JP2021104237A - 歯ブラシ - Google Patents

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彩 宮澤
金丸 直史
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Abstract

【課題】本発明は、歯面および歯間の歯垢除去効果と歯茎への当たり心地をより高めることのできる、歯ブラシを提供する。【解決手段】本発明の歯ブラシは、ヘッド部の植毛面に複数の用毛を束ねた毛束が複数植設された歯ブラシにおいて、植毛面の長さ方向における中央領域に植設され、円形以外の断面形状を有する第1の用毛を複数束ねた第1の毛束が複数配列されてなる第1の毛束群と、第1の毛束群を挟んでヘッド部の先端側領域と後端側領域とに植設され、略円形の断面形状を有する第2の用毛を複数束ねた第2の毛束が複数配列されてなる一対の第2の毛束群と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、歯ブラシに関するものである。
歯ブラシには、歯垢除去効果を高めるために様々な工夫がなされている。
これまでに、毛先が全体的に歯にフィットしやすく、歯垢除去効果を効率的に得るための工夫が施された歯ブラシが提案されている。しかしながら、このような歯ブラシを用いた場合、毛先が全体的に歯にフィットするものの、歯面や歯間の歯垢除去効果と歯茎への当たり心地にはさらなる向上の余地があった。
また、ブラシを構成する用毛にも歯垢除去効果を向上させるための機能が付与されている歯ブラシがある。一例として、特許文献1では、表面に繊維軸方向に延びる微細長孔を有する用毛が提案されており、このような用毛を用いることで、歯垢を掻き出すための歯垢除去効果を向上させることができる。
特開2008−212510号公報
しかしながら、上述した特許文献1のように、細い用毛の表面に設けられた微細長孔による歯垢除去効果の向上は、限定的であると考えられる。
本発明の一つの態様は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、歯面および歯間の歯垢除去効果と歯茎への当たり心地をより高めることのできる、歯ブラシを提供することを目的とする。
本発明の一態様における歯ブラシは、ヘッド部の植毛面に複数の用毛を束ねた毛束が複数植設された歯ブラシにおいて、前記植毛面の長さ方向における中央領域に植設され、円形以外の断面形状を有する第1の用毛を複数束ねた第1の毛束が複数配列されてなる第1の毛束群と、前記第1の毛束群を挟んで前記ヘッド部の先端側領域と後端側領域とに植設され、略円形の断面形状を有する第2の用毛を複数束ねた第2の毛束が複数配列されてなる一対の第2の毛束群と、を有する。
本発明の一形態における歯ブラシにおいて、前記第1の用毛の断面形状が、多葉形状である構成としてもよい。
本発明の一形態における歯ブラシにおいて、前記ヘッド部の側面視において、前記第2の毛束群のうち少なくとも一部の前記第2の毛束は、前記第1の毛束群の複数の前記第1の毛束の毛丈よりも高い毛丈を有する構成としてもよい。
本発明の一形態における歯ブラシにおいて、前記第2の毛束群のうち、前記先端側領域および前記後端側領域の前記長さ方向の各中央部分に位置する前記第2の毛束の毛丈が最も高く、前記先端側領域および前記後端側領域の長さ方向両端へ行くにしたがって前記第2の毛束の毛丈が漸次低くなっている構成としてもよい。
本発明の一形態における歯ブラシにおいて、前記ヘッド部の側面視において、各第2の毛束群は、前記先端側領域および前記後端側領域のうち、前記中央領域側に位置する前記第2の毛束の毛丈が最も低く、前記中央領域側から前記ヘッド部の先端側あるいは後端側へ行くにしたがって前記第2の毛束の毛丈が漸次高くなっている構成としてもよい。
本発明の一形態における歯ブラシにおいて、前記植毛面のうち、前記第1の毛束群の幅方向の両側に、前記第2の毛束からなる第3の毛束群がそれぞれ複数ずつ植設されている構成としてもよい。
本発明の一形態における歯ブラシにおいて、前記ヘッド部の側面視において、前記第1の毛束群は、前記中央領域のうち前記長さ方向における中央に位置する前記第1の毛束の毛丈が最も高く、前記ヘッド部の先端側あるいは前記後端側へ行くにしたがって前記第1の毛束の毛丈が漸次低くなっている構成としてもよい。
本発明の一形態における歯ブラシにおいて、前記ヘッド部の側面視において、前記第2の毛束は、同一毛束内における中央部分の前記第2の用毛の毛丈が最も高くなっている構成としてもよい。
