JP2012094923A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワー素子の表面に接続部材を電気的に接続してなる電子装置において、パワー素子の表面への接続部材のはんだ付けを容易に行うとともに、接続部材を介したパワー素子の放熱性を向上させることができるようにする。
【解決手段】接続部材32bとして、パワー素子42と接続される部位に貫通穴32cを有する金属板を用い、貫通穴32cの部分にて接続部材32bをパワー素子42の表面に搭載した後、還元雰囲気にて、貫通穴32c上から貫通穴32cの内部に、固化状態にて糸形状をなす糸はんだ33aを供給するとともに、接続部材32bおよびパワー素子42の表面を糸はんだ33aの溶融温度以上に加熱することにより、貫通穴32c内にて糸はんだ33aを溶融させ、はんだ接合を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、パワー素子の表面に接続部材を電気的に接続してなる電子装置に関する。
この種の一般的な電子装置は、リードフレームなどの基板の上にパワー素子を搭載し、パワー素子の表面に接続部材としてボンディングワイヤを電気的に接続してなるものである。しかし、このワイヤの場合、一本一本ワイヤを打つため、工数がかかる、また、限られた太さのワイヤとなるため、ワイヤを介した放熱性を十分確保できない、といった問題があった。
これに対し、パワー素子の表面からも放熱性を向上させる構造が必要とされてきた。たとえば、特許文献1では、カーボン治具などを用いた水素リフローによる両面放熱構造をとっているが、この工法では一個一個に治具セッティングが必要であり、非常に工数がかかってしまう。
また、特許文献2では、パワー素子の表面に接続するリードフレームに対して、その表面に穴を開け、その隙間から溶融したはんだを流し込む工法を取っている。しかし、この方法では、流し込むはんだを常時溶かし続けなければいけないことや、はんだ量の制御が困難であること等の問題がある。
特開平6−104295号公報 特開2004−134445号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、パワー素子の表面に接続部材を電気的に接続してなる電子装置において、パワー素子の表面への接続部材のはんだ付けを容易に行うとともに、接続部材を介したパワー素子の放熱性を向上させることができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の製造方法では、パワー素子(42)の表面に接続部材(32b)を電気的に接続してなる電子装置の製造方法において、接続部材(32b)として、パワー素子(42)と接続される部位に板厚方向に貫通する貫通穴(32c)が設けられている金属板よりなるものを用い、貫通穴(32c)の部分にて接続部材(32b)をパワー素子(42)の表面に搭載した後、還元雰囲気にて、貫通穴(32c)上から貫通穴(32c)の内部に、固化状態にて糸形状をなす糸はんだ(33a)を供給するとともに、接続部材(32b)およびパワー素子(42)の表面を糸はんだ(33a)の溶融温度以上に加熱することにより、貫通穴(32c)内にて糸はんだ(33a)を溶融させ、接続部材(32b)とパワー素子(42)の表面とを、はんだ接合することを特徴としている。
それによれば、従来のワイヤボンディングによるパワー素子の接続に比べて、面積の大きな金属板よりなる接続部材(32b)による接続であるため、パワー素子(42)の放熱性を向上させることが可能となる。また、はんだ供給は、還元雰囲気で糸はんだ(33a)を供給する方法を採っているので、貫通穴(32c)にはんだを供給するときに、はんだを溶かし続けることが不要となる。
よって、第1の製造方法によれば、パワー素子(42)の表面への接続部材(32b)のはんだ付けを容易に行うとともに、接続部材(32b)を介したパワー素子(42)の放熱性を向上させることができる。
ここで、第2の製造方法のように、糸はんだ(33a)を溶融させることにより、当該溶融したはんだを貫通穴(32c)から、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)とは反対側の面のうち貫通穴(32c)の周囲の部位にはみ出させるようにしてもよい。
それによれば、固化したはんだ(33)の形状が、貫通穴(32c)の上部に傘部を有するリベット状になるので、はんだ(33)と接続部材(32b)とが剥離しても、接続部材(32b)とパワー素子(42)とが離れるのを防止できる。
また、第3の製造方法のように、貫通穴(32c)を、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)側の面寄りの部位よりもこれとは反対側の面寄りの部位の方が広い穴形状となっているものにすれば、貫通穴(32c)への糸はんだ(33a)の供給が行いやすい。
また、第4の製造方法のように、糸はんだ(33a)の溶融を、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)側の面と、パワー素子(42)の表面との間に、貫通穴(32c)の幅よりも小さい隙間(32d)を設けた状態で行うようにしてもよい。
