JP5786741B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給紙装置及び画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置は、画像形成装置本体に給紙するための用紙を積重して大量に収容する給紙装置を備えている。
給紙装置は、収容している最上位の用紙を吸着搬送して、その用紙を画像形成装置本体に向けて給紙するようになっている。
その給紙装置に用紙として封筒を収容した場合、封筒の開口側であるフラップ側と、封筒の底側を糊付けしている接着部側とでは厚みが異なるために、積み重ねられた封筒の底側が高く、フラップ側が低くなり、封筒束の最上面が傾斜してしまい水平にならない。給紙装置に収容されている最上位の封筒が水平に保たれていないと吸着搬送できず、封筒を画像形成装置本体に向けて給紙することができない不具合が生じてしまう。
この不具合を解消するため、給紙装置に収容されている最上位の封筒における、搬送方向の前方側となる接着部側と、搬送方向の後方側となるフラップ側との高さを合わせて、封筒の水平姿勢を維持させる封筒整列機構が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特表平6−509786号公報
しかしながら、封筒には平坦な表面と、糊付けした継ぎ目の段差がある裏面とがあるため、封筒の表面を上にして収容した場合と裏面を上にして収容した場合とで、封筒を給紙する精度にバラツキが生じることがあった。
これは、封筒表面の平坦な部分よりも、封筒裏面の段差部分の方が吸着し難いためであり、最上位の封筒の水平姿勢を維持することだけでは、吸着搬送による給紙動作の安定性を図ることはできなかった。
本発明の目的は、封筒を良好に給紙することができる給紙装置及び画像形成装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、給紙装置であって、
複数枚の封筒を積載する給紙トレイと、
前記給紙トレイに積載されている封筒のうち最上位の封筒を吸着して搬送する吸着搬送部と、
前記吸着搬送部が前記封筒を吸着する範囲に、封筒の糊付け段差部分を含むか否か判断する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記吸着搬送部が前記封筒を吸着する範囲に糊付け段差部分を含む場合と含まない場合とで、前記吸着搬送部が前記封筒を吸着する吸着力を切り替えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給紙装置において、
前記制御部は、前記吸着搬送部により前記封筒が吸着される範囲に糊付け段差部分を含むと判断した場合、前記吸着力を増大させるように切り替えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の給紙装置において、
前記制御部は、前記吸着搬送部が吸着する前記封筒の糊付け段差部分で重なる封筒材料の枚数に応じて、前記吸着力を切り替えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の給紙装置において、
前記制御部は、前記給紙トレイ上に積載された封筒の斤量に応じて、前記吸着力を切り替えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、画像形成装置であって、
請求項1〜4の何れか一項に記載の給紙装置を備え、
前記給紙装置から給紙された封筒に対して画像を形成することを特徴とする。
本発明によれば、封筒を良好に給紙することができる。
本発明に係る画像形成装置を示す全体構成図である。 本発明に係る給紙装置の要部を示す斜視図である。 給紙装置を示す側面図である。 給紙装置を示す平面図である。 給紙装置を示す正面図である。 吸着搬送部による用紙の搬送過程を示す説明図であり、用紙の吸着過程(a)と、用紙の分離過程(b)である。 給紙装置の制御構成を示すブロック図である。 吸着搬送部が封筒を吸着する状態を示す説明図であり、平坦面を吸着した状態(a)と、糊付け段差部分を吸着した状態(b)である。 封筒と吸着搬送部の位置関係を示す説明図であり、上面が封筒表面の場合(a)、上面が封筒裏面となる洋封筒タイプの場合(b)、上面が裏面となる角・長封筒タイプの場合(c)である。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[画像形成装置の概要]
