JP2012092018A - ダイヤモンド単結晶基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体材料等に用いられる大面積で高品質なダイヤモンド単結晶基板の提供
【解決手段】主面の面方位が略<100>方向に揃った複数個のダイヤモンド単結晶種基板1を並べて配置し、気相合成法により種基板1上にダイヤモンド単結晶(4、5)を成長させて全面一体化して得られたダイヤモンド単結晶基板であって、複数個のダイヤモンド単結晶種基板1の主面の面方位は{100}面に対する傾きが5度以下であり、前記種基板から成長したダイヤモンド単結晶層が、第一の段階では少なくとも水素及び炭素を含む反応ガスを用いて、<111>方向の成長速度に対する<100>方向の成長速度の比に√3をかけた値αが2.0以上3.0未満である条件で成長され、第二の段階では、少なくとも水素及び炭素と、さらに窒素、リン、フッ素、又は塩素の一つ以上を含む反応ガスを用いて、前記αが3.0以上である条件で成長されたダイヤモンド単結晶基板。
【選択図】図3

Description

本発明はダイヤモンド単結晶基板に関し、特に半導体材料、電子部品、光学部品、切削・耐磨工具などに用いられる大面積で高品質なダイヤモンド単結晶基板に関するものである。
ダイヤモンドは現存する物質中最高の硬度を有し、古来より天然ダイヤモンドを用いた研磨剤や、非鉄系難削材料向けの切削工具として利用されてきた。近年では高温高圧法による人工ダイヤモンド単結晶が安定的に生産可能となり、超精密切削工具等の新たな用途が開拓されている。
一方、ダイヤモンドは高熱伝導率、高い電子・正孔移動度、高い絶縁破壊電界強度、低誘電損失、そして広いバンドギャップといった、半導体材料として他に類を見ない、優れた特性を数多く備えている。また、紫外から赤外領域にわたり透明であることから、光学部品材料としても有望である。
ダイヤモンドを半導体として利用するためには、他の半導体材料と同様に高品質の単結晶基板が必要である。現在、高温高圧法により工業的に得られるダイヤモンド単結晶は、天然産単結晶と比較しても結晶性に優れ、物性上は半導体基板として利用可能である。しかし、現在のところ高温高圧法で得られる単結晶のサイズは1cm級までが限界となっている。この様な小型の基板で問題となるのが、Si等、一般的な半導体の微細加工で使用されるステッパーや電子ビーム露光等を利用した、半導体ウェハプロセスである。小型の基板では、数インチ径のウェハを想定して設計されたこれらの加工装置を適用するのは困難であり、仮に小型基板専用の加工装置を導入したとしても、フォトレジストの塗布工程など、周辺工程の困難さは解決されない。
そこで、大面積なダイヤモンド単結晶基板を得るための方法として、例えば特許文献1では、実質的に相互に同じ結晶方位を持つ、複数の高圧相物質を配置して気相成長の核となる基板を形成し、その上に単結晶を気相合成法で成長させ、一体となった大型単結晶を得る方法が開示されている。また、特許文献2では、気相合成法における気相中に窒素を添加することで、最大150μm/hの成長速度を得た例が開示されている。しかしながら、いずれの方法でも、高品質で大型のダイヤモンドを高速で得るには至っていない。
特開平3−75298号公報 特表2005−508279号公報 C. Wild, R. Kohl, N. Herrens, W. Muller-Sebert and P. Koidl,Diamond Relat. Mater., 3 (1994) 373
本発明は前記問題を克服すべくなされたもので、半導体材料、電子部品、光学部品、切削・耐磨工具などに用いられる大面積で高品質なダイヤモンド単結晶基板を提供することを目的とする。
特許文献1の方法で大型のダイヤモンド単結晶基板を得る際に問題となるのはその成長速度である。特許文献1で開示されているような通常の単結晶成長条件では、成長速度は高々10μm/h程度であり、数mm級の厚さの基板を作製するためには相当の時間がかかる。一方、特許文献2の方法では、100μm/hを超える高速成長が実現されている。ところがここで用いられたような、反応ガス中に窒素等の不純物を添加した成長条件を、上記特許文献1の方法に適用すると、以下の問題が生じることを本発明者らは発見した。