それによれば、溶融した糸はんだ(33a)が表面張力によってこの隙間(32d)に入り込み、接合強度の向上につながる。
また、第5の製造方法のように、接続部材(32b)として、当該接続部材(32b)におけるパワー素子(42)側の面のうち貫通穴(32c)の開口縁部の全周に、突起(32e)を設けたものを用いてもよい。
それによれば、この突起(32e)がパワー素子(42)の表面に直接もしくははんだ(33)を介して接するが、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)側の面のうち突起(32e)以外の部位は、突起(32e)よりもパワー素子(42)の表面との距離が離れているため、はんだ接続部以外の部位での接続部材(32b)とパワー素子(42)との接触を回避しやすい。また、このことから接続部材(32b)におけるパワー素子(42)側の面では、突起(32e)よりも外側に、はんだ(33)がはみ出しにくくなる。
また、第6の製造方法のように、接続部材(32b)として、当該接続部材(32b)の表面のうち貫通穴(32c)の周囲の部位にAuめっき(32f)が施されているものを用い、糸はんだ(33a)の溶融では、接続部材(32b)の表面にて、溶融したはんだ(33)をAuめっき(32f)が施されている部位内に留めるようにしてもよい。
それによれば、はんだ濡れ性が優れているAuめっき(32f)を用いることにより、糸はんだ(33a)の溶融時に、接続部材(32b)の表面にて、溶融したはんだ(33)を所望の領域に留めることが容易になる。
また、第7の製造方法のように、接続部材(32b)として、当該接続部材(32b)の表面のうち貫通穴(32c)の周囲の部位に、貫通穴(32c)を取り巻く環状の溝(32g)を設けたものを用い、糸はんだ(33a)の溶融では、接続部材(32b)の表面にて、溶融したはんだ(33)を溝(32g)の内周に位置させるようにしてもよい。
それによれば、糸はんだ(33a)の溶融時に、接続部材(32b)の表面にて、溶融したはんだ(33)を所望の領域に留めることが容易になる。
また、第8の製造方法では、接続部材(32b)とパワー素子(42)の表面とを、はんだ接合した後、パワー素子(42)の表面のうち接続部材(32b)が接続されている以外の部位に、ワイヤボンディングを行ってボンディングワイヤ(70)を接続する工程を備えており、接続部材(32b)として、当該接続部材におけるパワー素子(42)とは反対側の面のうちボンディングワイヤ(70)寄りの部位が、ボンディングワイヤ(70)とは反対側の部位よりも前記パワー素子(42)側に向かって凹んでいるものを用いることを特徴とする。
それによれば、ワイヤボンディング時に、ボンディングツール(K1)が接続部材(32b)に接触するのを極力回避でき、好ましい。
請求項1に記載の発明では、パワー素子(42)の表面に接続部材(32b)を電気的に接続し、接続部材(32b)を介してパワー素子(42)と外部との電気的な接続を行うようにした電子装置において、接続部材(32b)は金属製の板状をなす金属板よりなり、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)と接続される部位には、接続部材(32b)の板厚方向に貫通する貫通穴(32c)が設けられており、この貫通穴(32c)に、はんだ(33)が充填されており、このはんだ(33)によって接続部材(32b)とパワー素子(42)の表面とは、はんだ接合されていることを特徴とする。
本発明の電子装置は、上記第1の製造方法により適切に製造されたものであり、その効果は上記同様である。
ここで、請求項2に記載の発明のように、はんだ(33)は、貫通穴(32c)から、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)とは反対側の面のうち貫通穴(32c)の周囲の部位にはみ出した形状となっていてもよい。本発明の電子装置は、上記第2の製造方法により適切に製造されたものであり、その効果は上記同様である。
また、請求項3に記載の発明では、貫通穴(32c)は、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)側の面寄りの部位よりもこれとは反対側の面寄りの部位の方が広い穴形状となっていることを特徴としている。本発明の電子装置は、上記第3の製造方法により適切に製造されたものであり、その効果は上記同様である。
また、請求項4に記載の発明では、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)側の面と、パワー素子(42)の表面とは隙間(32d)を有しており、この隙間(32d)にはんだ(33)が充填されており、隙間(32d)は、貫通穴(32c)の幅よりも小さいことを特徴とする。本発明の電子装置は、上記第4の製造方法により適切に製造されたものであり、その効果は上記同様である。
また、請求項5に記載の発明では、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)側の面のうち貫通穴(32c)の開口縁部の全周には、突起(32e)が設けられていることを特徴とする。本発明の電子装置は、上記第5の製造方法により適切に製造されたものであり、その効果は上記同様である。
