JP2015036042A - 歯ブラシ - Google Patents

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将嗣 北原
Masashi Kitahara
将嗣 北原
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Abstract

【課題】歯面の歯垢に加えて、歯頸部、歯周ポケット等の歯垢も満遍なく除去でき、歯の隅々まで効率良く清掃できる歯ブラシを提供する。【解決手段】ヘッド部12の植毛面12aの中央領域に、ヘッド部12の長さ方向に並んだ複数の第1の毛束16aからなる第1の毛束群16と、第1の毛束群16の周りを囲うように、かつ第1の毛束群16の幅方向の両側の部分で窄まった形状となるように複数の第2の毛束18aが配列された第2の毛束群18と、を有し、第1の毛束16aは、第2の毛束18aよりも太く、第2の毛束18aの毛丈は第1の毛束16aの毛丈と同等以上である、歯ブラシ1。【選択図】図1

Description

本発明は、歯ブラシに関する。
う食や歯周病の予防には歯垢除去が重要である。近年では若年層でも歯周病予防の意識が高まっており、歯面に加えて、歯周ポケットの汚れも同時に除去できる歯ブラシが望まれている。
歯間、歯頸部等の形状が複雑な部分に付着した歯垢を効率良く除去するためには、歯ブラシの毛先を歯牙表面にフィットさせることが重要である。また、歯周ポケットの歯垢を効率良く除去するには、歯周ポケットの中に毛先を安定して進入させることが重要である。
歯間に毛先がフィットする歯ブラシとしては、例えば、以下の歯ブラシが知られている。
ヘッド部の植毛面に植設された毛束の形状が平面視で略瓢箪形になっている歯ブラシ(特許文献1)。
しかし、該歯ブラシは、歯頸部や歯周ポケットの歯垢を除去することは困難である。
また、歯頸部に毛先がフィットする歯ブラシとしては、例えば、以下の歯ブラシが知られている。
ヘッド部の植毛面に、平面視で幅方向の外側に向かって膨らむ略C型形状に毛束が配列されて毛束群が形成されている歯ブラシ(特許文献2)。
しかし、該歯ブラシでは、歯間や歯周ポケットに安定して毛先を進入させることが困難であるため、歯間や歯周ポケットの歯垢を除去することは困難である。
特開平10−327933号公報 特開2006−181190号公報
前記したように、特許文献1、2のような歯ブラシは、歯間又は歯頸部の歯垢除去に特化したものであり、歯面、歯間、歯頸部、歯周ポケット等の歯垢を満遍なく効率的に除去することは困難である。
本発明は、歯面の歯垢に加えて、歯頸部、歯周ポケット等の歯垢も満遍なく除去でき、歯の隅々まで効率良く清掃できる歯ブラシを提供する。
本発明の歯ブラシは、ヘッド部の植毛面に、複数の用毛を束ねた毛束が複数植設された歯ブラシにおいて、前記植毛面の中央領域に、前記ヘッド部の長さ方向に並んだ複数の第1の毛束からなる第1の毛束群と、前記第1の毛束群の周りを囲うように、かつ前記第1の毛束群の幅方向の両側の部分で窄まった形状となるように複数の第2の毛束が配列された第2の毛束群と、を有し、前記第1の毛束は、前記第2の毛束よりも太く、前記第2の毛束の毛丈は前記第1の毛束の毛丈と同等以上であることを特徴とする。
本発明の歯ブラシでは、前記第2の毛束群における先端側で幅が最大となる位置と、後端側で幅が最大となる位置の距離が5〜15mmであることが好ましい。
本発明の歯ブラシは、歯面の歯垢に加えて、歯頸部、歯周ポケット等の歯垢も満遍なく除去でき、歯のすみずみまで効率良く清掃できる。
本発明の歯ブラシの一例を示す平面図である。 図1の歯ブラシの側面図である。 本発明の歯ブラシの他の例を示す平面図である。 本発明の歯ブラシの他の例を示す平面図である。 本発明の歯ブラシの他の例を示す平面図である。 比較例1及び2の歯ブラシの毛束の配列パターンを示した平面図である。 比較例3の歯ブラシの毛束の配列パターンを示した平面図である。 比較例4の歯ブラシの毛束の配列パターンを示した平面図である。 比較例5の歯ブラシの毛束の配列パターンを示した平面図である。
本明細書中において、「毛丈を揃える」とは、目視において毛丈が揃えられていることを意味する。すなわち、各毛束の毛丈が完全に同一のものに加えて、毛丈がわずかに異なるものも含むものとする。毛丈が揃えられた毛束群における毛丈の誤差は、±10%以下が好ましく、±5%以下がより好ましい。
