JP2012090798A - 歯間ブラシ - Google Patents

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良祐 蜂須賀
Yoichi Hidaka
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Abstract

【課題】ブラシ体の先端が歯肉に接触して使用者に刺激を与えることを防止すると共に、携行時におけるワイヤへの物理的な負荷を緩和できる歯間ブラシを提供とする。
【解決手段】捻り合わせたワイヤ14の間にフィラメント12が挟持された植毛部11を備えるブラシ体10と、該ブラシ体10の前記ワイヤ14部分が取り付けられたハンドル体20とを備える歯間ブラシ1において、前記ハンドル体20には、前記ブラシ体10を覆い、前記ワイヤ14の延在方向に可動な筒状体30が設けられ、前記筒状体30には、ブラシ体先端16に対応する位置に、前記植毛部11を出し入れ自在とする開口部32が形成されると共に、該開口部32の周縁部に緩衝部34が設けられ、前記緩衝部34は、前記筒状体30で前記ブラシ体10を覆った際に、ブラシ体先端16よりも前記ワイヤ14の延在方向先方に位置することよりなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯間ブラシに関する。
歯間ブラシは、主として歯ブラシでは清掃が困難な歯牙と歯牙の間の隙間(隣接歯間)を清掃するための補助清掃用具として使用されるものである。このような歯間ブラシによる清掃においては、ブラシ体を狭い隣接歯間に挿入し往復動することで、隣接歯間に堆積した歯垢等をフィラメントで絡め取りつつ除去する。
歯間ブラシは隣接歯間の形状等に応じ、SSSS(4S)、SSS(3S)、SS(2S)、S、M、L等、あるいは1〜6の記号や数字を使った数種類のサイズが用意されており、適宜、隣接歯間の形状や空隙量に合わせて使用者が選択できる。
一般的な歯間ブラシは、捻り合わせた金属製のワイヤの間にフィラメントを挟持してなるブラシ体と、該ブラシ体のワイヤが取り付けられたハンドル体とで構成されたものである。このような歯間ブラシでは、ブラシ体を狭い隣接歯間に挿入するため、0.23〜0.35mm程度の細いワイヤが用いられることに加え、ブラシ体の先端にワイヤがむき出しとなっている。
隣接歯間にブラシ体を挿入する際は、まず歯牙の付け根部分、即ち歯牙と歯肉とで形成された領域にブラシ体の挿入を試みるのが通常である。この際、歯間ブラシの操作を誤り、ブラシ体の先端を歯肉に接触させると、ブラシ体の先端はワイヤがむき出しとなっているため、力加減によっては痛みや違和感等の刺激を生じることがある。加えて、ワイヤは、物理的な負荷が与えられると容易に屈曲し、ワイヤが屈曲すると歯間ブラシの操作がさらに煩雑となる。
特に、細いワイヤを用いる4Sや3Sサイズの歯間ブラシにおいては、歯肉への刺激の問題、ワイヤの屈曲の問題が顕在する。
従来、ブラシ体の先端が歯肉に接触した際の使用者への刺激を緩和するため、ワイヤの折返部にシリコンゴム等の弾性部材で被覆した歯間ブラシが提案されている(例えば、特許文献1)。
また、携行時におけるワイヤの保護の観点から、歯間ブラシと歯間ブラシを収納する収納体とを備え、該収納体の前端から歯間ブラシのブラシ体を出し入れ自在とした歯間ブラシが提案されている(例えば、特許文献2)。
実開昭61−9025号公報 実用新案登録第3097244号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、ブラシ体の先端が歯肉に接触した際の刺激を緩和するための十分な大きさの弾性部材を設けると、ブラシ体自体が隣接歯間に入りにくいため、歯肉への刺激の問題を十分に解消できない。また、特許文献2の発明は、携行時における歯間ブラシのワイヤの保護が図られているものの、ブラシ体の先端による使用者への刺激について考慮されていない。
そこで、本発明は、ブラシ体の先端が歯肉に接触して使用者に刺激を与えることを防止すると共に、携行時におけるワイヤへの物理的な負荷を緩和できる歯間ブラシを目的とする。
本発明の歯間ブラシは、捻り合わせたワイヤの間にフィラメントが挟持された植毛部を備えるブラシ体と、該ブラシ体の前記ワイヤ部分が取り付けられたハンドル体とを備える歯間ブラシにおいて、前記ハンドル体には、前記ブラシ体を覆い、前記ワイヤの延在方向に可動な筒状体が設けられ、前記筒状体には、前記ブラシ体の先端に対応する位置に、前記植毛部を出し入れ自在とする開口部が形成されると共に、該開口部の周縁部に緩衝部が設けられ、前記緩衝部は、前記筒状体で前記ブラシ体を覆った際に、前記ブラシ体の先端よりも前記ワイヤの延在方向先方に位置することを特徴とする。