また、請求項6に記載の発明では、接続部材(32b)の表面のうち貫通穴(32c)の周囲の部位には、Auめっき(32f)が施されており、接続部材(32b)の表面にて、はんだ(33)は、Auめっき(32f)が施されている部位内に、位置していることを特徴とする。本発明の電子装置は、上記第6の製造方法により適切に製造されたものであり、その効果は上記同様である。
また、請求項7に記載の発明では、接続部材(32b)の表面のうち貫通穴(32c)の周囲の部位には、貫通穴(32c)を取り巻く環状の溝(32g)が設けられており、はんだ(33)は、この溝(32g)の内周に位置していることを特徴とする。本発明の電子装置は、上記第7の製造方法により適切に製造されたものであり、その効果は上記同様である。
また、請求項8に記載の発明では、パワー素子(42)の表面のうち接続部材(32b)が接続されている以外の部位には、ボンディングワイヤ(70)が接続されており、接続部材(32b)におけるパワー素子(42)とは反対側の面のうちボンディングワイヤ(70)寄りの部位は、ボンディングワイヤ(70)とは反対側の部位よりもパワー素子(42)側に向かって凹んでいることを特徴とする。本発明の電子装置は、上記第8の製造方法により適切に製造されたものであり、その効果は上記同様である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明の第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す図であり、(a)は概略断面図、(b)は(a)の電子装置を上方から見たときの概略平面図である。 第1実施形態に係るはんだ付け工程を示す工程図である。 本発明の第2実施形態に係る電子装置の概略断面図である。 本発明の第3実施形態に係る電子装置の概略平面図である。 本発明の第4実施形態に係る電子装置の概略断面図である。 本発明の第5実施形態に係る電子装置の概略断面図である。 本発明の第6実施形態に係る電子装置の要部を示す概略平面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。 本発明の第6実施形態に係る電子装置の要部構成の種々の例を示す概略平面図である。 本発明の第8実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図である。 本発明の第9実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図である。 本発明の第10実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図である。 本発明の第11実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図である。 本発明の第12実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図である。 本発明の第13実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図である。 本発明の第14実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図である。 本発明の第15実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。 本発明の第17実施形態に係る電子装置の要部構成を示す概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子装置S1の概略構成を示す図であり、(a)は概略断面図、(b)は(a)の電子装置S1を上方から見たときの概略平面図である。なお、図1(b)では、モールド樹脂50を透過してモールド樹脂50内部の構成要素を示している。
本実施形態の電子装置S1は、大きくは、ヒートシンク10の一面11上に絶縁層20を介してリードフレーム30を接着し、リードフレーム30の上に部品40、41、42を搭載し、ヒートシンク10の一面11とは反対の他面12が露出するように、ヒートシンク10、リードフレーム30および部品40〜42をモールド樹脂50で封止してなるものである。
ヒートシンク10は、その一面11の上に搭載された部品40〜42の熱を放熱する板状のものであり、放熱性に優れた鉄、銅、モリブデン、アルミニウムなどの材料よりなる。そして、ヒートシンク10の他面12は、モールド樹脂50から露出しており、放熱面として構成されている。
絶縁層20は電気的に絶縁性で接着力を有するものであり、ポリイミドなどの電気絶縁性の樹脂などよりなる。そして、この絶縁層20の接着力によりヒートシンク10とリードフレーム30とが接着されている。この絶縁層20は、印刷などにより塗布されて硬化するものでもよいし、シートとして配置され硬化するものでもよい。シートとしては熱圧着タイプでもよいし、粘着性のものであってもよい。
リードフレーム30は、銅などの一般的なリードフレーム材料よりなり、板状の金属素材を、部品40〜42が搭載される第1及び第2のアイランド31a、31bと、外部と接続される第1の端子32aとにパターニングしてなるものである。このパターニングは、エッチングやプレスなどにより行われる。