本発明の一形態における歯ブラシにおいて、前記第2の用毛は、非テーパー毛である構成としてもよい。
本発明によれば、歯面および歯間の歯垢除去効果と歯茎への当たり心地をより高めることのできる、歯ブラシを提供することができる。
図1は、第1実施形態の歯ブラシ1のヘッド部12の構成を示す平面図である。 図2は、第1実施形態の歯ブラシ1のヘッド部12の構成を示す側面図である。 図3は、第1実施形態の歯ブラシ1における第1の用毛16bの断面形状を示す図である。 図4は、第2実施形態の歯ブラシ2のヘッド部分の構成を示す平面図である。 図5は、図4に示すヘッド部分の側面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態の歯ブラシについて説明する。
なお、以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、第1実施形態の歯ブラシ1のヘッド部12の構成を示す平面図である。図2は、第1実施形態の歯ブラシ1のヘッド部12の構成を示す側面図である。図3は、第1実施形態の歯ブラシ1における第1の用毛16bの断面形状を示す図である。
本実施形態の歯ブラシ1は、図1および図2に示すように、長尺状のハンドル部10と、ハンドル部10の先端に設けられたヘッド部12とからなるハンドル体14を備えている。また、歯ブラシ1は、ヘッド部12の植毛面12aにブラシ部11を備えている。
(ハンドル体)
ハンドル体14は、ハンドル部10とヘッド部12とが一体成形されたものである。
ハンドル体14のハンドル部10とヘッド部12の形状および大きさは特に限定されず、歯ブラシにおいて採用される通常の形状および大きさを適用することができる。
なお、ヘッド部12の長さ方向において、ヘッド部12の先端側を先端側とし、ハンドル部側を後端側とする。
ハンドル体14は、例えば、樹脂を射出成形することにより得られる。ハンドル体14を形成する樹脂は、歯ブラシ1に求める剛性や機械特性等を勘案して決定される。例えば、曲げ弾性率(JIS K7203)が500〜3000MPaの範囲にある高硬度樹脂が挙げられる。
このような高硬度樹脂としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、セルロースプロピオネート(CP)、ポリアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS)等が挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(ブラシ部)
ブラシ部11は、ヘッド部12の植毛面12aに植設された、第1の毛束群16と、一対の第2の毛束群18とから形成されている。
(第1の毛束群)
第1の毛束群16は、主に歯面に接し、歯面に付着した歯垢を除去する役割を果たす。
第1の毛束群16は、図1に示すように、ヘッド部12の植毛面12aの中央領域R1に、任意の毛丈に揃えられた複数の第1の毛束16aが植設されることで形成されている。
すなわち、ヘッド部12の長さ方向における植毛面12aの中央領域に複数の第1の毛束16aが植設させることで第1の毛束群16が形成されている。複数の第1の毛束16aは互いに毛丈が揃えられており、第1の毛束群16の毛先がフラットになっている。
本実施形態の第1の毛束群16は、図1に示すように、10束の第1の毛束16aからなり、平面視で略六角形をなすように形成されている。
第1の毛束群16を構成する第1の毛束16aの数は、10束には限定されず、9束以下でもよく、11束以上でもよい。
また、第1の毛束群16の平面視での形状は、六角形に限定されず、正方形、円形、楕円形等であってもよい。すなわち、複数の第1の毛束16aの配列形態については、本実施形態のものに限らない。
第1の毛束16aは、互いに毛丈の等しい複数の第1の用毛16bが束ねられて形成されている。第1の毛束16aを形成する第1の用毛16bの本数は、第1の毛束16aの直径やヘッド部12に形成された植毛穴(不図示)の直径等を考慮して適宜設定すればよく、4〜16本が好ましい。また、第1の毛束16aでは、使用感や刷掃感、清掃効果、耐久性等を考慮して、太さの異なる複数本の第1の用毛16bを任意に組み合わせて用いてもよい。
