JP2012095702A - パチンコ機の遊技盤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技領域内に打ち出された球を役物構造体側60へ誘導する第一誘導部30と、第一誘導部30よりも下方に設けられ、第一誘導部30から落下した球を遊技領域外側へ向かって誘導する第二誘導部40と、第二誘導部40よりも下方に設けられ、役物構造体60への球の進入を開放状態において許容する羽根部材65とを備え、第二誘導部40が第一誘導部30の外側端部よりも遊技領域外側に延長する誘導通路41を有する構成とした。
【選択図】図1
Description
また、大当り遊技終了後には、例えば3分の1の確率で遊技状態が切り替わる特典が付与され、遊技状態が切り替わった場合、遊技者は遊技盤の右半部に設けられた役物構造体を狙って大当り遊技を獲得することが可能となる。
つまり、一種二種混合のパチンコ機は、遊技状態に応じて球を打ち出す位置を調整することにより遊技盤の略中央部に設けられた始動入賞口への入賞を契機として大当り遊技を獲得する遊技と、遊技球を遊技盤の右半部に打ち出すことにより役物構造体への入賞を契機として大当り遊技を獲得する遊技との両方を楽しめるパチンコ機である。
また、役物構造体の入賞口を開閉する羽根部材が右半部の広範な領域に対して単独で開閉動作することから羽根の開放状態、入賞口の範囲を視覚的に認識させることができず、連続的に打ち出される球の入賞の可否を遊技者に対して感覚的に認識させることができない結果、二種遊技中における遊技の面白みを減退させる結果を招く。
本構成によれば、第一誘導部から落下した球を遊技領域外側へ向かって誘導する第二誘導部が第一誘導部の外側端部よりも遊技領域外側に延長する誘導通路を有することから、上方に位置する第一誘導部から落下した球の一部が直線的に役物構造体へ流下することなく、誘導通路に沿って遊技領域外側へ向かって誘導された後に下方へ落下することとなり、球の動きを複合的なものとすることができる。また、球が誘導通路に沿って遊技領域外側へ向かって誘導された後に下方へ落下することから、第一誘導部によって役物構造体側へ誘導された球が役物構造体へ取り込まれるまでの時間を多く取ることが可能となる。
また、第二の構成として、第二誘導部が誘導通路の外側端部から開放状態の羽根部材の傾斜方向と実質的に同一方向に傾斜する障壁部を有し、羽根部材の下流側に役物構造体の入賞口を設けた構成とした。
本構成によれば、前記構成から生じる効果に加えて、第二誘導部が誘導通路の外側端部から開放状態の羽根部材の傾斜方向と実質的に同一方向に傾斜する障壁部を有することから、当該障壁部と開放状態中の羽根部材とにより、上下方向に閉鎖された領域が形成され、遊技者が視覚的に羽根部材の下流側に設けられた役物構造体の入賞口に取り込まれ易い領域を認識することが可能となる。
また、第三の構成として、遊技領域内に打ち出された球を役物構造体とは反対側へ誘導する誘導部と、遊技領域の中央部に配設され、誘導部により誘導された球を取り込み得る始動入賞部品と、役物構造体側、かつ、第二誘導部よりも下方に設けられ、始動入賞部品に球が取り込まれたこと、又は、特別領域を球が通過したことを契機として開始される大当り遊技中に開放動作する大入賞部品とを備える構成とした。
本構成によれば、大当り遊技中に開放動作する大入賞部品が、役物構造体側、かつ、第二誘導部よりも下方に設けられていることにより、大当り遊技中においても役物構造体側に打ち出された球が、誘導通路に沿って遊技領域外側へ向かって誘導された後に下方へ落下することから、第一誘導部によって役物構造体側へ誘導された球が大入賞部品へ取り込まれるまでの時間を多く取ることが可能となり、遊技者に対して、球が大入賞部品に取り込まれるまでの過程を確実に視認させることができる。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
パチンコ機10は、球が打ち出される遊技領域11Aを有し、額縁状に形成された図外の内枠に対して着脱自在に取り付けられる遊技盤11と、内枠を前後方向に開閉自在に軸支する外枠13とを備える。遊技盤11の前方には、内枠の前後方向に開閉自在に軸支される窓12が設けられ、遊技盤11の前方が閉鎖される。