リードフレーム30の第1及び第2のアイランド31a、31b上には、Agペーストやはんだ、あるいは、シリコーン接着剤などのダイマウント材60を介して、部品40〜42が搭載され接着されている。
部品としては、本実施形態では、セラミック基板40、このセラミック基板40に搭載された制御素子41、および、パワー素子42である。セラミック基板40は一般的なアルミナなどよりなる配線基板であり、制御素子41はマイコンなどのICチップである。また、パワー素子42は、制御素子41に比べて駆動時の発熱が大きい一般的なパワー素子であり、たとえばパワートランジスタ、MOSトランジスタなどである。
ここでは、第1のアイランド31a上にセラミック基板40が搭載され、さらにセラミック基板40の上に上記ダイマウント材などを介して制御素子41が搭載されている。一方、第2のアイランド31b上には、パワー素子42が搭載されている。
そして、セラミック基板40と制御素子41との間、および、セラミック基板40と第1の端子32aとの間、および、セラミック基板40と第2のアイランド31bとの間、および、セラミック基板40とパワー素子42との間が、金やアルミなどよりなるボンディングワイヤ70により結線され、電気的に接続されている。
また、パワー素子42の表面には、第2の端子32bの一端部側の部位が重なっており、パワー素子42と第2の端子32bとは電気的に接続されている。本実施形態では、第2の端子32bは、パワー素子42と外部との電気的な接続を行う接続部材として構成されている。
この第2の端子32bは、金属製の板状をなす金属板である。この第2の端子32bは、リードフレーム30の一部として板状金属素材を平面的にパターニングし、折り曲げるなどにより形成されたものでもよいが、ここでは、リードフレーム30とは別体の板材よりなる。
そして、この金属板としての第2の端子32bにおけるパワー素子42と接続される部位には、第2の端子32bの板厚方向に貫通する貫通穴32cが設けられている。この貫通穴32cは、図1では丸穴であるが、穴形状は特に限定するものではなく、角穴などでもよい。
この貫通穴32cには、一般的な鉛フリーはんだや共晶はんだなどよりなるはんだ33が充填されている。そして、このはんだ33によって第2の端子32bとパワー素子42の表面とは、はんだ接合され、それによって両部材32b、42は電気的・機械的に接続されている。
モールド樹脂50は、通常、この種の電子装置に用いられるモールド材料、例えばエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂などを採用できる。そして、この電子装置S1は、図示しないケースなどの基材に搭載されて使用されるが、このとき、モールド樹脂50から露出するヒートシンク10の下面12を当該基材に接触させることによって、放熱を図るようにしている。
ここで、第1及び第2の端子32a、32bは、モールド樹脂50における周辺部にて露出している。具体的には、個々の第1の端子32aは、モールド樹脂50の内部から外周端部に向かってのびる平面短冊形状の板材である。
また、第2の端子32bも短冊板状をなすが、曲げ加工されている。具体的には、第2の端子32bにおいてモールド樹脂50から露出し且つ外部に接続される端部側が、各アイランド31a、31bと同一平面上に位置し、パワー素子42と接続される端部側が、当該パワー素子42の表面に到達して重なるように曲げられている。
図1に示されるように、モールド樹脂50の外周端部のうち各端子32a、32bの直上に位置する一部分が、切り欠かれた形状となっている。そして、この切り欠かれた部分を介して、各端子32a、32bの一部が、モールド樹脂50より露出し、この露出部にて各端子32a、32bと外部とが接続されるようになっている。
また、図1(b)に示されるように、ここでは、パワー素子42を搭載する第2のアイランド31bの一部もモールド樹脂50の周辺部にて露出し、外部と接続されるようになっている。
次に、本実施形態の電子装置S1の製造方法について、説明する。本製造方法では、まず、上記ヒートシンク10の一面11に絶縁層20を介して、リードフレーム30を貼り合わせ、熱などで硬化させて接着し、リードフレーム30上に、上記部品40〜42を搭載する。
また、ワイヤボンディングによる上記ワイヤ70の形成、および、第2の端子32bのはんだ付けを行う。なお、上記各部品40〜42の搭載、ワイヤボンディング、上記はんだ付けの実行順序については、可能な範囲で適宜変更してもよい。その後、これらをモールド樹脂50で封止することにより、電子装置S1ができあがる。
なお、ここまでの工程は、多連のリードフレーム30で行うのが通常であり、この場合、モールド後にダイシングカットを行い、1個の当該電子装置の単位に個片化することにより個片化されたワークの1個1個が、本実施形態の電子装置S1となる。
ここで、上記製造方法における、パワー素子42の表面に第2の端子32bをはんだ付けして電気的に接続する工程(以下、はんだ付け工程という)について、図2を参照してより詳しく述べる。図2は、当該はんだ付け工程を順番に示す工程図である。なお、図2では、パワー素子42以外のリードフレーム30上の上記部品40、41については省略してある。
