JP5507201B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この特許文献1には、ディスプレイまたは音声発生装置からなる遊技者への報知手段を設けると共に、弾性部材に当る打球を検知する打球センサを設け、大当たりの権利発生時から打球センサが打球を検知するまでの間、報知手段を作動させて打球を強打ち(「右打ち」の変更)すべきことが報知されるように構成したパチンコ遊技機が開示されている。
本発明は、長期の使用に伴って遊技球の勢いに起因して生ずる遊技くぎの破損を防止することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
ここで、前記第1の固定部20および前記第2の固定部30の前記面は、互いに形状が異なる複数の面51,52,53,62,63を含んで構成されることを特徴とすることができる。また、前記第1の固定部20および前記第2の固定部30の前記面は、前記通路T2の領域が部分的に広がるように形成される複数の凹面形状の面52,62を含んで構成され、前記複数の凹面形状の面52,62は、互いに対向すると共に前記遊技盤110の上下方向Vに異なる位置であることを特徴とすることができる。さらに、前記通路T2を覆う板状部71をさらに備え、前記板状部71は、前記通路T2の下流側に行くに従って前記盤面Bとの隙間Nを徐々に狭めていく斜面部72を有することを特徴とすることができる。さらにまた、前記板状部71の前記斜面部72は、前記板状部71の縁部に沿って前記通路T2を横切るように形成されていることを特徴とすることができる。またさらに、前記通路T2は、前記遊技盤110の中央の方向に向いて形成されていることを特徴とすることができる。さらには、前記第1の固定部20および前記第2の固定部30は、前記遊技盤110の右側に位置することを特徴とすることができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
また、遊技盤110は、前面に、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111aの上部位置へ向かう通り道を形成するレール部材112aと、遊技領域111の左右方向における右側に位置するレール部材112bと、遊技球をレール部材112bと共に右側の遊技領域111bに案内する案内部材113と、を備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、左側の遊技領域111aを落下する遊技球が画像表示部114の左側の位置から第1始動口121への近道である不図示のワープ路を設けることも考えられる。その場合には、不図示のワープ路を通った遊技球が第1始動口121に導かれたり導かれなかったりする振り分けを行うための不図示のステージを設ける。
なお、本実施の形態では、第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板158を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」の種類には、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる「長当たり」と、大当たり遊技の時間が短い「短当たり」とがある。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが例えば15回繰り返される。また、「短当たり」では、大入賞口125でのラウンドが例えば2回繰り返される。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない(後段の「はずれ図柄」の設定)。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