前記開口部の口径は、前記筒状体を前記ワイヤの延在方向に動かした際に、前記ワイヤに沿う方向に前記フィラメントが折り返される大きさであることが好ましく、前記植毛部を前記開口部から突出する力が解除された際に、前記筒状体が前記ブラシ体を覆うように、前記筒状体を復帰させる弾性部材を備えることが好ましく、前記緩衝部は、前記植毛部を前記開口部から突出した際に、前記植毛部と前記ハンドル体との間に位置することが好ましく、前記緩衝部は、前記開口部の周縁から立設された筒状であってもよい。
本発明の歯間ブラシによれば、ブラシ体を覆い、前記ブラシ体のワイヤの延在方向に可動な筒状体が設けられ、前記筒状体には、前記ブラシ体の先端に対応する位置に、植毛部を出し入れ自在とする開口部が形成されると共に、該開口部の周縁部に緩衝部が設けられ、前記緩衝部は、前記筒状体で前記ブラシ体を覆った際に、前記ブラシ体の先端よりも前記ワイヤの延在方向先方に位置するため、ブラシ体の先端が歯肉に接触して使用者に刺激を与えることを防止すると共に、携行時におけるワイヤへの物理的な負荷を緩和できる。
本発明の歯間ブラシによれば、前記開口部の口径は、前記筒状体を前記ワイヤの延在方向に動かした際に、前記ワイヤに沿う方向に前記フィラメントが折り返される大きさであるため、植毛部のフィラメントに絡め取られた歯垢等を緩衝部で掻き取れ、歯垢等の除去実感の向上が図れる。
本発明の歯間ブラシによれば、前記植毛部を前記開口部から突出する力が解除された際に、前記筒状体が前記ブラシ体を覆うように、前記筒状体を復帰させる弾性部材を備えるため、容易に歯間ブラシを常態とすることができる。
本発明の歯間ブラシによれば、前記緩衝部は、前記植毛部を前記開口部から突出した際に、前記植毛部と前記ハンドル体との間に位置するため、清掃中におけるワイヤへの応力を緩和し、ワイヤの耐久性の向上が図れる。
本発明の歯間ブラシによれば、前記緩衝部は、前記開口部の周縁から立設された筒状であるため、植毛部のフィラメントに絡め取られた歯垢等を良好に除去すると共に、ワイヤの耐久性のさらなる向上が図れる。
本発明の第一の実施形態にかかる歯間ブラシの断面図である。 本発明の第一の実施形態にかかる歯間ブラシの断面図である。 本発明の第一の実施形態にかかる歯間ブラシの正面図である。 本発明の第二の実施形態にかかる歯間ブラシの部分断面図である。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態にかかる歯間ブラシについて、以下に図面を参照して説明する。図1に示す歯間ブラシ1は、ブラシ体10と、ブラシ体10が固定されたハンドル体20と、ブラシ体10を覆う筒状体30と、弾性部材であるコイルスプリング40とを備えるものであり、筒状体30内にブラシ体10が収納された状態(以下、常態ということがある)とされている。
ハンドル体20は、略円柱状の操作部22と、操作部22からその軸線方向に突出した略円柱状の中間部24と、中間部24からその軸線方向に突出した略円柱状のヘッド部26と、ヘッド部26からその軸線方向に突出した略円柱状のノズル部28とで構成されたものである。本実施形態では、操作部22の軸線に直行する断面(横断面)の直径R1、中間部24の横断面の直径R2、ヘッド部26の横断面の直径R3、ノズル部28の横断面の直径R4が、R1>R2>R3>R4とされている。即ち、ハンドル体20は、操作部22からノズル部28に向かい、段階的に縮径するものとされている。
操作部22の外周面には、その周方向に90°間隔で4つの操作片29が設けられている。操作片29は、操作部22の略四角柱状の台座部29aと、平板状の頂部29bとを備え、操作部22に着脱自在に設けられたものである。本実施形態の操作片29は、操作部22の外周面に台座部29aの形状に対応した凹部が形成され、この凹部に嵌合するものである。
本実施形態において、ハンドル体20の後端(ハンドル後端)21は、常態において筒状体30の後端開口部38から突出している。
ハンドル体20の材質は、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ABS等が挙げられる。
また、ハンドル体20は、操作部22、中間部24、ヘッド部26及びノズル部28が同一の材質で一体成形されたものであってもよいし、それぞれ異なる材質であってもよい。
操作片29の材質は、特に限定されず、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属であってもよいし、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ABS等の樹脂であってもよい。