また、本明細書では、歯ブラシのヘッド部における先端から後端に向かう方向を長さ方向、該長さ方向に垂直な方向を幅方向とする。
<第一の実施形態>
以下、本発明の第一の実施形態の歯ブラシについて、図1及び図2に基づいて説明する。
本実施形態の歯ブラシ1は、長尺状のハンドル部10と、ハンドル部10の先端に設けられたヘッド部12とからなるハンドル体14を備えている。また、歯ブラシ1は、ヘッド部12の植毛面12aに、第1の毛束群16、第2の毛束群18及び第3の毛束群20を備えている。
[ハンドル体]
ハンドル体14は、ハンドル部10とヘッド部12とが一体成形されたものである。
ハンドル体14のハンドル部10とヘッド部12の形状及び大きさは特に限定されず、歯ブラシにおいて採用される通常の形状及び大きさを適宜採用できる。
ハンドル体14は、例えば、樹脂を射出成形することにより得られる。ハンドル体14を形成する樹脂は、歯ブラシ1に求める剛性や機械特性等を勘案して決定される。例えば、曲げ弾性率(JIS K7203)が500〜3000MPaの範囲にある高硬度樹脂が挙げられる。
このような高硬度樹脂としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロへキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、セルロースプロピオネート(CP)、ポリアリレート、ポリカーボネート、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(AS)等が挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
[第1の毛束群]
第1の毛束群16は、主に歯面に接し、歯面に付着した歯垢を除去する役割を果たす。
第1の毛束群16は、ヘッド部12の植毛面12aの中央領域に、複数の第1の毛束16aがヘッド部12の長さ方向に並ぶように植設されることで形成されている。
この例の第1の毛束群16は、3束の第1の毛束16aからなり、それらの第1の毛束16aが長さ方向に直線的に並ぶように配列されることで形成されている。
第1の毛束群16を形成する第1の毛束16aの数は、3束には限定されず、2束以下でもよく、4束以上でもよい。第1の毛束群16を形成する第1の毛束16aの数は、第1の毛束16aの直径等を考慮して適宜設定すればよく、2〜7束が好ましい。
第1の毛束16aは、複数の用毛が束ねられて形成されている。
第1の毛束16aを形成する用毛としては、特に限定されず、例えば、毛先に向かって漸次縮径して先端が先鋭化された用毛(テーパー毛)、毛先に向かって漸次縮径し、テーパー毛よりも先端径が太い用毛(セミテーパー毛)、毛先の丸め部を除いて外径がほぼ同一である用毛(ストレート毛)が挙げられる。セミテーパー毛は、例えば、テーパー毛の先端を部分的に削り取ることや、化学処理時の処理条件(時間)を調整することで得られる。
第1の毛束16aは、テーパー毛のみで形成されていてもよく、セミテーパー毛のみで形成されていてもよく、ストレート毛のみで形成されていてもよく、テーパー毛、セミテーパー毛、ストレート毛のうち2種以上を組み合わせて形成されていてもよい。第1の毛束16aは、歯面に付着している歯垢の除去効果が高くなる点から、ストレート毛又はセミテーパー毛で形成されていることが好ましい。
用毛の材質としては、特に限定されず、歯ブラシの用毛に通常使用されるものが使用できる。例えば、6−12ナイロン、6−10ナイロン等のポリアミド、PET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル、PP等のポリオレフィン、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等の樹脂材料が挙げられる。これらの樹脂材料は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
用毛の横断面形状は、円形が好ましい。なお、用毛の断面形状は円形には限定されず、例えば、楕円形、多角形(例えば、三角形、四角形、五角形、六角形等。)、異形(例えば、星形、三つ葉のクローバー形、四つ葉のクローバー形等。)等であってもよい。