また、普通図柄制御部237は、現在のパチンコ遊技機100の動作状態が確変遊技状態または時短遊技状態のいずれにも該当しない場合には、普通図柄変動の変動時間を長時間、例えば29秒に設定する。これに対し、パチンコ遊技機100の現在の動作状態が確変遊技状態または時短遊技状態のいずれかに該当する場合には、普通図柄変動の変動時間を短時間、例えば3秒に設定する。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、図1に戻って、パチンコ遊技機100が備える遊技盤110の盤面構成について説明する。
図1に示す遊技盤110には、画像表示部114の周囲を華やかにするための中央装飾部118(同図でその一部を図示)が配置されている。この中央装飾部118は、前面に意匠的な装飾が施された平板状の部材である。中央装飾部118は、画像表示部114の右下付近にて中央装飾部118から下方に延びる前飾り板119を有する。この前飾り板119は、透光性のある透明または半透明な合成樹脂により形成されている。前飾り板119は、中央装飾部118と一体に形成されている。
この前飾り板119は、遊技領域111a,111bの一部を構成する遊技盤110の盤面Bから透明板158の方向に遊技球の外径Dよりも大きな距離だけ離間して配設されている。したがって、遊技領域111bを落下する遊技球は、盤面Bと前飾り板119との間を通過可能である。
また、ゲート124および大入賞口125は、画像表示部114の下側に全て配置されている。より具体的に説明すると、ゲート124は、遊技領域111bにおける下部に配置され、また、大入賞口125は、ゲート124の下側に配置されている。付言すると、ゲート124は、大入賞口125の左右方向(横方向)の中心に位置する。
さらに説明すると、ゲート124および大入賞口125に向けて落下していく遊技領域111bの遊技球は、ゲート124を通過したり通過しなかったりすると共に、大入賞口125が開いていれば主に大入賞口125に入賞し、大入賞口125が開いていなければ排出口117から排出される。
このような右打ちによって、遊技者は、より確率高く遊技球を大入賞口125へ入賞させることが可能となり、持ち球の減少を抑制しつつより多くの払出球の獲得が可能となる。
他方、遊技領域111bを落下する遊技球は、第1始動口121には入賞し難くなっている。それゆえ、確変遊技状態および時短遊技状態において、遊技者が右打ちを行うことにより、第1始動口121よりも第2始動口122へ優先的に入賞させることが可能となる。その結果、上述したように、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の抽選結果が15ラウンド確変当たりとなる確率が、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の抽選結果が15ラウンド確変当たりとなる確率と比べて高くなるように設定されているので、遊技者は、より多くの15ラウンド確変当たりとなる機会を得ることが可能となる。
図5は、遊技盤110の遊技領域111bに位置する前飾り板119付近を部分的に拡大して示す図である。なお、説明の便宜上、遊技球の符号として「10」の数字および「10」の末尾に任意の英文字を付した英数字を用いる場合がある。また、同図の破線は、落下する遊技球10の軌跡例を示している。
図5に示すように、遊技領域111bには、互いに離間して配置される下側ブロック20および上側ブロック30が取り付けられている。すなわち、下側ブロック20および上側ブロック30は、遊技盤110の右側に位置している。
下側ブロック20および上側ブロック30は、いずれも長手形状であり、後述するように、落下する遊技球10の動きを規制するための複数の面(受け壁51、湾曲壁52、下面壁53、傾斜壁61、湾曲壁62、上面壁63、テーパー部72(図6参照))を有する。ここにいう複数の面とは、遊技球10を跳ね返す複数の面をいう。
下側ブロック20および上側ブロック30は、遊技盤110の盤面Bに固定されており、可動部分を有していない。なお、ここにいう複数の面を、一部または全部が可動部分となるように構成することも考えられる。
上側ブロック30は、中央装飾部118ないし前飾り板119と一体に形成されている。下側ブロック20は、上側ブロック30と別体である。なお、パチンコ遊技機100の製造時には、下側ブロック20および上側ブロック30は、相対的な位置関係が予め定められる状態となるように位置調整されて遊技盤110に固着される。この固着方法としては、例えば、遊技盤110の裏面から不図示の複数のねじを用いてねじ締結することが考えられる。
