JP2012091881A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】積載台上に積載された封筒用紙を円滑、且つ、安定して供給する給紙装置と画像形成装置とを提供する。
【解決手段】積載台上に積載された封筒用紙の低い側の第1辺を大きく浮上させるように送風部を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙を供給する給紙装置及び該給紙装置を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置の画像形成位置に用紙を供給する給紙装置に関しては、用紙の性質やサイズが変わっても安定した給紙を行うために、積載された用紙にエアを吹きつけて用紙を浮上させ、技術が開発されている。
特許文献1、2では、エアによって浮上したエアをセンサで検出し、検出結果に基づいて、積載用紙に吹きつけられるエアの風量を制御することにより、給紙を安定させることが提案されている。
特許文献3では、用紙サイズ、坪量、表面粗さが異なる様々な用紙を安定して給紙するために、積載された用紙の搬送方向後端部付近にエアを吹きつけることが提案されている。
特開2006−264980号公報 特開2010−137963号公報 特開2008−87906号公報
近年、電子写真方式の画像形成装置が印刷の分野で使用されるようになってきている。電子写真方式の画像形成装置が印刷に使用される場合、版を起こす工程を省略して印刷を行うことができるという大きなメリットが生ずる。具体的には、電子写真方式の画像形成装置を用いた印刷により、用紙の1枚1枚に異なる絵柄を印刷することが可能となった。その結果、画像形成装置が封筒に宛名を印刷する印刷装置として使用されている。
封筒に宛名を印刷する場合には、用紙として封筒用紙が用いられるが、封筒用紙は、通常の印刷用紙、即ち、平板シート状の用紙ではなく、二重又は三重に折り畳まれ一部接着されたものであり、封筒用紙を画像形成部に供給する給紙では、平板シート状の用紙にはない問題に直面する。
特許文献1〜3は安定した給紙を行うものではあるが、封筒用紙の給紙における問題を解決するものではない。
本発明は、積載された封筒用紙を安定して1個ずつ分離し供給する給紙装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的は下記の発明により達成される。
1.用紙が積載される積載台と、
前記積載台に積載された用紙の第1辺を浮上させるエアを吹きつける第1送風口と、前記第1辺に対向する第2辺を浮上させるエアを吹きつける第2送風口とを有する送風部と、
前記送風部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、封筒用紙の給紙時には封筒用紙以外の用紙の給紙時に比較して、積載された封筒用紙の最上位の封筒用紙の高さが低い前記第1辺を大きく浮上するように、前記第1送風口の送風量と、前記第2送風口の送風量とを変える前記送風部の制御を行うことを特徴とする給紙装置。
2.前記制御部は、封筒用紙及び封筒用紙以外の用紙の給紙時に前記第1送風口と前記第2送風口とからエアを吹きつけ、封筒用紙の給紙時には、封筒用紙以外の用紙の給紙時に比較して、前記第1送風口からの送風量を多くするように前記送風部を制御することを特徴とする前記1に記載の給紙装置。
3.前記制御部は、封筒用紙の給紙時には、前記第1送風口からのみエアを吹きつけるように前記送風部を制御することを特徴とする前記1に記載の給紙装置。
4.前記第1送風口は、積載された用紙の前記第1辺が重なって形成する正面に向かってエアを吹きつける正面送風口と、積載された用紙の前記第1辺に隣接する辺が重なって形成する側面の前記第1辺に近い部分に対してエアを吹きつける側面送風口とを有することを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の給紙装置。
5.封筒用紙又は封筒用紙以外の用紙を指定することができる操作表示部を有し、前記制御部は前記操作表示部からの情報により、封筒用紙の給紙であるか否かを判断することを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の給紙装置。
