JP2009143665A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 用紙束の上部にエアーを吹き付けて吸着搬送する給紙装置において、用紙がエアーに吹き付けられている状態を直接観察できる給紙装置を提供する。
【解決手段】
給紙装置のフレーム100と、前記フレーム内にあって、複数枚の用紙からなる用紙束を積載する給紙トレイ31と、前記給紙トレイに積載された前記用紙束の側端にエアーを吹き付ける送風部40と、用紙搬送方向の前方から前記用紙束の用紙搬送方向の先端にエアーを吹き付ける前方送風部50と、前記給紙トレイに積載された前記用紙束の最上位の用紙を1枚ずつエアーの吸引により吸着して搬送する吸着般送部60と、前記第1送風部及び吸着般送部を制御する制御部と、前記フレームに設けられ、前記第1送風部及び/又は第2送風部から前記用紙束の上部へのエアーの吹き付け状況を観察するための覗き窓101と、を有する。
【選択図】 図5
【解決手段】
給紙装置のフレーム100と、前記フレーム内にあって、複数枚の用紙からなる用紙束を積載する給紙トレイ31と、前記給紙トレイに積載された前記用紙束の側端にエアーを吹き付ける送風部40と、用紙搬送方向の前方から前記用紙束の用紙搬送方向の先端にエアーを吹き付ける前方送風部50と、前記給紙トレイに積載された前記用紙束の最上位の用紙を1枚ずつエアーの吸引により吸着して搬送する吸着般送部60と、前記第1送風部及び吸着般送部を制御する制御部と、前記フレームに設けられ、前記第1送風部及び/又は第2送風部から前記用紙束の上部へのエアーの吹き付け状況を観察するための覗き窓101と、を有する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機、複合機等の画像形成装置に用いられる給紙装置に関し、特に、塗工紙等の用紙を確実に1枚ずつ分離して送り出すことができる給紙装置に関する。
上記の画像形成装置には、多数枚積層された用紙束から1枚ずつ給紙ローラ等で送り出す給紙装置が設けられている。このような給紙装置では、複数枚の用紙が重送されると、紙詰まりの原因になる。また、搬送力が小さいとミスフィードとなり易い。そのため、確実に1枚ずつ送り出せる工夫がなされている。即ち、給紙ローラと用紙との間の摩擦係数を大きくして積層された用紙の一番上の1枚を確実に送り出すことで、ミスフィードを防止している。また、用紙が2枚以上送り出されないように、捌きローラやパット捌き又は分離爪等による捌きにより、2板目以降を押し戻すようにして、一番上の1枚だけが送り出されるようにしている。
この方法は、通常の普通紙だけを使用している限りでは効果がある。しかし、最近、複写機やプリンタの用途が拡大し、塗工紙をはじめ多様な紙質の用紙が使用されるようになってきた。これらの用紙の中には、積層した場合の用紙相互間の密着力が強く、上記の給紙装置では、重送を確実に防止することが困難な場合が生じる。
そこで、積層された用紙の送り方向の側方に送風口を設け、この送風口から積層された用紙の上部の複数枚に向かってエアーを吹き付け、用紙間にエアーを通過させて分離させる方法が提案されている。こうして分離された用紙を給紙ローラで1枚ずつ画像形成部に送る。
しかし、塗工紙は高湿環境で用紙同士が強く密着する特性を有している。強く密着した用紙の束は弱い風速では重い塊となり、側面からの弱いエアーの吹き付けでは密着が剥離せず、用紙を浮上させることができない。
そこで、特許文献1(特開平10−316264号)では、吸着搬送により給紙方法を提案している。これは、積層された用紙の送り方向の前方に送風口を設け、この送風口から積層された用紙の上部の複数枚に向かってエアーを吹き付け、上方の吸着搬送部でサクション吸引する方法である。前方からのエアーが用紙間を通過して用紙を分離させ、分離された一番上の用紙をサクション吸引しつつ搬送するものである。また、用紙の前方からのエアーに加えて用紙の側方からエアーを吹き付けるものもある。このような構成によって、多様な紙質の用紙を1枚ずつに分離して給紙することができる。
しかし、用紙の種類によって、分離し易いものと、分離し難いものとがあるので、一律のエアーの吹き付けでは、分離を確実にすることはできない。そこで、特許文献2(特開2001−31273号)では、用紙の種類や設定条件によって、エアーの吹き付けを制御する構成を提案している。
特許文献3(特開2001−247229号)では、紙の重量情報によって、用紙束の最上面の高さを変化させ、エアーの吹き付け位置を適正化することを提案している。特許文献4(特開2005−75540号)では、紙種に応じて吹き付け風量を可変としている。