そして、導入区間T1は、上側ブロック30、レール部材112bおよび遊技盤110の盤面Bによって構成されている。跳ね返り区間T2は、下側ブロック20、上側ブロック30および遊技盤110の盤面Bによって構成されている。
導入区間T1は、入口領域T11(図6参照)、中間領域T12(同図参照)および出口領域T13(同図参照)を含んで構成されている。入口領域T11の幅は、中間領域T12の幅よりも広がっている。
さらに説明すると、後述する上側ブロック30の上流端部31の位置は、通り道Tの入口および導入区間T1の入口領域T11に相当し、また、後述する下側ブロック20の上流端部21の位置は、導入区間T1の出口領域T13に相当すると共に跳ね返り区間T2への入口にも相当する。付言すると、通り道Tを入り口(上流側)から出口(下流側)の方向に通り道Tに沿って進んでいく場合に、左側にレール部材112bおよび下側ブロック20が位置し、右側に上側ブロック30が位置すると言うことができる。
上流端部31は、下側ブロック20の上流端部21よりも上方に位置する。中間部32には、上下方向Vに延びる部分(図6に示す傾斜壁61)の下側に左右方向Hに延びる部分(同図に示す上面壁63)が形成され、その両者の間に両者をつなぐように凹形状の部分(同図に示す湾曲壁62)が形成されている。
下流端部33は、前飾り板119の一部を構成する。
さらに説明すると、上流端部31および中間部32は、盤面Bに立設する壁であり、盤面Bと略平行な方向(図5の紙面と平行な方向)に遊技球10を跳ね返す部分である。また、上側ブロック30の下流端部33は、遊技球10が通過できる寸法で盤面Bと離間している部分である。詳細は後述するが、この下流端部33は、遊技球10を盤面Bにぶつけるための形状に形成されたテーパー部72(図6参照)を有する。
上流端部21は、レール部材112bに連続するように位置している。上流端部21は、上側ブロック30の上流端部31よりも通り道Tの下流側に位置する。
中間部22は、湾曲する形状に形成される。下流端部23は、上側ブロック30の下流端部33の一部と当接するように位置している。
さらに説明すると、遊技球10は、通り道T内を進行する際に、跳ね返り区間T2にて下側ブロック20および上側ブロック30との跳ね返りを繰り返してジグザグに移動することで(図5の破線を参照)、遊技球10の勢いが弱められて減速していく。より詳細に説明すると、遊技者により右打ちが実行されると、遊技球10は勢いよく右側の遊技領域111bへと発射される。したがって、遊技球10が発射された勢いのままに遊技くぎ41にぶつける盤面構成を採用すると、遊技球10が遊技くぎ41にぶつかるときに遊技くぎ41に過度の荷重がかかってしまい、長期の使用に伴って遊技くぎ41が破損するおそれがある。また、遊技球10が発射された勢いのままに盤面Bに遊技球10をぶつける構成を採用すると、長期の使用に伴って盤面Bが破損するおそれがある。
本実施の形態では、このような遊技球10の勢いに起因する不都合に対処するため、右側の遊技領域111bにおける複数の遊技くぎ41の上流側に、遊技球10の勢いを弱めて減速させるための下側ブロック20および上側ブロック30を配置する構成を採用している。
次に、右打ちされた遊技球10の勢いを遊技くぎ41の手前で弱めるための構造について主に図6を用いて説明する。
図6は、上側ブロック30および下側ブロック20を説明する図である。なお、図6では、説明の便宜上、上側ブロック30を図5の中央装飾部118から抜き出した状態で示しており、そのために上側ブロック30の一部を一点鎖線で図示している。
まず、上側ブロック30の構造を説明した後に、下側ブロック20の構造を説明することとする。
〔上側ブロック30の構造〕
図6に示すように、上側ブロック30は、中間部32に位置し、上下方向Vに延びると共に導入区間T1の幅W(図5参照)が下流側に行くに従って次第に狭くなるように傾斜する傾斜壁61を備えている。また、上側ブロック30は、傾斜壁61の下流側に隣接して位置する湾曲壁62と、湾曲壁62の下流側に隣接して位置する上面壁63と、を備えている。