6.前記操作表示部においては、封筒用紙の接着部の位置とフラップの位置とを指定することができることを特徴とする前記5に記載の給紙装置。
7.前記操作表示部においては、フラップの開又は閉を指定することが可能であり、前記制御部は、フラップの開又は閉に対応して送風条件が異なるように前記送風部を制御することを特徴とする前記6に記載の給紙装置。
8.前記積載台に積載された用紙の上面の高さを検出するセンサを有し、前記制御部は、前記センサからの信号に基づいて、封筒用紙の給紙であるか否かを判断することを特徴とする前記1〜7のいずれか1項に記載の給紙装置。
9.前記1〜8のいずれか1項に記載の給紙装置と、
前記給紙装置から供給された封筒用紙に画像を形成する画像形成部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
本発明においては、積載されている用紙が封筒用紙であるときは、最上位の封筒用紙の上面の高さが低い辺を他の辺よりも大きく浮上させる送風条件に切り替えて封筒用紙を浮上させ、給紙を行っている。
これにより、傾斜状態で積載されている最上位の封筒用紙が水平状態に浮上し、円滑で安定した給紙が行われる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る給紙装置を示す斜視図である。 給紙装置の正面から見た断面図である。 給紙装置の構成を示す図である。 封筒の一例を示す図である。 積載台に積載された封筒用紙を模式的に示す図である。 封筒用紙HPを給紙装置にセットする際にオペレータにより操作される操作表示部の画面を示す。 給紙装置における送風制御を行う制御系のブロック図である。 実施の形態1における給紙制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る給紙装置の構成を示す図である。 実施の形態2における制御系のブロック図である。 実施の形態2における給紙制御のフローチャートである。
以下に本発明を本発明の実施の形態に基づいて説明するが、本発明は以下に説明する実施の形態に限られるものではない。
<画像形成装置>
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図である。画像形成装置は画像形成装置本体Aと、画像読取装置SCと、自動原稿送り装置DFと、大容量給紙装置LTとから構成される。
図示の画像形成装置本体Aは、感光体(像担持体)1と、帯電手段2と、像露光装置3と、現像装置4と、転写手段5と、クリーニング手段6と、定着装置7と、用紙搬送系とから構成される画像形成部を備える。
用紙搬送系は、第1給紙手段11と、第2給紙手段12と、排紙手段14と、搬送路切換手段15と、循環再給紙手段16と、反転排紙手段17とから構成されている。画像形成部には、2個の給紙カセット10から第1給紙手段11により用紙Pが送り出される。
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿dは給紙手段により搬送され、画像読取装置SCの光学系により原稿dの片面又は両面の画像が読みとられ、イメージセンサCCDにより読み込まれる。イメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部20において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、像露光装置3に画像信号を送る。
画像形成部においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の電子写真プロセスによる画像形成が行われる。
画像形成部において、感光体1に対し、帯電手段2により電荷(本実施の形態では負帯電)が付与され、像露光装置3からのレーザ光照射により静電潜像が形成され、現像装置4により静電潜像が顕像化されてトナー像(本実施の形態では負電荷)となる。一方、給紙カセット10に収容された用紙Pが第1給紙手段11から搬送される。用紙Pは、レジストローラから成る第2給紙手段12でトナー像との同期がとられて搬送される。その後、用紙Pには、転写手段5でトナー像が転写され、用紙Pに転写されたトナー像は定着装置7により定着される。
