JP5779413B2 - 歯ブラシ - Google Patents
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また、少なくとも一部の植毛穴に、平線を挟んだ一方側と他方側とで高低差を設けた毛束を植設し、毛束の先端が起伏形状を有する歯ブラシが提案されている(例えば、特許文献2)。
特許文献1〜2の発明によれば、歯間部や歯頸部等の狭小部に毛先を進入させやすくすることで、歯垢除去効果の向上を図っている。
例えば、ヘッド部の植毛面に対して傾斜されて、各毛束の毛先同士を寄り合わせて山形に形成した束毛部をヘッド部に複数設けた歯ブラシにおいて、前記束毛部を、毛束の互いに隣り合う3つの各毛束の中心部に向かって毛先を寄り合わせて三角錐山形に形成した三角錐状束毛部として備えた歯ブラシが提案されている(例えば、特許文献3)。
あるいは、少なくとも一部の毛束が、植毛面から起立した中心毛束と、該中心毛束を囲むように植設され離反した位置から中心毛束上部に接触する位置まで傾斜して伸びる周囲毛束とにより、複合毛束群を構成しており、前記中心毛束の先端が、前記周囲毛束の先端より突出している歯ブラシが提案されている(例えば、特許文献4)。
特許文献3〜4の発明によれば、毛先が狭小部に進入しやすく、かつ歯の咬合面、平滑面等に適度な圧力をかけることで、歯垢除去効果の向上を図っている。
毛束を密に植毛すると、隣接する毛束同士が基端から先端にかけて干渉しあって、先端部が撓みにくくなり、用毛の毛先と清掃対象部との接触面積が広がりにくい傾向となる。
こうした問題に対し、ヘッド部の長さ方向及び幅方向において、隣り合う毛束同士の平線の傾きが逆向きに設定されている歯ブラシが提案されている(例えば、特許文献5)。
そこで、本発明は、良好なフィット感と柔らかい当たり心地とを両立できる歯ブラシを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、意外にも、いわゆるシャギーカットを施したように、毛束の先端面に到達しない用毛を無作為に形成することで、良好なフィット感と柔らかい当たり心地とを両立できることを見出し、本発明に至った。
前記任意の毛束において、[副用毛の本数]/[任意の毛束を構成する用毛の全本数]×100で表される副用毛の割合が、10%以上50%未満であることが好ましく、前記任意の毛束の毛束径は、2mm以上であることが好ましく、全ての前記毛束の断面積の合計は、植毛領域の面積に対し50%以上であることが好ましく、毛束の先端面を連ねた面は、前記ヘッド部の幅方向中央に向かうに従い膨出する曲面であることが好ましい。
本発明の歯ブラシによれば、[副用毛の本数]/[任意の毛束を構成する用毛の全本数]×100で表される副用毛の割合が、10%以上50%未満であるため、フィット感がより良好となり、かつ当たり心地がより柔らかくなる。
本発明の歯ブラシによれば、副用毛を有する毛束の毛束径が2mm以上であるため、密毛の程度が高まり、当たり心地がより柔らかくなる。
本発明の歯ブラシによれば、全ての毛束の断面積の合計は、植毛領域の面積に対し50%以上であるため、当たり心地がより柔らかくなる。
本発明の歯ブラシによれば、毛束の先端面を連ねた面は、ヘッド部の幅方向中央に向かうに従い膨出する曲面であるため、当たり心地がより柔らかくなる。
本発明の第一の実施形態にかかる歯ブラシについて、以下に図1〜2を参照して説明する。
図1は、本実施形態の歯ブラシ1の平面図であり、図2は、図1のII−II断面図である。
図中、符号O1は、ヘッド部2の先端(ヘッド部先端)21と、ヘッド部基端とを結び、かつヘッド部2の中心を通る、ハンドル体の軸線である。なお、ヘッド部基端は、ヘッド部2とハンドル部3との境界を意味する。
ヘッド部2とハンドル部3とは、全体として長尺状に一体成形されたものであり、例えば、樹脂を材料とし射出成形により得られるものである。
ハンドル体を構成する樹脂は、歯ブラシ1に求める剛性や機械特性等を勘案して決定でき、例えば、曲げ弾性率(JIS K7203)が500〜3000MPaの範囲にある高硬度樹脂が挙げられる。このような高硬度樹脂としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、セルロースプロピオネート(CP)、ポリアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS)等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
また、ハンドル部3は、例えばエラストマー等の柔軟な樹脂が部分的又は全体に被覆されていてもよい。
植毛面20には、軸線O1上に6つの毛束30が植毛されて、中央毛束列24が形成されている。ヘッド部2の幅方向(即ち軸線O1に直交する方向)における中央毛束列24の両側には、軸線O1に沿って各5つの毛束30が植毛されて、外側毛束列26が形成されている。
なお、毛束径R1は、毛束30を植毛面20で切断した断面の直径である。