第1の毛束16aを形成する第1の用毛16bとしては、例えば、第1の用毛16bの長さ方向に交差する横断面形状が、図3に示すような多葉形状を有する用毛が挙げられる。横断面形状が多葉形状を有する用毛としては、特開2005−253713、実用新案登録第3186567号、特開2008−212510に開示されたものが挙げられる。多葉16cの数は、3〜12が好ましく、5〜8がより好ましい。また、植毛面12aに植設した時に、植毛面12aから用毛の先端部までの間の横断面形状が、多葉形状を有する用毛であることが好ましい。
なお、第1の用毛16bの横断面形状としては、上述した異形断面形状に限られず、円形以外の断面形状であればよい。例えば、三角形や四角形、五角形、六角形などのような多角形状を有する用毛であってもよい。
第1の毛束16aは、ストレート毛(非テーパー毛)のみで形成されていてもよいし、テーパー毛、セミテーパー毛、またそれらを組み合わせて形成されていてもよい。歯面に付着している歯垢除去効果が高くなる点から、第1の毛束16aは、ストレート毛またはセミテーパー毛で形成されることが好ましい。
第1の用毛16bの材質としては、特に限定されず、歯ブラシの用毛に通常使用されるものが使用できる。例えば、6−12ナイロン、6−10ナイロン等のポリアミド、PET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル、PP等のポリオレフィン、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等の樹脂材料が挙げられる。これらの樹脂材料は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
(第2の毛束群)
第2の毛束群18は、図1に示すように、ヘッド部12の植毛面12aにおいて、中央領域R1に設けられた第1の毛束群16を長さ方向に挟んで、ヘッド部12の先端側領域R2と後端側領域R3とにそれぞれ植設されている。一対の第2の毛束群18は、ヘッド部12の長さ方向に離間して植設されている。つまり、一対の第2の毛束群18は、第1の毛束群16の幅方向の両側には配置されないようになっている。
第1の毛束群16の幅方向両の両側に第2の毛束18aが配置されないようになっていることで、一対の第2の毛束群18の各々の第2の毛束18aの毛先が歯間や歯頚部の隙間に入りやすくなる。その結果、第2の毛束群18によって、歯間や歯頚部等の隙間に存在する歯垢を効率よく掻き出して除去することが可能となる。
図2では、第2の毛束群18は、複数の第2の毛束18aが植毛面12aに植設されることで形成されており、それら複数の第2の毛束18aのうちの少なくとも一部は、第1の毛束群16の毛丈よりも高い毛丈を有している。そして、第2の毛束群18のうち、第1の毛束16aの毛丈よりも高い毛丈を有する第2の毛束18aは、先端側領域R2および後端側領域R3の長さ方向中央部分にそれぞれ配設されている。
すなわち、第2の毛束群18のうち、先端側領域R2および後端側領域R3の各中央部分に位置する第2の毛束18aの毛丈が最も高く、先端側および後端側に行くにしたがって第2の毛束18aの毛丈が低くなっている。そのため、側面視において、各第2の毛束群18の毛先は、先端側領域R2および後端側領域R3における長さ方向の中央で最も毛丈が高くなる山型になっている。
これにより、毛先の揃った第1の毛束群16よりも、各第2の毛束群18の毛先の方が高く、山型に突出していることから、各第2の毛束群18の毛先が歯間や歯頚部等に入りこみやすく、これら歯間や歯頚部等の隙間に存在する歯垢を効率よく掻き出すことができるため、歯垢除去効果が高くなる。
なお、第2の毛束群18の形状は、山型形状に限らない。例えば、第1の毛束群16の毛先と同様に、各第2の毛束18aの毛先が揃えられたフラットな形状であってもよい。
一対の第2の毛束群18は、先端側領域R2のうちヘッド部12の最も先端側となる位置において幅方向に並ぶ2つの第2の毛束18aと、後端側領域R3のうちヘッド部12の最も後端側となる位置において幅方向に並ぶ2つの第2の毛束18aと、これらよりもヘッド部12の長さ方向内側であって第1の毛束群16側において、幅方向に並ぶ5つの第2の毛束18aが長さ方向に2列ずつ,各領域R2,R3に配列されて構成されている。
各第2の毛束群18は、12束の第2の毛束18aが配列されて形成されている。各第2の毛束群18を形成する第2の毛束18aの数は、12束には限定されず、11束以下であってもよいし、13束以上であってもよい。一対の第2の毛束群18をそれぞれ構成する第2の毛束18aの束数は、先端側と後端側とで互いに等しい束数で、同じ配列であることが好ましい。