特許文献5(特開2005−162456号)では、用紙の前方から吹き付けるエアーの風速を、シャッタを上下することで変化させ、紙質等に応じてエアーの吹き付けを制御する構成を提案している。
特開平10−316264号公報
特開2001−31273号公報
特開2001−247229号公報
特開2005−75540号公報
特開2005−162456号公報
上記特許文献1から5は、いずれも用紙の紙種や設定条件に応じてエアーの吹き付けを制御する。しかし、エアーが吹き付けられている用紙の状況は、給紙装置のフレーム内のことなので、外部から直接見て確認することができない。そのため、エアーの風量の調整を確認することができない。適正なエアーの風量であるかどうかは、重送やミスフィードが発生するかしないかにより確認するしかなく、時間が掛かり、非常に能率が悪いという問題がある。
本発明は、この問題の解決を図ったもので、用紙がエアーに吹き付けられている状態を直接観察できる給紙装置と、この給紙装置を備えた画像形成装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明の給紙装置は、給紙装置のフレームと、前記フレーム内にあって、複数枚の用紙からなる用紙束を積載する給紙トレイと、前記給紙トレイに積載された前記用紙束の側端にエアーを吹き付ける送風部と、前記給紙トレイに積載された前記用紙束の最上位の用紙を搬送する搬送部と、前記送風部及び般送部を制御する制御部と、前記フレームに設けられ、前記送風部から前記用紙束の側端へのエアーの吹き付け状況を観察するための覗き窓と、を有することを特徴としている。
前記搬送部が、前記用紙束の最上位の用紙をエアーの吸引により吸着して搬送する吸着般送部である構成としたり、前記用紙搬送方向の前方から前記用紙束の用紙搬送方向の先端にエアーを吹き付ける前方送風部を設け、前記覗き窓で前記前方送風部から用紙束前方上部へのエアーの吹き付け状態も観察可能な構成としたり、前記覗き窓に、透明板と不透明板を択一的に着脱可能にした構成としたり、前記フレーム内に、エアーの吹き付け状態を照らすための照明具を設けた構成としたり、操作部を有し、前記操作部で操作することで、前記送風部の風量の増減が可能である構成としたり、前記操作部での操作によって前記照明具のON、OFFの切替が可能な構成としたりすることができる。
上記の目的を達成するために本発明の画像形成装置は、像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、前記像担持体上のトナー像を用紙に転写する転写部と、前記転写部に前記用紙を搬送する給紙装置と、トナー像が形成された前記用紙を加熱して定着する定着装置とを有し、前記給紙装置が、前記のいずれかに記載の給紙装置であることを特徴としている。
以上に説明したように本発明によれば、以下の効果が得られる。
本発明では、用紙束の上部の数枚がエアーに吹かれている状態を直接観察することができる。したがって、紙質や設定状態に合ったエアーの風量を短時間に決定することができる。また、照明具を付けることで、用紙の吹き上げられている部分が暗い場合でも、観察することができる。操作部から風量を制御できるようにすることで、用紙の吹き上げ状態を見ながら風量を調整できるので、短時間で確実に最適状態を得ることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面により説明するが、本発明は以下に説明する実施の形態に限られるものではない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[画像形成装置]
図1は、画像形成装置本体A、画像読取装置SC、自動原稿送り装置DF、大容量の給紙装置LTから構成された画像形成装置の全体構成図である。
図1は、画像形成装置本体A、画像読取装置SC、自動原稿送り装置DF、大容量の給紙装置LTから構成された画像形成装置の全体構成図である。
図示の画像形成装置本体Aは、像担持体である感光体1、帯電部2、露光装置3、現像装置4、転写部5、クリーニング部6等を有する画像形成部と、定着装置7及び用紙搬送部と、から構成されている。
用紙搬送部は、給紙カセット10、第1給紙部11、第2給紙部12、排紙部14、搬送路切換部15、循環再給紙部16、反転排紙部17とから構成されている。