定着処理後の用紙Pは、排紙手段14により装置外に排出される。一方、クリーニング手段6により感光体1上の転写残のトナーが除去される。なお、両面コピーの場合は、第1面に画像形成された用紙Pは、循環再給紙手段16に送り込まれて反転され、再び画像形成手段において第2面に画像形成後、排紙手段14により装置外に排出される。反転排紙の場合は、通常の排紙通路から分岐した用紙Pは、反転排紙手段17においてスイッチバックして表裏反転された後、排紙手段14により装置外に排出される。
画像形成装置本体Aには大容量給紙装置LTが連結されている。大容量給紙装置LTは3段の給紙ユニット30を有する。3段の給紙ユニット30のそれぞれは吸着搬送機構60等を有し、大量の用紙Pを収容して、画像形成装置本体Aに用紙Pを1枚ずつ給送する。
<給紙装置(実施の形態1)>
図2は本発明の実施の形態1に係る給紙装置を示す斜視図、図3は前記給紙装置の正面から見た断面図である。給紙装置としての給紙ユニット30は図2、3に示す構造を有する。
図2、3において、用紙Pは、積載台31の上に積載され、昇降機構(図示せず)により昇降可能に収容されている。昇降機構は周知のものであり、積載された用紙Pの最上面が常に一定した高さになるように積載台31を昇降させる。
矢印Xは給紙装置における用紙Pの搬送方向、矢印Yは用紙の面内で搬送方向Xに直角な搬送幅方向である。
図2に示す給紙装置は、例えば、特開2009−208945号公報に記載されているように、エアの吹きつけにより積載用紙Pを浮上させ、吸着搬送機構60により用紙Pの1枚を分離して搬送する給紙装置である。或いは、特開2008−87906号公報に記載されているように、エアの吹きつけにより積載用紙Pを浮上させ、ローラからなる給紙ユニットで用紙Pを1枚に分離して搬送する給紙装置を用いることもできる。
積載台31の前後左右には送風部が配置され、該送風部は送風ユニット40、41、42、43で構成される。
送風ユニット40は搬送方向Xの上流側から下流に向かってエアを送風し、積載台31上に積載された用紙Pの正面にエアを吹きつける。送風ユニット40は積載用紙Pの先頭部から下流に向けてエアを吹きつけて用紙Pの先頭部を浮上させる。送風ユニット41は積載台31上に積載された用紙Pの側面(搬送方向Xから見て左側面)にエアを吹きつける。送風ユニット41は搬送方向Xから見て用紙Pの左側端部を浮上させる。送風ユニット42は積載台31上に積載された用紙Pの側面(搬送方向Xから見て右側面)にエアを吹きつける。送風ユニット42は搬送方向Xから見て用紙Pの右側端部を浮上させる。送風ユニット43は積載台31上に積載された用紙Pの背面にエアを吹きつける。送風ユニット43は搬送方向Xから見て用紙Pの後端部を浮上させる。なお、送風ユニット40、41、42、43は、後に説明するように、例えば、用紙Pの先頭部に対向して配置された送風ユニット40が用紙Pの先頭部を浮上させる他に、送風ユニット43との協働作用で、用紙Pの左側端部又は右側端部を浮上させるように、多機能な浮上作用を有する。
図4は給紙装置の構成を示す図である。図4に模式的に示すように、送風ユニット40は、2個の送風口40A、40Bと、送風ファンとダクトとからなる送風源40Cとを有し、送風ユニット41は、2個の送風口41A、41Bと、送風ファンとダクトとからなる送風源41Cとを有し、送風ユニット42は、2個の送風口42A、42Bと、送風ファンとダクトとからなる送風源42Cとを有し、送風ユニット43は、2個の送風口43A、43Bと、送風ファンとダクトとからなる送風源43Cとを有する。
送風口40Aにはシャッタ40Dが、送風口40Bにはシャッタ40Eが、送風口41Aにはシャッタ41Dが、送風口41Bにはシャッタ41Eが、送風口42Aにはシャッタ42Dが、送風口42Bにはシャッタ42Eが、送風口43Aにはシャッタ43Dが、送風口43Bにはシャッタ43EDが、それぞれ付設されている。
これらのシャッタは、開口を全開するか、又は完全に閉じる他に、開口を部分的に閉じて送風量の多少を制御する。
送風量を調整して用紙Pの浮上量を細かく制御することが可能であるが、送風量は、送風ファンの出力を調整することによっても調整することができる。
吸着搬送機構60は、駆動源(図示せず)に接続する大ローラ61と2個の小ローラ62を巻回して回動する吸着ベルト63を有する。吸着ベルト63は多数の小径の貫通孔が穿設されている。吸着ベルト63の内方には吸引手段64が配置されており、吸着ベルト63は用紙Pを吸引しながら搬送する。送風ユニット40〜43からのエアにより浮上した用紙Pの最上位の用紙Pが吸着搬送機構60により吸着され、吸着された用紙Pは吸着ベルト63により搬送方向Xに搬送され、搬送ローラ50により搬送されて画像形成装置本体A(図1参照)へと搬送される。