傾斜壁61、湾曲壁62および上面壁63はいずれも、互いに異なる形状である。また、傾斜壁61、湾曲壁62および上面壁63は、また、通り道Tの跳ね返り区間T2の上流側から下流側へと連続して形成されている。
上面壁63は、遊技盤110の左右方向Hに延びて跳ね返り区間T2の上面となる部分である。
また、この板状部71は、所定の板厚t(図8参照)を有する。ここにいう所定の板厚tとしては、例えば2mmの値を採用することが考えられる。
テーパー部72は、板状部71の上流側の縁部に形成されている。テーパー部72は、通り道Tの跳ね返り区間T2を横断する方向に延びている。すなわち、跳ね返り区間T2内の遊技球10は、テーパー部72にぶつかって板状部71と盤面Bとの間を通って跳ね返り区間T2から出て行くか、またはテーパー部72にぶつからないときでも、板状部71ないしテーパー部72をくぐるようにして跳ね返り区間T2から出て行く。
テーパー部72は、遊技盤110の盤面Bに対して一定の角度θ(図8参照)をもって形成されている。ここにいう一定の角度θとして、例えば45度の値を採用することが考えられる。テーパー部72は、遊技盤110の盤面Bに臨むように形成されている。
具体的な数値を用いて説明すると、例えば、遊技球10gの外径Dが11mmで、盤面Bとバウンド抑制面73との距離Nが12mmのときには、遊技球10gは、約1mmの範囲で盤面Bとのバウンドが許容されるのみであり、したがって、遊技球10gのバウンドが強制的に抑制される。このため、通り道Tの跳ね返り区間T2から出てきた遊技球10gの挙動が安定するので、パチンコ遊技機100の設計時の調整を行い易い等の効果を期待できる。
次に、下側ブロック20についてより詳細に説明する。
下側ブロック20は、上流端部21にて湾曲壁62に対向するように位置する受け壁51と、中間部22にて上側ブロック30の湾曲壁62および上面壁63に対向するように位置する湾曲壁52と、を備えている。また、下側ブロック20は、湾曲壁52の下流側に隣接する下面壁53を備えている。
受け壁51、湾曲壁52および下面壁53はいずれも、互いに異なる形状である。また、受け壁51、湾曲壁52および下面壁53は、通り道Tの跳ね返り区間T2の上流側から下流側へと連続して形成されている。付言すると、下側ブロック20の受け壁51、湾曲壁52および下面壁53は、上側ブロック30の傾斜壁61、湾曲壁62および上面壁63のいずれとも、互いに異なる形状である。
湾曲壁52は、跳ね返り区間T2での下側ブロック20と上側ブロック30との離間距離が部分的に大きくなるように湾曲する。言い換えると、湾曲壁52は、跳ね返り区間T2の領域が部分的に広がるように凹面形状に形成されている。湾曲壁52は、上向きに形成されており、跳ね返り区間T2の下面の一部をなす。また、湾曲壁52は、上側ブロック30の湾曲壁62と上下方向Vに関して異なる位置であり、具体的には、湾曲壁62の下側に位置している。
下面壁53は、上側ブロック30の上面壁63およびテーパー部72に対向するように位置し、遊技盤110の上下方向に延びて跳ね返り区間T2の下面となる部分である。
下側ブロック20の突き当て部54は、厚さ寸法Eを小さくした部分であり、そして、上側ブロック30のテーパー部72と係合する。また、突き当て部54は、遊技盤110の盤面Bと離間して板状に形成されている。
突き当て部54の長さCは、遊技球10の外径D(図5参照)よりも短い(C<D)。このため、遊技球10は、突き当て部54に接触しない。したがって、遊技球10が突き当て部54に止まってしまう球詰まりの発生を防止することが可能である。
なお、本実施の形態では、下側ブロック20が突き当て部54を備える構成を採用するが、上側ブロック30が備える構成も考えられる。
導入区間T1は導入路の一例であり、跳ね返り区間T2は跳ね返り通路の一例である。また、跳ね返り区間T2は通路の一例である。導入区間T1の入口領域T11は、遊技球の入口部の一例であり、中間領域T12は入口部と出口部との間に位置する中間部の一例であり、出口領域T13は遊技球の出口部の一例である。