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿dは給紙部により搬送され、画像読取装置SCの光学系により原稿dの片面又は両面の画像が露光され、イメージセンサCCDにより読み込まれる。イメージセンサCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部20において、アナログ処理、A/D変換、シェーデインク補正、画像圧縮処理等を行った後、露光装置3に画像信号を送る。
画像形成部においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。
画像形成部においては、感光体1表面が帯電部2により帯電され、露光装置3からのレーザ光照射により静電潜像が形成され、現像装置4により静電潜像が顕像化されてトナー像となる。次いで、給紙カセット10に収容された用紙Pが第1給紙部11から搬送される。用紙Pは、レジストローラから成る第2給紙部12でトナー像との同期がとられて搬送される。その後、用紙Pは、転写部5でトナー像が転写されてから定着装置7により定着される。
定着後の用紙Pは、排紙部14により装置外に排出される。一方、クリーニング部6により感光体1上の転写残のトナーが除去される。なお、両面コピーの場合は、第1面に画像形成された用紙Pは、循環再給紙部16に送り込まれて反転され、再び画像形成部において第2面に画像形成後、排紙部14により装置外に排出される。反転排紙の場合は、通常の排紙通路から分岐した用紙Pは、反転排紙部17においてスイッチバックして表裏反転された後、排紙部14により装置外に排出される。
本発明の給紙装置である大容量の給紙装置LTは、画像形成装置本体Aに接続されている。給紙装置LTは、給紙装置本体30、送風部40、前方送風部50、用紙の搬送部としての吸着搬送部60等を有し、大量の用紙Pを収容して、画像形成装置本体Aに用紙Pを1枚ずつ給送する。
給紙装置本体30は、給紙トレイ31、先端規制部材32、後端規制部材33、ガイドレール34を有する。給紙トレイ31は3段に構成され、各給紙トレイ31は、ガイドレール34により給紙装置LTから引き出し可能に構成されている。給紙装置LTの最大給紙量は約10300枚である。
図2は本発明の給紙装置LTの要部を示す斜視図、図3は給紙装置LTの正面断面図、図4はその平面図、図5は側面図である。
これらの図において、積層された用紙Pは、給紙トレイ31の上に載置され、図示しない機構により昇降可能に収容されている。側部規制部材41は、用紙幅方向に移動自在になっており、積層された用紙Pの用紙幅に対応して、用紙Pの両側に軽く押圧して用紙Pの両側位置を規制する。側部規制部材41は、頂部に段差があり、用紙Pの送り方向の上流側の面41aが高く、下流側の面41bが低くなっている。上流側の面41aには、図示しないが、側部規制部材41の上端を支持する支持部材が取り付けられる。下流側の面41bは、後述する吸着搬送部60と、用紙搬送方向(図2の矢印X方向)上で重なっている。そして、給紙時に給紙トレイ31を図2の矢印Y方向に引き出したとき、下流側の面41bが吸着搬送部60の下を通過できるようにしている。
先端規制部材32は、用紙Pの搬送方向の先端位置を規制している。後端規制部材33は、用紙Pの搬送方向に移動自在で、用紙Pの搬送方向の後端位置を規制している。
また、図3に示すように、後端規制部材33には、最上部の用紙Pの高さを検知する高さ検知センサPS3が配置されている。
給紙トレイ31上に積載された用紙束の高さが、エアーの吹き付け、及び用紙Pの吹き付けを行う最適な高さを維持するために、後述の制御部が、高さ検知センサPS3の検知結果に基づいて、図示しない昇降モータを駆動させ、給紙トレイ31を上昇させる制御を行う。
図3に示すように、用紙Pの送り出し方向先端近傍には、吸着搬送部60が配置されている。吸着搬送部60は、駆動源に接続する大ローラ61と2個の小ローラ62を巻回して回動する吸着ベルト63を有する。吸着ベルト63は多数の小径の貫通孔が穿設されている。吸着ベルト63の内方には吸引装置64が配置されていて、吸着ベルト63を介して用紙Pを吸引しながら搬送する。
吸着ベルト63が用紙Pを吸引しながら回動すると、給紙トレイ31上に収容された用紙束の最上層の用紙Pが図示の矢印Xの方向に進み、画像形成装置本体Aへ送りだされる。
吸着ベルト63の吸着面の近傍に配置された吸着センサPSlは、用紙Pの最上面が吸着ベルト63に吸着されたことを検知する。