一対の第2の毛束群18は、植毛面12aの中央部位を開放して、第1の毛束群16を囲むように第2の毛束18aが配列されることで形成されている。
具体的には、図1、図2に示すように、ヘッド部12の上面視、すなわち植毛面12a側から見たときに、第1の毛束群16の長さ方向の両側(先端側および後端側)にそれぞれ存在するとともに幅方向には存在しない複数の第2の毛束群18が、第1の毛束群16を円弧状に囲むような毛束配列とされている。すなわち、幅方向に並ぶ5つの第2の毛束18aのうち、植毛面12aの幅方向外側に位置する第2の毛束18aほど、第1の毛束群16側へ近づく位置に植設されている。
一対の第2の毛束群18が、植毛面12aの中央部位を開放して第1の毛束群16を囲むように配置されていることで、各第2の毛束群18によって掻き出した歯垢等が各第2の毛束群18の幅方向中央部分に集まりやすくなる。そのため、各第2の毛束群18で歯垢等を掻き出している間に、各第2の毛束群18の幅方向の両側から汚れが排除されるため、歯間等の隙間に汚れが残ることを抑制できる。
第2の毛束18aを形成する第2の用毛18bとしては、例えば、第2の用毛18bの長さ方向に交差する横断面形状が、例えば、略円形状を有する用毛が挙げられる。本実施形態における略円形状とは、真円形状、楕円形状を含む。
第2の毛束18aは、ストレート毛(非テーパー毛)のみで形成されていてもよく、テーパー毛、ストレート毛、セミテーパー毛のうち2種以上を組み合わせて形成されていてもよい。ほどよく撓みつつ歯垢を掻き出す力があり、歯間に付着している歯垢除去効果が高くなる点から、第2の毛束18aは、ストレート毛またはセミテーパー毛で形成されることが好ましい。すなわち、第2の毛束18aは、第1の毛束16aよりも撓みやすいことが好ましい。これにより、第2の毛束18aの毛先が歯間に入り込みやすくなり、歯垢除去力を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の歯ブラシ2の構成について説明する。
以下に示す本実施形態の歯ブラシ2の基本構成は、上記第1実施形態の歯ブラシ1と略同様であるが、ブラシ部21において異なる。よって、以下の説明では、ブラシ部21について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1〜図3と共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
図4は、第2実施形態の歯ブラシ2のヘッド部分の構成を示す平面図である。
図5は、図4に示すヘッド部分の側面図である。
本実施形態の歯ブラシ2は、図4および図5に示すように、ヘッド部12に植設されたブラシ部21を備えている。ブラシ部21は、第1の毛束群16、一対の第2の毛束群18および一対の第3の毛束群19により構成されている。
(ブラシ部)
具体的にブラシ部21は、図4に示すように、ヘッド部12の植毛面12aの中央領域R1に植設された第1の毛束群16と、第1の毛束群16をヘッド部12の長さ方向から挟むようにして先端側領域R2および後端側領域R3にそれぞれ植設された一対の第2の毛束群18と、第1の毛束群16をヘッド部12の幅方向から挟むようにして中央領域R1の両側の各側縁領域R4にそれぞれ植設された一対の第3の毛束群19と、を備えている。
(第1の毛束群)
図4に示すように、本実施形態の第1の毛束群16は、合計16束からなり、平面視で略六角形をなすように形成されている。
図5に示すように、ヘッド部12の側面視における第1の毛束群16の毛先形状は、長さ方向中央部分が最も毛丈の高いアーチ型になっている。すなわち、中央領域R1に植設された複数の第1の毛束16aのうち、長さ方向中央部分に位置する第1の毛束16aの毛丈が最も高く、ヘッド部12の先端側および後端側に行くほど第1の毛束16aの毛丈が低くなっている。本実施形態では、隣り合う第1の毛束16aの毛先によって連続した曲線が描かれるように、1つの第1の毛束16a内においても、先端側および後端側に行くにしたがって各第1の用毛16bの毛丈が順次低くなるよう変化している。
(第2の毛束群)
本実施形態の第2の毛束群18は、植毛面12aの先端側領域R2と後端側領域R3とにそれぞれ設けられており、植毛面12a側から見た上面視において、長さ方向外側に凸をなすV字形状に配置されている。具体的に各領域R2,R3には、幅方向に5束並ぶ第2の毛束18aが長さ方向に2列ずつ配列されており、各列の幅方向中央に位置する第2の毛束18aが最も先端側あるいは後端側に突出するようなV字状をなす。