接続部材であり金属板である第2の端子32bを用意する。この用意される第2の端子32bは、上記曲げ形状となっており、また、パワー素子42と接続される部位に板厚方向に貫通する上記貫通穴32cが設けられた金属板である。これら曲げ形状および貫通穴32cは、金属板に対してエッチング、プレス、曲げ加工などを行うことにより、容易に形成される。
そして、図2(a)に示されるように、貫通穴32cの部分にて第2の端子32bをパワー素子42の表面に搭載する。次に、図2(b)に示されるように、水素などを含む還元雰囲気にて、貫通穴32c上から貫通穴32cの内部に、上記はんだ33となる糸はんだ33aを供給する。この糸はんだ33aは、固化状態にて糸形状をなす一般的なものである。また、還元雰囲気は、一般の水素ダイボンドと同様の雰囲気でよい。
また、この糸はんだ33aの供給時には、ヒータなどを用いることよって、第2の端子32bおよびパワー素子42の表面を糸はんだ33aの溶融温度以上に加熱する。それにより、図2(c)に示されるように、貫通穴32c内にて糸はんだ33aを溶融させる。この後、はんだ33を固化させれば、第2の端子32bとパワー素子42の表面とが、はんだ接合される。
このように本実施形態によれば、従来のワイヤボンディングによるパワー素子の接続に比べて、面積の大きな金属板としての第2の端子32bによる接続であるため、パワー素子42の放熱性を向上させることが可能となる。
また、水素ダイボンドにて糸はんだ33aを供給する方法を採っているので、従来のように、貫通穴32cにはんだを供給するときに、はんだを溶かし続けることが不要となる。よって、本実施形態によれば、パワー素子42の表面への第2の端子32bのはんだ付けを容易に行うとともに、第2の端子32bを介してパワー素子42の放熱性を向上させることができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る電子装置の概略断面図である。特に高い放熱性が必要のない場合は、上記第1実施形態に示したようなヒートシンクと、それを接着する絶縁層が無くてもよい。
本実施形態の電子装置の場合、たとえば、図3中のモールド樹脂50の下面にてリードフレーム30が露出しており、この露出部にて、はんだなどを介して外部の基材に搭載すればよい。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係る電子装置の概略平面図である。なお、図4では、モールド樹脂50を透過してモールド樹脂50内部の構成要素を示している。
各パワー素子42に、はんだ付けされる第2の端子32bは、それぞれのパワー素子42ごとに一本ずつ独立して接続されるものでもよいが、図4に示されるように、隣り合ういくつかのパワー素子42における第2の端子32b同士が、タイバーTで連結されて一体となっていてもよい。
一体となっている場合は、一体となっている第2の端子32bについては、モールド樹脂50で封止される部分よりも外にタイバーTがあり、樹脂成形後に、第1の端子32aやアイランド31a、31bの図示しないタイバーと一緒にカットされる。
(第4実施形態)
図5は、本発明の第4実施形態に係る電子装置の概略断面図である。パワー素子42にはんだ付けされる第2の端子32bは、上記図1に示されるように、アイランド31a、31bと同じ面から折り曲げられたものでもよいが、図5(a)に示されるように、パワー素子42の表面から当該表面と平行に延びる形状であってもよい。
また、当該第2の端子32bは、図5(b)に示されるように、必要に応じて、パワー素子42の表面から曲げられて、アイランド31a、31bの面とは反対側の方向に向かうようにしたものであってもよい。
(第5実施形態)
図6は、本発明の第5実施形態に係る電子装置の概略断面図である。上記第1実施形態では、第2の端子32bは、リードフレーム30とは別体の板材よりなるものであったが、本実施形態のように、第2の端子32bは、リードフレーム30の一部を折り曲げることによって形成されたものでもよい。
(第6実施形態)
図7は、本発明の第6実施形態に係る電子装置の要部を示す概略平面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。上記第1実施形態では、第2の端子32bの平面形状がストレートな形状であったが、図7(a)、(b)に示されるように、鍵形状になっていてもよい。これによって、第2の端子32bにかかる応力を緩和して、はんだ付け部への衝撃を吸収することができる。
(第7実施形態)
図8(a)〜(d)は、本発明の第6実施形態に係る電子装置の要部の種々の例を示す概略平面図である。第2の端子32bにおいてパワー素子42とはんだ付けされる部分の平面形状は、特に限定されるものではなく、たとえば四角形(図8(a)参照)でもよいし、円形(図8(b)参照)でもよい。
また、第2の端子32bにおいてパワー素子42とはんだ付けされる部分の幅は、当該部分以外の部分の幅よりも細いものであってもよい(図8(c)参照)。さらに、貫通穴32cは、1個に限らず、接合強度を増すために2個(図8(d)参照)でもよいし、3個以上でもよい。
(第8実施形態)