給紙トレイ31の用紙搬送方向下流側の吸着ベルト63の近傍に配置された給紙センサPS2は、給送される用紙Pの通過を検知する。給紙センサPS2を通過した用紙は、搬送ローラ65に達し、ここで上下の搬送ローラ65間にニップされる。この後は、吸着ベルト63ではなく、搬送ローラ65により画像形成部へと送り込まれることになる。搬送ローラ65が用紙Pをニップすると、搬送センサPS4が用紙Pを検知する。
給紙トレイ31の用紙搬送方向下流側の吸着ベルト63の先端近傍には、前方送風部50が給紙装置本体30に固定されている。前方送風部50は電動ファン等により構成されている。なお、前方送風部50は、給紙装置本体30に取り付けて、ダクトを介して用紙束の先端部に送風するように構成してもよい。
前方送風部50の電動ファン51は送風口53を上向きにして取り付けられている。上向きに吹き付けられたエアーは、ガイド板52により向きを変えられ、斜め上方に送風口53から吹き出され、吸着搬送部60の吸着ベルト63の近傍に送風する。
前方送風部50は、用紙Pの種類に応じて駆動が制御される。即ち、OHPフイルム、トレース用紙、表面が平滑な塗工紙、ミシン目や筋押し等の加工が施された用紙、オフセット印刷済みの用紙に打ち粉が塗布されている場合などで用紙間にエアーを吹き込んで分離を確実にする。
図2、図5に示すように、用紙Pの搬送方向に直交する側方から給紙トレイ31内に積層された用紙Pの上部にエアーを吹き付ける送風部40を給紙トレイ31の両側面に配置した。送風部40は、用紙Pの撤送方向に直交する両側方の送風口44から用紙Pの上部にエアーを吹き付ける電動ファン42を有する。
送風部40はその全体が側部規制部材41内に配置されている。電動ファン42は送風口44を上向きにして取り付けられている。上向きに吹き付けられたエアーは、導風路43により90゜向きを変えられ、水平方向に送風口44から吹き出される。送風口44は側部規制部材41の上端近くに開口している。送風口44の幅は、送風部40の吹出口の幅とほぼ同じになっている。最上層の用紙Pが送風口44の上下端のほぼ中央に来るような位置関係が望ましい。送風部40を側部規制部材41内に取り付けているので、用紙Pのサイズが変更された場合でも、側部規制部材41を移動することによって、送風部40もー諸に移動できることになる。なお、送風部40と送風口44は、この実施例では、用紙Pの両側に設けられているが、片側だけでもよい。
送風部40が駆動されると、送風口44からエアーが排出され、積層された用紙Pの上部にある数枚にエアーが吹き付けられる。エアーは用紙Pの一方の端部から用紙間を通り抜けて他方の端部に向けて吹き付けられる。これによって用紙Pの上部数枚は1枚ずつに分離される。吸着搬送部60は、こうして分離された用紙Pから一番上の用紙Pだけを取り出して確実に下流側に送り出す。
図2、図3に示すように、送風部40の吸気口は、遮蔽部材によって遮蔽され、開閉自在である。即ち、遮蔽部材である板状のシャッタは軸46により軸支され、ソレノイドSOLによって開閉される。制御部は、遮蔽部材45を開閉自在に制御して送風部40によるエアー吹付の実施と非実施を切り換えるように制御する。
図6は、送風部40と前方送風部50による用紙の吸着搬送過程を示す断面図である。
図6(a)は用紙の吸着過程を示す。送風部40により吹き上げられる第1送風V1(図示の白抜き矢印)によって、給紙トレイ31上に積載された用紙束の上層の少数枚の用紙Pが用紙の自重に抗して持ち上げられ、吸着ベルト63の負圧による吸気V3(図示の白抜き矢印)により吸着される。前方送風部50により吹き上げられる第2送風V2(図示の白抜き矢印)は、吸着ベルト63の前方底部近傍を吹き付けている。
図6(b)は、用紙の分離過程を示す。遮蔽部材45が送風部40の吸気口を遮蔽して送風を停止すると、前方送風部50のみによる送風が、最上層の用紙P1と、その下方の用紙P2の紙間を通過する。最上層の用紙P1は吸着搬送部60の吸気V3によって吸着され、最上層の用紙P1を除く用紙束の用紙Pから分離される。分離された最上層の用紙P1の下方の用紙P2は、用紙P2の自重によって矢印方向に下降し、用紙Pの上に収容される。
このように送風部40と前方送風部50の送風を繰り返すことにより、用紙束の上部の数枚の用紙P2の浮き上がりが送風口44、53のほぼ全面に拡がり、各用紙間の隙間がほぼ同じ間隔になる。そして、この隙間をエアーが通過していく。これによって、用紙P1の分離が良くなり、用紙P1を送り出し易くなる。これにより、用紙P1の浮揚が大きくなりすぎて用紙を傷めたり、複数枚の用紙が密着したまま纏まって浮揚して、分離できなかったりする問題が解消される。