次に、封筒用紙上に画像を形成するために、給紙装置に用紙Pとして封筒用紙HPを積載し、給紙する場合について説明する。
封筒には様々な形態があるが、その一例を図5に示す。
図5(a)において、封筒用紙HPは収納部とフラップHP1とからなり、収納部は接着部HP2、HP3と収納部本体HP4とからなる。接着部HP2は、収納部の延長片を折り返して収納部に接着することにより形成され、接着部HP3は、収納部を両側から延長した片を接着することにより形成される。
図5(b)は図5(a)における点線L1に沿った断面図である。
図5(b)に示すように、フラップHP1の厚みは1枚の紙の厚みであり、収納部本体HP4の厚みは2枚の紙の厚みの合計プラス紙間の間隙である。
これに対して、接着部HP2の厚みは3枚の紙の厚みの合計プラス紙間の間隙である。
図5(b)に示すように各部分により厚みが異なる用紙を積載した場合、最上位の用紙の上面は傾斜することになる。
図5(c)はフラップHP1を閉じた封筒用紙HPを示す。フラップHP1を閉じた封筒用紙HPでは、フラップHP1は未接着であるために、紙間隔が大きくなる結果、フラップHP1が形成されている封筒用紙HPの端部が高くなる。したがって、フラップHP1を閉じた封筒用紙HPを積載した場合には、フラップHP1が形成された封筒用紙HPの端部が高く、接着部HP2の側が低くなる傾斜が起こる。
積載された用紙から1枚を分離して搬送する給紙において安定した給紙を行うには、積載された用紙の最上位の用紙が水平状態にあることが最良の状態であり、水平状態から大きく外れると、ピックアップミス等の給紙不良が発生する。即ち、図6に示すように最上位の封筒用紙HPの面(点線L2で示す)が水平から傾斜していると給紙不良が起きやすくなる。図6は封筒用紙の積載状態を示す模式図である。
本発明においては、送風ユニット40〜43からの送風量を制御することにより、以下に説明するように封筒用紙HPの給紙においても安定した給紙を行うようにした。
図6(a)の例、即ち、搬送方向Xに関して先頭部が高く、後端部が低くなり点線L2で示すように傾斜した封筒用紙HPの給紙においては、積載された封筒用紙HPの側方から送風を行う送風ユニット41、42の後方に配置された送風口41B、42Bからエアを吹き出すことにより、最上位の封筒用紙HPの高さが低い辺、即ち、封筒用紙HPの搬送方向Xに関して後端を形成する辺を他の辺よりも大きく浮上させて、最上位の封筒用紙HPを水平状態ないしは水平に近い状態にする。水平状態ないしは水平に近い状態とすることにより、最上位の封筒用紙HPは吸着搬送機構60に確実に吸着されて搬送される。その結果、分離と搬送が確実に行われ、円滑で安定した給紙が行われる。
図6(a)の例では、開いたフラップHP1が後端部となるように、封筒用紙HPが積載されている。このような積載状態では、後方、即ち、搬送方向Xの方向に送風して封筒用紙HPにエアを吹きつけると、エアが封筒用紙HPの内部に入り込み、封筒用紙HPをふくらませてしまう。これを避けるために、積載台31の両側部に配置された送風ユニット41、42のそれぞれにおける後方端部に配置された送風口41B、42Bから浮上エアを吹きつけることにより、封筒用紙HPにエアが入り込むことを避けながら、封筒用紙HPの後端部を大きく浮上させている。
図6(b)の例では、閉じたフラップHP1が搬送方向Xの先頭部となるように封筒用紙HPを積載した場合の例である。フラップHP1が閉じた封筒用紙HPでは、フラップHP1の折り返しにより、後端の接着部よりも折り返し部がある先頭部が高い傾斜状態で封筒用紙HPが積載される。図6(b)の例でも、図6(a)の例と同様に封筒用紙HPの後端部にエアを吹きつけて後端部を大きく浮上させることが行われる。しかしながら、図6(b)では、搬送方向Xにエアを吹きつける送風口43A、43Bからエアを吹きつけることにより、封筒用紙HPを浮上させている。図6(b)の例では、封筒用紙HPの後端が閉じているので、このようなエア吹きつけにより、エアが封筒用紙HP内に入り込むことはない。
図6(a)と図6(b)とを用いて説明した給紙における送風の制御を纏めると次のようになる。