図1は、本発明に係る画像形成装置100の全体構成図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、主に画像形成装置本体100a、画像読取装置SC、自動原稿送り装置DF、給紙装置300から構成されている。
画像形成装置本体100aは、感光体1、帯電部2、像露光部3、現像部4、転写部5、クリーニング部6等からなる画像形成部と、定着部7と、用紙搬送系から構成されている。用紙搬送系は、給紙カセット10、第1給紙部11、第2給紙部12、排紙部14、搬送路切換部15、循環再給紙部16、反転排紙部17から構成されている。
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿dは給紙部により搬送され、画像読取装置SCの光学系により原稿dの片面又は両面の画像が読みとられ、イメージセンサーCCDにより読み込まれる。イメージセンサーCCDにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部20において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、像露光部3に画像信号を送る。
画像形成部においては、感光体1に対し、帯電部2により電荷が付加され、像露光部3からのレーザ光照射により静電潜像が形成され、現像部4により静電潜像が顕像化されてトナー像となる。次いで、給紙カセット10に収容された用紙Pが第1給紙部11から搬送される。用紙Pは、レジストローラーからなる第2給紙部12でトナー像との同期がとられて搬送される。その後、用紙Pは、転写部5でトナー像が転写されてから定着部7により定着される。
また、給紙カセット10に収容された用紙Pではなく、給紙装置300に収容された用紙である封筒Pも画像形成装置本体100aに給紙されて、その封筒Pにトナー像が転写されて定着される。
定着後の用紙Pは、排紙部14により装置外に排出される。一方、クリーニング部6により感光体1上の転写残のトナーが除去される。なお、両面印刷の場合は、第1面に画像形成された用紙Pは、搬送路切換部15により循環再給紙部16に送り込まれて反転され、再び画像形成部において第2面に画像形成後、排紙部14により装置外に排出される。反転排紙の場合は、通常の排紙通路から分岐した用紙Pは、反転排紙部17においてスイッチバックして表裏反転された後、排紙部14により装置外に排出される。
[給紙装置の概要]
図2は、本発明に係る給紙装置300の要部を示す斜視図である。図3は給紙装置300の側面図、図4は給紙装置300の平面図、図5は給紙装置300の正面図である。
画像形成装置本体100aに接続された給紙装置300は、給紙装置本体30、第1送風部40、第2送風部50、吸着搬送部60等を有し、大量の用紙Pを収容して、画像形成装置本体100aに用紙Pを1枚ずつ給送する。
特に、本発明に係る給紙装置300は、用紙として大量の封筒Pを積重して収容し、画像形成装置本体100aに封筒Pを1枚ずつ給送することを可能としている。
給紙装置本体30は、給紙トレイ31、前端部規制部材32、後端部規制部材33、ガイドレール34を有する。給紙トレイ31は、ガイドレール34により給紙装置300から引き出し可能に構成されている。
給紙トレイ31は図示しない機構により昇降される。その給紙トレイ31に積載された封筒Pは昇降可能に収容されており、積載された封筒Pの最上位が所定の高さ位置に位置合わせされるようになっている。
また、給紙トレイ31に積載されている最上位の封筒Pは、後述する吸着搬送部60等によって、図2〜図4に示す矢印aの給送方向に給送される。
封筒Pの給送方向において、前端部規制部材32が封筒Pの前端の位置を規制し、後端部規制部材33が封筒Pの後端の位置を規制する。前端部規制部材32の位置は固定されているが、後端部規制部材33は封筒Pの給送方向である前後方向に移動可能になっている。この後端部規制部材33は、給紙トレイ31に積載された封筒Pのサイズに応じてユーザーが移動させて、封筒Pの後端側の位置を規制する。
なお、ここでいう封筒Pの給送方向の前端とは、封筒Pの底側の折り返し接着部側のことであり、封筒Pの給送方向の後端とは、封筒Pの開口側のフラップ側のことである(図4参照)。
図2、図3に示すように後端部規制部材33には、給紙トレイ31に積載される最上位の封筒Pの高さを検知する高さ検知センサーPS1が設置されている。給紙トレイ31から封筒Pを給紙する際、給紙トレイ31に積載された封筒Pに対して第1送風部40等がエアーを吹き付けるため、給紙トレイ31に積載される最上位の封筒Pの高さが所定の高さになるよう、高さ検知センサーPS1の検知結果に基づいて給紙トレイ31が上下動する。