ブラシ体10は、その先端(ブラシ体先端)16で折り返され螺旋状に捻り合わされたワイヤ14及びワイヤ14に挟持されたフィラメント12を備え、ワイヤ14の延在方向に直交する断面(横断面)が略円形、即ちワイヤ14を中心軸として各々のフィラメント12が放射状に伸びるように設けられたものである。本実施形態において植毛部11は、ワイヤ14とノズル部28との境界、即ちブラシ体10の基端(ブラシ体基端)17から、ブラシ体先端16に向かうに従い、横断面の直径が縮径する形状とされている。
ブラシ体10は、ワイヤ14がノズル部28の先端からハンドル体20に挿入されて固定され、ブラシ体10には、フィラメント12がワイヤ14に挟持されてなる植毛部11と、ワイヤ14が露出した露出部15とが形成されている。
植毛部11の大きさは、歯間ブラシ1の用途、即ち、想定する隣接歯間の形状等を勘案して決定でき、例えば、ワイヤ14の延在方向における長さが5〜15mm程度とされる。
露出部15は、ワイヤ14の延在方向における長さが、好ましくは0.1〜3.0mm、より好ましくは1.0〜2.0mmとされる。
植毛部11において、最もブラシ体基端17寄りの横断面の直径(最大直径)D1は、想定する隣接歯間の形状等を勘案して決定でき、例えば、1.5〜8.0mmの範囲で適宜決定される。また、植毛部11において、最もブラシ体先端16寄りの横断面の直径(最小直径)D2は、想定する隣接歯間の形状等を勘案して決定でき、例えば、1.5〜7.0mmの範囲で適宜決定される。
フィラメント12の材質は、想定する隣接歯間の大きさ等を勘案して決定でき、例えば、6−10ナイロン、6−12ナイロン等のナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレンテレフタレート(PPT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル等が挙げられる。
また、フィラメント12は、単一のフィラメント糸からなるモノフィラメントであってもよいし、2以上のフィラメント糸を撚り合わせたマルチフィラメントであってもよい。
フィラメント12の太さは、想定する隣接歯間の大きさ等を勘案して決定でき、例えば、0.062〜0.254mmφ程度とされる。
植毛部11のフィラメント12の数量は、想定する隣接歯間の大きさ、フィラメント12の個々の太さ等を勘案して決定でき、例えば、150〜400本程度とされる。
ワイヤ14の材質は、ワイヤ14に求める強度等を勘案して決定でき、例えば、オーステナイト系ステンレス、マルテンサイト系ステンレス、フェライト系ステンレス、Co−Co合金等の金属、及びこれらの金属をナイロン、ポリウレタン又はフッ素樹脂等で被覆したものが挙げられる。
ワイヤ14の太さは、歯間ブラシ1の用途等を勘案して決定でき、例えば、0.18〜0.35mmの範囲で決定される。
ワイヤ14の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形又は楕円形であってもよいし、四角形、六角形等の多角形であってもよい。
筒状体30は、筒状本体部31と、緩衝部34とを備えるものであり、常態において、ブラシ体10を覆うものである。
筒状本体部31は、略円筒状の円筒部31aと、円筒部31aの一端から、円筒部31aの軸線方向に向かい漸次縮径する縮径部31bとからなるものである。筒状本体部31の先端には、ブラシ体10を出し入れ自在な開口部32が形成され、開口部32の周縁部に緩衝部34が設けられている。緩衝部34は、開口部32の周縁から立設された略円筒状のものであり、内部が開口部32と連通するものとされている。本実施形態において、緩衝部34は、その先端面から側面にかけて湾曲面が形成されたものである。
筒状本体部31の後端は、開口して後端開口部38とされ、筒状本体部31には、先端と後端との間から後端開口部38に達する切欠部36が、筒状本体部31の周方向に90°間隔で4つ形成されている。切欠部36の輪郭形状は、先端から後端に向かう方向を長手とする略矩形とされ、後端開口部38近傍において、その幅が狭くされたものである。切欠部36内には、操作片29の台座部29aが位置している。
筒状本体部31の材質は、ブラシ体10を外的な衝撃から保護できればよく、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ABS、PET、エラストマー、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等の樹脂が挙げられる。