即ち、非特許文献1に示される、ダイヤモンド単結晶の<111>方向の成長速度に対する<100>方向の成長速度の比に√3をかけた値である成長パラメータαが、特許文献2の方法では3以上となる。この時、図1に例示するように、気相合成ダイヤモンド単結晶による種基板間隙の接合・埋め込みが不十分であったり、表面に凹部が形成される問題が生じる。この結果、合成後の研磨やエッチング等の加工時に不都合が生じ、半導体用途や工具用途への応用が制限される。
そこで、本発明者らはこれらの問題点を克服し、前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、ダイヤモンド単結晶の成長段階に応じて、ダイヤモンドの成長パラメータαを適切な範囲に制御することが有効であることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下の態様を有する。
(1)種基板として、主面の面方位が略<100>方向に揃った複数個のダイヤモンド単結晶基板を並べて配置し、気相合成法により前記種基板上にダイヤモンド単結晶を成長させて全面一体化して得られたダイヤモンド単結晶基板であって、
前記複数個のダイヤモンド単結晶基板から構成される種基板の主面の面方位は、{100}面に対する傾きが5度以下であり、
前記種基板から成長したダイヤモンド単結晶層が、第一の段階である少なくとも種基板間の間隙を埋めるまでの期間においては、少なくとも水素及び炭素を含む反応ガスを用いて、<111>方向の成長速度に対する<100>方向の成長速度の比に√3をかけた値αが2.0以上3.0未満である条件で成長され、
第二の段階である種基板から成長したダイヤモンド単結晶層がその間隙を埋めた以降のいずれかの時点からは、少なくとも水素及び炭素と、さらに窒素、リン、フッ素、又は塩素の一つ以上を含む反応ガスを用いて、前記αが3.0以上である条件で成長された
ことを特徴とするダイヤモンド単結晶基板。
(2)前記第一の段階において使用する反応ガスに含まれる元素は、水素及び炭素に加えて、酸素、珪素、硼素又は硫黄のいずれか1つ以上からなることを特徴とする、(1)に記載のダイヤモンド単結晶基板。
(3)前記第二の段階において加えられる、窒素、リン、フッ素又は塩素の、炭素に対する原子数の比較による濃度はそれぞれ0.1%以上2%以下であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のダイヤモンド単結晶基板。
(4)前記第二の段階において加えられる、窒素、リン、フッ素又は塩素の、炭素に対する原子数の比較による濃度は、それぞれ0.3%以上1%以下であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のダイヤモンド単結晶基板の製造方法。
(5)前記第一の段階におけるαは、2.3以上2.9以下であることを特徴とする、(1)〜(4)のいずれかに記載のダイヤモンド単結晶基板。
(6)前記第二の段階におけるαは、3.1以上4.5以下であることを特徴とする、(1)〜(5)のいずれかに記載のダイヤモンド単結晶基板
以上説明したように、本発明のダイヤモンド単結晶基板の製造方法を用いれば、半導体材料、電子部品、光学部品、切削・耐磨工具などに用いられる大面積で高品質なダイヤモンド単結晶基板を高速に得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明者らは複数の単結晶種基板から、気相合成ダイヤモンドを一体化成長させるいわゆる「モザイク」成長について、その成長速度を高速化すべく鋭意研究を行った結果、以下の知見を見出した。即ち、前述のように窒素等の不純物を気相中に添加することで高速化成長は可能だが、成長初期からαが3以上の条件を適用すると全面一体化しないか、しても表面の一部に凹面が形成される(図1)。一方で、成長初期、特に単結晶種基板の間隙が気相合成ダイヤモンド単結晶層で埋め込み・接合されるまでの間、αが3未満の条件で成長すれば、成長表面は凹凸なく一体化される(図2)。そしてその後、αが3以上の条件で成長しても、再び凹面が形成されることなく高速に成長できる(図3)ことが分かった。さらに詳細に、表面が一体化し、かつ高速に成長できる条件を調査した結果、上記本発明を得るに至った。