図2等に示すように、給紙トレイ31に積載された封筒Pの上方に位置するように吸着搬送部60が設置されている。吸着搬送部60は、ローラー駆動部65(図7参照)に接続している大ローラー61と2個の小ローラー62と、大ローラー61および小ローラー62を巻回して回動する吸着ベルト63を有している。吸着ベルト63には多数の小径の貫通孔が穿設されている。吸着ベルト63の内方には吸引ファン64が設置されていて、吸引ファン64の吸引力により封筒Pが吸着ベルト63に吸着する。特に、この吸着搬送部60は、吸引ファン64の回転数を変更することで、封筒Pを吸着ベルト63に吸着する吸着力を切り替えることが可能になっている。
吸着搬送部60は、吸着ベルト63で封筒Pを吸着しながら回動することで、給紙トレイ31に積載された最上位の封筒Pを矢印aの方向に給送して、画像形成装置本体100aへ送り込む機能を有している。
図2等に示すように、給紙トレイ31に対して封筒Pの給送方向下流側且つ吸着ベルト63の近傍には、第2送風部50が設置されている。第2送風部50は送風ファン51やガイド板52等により構成されており、送風ファン51によるエアーが吹き出される送風口53は上向きに取り付けられている。上向きに吹き上げられたエアーは、ガイド板52により向きを変えられ、斜め上方に向けて送風口53から吹き出され、吸着搬送部60の吸着ベルト63の近傍に送風する。
第2送風部50は、吸着ベルト63に吸引される用紙間にエアーを吹き込んで、1枚の封筒Pを吸着ベルト63に吸着させるように分離する機能を有している。
図2等に示すように、封筒Pの給送方向に対して側方から給紙トレイ31に積載された封筒Pの上部にエアーを吹き付ける第1送風部40が、給紙トレイ31の両側に設置されている。第1送風部40は主に側部規制部材41と、側部規制部材41の内部に設置された送風ファン42から構成されている。
第1送風部40は側部規制部材41の上部に設けた送風口43から封筒Pにエアーを吹き付ける。2つの第1送風部40は封筒Pを挟んだ配置で互いに向き合うように、封筒Pにエアーを吹き付けることとなる。そして、左右の第1送風部40からエアーが吹き付けられた封筒Pは上方に浮上する。
つまり、第1送風部40は、給紙トレイ31に積載された封筒Pの上部にエアーを吹き付けることで、封筒Pを上方に浮上させて、吸着搬送部60の方向へ移動させる機能を有している。
第1送風部40は、図5に示すように、封筒Pの給送方向と交差する左右方向である矢印bの方向に移動可能となっており、給紙トレイ31に積載された封筒Pの幅に応じてユーザーが第1送風部40を移動させ、左右の側部規制部材41により封筒Pの両側の位置が規制される。このとき、給紙トレイ31に積載された封筒Pは2つの第1送風部40に挟まれる形となる。そして、給紙トレイ31に積載される封筒Pのサイズが変更された場合でも、第1送風部40を移動させて側部規制部材41により封筒Pの側面を規制することで、どのようなサイズの封筒Pが積載されても、2つの第1送風部40によりエアーを好適に吹き付けることができる。
[用紙の給送過程]
図6は、吸着搬送部60によって封筒Pを搬送する、封筒Pの給送過程を示す断面図である。
図6(a)は用紙の吸着過程を示す。第1送風部40によるエアーの吹き付けによって給紙トレイ31に積載された上層の少数枚の封筒P(P1、P2)が自重に抗して浮上して、回転する吸引ファン64の負圧による吸気V1により吸着ベルト63に吸着される。第2送風部50により吹き上げられたエアーV2は、吸着ベルト63の前方底部近傍に吹き付けられている。
図6(b)は、用紙の分離過程を示す。第1送風部40によるエアーの吹き付けが停止すると、第2送風部50のみの送風になり、第2送風部50によるエアーが最上位の封筒P1と、その下方の封筒P2の紙間を通過する。最上位の封筒P1は吸着搬送部60の吸気V1によって吸着され、封筒P2から分離される。分離された最上位の封筒P1の下方の封筒P2は、自重によって下降し、給紙トレイ31上の封筒Pの上に収容される。
こうして封筒P2と封筒P1を分離した後、吸着搬送部60のローラー駆動部65が駆動を開始し吸着ベルト63を回動させる。そして、回動する吸着ベルト63に吸着された1枚の封筒P1が搬送され、給紙装置300から画像形成装置本体100aに向けて給紙される。
このように、第1送風部40、第2送風部50、吸着搬送部60等の協働により、給紙トレイ31から1枚ずつ封筒Pが搬送され給送される。