第1の毛束16aを形成する用毛の数は、第1の毛束16aの直径を所望の値とするように適宜設定すればよい。
第1の毛束16aでは、使用感や、刷掃感、清掃効果、耐久性等考慮して、太さの異なる複数本の用毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
第1の毛束16aを形成する用毛の数は、第1の毛束16aの直径を所望の値とするように適宜設定すればよい。
第1の毛束16aのコシは、第1の毛束群16の幅方向の両側に配置される、第2の毛束群18を形成する第2の毛束18aのコシよりも強いことが好ましい。すなわち、第1の毛束16aは、第1の毛束群16の幅方向の両側に配置される第2の毛束18aよりも撓み難いことが好ましい。これにより、第1の毛束16aが支えとなって、第1の毛束16aの幅方向の両側に位置する第2の毛束18aが第1の毛束16a側に倒れ込み難くなり、当該第2の毛束18aの毛先が歯周ポケットに入りやすくなる。
[第2の毛束群]
第2の毛束群18は、ヘッド部12の植毛面12aにおいて、第1の毛束群16の周りを囲うように複数の第2の毛束18aが植設されることで形成されている。また、第2の毛束群18は、第1の毛束群16の幅方向の両側の部分で窄まった形状となっている。
第2の毛束群18は、中央部分から先端部分に向かうにしたがって幅が大きくなっている。同様に、第2の毛束群18は、中央部分から後端部分に向かうにしたがって幅が大きくなっている。
前記のように、第1の毛束群16の幅方向の両側において第2の毛束群18の形状が窄まっていることで、第2の毛束群18の毛先が歯頸部にフィットする。また、第1の毛束群16の幅方向の両側の第2の毛束18aと第1の毛束16aとは距離が近くなっている。そのため、毛先を歯に接触させた際、第1の毛束16aが支えとなることで、その両側の第2の毛束18aが第1の毛束16a側に倒れ難く、毛先が幅方向の外側に倒れやすくなる。その結果、第1の毛束16aの幅方向の両側の第2の毛束18aの毛先が歯周ポケットに進入しやすくなり、歯周ポケットに存在する歯垢を効率良く掻き出して除去することが可能となる。
また、第1の毛束群16の先端側と後端側に配置されている第2の毛束18aの毛先は、第1の毛束群16を歯面に接触させた際に歯間に入り込みやすいため、歯間の歯垢をより効率良く除去することが可能となる。
具体的には、この例の第2の毛束群18では、第1の毛束群16の幅方向の両側のそれぞれにおいて、4本の第2の毛束18aが幅方向の外側に向かう方向を開放した円弧状で、第1の毛束群16を囲うように配列されている。第1の毛束群16の幅方向の両側で第2の毛束18aがこのように円弧状に配列されていることで、この部分の第2の毛束18aが歯頸部にフィットしやすくなり、歯頸部の歯垢の除去効率が高まる。
また、第1の毛束群16を挟むように、ヘッド部12の先端13側と後端側のそれぞれにおいて、5本の第2の毛束18aが植毛面12aの中央方向を開放した円弧状で、第1の毛束群16を囲うように配列されている。
このように、第1の毛束群16の先端側、後端側、及び幅方向の両側に第2の毛束18aが配置されることで、第1の毛束群16の周りが全て第1の毛束群18で囲まれ、かつ第1の毛束群16の幅方向の両側において第2の毛束群18の形状が窄まるようになっている。
第2の毛束群18は、それぞれの第2の毛束18aが植毛面12aの中心点に対して点対称に配置されていることが好ましい。
第2の毛束群18における先端側で幅が最大となる位置と、後端側で幅が最大となる位置の距離L(図1)は、5〜15mmが好ましく、5〜12mmがより好ましい。前記距離Lが前記範囲内であれば、第1の毛束群16を歯面に接触させた際に、第1の毛束群16の幅方向の両側の第2の毛束18aの毛先が歯周ポケットに入り込みやすくなる。そのため、歯周ポケットの歯垢の除去効果がより高くなる。また、第2の毛束群18における先端側と後端側の第2の毛束18aの毛先が歯間に入り込みやすくなり、歯間の歯垢除去効果も高くなる。
なお、前記距離Lは、第2の毛束群18の先端側で幅が最大となる位置における幅方向の外側の第2の毛束18aと、後端側で幅が最大となる位置における幅方向の外側の第2の毛束18aの中心軸同士の長さ方向の距離とする。