植毛領域22は、最外周に位置する毛束30の外縁を結ぶ接線で囲んだ領域である。
副用毛34の長さは、全て同じであってもよいし、2以上の異なる長さであってもよい。副用毛34の長さが全て同じであれば、量産した場合でも、感触の個体差がなく、柔らかな当たり心地が安定した歯ブラシ1を得られる。2以上の異なる長さの副用毛34が用いられる場合、毛束30は、基端から先端にかけて徐々に毛腰が弱くなり、自然なしなり感を発揮できる。
正用毛32と副用毛34とは無作為に混在していれば、例えば、副用毛34が他の副用毛34と隣接していてもよいし、副用毛34が他の副用毛34と隣接せず正用毛32とのみ隣接していてもよい。柔らかい当たり心地を高める観点から、副用毛34が他の副用毛34と隣接せず正用毛32とのみ隣接するように配置されていることが好ましく、さらに副用毛34が毛束30に略均一に分散していることがより好ましい。ここで、略均一とは、平面視において、副用毛34の偏りがないと認められる状態である。
これらの樹脂材料は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、正用毛32は、芯部と該芯部の外側に設けられた少なくとも1層以上の鞘部とを有する多重芯構造であってもよい。
毛束30は、全てが同じ太さの用毛で構成されていてもよいし、2種以上の異なる太さの用毛が組み合わされて構成されていてもよい。
なお、用毛の太さは、植毛面20で切断した断面が内接する円の直径である。
副用毛34の横断面形状は、正用毛32の横断面形状と同様であり、副用毛34の太さは、正用毛32の太さと同様である。
まず、ハンドル体を成形した後、このハンドル体の植毛面20に任意の長さの毛束を植毛する。毛束を植毛する方法は、例えば、毛束を二つ折りにしその間に挟み込まれた平線を植毛穴に打ち込むことにより毛束を植設する平線式植毛、毛束の下端を植毛部となる溶融樹脂中へ圧入して固定する熱融着法、毛束の下端を加熱して溶融塊を形成した後に金型中に溶融樹脂を注入して植毛部を成形するインモールド法等が挙げられる。
こうして、シャギーカットが施されることで、一部が切断された用毛は副用毛34となり、切断されなかった用毛は正用毛32となった毛束30が形成される。そして、毛束30には、正用毛32と副用毛34とが無作為に混在することとなる。
加えて、副用毛の長さ以下の位置では、正用毛と副用毛とが互いに干渉し強い毛腰となる。このため、口腔内を清掃する際に、毛束が適度な弾力で復元しようと作用し、毛束の先端が口腔内の凹凸に合わせて接触するため、良好なフィット感を与えられる。
本発明の第二の実施形態にかかる歯ブラシについて、以下に図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態の歯ブラシ100の断面図であり、図2と同様の位置の断面である。第一の実施形態と同じ構成には同じ符号をつけてその説明を省略し、主に第一の実施形態と異なる点を説明する。即ち、第一の実施形態と異なる点は、毛束の先端面を連ねた面が、ヘッド部幅方向の中央に向かうに従い膨出する曲面とされている点である。
ここで、植毛面20から先端面141までの長さとは、副用毛が植毛されている位置における植毛面20から先端面141までの長さを意味する。即ち、副用毛144は、先端面141に達するとした場合の長さに対し、90%以下の長さのものである。
例えば、副用毛144aの長さH5は、副用毛144aが植毛された位置における植毛面20から先端面141までの長さH3の90%以下とされ、副用毛144bの長さH5は、副用毛144bが植毛された位置における植毛面20から先端面141までの長さH4の90%以下とされる。
用毛132の長さは、正用毛32の長さと同様に、例えば、6〜13mmの範囲で適宜決定できる。用毛132の太さは、正用毛32の太さと同様である。
正用毛142の長さは、毛束130の長さを勘案して決定でき、正用毛132の太さは、正用毛32の太さと同様である。
本発明の第三の実施形態にかかる歯ブラシについて、以下に図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態の歯ブラシ200の断面図であり、図2と同様の位置の断面である。第一又は第二の実施形態と同じ構成には同じ符号をつけてその説明を省略し、主に第一及び第二の実施形態と異なる点を説明する。即ち、第一及び第二の実施形態と異なる点は、毛束の先端面に向かい段階的に用毛数が少なくなる点である。
第一の副用毛244の長さH7は、副用毛244が植毛された位置における植毛面20から先端面241までの長さH6の90%以下とされ、第二の副用毛246の長さH9は、第二の副用毛246が植毛された位置における植毛面20から先端面241までの長さH8の90%以下とされる。
正用毛232の長さは、正用毛132の長さと同様であり、正用毛232の太さは、正用毛32の太さと同様である。
正用毛242の長さは、毛束230の長さを勘案して決定でき、正用毛232の太さは、正用毛32の太さと同様である。
