥がされる。
図8は、第3実施形態における剥がし部39による処理を模式的に示す模式図である。
剥がし部39は、中間転写ベルト11の周面に接触することで、基部11Aよりも強度が低い離型層11Bを研磨して中間転写ベルト11から削り落とす。図8では、図の左側から右側へと向かうにつれて離型層11Bの研磨が進んでいる様子が模式的に示されている。
上述したように、離型層11Bの再形成処理中は、駆動制御部30によって、記録媒体60の表面への画像記録処理中の駆動速度よりも遅い駆動速度に制御されるため、中間転写ベルト11の単位面積に対して剥がし部39が接触している時間が長い。従って離型層11Bは剥がし部39によって中間転写ベルト11から充分に剥がし落とされ、中間転写ベルト11上には、離型層11Bのうち基部11Aに近い部分のみが残った状態となる。
図5に戻って、画像形成装置3による離型層11Bの再形成の動作の説明を続ける。
剥がし部39によって剥がされた離型層11Bは、粘着クリーニングロール391による粘着力によって回収される。また、離型層11Bを剥がした剥がし部39は、再生された離型層11Bが中間転写ベルト11の周回移動に伴って戻ってくる前に、接離機構390によって中間転写ベルト11から離される。
離型層11Bが剥がされた中間転写ベルト11の表面には、表面処理部18によって、離型層再形成用硬化液体40が硬化したときの付着性を高める表面処理が施される。ここではこの表面処理の一例として、第1実施形態と同様にコロナ放電による表面改質が行われる。このように表面改質が行われた中間転写ベルト11上に、離型層再形成用液体供給部12によって離型層再形成用硬化液体40が層状に供給される。
図9は、離型層再形成用液体供給部12によって供給された直後の離型層再形成用硬化液体40を示す模式図である。
中間転写ベルト11上に供給された直後の離型層再形成用硬化液体40では、離型官能基41(例えばフッ素やシリコン)がランダムに向いている。また、中間転写ベルト11の基部11A上には、離型層11Bが、薄くかつばらつきが小さい状態で残っており、この離型層11Bの表面に、上述した表面処理が施されている。離型層再形成用硬化液体40中の離型官能基41は、離型層11Bの表面エネルギーと、離型層再形成用硬化液体40自体の表面が有する表面エネルギーとの差によって、離型層再形成用硬化液体40の表面に配列していく。
図10は、離型層再形成用液体供給部12によって供給された後、ある程度の時間を経た離型層再形成用硬化液体40を示す模式図である。
供給されてからある程度の時間が経過した離型層再形成用硬化液体40中の離型官能基41は、離型層再形成用硬化液体40の表面に配列する。このように離型官能基41が配列している状態で離型層再形成用硬化液体40が硬化されると、硬化後の表面は高い離型性を示すこととなる。上述したように、離型層11Bの再形成処理中は、駆動制御部30によって、記録媒体60の表面への画像記録処理中の駆動速度よりも遅い駆動速度に制御されるため、離型官能基41が離型層再形成用硬化液体40の表面に配列するのに充分な時間が確保される。従って、離型層再形成用硬化液体40は、図10に示すように離型官能基41が表面に配列した状態で、図5に示す中間転写ベルト11の周回移動によって挟込部15へと送られる。
図5に戻って、画像形成装置3による離型層11Bの再形成の動作の説明を続ける。
離型層再形成用硬化液体40が挟込部15へと送られる一方、離型層再形成用硬化液体40が非浸透な非浸透シート70が挟込部15まで搬送されてくる。
離型層再形成用液体供給部12によって中間転写ベルト11上に供給された離型層再形成用硬化液体40は挟込部15で、搬送される非浸透シート70と中間転写ベルト11とで挟み込まれる。そして離型層再形成用硬化液体40には、紫外線照射部16によって紫外線が照射され、その結果、離型層11Bが再形成される。非浸透シート70は、記録媒体搬送ベルト19によって搬送され、その後は図示は省略するが、装置外へと排出される。
図11は、紫外線照射部16による紫外線照射で再形成された離型層11Bを示す模式図である。
中間転写ベルト11の基部11A上には、剥がし部39による研磨の結果として薄く残った離型層11Bと、図10に示す離型層再形成用硬化液体40に対する紫外線の照射で再形成された厚い離型層11Bが重なっている。薄い離型層11Bの表面には、上述したように表面処理が施されており、しかも、離型官能基41は厚い離型層11Bの表面に配列しているので、薄い離型層11Bと厚い離型層11Bとは強固に一体化しているとともに、厚い離型層11Bの表面は高い離型性(即ち低い付着性)を有している。また、薄くてばらつきが小さい離型層11Bの上に形成されることで、厚い離型層11Bは、厚さと離型性と強度の全ての点においてばらつきが小さい。