(第3の毛束群)
第3の毛束群19は、ヘッド部12の幅方向において、第1の毛束群16を挟んで、中央領域R1の両側の一対の側縁領域R4にそれぞれ設けられている。一対の第3の毛束群19は、側縁領域R4に植設された複数の第2の毛束18aによって形成される。
そのため、第1の毛束群16は、先端側領域R2、後端側領域R3および一対の側縁領域R4に植設された複数の第2の毛束18aによって、周囲が全体的に取り囲まれている。
ヘッド部12の側面視における第2の毛束群18および第3の毛束群19の毛先形状は、図5に示すように、長さ方向の中央部分が最も低いアーチ型(船底形状)になっている。すなわち、先端側領域R2,後端側領域R3および一対の側縁領域R4に植設された複数の第2の毛束18aのうち、先端側および後端側に位置する第2の毛束18aの毛丈が最も高く、ヘッド部12の中央に行くにしたがって第2の毛束18aの毛丈が短くなっている。本実施形態では、隣り合う第2の毛束18aの毛先によって連続した曲線が描かれるように、1つの第2の毛束18a内においても、先端側および後端側に行くにしたがって各第2の用毛18bの毛丈が異なっている。第2の毛束群18の毛先を上述したようなアーチ形状とすることで、各第2の毛束18aが歯列にフィットして歯垢を効果的に除去することができる。
なお、ヘッド部12の長さ方向で最も中央に位置する1束あるいは複数束の第2の毛束18a、すなわち各側縁領域R4にそれぞれ植設された複数の第2の毛束18aに関しては、1つの毛束内における用毛どうしの毛丈差が小さいため、1つの毛束内に同じ毛丈の用毛が複数本存在していてもよい。また、側縁領域R4に植設された3束のうち、長さ方向中央部分に位置する第2の毛束18a内の複数の第2の用毛18bの毛丈は互いに等しく、全ての毛先が揃っていてもよい。
以下、実施例によって本願発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
(実施例1〜3、比較例1〜3の歯ブラシの作製)
表1に、実施例1〜3、比較例1〜3の歯ブラシの仕様について記載した。
表1に示す仕様に基づいて、上述した第1〜第2実施形態を基礎とする実施例1〜4の歯ブラジを作製した。各実施例1〜4の歯ブラシは、植毛穴および用毛の仕様がそれぞれ異なる。また、表1に示す仕様に基づいて、比較例1〜3の歯ブラシを作製した。比較例1〜3の歯ブラシにおいても、植毛穴および用毛の仕様がそれぞれ異なる。
Figure 2021104237
なお、表1において、「●」は第1の毛束の仕様を示し、「〇」は第2の毛束および第3の毛束の仕様を示す。
表1に示すように、実較例1〜4の歯ブラシは、下記に示すような穴径および仕様となっている。
<実較例1の歯ブラシ>
・植毛配列は図1、図2とした。
「第1の毛束」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:八葉毛
・毛束径:7mil
・毛丈:9mm
・形状:フラット形状
「第2の毛束」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:円形毛(ストレート毛)
・毛束径:7mil
・毛丈:最小毛丈9mm、最大毛丈10.5mm
(9mm−10.5mm−9mm)
・山型形状(先端側領域R2および後端側領域R3における長さ方向の中央の毛丈が10.5mm、先端側領域R2および後端側領域R3の長さ方向の両端部の毛丈は9mm)
<実較例2の歯ブラシ>
・植毛配列は図4、図5に示す配列とした。
「第1の毛束」
・植毛穴の直径:1.4mm
・用毛の種類:八葉毛
・毛束径:7mil
・毛丈:最小毛丈9mm、最大毛丈:10mm
(9mm−10mm−9mm)
・アーチ型形状(中央領域R1における長さ方向の中央の毛丈が10mm、R1の長さ方向の両端部の毛丈は9mm)
「第2の毛束」
・植毛穴の直径:1.4mm
・用毛の種類:円形毛(ストレート毛)
・毛束径:7mil
・毛丈:最小毛丈10.5mm、最大毛丈11.5mm
(11.5mm−10.5mm−11.5mm)
・アーチ型形状(先端側領域R2および後端側領域R3における長さ方向のR1側の毛丈が10mm、先端側領域R2および後端側領域R3の長さ方向のヘッド部12の先端側および後端側の端部の毛丈は11.5mm)
「第3の毛束」
・植毛穴の直径:1.4mm
・用毛の種類:円形毛(ストレート毛)
・毛束径:7mil
・毛丈:最小毛丈10mm、最大毛丈10.5mm
(10.5mm−10mm−10.5mm)