図9は、本発明の第8実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図である。本実施形態は、上記第1実施形態と比べて、はんだ付け工程を一部変形したところが相違するものであり、その相違点を中心に述べることとする。
図9に示されるように、はんだ33は、貫通穴32cから、第2の端子32bにおけるパワー素子42とは反対側の面のうち貫通穴32cの周囲の部位、つまり貫通穴32cの開口縁部にはみ出した形状となっている。
この構成は、はんだ付け工程において、上記糸はんだ33aを過剰供給して溶融させることにより、溶融したはんだを貫通穴32cからあふれさせて、第2の端子32bにおけるパワー素子42とは反対側の面における貫通穴32cの開口縁部にはみ出させるようにすれば、形成される。
それによれば、固化したはんだ33の形状が、図9に示されるように、貫通穴32cの上部に傘部を有するリベット状になるので、はんだ33と第2の端子32bとが剥離しても、当該傘部で引っかかり、第2の端子32bとパワー素子42とが離れるのを防止することができる。なお、本実施形態と上記各実施形態とを組み合わせてもよい。
(第9実施形態)
図10(a)、(b)は、本発明の第9実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図である。上記第1実施形態との相違点を述べると、図10に示されるように、貫通穴32cにおいて、第2の端子32bにおけるパワー素子42側の面寄りの部位よりもこれとは反対側の面寄りの部位の方が広い穴形状となっている。
ここで、図10(a)に示される例では、貫通穴32cの側面の全周が、パワー素子42側からそれとは反対方向に向かって拡がるテーパ面となっているが、図10(b)に示される例のように、貫通穴32cの側面の一部が当該テーパ面となっているものであってもよい。
このような貫通穴32cを有する第2の端子32bを用いれば、上記はんだ付け工程において、貫通穴32cへ糸はんだ33aを供給するにあたって、貫通穴32c上から貫通穴32cの内部に糸はんだ33aが入り込みやすくなり、当該供給が容易になる。
なお、本実施形態は、上記した各実施形態に適用可能であることは明らかである。たとえば、本実施形態において、はんだ33を、貫通穴32cから、第2の端子32bにおけるパワー素子42とは反対側の面のうち貫通穴32cの周囲の部位にはみ出させるようにしてもよい。
(第10実施形態)
図11は、本発明の第10実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図である。上記第1実施形態との相違点を主として述べる。本実施形態の電子装置では、図11に示されるように、第2の端子32bにおけるパワー素子42側の面と、パワー素子42の表面とは隙間32dを有している。
そして、この隙間32dに、はんだ33が充填されている。ここで、隙間32dの寸法Lは、貫通穴32cの幅dよりも小さい。ここでは、貫通穴32cは丸穴で、その幅dは穴の直径であるが、角穴の場合は、穴の最大寸法部分の幅である。
このような構成は、上記はんだ付け工程において、糸はんだ33aの溶融を、第2の端子32bにおけるパワー素子42側の面と、パワー素子42の表面との間に上記隙間32dを設けた状態で行えばよい。その場合、この隙間32dに溶融した糸はんだ33aがその表面張力によって入り込む。そして、この隙間32dにおいてもはんだ接合がなされるので、接合強度が向上する。
なお、本実施形態は、上記した各実施形態に適用可能であることは明らかである。たとえば、本実施形態において、上記第8実施形態のように、はんだ33を貫通穴32cの周囲の部位にはみ出させ、さらに、このときの貫通穴32cを上記第9実施形態のようにテーパ形状のものとしてもよい。
(第11実施形態)
図12は、本発明の第11実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図である。上記第1実施形態との相違点を主として述べる。
本実施形態の電子装置では、図12に示されるように、第2の端子32bにおけるパワー素子42側の面のうち貫通穴32cの開口縁部の全周に、突起32eが設けられている。この突起32eの平面形状は、図示しないが、貫通穴32cを取り囲む環状をなすものである。この環状としては円形でも多角形でもよい。
本実施形態の構成は、このような突起32eを有する第2の端子32bを用いて、上記はんだ付け工程を行えば形成される。このとき、突起32eは、パワー素子42の表面に直接もしくははんだ33を介して接する。図12では、突起32eは、はんだ33を介して接している。
ここで、はんだ付け工程では、第2の端子32bにおけるパワー素子42側の面のうち突起32e以外の部位は、突起32eよりもパワー素子42の表面との距離が離れているため、はんだ接続部以外の部位での第2の端子32bとパワー素子42との接触、いわゆるエッジタッチが回避される。
また、はんだ付け工程では、はんだ33が、表面張力によって第2の端子32bとパワー素子42との間に入って行くが、突起32eが存在することで、突起32eよりも外側に、はんだ33がはみ出しにくくなる。
なお、本実施形態は、上記した各実施形態に適用可能であることは明らかである。たとえば、本実施形態において、上記第8実施形態のような、はんだ33のはみ出し、上記第9実施形態のようなテーパ形状の貫通穴32c、上記第10実施形態のような隙間32dを設けたものとしてもよい。