下側ブロック20の受け壁51、湾曲壁52および下面壁53、並びに上側ブロック30の傾斜壁61、湾曲壁62および上面壁63は、第1の跳ね返り面の一例である。また、下側ブロック20の受け壁51、湾曲壁52および下面壁53は、第1の固定部の面の一例であり、上側ブロック30の傾斜壁61、湾曲壁62および上面壁63は、第2の固定部の面の一例である。
また、下側ブロック20の湾曲壁52および上側ブロック30の湾曲壁62は、遊技球を跳ね返す面の一例である。また、下側ブロック20の湾曲壁52および上側ブロック30の湾曲壁62は、凹面形状の面の一例である。
また、下側ブロック20の下面壁53は、遊技球を跳ね返らせる面の一例である。
下側ブロック20の突き当て部54は、係合部の一例である。また、下側ブロック20の突き当て部54は、厚さ寸法を小さくした部分の一例である。
テーパー部72は斜面部の一例である。また、テーパー部72は、第2の跳ね返り面の一例である。
バウンド抑制面73(図8参照)は、盤面Bの側に位置する板状部71の面の一例である。また、バウンド抑制面73は、板状部71の盤面B側の面の一例である。
前飾り板119は、前飾り部の一例である。
右打ちされた遊技球10の勢いを弱めて減速させる作用について、主に図6に破線で示す遊技球10の軌跡例に沿って、図1、図7−1、図7−2および図8を参照しつつ説明する。図7−1および図7−2は、図6の線VII−VIIによる拡大断面図であり、図8は、図6の線VIII−VIIIによる拡大断面図である。図7−1、図7−2および図8は、パチンコ遊技機100の盤面Bでの縦断面図である。
右打ちされて勢いよく発射された遊技球10は、図1に示すように、案内部材113により右側の遊技領域111bに案内され、レール部材112bに沿って落下する。そして、図6に示すように、遊技球10は、通り道Tの入り口に到達した後に、レール部材112bに沿って導入区間T1を落下していき、跳ね返り区間T2に位置する受け壁51にぶつかることで「第1の衝突(1回目の衝突)」が生じる(図7−1の遊技球10aを参照)。
図6に示すように、下側ブロック20の受け壁51は、上側ブロック30の湾曲壁62に対向するように傾斜しているので、図7−1に示すように、遊技球10aを上側ブロック30の湾曲壁62(図6参照)の方向に跳ね返す(図7−1の遊技球10a′を参照)。すなわち、下側ブロック20の受け壁51にぶつかった遊技球10aが跳ね返ると、図6に示すように、遊技盤110の斜め上向きに進み(図6に破線で図示する矢印を参照)、跳ね返り区間T2を横断して上側ブロック30の湾曲壁62に近づいていく。
上側ブロック30の湾曲壁62にぶつかった遊技球10bが跳ね返ると、遊技盤110の下向きに進み(図6に破線で図示する矢印を参照)、再び跳ね返り区間T2を横断して(図6または図7−2に破線で示す遊技球10cを参照)下側ブロック20の湾曲壁52に近づいていく。付言すると、上側ブロック30の湾曲壁62は、湾曲壁52に対向して遊技盤110の下向きの凹面状に形成されている。すなわち、上側ブロック30の湾曲壁62は、下側ブロック20の湾曲壁52に跳ね返し易い形状に形成されている。このため、湾曲壁62は、遊技球10bを下側ブロック20の湾曲壁52の方向により確実に跳ね返す。
そして、湾曲壁52に跳ね返された遊技球10cは、上側ブロック30の上面壁63にぶつかり、これにより「第4の衝突(4回目の衝突)」が生じる。上側ブロック30の上面壁63は、遊技球10cを下側ブロック20の下面壁53の方向に跳ね返す。遊技球10cは、上面壁63で跳ね返されると、遊技盤110の下向きに進み(図6に破線で図示する矢印を参照)、跳ね返り区間T2を横断して(図6に破線で示す遊技球10dを参照)下側ブロック20の下面壁53に近づいていく。
さらに、上面壁63に跳ね返された遊技球10dは、下側ブロック20の下面壁53にぶつかり、これにより「第5の衝突(5回目の衝突)」が生じる。下側ブロック20の下面壁53は、遊技球10dを上側ブロック30のテーパー部72の方向に跳ね返す(図6に破線で図示する矢印を参照)。遊技球10dは、下面壁53で跳ね返されると、上側ブロック30のテーパー部72に近づいていく(図8の遊技球10eを参照)。