[吸着搬送部の動作制御]
次に、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する吸着力を切り替える動作制御について説明する。
図7は、給紙装置300における吸着搬送部60に関係する制御構成を示すブロック図である。
図7に示すように、吸引ファン64とローラー駆動部65は、制御部Xによって動作制御されるようになっている。また制御部Xに繋がれた記憶部Mには、吸着搬送部60の駆動を制御するための各種データーが記憶されている。
制御部Xは、例えば給紙装置300内に設けられており、給紙装置300全体の動作を制御する。制御部Xは、主に、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、ROMに格納されている各種制御プログラムを読み出してRAMに展開し、各部の動作を制御する。
制御部Xは、記憶部Mに記憶された各種データーやデーターテーブルを参照し、吸引ファン64の回転数や、ローラー駆動部65の動作を調整する。
記憶部Mには、画像形成装置100の操作部(図示省略)を介して入力された、給紙トレイ31に積載されている封筒Pのタイプ(角・長封筒タイプ、洋封筒タイプなど)やサイズ、封筒Pの表裏、封筒Pの斤量(紙材の厚さ・剛性)などのデーターが記憶されている。
また、記憶部Mには、吸着搬送部60が給紙トレイ31に積載されている封筒Pを吸着する際、その封筒Pの糊付け段差部分が、吸着搬送部60の吸着ベルト63と接する位置にあるか否かに関する吸着力情報が記憶されている。例えば、この吸着力情報は、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に糊付け段差部分を含まない場合に吸着搬送部60による吸着力を「弱」に設定し、また吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に糊付け段差部分を含む場合に吸着搬送部60による吸着力を「中」あるいは「強」に設定するための情報である。この吸着力情報も、画像形成装置100の操作部(図示省略)を介して入力されるようになっている。
また、記憶部Mには、吸着搬送部60が封筒Pを好適に吸着するための吸着力に対応する吸引ファン64の回転数のデーターが予め記憶されている。例えば、吸着搬送部60によって封筒Pを吸着する吸着力を3段階(例えば、弱・中・強)に切り替えるための吸引ファン64の回転数のデーターが予め記憶されている。
この制御部Xによって吸引ファン64の回転数が調整されることで、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する吸着力が切り替えられる。そして、給紙トレイ31に積載されている封筒Pを吸着することに適した吸着力で吸着搬送部60が封筒Pを吸着することが可能になる。
ここで、吸着搬送部60による吸着力を切り替える必要性について説明する。
吸着搬送部60は、回転する吸引ファン64の負圧・吸引力によって、吸着ベルト63の表面に封筒Pを吸着するようになっている。また、吸着搬送部60に吸着される封筒Pには、平坦な表面と、糊付けした継ぎ目の段差がある裏面とがある。
この吸着搬送部60の吸着ベルト63を封筒Pの表面側に当接させて、その封筒Pを吸着する場合には、図8(a)に示すように、吸着ベルト63が封筒Pの平坦面に密着することで、吸引ファン64による吸気V1を漏らすことなく吸着力に利用することができ、吸着搬送部60が所定の吸着力で封筒Pを吸着することができる。
これに対し、吸着搬送部60の吸着ベルト63を封筒Pの裏面側に当接させて封筒Pを吸着する際に、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に封筒Pの糊付け段差部分を含む場合には、図8(b)に示すように、糊付け段差部分に起因する隙間から吸引ファン64による吸気V1が抜けて吸着力が低下してしまう。そのため、吸引ファン64の回転数を上げて吸着力を増大させるように切り替えることで、所定の吸着力で封筒Pを吸着することが可能になる。
さらに、糊付け段差部分に起因する隙間が広いほど吸引ファン64による吸気V1が抜け易く吸着力が低下し易いので、封筒紙材が厚く封筒Pの斤量が大きい場合や、封筒Pの糊付け段差部分で重なる封筒紙材の枚数が多い場合には、より一層吸引ファン64の回転数を上げて吸着力を増大させることが好ましい。
[吸着搬送部の吸着力の切り替え]