即ち本発明では、概ね{100}面に面方位の揃った複数の単結晶種基板を用意し、これを気相合成装置中に並べて配置してダイヤモンド単結晶の気相合成を行う際、種基板間の間隙が気相合成層で埋まるまでの期間(第一の段階)においてはαが2.0以上3.0未満の条件を適用し、埋まった後のいずれかの時点から(第二の段階)においてαが3.0以上の条件を適用して、全面一体化した大型単結晶を得ることを特徴とする。これにより全面一体化した大型ダイヤモンド単結晶基板を、従来より高速かつ容易に得ることができる。
第一の段階ではαが2.0以上3.0未満の成長条件を用いればよいが、好ましくは2.3以上2.9以下が望ましい。さらに、第二の段階ではαが3.0以上の成長条件を用いればよいが、好ましくは3.1以上4.5以下が望ましい。本条件を適用することで、気相ダイヤモンド単結晶層に多結晶等の異常成長なく、かつ単結晶自体の結晶性も高品質な単結晶基板を得ることができる。特に、第二の段階ではαを4.5以下にすることで、気相合成層のサイズの縮小を抑制することができる。
本発明に用いるダイヤモンド単結晶種基板は、高温高圧合成ダイヤモンド単結晶、天然ダイヤモンド単結晶、気相合成ダイヤモンド単結晶等のダイヤモンド単結晶いずれも利用することができる。種基板の形状は主面が正方形や長方形からなる四角形が望ましいが、三角形、六角形あるいはそれ以外の多角形の組合せも利用できる。主面の面方位は{100}面であるか、または{100}面からの傾き(オフ角)が5度以内であることが必要である。さらに、種基板同士の{100}面からのオフ角のばらつきは1.5度以下であることが望ましい。これにより、気相合成層の厚さのばらつきを抑制することができる。側面の面方位は{100}、{110}あるいはそれ以外の高指数面のいずれもが利用できる。ダイヤモンドの気相合成には、熱フィラメント法、直流プラズマ法、燃焼炎法等公知の方法いずれもが利用できるが、不純物の制御性や成長速度の観点から、マイクロ波プラズマ法が望ましい。
前記第一の段階では、αを2.0以上3.0未満に制御するために、反応ガスに含まれる元素は少なくとも水素及び炭素からなることが好ましい。また、より好ましくは、少なくとも水素及び炭素を有する反応ガスに、酸素、珪素、硼素又は硫黄のいずれか1つ以上を添加することにより、比較的容易に前記αを得ることができる。さらにこれら元素の炭素に対する原子数の比較による濃度はそれぞれ5%以下であるのが望ましい。
前記第二の段階では、反応ガスに含まれる元素は、少なくとも水素及び炭素に加え、窒素、リン、フッ素、又は塩素の1つ以上を添加することで比較的容易にαを3.0以上に制御することができる。これら添加元素の、炭素に対する原子数の比較による濃度は、好ましくは0.1%以上2%以下、より好ましくは0.3%以上1%以下であることが望ましい。これら範囲内の濃度で成長することで、高速、かつ結晶性よく単結晶成長することができる。
第一の段階の成長は、少なくとも単結晶種基板間の間隙が気相合成層で埋まって表面が接合されるまで継続する必要があるが、全面一体化後も任意の時間まで成長を継続することができる。この一体化の後、任意の時点から第二の段階の成長を始めることで、高速かつ平坦な表面の大型ダイヤモンド単結晶を得ることができる。さらに、第一の段階と第二の段階は、1回の合成で連続的に条件を変更したり、あるいは途中で一旦成長を止めて合成装置の外に取り出し、成長(接合)状態を詳細に確認してから第二の段階に進んでもよい。第一の段階で成長を止めて取り出した場合は、成長面を機械研磨等で平滑化処理したり、成長面の側面をレーザー等で成形加工してから第二の段階の成長を始めてもよい。連続的に条件を変更する際は、一旦炭素を含むガスの供給を停止し、水素あるいは添加元素によるエッチング条件にしてから、第二の成長条件を開始してもよい。