第2の毛束18aの毛丈は、第1の毛束16aの毛丈と同等以上になっている。これにより、第1の毛束群16を歯面に接触させている状態において、第2の毛束群18の毛先が歯周ポケットに到達して挿入され、その部分に存在する歯垢を効率良く掻き出して除去することができる。
第2の毛束群18を形成する第2の毛束18aの数は、特に限定されず、第2の毛束18aの直径等を考慮して適宜設定すればよい。
第2の毛束18aの合計数は、15〜30束が好ましい。
第1の毛束群16の幅方向のそれぞれの側に配置される第2の毛束18aの数は、片側あたり4〜10束が好ましい。
第1の毛束群16の先端側と後端側のそれぞれの側に配置される第2の毛束18aの数は、片側あたり2〜10束が好ましい。
第2の毛束18aは、複数の用毛が束ねられて形成されている。
第2の毛束18aを形成する用毛としては、特に限定されず、例えば、第1の毛束16aで挙げたものが挙げられる。
第2の毛束18aは、テーパー毛のみで形成されていてもよく、セミテーパー毛のみで形成されていてもよく、ストレート毛のみで形成されていてもよく、テーパー毛とセミテーパー毛、ストレート毛のうち2種以上を組み合わせて形成されていてもよい。第1の毛束群16の幅方向の両側に配置される第2の毛束18aは、毛先が歯周ポケットに入りやすく、歯周ポケットの歯垢の除去効果が高くなる点から、テーパー毛で形成されていることが好ましい。
第2の毛束18aでは、使用感や、刷掃感、清掃効果、耐久性等考慮して、太さの異なる複数本の用毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
第2の毛束18aを形成する用毛の数は、第2の毛束18aの直径を所望の値とするように適宜設定すればよい。
[第3の毛束群]
第3の毛束群20は、ヘッド部12の植毛面12aにおいて、第2の毛束群18を挟んで、ヘッド部12の先端13側と後端側とに一対に設けられている。一対の第3の毛束群20は、互いに離間している。植毛面12aにおける第2の毛束群18よりも先端側に位置する第3の毛束群20の幅は、第2の毛束群18における先端側の最大幅よりも短くなっている。同様に、植毛面12aにおける第2の毛束群18よりも後端側に位置する第3の毛束群20の幅は、第2の毛束群18における後端側の最大幅よりも短くなっている。
第3の毛束群20は、複数の第3の毛束20aが植毛面12aの中央方向に開放して円弧状に植設されることで形成されている。この例では、それぞれの第3の毛束群20において、植毛面12aの中央方向に向かって毛束数が増えるように、3本の第3の毛束20aと4本の第3の毛束20aが二重の円弧状に配列されている。
第3の毛束20aの毛丈は、特に限定されず、第1の毛束16aの毛丈と同等以上になっていることが好ましい。これにより、第1の毛束群16を歯面に接触させている状態において、第3の毛束20aの毛先が歯間に挿入されやすくなり、歯間の歯垢を効率良く掻き出して除去しやすくなる。
第3の毛束群20を形成する第3の毛束20aの数は、特に限定されず、第2の毛束18aの直径等を考慮して適宜設定すればよい。
第3の毛束20aの数は、片側あたり3〜10束が好ましい。
第3の毛束20aは、複数の用毛が束ねられて形成されている。
第3の毛束20aを形成する用毛としては、特に限定されず、例えば、第1の毛束16aで挙げたものが挙げられる。
第3の毛束20aは、テーパー毛のみで形成されていてもよく、ストレート毛のみで形成されていてもよく、セミテーパー毛のみで形成されていてもよく、テーパー毛、セミテーパー毛、ストレート毛のうち2種以上を組み合わせて形成されていてもよい。第3の毛束20aは、毛先が歯間に入りやすく、歯間の歯垢の除去効果が高くなる点から、テーパー毛で形成されていることが好ましい。
第3の毛束20aを形成する用毛の横断面形状は、例えば、第1の毛束16aで挙げたものが挙げられ、円形が好ましい。
第3の毛束20aを形成する用毛の太さ(最大径)の好ましい範囲は、第2の毛束18aを形成する用毛の好ましい太さの好ましい範囲と同様である。
第3の毛束20aでは、使用感や、刷掃感、清掃効果、耐久性等考慮して、太さの異なる複数本の用毛を任意に組み合わせて用いてもよい。
第3の毛束20aを形成する用毛の数は、第3の毛束20aの直径を所望の値とするように適宜設定すればよい。
[毛束群の寸法]