次に、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する吸着力の切り替えについて説明する。
図9(a)に示すように、給紙トレイ31に積載されている封筒Pの上面がその封筒Pの表面であると、記憶部Mに記憶されている場合、制御部Xは、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に糊付け段差部分を含まないと判断し、吸着搬送部60の吸着力を通常の「弱」に設定するように、吸着力「弱」に対応する回転数で吸引ファン64を回転させる。
洋封筒タイプの封筒Pであっても、角・長封筒タイプの封筒Pであっても、封筒Pの表面側には糊付け段差部分がないので、平坦な封筒Pの表面が吸着ベルト63に密接しやすくなっている。
つまり、吸着搬送部60は、封筒Pの表面を吸着することに適した「弱」の吸着力で封筒Pを吸着して搬送することができる。
一方、給紙トレイ31に積載されている封筒Pの上面がその封筒Pの裏面であると、記憶部Mに記憶されている場合、制御部Xは、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に糊付け段差部分を含むと判断し、吸着搬送部60の吸着力を増大させるように切り替える制御を実行する。
具体的に、図9(b)に示すように、給紙トレイ31に積載されている封筒Pの上面が封筒の裏面であり、その封筒Pが洋封筒タイプであると、記憶部Mに記憶されている場合、制御部Xは、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に糊付け段差部分を1箇所含むと判断し、吸着搬送部60の吸着力を「中」に設定するように、吸着力「中」に対応する回転数で吸引ファン64を回転させる。
洋封筒タイプの封筒Pは、例えば、図9(b)に示すように、封筒Pの底側の折り返し接着部の他に、封筒Pの搬送方向である前後方向と交差する左右方向の両側に位置する重ね合わせ接着部を有している。そして、洋封筒タイプの封筒Pの折り返し接着部の糊付け段差部分が、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に含まれるので、吸着搬送部60の吸着力を「中」に上げるように切り替える制御が実行される。なお、封筒Pの折り返し接着部の糊付け段差部分には、封筒紙材が2枚重なった段差に相当する隙間ができている。
つまり、吸着搬送部60は、洋封筒タイプの封筒Pの裏面を吸着することに適した「中」の吸着力で封筒Pを吸着して搬送することができる。
また、図9(c)に示すように、給紙トレイ31に積載されている封筒Pの上面が封筒の裏面であり、その封筒Pが角・長封筒タイプであると、記憶部Mに記憶されている場合、制御部Xは、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に糊付け段差部分を2箇所含むと判断し、吸着搬送部60の吸着力を「強」に設定するように、吸着力「強」に対応する回転数で吸引ファン64を回転させる。
角・長封筒タイプの封筒Pは、例えば、図9(c)に示すように、封筒Pの底側の折り返し接着部の他に、封筒Pの搬送方向である前後方向と交差する左右方向の中央側に位置する重ね合わせ接着部を有している。そして、角・長封筒タイプの封筒Pの折り返し接着部と重ね合わせ接着部の2箇所の糊付け段差部分が、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に含まれるので、吸着搬送部60の吸着力を「強」に上げるように切り替える制御が実行される。なお、封筒Pの折り返し接着部と重ね合わせ接着部との糊付け段差部分には、封筒紙材が3枚重なった段差に相当する隙間ができている。
つまり、吸着搬送部60は、角・長封筒タイプの封筒Pの裏面を吸着することに適した「強」の吸着力で封筒Pを吸着して搬送することができる。
なお、給紙トレイ31に積載されている封筒Pの上面がその封筒Pの裏面であると、記憶部Mに記憶されており、制御部Xが、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に糊付け段差部分を含むと判断して、吸着搬送部60の吸着力を増大させるように切り替える制御を実行する場合、糊付け段差部分の数(上記した実施例では1箇所あるいは2箇所)に応じて吸着力を切り替えるのでなく、封筒Pの斤量(紙材の厚さ)に応じて吸着力を切り替えるようにしてもよい。