言い換えると、遊技球10は、跳ね返り区間T2にて下側ブロック20に跳ね返された後に上側ブロック30に跳ね返されるという2つのブロック20,30の間での跳ね返りの動きを、複数回(本実施の形態では3回)繰り返す。具体的には、1回目の跳ね返りの動きは「第1の衝突」および「第2の衝突」によるものであり、2回目の跳ね返りの動きは「第3の衝突」および「第4の衝突」によるものであり、3回目の跳ね返りの動きは「第5の衝突」および後述の「第6の衝突」によるものである。そして、このような衝突・跳ね返りが行われるたびに遊技球10の勢いは徐々に弱められ、次第に減速していく。したがって、右打ちされた遊技球10は、遊技くぎ41(図5参照)の手前の位置でその勢いを弱められ、長期の使用に伴って右打ちの遊技球10に起因する遊技くぎ41(図5参照)の破損を防止することが可能になる。
言い換えると、上側ブロック30は、下側ブロック20に跳ね返された遊技球10を再び下側ブロック20にぶつかるように跳ね返し、また、下側ブロック20は、上側ブロック30に跳ね返された遊技球10を再び下側ブロック20にぶつかるように跳ね返す。
より具体的に説明すると、上側ブロック30の湾曲壁62では、下側ブロック20の受け壁51に衝突し(図7−1の遊技球10aを参照)跳ね返された遊技球を、受け壁51よりも遊技盤110の下方に位置する下側ブロック20の湾曲壁52に跳ね返す(図6の遊技球10cを参照)。また、下側ブロック20の湾曲壁52は、上側ブロック30の湾曲壁62に衝突し(図7−2の遊技球10bを参照)跳ね返された遊技球10cを、湾曲壁62よりも遊技盤110の下方に位置する上側ブロック30の上面壁63に跳ね返す。また、上側ブロック30の上面壁63では、下側ブロック20の湾曲壁52に衝突して跳ね返された遊技球を、湾曲壁52よりも遊技盤110の下方に位置する下側ブロック20の下面壁53に跳ね返す(図6の遊技球10dを参照)。
ここで、遊技球10が下側ブロック20の受け壁51、湾曲壁52および下面壁53と上側ブロック30の湾曲壁62および上面壁63での跳ね返りについて説明する。
図7−1に示すように、下側ブロック20の受け壁51は、遊技盤110の盤面Bに対して特定の角度βをもって形成されている。また、図7−2に示すように、上側ブロック30の湾曲壁62は、遊技盤110の盤面Bに対して特定の角度βをもって形成されている。ここにいう特定の所定の角度βとしては、約90度よりも小さい値である。したがって、受け壁51および湾曲壁62は、盤面Bに対する垂直面Zの位置よりも跳ね返り区間T2の側に傾き、盤面Bを隠すように張り出して形成されている。より具体的には、受け壁51および湾曲壁62は、盤面Bから離れるに従って跳ね返り区間T2に張り出す寸法が大きくなるように立設している。受け壁51および湾曲壁62は、互いに平行ではなく、いずれも壁面Bの方向に向く斜面形状により構成されている。このため、跳ね返り区間T2の遊技球10(図6参照)は、下側ブロック20の受け壁51にぶつかると(図7−1の遊技球10aを参照)、導入区間T1(図5または図6参照)では盤面Bとの距離La(La>0)をほぼ保ったまま盤面Bに沿う方向P(図7−1参照)に落下していたものの、図7−1の遊技球10a′に示すように、受け壁51によって盤面Bの方向に進んで盤面Bに近づいていく(図7−1の距離La′を参照(La′<La)。
このように、受け壁51および湾曲壁62は、盤面Bの方向に傾斜することで、遊技球10a,10bを盤面Bの方向に跳ね返している。言い換えると、受け壁51および湾曲壁62により跳ね返される遊技球10a,10bは、盤面Bに沿う方向Pに進むに従って盤面に交差する方向Qに変化するように進む。
なお、本実施の形態では、遊技球10cが初めて盤面Bにぶつかる軌跡例を示しているが、遊技球10aは、距離Laがばらついて落下することもあり、他の位置で盤面Bにぶつかる軌跡例もあり得る。
また、例えば、遊技球10aが盤面Bと受け壁51とに同時に接触するようにぶつかる場合には、盤面Bのみにぶつかる場合に比べて、遊技球10aの勢いをより弱めることが可能になる。