第1の毛束16aの毛丈d1(図2)は、適宜設定でき、7〜11mmが好ましく、8〜10mmがより好ましい。 第1の毛束16aの毛丈d1が下限値未満になると、毛が撓まなさ過ぎる為、歯肉に当たった時に痛みを感じることがある。また、磨き心地が悪くなることがある。第1の毛束群16の毛丈d1が上限値を超えると、口腔内操作性が悪くなることがある。
この例では、第1の毛束16aの毛丈d1は揃えられているが、第1の毛束16aの毛丈d1は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、揃えられていなくてもよい。
第2の毛束18aの毛丈d2(図2)は、第1の毛束16aの毛丈d1と同等以上である。
第1の毛束16aの毛丈d1に対する第2の毛束18aの毛丈d2の差(d2−d1)は、0.5〜3.0mmが好ましく、0.5〜2.0mmがより好ましい。前記差(d2−d1)下限値未満になると、第2の毛束が歯間や歯頸部に進入しにくくなるおそれがある。前記差(d2−d1)が上限値を超えると、第1の毛束が歯面に当たらなかったり、第2の毛束が歯肉に当たって痛みを感じることがある。
また、この例では、第2の毛束18aの毛丈d2は揃えられているが、第2の毛束18aの毛丈d2は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、揃えられていなくてもよい。
第3の毛束20aの毛丈の好ましい態様は、第2の毛丈18aの毛丈の好ましい態様と同じである。
なお、この例では、第3の毛束20aの毛丈は揃えられているが、第3の毛束20aの毛丈は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、揃えられていなくてもよい。
第1の毛束16aは、第2の毛束18aよりも太くなっている。これにより、第1の毛束16aがよりしっかりとした支えになることによって第2の毛束18aの毛先が外側に倒れやすくなり、歯間や歯周ポケットに入りやすくなる。その結果、第2の毛束18aの毛先によって歯間や歯周ポケットの歯垢を除去することが容易になる。
第1の毛束16aの太さφ1(図2)は、2〜3mmが好ましく、2.2〜2.8mmがより好ましい。第1の毛束16aの太さφ1が下限値未満になると、歯面の歯垢の除去効果が低下するおそれがある。第1の毛束16aの太さφ1が上限値を超えると、撓まなさ過ぎて使用感を損ねるおそれがある。
なお、毛束の太さとは、植毛面上での太さであり、毛束の断面形状が円形の場合はその直径を意味し、毛束の断面形状が矩形、三角形等の円形以外の形状の場合は、その外接円の直径を意味する。
第2の毛束18aの太さφ2(図2)は、1.0〜1.6mmが好ましく、1.1〜1.3mmがより好ましい。前記φ2が下限値未満になると、歯肉に痛みを感じることがある。第2の毛束18aの直径が上限値を超えると、撓まなさ過ぎて使用感を損ねるおそれがある。
第3の毛束20aの太さの好ましい態様は、第2の毛丈18aの太さの好ましい態様と同じである。
[製造方法]
歯ブラシ1の製造方法は、それぞれ所定の寸法の第1の毛束16a、第2の毛束18a及び第3の毛束20aを、所定の位置に植設して第1の毛束群16、第2の毛束群18及び第3の毛束群20を形成する以外は、公知の方法を採用できる。
例えば、毛束の植設方法としては、平線を打ち込む方法、熱溶着する方法等公知の方法を採用できる。
毛束を植設する際の穴の直径は、植設する毛束の直径に応じて適宜設定すればよい。
以上説明した本発明の歯ブラシ1では、毛先が歯頸部にフィットする。また、第1の毛束群16を歯面に接触させたときに、第1の毛束群16が支えとなることで、第1の毛束群16の幅方向の両側に位置する第2の毛束18aの毛先が効率良く歯周ポケットに入り込む。また、同様に第1の毛束群16の先端側と後端側に位置する第2の毛束18aの毛先が歯周ポケットや歯間に効率良く入り込む。そのため、第1の毛束群16によって歯面の歯垢を除去しつつ、第2の毛束群18によって歯頸部や歯周ポケット等の歯垢も効率良く掻き出して除去することができる。
このように、歯ブラシ1は、歯面の歯垢に加えて、歯頸部、歯周ポケット等の歯垢も満遍なく除去でき、1本で歯の隅々まで効率良く清掃できる。
<他の実施形態>
なお、本発明の歯ブラシは、前記した歯ブラシ1には限定されない。