用紙P2からの用紙P1の分離が終了した後、吸着搬送部60の図示しない駆動部が駆動を開始し、吸着ベルト63に吸着された1枚の用紙P1が搬送される。
図5に示すように、給紙トレイ31、左右の側部規制部材41、吸着搬送部60等は、給紙装置LTのフレーム100内に配置されている。そのため、給紙装置LTの外側からは、上記の送風部40や前方送風部50で用紙Pが吹き上げられる状態を見ることができない。一方、実際に用紙Pが吹き上げられる状態を見て、最適な吹き上げ状態にすることは非常に重要である。
そこで、本発明では、フレーム100に覗き窓101を穿設している。この覗き窓101は図3に仮想線で示しているように、吸着搬送部60と用紙束の先端部とが見えるようにフレーム100の一部を切り取ることで形成されている。さらに、この覗き窓101は、フレーム100の外側から透明板102で塞がれている。したがって、実際に用紙が供給されるときの状態を、透明板102から覗き窓101を通して観察することができる。給紙装置の内部が暗い場合には、照明具47を点灯することで、明るくして観察することが可能となる。照明具47は左右両側に設けてもよく、何れか一方でもよい。
図7は、給紙装置の制御の構成を示すブロック図、図8は、給紙装置の操作部を示す図である。これらの図により送風の調整方法を説明する。ただし、以下の方法は一例であり、これに限定されるものではない。
制御部70は、コンピュータを主体としたもので、画像形成装置の制御部と共通したものが使用できる。制御部70は、給紙トレイ31から用紙サイズの情報を受け取る。用紙サイズは、左右の側部規制部材41と、後端規制部材33の位置により決められる。用紙の種類が、塗工紙、厚手紙等のどれであるかは、操作部から入力することで制御部70に伝達される。用紙吸着センサPS1、給紙センサPS2、用紙高さ検知センサPS3は、それぞれ用紙が所定の位置に達するのを検知し、オン、オフの信号として制御部70に伝達する。
これらの情報を元に、制御部70は、送風部40、前方送風部50、用紙吸着搬送部60、遮蔽部材45及び照明具47を制御する。
図8は操作部の一例を示す平面図である。この操作部80は、画像形成装置の操作部であるが、給紙装置を操作する部分が含まれている。操作部80には液晶パネル81及びテンキー部82とが設けられている。液晶パネル81には、コピーする枚数、コピーモードの選択、コピー濃度の選択、倍率の選択及び転写紙のサイズを表示した領域がある。液晶パネル81はタッチパネルとなっており、モード選択、コピー濃度、倍率及び転写紙サイズ等は、液晶パネル81にタッチすることで、設定が可能である。液晶パネル81の隣には複数のボタンからなるテンキー部82がある。コピー枚数等は、テンキー部82のテンキーから設定を行い、画像形成の開始はスタートボタンによって行うことができる。またテンキー部82には「ヘルプ」、「応用機能」及び「リセット」といった特殊なボタンがあり、「応用機能」の下に送風設定ボタン83が設けられている。ただし、送風設定ボタン83等はこのような実施例に限定されるものではなく、例えばコピー濃度等と同様に液晶パネル81で操作できるようにすることも可能である。
テンキー部82の送風設定ボタン83を押すと、図5に示すように、液晶パネル81に送風部と前方送風部の表示がされる。送風部と前方送風部のそれぞれの下には、送風の強さ(送風量)を示すゲージがあり、空白内が黒色になっているところが、現在の風量を示している。ゲージの隣には、「普通」の表示があり、その上限に三角形の調整ボタンがある。上向きの白い三角形を押すと、ゲージのメモリが1つずつ上に移動し、風量が少なくなる。下向きの黒い三角形を押すと、ゲージのメモリが1つずつ下に移動し、風量が多くなる。「普通」は、紙質ごとに制御部に設定されている標準的な風量である。制御部70に紙質を特定する信号が入力されると、制御部70はその紙質に対応する風量を「普通」として設定することになる。
送風設定ボタン83の下には、照明具スイッチ84が設けられている。この照明具スイッチ84を一回押すごとに、照明具47が点灯と消灯を繰り返す。この照明具スイッチ84は、覗き窓101の近傍に設けるなど、他の場所に移動してもよい。
以上の構成から、オペレータは、覗き窓101から送風状態を観察しながら、操作部80からの操作で、送風部40と前方送風部50の風量を最適な大きさに調整することができる。以上の調整は、送風状態を直接観察しながら行えるので、短時間で調整することができる。