また、パチンコ機10の下方には発射ハンドル14が回動自在に取着され、発射ハンドル14が遊技者の操作によって回動操作されることにより、図外の打ち出し機構が駆動する。打ち出し機構が駆動すると、上皿構造体16内に貯留された球が発射通路15を通過して上方に打ち出され、遊技盤11の前面に取り付けられた外ガイドレール18と内ガイドレール17とで囲繞された遊技領域11A内に進入する。
よって、左側誘導部25に着弾した球は、当該左側誘導部25の傾斜に沿って遊技盤11の左側領域に誘導され、右側誘導部30に着弾した球は、右側誘導部30に沿って遊技盤11の右側領域に誘導され、後述の役物構造体60側に流下する。
なお、本明細書において左側領域及び右側領域の範囲とは、それぞれ左側誘導部25と右側誘導部30とが交わる接続部Qを基準とする左右方向の範囲をいうものとする。
遊技領域11Aからワープ通路26Aに取り込まれた球は、取り付け開口19の下縁部にて左右方向に延在するステージ27上に導出される。ステージ27は、ベースプレート21より後側に突出する壁面であって、当該ステージ27上に導出された球は、ステージ27上を左右方向に転動する過程において下方に落下するか、或いはステージ27の中央部に開設された導出口27Aに取り込まれた後に落下する。
上記のとおり、右側誘導部30は、誘導通路30Aを有することにより遊技領域11A内に打ち出された球を役物構造体60側に誘導する第一の誘導部であり、誘導通路30AからX1に示す経路を通って流下した球P1は、後述の第二の誘導部によってさらに変化が加えられる。
なお、外側端部41Aは、誘導通路41と当該誘導通路41と連続して延長する後述の障壁50との交点であり、誘導部40における最も外側に位置する地点である。
さらに、誘導通路41が設けられたことによりX1方向に落下した球は、落下経路の途中で誘導通路41上においてあたかも一旦止まった状態となった後に、再び外側端部41Aから落下を開始することとなるため、球が誘導通路30Aから落下してから後述の役物構造体60に取り込まれるまでの時間的余裕が生まれ、遊技者に対して役物構造体60へ取り込まれるまでのハラハラ感やドキドキ感等の期待感を持続的に付与することが可能となる。
また、誘導部40の誘導通路41によって球が受け止められるため、上方から流下した球が下方に位置する開放状態中の羽根部材65に直接衝突することがなくなり、繰り返しの衝突による羽根部材65の破損を防止することが可能となる。
普通図柄始動部品43内又は普通図柄始動部品43の外側を通過した球は、普通図柄始動部品43よりも下方に植設された誘導釘群N2により遊技盤11の内側方向に誘導され、役物構造体60方向に向かって流下し、一部の球が役物構造体60へと取り込まれ、一部の球が役物構造体60へ取り込まれることなく流下する。
本体部63は、入賞口61より内部に取り込まれた球を複数の通路に振り分ける図外の振り分け体と、内部に形成された複数の通路のうち、いずれかの通路に設けられた特別領域とを有し、特別領域内に内挿された検出センサーによって球が検出されることにより後述の主制御装置による大当り遊技が実行される。また、特別領域が設けられた通路以外の通路に振り分けられた球は、「外れ球」として外部に排出される。
羽根部67が上記のように変位した場合、球は傾斜面67B上を入賞口61方向、即ち遊技盤11の内側方向へ向かって転動し、入賞口61から取り込まれることにより役物構造体60内に進入する。また、羽根部67が開放状態となった場合における羽根部67、及び、上方に位置する障壁50の傾斜方向は実質的に同一方向である。以下、障壁50と羽根部67との関係について詳説する。
即ち、閉鎖状態時の羽根部67の傾斜方向を回転中心軸を通る垂線としての直線L1で表した場合、開放状態時の直線L2の傾斜方向は、前記障壁50の傾斜方向と同様に遊技盤11の内側へ向かうに従って下傾斜する直線として表される。