第二の副用毛246の太さは、副用毛34の太さと同様である。
本実施形態における「副用毛の本数」は、第一の副用毛244と第二の副用毛246との合計である。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、第一〜第三の実施形態では、毛束が千鳥状に配置されているが、本発明はこれに限定されず、例えば、毛束が、いわゆる格子状(碁盤目状)に配置されていてもよい。
第一〜第三の実施形態では、5つの毛束によって外側毛束列が形成されているが、本発明はこれに限定されず、外側毛束列を形成する毛束は4つ以下であってもよいし、6つ以上であってもよい。
表1の仕様に従い、図4の歯ブラシ100と同様の歯ブラシを得た。この歯ブラシは、植毛穴同士の距離が0.6mmとされ、毛束の先端面を連ねた面(ブラシ面)が、ヘッド部の幅方向中央に向かうに従い膨出する曲面(ドーム状)とされたものである。
中央毛束列を形成する毛束は、ヘッド部幅方向両側の長さが10.5mm、中央部の長さが12mmとされたものである。外側毛束列を構成する毛束は、ヘッド部側縁の側の長さが9mm、ヘッド部中央の側の長さが10.5mmとされたものである。
本例の歯ブラシは、外側毛束列を形成する毛束にシャギーカットを施し、該毛束の副用毛割合が20%とされたものである。
得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
表1の仕様に従い、図5の歯ブラシ200と同様の歯ブラシを得た。この歯ブラシは、植毛穴同士の距離が0.6mmとされ、ブラシ面がドーム状とされたものである。
中央毛束列を形成する毛束は、ヘッド部の幅方向両側の長さが10.5mm、中央部の長さが12mmとされたものである。外側毛束列を構成する毛束は、ヘッド部側縁の側の長さが9mm、ヘッド部中央の側の長さが10.5mmとされたものである。
本例の歯ブラシは、中央毛束列を形成する毛束及び外側毛束列を形成する毛束に、植毛面から6mmの位置及び植毛面から10mmの位置でシャギーカットを施し、該毛束の副用毛割合が45%とされたものである。なお、1つの毛束は、6mmの副用毛を15%(本数基準)、10mmの副用毛を30%(本数基準)有するものである。
得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
中央毛束列の用毛をテーパー毛とした以外は、実施例1と同様にして歯ブラシを得た。得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
外側毛束列を形成する毛束に、植毛面から7〜10mmの位置でランダムにシャギーカットを施した以外は、実施例1と同様にして歯ブラシを得た。得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
副用毛割合を5%にした以外は、実施例1と同様にして歯ブラシを得た。得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
副用毛割合を50%にした以外は、実施例1と同様にして歯ブラシを得た。得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
表1の仕様に従い、図1の歯ブラシ1と同様の歯ブラシを得た。この歯ブラシは、中央毛束列を形成する毛束及び外側毛束列を形成する毛束が、植毛面に略平行な先端面とされ、ブラシ面が略面一の平面状とされたものである。
本例の歯ブラシは、外側毛束列を形成する毛束にシャギーカットを施し、該毛束の副用毛割合が20%とされ、中央毛束列を形成する毛束が全て正用毛で構成されたものである。また、植毛穴同士の距離は、0.6mmとされている。
得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
表2の仕様に従い、図6の歯ブラシ300と同様の歯ブラシを得た。この歯ブラシ300は、毛束群330が軸線O1方向に2つ並べられたものである。毛束群330は、第一の毛束331を中心として6個の第二の毛束332が環状配置されたものである。第一の毛束331の先端面は、先端に向かうに従い膨出する曲面とされ、第二の毛束332の先端面は、第一の毛束331に近づくに従い高くなる形状とされている。こうして、毛束群330の先端面は、第一の毛束331の先端に向かうに従い膨出する曲面(ドーム形状)とされている。
また、毛束群330同士が最も接近する位置の両側には、第三の毛束333が設けられており、第三の毛束333は、第二の毛束332の中で最も短い正用毛と同等の長さとされている。即ち、歯ブラシ300は、毛束の先端面を連ねた面が、全体として、2つのドーム形状を有するものである。