尚、上述した各実施形態では、本発明にいう低付着性部材が、中間転写ベルトである例を挙げて説明したが、本発明にいう低付着性部材は、これに限られるものではなく、記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を外面が有するものであれば、例えばロール状の部材等であってもよい。また、上述した各実施形態では、本発明にいう低付着性部材が、基部と離型層とを有する部材である例を挙げて説明したが、本発明にいう低付着性部材は、これに限られるものではなく、記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を有する材料からなる単層の部材であってもよい。低付着性部材が単層の部材である場合、この低付着性部材に用いられる材料としては、例えば、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)や透明ポリイミドなどの低付着性フィルム等が挙げられる。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう第1の硬化液体が、紫外線の照射によって硬化するものである例を挙げて説明したが、本発明にいう第1の硬化液体は、これに限られるものではなく、例えば熱の付与によって硬化するものなどであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう第2の硬化液体が、紫外線の照射によって硬化するものである例を挙げて説明したが、本発明にいう第2の硬化液体は、これに限られるものではなく、例えば熱の付与によって硬化するものなどであってもよい。
更に、上述した各実施形態では、本発明にいう第1の硬化液体および第2の硬化液体が同種の刺激によって硬化するものである例を挙げて説明したが、本発明にいう第1の硬化液体および第2の硬化液体は、これに限られるものではなく、例えば、一方が紫外線の照射によって硬化するもので、他方が熱の付与によって硬化するものであってもよい。
また、上述した各実施形態では、本発明にいう画像記録部が、中間転写ベルト11上に第2の硬化液体が層状に供給されることで形成された液体層51上にインクを吐出することによってインクで画像を形成し、その画像を、上記被覆部によって上記硬化層で上記記録媒体の表面が被覆される結果としてその記録媒体の表面に記録するものである例を挙げて説明したが、本発明にいう画像記録部は、これに限られるものではなく、記録媒体の表面に画像を記録するものであればよく、例えば、電子写真方式で記録媒体の表面に画像を記録してもよい。尚、この場合は、電子写真方式で記録媒体の表面に予め画像を記録しておき、その記録媒体の表面を硬化層で被覆する。
1,2,3 画像形成装置
11 中間転写ベルト
11A 基部
11B 離型層
111,112,113 ベルト支持ロール
114 駆動ロール
12 離型層再形成用液体供給部
13 記録媒体表面被覆用液体供給部
14 画像形成部
141 インク
15 挟込部
16 紫外線照射部
17 被覆部
171 加圧ロール
172 支持体
18 表面処理部
19 記録媒体搬送ベルト
191,192,193,194 ベルト支持ロール
28 均し部
30 駆動制御部
39 剥がし部
391 粘着クリーニングロール
390 接離機構
3901 ピニオンギア
3902 ラックギア
3903 接離部材
3904 カム
3905 カムフォロアピン
3906 接離部材
3907 引っ張りばね
40 離型層再形成用硬化液体
41 離型官能基
50 記録媒体表面被覆用硬化液体
52 硬化層
60 記録媒体
70 非浸透シート
71 非浸透ベルト

Claims (15)

  1. 画像が表面に記録される記録媒体の該表面の付着性よりも低い付着性を外面が有する低付着性部材と、
    第1の刺激が付与されることで硬化し、硬化した後の表面は前記記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を有する第1の硬化液体を、前記低付着性部材上に供給する第1の液体供給部と、
    前記第1の液体供給部によって前記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体に対して前記第1の刺激を付与することで前記低付着性部材の外面を再形成する第1の刺激付与部と、
    第2の刺激が付与されることで硬化する第2の硬化液体を、前記低付着性部材上に層状に供給する第2の液体供給部と、
    前記第2の液体供給部によって前記低付着性部材上に供給された第2の硬化液体に対して前記第2の刺激を付与することで硬化層を形成する第2の刺激付与部と、
    前記記録媒体の表面を前記硬化層で被覆する被覆部と、
    を備えたことを特徴とする被覆装置。
  2. 前記第1の刺激と前記第2の刺激が同種の刺激であって、前記第2の刺激付与部が、前記第1の刺激付与部を兼ねたものであることを特徴とする請求項1記載の被覆装置。
  3. 前記第1の液体供給部によって前記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体を、該第1の硬化液体が非浸透な非浸透部材と該低付着性部材とで挟み込む挟込部を備え、
    前記第1の刺激付与部が、前記非浸透部材と前記低付着性部材とに挟み込まれている第1の硬化液体に対して前記第1の刺激を付与するものであることを特徴とする請求項1または2記載の被覆装置。