緩衝部34の材質は、歯肉に触れた際に、痛みや違和感等の刺激を与えにくい材質であればよく、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ABS、PET、エラストマー、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等の樹脂が挙げられ、中でも比較的軟質な、PET、エラストマー、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等が好ましい。
筒状体30の大きさは、ブラシ体10の大きさを勘案して決定でき、例えば、筒状体30の長さ、即ち、後端開口部38から緩衝部34までの長さは、25〜70mmが好ましく、30〜50mmがより好ましい。
開口部32の形状は、特に限定されず、円形、楕円形や、四角形、六角形等の多角形が挙げられ、中でも円形が好ましい。開口部32を円形とすることで、清掃後に歯間ブラシ1を常態とする際に、フィラメント12に付着した歯垢等を容易に掻き取れるためである。
開口部32の口径d1は、筒状体3をワイヤ14の延在方向に動かした際に、ワイヤ14に沿う方向にフィラメント12が折り返される大きさである。開口部32の口径d1をこのような大きさとすることで、フィラメント12に付着した歯垢等を緩衝部34で掻き取ることができる。
開口部32の口径d1の下限値は、植毛部11が通過できる大きさであり、上限値は、植毛部11の横断面の最小直径D2より小さいものとされる。開口部32の口径d1は、ワイヤ14の太さや、フィラメント12の剛性等を勘案して決定でき、例えば、0.5〜4.0mmφの範囲で適宜決定できる。
切欠部36の長さは、植毛部11の長さ等を勘案して決定でき、操作片29を後端開口部38から開口部32に向けて移動させた際に、植毛部11が開口部32から突出し、かつ緩衝部34が露出部15に位置するものとされる。
コイルスプリング40は、ヘッド部26からブラシ体先端16近傍にかけて、ワイヤ14を軸線として、螺旋状にブラシ体1の外周を囲うように、筒状体30内に設けられている。即ち、コイルスプリング40は、その内部にブラシ体10が位置するように、配置されている。コイルスプリング40の先端(コイルスプリング先端)42は、縮径部31bの内面に当接され、コイルスプリング40の基端(コイルスプリング基端)44は、ヘッド部26に固定されている。
コイルスプリング40の材質は、特に限定されず、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ABS等の樹脂、ステンレス等の金属等が挙げられる。
コイルスプリング40の内径は、植毛部11の大きさを勘案して決定でき、フィラメント12と接触しないものとされる。
次に、歯間ブラシ1の使用方法について、図1〜3を用いて説明する。図2は、植毛部1を開口部32から突出させた状態を示す歯間ブラシ1の正面断面図であり、図3は、歯間部を清掃した後、常態に戻した歯間ブラシ1の正面図である。
まず、歯間ブラシ1を常態とし(図1)、緩衝部34を清掃対象である隣接歯間の入口に当接させ、植毛部11を挿入する位置を決定する。この際、ブラシ体先端16より先方に位置する緩衝部は、隣接歯間の入口周縁に存在する歯肉又は歯牙に接触している一方、ブラシ体先端16は歯肉及び歯牙と接触していない。
次いで、操作片29を手指で把持し、操作片29を後端開口部38から開口部32に向けて移動させるように操作し、植毛部11を開口部32から突出させ、隣接歯間に挿入する。この際、筒状体30は、隣接歯間の入口周縁の歯牙や歯肉に当接されているため、隣接歯間に挿入されない。また、コイルスプリング40は、コイルスプリング先端42からコイルスプリング基端44に向かう方向に圧縮された状態となる(図2)。
植毛部11を開口部32から突出させた状態を維持しながら、植毛部11を隣接歯間で往復動することで、隣接歯間の歯垢等をフィラメント12で絡め取って、隣接歯間を清掃する。
隣接歯間の清掃後、操作片29から手指を離すと、コイルスプリング40が復元し、植毛部11は、筒状体30内に収納されて常態となる。即ち、植毛部11を開口部32から突出する力を解除すると、歯間ブラシ1は常態となる。この際、フィラメント12は、ワイヤ14に沿う方向で、かつブラシ体先端16の先方に向かって折り返されつつ、緩衝部34に摺動されることで、フィラメント12に付着している歯垢等が緩衝部34に掻き取られる。こうして、清掃の後、常態に戻す操作により、フィラメント12から掻き取られ、緩衝部34の近傍に付着した歯垢50を目視で確認することができる(図3)。歯間ブラシ1を常態に戻した後、緩衝部34近傍に付着した歯垢50を取り除くことで、歯間ブラシ1を清掃する。