前記第一及び第二の段階の成長条件を用いると、上面[100]面からの第二の段階の成長速度は概ね第一の段階の成長速度の2倍以上となり、さらに適切な条件を適用すれば、5倍以上の成長速度を得ることができ、ダイヤモンド結晶基板を高速に得ることができる。
本発明によるダイヤモンド単結晶基板は、大面積で表面が平坦かつ、高品質なため、その後の機械的な加工やエッチング等が容易である。その結果、半導体、電子部品、光学部品、あるいは切削・耐磨工具等の幅広い用途に適用可能である。
以下、本発明によりダイヤモンド単結晶基板を製造した例を説明する。
(実施例1)
本実施例では天然産の複数のダイヤモンド単結晶種基板から気相合成法で単結晶成長し、一体化した例を述べる。用意した種基板の枚数は4枚、そのサイズは縦横5mm、厚さ0.8mmの長方体である。また、種基板の主面・側面は研磨済みで、主面・側面の基準となる面方位は{100}とした。主面の<100>方向からの面方位のずれ(オフ角)はそれぞれ0.1、0.2、0.8、1.0度であった。これら種基板を図4に示すように、合成装置内に配置した。隣り合う種基板間の間隙は20μmであった。そして、この種基板上にマイクロ波プラズマ合成法でダイヤモンド単結晶を成長させた。成長条件を表1に示す。
Figure 2012092018
この成長後、装置からダイヤモンド単結晶基板を取り出して観察した結果、図5に示すように表面に凹部分はなく平坦で、基板界面も一体化接合した単結晶基板となった。気相合成ダイヤモンド単結晶層の厚さは55μmであった。上面{100}面と、斜め上方向に成長した{111}面の成長速度比から計算されたαは2.8であった。その後、この基板を再び合成装置内に配置し、表2の条件でダイヤモンド単結晶を成長させた。
Figure 2012092018
この成長後、再び装置からダイヤモンド単結晶基板を取り出して観察した結果、図6に示すように、最表面にも凹部分はなく、平坦なダイヤモンド単結晶基板であることが確認された。気相合成ダイヤモンド単結晶層の厚さは合計で955μmであった。第二の成長における上記と同様の方法で計算されたαは3.4であった。その後、単結晶種基板部分をレーザーにより切断除去し、成長面・切断面をそれぞれ研磨したが、分解はせず一体化したままの大型ダイヤモンド単結晶基板を得ることができた。この基板は若干の着色が認められたが、光学部品、半導体用基板、切削工具等への応用が可能であった。
(比較例1)
本比較例では、使用する種基板の諸条件を実施例1と同様とし、最初から表2の条件でダイヤモンド単結晶を成長させた。但し、成長時間は16時間とした。成長後、装置から基板を取り出し手観察した結果、図7に示すように界面の一部は気相ダイヤモンド層による接合が不十分で、成長表面には大きな窪みが認められた。実施例1と同様の方法で求めたαは3.4であった。気相合成ダイヤモンド単結晶層の厚さは960μmであったが、実施例1と同様にレーザーで種基板を除去すると、窪みの部分が貫通された穴となり、全面一体化した単結晶は得られなかった。
(実施例2)
本実施例では、高温高圧合成法で得られたIb型ダイヤモンド単結晶を種基板として成長した例をいくつか示す。種基板のサイズ、主面側面の面方位、合成装置内の配置等は実施例1と同様とし、オフ角は全ての基板において5度以下、かつ、それぞれの組合せにおけるオフ角のばらつきは1.5度以下とした。気相合成時の、成長条件は以下の表3の通りとした。但し、表3に記載のない条件は表1及び表2と同様とした。基材番号1〜5は本発明に係る製造方法によるものであり、基材番号6及7は比較例である。
Figure 2012092018
表3の成長条件で成長させた単結晶基板についてそれぞれのα、成長厚さ、第一と第二の段階の成長速度比、表面接合状態について評価した結果を表4に示す。
Figure 2012092018