・アーチ型形状(側縁領域R4における長さ方向の中央の毛丈が10mm、側縁領域R4の長さ方向の両端部の毛丈は10.5mm)
<実較例3の歯ブラシ>
・植毛配列は図1、図2に示す配列とした。ただし、図2の第2の毛束18aにおいては第1の毛束16aよりも高い毛丈のフラットな毛束とした。
「第1の毛束」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:八葉毛
・毛束径:7mil
・毛丈:9mm
・形状:フラット形状
「第2の毛束」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:円形毛(テーパー毛)
・毛束径:7mil
・毛丈:10.5mm
・形状:フラット形状
<実較例4の歯ブラシ>
・植毛配列は図1、図2に示す配列とした。ただし、図2の第2の毛束18aにおいては、第1の毛束16aと同じ毛丈のフラットな毛束とした。
「第1の毛束」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:八葉毛
・毛束径:7mil
・毛丈:10.5mm
・形状:フラット形状
「第2の毛束」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:円形毛(テーパー毛)
・毛束径:7mil
・毛丈:10.5mm
・形状:フラット形状
表1に示すように、比較例1〜3の歯ブラシは、下記に示すような穴径および仕様となっている。
<比較例1の歯ブラシ>
・植毛配列は図1、図2に示す配列とした。
「第1の毛束16a」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:八葉毛
・毛束径:7mil
・毛丈:9mm
・形状:フラット形状
「第2の毛束18a」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:八葉毛
・毛束径:7mil
・毛丈:最小毛丈9mm、最大毛丈10.5mm(9mm−10.5mm−9mm)
・山型形状(先端側領域R2および後端側領域R3における長さ方向の中央の毛丈が10.5mm、先端側領域R2と後端側領域R3の長さ方向の両端部の毛丈は9mm))
<比較例2の歯ブラシ>
・植毛配列は図1、図2に示す配列とした。
「第1の毛束16a」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:円形毛(ストレート毛)
・毛束径:7mil
・毛丈:9mm
・形状:フラット形状
「第2の毛束18a」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:円形毛(ストレート毛)
・毛束径:7mil
・毛丈:最小毛丈9mm、最大毛丈10.5mm(9mm−10.5mm−9mm)
・山型形状(先端側領域R2および後端側領域R3における長さ方向の中央の毛丈が10.5mm、先端側領域R2と後端側領域R3の長さ方向の両端部の毛丈は9mm))
<比較例3の歯ブラシ>
・植毛配列は図1、図2に示す配列とした。
「第1の毛束16a」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:円形毛(ストレート毛)
・毛束径:7mil
・毛丈:9mm
・形状:フラット形状
「第2の毛束18a」
・植毛穴の直径:1.6mm
・用毛の種類:八葉毛
・毛束径:7mil
・毛丈:最小毛丈9mm、最大毛丈10.5mm(9mm−10.5mm−9mm)
・山型形状(先端側領域R2および後端側領域R3における長さ方向の中央の毛丈が10.5mm、先端側領域R2と後端側領域R3の長さ方向の両端部の毛丈は9mm))
ここでは、実施例1〜4の歯ブラシ、および比較例1〜3の歯ブラシにおける、歯面および歯間の歯垢除去実感、歯茎への当たり心地について、それぞれの評価を行った。
評価は、8人のモニターが各歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の歯面および歯間の歯垢除去実感、歯茎への当たり心地についての総合評価を、下記の評価基準で評価を行った。
<清掃実感>
5点:非常に感じる
4点:やや感じる
3点:感じる
2点:あまり感じない
1点:全く感じない
<当たり心地/総合評価>
5点:非常に良い
4点:やや良い
3点:良い
2点:あまり良くない
1点:全く良くない
<表記について>
◎:8人の評価平均点が4.5以上
〇:8人の評価平均点が3点以上、4.5点未満
△:8人の評価平均点が2点以上、3点未満