また、隣接歯間の清掃を繰り返し、フィラメント12が磨耗したり、汚れたりした場合、次のようにしてブラシ体10を交換できる。まず、操作片29を操作部22から取り外し、ブラシ体10が固定されたハンドル体20を後端開口部38から抜き出す。次いで、ブラシ体10が固定されたハンドル体20を新たに後端開口部38から筒状体30内に挿入し、操作片29を操作部22に取り付ける。こうして、筒状体30を繰り返し利用することができる。
本実施形態によれば、ブラシ体を覆う筒状体が設けられているため、携行時において、外部からの物理的な衝撃を緩和し、ワイヤが屈曲するのを防止できると共に、フィラメントに強い外力が加わらず、フィラメントの屈曲や破断を防止できる。
加えて、筒状体には開口部が形成されると共に該開口部の周縁部に緩衝部が設けられているため、植毛部が隣接歯間に挿入される際にブラシ体の先端が歯肉に接触するのを防止できると共に、歯肉へ刺激を与えずに植毛部の挿入位置を決定できる。
従来の歯間ブラシは、植毛部を隣接歯間で往復動させる間、歯間ブラシを操作する角度や操作する振動により、ブラシ体がブラシ体基端を基点として揺動し、ブラシ体基端で破断しやすいという問題あった。
上述の実施形態によれば、隣接歯間の清掃中において、緩衝部が露出部に位置するため、清掃中にワイヤが受ける応力が緩和され、ワイヤの耐久性が向上する。
加えて、本実施形態によれば、緩衝部は、ワイヤの延在方向に突出する筒状のものとされているため、ワイヤの露出部との接触面積が大きく、清掃時にワイヤが受ける応力を十分に緩和できる。
本実施形態によれば、開口部が、筒状体をワイヤの延在方向に動かした際に、ワイヤに沿う方向にフィラメントを折り返す大きさとされているため、フィラメントに付着した歯垢等を緩衝部で掻き取れ、歯垢等の除去実感の向上が図れる。加えて、緩衝部が筒状とされているため、フィラメントに付着した歯垢を良好に掻き取ることができる。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態にかかる歯間ブラシについて、以下に図4を参照して説明する。図4は、本実施形態の特徴部分を説明する、歯間ブラシ100の部分断面図であり、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示す歯間ブラシ100は、ブラシ体10と、筒状体130と、図示されないハンドル体とを備えるものである。
筒状体100は、略円筒状の円筒部131aと、円筒部131aの軸線方向に向かい漸次縮径する縮径部131bとからなるものである。筒状本体部131の先端には、ブラシ体10を出し入れ自在な開口部132が形成され、開口部132の周縁部が緩衝部134とされている。
加えて、筒状体130内には、コイルスプリングが設けられていない。
筒状体130の材質は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ABS、PET、エラストマー、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等の樹脂が挙げられ、中でも比較的軟質な材質な、PET、エラストマー、ウレタン樹脂、シリコン樹脂等が好ましい。
開口部132の形状は、開口部32の形状と同様であり、開口部132の口径は、開口部32の口径と同様である。
(その他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
第一の実施形態では、コイルスプリングが設けられているが、本発明はこれに限定されず、コイルスプリングに換えて、板バネ、ゴム、スポンジ等、弾性復帰する他の部材を用いてもよいし、コイルスプリングが設けられていなくてもよい。ただし、使用性を向上させる観点から、植毛部を開口部から突出する力が解除された際に、筒状体がブラシ体を覆うように弾性復帰する部材を設けることがより好ましい。
第一の実施形態では、コイルスプリングがブラシ体を囲むように設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コイルスプリングは、開口部から植毛部を突出する力が解除された際に、ブラシ体が筒状体内に収納されるように設けられていればよい。例えば、コイルスプリングは、ハンドル体の周囲を囲むように設けられていてもよい。
第二の実施形態では、コイルスプリングが設けられていないが、本発明はこれに限定されず、筒状体内にコイルスプリング等の弾性復帰する部材が設けられていてもよい。
第一の実施形態には、さらに、植毛部が開口部から突出した状態を維持できるように、ハンドル体と筒状体とに嵌合部を形成してもよい。嵌合部は、例えば、植毛部を開口部から突出させた際に、操作部と接する円筒部の内面に形成された凹部と、操作部の外周面に形成され、前記凹部に対応する形状の凸部とで構成することができる。このような嵌合部を形成することで、植毛部が開口部から突出した状態を容易に維持できる。