また、「傾斜方向が実質的に同一」であるとは、直線L1に対する障壁50及び直線L2の角度θが少なくとも0°<θ<90°を満たし、障壁50と羽根部材67が互いに平行である場合や、互いに異なる角度である場合をも含む。例えば本実施形態における障壁50の傾斜角度は直線L1に対して45°程度に設定され、羽根部67の傾斜角度は40°程度に設定される。
つまり、羽根部材65が開放状態となった場合において、上方に位置する壁面としての障壁50が基準となって、当該障壁50と羽根部材65とによって、上下方向に閉鎖された領域Rが形成されるので、遊技者は視覚的に入賞口61に取り込まれ易い領域を認識することが可能となる。
そして、遊技者に対してその視野内に領域Rの存在を容易に認識させることができれば、球が領域Rよりも上方を流下している場合において、当該流下中の球が羽根部材65によって取り込まれ、かつ、羽根部材65の下流側に位置する入賞口61に取り込まれるであろうことを開放のタイミング,球の流下経路と相俟って感覚的に認識させることが可能となり、役物構造体60を用いた遊技における遊技の面白みを格段に向上させることが可能となる。
遊技盤11の遊技領域11A内に進入した球は、打ち出しの強さによって左側領域又は右側領域を流下し、左側領域を流下する球は、流下の過程において遊技領域11A内に植設された多数の遊技釘や風車に衝突しながら誘導され、遊技盤11の略中央に設けられた中央始動入賞部品70、遊技盤11の下部側方に設けられた複数の一般入賞部品71に取り込まれ得る。また、中央始動入賞部品70又は一般入賞部品71に取り込まれなかった球は、遊技盤11の中央最下部に開設されたアウト口73に取り込まれて回収される。
なお、主制御装置は、各入賞部品に対応する検出センサーからの検出信号に基づいて個別に制御処理を実行するCPU,ROM,RAM等のハードウェアが搭載されたいわゆるコンピュータであって、各検出センサー、制御装置、或いは駆動源とは図外のインターフェイスや駆動回路を介して接続され、ROMに格納されたプログラムに従って動作する。
大当り遊技は、検出センサーによる10回の検出又は開閉体75の開放から所定時間の経過のうち、いずれか早い条件が成立するまでを1ラウンドとして、当該ラウンドが例えば15回繰り返され、遊技者は短時間に多くの球の払出を受けることができる。
以下、遊技盤11の右側領域に設けられる役物構造体60を用いた「時短遊技」について詳説する。
球が普通図柄始動部品43の検出部43Aを通過すると、主制御装置は、検出部43Aに内挿された検出センサーからの出力信号に基づいて所定の確率によるサイド始動入賞部品80の開放抽選処理を実行する。サイド始動入賞部品80の開放抽選処理の結果「当り」となる確率は、遊技状態に関わらず例えば10分の9程度に設定される。
一方、遊技状態が「時短遊技」(開放時間延長機能作動中)である場合、ガイド片80Bによる球の受け入れ動作は、例えば1.7秒間継続し、当該動作が間欠的に3回繰り返された後に終了する。
つまり、「通常遊技」中においてサイド始動入賞部品80の開放抽選処理の結果が「当り」となった場合であっても、ガイド片80Bによる球の受け入れ動作が極めて短時間で終了することから「通常遊技」中に球を右側領域に打ち出しても球が入賞孔80Aに取り込まれる可能性は極めて低い。
一方、「時短遊技」中においてサイド始動入賞部品80の開放抽選処理の結果が「当り」となった場合、ガイド片80Bによる球の受け入れ動作が長時間継続し、かつ、複数回繰り返される(ガイド片80Bによる開放時間延長機能が実行される)ことから「時短遊技」中に球を右側領域に打ち出せば、球が入賞孔80A内に取り込まれる可能性が極めて高くなる。
よって、遊技者にとっては遊技状態が「通常遊技」である場合には、球を左側領域に打ち出す方が大当りを獲得し易く、「時短遊技」である場合には、右側領域に打ち出す方が大当りを獲得し易い。以下、球を右側領域に打ち出す遊技における大当り獲得までの動作を説明する。
羽根開放抽選処理の結果「当り」となる確率は、遊技状態に関わらず例えば1.0025分の1程度に設定され、抽選結果が「当り」であることに基づき役物構造体60に設けられた羽根部材65が閉鎖状態から開放状態に変位し、遊技盤11の右側領域に存在する球を役物構造体60内に受け入れ可能な状態となる。