例えば、第1の毛束群を形成する複数の第1の毛束は、幅方向に相互にずれていてもよい。
また、第2の毛束群18は、第1の毛束群16の周りを囲み、かつ第1の毛束群16の幅方向の両側で窄んだ形状となっていれば、前記した形状には限定されない。
例えば、第1の毛束群16の幅方向の両側において、第2の毛束が直線状に配列されていてもよい。また、第1の毛束群16の先端側と後端側において、第2の毛束18aが幅方向に直線状に配列されていてもよい。
また、第3の毛束群20の形状は、前記した形状には限定されない。
例えば、第3の毛束群20は、複数の第3の毛束20aが幅方向に直線状に配列されていてもよい。第2の毛束群18の先端側と後端側において、長さ方向において第3の毛束20aが一重に配列されていてもよく、三重以上に配列されていてもよい。
また、第3の毛束群を有さない歯ブラシであってもよい。歯間の歯垢除去効果が高くなる点では、第3の毛束群が形成されていることが好ましい。
具体的には、例えば、本発明の歯ブラシは、図3に例示した歯ブラシ2であってもよい。図3における図1と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
歯ブラシ2は、第2の毛束群18の先端部分と後端部分のそれぞれにおいて、第2の毛束18aが幅方向に波状に配列され、第3の毛束20aが植毛面12aの中央側から順に4本、3本、2本の順で幅方向に配列されている以外は、歯ブラシ1と同じである。
また、本発明の歯ブラシは、図4に例示した歯ブラシ3であってもよい。図4における図1と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
歯ブラシ3は、第1の毛束群16の幅方向の両側のそれぞれにおいて、4本の第2の毛束18aが直線状に配列され、また第1の毛束群16の先端側と後端側のそれぞれにおいて、第2の毛束18aが幅方向に直線状に配列され、さらに4本の第3の毛束20aが幅方向に直線状に配列されて第3の毛束群20が形成されている以外は、歯ブラシ1と同じである。
また、本発明の歯ブラシは、図5に例示した歯ブラシ4であってもよい。図5における図1と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
歯ブラシ4は、第1の毛束群16の先端側と後端側のそれぞれにおいて、植毛面12aの中央側から4本、6本の二重に第2の毛束18aが幅方向に直線状に配列され、さらに5本の第3の毛束20aが幅方向に直線状に配列されて第3の毛束群20が形成されている以外は、歯ブラシ1と同じである。
これら歯ブラシ2〜4でも、第1の毛束群16の周りが第2の毛束群18で囲まれており、かつ第2の毛束群18の形状が、第1の毛束群16の幅方向の両側において窄まった形状となっているため、歯ブラシ1と同様に、歯面の歯垢に加えて、歯頸部、歯周ポケット等の歯垢も満遍なく除去できる。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[清掃実感の評価]
10人のモニターが各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の歯頸部、歯周ポケット及び歯面の清掃実感を下記の評価基準で評価した。
(歯頸部、歯周ポケット、歯面の清掃実感)
5点:汚れが落ちた感触を非常に感じる。
4点:汚れが落ちた感触を強く感じる。
3点:汚れが落ちた感触を感じる。
2点:汚れが落ちた感触をあまり感じない。
1点:汚れが落ちた感触を感じない。
モニター10人の平均点が4.0以上を◎、平均点3.0以上4.0未満を○、平均点2.0以上3.0未満を△、平均点2.0未満を×とした。
(総合評価)
◎:全て○以上で、かつ◎が2つ以上。
○:○が一番低い評価で、かつ◎が1つ以下。
△:△が一番低い評価。
×:×が一つでもある。
[用毛]
本実施例に用いた用毛は以下のとおりである。
テーパー毛:PBT製。
セミテーパー毛:PBT製。
ストレート毛(毛先に丸め部):ポリアミド製。
[実施例1、2]
表1に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図1及び図2の歯ブラシ1を得た。
[実施例3]
表1に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図3の歯ブラシ2を得た。