第一及び第二の実施形態では、筒状体が略円筒状とされているが、本発明はこれに限定されず、例えば、筒状体は、三角筒状、四角筒状等の略多角筒状であってもよい。
第一の実施形態では、ハンドル体が、操作部からノズル部に向かい、段階的に縮径するものとされているが、本発明はこれに限定されない。例えば、操作部のみでハンドル体が構成されていてもよいし、操作部にノズル部を突設したものであってもよい。
また、第一の実施形態では、操作部、中間部、ヘッド部及びノズル部が略円柱状とされているが、本発明はこれに限定されず、操作部、中間部、ヘッド部及びノズル部は略多角柱状であってもよいし、それぞれ異なる横断面形状であってもよい。
第一の実施形態では、操作部に4つの操作片が設けられているが、本発明はこれに限定されず、操作片の数量は、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよいし、操作片が設けられていなくてもよい。なお、切欠部の数量は、操作片の数量に対応した数量とされる。
操作片を設けない場合、ハンドル体は、植毛部を開口部から突出させた際に、ハンドル後端が後端開口部から突出する長さとされる。
第一及び第二の実施形態では、操作片が操作部の外周面に着脱可能に設けられているが、本発明はこれに限定されず、操作片が操作部と一体に成形されていてもよい。例えば、操作部の外周面に、その周方向に180°間隔で2つの係止片を操作部と一体成形してもよい。
なお、操作片を操作部と一体成形した場合、操作片を取り外すことなく、ハンドル体を後端開口部から抜き出し、次いで新たなブラシ体が固定されたハンドル体を後端開口部から筒状体内に挿入することで、ブラシ体を交換できる。
第一及び第二の実施形態では、植毛部の横断面が円形とされているが、本発明はこれに限定されず、植毛部の断面が三角形、四角形等の多角形とされていてもよい。なお、植毛部の横断面を多角形とした場合、植毛部の直径は、横断面の輪郭に内接する円の直径を意味する。
また、第一及び第二の実施形態では、植毛部は、横断面の直径がブラシ体基端からブラシ体先端に向かうに従い縮径するものとされているが、本発明はこれに限定されず、植毛部は、横断面の直径がブラシ体基体からブラシ体先端に向けて略同一とされていてもよい。
1、100 歯間ブラシ
10 ブラシ体
11 植毛部
12 フィラメント
14 ワイヤ
15 露出部
16 ブラシ体先端
17 ブラシ体基端
20 ハンドル体
30、130 筒状体
32、132 開口部
34、134 緩衝部
40 コイルスプリング

Claims (5)

  1. 捻り合わせたワイヤの間にフィラメントが挟持された植毛部を備えるブラシ体と、該ブラシ体の前記ワイヤ部分が取り付けられたハンドル体とを備える歯間ブラシにおいて、
    前記ハンドル体には、前記ブラシ体を覆い、前記ワイヤの延在方向に可動な筒状体が設けられ、
    前記筒状体には、前記ブラシ体の先端に対応する位置に、前記植毛部を出し入れ自在とする開口部が形成されると共に、該開口部の周縁部に緩衝部が設けられ、
    前記緩衝部は、前記筒状体で前記ブラシ体を覆った際に、前記ブラシ体の先端よりも前記ワイヤの延在方向先方に位置することを特徴とする歯間ブラシ。
  2. 前記開口部の口径は、前記筒状体を前記ワイヤの延在方向に動かした際に、前記ワイヤに沿う方向に前記フィラメントが折り返される大きさであることを特徴とする、請求項1に記載の歯間ブラシ。
  3. 前記植毛部を前記開口部から突出する力が解除された際に、前記筒状体が前記ブラシ体を覆うように、前記筒状体を復帰させる弾性部材を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の歯間ブラシ。
  4. 前記緩衝部は、前記植毛部を前記開口部から突出した際に、前記植毛部と前記ハンドル体との間に位置することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯間ブラシ。
  5. 前記緩衝部は、前記開口部の周縁から立設された筒状であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯間ブラシ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014055467A (ja) * 2012-09-13 2014-03-27 Lixil Corp 開口部装置
WO2015166591A1 (ja) * 2014-05-02 2015-11-05 一夫 湯田 歯間ブラシ

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