また、上記検出センサーによって検出された球は、本体部63内に設けられた図外の振り分け体により、複数の通路のうちいずれかの通路に振り分けられる。
上述のとおり、複数の通路のうち、少なくとも1つの通路には特別領域が設けられ、主制御装置は、球が当該特別領域に内挿された検出センサーからの出力に基づいて大当り遊技を実行する。当該大当り遊技は、前述の大当り遊技と同様、右側領域に設けられた大入賞部品74を開放することにより実行される。
なお、役物構造体60内に進入した球が特別領域内に誘導される確率は例えば10分の1以下に設定されており、当該確率を満たすように遊技盤11の裏面に配設された振り分け体を駆動するソレノイドが制御される。
そして、前述のとおり、「時短遊技」中においては、球がサイド始動入賞部品80の入賞孔80Aへの入賞率が「通常遊技」と比較して極めて高くなり、結果として役物構造体60への入賞率が極めて高くなることから「通常遊技」よりも大当りを獲得し易い。つまり、本実施形態に係るパチンコ機10は、遊技盤11の中央部に設けられた中央始動入賞部品70への球の入賞に基づいて実行される抽選の結果により、大当り遊技後の遊技状態を「通常遊技」から「時短遊技」へと切り替えるパチンコ機であって、当該「時短遊技」においては、球を遊技盤11の側方に配設された役物構造体60側へ打ち出す方が中央始動入賞部品70側へ打ち出すよりも大当り遊技を獲得する確率が高くなるパチンコ機である。
また、障壁50と開放状態時の羽根部67の傾斜方向を実質的に同一方向となるように構成したので、遊技者に対して視覚的、感覚的に領域Rを羽根部材65の下流側に位置する入賞口61、即ち役物構造体60に対して取り込まれ易い領域として容易に認識させることが可能となり、役物構造体60を用いた「時短遊技」中における遊技の面白みを格段に向上させることが可能となる。
以上、本発明を実施の形態に基いてを説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に何ら限定されることはなく、実施形態を組み合わせて多様な変更、改良を行い得ることが当業者において明らかである。また、そのような多様な変更、改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが特許請求の範囲の記載から明らかである。
20 盤面飾り,21 ベースプレート,25 左側誘導部,30 右側誘導部,
30A 誘導通路,40 誘導部,41 誘導通路,43 普通図柄始動部品,
50 障壁,60 役物構造体,65 羽根部材,70 中央始動入賞部品,
71 一般入賞部品,74 大入賞部品,80 サイド始動入賞部品
Claims (3)
- 遊技領域の側方に配設され、球が通過することにより大当り遊技開始の契機となる特別領域を有する役物構造体を備えるパチンコ機の遊技盤であって、
前記遊技領域内に打ち出された球を前記役物構造体側へ誘導する第一誘導部と、
前記第一誘導部よりも下方に設けられ、前記第一誘導部から落下した球を遊技領域外側へ向かって誘導する第二誘導部と、
前記第二誘導部よりも下方に設けられ、前記役物構造体への球の進入を開放状態において許容する羽根部材とを備え、
前記第二誘導部が前記第一誘導部の外側端部よりも遊技領域外側に延長する誘導通路を有することを特徴とする遊技盤。 - 前記第二誘導部が前記誘導通路の外側端部から前記開放状態の羽根部材の傾斜方向と実質的に同一方向に傾斜する障壁を有し、
前記羽根部材の下流側に前記役物構造体の入賞口が設けられたことを特徴とする請求項1記載の遊技盤。 - 前記遊技領域内に打ち出された球を前記役物構造体とは反対側へ誘導する誘導部と、
遊技領域の中央部に配設され、前記誘導部により誘導された球を取り込み得る始動入賞部品と、
前記役物構造体側、かつ、前記第二誘導部よりも下方に設けられ、前記始動入賞部品に球が取り込まれたこと、又は、前記特別領域を球が通過したことを契機として開始される大当り遊技中に開放動作する大入賞部品とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技盤。
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