封筒紙材が厚く封筒Pの斤量が大きいほど、糊付け段差部分に起因する隙間が広くなり吸着力が低下し易いので、予め斤量に関する閾値を記憶部Mに記憶しておき、その閾値未満の封筒Pであれば、吸着搬送部60の吸着力を「中」に上げるように切り替え、また閾値以上の封筒Pであれば、吸着搬送部60の吸着力を「強」に上げるように切り替える制御を実行すればよい。
このように、給紙装置300は、給紙トレイ31上に積載された封筒Pの表裏の向きや、封筒Pのタイプに応じて吸着搬送部60が封筒Pを吸着する吸着力を切り替えて、給紙トレイ31に収容されている封筒Pに適した吸着力で好適に吸着搬送することができるので、給紙トレイ31から画像形成装置本体100aに向けて封筒Pを良好に給送することができる。
また、この給紙装置300を備えている画像形成装置100であれば、封筒Pが良好に給紙されるので、その封筒Pの搬送や封筒Pへの印刷・画像形成を好適に行うことが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
上記した実施形態においては、給紙トレイ31に積載されている封筒Pのタイプ(角・長封筒タイプ、洋封筒タイプ)やサイズ、封筒Pの表裏に関するデーターに基づき、制御部Xが吸着搬送部60の吸着力を「弱」「中」「強」に切り替えるとしたが、ユーザーが吸着搬送部60の吸着力の設定を図示しない操作部を介して入力するようにしてもよい。
例えば、ユーザーが給紙トレイ31に封筒Pを収容する際に、その封筒Pの糊付け段差部分が吸着搬送部60の吸着ベルト63と接する位置にあるか否か、ユーザーが目視にて確認し、給紙トレイ31上に積載された封筒Pに適した吸着搬送部60の吸着力(例えば「弱」「中」「強」)に関する吸着力情報を記憶部Mに設定入力することで、給紙トレイ31に積載されている封筒Pに応じた吸着力に切り替えることも可能である。
また、ユーザーが給紙トレイ31に封筒Pを収容する際に、その封筒Pの糊付け段差部分の位置情報を給紙トレイ31の封筒載置面に対応させて設定入力することで、制御部Xが、吸着搬送部60が封筒Pを吸着する範囲に糊付け段差部分を含むか否か判断して、吸着搬送部60の吸着力を切り替えるようにしてもよい。
また、以上の実施の形態においては、吸着搬送部60の吸着力を「弱」「中」「強」の3段階に切り替えたが、本発明はこれに限定されるものではなく、2段階や4段階以上であってもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
100 画像形成装置
100a 画像形成装置本体
300 給紙装置
30 給紙装置本体
31 給紙トレイ
40 第1送風部
50 第2送風部
60 吸着搬送部
61 大ローラー
62 小ローラー
63 吸着ベルト
64 吸引ファン
65 ローラー駆動部
P 封筒(用紙)
X 制御部

Claims (5)

  1. 複数枚の封筒を積載する給紙トレイと、
    前記給紙トレイに積載されている封筒のうち最上位の封筒を吸着して搬送する吸着搬送部と、
    前記吸着搬送部が前記封筒を吸着する範囲に、封筒の糊付け段差部分を含むか否か判断する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記吸着搬送部が前記封筒を吸着する範囲に糊付け段差部分を含む場合と含まない場合とで、前記吸着搬送部が前記封筒を吸着する吸着力を切り替えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記制御部は、前記吸着搬送部により前記封筒が吸着される範囲に糊付け段差部分を含むと判断した場合、前記吸着力を増大させるように切り替えることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記制御部は、前記吸着搬送部が吸着する前記封筒の糊付け段差部分で重なる封筒材料の枚数に応じて、前記吸着力を切り替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記制御部は、前記給紙トレイ上に積載された封筒の斤量に応じて、前記吸着力を切り替えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の給紙装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の給紙装置を備え、
    前記給紙装置から給紙された封筒に対して画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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