(第12実施形態)
図13は、本発明の第12実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図である。本実施形態では、第2の端子32bの中間部のうちパワー素子42のエッジ上に位置する部位を、パワー素子42とは反対側に凸となるように折りまげてから、所望の方向へ折り曲げている。これによって上記第11実施形態と同様に、エッジタッチ防止の効果を得ることができる。
(第13実施形態)
図14は、本発明の第13実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図である。上記第1実施形態との相違点を主として述べる。
本実施形態の電子装置では、図14に示されるように、第2の端子32bの表面のうち貫通穴32cの周囲の部位に、Auめっき32fを施している。このAuめっき32fは一般的なめっき方法で形成される。そして、第2の端子32bの表面において、はんだ33は、Auめっき32fが施されている部位内に位置している。
このようにめっきされた第2の端子32bを用いて、上記はんだ付け工程を行えば、糸はんだ33aの溶融では、溶融したはんだ33は、第2の端子32bの表面のうちのAuめっき32fが施されている部位内に留まる。これは、はんだ濡れ性が優れているAuめっき32fを用いるためである。
そして、Auめっき32fを狙いのはんだ付け領域の範囲に形成しておくことにより、はんだ付け工程にて、溶融したはんだ33の過渡の拡がりを抑制し、はんだ33を所望の領域に留めることができる。なお、本実施形態は、貫通穴32cにめっきを設けるものであるから、上記した各実施形態と組み合わせて適用可能であることは明らかである。
(第14実施形態)
図15は、本発明の第14実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図である。本実施形態もはんだ付け工程にて、溶融したはんだ33を所望の領域に留めることを目的とするものであるが、上記第13実施形態との相違点を主として述べる。
本実施形態の電子装置では、図15に示されるように、第2の端子32bの表面のうち貫通穴32cの周囲の部位に、貫通穴32cを取り巻く環状の溝32gを設けている。この溝32gは、プレスやエッチング、切削など形成される。そして、はんだ33は、この溝32gの内周に位置している。
このように溝32gを有する第2の端子32bを用いて、上記はんだ付け工程を行えば、糸はんだ33aの溶融では、溶融したはんだ33は、溝32gで拡がりが阻害されるため、第2の端子32bの表面のうちの溝32gの内周に留められる。
よって、本実施形態においても、溝32gを狙いのはんだ付け領域の外周に形成しておくことにより、はんだ付け工程にて、溶融したはんだ33の過渡の拡がりを抑制し、はんだ33を所望の領域に留めることができる。なお、本実施形態は、貫通穴32cの外周に溝32gを設けるものであるから、上記した各実施形態と組み合わせて適用可能であることは明らかである。
なお、図15では、溝32gはV溝形状であるが、U溝、四角溝でもよい。また、溝32gは、第2の端子32bにおいてパワー素子42側の面にあってもよいし、それとは反対側のモールド樹脂50と密着する面にあってもよいし、これら両面にあってもよい。当該モールド樹脂50と密着する面に溝32gを設ければ、モールド樹脂50と第2の端子32との密着強度が向上し樹脂剥離の防止が期待される。
(第15実施形態)
図16は、本発明の第15実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図であり、(a)は第1の例、(b)は第2の例を示す。ここでも、上記第1実施形態との相違点を中心に述べることとする。
図16に示されるように、本実施形態の電子装置では、上記第1実施形態と同様に、パワー素子42の表面のうち第2の端子32bが接続されている以外の部位に、ボンディングワイヤ70が接続されている。
ここで、本実施形態では、第2の端子32bにおけるパワー素子42とは反対側の面のうちボンディングワイヤ70寄りの部位が、ボンディングワイヤ70とは反対側の部位よりもパワー素子42側に向かって凹んでいる。
本実施形態では、上記したはんだ付け工程の後、ワイヤボンディングによる上記ワイヤ70の形成を行う。つまり、第2の端子32bとパワー素子42の表面とを、はんだ接合した後、パワー素子42の表面のうち第2の端子32bが接続されている以外の部位に、ワイヤボンディングを行ってボンディングワイヤ70を接続する。
ここで、本実施形態では、第2の端子32bとして、上記図16(a)または(b)に示されるような凹みを有するものを用いて、はんだ付けを行い、その後ワイヤボンディングを行う。ワイヤボンディングでは、図16(a)に示されるように、一般的なボンディングツールK1を用いてボンディングを行う。
このとき、第2の端子32bにおけるボンディングワイヤ70寄りの部位が凹んで低くなっている。図16(a)に示される例では、第2の端子32bにおけるボンディングワイヤ70寄りの部位が段差を有して凹んでおり、図16(b)に示される例では、同部位がテーパ状に凹んでいる。