次に、遊技球10が下側ブロック20のテーパー部72での跳ね返りについて説明する。
図8に示すように、上述したとおり、上側ブロック30の板状部71は板厚tであり、また、上側ブロック30のテーパー部72は、盤面Bに対して一定の角度θをもって形成されている。言い換えると、このテーパー部72は、通り道Tの跳ね返り区間T2の下流に行くに従って盤面Bとの隙間を徐々に狭めるように形成されている。そのため、下側ブロック20の下面壁53(図6参照)に跳ね返されて例えば盤面Bとのバウンド等によって遊技球10eが盤面Bと距離Le(Le>N−D)だけ離れているときには、盤面Bに沿う方向Pに進む遊技球10eはテーパー部72にぶつかり、これにより「第6の衝突(6回目の衝突)」が生じる(図8の遊技球10fを参照)。
このように、本実施の形態では、遊技球10gが遊技盤110の盤面Bと積極的にぶつかるように跳ね返らせることで遊技球10の勢いを弱めるように構成している。このため、遊技球10gの勢いを効果的に弱めることが可能になる。なお、本実施の形態では、遊技球10を勢いのある状態で盤面Bにぶつけることから、遊技盤110の盤面Bを樹脂性の板材により形成することで、盤面Bの破損を防止する構成例が考えられる。
なお、上述したように、盤面Bにぶつかった遊技球10gは、盤面Bと板状部71との間を通り(図8の遊技球10gを参照)、遊技くぎ41(図5参照)の方向に向かっていく。
付言すると、本実施の形態では、右打ちされた遊技球の勢いを弱める場合について説明しているが、右打ちの場合に限定されるものではなく、右打ち以外の遊技球の勢いを弱める構成にも適用することが可能である。
Claims (7)
- 遊技球による遊技を行うための遊技領域が遊技くぎを用いて盤面に形成される遊技盤と、当該遊技盤の当該遊技領域を遊技球による遊技を行う遊技者から隔てるための透明板と、を備える遊技機であって、
前記遊技くぎ以外の部材で構成される遊技球を跳ね返す面を有し、前記遊技盤の前記盤面に固定される第1の固定部と、
前記遊技くぎ以外の部材で構成される遊技球を跳ね返す面を有し、当該面が前記第1の固定部の前記面と互いに離間すると共に互いに向かい合う状態で前記遊技盤の前記盤面に固定される第2の固定部と、
前記第1の固定部と前記第2の固定部とにより画成され、遊技球が当該第1の固定部の前記面および当該第2の固定部の前記面に打ちあたって跳ね返りながら通り抜ける通路と、
を備え、
前記第1の固定部の前記面および/または前記第2の固定部の前記面は、前記遊技盤の前記盤面に対して垂直な位置よりも前記通路側に傾斜していることを特徴とする遊技機。 - 前記第1の固定部および前記第2の固定部の前記面は、互いに形状が異なる複数の面を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記第1の固定部および前記第2の固定部の前記面は、前記通路の領域が部分的に広がるように形成される複数の凹面形状の面を含んで構成され、
前記複数の凹面形状の面は、互いに対向すると共に前記遊技盤の上下方向に異なる位置であることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記通路を覆う板状部をさらに備え、
前記板状部は、前記通路の下流側に行くに従って前記盤面との隙間を徐々に狭めていく斜面部を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。 - 前記板状部の前記斜面部は、前記板状部の縁部に沿って前記通路を横切るように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
- 前記通路は、前記遊技盤の中央の方向に向いて形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記第1の固定部および前記第2の固定部は、前記遊技盤の右側に位置することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の遊技機。
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