封筒用紙HPの第1辺(図6における封筒用紙の後端)が低い積載状態では、平板シート状の用紙Pの給紙に比較して、第1辺を大きく浮上させるように第1送風口からエアを封筒用紙HPに吹きつける。
図6(a)では、送風口41B、42Bからエアを吹きつけ、図6(b)では、送風口43A、43Bからエアを吹きつけることから明らかなように、封筒用紙HPを、第1辺を大きく浮上させる第1送風口は、送風口41B、42B又は送風口43A、43Bからなる。
送風口43A、43Bは、封筒用紙HPの大きく浮上する第1辺が重なって形成する積載封筒用紙HPの正面にエアを吹きつける正面送風口である。これに対して、送風口41Bは封筒用紙HPの大きく浮上する第1辺に隣接する辺が重なって形成する左側面にエアを吹きつける側面送風口であり、送風口42Bは封筒用紙HPの大きく浮上する第1辺に隣接する辺が重なって形成する右側面にエアを吹きつける側面送風口である。
封筒用紙HPは、前述のように先頭部が高く後端部が低い傾斜の他に、後端部が高く先頭部が低い傾斜、搬送方向Xから見て左側端部が高く右端部が低い傾斜及び右側端部が高く左端部が低い傾斜で積載される場合がある。
これらの傾斜のどれになるかは、積載される用紙の向き、フラップHP1の開又は閉や封筒用紙の種類により決まる。そして、積載される封筒用紙HPの傾斜がどのようであるかに応じて、送風口40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43Bが選択されてエアの吹きつけを行う。
送風口の選択作動により表1に示すように封筒用紙HPの各端部が大きく浮上する。
Figure 2012091881
表1にける第1送風口は、封筒用紙HPの第1辺を大きく浮上させるものである。
前述した送風ユニット40、41、42、43の作動では、一対の第1送風口が作動し、他の送風口は作動しない。しかしながら、各送風口が作動してエアを吹きつける構成とすることも可能である。
この場合には、表1に示す対応表に従って、対の第1送風口がエアを吹きつけるとともに、他の送風口もエアを吹きつける。そして、表に1に挙げた対の第1送風口が他の送風口に比較して、風量を多くしたエアを吹きつけて、封筒用紙HPの第1辺を大きく浮上させ水平状態にする浮上が行われる。
送風ユニット40、41、42、43の各々は送風源を有し、また、送風口40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43Bの各々には、シャッタが設けられている。
各シャッタを個々に制御することにより、送風口40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43Bの各々をエア吹きつけが制御される。
図7は封筒用紙HPを給紙装置にセットする際にオペレータにより操作される操作表示部の画面を示す。
図示ように、封筒用紙HPが画面に表示される。なお、封筒用紙HPには種々の種類があるが、操作表示部では封筒用紙の種類を選択することが可能であり、1種類を選択することにより、例えば、図7に示す封筒用紙HPは表示される。
オペレータが、HP1にタッチすることによりフラップHP1の位置が指定され、HP2、HP3にタッチすることにより接着部の位置が指定される。
また、開又は閉を「開」ボタン又は「閉」ボタンを選択して押すことにより、フラップHP1が開いた封筒用紙HP又はフラップHP1が閉じた封筒用紙HPが指定される。図7はフラップ開が選択された場合を示すが、フラップ閉が選択されると、フラップHP1の色が変わる。
操作表示部における前述した設定により、給紙装置のセットされた封筒用紙HPのどの端部が高くなるかが決定され。そして、この決定に応じて送風口からの送風が制御される。
図8は給紙装置における送風制御を行う制御系のブロック図である。
制御部CSは操作表示部ODからの設定情報に応じて、送風口40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43Bの開閉を行うソレノイド又はモータからなるシャッタ駆動部SD1〜SD8を制御して、表1に示す内容の作動を行わせる制御を行う。
前述のように、シャッタ駆動部SDは、シャッタを「開」又は「閉」とするオン・オフ動作又は「開」と「閉」の間に、1段階以上の中間的な部分的開放状態を設定することもできる。