そのため、パワー素子42にワイヤ70を打つとき、ボンディングツールK1が第2の端子32bに接触するのを回避することができ、ワイヤボンディング性の向上が期待できる。なお、この凹みは、第2の端子32bに対して、プレスやエッチングを行うことで形成される。
また、図16(a)では第2の端子32bにおけるボンディングワイヤ70寄りの部位の凹みが、貫通穴32cにまで形成されていないが、同図中の破線に示されるように、当該凹みを貫通穴32cの部分まで連続して形成してもよい。この場合、貫通穴32cの部分を薄くすることで貫通穴32cが浅くなるので、はんだが挿入しやすくなることが期待される。
(第16実施形態)
図17は、本発明の第16実施形態に係る電子装置の要部を示す概略断面図である。本実施形態は、上記各実施形態に適用可能なものである。本実施形態の特徴点を中心に述べることとする。
図17に示されるように、本実施形態の電子装置では、第2の端子32bにおけるパワー素子42側の面に、バンプ32hが複数個設けられている。このバンプ32hは、第2の端子32bにおけるバンプ形成面とは反対側の面からポンチなどで押したたくことで作製され、3個以上設けられている。このバンプ32hは、第2の端子32bとパワー素子42の間の距離を一定に保つスペーサとして機能するものである。
(他の実施形態)
なお、電子装置としては、パワー素子42の表面に接続部材32bを電気的に接続してなるものであればよく、上記図1に示される電子装置S1に限定されるものではない。
32b 接続部材としての第2の端子
32c 貫通穴
32e 突起
32f Auめっき
32g 溝
33 はんだ
33a 糸はんだ
42 パワー素子
70 ボンディングワイヤ

Claims (8)

  1. パワー素子(42)の表面に接続部材(32b)を電気的に接続し、前記接続部材(32b)を介して前記パワー素子(42)と外部との電気的な接続を行うようにした電子装置において、
    前記接続部材(32b)は金属製の板状をなす金属板よりなり、
    前記接続部材(32b)における前記パワー素子(42)と接続される部位には、前記接続部材(32b)の板厚方向に貫通する貫通穴(32c)が設けられており、
    この貫通穴(32c)に、はんだ(33)が充填されており、このはんだ(33)によって前記接続部材(32b)と前記パワー素子(42)の表面とは、はんだ接合されていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記はんだ(33)は、前記貫通穴(32c)から、前記接続部材(32b)における前記パワー素子(42)とは反対側の面のうち前記貫通穴(32c)の周囲の部位にはみ出した形状となっていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記貫通穴(32c)は、前記接続部材(32b)における前記パワー素子(42)側の面寄りの部位よりもこれとは反対側の面寄りの部位の方が広い穴形状となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記接続部材(32b)における前記パワー素子(42)側の面と、前記パワー素子(42)の表面とは隙間(32d)を有しており、この隙間(32d)に前記はんだ(33)が充填されており、
    前記隙間(32d)は、前記貫通穴(32c)の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の電子装置。
  5. 前記接続部材(32b)における前記パワー素子(42)側の面のうち前記貫通穴(32c)の開口縁部の全周には、突起(32e)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電子装置。
  6. 前記接続部材(32b)の表面のうち前記貫通穴(32c)の周囲の部位には、Auめっき(32f)が施されており、
    前記接続部材(32b)の表面にて、前記はんだ(33)は、前記Auめっき(32f)が施されている部位内に、位置していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電子装置。
  7. 前記接続部材(32b)の表面のうち前記貫通穴(32c)の周囲の部位には、前記貫通穴(32c)を取り巻く環状の溝(32g)が設けられており、
    前記はんだ(33)は、この溝(32g)の内周に位置していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の電子装置。
  8. 前記パワー素子(42)の表面のうち前記接続部材(32b)が接続されている以外の部位には、ボンディングワイヤ(70)が接続されており、
    前記接続部材(32b)における前記パワー素子(42)とは反対側の面のうち前記ボンディングワイヤ(70)寄りの部位は、前記ボンディングワイヤ(70)とは反対側の部位よりも前記パワー素子(42)側に向かって凹んでいることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の電子装置。
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