本例においては、植毛穴間の距離が0.6mmとされ、第一の毛束331は、中央部の長さが12mm、周縁の長さが10.5mmとされている。第二の毛束332は、第一の毛束331に近接する部分の長さが10.5mm、毛束群330の周縁に位置する部分の長さが9mmとされ、植毛面20から8mmの位置でシャギーカットが施され、副用毛割合が20%とされたものである。第三の毛束333は、長さが9mmとされ、植毛面20から8mmの位置でシャギーカットが施され、副用毛割合が20%とされたものである。
得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表2に示す。
表1の仕様に従い、図7の歯ブラシ900と同様の歯ブラシを得た。この歯ブラシは、植毛穴同士の距離が0.6mmとされ、ブラシ面が、ヘッド部幅方向の中央に向かい段階的に突出する形状(段差状)とされたものである。
中央毛束列を形成する毛束930は、長さ12mmである。外側毛束列を構成する毛束940は、毛束の端部を1mmずらして折り曲げ、平線式植毛で植毛したものであり、ヘッド部側縁の側の用毛944の長さが9mm、ヘッド部中央の側の用毛942の長さが10mmとされたものである。
得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
外側毛束列を形成する毛束にシャギーカットを施さなかった以外は、実施例1と同様にして歯ブラシを得た。
得られた歯ブラシについて、フィット感、当たり心地及び清掃実感を評価し、その結果を表1に示す。
<フィット感>
モニター10人が各例の歯ブラシを使用し、下記の評価基準にて、狭小部へのフィット感を評価した。モニター10人の平均点が2.5点以上を「◎」、平均点2.0点以上2.5点未満を「○」、平均点1.5点以上2.0点未満を「△」、平均点1.5点未満を「×」とした。
3点:口腔内の凹凸に合わせ、毛束が適度な弾力で当接する感触を非常に感じる。
2点:口腔内の凹凸に合わせ、毛束が適度な弾力で当接する感触を感じる。
1点:口腔内の凹凸に合わせ、毛束が適度な弾力で当接する感触をあまり感じない。
0点:口腔内の凹凸に合わせ、毛束が適度な弾力で当接する感触を感じない。
モニター10人が各例の歯ブラシを使用し、歯茎への当たり心地を下記の評価基準にて評価した。モニター10人の平均点が2.5点以上を「◎」、平均点2.0点以上2.5点未満を「○」、平均点1.5点以上2.0点未満を「△」、平均点1.5点未満を「×」とした。
3点:歯茎の痛みがなく、当たり心地が非常に柔らかい。
2点:歯茎の痛みがなく、当たり心地が柔らかい。
1点:歯茎に弱い痛みを感じる。
0点:歯茎に強い痛みを感じる。
モニター10人が各例の歯ブラシを使用し、歯牙と歯茎との隙間の清掃実感を下記評価基準にて評価した。モニター10人の平均点が2.5点以上を「◎」、平均点2.0点以上2.5点未満を「○」、平均点1.5点以上2.0点未満を「△」、平均点1.5点未満を「×」とした。
3点:歯牙と歯茎との隙間の汚れが落ちた感触を非常に感じる。
2点:歯牙と歯茎との隙間の汚れが落ちた感触を感じる。
1点:歯牙と歯茎との隙間の汚れが落ちた感触をあまり感じない。
0点:歯牙と歯茎との隙間の汚れが落ちた感触を感じない。
一方、ブラシ面を段差形状とした比較例1は、当たり心地の評価が「△」であった。また、副用毛を有しない毛束のみを用いた比較例2は、当たり心地の評価及び清掃実感の評価が「×」であった。
これらの結果から、本発明を適用した歯ブラシは、良好なフィット感と柔らかい当たり心地とを両立できることが判った。
2 ヘッド部
20 植毛面
22 植毛領域
23 植毛穴
30、130、140、230、240、331、332、333 毛束
31、131、141、231、241 先端面
32、142、232、242 正用毛
34、144、144a、144b、242、246 副用毛
132 用毛
Claims (5)
- 複数の用毛を束ねた毛束がヘッド部の植毛面に複数植毛された歯ブラシにおいて、
任意の前記毛束は、その先端面に達する長さの正用毛と、前記植毛面から前記先端面までの長さの90%以下の長さの副用毛とが無作為に混在して構成され、
前記正用毛と前記副用毛は、材質が同じで、かつ太さが同じであることを特徴とする歯ブラシ。 - 前記任意の毛束において、[副用毛の本数]/[任意の毛束を構成する用毛の全本数]×100で表される副用毛の割合が、10%以上50%未満であることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記任意の毛束の毛束径は、2mm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
- 全ての前記毛束の断面積の合計は、植毛領域の面積に対し50%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
- 毛束の先端面を連ねた面は、前記ヘッド部の幅方向中央に向かうに従い膨出する曲面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
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