×:8人の評価平均点が2点未満
表1に示すように、実施例1〜4の歯ブラシでは歯面および歯間に対する歯垢除去の実感と、歯茎への当たり心地に対する評価が比較例1〜3よりも高かった。
特に、実施例1の歯ブラシでは、第1の毛束群16を八葉毛、第2の毛束群18を円形毛とし、各第2の毛束群18を第1の毛束群16よりも毛丈を高くした山型となっているため、歯面および歯間に対する歯垢除去の実感に関して評価が最も高く、歯茎への当たり心地に対する評価も最も高かった。
一方、第1の毛束群16および第2の毛束群18ともに八葉毛からなる比較例1の歯ブラシ1では、歯面に対する歯垢除去実感について高い評価を得られた一方で、歯間に対する歯垢除去実感については低い評価となった。さらに、歯茎への当たり心地に対する評価は非常に低いものとなった。
また、第1の毛束群16および第2の毛束群18がともに円形毛からなる比較例2の歯ブラシでは、歯間に対する歯垢除去実感は良好であったが、歯面に対する歯垢除去実感については評価が低かった。
さらに、八葉毛と円形毛が実施例1と逆である比較例3の歯ブラシでは歯面の歯垢除去実感の評価は低いものとなった。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1,2,3…歯ブラシ、12…ヘッド部、12a…植毛面、16…第1の毛束群、16a…第1の毛束、16b…第1の用毛、16c…多葉、18…第2の毛束群、18a…第2の毛束、18b…第2の用毛、19…第3の毛束群、R1…中央領域、R2…先端側領域、R3…後端側領域

Claims (9)

  1. ヘッド部の植毛面に複数の用毛を束ねた毛束が複数植設された歯ブラシにおいて、
    前記植毛面の長さ方向における中央領域に植設され、
    円形以外の断面形状を有する第1の用毛を複数束ねた第1の毛束が複数配列されてなる第1の毛束群と、
    前記第1の毛束群を挟んで前記ヘッド部の先端側領域と後端側領域とに植設され、略円形の断面形状を有する第2の用毛を複数束ねた第2の毛束が複数配列されてなる一対の第2の毛束群と、
    を有する歯ブラシ。
  2. 前記第1の用毛の断面形状が、多葉形状である、請求項1に記載の歯ブラシ。
  3. 前記ヘッド部の側面視において、
    前記第2の毛束群のうち少なくとも一部の前記第2の毛束は、前記第1の毛束群の複数の前記第1の毛束の毛丈よりも高い毛丈を有する、
    請求項1または2に記載の歯ブラシ。
  4. 前記第2の毛束群のうち、前記先端側領域および前記後端側領域の前記長さ方向の各中央部分に位置する前記第2の毛束の毛丈が最も高く、前記先端側領域および前記後端側領域の長さ方向両端へ行くにしたがって前記第2の毛束の毛丈が漸次低くなっている、
    請求項3に記載の歯ブラシ。
  5. 前記ヘッド部の側面視において、
    各第2の毛束群は、前記先端側領域および前記後端側領域のうち、前記中央領域側に位置する前記第2の毛束の毛丈が最も低く、前記中央領域側から前記ヘッド部の先端側あるいは後端側へ行くにしたがって前記第2の毛束の毛丈が漸次高くなっている、
    請求項3に記載の歯ブラシ。
  6. 前記植毛面のうち、前記第1の毛束群の幅方向の両側に、前記第2の毛束からなる第3の毛束群がそれぞれ複数ずつ植設されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  7. 前記ヘッド部の側面視において、
    前記第1の毛束群は、前記中央領域のうち前記長さ方向における中央に位置する前記第1の毛束の毛丈が最も高く、前記ヘッド部の先端側あるいは前記後端側へ行くにしたがって前記第1の毛束の毛丈が漸次低くなっている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  8. 前記ヘッド部の側面視において、
    前記第2の毛束は、同一毛束内における中央部分の前記第2の用毛の毛丈が最も高くなっている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
  9. 前記第2の用毛は、非テーパー毛である、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023058672A1 (ja) * 2021-10-08 2023-04-13 ライオン株式会社 歯ブラシ

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