表3,表4における基材番号1は先の実施例1と同様の条件で成長し、同様の結果が得られたことを示している。基材番号2から5においては、第一の段階、第二の段階でそれぞれ添加ガスの種類を変えて成長した結果を示しており、最終的な形状は表面が平坦に接合され、かつ、第二の段階で高速に成長したことが分かった。基材番号6は先の比較例1の結果が再現され、最初からαが3以上の条件で成長すると、接合が不十分となることが分かった。基材番号7は比較例であり、添加ガスを最後まで加えず、αが3未満の条件を維持した例である。成長後に表面は平坦に接合されるものの、基材番号1に相当する成長厚さを得るためには数倍の成長時間がかかることが分かった。
成長初期からαが3以上の条件でダイヤモンド単結晶を気相成長した際の模式図である。(a)上面図 (b)A断面図 成長初期からαが3未満の条件でダイヤモンド単結晶を気相成長した際の模式図である。(a)上面図 (b)A断面図 界面が接合後にαが3以上の条件でダイヤモンド単結晶を気相成長した際の模式図である。(a)上面図 (b)A断面図 実施例におけてダイヤモンド単結晶種基板を配置した例である。(a)上面図 (b)A断面図 ダイヤモンド単結晶種基板上に第一の段階の成長が終わった時点の模式図である。(a)上面図 (b)A断面図 ダイヤモンド単結晶種基板上に第二の段階の成長が終わった時点の模式図である。(a)上面図 (b)A断面図 比較例において、成長初期からαが3以上の成長を継続したときの模式図である。(a)上面図 (b)A断面図
1 ダイヤモンド単結晶種基板
2 気相合成ダイヤモンド単結晶層
3 成長表面の未接合/凹部
4 第一の段階の気相合成ダイヤモンド単結晶成長層
5 第二の段階の気相合成ダイヤモンド単結晶成長層
6 成長初期からαが3以上で成長した気相合成ダイヤモンド単結晶成長層

Claims (6)

  1. 種基板として、主面の面方位が略<100>方向に揃った複数個のダイヤモンド単結晶基板を並べて配置し、気相合成法により前記種基板上にダイヤモンド単結晶を成長させて全面一体化して得られたダイヤモンド単結晶基板であって、
    前記複数個のダイヤモンド単結晶基板から構成される種基板の主面の面方位は、{100}面に対する傾きが5度以下であり、
    前記種基板から成長したダイヤモンド単結晶層が、第一の段階である少なくとも種基板間の間隙を埋めるまでの期間においては、少なくとも水素及び炭素を含む反応ガスを用いて、<111>方向の成長速度に対する<100>方向の成長速度の比に√3をかけた値αが2.0以上3.0未満である条件で成長され、
    第二の段階である種基板から成長したダイヤモンド単結晶層がその間隙を埋めた以降のいずれかの時点からは、少なくとも水素及び炭素と、さらに窒素、リン、フッ素、又は塩素の一つ以上を含む反応ガスを用いて、前記αが3.0以上である条件で成長された
    ことを特徴とするダイヤモンド単結晶基板。
  2. 前記第一の段階において使用する反応ガスに含まれる元素は、水素及び炭素に加えて、酸素、珪素、硼素又は硫黄のいずれか1つ以上からなることを特徴とする、請求項1に記載のダイヤモンド単結晶基板。
  3. 前記第二の段階において加えられる、窒素、リン、フッ素又は塩素の、炭素に対する原子数の比較による濃度はそれぞれ0.1%以上2%以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のダイヤモンド単結晶基板。
  4. 前記第二の段階において加えられる、窒素、リン、フッ素又は塩素の、炭素に対する原子数の比較による濃度は、それぞれ0.3%以上1%以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のダイヤモンド単結晶基板。
  5. 前記第一の段階におけるαは、2.3以上2.9以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のダイヤモンド単結晶基板。
  6. 前記第二の段階におけるαは、3.1以上4.5以下であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のダイヤモンド単結晶基板。
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