図9は給紙装置から用紙を送り出す給紙における給紙制御のフローチャートである。
ステップST1において、封筒用紙HPの制御か又は封筒用紙HP以外の用紙Pの給紙か否かを判断する。この判断は、操作表示部ODにおける設定に基づいて行われる。封筒用紙HPの設定には、前述のように封筒用紙の傾斜の向きやフラップの開又は閉を決定するための情報が含まれる。
ST1のN、即ち、封筒用紙HPでない場合には、ステップST5において、送風口40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43Bから均等にエアを送風する。なお、封筒用紙でない場合、すなわち、平板シート状の用紙の給紙において、送風口40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43Bから送風するときの最適条件が均等な送風ではなく、例えば、用紙Pの先端部における送風量を多くすることが最適である場合には、ST5において、均等ではない送風が行われる。
ST1のY、即ち、封筒用紙HPの場合には、ST2において、フラップHP1が「開」か否かを判断する。フラップHP1が「開」の場合には(ST2のY)、前述のようにフラップHP1のフラップHP1のある辺を大きく浮上させる送風が行われる。この送風は前述のように、封筒用紙HPのフラップHP1のある辺を挟む両側の辺におけるフラップHP1に近い部分の側面送風口を開き、他の送風口を閉じて送風する送風が行われる。
例えば、封筒用紙HPの先頭部に開いたフラップHP1が存在する場合、図4における搬送方向Xに関して、送風ユニット41、42における下流端部の送風口41A、41Bから送風が行われる。
ST2の判断で、フラップHP1が「開」でない場合(ST2のN)、即ち、フラップHP1が閉じている場合、ステップST4において、封筒用紙HPのフラップHP1のある辺に対向する辺にエアを吹きつける正面送風口を開き、他の送風口を閉じて送風する送風が行われる。例えば、封筒用紙HPの先頭部に閉じたフラップHP1が存在する場合、図4における搬送方向Xに吹きつけるように、送風ユニット43の送風口43A、43Bから送風が行われる。
<給紙装置(実施の形態2)>
図10は本発明の実施の形態2に係る給紙装置の構成を示す図、図11は実施の形態2における制御系のブロック図、図12は実施の形態2における制御のフローチャートである。
図10に示すように実施の形態2においては、用紙Pの3隅部における高さを検知するセンサSE1〜SE3が設置されている。
センサSE1〜SE3はそれぞれ積載された用紙Pの最上面の高さを検知する。用いられるセンサとしては、反射型センサ、用紙Pの上面に接触するアクチュエータを備えたマイクロスイッチ或いはホトインタラプタ型センサがある。センサSE1〜SE3の信号から図6における紙面高低差ΔHが検知される。
センサSE1の信号とセンサSE2の信号とから用紙Pが搬送幅方向Yに傾斜していること及び傾斜の程度が検出され、センサSE1の信号とセンサSE3の信号とから用紙Pが搬送方向Xに傾斜していること及び傾斜の程度が検出される。
図11における制御部CSはセンサSE1〜SE3の検知信号に基づいて、図12に示す送風制御を行う。
ステップST10において、紙面高低差ΔH=H1−H2が所定の閾値H0より大か否かを判断する。制御部CSは紙面高低差ΔHが閾値H0以下のときは、用紙Pが封筒用紙HPでないと判断し(ST10のN)、紙面高低差ΔHが閾値H0よりも大のときは用紙Pが封筒用紙HPであると判断する(ST10のY)。
ST10のN、即ち、封筒用紙HPでない場合には、ステップST14において、送風口40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43Bから均等にエアを送風する。なお、封筒用紙でない場合、すなわち、平板シート状の用紙の給紙において、送風口40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43Bから送均等でない送風を行う場合もあることは前述のとおりである。
ST10のY、即ち、封筒用紙HPと場合には、ST11において、フラップHP1が「開」か否かを判断する。フラップHP1が「開」の場合には(ST11のY)、前述のようにフラップHP1のフラップHP1のある辺を大きく浮上させる送風が行われる。この送風は前述のように、封筒用紙HPのフラップHP1のある辺を挟む両側の辺におけるフラップHP1に近い部分の側面送風口を開き、他の送風口を閉じて送風する送風が行われる。