[実施例4]
表1に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図4の歯ブラシ3を得た。
[実施例5]
表1に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図5の歯ブラシ4を得た。
[比較例1、2]
表2に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図6の配列パターンの歯ブラシ101を得た。
歯ブラシ101では、毛束118aが幅方向に5束、長さ方向に7束の5列×7行に植設され、さらにその先端側と後端側に4束の毛束118aが幅方向に直線状に配列されている。
[比較例3]
表2に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図7の配列パターンの歯ブラシ102を得た。
歯ブラシ102では、40束の毛束118aが略瓢箪型に配列されている。
[比較例4]
表2に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図8の配列パターンの歯ブラシ103を得た。
歯ブラシ103の配列パターンは、第1の毛束群16の幅方向の両側において、5束の第2の毛束18aが波状に配列されている以外は、実施例3の歯ブラシ2と同様である。
[比較例5]
表2に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図9の配列パターンの歯ブラシ104を得た。
歯ブラシ104の配列パターンは、第1の毛束群16の幅方向の両側の第2の毛束18aの幅が広く、略矩形状の第2の毛束群118が形成されている以外は、実施例4の歯ブラシ3と同様である。
[比較例6]
表2に示す仕様に従い、PP製のハンドル体に毛束を植設して、図1の歯ブラシ1と同様の配列パターンの歯ブラシを得た。
比較例6では、第2の毛束群18において、先端部分と後端部分(最大幅の部分)の第2の毛束18aの毛丈を9.0mmとし、第1の毛束群16の幅方向の両側の第2の毛束18aの毛丈を11.0mmとした。
各例の評価結果を表1及び表2に示す。
Figure 2015036042
Figure 2015036042
表1に示すように、本発明の配列パターンで、第1の毛束が第2の毛束よりも太く、第2の毛束の毛丈が第1の毛束の毛丈と同等以上である実施例1〜5では、歯頸部、歯周ポケット及び歯面の汚れが良好に除去でき、歯の隅々まで効率良く清掃できた。
一方、第1の毛束群を有さない比較例1〜3では、歯頸部や歯周ポケットの歯垢除去が不充分となった。また、比較例2及び3では、歯面の歯垢除去も不充分であった。
第1の毛束の毛丈が第2の毛束の毛丈よりも高い比較例4では、歯頸部や歯周ポケットの歯垢除去が不充分となった。
第2の毛束群が第1の毛束群の幅方向の両側で窄んだ形状となっていない比較例5では、歯頸部や歯周ポケットの歯垢除去が不充分となった。
第3の毛束群および第2の毛束群の先端部分と後端部分の毛丈が第1の毛束の毛丈よりも低い比較例6では、歯面の歯垢除去が不充分となった。
1〜4 歯ブラシ
10 ハンドル部
12 ヘッド部
13 先端
14 ハンドル体
16 第1の毛束群
16a 第1の毛束
18 第2の毛束群
18a 第2の毛束
20 第3の毛束群
20a 第3の毛束

Claims (2)

  1. ヘッド部の植毛面に、複数の用毛を束ねた毛束が複数植設された歯ブラシにおいて、
    前記植毛面の中央領域に、前記ヘッド部の長さ方向に並んだ複数の第1の毛束からなる第1の毛束群と、
    前記第1の毛束群の周りを囲うように、かつ前記第1の毛束群の幅方向の両側の部分で窄まった形状となるように複数の第2の毛束が配列された第2の毛束群と、を有し、
    前記第1の毛束は、前記第2の毛束よりも太く、
    前記第2の毛束の毛丈は前記第1の毛束の毛丈と同等以上である、歯ブラシ。
  2. 前記第2の毛束群における先端側で幅が最大となる位置と、後端側で幅が最大となる位置の距離が5〜15mmである、請求項1に記載の歯ブラシ。
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