上記の実施例では、送風部40と前方送風部50の双方を調整したが、いずれか一方のみを調整するようにしてもよい。また、覗き窓101も送風部40と前方送風部50の双方の送風状態を観察しているが、いずれか一方のみを観察することにしてもよい。
覗き窓101は、透明板102で閉塞されているが、この透明板102を着脱自在にし、透明板102と同じ大きさの不透明板と交換できるようにすることもできる。そして、調整の必要な場合にのみ、透明板102と取り付け、上記の調整を行うようにする。
なお、本発明の搬送部は、吸着搬送部60に代えて、ローラーで給紙するタイプの搬送装置にも適用可能である。ただし、その場合は、前方送風部50は不要となる。また、本発明の給紙装置は、画像形成装置本体Aに接続した大容量の給紙装置LTについて説明したが、画像形成装置本体A内に配置された給紙カセット10にも適用可能である。
30 給紙装置本体
31 給紙トレイ
32 先端規制部材
33 後端規制部材
40 送風部
41 側部規制部材
42 電動ファン
43 導風路
44 送風口
45 遮蔽部材
46 軸
47 照明具
50 前方送風部
51 電動ファン
52 ガイド板
53 送風口
60 吸着搬送部
63 吸着ベルト
70 制御部
80 操作部
84 照明具スイッチ
A 画像形成装置本体
LT 給紙装置
P,P1,P2 用紙
31 給紙トレイ
32 先端規制部材
33 後端規制部材
40 送風部
41 側部規制部材
42 電動ファン
43 導風路
44 送風口
45 遮蔽部材
46 軸
47 照明具
50 前方送風部
51 電動ファン
52 ガイド板
53 送風口
60 吸着搬送部
63 吸着ベルト
70 制御部
80 操作部
84 照明具スイッチ
A 画像形成装置本体
LT 給紙装置
P,P1,P2 用紙
Claims (8)
- 給紙装置のフレームと、
前記フレーム内にあって、複数枚の用紙からなる用紙束を積載する給紙トレイと、
前記給紙トレイに積載された前記用紙束の側端にエアーを吹き付ける送風部と、
前記給紙トレイに積載された前記用紙束の最上位の用紙を搬送する搬送部と、
前記送風部及び般送部を制御する制御部と、
前記フレームに設けられ、前記送風部から前記用紙束の側端へのエアーの吹き付け状況を観察するための覗き窓と、
を有することを特徴とする給紙装置。 - 前記搬送部が、前記用紙束の最上位の用紙をエアーの吸引により吸着して搬送する吸着般送部であることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 前記用紙搬送方向の前方から前記用紙束の用紙搬送方向の先端にエアーを吹き付ける前方送風部を設け、前記覗き窓で前記前方送風部から用紙束前方上部へのエアーの吹き付け状態も観察可能なことを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
- 前記覗き窓に、透明板と不透明板を択一的に着脱可能にしたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給紙装置。
- 前記フレーム内に、エアーの吹き付け状態を照らすための照明具を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の給紙装置。
- 操作部を有し、前記操作部で操作することで、前記送風部の風量の増減が可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の給紙装置。
- 前記操作部での操作によって前記照明具のON、OFFの切替が可能なことを特徴とする請求項5記載の給紙装置。
- 像担持体上にトナー像を形成する画像形成部と、
前記像担持体上のトナー像を用紙に転写する転写部と、
前記転写部に前記用紙を搬送する給紙装置と、
トナー像が形成された前記用紙を加熱して定着する定着装置と、
を有し前記給紙装置が請求項1から7のいずれかに記載の給紙装置であることを特徴とする画像形成装置。
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JP2007321906A JP2009143665A (ja) | 2007-12-13 | 2007-12-13 | 給紙装置および画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2007-12-13 JP JP2007321906A patent/JP2009143665A/ja active Pending
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