ST11の判断で、フラップHP1が「開」でない場合(ST2のN)、即ち、フラップHP1が閉じている場合、ステップST3において、封筒用紙HPのフラップHP1のある辺に対向する辺にエアを吹きつける正面送風口を開き、他の送風口を閉じて送風する送風が行われる。
実施の形態1の制御と、実施の形態2の制御とを組み合わせることも可能である。
即ち、操作表示部ODにおいて、封筒用紙が設定された場合であっても、図6における紙面高低差ΔHが所定値以下では、特定の送風口からの送風量の多くする程度を中程度とし、紙面高低差ΔHが所定値を超えたときに、特定の送風口からの送風量を最大にする等の制御が可能である。
30 給紙ユニット
40、41、42、43 送風ユニット
40A、40B、41A、41B、42A、42B、43A、43B 送風口
CS 制御部
SE1、SE2、SE3 センサ
OD 操作表示部
P 用紙
HP 封筒用紙
HP1 フラップ

Claims (9)

  1. 用紙が積載される積載台と、
    前記積載台に積載された用紙の第1辺を浮上させるエアを吹きつける第1送風口と、前記第1辺に対向する第2辺を浮上させるエアを吹きつける第2送風口とを有する送風部と、
    前記送風部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、封筒用紙の給紙時には封筒用紙以外の用紙の給紙時に比較して、積載された封筒用紙の最上位の封筒用紙の高さが低い前記第1辺を大きく浮上するように、前記第1送風口の送風量と、前記第2送風口の送風量とを変える前記送風部の制御を行うことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記制御部は、封筒用紙及び封筒用紙以外の用紙の給紙時に前記第1送風口と前記第2送風口とからエアを吹きつけ、封筒用紙の給紙時には、封筒用紙以外の用紙の給紙時に比較して、前記第1送風口からの送風量を多くするように前記送風部を制御することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記制御部は、封筒用紙の給紙時には、前記第1送風口からのみエアを吹きつけるように前記送風部を制御することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  4. 前記第1送風口は、積載された用紙の前記第1辺が重なって形成する正面に向かってエアを吹きつける正面送風口と、積載された用紙の前記第1辺に隣接する辺が重なって形成する側面の前記第1辺に近い部分に対してエアを吹きつける側面送風口とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の給紙装置。
  5. 封筒用紙又は封筒用紙以外の用紙を指定することができる操作表示部を有し、前記制御部は前記操作表示部からの情報により、封筒用紙の給紙であるか否かを判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  6. 前記操作表示部においては、封筒用紙の接着部の位置とフラップの位置とを指定することができることを特徴とする請求項5に記載の給紙装置。
  7. 前記操作表示部においては、フラップの開又は閉を指定することが可能であり、前記制御部は、フラップの開又は閉に対応して送風条件が異なるように前記送風部を制御することを特徴とする請求項6に記載の給紙装置。
  8. 前記積載台に積載された用紙の上面の高さを検出するセンサを有し、前記制御部は、前記センサからの信号に基づいて、封筒用紙の給紙であるか否かを判断することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の給紙装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から供給された封筒用紙に画像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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