  4. 前記第1の液体供給部による前記第1の硬化液体の供給よりも前に前記低付着性部材に対し、該第1の硬化液体が硬化したときの付着性を高める表面処理を施す表面処理部を備えたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の被覆装置。
  5. 前記第1の液体供給部によって供給された第1の硬化液体の表面を均す均し部を備えたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の被覆装置。
  6. 前記第1の液体供給部による前記第1の硬化液体の供給よりも前に前記低付着性部材の外面を剥がす剥がし部を備えたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の被覆装置。
  7. 前記低付着性部材を駆動して該低付着性部材の外面を周回移動させる駆動部と、
    前記駆動部による前記低付着性部材の駆動速度を、前記第1の液体供給部および前記第1の刺激付与部による処理中は、前記第2の液体供給部、前記第2の刺激付与部、および前記被覆部による処理中の駆動速度よりも遅い駆動速度に制御する駆動制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の被覆装置。
  8. 画像が表面に記録される記録媒体の表面に画像を記録する画像記録部と、
    前記記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を外面が有する低付着性部材と、
    第1の刺激が付与されることで硬化し、硬化した後の表面は前記記録媒体の表面の付着性よりも低い付着性を有する第1の硬化液体を、前記低付着性部材上に供給する第1の液体供給部と、
    前記第1の液体供給部によって前記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体に対して前記第1の刺激を付与することで前記低付着性部材の外面を再形成する第1の刺激付与部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 第2の刺激が付与されることで硬化する第2の硬化液体を、前記低付着性部材上に層状に供給する第2の液体供給部と、
    前記第2の液体供給部によって前記低付着性部材上に供給された第2の硬化液体に対して前記第2の刺激を付与することで硬化層を形成する第2の刺激付与部と、
    前記記録媒体の表面を前記硬化層で被覆する被覆部と、
    を備えたことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の刺激と前記第2の刺激が同種の刺激であって、前記第2の刺激付与部が、前記第1の刺激付与部を兼ねたものであることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 前記低付着性部材を駆動して該低付着性部材の外面を周回移動させる駆動部と、
    前記駆動部による前記低付着性部材の駆動速度を、前記第1の液体供給部および前記第1の刺激付与部による処理中は、前記第2の液体供給部、前記第2の刺激付与部、および前記被覆部による処理中の駆動速度よりも遅い駆動速度に制御する駆動制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項9または10記載の画像形成装置。
  12. 前記第1の液体供給部によって前記低付着性部材上に供給された第1の硬化液体を、該第1の硬化液体が非浸透な非浸透部材と該低付着性部材とで挟み込む挟込部を備え、
    前記第1の刺激付与部が、前記非浸透部材と前記低付着性部材とに挟み込まれている第1の硬化液体に対して前記第1の刺激を付与するものであることを特徴とする請求項8から11のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の液体供給部による前記第1の硬化液体の供給よりも前に前記低付着性部材に対し、該第1の硬化液体が硬化したときの付着性を高める表面処理を施す表面処理部を備えたことを特徴とする請求項8から12のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  14. 前記第1の液体供給部によって供給された第1の硬化液体の表面を均す均し部を備えたことを特徴とする請求項8から13のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  15. 前記第1の液体供給部による前記第1の硬化液体の供給よりも前に前記低付着性部材の外面を剥がす剥がし部を備えたことを特徴とする請求項8から14のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
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